現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、SNSにツーショット写真を載せるのを嫌がる彼氏に不満を感じている19歳女性。しかも、SNSはやっていないと言っていたのが嘘だとわかり…。SNS関連のモヤモヤと、嘘をつく彼氏への対処方法を三松先生が教えてくれます!心愛(19)SNSレスな優良彼氏。でも、まさかの嘘発覚!【レスなひとびと】vol. 249「ねーねー、竜ちゃんってSNSなんもやってないの?」心愛はスタバの新作フラペチーノをチュイーっと吸いながら、竜太に尋ねる。「うんやってない。なんかめんどいし」美容専門学校で出会った竜太とは、2か月前に付き合いはじめたばかり。ふたりとも、表参道の人気美容師を目指している。「でもほら、SNSやってないと将来、宣伝とか困んない? 今ほとんど集客はSNSじゃん。あ、BeRealから通知きた、竜ちゃん、撮ろ〜」心愛は竜太に顔を近づけた。「っと、おれそういうの苦手だからやめとく」竜太は、心愛の肩をやさしく押す。撮れたのは、めっちゃ拒否られてる感じの写真。これはちょっと…と思い、取り直し回数がバレるけど再撮影。ああ、ただのぼっちスタバの写真だよ。せっかく彼氏できたのに、さみし。友達に披露したくてたまらん。心愛はTikTokもBeRealもヘビーにやってる。でも正直SNSは出会いにつながるところもあるから、竜太がやってなくてホッとしてた。今日は、竜太の家にお泊まり。竜太が特製のハンバーグを作ってくれた。エッチも上々。「痛くない?」「ここ、気持ちい?」って聞いてくれて、やさしく抱きしめられながらのフィニッシュ。竜太って、ふだんは塩だけど、ベッドの上ではかなりシュガーなんだよね。竜太はそのまま寝落ちした。心愛はトイレに行ったあと、竜太のスマホを充電しておいてあげようと持ち上げる。その時、気づいてしまった。竜太のスマホに、BeRealから通知が来てる!まじ?と思って、スマホのロック開けちゃった。暗証番号、全部ゼロだったの見てたから。そしたら、めっちゃスクショ撮ってた。夏稀ちゃんって子の投稿。BeRealでスクショしたら、バレるのに。BeRealを開くと、追加されてるのはその夏稀ちゃんって子だけ。しかも…ポニーテールで激かわいい。心愛の上位互換って感じ。ショック。「おはよ〜」翌朝、竜太が目を覚ます。「んん、おはよ」結局、心愛はモヤモヤして3時くらいまで眠れなかった。「ね、昨日竜ちゃんのスマホ充電しようとしたらさ、BeRealから通知来てたよ」「ああ、登録するだけしたんだった。でも投稿してないよ」サラッと返してくる竜太。投稿してなきゃ他人の投稿は見られないし、夏稀ちゃんの投稿のスクショなんて撮れっこない。「…嘘じゃん」胸が苦しくなったので聞いてみた。夏稀ちゃんは竜太の高校のクラスメイトだった。付き合ったことはなく、片思い。今も好きとかじゃないけど、なんとなく気になって、とのこと。ほんとかなあ。正直へこんだ。けど。「私との写真、アップしてくれるなら許す」と精一杯譲歩した。「わかった、いいよ。次通知来たら言う」そう言ってくれたけど、なんかモヤる。竜ちゃん、嘘ついてたわけだし。これって、やっぱり嫌じゃない?許していいのか?【三松さんからのコメント】BeReal関連のモヤモヤ、よく耳にします。「自分との写真を載せてくれない」とか「彼氏の投稿に、可愛く盛れてる写真のリアル文字でリアクションしてくる人がいる」とか。モヤつくなら、SNSやらなければいい。彼氏の(彼女の)スマホなんか見ちゃだめ。って正論すぎて受け入れてもらえない…。そうは思いますが、相手のSNSを制限して、「束縛が激しい人」と思われるのもイヤですよね。お互い監視し合うのもしんどいしストレスが継続する。残念ながら竜太さんのように、「付き合いたい」というわけじゃなくても、いわゆる「ワンチャンあったらいいな」の気持ちで、好みの人を追いかける人、けっこういます。彼女がいてもおかまいなし。心の整理がつきづらいとは思うけど、ずっと怒っていても関係はよくなりません。心愛さんのように譲歩可能な条件をつけて水に流すか、スッパリお別れするか、2択。中途半端が一番メンタルに悪いです。そして嘘つき問題。せっかくできた彼氏、もったいない精神が出てきますが、SNSやっていても嘘をつかない人はいます。嘘つき彼氏にモヤるなら「今後嘘ついたら別れる」と意思表明して。「自分の理想の相手は正直なひと」と条件を明確に伝えておく。それでも隠し事するなら別れる。「SNS見てない彼氏(彼女)、それは貴重な存在だ。周囲に振り回されない、承認欲求なんて自分でガッツリ満たしてる!周りにいたら、紹介してくれ。取材するから」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Alena Shelkovnikova/Adobe Stock文・三松真由美
2024年07月25日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、大学のゼミやバイトに忙しい21歳女性。ゼミ仲間の男性から夏祭りに誘われ、付き合う気はないけれど出かけることに…。理想の彼氏になるのはどんな男性なのか、三松先生が教えてくれます!紗凪(21)そこまで好きじゃない人とのデート。でも彼はなにがあっても不満顔レスでいいヤツ【レスなひとびと】vol. 248紗凪は、富山にある大学の3年生。サークルも一段落して、ゼミやインターン、バイトをこなす日々だ。今日はちょっと息抜きデー。ゼミで一緒になった諸橋くんが、「夏祭り行こうよ」と誘ってきたのだ。諸橋くんは、きっとエッチもしたことないんじゃないかってくらい、女性慣れしてない雰囲気。ワックスのついてない短めヘアは清潔感があるものの、ちょっとお父さんっぽくて垢抜けない。でも、インターンなどやること多くてガチ恋してる場合でもない。諸橋くんには悪いけど、息抜きにちょうどいい相手かもと思ってOK。当日は、諸橋くんが車で迎えにきてくれた。よくあるグレーのワゴンR。「わ、浴衣すごく似合ってるね」紗凪の姿を見るやいなや、ぱあっとうれしそうな顔をする諸橋くん。紗凪は今日「どうせ今年は他に着る機会ないし」と思って、去年買ったアイボリーの桃柄浴衣を着てきたのだ。…。渋滞にハマった。「川瀬さん、喉乾いてない?あと、トイレとか平気?もうすぐSA寄れるよ」諸橋くんは、こまめに聞いてくれる。お父さんみたいって思ったけど、渋滞でも全然不機嫌にならない彼の明るさには、なんだか救われる。「行くまでの道が、ワクワクして一番楽しい説あるし。いや、着いたら絶対もっと楽しいんだろうけどさ」「今日、特設ステージで、気になってるバンドが演奏するみたいで。動画でチェックしてみて」と、むしろウキウキしている様子で楽しそうだ。意外と、就活の話なんかでも盛り上がり、やがて会場へと到着。「あ、諸橋くんが楽しみにしてたライブ、はじまっちゃう!」急いで車を降り、ステージのほうに向かおうとしたけれど、車でシートに寄り掛かっていたせいか、なんと帯がほどけかけてしまう。「やば」すると、諸橋くんはすぐに紗凪のもとにきてくれた。「これ、どうやって結ぶの?」「えっと…、あ、でもライブ始まっちゃうよ?とりあえず押さえていくからいいよ」「ダメ、どうやるか教えて」いつもとは違うきっぱりとした口調に、思わずドキッ。紗凪はスマホで帯の結び方の動画を検索し、諸橋くんに渡した。諸橋くんは駐車場の端っこで、動画を見ながら帯を直してくれた。見たことないような、真剣な顔。「これでよし!じゃあ行こ」差し出された手。普通、初回デートで手は握らない。そう思ってはいたが。その手を、紗凪はギュっとにぎった。諸橋くん、けっこうかっこいいかも。この夏、バイトで忙しいけど、恋してもいいかな?【三松さんからのコメント】不満顔レスの男、いいですね。気合を入れたデートほど、うまくいかないときに焦ってしまったり、イライラしてしまったりする人っていますもの。カフェなどで、周りのカップルを観察してると、眉間に縦シワ寄せてイラツイてるおにいさん、けっこいるんです。そんな不満顔してると、彼女、逃げてくぞって忠告したくなるようなネガティブ顔。諸橋くんも、きっとデートは気合を入れてたはず。思い通りにいかなくても、臨機応変にその場を楽しめるし、気遣いもできる。若いのに気持ちの余裕があって、すてきです。すぐに不機嫌になってしまう人は、男女関係なく、一緒にいればいるほど疲れてしまう。こっちが気を遣ってエネルギー浪費する。自分が悪くないとしても「なにかしちゃったかな」「機嫌とったほうがいいかな」と落ち着かない気分にさせられる。もうこの人とは会いたくないって気持ちも湧いてくる。ああ、もったいない。それを思うと、いつもご機嫌な人って、心地いいオーラがあるから、いいひとが周りに集まってくる。バイトやゼミで忙しいから恋は後回しなんて決めつけないで。恋がはじまるタイミングって、天使のいたずらみたいなもんで。期待してない時に、偶発的に落っこちてきた恋ほどおもしろい。「好きなタイプじゃないって感じても、1日一緒にいると好きなタイプに変換されることもある。窮地でも不満顔レスな彼は理想形です」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©ohayou!/Adobe Stock文・三松真由美
2024年07月18日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、片思い中の彼とデートの日にスマホを家に忘れてきてしまった25歳女性。不安にかられる彼女でしたが、思わぬ展開が待っていて…。想いを伝えるために本当に必要なものは何か、三松先生が教えてくれます!莉子(25)片思い彼とのデート時にスマホレスで不安マックス【レスなひとびと】vol. 247今日は仕事終わりに、片思い中の蒼とのデート。莉子は朝から気合いを入れて支度した。終業後のメイク直し用のコスメも忘れずばっちりバッグに入れた。でも…駅に着いて気づく。(スマホ忘れたーー!!!)最寄駅の改札前で、莉子は真っ青になる。家まで戻ってたら、始業時間に間に合わない。ひとまず電車に乗るしかない。ヒマだ。ふだんなら電車ではSNSを見て過ごす。インスタで今夜のお店投稿を検索して、どう撮ったら映えるのか、予習したかった。っていうか、スマホなくて蒼と会えるのか?終業後、メイクをキラキラ系に直して、待ち合わせの有楽町に向かう。電車の時間は会社のPCで調べたけど、心配だ。ルミネの大きな時計の下。キョロキョロしていると、ネイビーのスラックスに白ワイシャツの蒼を発見。「よかったぁ」と駆け寄る。心からホッとしている様子の莉子を見て、蒼はクスッと笑う。「どうして、いつも会えてるじゃない」「だって、今日スマホ忘れちゃって」「えっ、そうだったの? だからか。会社出たよって連絡、なくてちょっと心配だった」「ごめんごめん、でもほんと、ちゃんと会えるかドキドキしちゃった」目的地はラクレットチーズがおいしいレストラン。グリル野菜やソーセージにチーズをかける“チーズのナイアガラ”。ショート動画、撮りたかったけど仕方ない。スマホがないからじっくり観察して、蒼にすごいねって目配せしたりした。会話の中でも、見せたい写真がいっぱいあったけど、スマホがないから言葉を尽くして説明。でも、そのおかげで会話が盛り上がったような。2軒めでもスマホの補助なく会話は弾み、あっというまに終電間際。蒼は銀座一丁目駅、莉子は有楽町駅から帰るのがスムーズだ。「ここから有楽町への道、わかる? 送りたいけど終電ギリだし。スマホないと不安だよね。よかったら、うちくる?」片思い中の蒼から、まさかのお部屋への誘い。迷いなくうなずく。モノトーンでシンプルに整えられた蒼らしい部屋。「先にシャワー浴びてきていいよ、タオルとか部屋着はここ置いとくから」「ありがとう」お風呂上がり、蒼のTシャツに身を包んで幸せを噛みしめる。恋が始まる予感。ドライヤーをして待っていると、蒼がやってきた。予想通りそのままベッドイン。夢のような一夜。翌朝目を覚ますと、蒼の、いつもより子どもっぽく見える寝顔が最高に可愛い。寝顔の写真は撮れないけど、幸せ。目に焼きつけようと見つめていたら、彼が目を覚まして、「おはよう。ねえ、莉子。僕の彼女になってよ」と笑った。【三松さんからのコメント】スマホを忘れたハプニングが、日常を非日常に変えるきっかけになりましたね。デート中、ついスマホを取り出して写真を見せ、説明する人は多い。二人きりの時間なのに、ほかの友達からLINE来ると会話やめて対応するひともいる。なんだか、目の前のかたに失礼な気がするのは私だけでしょうか!?実はこのケースのように、莉子さんなりの言葉で説明するほうが、自分らしさがよく伝わるのにね。写真や動画は一発で雰囲気わかるけど、それがなければ言葉を重ねるしかない。一生懸命さも、好きな気持ちも伝わりやすいです。映え写真、撮るのは楽しいですよね。でもでもついつい、二人の“外”に発信するための写真や動画を撮るのに夢中になるのはどうかな。それをされると相手も「自分は付き添いで来てるだけ」な感じがしてしまうかもしれません。今はインスタ検索やGPTに聞いてみようで、タイパがいいデートが主流かもしれないけれど、たまにはスマホレスのデートも情緒があっていいものです。「一度スマホレスのデート試してみて。不安な二人は、困難を乗り越えるため助け合うから、愛が深まる(真由美所長個人の意見っす)」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Haru Works/Adobe Stock文・三松真由美
2024年07月11日ananwebの公式Instagramには、恋愛や夫婦生活に関するさまざまな悩みが寄せられています。今回は、彼氏の「お金」にまつわるお悩みを、恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニストの三松真由美先生が解決!彼氏の「お金」問題、どう対処すべき?【レスなひとびと番外編】vol. 58ananwebインスタグラムに寄せられる恋とエッチのお悩みの数々。エッチの悩み相談から、彼と結婚したいけど彼でいいのかなというざわつく心情まで、乙女の悩みは尽きることがありません。今回は、金銭感覚がむとんちゃくな彼、稼ぎが少ないことを気にしていない彼と、“お金”のお悩みをピックアップ!H子さんのお悩み彼が、たまの気晴らしでなのか趣味なのかパチンコに1回2万円ほど入れるらしいのですがこれって普通なんでしょうか?他にも飲み代に趣味のカードゲームにと出費が多く貯金もあまりないようで、将来のことをこの人と考えていいものか悩んでいます。R美さんのお悩み甲斐性がないから、と将来のまじめなお付き合いの話を考えてくれない。自分と一緒にいるのもそれを了承してるからでしょう?という感じにされている。年収と結婚に関する意識調査(※12024年WeCapital調べ)によると未婚女性が相手に対して求める年収は500万~600万円未満が23.9%で1番だったと。実際はそのレンジにいる未婚男女は約15%ということなので、そんなお相手は頑張らないとなかなか見つからない。国税庁の調査(※22022年)ではニッポンの平均年収は458万円。500万以下の割合が66.4%ですから、半数以上が理想年収500万に達していません!理想を捨てよ。結婚観を変えて、自分でなんとかするしかない。H子さんもR美さんも、彼の貯金がないとか、パチンコに2万も使うとかそこにフォーカスしないで「彼が病気になって、稼げなくなっても愛することができるか、一緒にいたいか」を自問自答したうえで、「YES! I LOVE HIM」の感情が勝ったなら、世帯年収が低くても、結婚して仲良く暮らせる方法を考えるのが王道です。結婚後、生活維持に必要な経費、余暇費用を計算。子どもを作るなら年後という目標設定。自治体の補助も調べて、安く暮らせる、子育て費用を負担してくれる場所を探して転職引っ越し。行政に頼る。都会を離れる。などなど、ふたりの人生180度変えるくらいのドデカイ覚悟で、彼に挑むのです。副業、アルバイトも徹底調査。若いときなら、肉体労働もやむなし!飲食や警備の仕事でがんばる。スキマ時間にIT仕事ってのがスマートだけど、皆が皆、そんなかっこいい仕事できるわけない。それをしたければ、初期投資で、動画編集やwebデザイナーやAI活用の勉強するしかない。本業をしながら稼げる方法を調べ上げ、彼に提案を。「こいつ、マジで、俺と結婚したいんだ。泣ける…」と心意気を感じてもらうのです。悩みびとさんの本気を汲み取ってくれず、まだパチンコ行ったり、「俺の稼ぎって、ここ止まりだからさあ」と開き直る男なら決別を。パチンコで2万使おうが、カードゲームで3万使おうが、家族のために頑張る夫なら、なんの問題もないわけですから。「木を見ず、森を見よ」です。森を見るために自分もブラッシュアップしなければ…見えない。(※1)年収と結婚に関する意識調査(※2)令和4年分民間給与実態統計調査三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©MP Studio/Adobe Stock文・三松真由美
2024年07月04日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、彼氏にウソをつくのをやめられない20歳女性。彼女にはウソをつく理由があるのですが、当然彼氏には理解されず…。彼女が愛され女性になるためにはどうすべきか、三松先生が教えてくれます!真琴(20)嘘レスの恋なんてムリ!嘘ついてたら嘘バレでフラレそうに【レスなひとびと】vol. 246涙ボトボトの余命系の映画を観て、一度でいいからこんな恋がしたいと思った。残りの人生が短いとわかっていながら、はかなげに笑う色白で腕が細い彼女と、そんな彼女に惹かれる彼。キュンキュンな恋に憧れる。真琴は20歳。この前の春休みにはじめての彼氏ができた。真琴と同じブラジルレストランでバイトをしている龍(タツ)だ。問題は、真琴が全然はかなげな乙女でないこと。体型はどっちかといえば筋肉質で太めだし、すぐ日焼けするのでコンガリ肌。龍が好きになったのはそのままの真琴だけど、真琴はどうしても、あの映画みたいな切ない恋がしたかった。恋愛映画に憧れるんだもん、しょうがないじゃないか。「龍、ごめん、今日体調悪くて…デートは今度にしない?」ふたりが休みの貴重な休日。か弱いアピールの嘘をLINEで送った。「えっ、ダイジョブ? お見舞い行く」嘘とは知らず素直に心配した龍は、一人暮らしの真琴の家へ。ベッドでぐったりしているよう見せかける真琴。龍はテーブルに、ポカリスウェットやゼリー飲料、アイスなどが入った袋を置く。「ポカリとか買ってきたけど、飲む?」「うん、ありがと」真琴は龍からポカリ受け取り飲み干すと、アイスやゼリーにも手を伸ばす。買ってきたものが次々に消えていく。「元気そうじゃん、おなかすいてたんだね」「え、あ、うん…」食べている時は元気なように見えたけど、真琴はまたぐったりのていで横たわる。目もうつろにしとこう。「何かできることがあったら言って」「じゃあ、来て」真琴が龍の方に手を伸ばす。横になっているせいで、むちむちのTシャツの首元から胸の谷間が見え、色っぽい。誘われるがままベッドイン。上目遣いで見つめてくる真琴に、タツは思わず股間反応。彼女の体はそこまで熱くない。体調不良って、もしかしたら風邪じゃなくて生理とかか。「生理、重いとか?」「ううん、そうじゃなくて」小声でうつむく様子も、普段と雰囲気が違ってなんか可愛い。体調が悪いと知りながら、思わずパジャマのズボンに手を入れてしまう。「タツくん…」龍の手首を、ぎゅっと握って止めようとする真琴。けれど、その力は本気とは思えない。本当は真琴もしたいんじゃないか?そう思ったら止まらなくて、手を進めてしまった。龍は「体調悪いのにゴメン」と反省したけど、真琴はまんざらでもない。こんなふうに求められて大満足。か弱いアピール、効果抜群じゃん!と。余命系映画のヒロインになりきる味をしめた真琴は、次々に嘘を重ねていく。「微熱があって今日は一日寝てた…」「帰り道、クラっと倒れかけて」しかーし!それらは嘘だと即バレしていたのだ。龍は、真琴のSNSアカを知っていて真琴が楽しそうに渋谷や恵比寿で遊ぶ姿をしっかりチェックしていたからだ。真琴は遊び一番なので、バイトも仮病で休みがちになり、バ先にも迷惑かけまくり。龍は考える。なぜ、こんな嘘をつくのか。虚言癖オンナってやつ?嘘一色のオンナは信用できないよな。てか、遊ぶ金は親の仕送りってことか。いや、パパ活か。浪費オンナでもあるな。聞いてもきっと嘘でごまかすはず。いい加減、別れを切り出そうかと迷う龍であった。【三松さんからのコメント】愛されたいがゆえに恋愛映画のヒロインになりきろうと嘘を重ねてしまう真琴さん。理由は可愛いのですが、幼すぎ!過剰な嘘を続けるのは人としてナシです。嘘をつく理由も龍さんにはさっぱりわからないですし、彼を疲弊させてしまうでしょう。愛されるどころか、不信感がたまって長続きしない関係まっしぐら。もちろん本当に体調が悪いなら、伝えたほうがいい。そして本当に体調が悪いなら、龍さんもエッチは遠慮しなくちゃ(笑)今のような演出の気の引き方じゃなくて、素直な自分を見せることに注力して。彼にどんなところが好きになったのか聞いてみてください。きっと、はかない乙女でなくても、健康的で元気ハツラツな真琴さんが好きなはず。そして、“はかなさ”より”けなげさ”をアピールすればどうかな。仕事でも勉強でも何かをがんばってるときには、多少のムリが伴いますよね。何かに向かって邁進する姿で健気さを見せる。余命系映画と同じ恋はできなかったとしても、自分の魅力でオリジナリティのあるステキな恋ができます。「嘘レスなオンナになれ。嘘バレのときに一気に信頼感をなくすもん。恋愛に必要な要素は真実の愛です」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©yamasan/Adobe Stock文・三松真由美
2024年06月27日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、お風呂に入るのをやめてしまう"風呂キャンセル界隈"の26歳女性。いい感じの男性とのお泊りデートのときにもなんと…。愛され女性になるためのお手入れの大切さについて、三松先生が教えてくれます!奈月(26)風呂キャンセル界隈。髪と腟のお手入れレスで彼に嫌われるかも【レスなひとびと】vol. 244奈月はいわゆる風呂キャンセル界隈のうちのひとり。リモートワークが続けば、3日入らないこともある。家にいるなら、風呂キャンセルしてもいいっしょと思ってしまう。下着だけ変えれば、問題ないっしょと。つまり、奈月はめんどくさがり屋さんなのだ。しかし最近はだんだん暑くなってきた。出社も増えたしな。3日も風呂キャンするとさすがにまずい。通勤って過酷なエクササイズだと思う。駅まで17分速歩きしないと遅刻するし。駅ついた時点で脇汗と背中汗べっとり。電車内では他人の汗もベタベタくっつく。風呂キャンするわけにはいかない。「よっこいしょ」平日の夜、重い腰を上げて風呂場に向かう。シャワーを済ませて、体を拭いて、問題はそのあとだ。ドライヤー、これまためんどくさい!ひとまず風呂に入った自分にご褒美だ。プシュッと缶チューハイを開け、ソファでまったり、スマホをぽちぽち。おお、面白い動画がたくさんあがってる。そうこうしているうちに、髪ビショビショのまま寝落ちしてしまった。翌朝、ソファには水のシミが広がり、髪はバッサバサ。変に髪が持ち上がって、頭がハート型みたいになってる。いや、白菜みたいというべきか。とりあえずギュギュッと引っ張りお団子にして出社。そんなズボラな奈月にも、いい感じの相手はいる。同じ電子機器の部品メーカーに勤める雷人だ。くしゃっとした笑顔がかわいい年下男子。週末、雷人がうちに遊びに来た。一緒に飲みながらネトフリ観て、お尻に根っこが生えて動けなくなってしまったけど、このままじゃ絶対匂うぞ。いくらズボラでも、髪や股間がクサイ女にはなりたくない。意を決して、シャワーを浴びる。でもそこで力尽きた。しかし翌朝、スマホの画面にうっすら映る自分にドッキリ。ドライヤーせず寝たからか、また頭が白菜型。毛先もパッサパサで+10歳くらいに見える。ヤバい、見られたら絶対ゲンメツされる。ベッドからそーっと降りて、急いで全裸で洗面所へ行こうとしたけど呼び止められた。「奈月ちゃん、その寝癖はヤバいって」ゲッと思って振り向くと、雷人がケラケラ笑っている。終わった…。嫌われたよね。固まっていると、まさかの「しょうがないなあ」とやさしい顔。手ぐしで髪をといたあと「これからは俺が奈月ちゃんのドライヤー係やってやるよ。乾かして寝ないとダメだよ」。ゲンメツされなかったーー!彼のために、風呂とヘアメンテはさぼらないぞと誓う。【三松さんからのコメント】お風呂のあとのドライヤーって、めんどくさいですよね。テレビや動画を観ながら乾かそうとするとうるさくて聞こえないし。風呂キャンセル界隈に入浴苦手女性はたくさん。メイク落としやドライヤー、お顔パック、マッサージなど男性よりたっぷり時間がかかるからでしょうか。キャンセルしがちな人は、帰宅したらその足でお風呂に直行してください。いったん座るとキャンセルマインドが湧き出てくる。湿度の上がるこの時期、フェムゾーンのケアもしないと、プンプン臭ってきますよ。VIO脱毛していないかたは特に注意ね。髪は洗えないという日でも、フェムゾーンだけでも洗ってー!「風呂キャンセル界隈女子、フェムゾーンからお花のいい香りを漂わせると仕事も恋もうまくゆく」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Iona/Adobe Stock文・三松真由美
2024年06月13日ananwebの公式Instagramには、恋愛や夫婦生活に関するさまざまな悩みが寄せられています。今回は、2歳年下の彼氏と早く結婚したい27歳女性のお悩みを、恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニストの三松真由美先生が解決!彼と結婚したいけど、彼が若すぎる問題【レスなひとびと番外編】vol. 57「ニッポンでは何歳で結婚するのが平均なんすか」。この質問は愚問です。多様性やら個性が重視される時代に、何歳までに結婚すれば偉いとか成功者とか勝ち組とかいう価値観はありません。厚生労働省が発表した婚姻統計の結果などガチで見るのは社会学者さんだけ…でもないかもしれません。ちょっとだけ気になるひとはいるでしょう。女性はキャリアアップのため昭和の頃よりは晩婚化しているけれど男性はどうなの?2022年の初婚同士の結婚では、男性平均は31歳。でも男性の結婚年齢でいちばん多かったのは27歳ですと!結婚を先延ばしにした(モテなかったのかもしれん)高齢男性が平均値を釣り上げたと推測できる。20代で結婚しているタレントさんとか思い浮かべてみましょう。片寄涼太さん、賀来賢人さん、眞栄田郷敦さん、菅田将暉さんなどなどいるいる。今回の悩みびとさんは若い彼氏さんと結婚したいけれど、「若すぎるかなあ」とモヤっています。今回のお悩み私(27)、彼(25)です。今はまだ付き合って3か月ですが、私は早く結婚したい。彼が大好きなのはいちばんですが、私の年齢的なこともあります。でもまだ付き合って3か月ってことと、今現在お互いが中距離程度離れた場所に住んでおり、すぐに同棲というわけにもいかず…。一応相手には付き合う前に「あんまりダラダラ付き合うつもりはない。先を見据えた付き合い方がしたい」という話をして「わかった」とは言ってくれてますが、まだ彼は若くそんなに結婚っていうのを急いでいないと思います。私の願望は1年経ったら同棲して、2年以内には入籍したいです。ただ3か月しか付き合ってないのにその話をするのも重いと思うのですが、どうしたら私の願望を相手にそれとなく伝えられるでしょうか。それを絶対に実行して欲しいというわけではないのですが、一応私の考えとしてという感じに伝えたいです。結婚は年齢じゃないし、交際期間も関係ないので、二人で納得したならいつでもどうぞ。そう言えばこの前、Abemaプライムで『交際ゼロ日婚』について討論したなあ。とは言えですよ、相談者さんが気づいているように彼氏さんの考え方しだいで「このおねえさん、重いわ」と感じ取られるかもしれない。1年後に同棲、2年以内に入籍との目標設定系女性を「将来のことをまじめに考えていて頼りがいがある」「しっかりものの妻になりそうで安心」と思うか「一人でなんでも決める拘束女」ととらえるか、そこはもう二人の関係性の問題です。マッチングアプリ登録の目的も「結婚前提」「不特定多数のゴハン友達」「ヤリ」と様々なので、1回目のマッチデートでさりげなく察知する技術を身につけたほうがいいです。ちょっとゴハンしてみて、感じよかったら結婚まで進んでもいいかなという「ふわっと」系も多数派です。相手が「ふわっと」系だなと察したら、将来設計話をデートのたびにチョイ出ししていくようにしてね。「将来は野菜畑作りたいな」とか「お仕事ずっと今の会社で続けたい?」とか小出しに。ふわっと2年も付き合って、エッチしてるのに「新しいアプリでほかの人とマッチしたんでもう会わない」なんて悲しい展開になったら、あなたの人生荒れてしまう。相談者さんが、しっかりものの彼女と捉えてもらえるか、重い彼女と思われて引かれてしまうか、彼の様子を観察してみてくださいね。「ダラダラ付き合うつもりはない」なんて彼氏に言い切るなんて、かっこいいです。クールビューティー好きなひとなら、「ぼく、付いていきます!」と即決結婚決まりそうですが。※参考厚生労働省令和4年(2022)人口動態統計月報念系(概数)の概況 PDF17ページ三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。©YannAdobe Stock文・三松真由美
2024年06月06日多くのカップルが直面するかもしれない、デリケートな問題であるレス。今回のMOREDOORでは、レスになった方へ当時の状況を聞いてみました。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。39歳、会社員さんの場合レスになり7年ほど経ちます。子どもが生まれたころから、夫である私がどうも妻とコミュニケーションをする気が起こらずレスに。妻とだけというよりは、そういった欲求が減ってしまったためです。初めの頃は夫婦のかたちとして「これでいいのか」と悩んでいました。しかし「したくないのであれば別にしなくてもいい」「生活を楽しもう」と妻から話があり、自分も定期的にしなければいけないと思うと嫌な気持ちになると打ち明けました。妻と話をしたことで元気が出ました。(39歳/会社員)※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。他にもこんなケースがとある仲のよい夫婦は、結婚生活は問題ないように見えるものの、体の繋がりがないことに不安を抱いていました。ある日、夫から妻を誘ってみるものの拒まれてしまい……。そして、妻と話し合うも気持ちがすれ違い「こんな生活続けたくない」と言われてしまいます……。険悪な空気になるも、再度向き合い“本音”を打ち明けたことで、夫婦の関係が少しずつ改善していきました。1人で抱え込まないで「本音を伝えること」を意識することで前を向くことができた様子。レスを経験したことで、お互いの感情を理解することの大切さを認識するきっかけになったようですね。皆さんは、夫婦円満であるために何かしていることはありますか?イラスト:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2024年06月06日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、一目惚れしたかわいい系男子とお付き合いをはじめた22歳女性。ところが彼、ちょっと不衛生なところがあるようで…。彼と関係を深めることに不安を感じている彼女へ、三松先生のアドバイスは?美里(22)好みドンピシャ!でも爪切りレスで…。【レスなひとびと】vol. 243ルイくんとの出会いは、友達に誘われて顔を出したフットサル。美里はフットサル未経験だけど、仕事終わりにワイワイやれる気楽な感じだからって聞いて参加することに。コートに先に来ていたルイくんを見つけて一目惚れ。ルイくんは、美里好みのキュンかわ系メンズ。身長はたぶん、156センチの美里より5、6センチ高いくらい。歳は美里と同じで22歳くらいに見える。オーバーサイズのシャツに、髪はふわふわ、少年のようなピュア肌。くりくりの目で「初心者さんですか? よろしくおねがいしますっ」って顔を覗き込まれて瞬殺。運よく経験者のルイくんと同じチームになって、試合スタート。「シュートだ、美里さん!」ルイくんのパスをもらって見事シュート! 満面の笑みでハイタッチして、この日から考えるのはルイくんのことばかり。恋しちゃったモード突入だ。3か月後、美里のアタックの甲斐あって、交際スタート。でも、気がついた。ルイくんの爪、いつもちょっと長くて汚い。8度目のデートの夜、ルイくんの部屋。爪のことは気になったけど、やっぱ掃除とか苦手なんだ。床もソファも薄汚れてるぞ。そういえば、スマホも拭いてないのか、油っぽい色してる。もしかして不衛生系男子か。そんなことを考えながらも軽いチューしたりして次第にいいムードに。「ねえ、みーちゃん」ルイくんが手を伸ばし、美里の首筋に触れてきた。でも、美里はキュっと体をこわばらせてしまう。「…っ。ごめんね、ルイくん」「どうしたのなんか嫌なこと、したかな?」と、ルイくんはしょんぼり顔。(ルイくん、長い爪を気にしないってことは、しばらく女の子とはご無沙汰なのかな)言えない。爪の長さを気にする、めんどくさい女だって思われたくない。でも、視線の先が指だって気づかれてる。苦し紛れに尋ねた。「ね、ねぇルイくんってネイルとかするの?」「ん?」「えと、爪の形綺麗だなって」「そう? あ、そうだよね、爪長いや…ごめん」ルイくんは気づいてくれたようだ。「ごめん、僕はじめてで」「えっ、は、はじめて?」「うん、かわいいかわいい言われて、今まであんまり男として見てもらえなくってさ」そう言ってシュンとするルイくんは、たしかにキュンのかわいさ。「だから、今日はいろいろ予習してきたつもりだったんだけど、爪まで気づかなかったよ」「そんなことない、一生懸命考えてきてくれたのがうれしい」そう伝えて、その日はそのまま眠り、翌日、一緒に部屋掃除と爪切りをした。ルイは美里の言葉を真剣に受け止めて、次のデートはしっかり爪を短くして、やすりもかけて、清潔にしてきてくれた。素直な彼に掃除もふくめ、いろいろ教えてあげたいと思った。【三松さんからのコメント】爪のことを伝えてもめんどくさがる不衛生系男は、相手の体を大事にできないダメンズ。切り捨ててOK。初夏はぐんと湿度が上がって、カンジダにもなりやすい時期。カンジダ、一度なると、かゆくてお仕事にも集中できないし。最大限気をつけて損はないです。ほかにも雑菌がはいって膀胱炎になったりもしますしね。ベッドの上では常に雑菌注意報発令ですよ。やっぱり一番大事にしたいのは相手の体のこと。痛くないか。汚くしてないか。嫌な思いをさせていないか。 相手のリアクションを見ながらできるメンズは花丸です。いくら本や動画で勉強しても、その知識が目の前の相手にも通用するのかは別問題。男性も女性も体の作りやメンタルは個性がありますもん!まず自分の目と指で確かめないと。「爪切りレス男、不衛生系男に分類されますが、指摘してすぐ直るなら、素直系男なのでよし」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Nataliia/Adobe Stock文・三松真由美
2024年05月30日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、25歳の薬剤師女性。体調不良から同棲する彼氏に塩対応をしてしまい、なんだかギクシャクしたムードに…。三松先生のアドバイスは…?瑠奈(25)リアクションレスで彼氏をおにぎりガールに取られそうに!【レスなひとびと】vol. 242クイーンサイズの広いベッドで、ひとりうずくまる夜。瑠奈は今日、低気圧のせいで頭痛がひどい。低気圧頭痛ってやつだ。「瑠奈〜ただいま」同棲中の達彦が、上機嫌で帰ってきた。「ねえ聞いてよ!今期のボーナスさ、去年の2倍だよ。やったね。どこ行く?何する?」達彦はデザイン会社で働いて6年目、28歳。今年は大きめの案件を受注したらしく、ボーナスが倍増したようだ。よくがんばっているなと思いつつ、テンション高めの彼の声が頭に響く。急に電気をつけられ、まぶしくて目がチカチカする。「そっか、よかったね」精一杯の相槌を打ち、タオルケットを頭までかぶって目を閉じる。「なに、そのツン反応。一緒に喜んでくれるって思ったのに」達彦は気落ちした声でそうつぶやき、寝室を出ていった。あ、まずいって思ったけど、ガンガン響く頭痛のせいで、起き上がって追いかける気力がない。鎮痛剤が効いてきてそのまま爆睡。翌朝、いつもと同じように8時起き。達彦はもう家を出ているようだ。LINEを開いたけれど、メッセージはない。いつもなら「いってきます」って連絡が入っているはずなのに。やっぱり、昨日の反応がよくなかった?でも体調悪くて、あれが限界だったし。瑠奈は、薬剤師として週5で9時半から17時半まで働いている。わりと時給のいい店舗だ。ボーナスはないけれど、達彦とそこまで年収の差はない。お財布は別々。このクイーンサイズのベッドだって、折半して買った。だから達彦のボーナスに喜びすぎるのも、自分が使っていいって勘違いしているようで逆に図々しいんじゃないかって思ってた。昼休み。達彦は、オフィスの下に来ているおにぎり屋さんのキッチンカーでランチを購入中。「あれ、いつもより顔色悪くないですか?ちゃんと寝てますか。唐揚げ1個サービスしますね」達彦の顔を、おにぎり屋の小松さんがのぞきこむ。年はおそらく20代半ば、色白でぽわんとした雰囲気。頭に巻いてるクリーム色のバンダナがかわいらしい。いつも目を見て笑顔で「ありがとうございます」と言ってくれるところがイイ。ほんとは瑠奈にこういうふうにしてほしい。小松さんは、週2しか会わないのに、達彦の小さな変化にも気づいて、声をかけてくれる。それなのに瑠奈はボーナスの報告をしても塩対応。俺に関心ないんじゃないか。小松さんに「どこ行く?何する?」って言ったら、絶対瑠奈より激しい反応しそうだもんな。一緒に温泉行って、イチャイチャできるかも…と妄想ムクムク。いっそ、小松さんに乗り換えてしまおうかと考えがよぎる。【三松さんからのコメント】彼氏彼女へのボーナスのリアクション、悩みますよね。私におごってくれるってこと?それフェアじゃないよねと考えてしまうひともいます。特に伝え合わないカップルもいますし。結婚していて、お財布も一緒で…ということであれば、もっとストレートに喜べたかもしれませんが。ただ「どこ行く?何する?」と言っていることから、多くもらったぶんを、瑠奈さんとのデートに使う気満々だったのかも。そこは遠慮せず、はしゃぐほうが可愛げがある!瑠奈さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら帰ってきたぶん、そっけない対応にしょんぼりしてしまったんですね。シンプルにがんばりを評価してほしい、褒めてほしい気持ちもあったことでしょう。気になるのは、瑠奈さんが体調の悪さを伝えていないこと。達彦さんが低気圧頭痛に気づいていなかった場合、今回のような対応では確かに落ち込む。体調が悪いことが原因の喧嘩って、意外とあります。疲れているのに黙っていて、あとで怒り爆発とか。黙っていてもいいことない。体調の悪さを全ての免罪符にしてはダメだけど、イレギュラーな体調の時はそれをまず伝えて、そのあとカバーしましょう。おにぎりガールに行ってしまう前に、急いで事実と気持ちを伝えなければ。「リアクション薄い女性はたしかにモテない。嬉しいときは思い切り喜んで、悲しいときはしっかり言葉で伝えよう」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Tong/Adobe Stock文・三松真由美
2024年05月23日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、製菓学校に通う18歳女性。おしゃれに興味がなく学校で浮いてしまっている彼女ですが、服飾専門学校に通う幼馴染といつしかいい雰囲気に…。三松先生のアドバイスは…?ミア(18歳)、洋服レス。中学生の頃と同じ服でOK!と思いきやなぜか友達できず【レスなひとびと】vol. 241ミアは上京したての製菓学校の1年生。とにかく食べることが大好き。パンケーキ、パフェ、パスタ、焼き肉、回転寿司…。せっかく東京に出てきたんだし、都会の飲食店を巡って勉強したい。だから、食以外の出費は極限まで抑える方針だ。ミアはいくら食べても太らない。ダイエットしてる友達からいつも羨ましがられてた。中3の頃から体重はほぼ変わらず、服も当時地元で買ったものを着続けている。学校ではコックコートに着替える日も多いし、服は何でもいいやって思ってた。でも、なぜか東京で友達ができない。今日は幼馴染で同じく上京組の恭一と、駅前の餃子屋で晩ごはん。恭一は服飾の専門学校に通っている。「LOVE」と大きなロゴが入った黄色いTシャツに、デニムの短めキュロットで向かう。「ミア、あのさあ……」ミアを見つけて固まる恭一。「いや、あれだ、ちょっと言わせてもらうけど…。そのかっこうで学校行ってる?」「え?」「子どもっぽいというか…それ、中学の頃から着てないか」「えー、おかしいん?でも新しい服、買いたくないよ。節約したいし」話していると、ミアのおばあちゃんから連絡が入る。「麦の元気がないから近々帰っておいでって」麦はミアの家の猫だ。「えっ、麦?俺も会いたいから一緒に帰るよ」恭一がそう言ったので、次の週末、ふたりで地元へ。麦を撫でながら、おばあちゃんちのソファで恭一とお茶を飲む。なんかほっこりいい感じ。恭一ってこんな癒し系だったかなあ。最近家の整理にハマり中のおばあちゃんが、若い頃の服をどんどん出してきた。「いる?」って聞かれたけど、サイズが全然違うから無理。でも恭一は「もらっていきます」って、紙袋に詰めこみはじめた。なんで?おばあちゃんちから帰って数日後。恭一から「ちょっとうち来て。薄めの服でお願い」とLINEが来た。なにそれ、変態かよ。家に着くと、恭一がメジャーを手に近付いてきた。「測らせてもらうぞ」「は?え!?」「いいから」ミアはドキドキしながら、恭一の前に立つ。恭一がミアの背中に腕を回して、ウエストを測り始める。「ミアごめん、後ろの机にあるメモとペン取って」「あ、うん」机に手を伸ばしたけど、微妙に届かずぐらつく。「わっ」転びそうになったミアを、恭一が抱きとめた。「え、あ…」思わず、ドキッとしてしまう。ちょいと気まずい。すると、突然ミアのお腹がグーと大きな音を立てて鳴った。「ほんと、食いしん坊なのに、この細さ、すごいよな」顔を見合わせて笑う。数週間後、恭一はおばあちゃんの服をミアサイズに今っぽくリメイクして持ってきてくれた。「こんな服、着たことないけど」半信半疑でその服を着ていくと、学校の子たちに褒められた。「それどこで買ったの?竹下通り?下北沢?」って。恭一のことを話したら、きゃーって盛り上がって、友達もできちゃった。みんなに「彼氏候補なの」と尋ねられるが、それってアリかも。恭一に彼女候補にしてって伝えようかな。【三松さんからのコメント】恭一さん、特技を生かして恩着せがましくなくミアさんを救っていてかっこいいじゃないですか。思い入れのある服をミアさんに着てもらえて、おばあちゃんもうれしいはず。ぜひその服を着た写真を送ってあげてね。そして、古着のリメイクは地球にもやさしい。まさにSDGsライフ。みんなにとってハッピーな、すばらしいアクションです。今後ますますリメイクは流行っていくかもしれません。流用だって、Z世代にY2Kファッションが浸透したように、昔のものが復活することがありますし。昭和レトログッズのショップも見かけます。恭一さんみたいな専門テクニックはなくとも、今の時代、動画でなんでも学べちゃう。服を買えなくて困っているひとは、家族の着ない服をもらって、リメイクに挑戦しても楽しいです。ミアさんと恭一さんの距離も、これからますます縮まりそう。物価高の影響もあり、都会の一人暮らしはとっても大変で心が折れるときもあるでしょう。そんなときは、彼氏や友達といっしょに困ったことを言い合おう。お互いの得意なことを生かしながら、助け合ってやっていける。彼氏ゼロのひとは恋愛のきっかけにもなりますし。「洋服レスのプアな日々でも、工夫しだいで楽しくやれる!オシャレ心をもつとモテ期が始まるのだ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©Natalia S./Adobe Stock文・三松真由美
2024年05月16日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、付き合っている彼女に食べ物の好き嫌いが多いことにモヤモヤしている25歳男性。彼はおいしいものを彼女と一緒に楽しみたいと思っていますが…。三松先生の回答は?陽一(25)彼女には、“好き嫌いレス”でいてほしいがどうしたらいいんだ?【レスなひとびと】vol. 240「えー、食べないの?」煙もくもく下北沢の焼肉屋で、陽一はげんなりする。彼女の華ちゃんは、好き嫌いが多くてホルモンを食べないのだ。「だって言ったじゃん。苦手だって」「そうだけど。頼めばちょっとくらい食べるかなって」「いや、食べないよ」結局、ホルモンの盛り合わせはすべて陽一が食べることになった。あーあ、ほんとはハラミも壺漬けカルビも食べたかったのに、ホルモン尽くしか。華との出会いは、社会人テニスサークル。白いスコートをバッチリ履きこなすスタイルのよさに一目惚れ。陽一の猛アタックで付き合いはじめた。交際してからわかった。華は食べ物の好き嫌いがムッチャ多い。ホルモンや刺身が無理らしい。馬刺しやラム肉も。なんならキュウリとセロリも。あ、青い魚もって言ってる。お酒も飲めない。酒好きな陽一は、かなりショック。早いところ、親にも紹介したいと思ってる。でも、好き嫌いの多さがネック。陽一の実家は北海道。刺身やラム肉は不可避。というより、陽一が地元フードを食べたい。一緒においしいねって楽しみたい。想像してみる。陽一の家族と食事をするとき、華が嫌いなものを全部残したりしたら…。絶対、お互いに気まずい。大人なら、そこは華もがんばって食べてほしい。「せめてお酒は飲もうよ。華の両親もよく飲むって言ってたし、体質的にダメなわけじゃないんでしょ?一口でもいいよ」「翌日に響くし、コンディション悪くなるのが嫌なの」頑なに拒否。本当はちょっとずつでいいから飲めるようになってほしい。結婚したら、一緒にワインとかで洒落た晩酌する夢がある。デートからの帰り道、陽一は思い立つ。いいムードの時に、少しだけ飲んでみてもらえばいいのでは? と。「意外とおいしいじゃん!」となり、華の考えも変わるかもしれない。決行は、華が陽一の家にお泊まりする次の土曜日。翌日もデート予定だし、コンディションが悪くなったとしても、おうちデートにすれば大丈夫。土曜の夜、おやすみ前の時。近くに置いておいた梅酒を手に取り、口に含む。「華…」名前を呼んで顎クイ。キスをしつつ、梅酒を華の口に流し込む。「ん!?」驚いた顔の華が、手でグッと陽一の胸を押す。「ありえない今日はもうしない」そう言ってサッと服を着て、ふてくされて寝てしまった。あれ、これって作戦失敗?【三松さんからのコメント】陽一さん、それって食ハラだし、アルハラです。翌朝、華さんはもう出ていっちゃってたんじゃないですか?恋が終わりそうな予感です。苦手なものを「一緒に楽しみたいから」「家族に自信をもって紹介したいから」といった理由で強要するなんて、華さんも「自分は大切にされていない」と感じてしまうのではないでしょうか。食べるものに限らず、誰しも苦手なものはある。高いところがダメだったり、大きな音がダメだったり。自分は好きだから、相手も好きになってくれるはずと思うのはやめて。世界は自分中心に回ってるわけではない。ご両親との食事だって、工夫すれば乗り切れる。「あれもこれも食べられない」「苦手なものが多すぎる」と伝えるのではなく「これが食べたい!」とリクエストすればいいのでは?刺身やラム肉にこだわらずとも、北海道ならおいしいものがいっぱいあるあるある。例えばチーズフォンデュとかね。 頻繁に食事の機会があるわけではないですし、「彼女はチーズが好きでたまらない」とでも言っておけばいいのです。苦手なもの、ありすぎると健康上の問題がありますが、他の食べ物で栄養がとれるのであれば問題ない。どうしても一緒に食とお酒を楽しみたいなら、それを条件に婚活しなおして。今のままだと、華さんがお気の毒です。「”好き嫌いレス”でなんでも美味しそうに食べる彼女が理想なのはわかるが、誰だって苦手食材はあるっしょ。そんなことで悩むのは器が小さいやつだ。ドンと構えて親に会わせよう」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©yamasan/Adobe Stock文・三松真由美
2024年05月09日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、これまで彼氏ができたことがないという32歳女性。婚活をしつつ、自分に自信を持つため「1000万貯金」を目標に節約に励んでいるそうですが…。彼女がパートナーに出会うためにまずすべきことを、三松先生が教えてくれます!佐和子(32)モテないのは“半額シール”レスだとガッカリする脳のせい。1000万貯金レスでも、モテてる女性はたくさんいるもん【レスなひとびと】vol. 239不動産会社のバックオフィスで働く32歳の佐和子にはある夢がある。それは、1000万円貯金すること。今まで彼氏ができたこともなく、男性には相手にされない。むしろバカにされている視線すら感じる。いろんな意味で自信がないことに気づいている。1000万貯めれば、自分に自信が持てるかも。だから、とにかくなんでも安くおさめて現金、貯めてやる。「20時から貼られる半額シールに間に合わないー」仕事を終えると、近くのスーパーに向かってドタドタと走っていくのが佐和子の日課。購入した半額惣菜を夕飯にして、残りを翌日のお弁当につめる。揚げものばっかだし、消費期限すぎてるけど、自分のだから、まあいいっしょ。もちろん、婚活はあきらめてない。だって、結婚したら家賃や食費が折半。最強の節約ができるではないか。婚活アプリでは、とにかく倹約女子なことをアピール。お弁当の写真も載せた。あまりいいねがこない。なぜ? 茶色一色の半額惣菜弁当だってバレてるから?「あ〜、もう!」帰ってすぐ、500円で買ったユル部屋着に着替え、からあげやコロッケなどのお惣菜をつまむ。皿は使わない。洗う水道代と洗剤がもったいない。ソファにごろ寝してアプリをひらく。いいねを送ってくるのは、50歳オーバーのおじさまばかり。どんどん“ナシ”のほうにスワイプしていき、そして…誰もいなくなった。節約中だけど、買った惣菜のほうが安いしおいしいから、料理はしない。10年前に買った毛羽立ちのトレーナーの袖が抜けそうだがまだ着られるからギリ大丈夫。服は破れるまで着ないともったいなくて、ここ3年くらいは買ってない。あ、メルカリで、1,400円の紺スカートは買った。職場用。最近は会社が繁忙期。残業多めで、半額シールのタイミングに間に合わない。“半額シール”レス商品を買うことのほうが多くて、悔しくて、悲しくてイライラ。残業代は出るけど、半額で惣菜を買えないとなるとプラマイゼロな気がする。ケチ根性の計算だが。1か月後、やっと仕事が落ち着いた。「今日こそは」と走っていくと、あった! ラスイチの半額シールつき大葉ささみカツ。「あっ」勢いよく手を伸ばすと、骨ばった大きめの手とぶつかってしまう。見ると、毛玉だらけのニット姿の男性がささみカツのパックに手を。「えと…すみません」手をひっこめてしまった。同い年くらいかな?顔は好みだ。でも、ちょっと、というかかなり身なりがみすぼらしい。金欠なのかも。佐和子だって、袖が黒ずんでいるリボンタイつきブラウス。人のことは言えない。ただ、マジで金欠だと、家賃も食費も佐和子が出してあげることになる。それはごめんだ。…って、何考えてるんだ?スーパー半額売り場で婚活かよ。ささみカツ、どうする。「どうぞ」佐和子の目を見て、ささみカツを勧めてくる男性。「これうまいっすよね。大葉がしゃれてる」んん!? あり? ありなのか?会話をはずませて、仲良くなってしまうのがいいのか。シールを見つめる佐和子であった。【三松さんからのコメント】ファストファッションでおしゃれ服も安く買える時代、1着の服をそれだけ長く着るのはあっぱれ。エコで、SDGsウーマンじゃないですか。でも男性側は、倹約に付き合わなくちゃいけないと思うとゲンナリしてしまうかもしれません。「僕のお金の使い方まで口出してきそう」ってね。過度の倹約家は、アピールポイントなのではなくて、むしろマイナスポイントとも言えます。しかし、お金の価値観が合う男性にとって、佐和子さんはまたとないパートナー。倹約家の男性はきっと「あれが欲しい」「これが欲しい」「結婚式はここしかイヤだ」という女性を敬遠します。相手によって、アピールポイントは違うってことです。倹約の捉え方も個人差ありますもの。佐和子さんの結婚したい一番の理由は、「生活費を折半できるから」ですか?そんな理由で結婚決めるのは、ちょっと違う。年齢や容姿を基準に相手を選んでいることから、恋愛をしたい気持ちもうかがえます。もし、恋愛や異性に向き合うのがこわくて、節約や半額シールに逃げているのなら、油たっぷりのお惣菜をいったんやめて、期間を決めて自分に投資してみては?お肌、髪質、体型、高価でなくてもこぎれいなファッション。そして笑顔と余裕ある仕草。これで充分、モテに必要なファクターの「品位」がにじみ出てきます。「この人、ありかも?」なんて考え始めちゃったのが、よいきっかけになる。「“半額シール”レスの食材を選ぶ脳は大事だが、自己投資脳を目覚めさせてみよ。これまでと違う自分がいることに気づくぜ。そこから婚活スタートだ!」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©sandra/Adobe Stock文・三松真由美
2024年04月25日子どもが生まれてから私たち夫婦はセックスレスになりました。子どもが成長したころゆっくり夫婦の時間も持てるようになっていましたが、自宅でセックスするという概念が生まれません。そんなときに義母からあるものをもらったことをきっかけに解消することができました。その詳細をお伝えします。義母から旅行のチケットをもらった自宅にいると子どもの世話や家事などでセックスどころではなかった私。しかしながら子どもは成長していき、だんだん生活が落ち着いてくるようになってきました。そんなとき、懸賞好きな義母から自分が行けないからと、大人2人分の旅行のチケットをもらったのです。うれしいことに子どもの面倒は義母が見てくれるとのこと。旅行は新幹線のチケット、有名な温泉地での一泊二食の宿泊券、お土産チケットがついたもの。夫婦2人の旅行は久しぶりだったので行くことにしました。久々のリラックスした旅もともと旅行好きの夫婦だったのですが、子育てなどで忙しくなるにつれ旅行ができなくなりました。新幹線での移動は車の運転もなくなるため、体力的にも気分的にもラクなものでした。食事も付いているため気にする必要がありません。何よりいつでも温泉に入れるというリラックスした時間は久しぶりでした。宿泊した旅館は和室で、珍しく布団で寝ることになりました。食事をしっかりとり、お風呂にも入り、心も体もリラックスしたのか、久しぶりにセックスをしたいという気分になったのです。いつもなら子どものお世話をしながらの移動と運転で、それだけで疲れてしまいます。それらはすべて排除され、自分たちのことだけをすればよい、ということが何よりもリラックスできました。自然と性欲が湧いてきて…横に寝ている夫を見てみると、夫も同じ気分だったようで、自然とそのような流れとなりました。人間は食欲が満たされ、疲れを癒やされれば、自然と性欲が湧いてくるものだと思いました。以前と変わらず自宅ではセックスできないのですが、たまに夫婦2人で旅行に出かけるようになりました。義母もたまに孫に会いたいのと、夫婦が円満に越したことがないと思っているため、旅行を勧めてくれています。セックスの前後にお風呂に入りやすいという環境も整いやすいため、温泉旅行はとてもよいものとなりました。まとめセックスをする前の独特の雰囲気は自宅ではなかなか作りにくいと思っています。環境を変えて、リラックスすることで性欲が湧いてくるのだと気付きました。セックスの前後に入る温泉も気持ちよく、身も心も癒やされる旅となります。これからも夫婦2人の温泉旅行の時間を大切にしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/笹嶺いおりイラスト/きょこ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年04月24日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、3年片思いしていた会社の同僚と晴れて恋人同士になったという21歳女性。ところが、初デートで彼のある行動が気になり…。恋人に対して急に冷めてしまう「蛙化現象」が起きてしまったときの対処法について、三松先生が教えてくれます!美穂(21歳)、これって蛙化?ハンカチレス男に1000日の恋も冷めてしまう【レスなひとびと】vol. 238マッチョ好きの美穂は、同じ会社に勤めるたくましい上腕をもつ剛に片思いして早3年。同僚には「ちょいゴリラ系だよね」って言われてる彼だけど、美穂にとってはそこがいいのだ。この春、歓送迎会の帰りに思い切って告白。まさかのOK。週末は初デート。桜がキレイな山にプチ登山することになった。「あー、服、迷う! っていうか、土曜ってどのくらいの気温なんだろ」調べると、山にしては結構気温が上がるみたいだった。剛にも伝えようと思ってLINEする。「土曜日は結構気温が上がるみたい。温度調整しやすい服で来てね。楽しみにしてるよ」気遣いができるところを見せたくて、丁寧に伝えた。そして、当日。よく晴れて、気持ちのいいお天気だ。剛が車で迎えに来てくれて、山の麓まで。そのあと車を停めて登山道を歩いていく。普段からバスケや筋トレをしている剛は、足取りが軽い。上着を脱いで、半袖から覗く上腕二頭筋にキュン。「あー、あの腕に腕枕してもらいたい」と、ついつい妄想してしまう。胸筋も広くてこんもり盛り上がってていい感じ。「さすがにこんだけ歩くと暑いね」初デートなのに汗だくで引かれないかな? と思いながら、美穂はハンカチで汗を拭う。「だね。ちょっと俺にもそれ貸して」「あ、うん」なんの気なしにタオルハンカチを渡すと、剛はゴシゴシと顔とうなじの汗を拭いはじめた。(えっ…?)せめて、ぽんぽんと押して拭きとる程度かと思っていたのに。皮脂までたっぷりつくくらい、しっかり拭く。アスリート系なのに自分のタオルとかハンカチ持ってないの?固まる美穂。一昨日「結構気温が上がるよ」って言ったはずなのに。服装のことに加えて「ハンカチもタオルも水筒も忘れずにね」って言わないといけなかった?それって、まるで遠足の前日のお母さんみたいでいやだよ。ハンカチを受け取ると、汗が染み込んだところを内側にして畳む。汗くさっ…。ああ、お気に入りのフェイラーのゴリラ柄ハンカチが…。「うお〜! 桜、満開じゃん」頂上近くの、桜が綺麗なエリアまでやってきた。剛はテンション高めだ。でも美穂は、さっきのことでモヤモヤ。心から楽しみきれない。「美穂、どうした?」「ううん」帰りは、車で美穂の家まで送ってくれた。そのまま帰すのもそっけないかなと思い「コーヒーでも飲んでく?」と聞いてみた。「お、いいねえ」うれしそうについてくる剛。ずっと待ち望んでいたはずの瞬間。それなのに、覆いかぶさる剛の髪から、美穂のカラダに降ってくる男臭の汗が気になる。やっぱり…なんか違うかも。【三松さんからのコメント】2023年の流行語トップ10にも選出された「蛙化現象」。もともとはグリム童話『かえるの王さま』が由来で「好きな相手に好意を向けられた途端、嫌いになってしまう現象」を指します。一方、Z世代のあいだでは、「好きなはずの相手のイヤな面を見て、急に冷めてしまう現象」として使われているようですね。蛙化のきっかけは、近づいたときの鼻息の荒さや鼻毛、店員さんへの横柄な態度などとさまざま。鼻息が荒いのはもう、どうしようもないですが。話を聞いていると、理想高めの人や完璧主義者に起こりやすいようです。 美穂さんも、片思いの期間が3年と長かったので、どうしても剛さんへの期待がふくらんでしまったのではないかなと。仲が深まるうちに、「もー! ちょっと、やめてよ!」と笑い飛ばせるようになればいいですが。ずっと憧れていた相手だからこそ、初デートではからかいづらかったのかもしれません。とはいえ、汗がイヤなのは大丈夫か?夫婦仲相談所に来られる妻の方々から「衛生的にズボラな夫とはまったく合わない」「あの汚さは生理的に無理」という言葉が出ます。今後、結婚するとしたらますますニオイと体液に触れるシーンは増えていく。一生続く結婚生活。そのたびに眉をヒソメていられない。そう考えると、蛙化の直感は正しいのかもしれません。「ハンカチ王子ではなくハンカチレス汚男子(おダンシ)。衛生概念の温度差は結婚後、冷めるファクターになる!よーく考えてから付き合ってね」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©BullRun/Adobe Stock文・三松真由美
2024年04月18日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、大学院生の彼氏との金銭感覚の違いに悩む24歳会社員女性。彼女は彼氏に給与水準の高い会社へ就職してもらいたいと思っているけれど、彼氏はバイト三昧で…。ふたりがこれからも長く一緒にいるためにできることを三松先生が教えてくれます!葵(24歳)、計画性レスの彼氏の奨学金が400万円。将来、二人で払うのは嫌かも【レスなひとびと】vol. 237葵は、丸の内のIT企業で働く会社員。もうすぐ3年目。華やかな暮らしが好きな葵は、とにかく給料重視で就活の荒波を乗り切った。よって年収は同世代の1.7倍。やりきった感で何度もママとねえちゃんと乾杯した。星空を見上げて彼氏の正人に電話。「お疲れ〜!」華金、同期飲みの帰り道。ギリ会社徒歩圏内に家を借りているので帰りは徒歩。「正人、今日は何してたの?」「バイト。いやー、今日も忙しかった」「えっ、今日は合説じゃなかったの?」「いや、バイトリーダーに急遽入れないかって言われちゃって。2割増でバイト代出すって言われたから、行ってきた」「ふーん」「葵は? 遅かったね」「同期と飲み会だよん。 超―いい店だったんだよ。写真送るね」写真は、東京駅の駅舎がバックに映る、夜景が綺麗なテラス席。葵の隣には、ほっぺがくっつきそうなくらい近くに男性の同僚がいて、楽しそうにピース。正人は大学院生。今年が就活の年だ。でも、葵と違って家庭に余裕がなく、仕送りなしの一人暮らし。だから、就活よりもバイトを優先させている。すでに奨学金を合計400万円借りているのに。葵は思う。正人にはなんとしてでも、葵みたいに給与水準の高い会社に入ってもらわないと。年収も家事もフィフティで依存しない結婚が夢。本音を言えば、将来、結婚したとして400万円を肩代わりしたくない。「そんなふうに計画性ゼロじゃ、いい会社入れないよ」「でも、バイトしないと今の生活が立ちゆかないしさ」正人は無駄遣いするほうではない。どちらかといえば倹約家。バイトを休む余裕はないのだろう。「就活中くらい、親に頼れないの?」「無理だよ。葵みたいに学費も生活費も出してもらえる家の人にはわからないって。住んでる世界が違うんさ」「……」何も返せない。週末、正人とのお花見デート。シートを敷いて、パン屋で調達したサンドイッチと缶ワイン。正人は、あれからずっと、葵の同僚との飲み会のことが気になって焦っていた。あのピース野郎は葵を狙ってんじゃないかと。こんなシートデートでいいのかよ。華やかな場が好きな葵だ。もっともっとバイトしてお金を稼いで、いい店に連れていかないと。ってことで、月末にがんばった。「えっ、お店予約してくれたの? ありがと」桜が見えるテラス席。春らしいパステルツイードのワンピースに身を包んだ葵が、にっこり微笑む。ちょっと無理してでも連れてきてよかった。そう思った正人だったけれど…。食事のあと葵に聞かれた。「ねえ、正人、お金ないんじゃないの?」ちょっと機嫌が悪そうだ。いい店で喜んでくれてると思ったのに。「いや、葵が同期とすげーいい店行ってただろ。それ見て俺、焦っちゃって。だから最近、バイトがんばってた」「頑張るとこ違ってない?いい会社に就職しないと奨学金も返せないよ。金銭感覚一緒でないとやっていけない」せっかくのスプリングデートが台無しだ。【三松さんからのコメント】就活、大変なのはよくわかります。自分に一致する理念と待遇の板挟み。でもわがまま言ってたらどっこも内定取れない。そんな時代なのですよね。高給、福利厚生安定の会社に就職したいなら、葵さんの言う通り計画性をもって動くことが重要。就活の辛さを知っている葵さんが、焦る気持ちもわかります。ただ、日本学生支援機構の調査によると、奨学金を借りている学生は、全体の5割。葵さんはそのことをご存知でしたかね。親に学費や生活費を出してもらえることは、あたりまえではないのです。どうしても正人さんの時間を捻出したいのなら、一緒に住んで生活費を軽減してあげてもいいのかもしれません。しかし結婚確定のわけではないし、時間があれば高給会社に入れるわけでもない。葵さんがいつも奢るのもおかしいし。悩みどころですね。ならば、会社選定と就活のノウハウをみっちり伝授することはできるのでは。バイトだって、立派なガクチカとして語れます。生活費を稼ぐため、一生懸命働いていたのなら、そのなかで工夫したことや体験談もあるのではないかと。それらを二人で洗い出す。葵さんは正人さんと将来も一緒にいたいゆえに、奨学金のことを心配している。正人さんは、将来より現在を心配している。ピース野郎に寝取られたくないから。「そこは安心して。あなたしか愛していない」と伝えるのも大事。葵さんを喜ばせたいためにバイトをがんばっているってことを認めて、受け止めましょう。二人が一緒にいられるようにするのに、まだまだできることがありそうです。「計画性レス彼氏、ひどいやつはいっぱいいる。給与全部ギャンブル…とかね。お金ないのに高いゴハン食べる彼ってのもアルアルでしょ!気になったら、目標設定シートをあなたが作ってあげればいいのよ。目標達成ごとにご褒美を出すってことで、やってみよ」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©simona/Adobe Stock文・三松真由美
2024年04月11日私たち夫婦にとって深刻な問題となっていたセックスレス。しかし、その壁を乗り越えて強固な関係を築くことができました。セックスレスに陥った私たち夫婦がどのようにして克服して、パートナーシップを再構築していったのかをお伝えします。セックスレスの深層はセックスレスの背景には、1つだけの要因ではなく複雑な要素が絡み合っていると思います。私たちの経験を振り返ると、日常生活の忙しさや仕事のストレスが大きな影響を与えていました。家庭や仕事でのストレスが重なり合い、疲れ果てる中で、パートナー同士の関係に影響を及ぼしました。結果的にセックスをする余裕を奪ってしまったのです。セックスレス解消の道筋を見つけるセックスレスから脱却するために、私たちはいろいろなアプローチから改善を図りました。まずはコミュニケーションの改善です。お互いの気持ちをオープンにし、お互いの立場や思いに共感し合うことで、心の壁を取り払うようにしました。また、休みの日には2人きりで過ごすように。散歩やレストランでのディナー、共通の趣味に没頭するなど、新しい経験を共有しながら、夫婦関係を再構築するための貴重な時間を過ごしました。これらにより、セックスレスの単なる解決策ではなく、新たな関係の構築に向けた重要な一歩となりました。コミュニケーションの改善と共に、特別な時間を共有することで、私たちはお互いの気持ちを理解し合い、より深い絆を築くことができたのです。夫婦の新たな絆の発見セックスレスの克服は簡単な道のりではありませんでしたが、その過程で積み重ねた努力が最終的に報われることとなりました。お互いの理解が深まり、それによって新たな絆が生まれたのです。ただ性的な側面だけでなく、感情的なつながりも強くなり、これまで以上に深い愛情を抱くようになりました。セックスレスを克服する過程は、私たち夫婦のパートナーシップを強固にするきっかけとなりました。まとめセックスレスは、夫婦関係に深刻な影響を与える問題でしたが、克服することができました。コミュニケーションの改善や時間を共有することで、セックスレスの解消だけではなく新たな愛と絆を築くことができたのもよかったと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年04月10日2歳の娘・ヒナタを育てるタケシとエリの夫婦。産後2年たち、2人目を望みつつも、レスが続いていました。その原因は、エリ。どうしてもタケシの性的な目線や行為を受け入れられずにいたのです。同じくレスだったはずのママ友たちは次々妊娠していき、エリの悩みは大きくなるばかり。頻繁に誘ってくる夫にエリは嫌悪感を募らせ、夫は夫でそんなエリの態度に不満を溜めています。そんな中、夫がメンズエステに行っていたことが判明。エリはそれをきっかけに離婚を切り出し、夫と話し合うことに……。 2人で乗り越えていきたい離婚を切り出したことで、お互いに思っていたことを話しあうことができたエリとタケシ。 タケシは産後に避けられたこと。エリは産後にタケシが寄り添ってくれなかったこと。それぞれがつらい思いをし、すれ違っていたのです。 タケシは、エリの気持ちも知らず求めるばかりだったことを謝りました。そして、産後クライシスの本を購入して、自分を変えようと努力していたことを明かします。 「また好きになってもらえるよう頑張るから」というタケシに、エリの心は……。 エリとタケシは話しあいのあと、徐々にふれあいを増やすようになりレスを解消することができました。 エリは本当に助けてほしかったのは産後だったので、今さら態度を改善されても……という気持ちがあったものの、タケシが自分を大切にしようとしている気持ちが伝わってきたといいます。 そして、エリは念願の第二子を妊娠。今ではタケシのことを「家庭を優先してくれる頼もしいお父さん。ベストパートナー」だと言えるようにまでなりました。 そんなエリを、ここまで悩みを聞いて相談にのってくれていた友人・朋美も祝ってくれました。同じくレスに悩む朋美にも、いい刺激になったようです。 これから二人目を出産したあと、エリはまたレスになる可能性がないとはいえないと思っています。しかし、一度乗り越えた壁。これからも、夫と2人で乗り越えていきたいと思うのでした。 ◇◇◇ 無事にレスを解消することができたエリさん夫婦。あの日、気持ちをぶつけあったことで、ベストパートナーになれたようです。念願の2人目もおなかにいるようで、よかったですね。レス、産後クライシス、どちらも原因のひとつに“夫婦のすれ違い”があります。お互いが、お互いのことを思い遣って行動することが、何よりも大切なこと。夫婦間ではついついおざなりになってしまいがちなところでもありますが、思いやりの気持ちはいつまでも忘れずにいたいものですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
2024年03月31日2歳の娘・ヒナタを育てるタケシとエリの夫婦。産後2年たち、2人目を望みつつも、レスが続いていました。その原因は、エリ。どうしてもタケシの性的な目線や行為を受け入れられずにいたのです。同じくレスだったはずのママ友たちは次々妊娠していき、エリの悩みは大きくなるばかり。頻繁に誘ってくる夫にエリは嫌悪感を募らせ、夫は夫でそんなエリの態度に不満を溜めています。そんな中、夫がメンズエステに行っていたことが判明。エリはそれをきっかけに、離婚を考えるまでになりました。 寄り添ってくれなくて不安だった!夫に「性のことばかりで疲れちゃった」と、離婚を切り出したエリ。 夫はメンズエステに行ったことを素直に認め謝りましたが、エリは「夫婦生活はできない、でもそういうお店に行かれるのも嫌」と素直な気持ちを伝えました。 そして、こんな気持ちになるのはきっと「タケシのこと愛してない」からだとも……。 夫は、子どもを産んでから突然エリが自分のことを嫌がるようになって「俺ってなんなんだろう」と悩んでいたそう。 夫がそんなふうに悩んでいたころ、エリは子育てでいっぱいいっぱいでした。 エリは子どもを寝かしつけてホッとした途端に夫から体を求められて「私ってなんなんだろう」と悲しい思いをしていました。 ◇◇◇ エリさんが離婚を切り出したことで、お互い思っていたことを打ち明けられた2人。どうやら、子どもを産んですぐのころに心がすれ違っていたようですね。出産してすぐのころは、自分の子どもを守ることで精一杯。そんなときに、夫婦生活を求められても応えられず、次第に嫌になってしまうエリさんの気持ちもわかります。ただ、自分が限界になる前に夫に話すことができていればよかったかもしれませんね。みなさんの家庭では、産後、このように夫とすれ違ってしまうことはありましたか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
2024年03月29日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、4年付き合った彼氏に旅行先でフラれてしまった26歳女性。自信を回復するために彼女がとった行動とは…。恋愛でも人生でも、一発逆転するために必要な心掛けを三松先生が教えてくれます!舞(26歳)、奮発した旅行先で、まさかの彼氏レスになったが挽回したよ【レスなひとびと】vol. 236オーシャンフロントの客室。テラスに出た舞は、ミルキーブルーの海を眺めながら「わあ、気持ちいい」とワントーン高い声をあげる。彼氏の友哉と付き合って4年の記念日。奮発して沖縄旅行にやってきた。最近ちょっと友哉とのイチャイチャが足りてない。この旅行では存分にくっつく予定だった。夜、サンセットを眺めながらグリル料理を楽しんだあと。いよいよイチャイチャタイム。なのに、いつまでも部屋のソファでスマホをいじる友哉。舞はしびれを切らして抱きつく。「さみしいよ」そう言って、友哉のシャツのボタンを外していく。すると。「そういうのやめろよ」いつになく語気の強い友哉に、ビクッとして離れる舞。何よりハグを拒否されたことがショックだった。「ここ1年くらい、舞と一緒にいてもそういう気になれない」「それって」「今日は無理して旅行来たけど、俺たち、これ以上うまくいく気がしない」別れ話?沖縄で?最近、うっすらそんな気はしていた。だからこそ今回の旅行で挽回しようと思ってたのに、ここで言う?結婚式のための貯金だって、ずいぶん前から2人でしてたのに。結局、沖縄旅行を早々に切り上げることに。共同貯金をはんぶんこして友哉とは別れた。舞は思う。わたしって魅力ないのかな。SNSフォロワーは男性多いんだけどな。考えれば考えるほど自信がなくなり、将来への不安が募っていく。ある日の会社帰り。駅ナカの書店で一冊の本が舞の目に留まった。手にとって少し読んでみると「フラれた女は海外留学へ行け!」という趣旨のエッセイ本だった。本に書かれたカナダでの生活に思いが飛んでゆく。高校時代、ホームステイをする友達を見て羨ましかったことも思い出す。結婚の予定もなくなったわけだし、式のために貯めていたお金で海外行ってもいいかも。カナダ留学に向けて舞は準備を始めた。まず、英語の勉強と試験。それから、学校の手続きやビザ申請。さらに、英会話ができるマッチングアプリを駆使して、コミュ力も磨く。働きながらの留学準備は忙しい。だんだんと友哉のことを考える時間も減っていった。そして、いよいよ退職。カナダへと旅立った。半年後。舞は新しい彼、アランと同棲していた。「I’m going(いってきます)」アランは、舞が外出しようとするたびキスしてくれる。帰ってきたら、必ず抱きしめてくれる。もう、絶対友哉じゃ満足できないな。元彼と比較するのもなんだが、アランと付き合えたのは元彼が振ってくれたおかげだと思っている。【三松さんからのコメント】留学に行く理由は、語学研修とか、視野を広げるだけじゃない。恋人探しだっていう人も実は結構いるのです。舞さん、友哉さんにフラれた後、他の男性で自信を回復しようとしなかったのがえらかった。フラレ女性は、次の彼氏を秒で探すぞのアグレッシブ系と「傷ついた私」におぼれるメンポヨ(メンタルポヨポヨのよわっちさん)系と分かれますね。語学学習をして、勇気出して異国での生活を始める。ライフスタイルを大幅チェンジするというハードルが高いことに挑戦するって立派です。集中してがんばったので自信が回復したのでは?そんな舞さんだからこそ、アランのようなセクシー彼氏ができたのでしょう。法律を破ったり、誰かに迷惑をかけなければ地球上のどこにいったっていい。だって人生一度キリですもん。自信をなくしたとき、行き詰まったとき、もう手立てはないと思ってしまいがち。実はいくらでも選択肢はある。舞さんのようにグワっと視野を広げるだけで、世界が変わることもあるのです。「彼氏レスになった時こそ、勝負に出るんだ。人生一発逆転のいいきっかけになる!」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©peach100/Adobe Stock文・三松真由美
2024年03月28日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、書店員として働く23歳女性。副業でフードデリバリーの配達員をはじめたら、なんと胸キュンの出会いが…。素敵な出会いをするための秘訣を三松先生が教えてくれます!紬(23歳)、大好きな書店仕事だけど貯金レス。始めたフードデリバリーのバイトで…【レスなひとびと】vol. 235紬は書店員として働く23歳。物心ついた頃から本好き。本に関わる仕事はずっと夢だった。しかし。「今月も全然貯金できなかった〜!」紬の手取りは月15万円前後。家賃7万円、光熱費1.5万円、食費3万円。毎月ギリギリ。でも本の仕事が大好きなので転職はしたくない。ジムに行くお金はないので、運動を兼ねつつできる副業はないかと考えた。フードデリバリーの配達員だ!最初のうちは、慣れない大きなリュックによろめいた。ただ、ふだんとは違って屋外で働く開放感がいい感じ。「え、これどこから入るの?」転機が訪れたのは、ある雨の晩。目的地に着いたものの、タワマンの入り口には「入居者専用」の看板が。配達員は、配達専用裏口まで回らないといけないっぽい。あわてて自転車でターンしようとすると、ズベッと滑って転んでしまった!「うそっ、中身が」幸いハンバーガーだったからギリセーフ。ただコーヒーが少しこぼれてしまった。「味は劣るかもだけど…」エントランスの自販機で、ひとまずコーヒーを買い直して修復。オートロックの自動ドアを2回もくぐって、やっとエレベーターで29階へ。チャイムを鳴らすと、同い年くらいのスウェット姿の男性が出てくる。「すみません、さっき転んでしまって、コーヒーが少しこぼれてしまって。別のもので申し訳ないのですが、よかったら」怒られちゃうかも、とびくびくしながらハンバーガーの袋とコーヒーを差し出す。彼は受け取ると「こんな雨の日にすみません。ちょっと待ってて」と言い、タオルを持って戻ってきた。「返さなくていいから」そう言って、紬にタオルを渡してドアを閉めた。数日後、配達のバイトの日。「あっ」再び、あのタワマン29階の彼からオーダーが入った。洗って畳んでおいたタオルを一緒に持って出る。そして彼に桜フラペチーノの袋と、タオルの入った紙袋を渡すと。「え!あのときの…。ありがとう」驚きながらお礼を言われた。彼の左手には読みかけの小説が。最近紬も読んだ小説だ。「あ、その小説、いい展開しますよね、奇想天外っていうか」思わずポロッと感想が出てしまう。すると、彼が初めて笑った。「本、お好きなんですか」「はあ、いつもは書店員しててこっちは副業で」「そうなんですか…あの…」彼から名刺を渡される。誰でも知ってる外資系のIT企業だ。「ツカサっていいます。よかったら、今度ごはん行きませんか。小説の話したいな」「…!」久しぶりに、なんだかドキドキ。好きなものがきっかけになるって、いいな。【三松さんからのコメント】好きなものへの気持ちを貫く紬さん、かっこいいですね。今の時代、「仕事に不満がある」=「転職しなければならない」わけではない。お金をむっちゃかけて運動している社会人が多いなか、お金をもらいながら運動しちゃおうというポジティブさが推せます。フードデリバリーのバイトが出会いにつながったのは、紬さんの他者を気遣う人間性のたまもの。困難な状況でも投げやりにならず、ごかまさず、最大限の気遣いをしたから。趣味が合ったのもGOOD。趣味はもっておいて損はないと思ったでしょ!好きじゃないものをムリやり摂取する必要はありませんが、人との共通点が作れれば作れるほど、いい出会いの確率って上がります。趣味をもつって大切。読書、動画、料理、スポーツ、あ、大谷翔平選手だってスポーツが取り持ったご縁じゃないですか!少しでも「おもしろいかも」と思ったら深掘りチェックしてみて。もしかしたら、それがきっかけで話が弾むことだってある。紬さんにはマネー貯金はなくても、いい出会いのための「経験貯金」があったのです。彼と一緒に桜フラペチーノを持って、御苑の桜の木の下でふたりで読書。ドラマのような楽しいデートができるといいですね!「貯金レスでも卑屈にならず、経験貯金をしとこう。趣味や好きなことを突き詰めとくとタワマンに住むことができるかもしれない。あ、人間性も磨くのは忘れずに」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©aerogondo/Adobe Stock文・三松真由美
2024年03月21日2歳の娘・ヒナタを育てるタケシとエリの夫婦。産後2年たち、2人目を望みつつも、レスが続いていました。その原因は、エリ。どうしてもタケシの性的な目線や行為を受け入れられずにいたのです。同じくレスだったはずのママ友たちは次々妊娠していき、エリの悩みは大きくなるばかり。そんなある日、夫のお願いでスキンシップをとったのですが、それ以来夫はエリを頻繁に誘うようになり、エリはますます夫への嫌悪感を募らせていくことになってしまいました。そんなエリの様子を見て、夫も不満を溜めているようで……。 もう我慢できないよ!ある休日、夫が娘を遊びに連れていってくれました。しかし帰宅したのは夫ひとり。驚くエリに、夫は「娘がいるからできないんでしょ。だから俺の実家に預けてきた」と言います。 さらに夫は「夜の夫婦生活の重要性わかってる? 離婚だってありえるんだよ?」と真剣な顔で訴えました。 夫は「俺と離婚したくないよね?」と言います。勝手に娘を預けてきて上から目線の夫に、エリは怒り心頭。「本気で言ってるの!?」と問い詰めました。 夫は、レスで離婚する夫婦もいるということを伝えたかったよう。夫は、エリに昔みたいに甘えて見つめてほしいのに、自分のことを見てもくれない──そんな生活がつらいと訴えます。 そして「したら良さを思い出すかもしれないだろ」と、エリを抱きしめ……。 ◇◇◇ 愛する妻に避けられ続け、夫のタケシさんも苦しんでいるのかもしれませんね。しかし、エリさんも同様にタケシさんの要望に応えられないことを悩んでいます。お互い、それぞれの立場で悩んでいるのですから、離婚をほのめかしたり、無理やり行為に及ぼうとするようなことは、問題の解決から遠ざかってしまうのではないでしょうか。タケシさんには「どうしてもできない」というエリさんの気持ちにもう少し寄り添ってほしいと思ってしまいますね。 >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター ネギマヨ
2024年03月20日私は夫と9歳、7歳、2歳の3人の子どもと暮らす主婦です。3人の子どもを産んだ後、毎回セックスレスになりました。それぞれ違った理由でのセックスレス。当時は夫との関係に悩むこともありました。そこから現在に至るまでのお話です。1人目の産後第1次セックスレス私は20代後半で男の子を産みました。とてもかわいいと感じる半面、初めての子育てに夫婦で四苦八苦。そして日中、私には話し相手もおらず、夫は仕事から帰ってきても仕事と子育てに疲れきった様子で、子どものこと以外の会話はほとんどなし。性生活も当然なく、私はもう女性として終わったのかもしれないとも思っていました。今思えば、あまりに孤独で心を病みかけていたのかもしれません。そこから半年が過ぎ、だいぶ日々の生活にも余裕が出てきたころ、思い切って夫にセックスのお誘いをしました。夫は、「もう体は大丈夫なの? それがわからないからどうしていいか迷っていた」とのこと。そうして第1次セックスレスは解消されました。2回目のセックスレスそれから2年後、女の子を出産。1人目のときとは違って夫婦ともに心に余裕はありましたが、私は絶賛イヤイヤ期の2歳児と赤ちゃんのお世話で毎日クタクタです。夫は産後の母体チェックでOKが出るとすぐに夜の営みを再開させたがりましたが、私は眠たいし疲れているしとてもそんな気分にはなれませんでした。「そんなことより寝たいよ!」と本音を話し断り続けた結果、第2次セックスレスが始まりました。しかし、2人目の夜泣きが落ち着いたころ、なんとなく申し訳ないなとの思いから誘いに応じる形で解消されました。3回目のセックスレスは…長女誕生の5年後、3人目を出産しました。長男と長女の助けもあり、赤ちゃんの育児はただただ楽しく、赤ちゃんに癒やされる毎日でした。そんな中、夫からのお誘いがありましたが、ホルモンバランスの関係なのか、「とにかくしたくない! 触られたくない! どうしよう……」という気持ちが生まれました。それを正直に言うのもはばかられ、はぐらかし続けたのです。そして数カ月がたったころ、夫から、セックスレスに悩んでいると真剣に告白されました。「そんなに悩んでいたなんて!」と、なんだかかわいく見えて、それからセックスレスは解消されました。まとめこうして私たちは3度のセックスレスを経験し、そして解消してきました。その経験からか今では自他ともに認める仲良し夫婦。子どもたちにもあのころのギスギスした雰囲気を見せ続けることがなくなり、ひと安心です。出産は夫婦にとって人生の一大イベント。悩むことも多くありましたが、夫婦で問題を乗り越えながら、かわいい子どもたちを育てることができて、とても幸せです!※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/佐藤ぴーこマンガ/きびのあやとら著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年03月19日■ お城情報WEBメディア「城びと」(運営:株式会社東北新社)が、森の京都DMO(一般社団法人森の京都地域振興社)に企画協力した小・中学生を対象としたフィールドワーク体験〈親子でフィールドワーク!お城自由研究「加藤理文先生と一緒にお城で学ぼう」〉が、2024年3月16日(土)・17日(日)に、京都府の周山城、中畑城、八木城で開催されます。今回実施する<親子でフィールドワーク!お城自由研究「加藤理文先生と一緒にお城で学ぼう」>、は、森の京都DMO(一般社団法人 森の京都地域振興社)が3月に開催する「京都お城ウィーク&ウォーク with 御城印サミット2024」のイベントの一つとして開催されるもの。3月16日(土)に周山城(京都府京都市右京区)・17日(日)の午前中に中畑城(京都府船井郡京丹波町)、午後に八木城(京都府南丹市八木町)の3つの日帰りコースが実施され、好きなコースを選んで、参加できます。小・中学生を対象とした子どもが主役のツアーで、保護者の方もご参加可能。「城びと」サイトで無料公開されている、小・中学生向けにお城の歩き方や歴史を解説する人気連載記事「理文先生のお城がっこう」の著者であり、現役の中学校教師でもある加藤理文先生(公益財団法人 日本城郭協会理事)に講師としてご参加いただきます。ツアーでは、「森の京都」が誇る山城を加藤理文先生と一緒に巡りながら、お城の構造や歴史について学ぶことはもちろん、フィールドワークの方法、お城の調査方法なども学び、参加された小・中学生がツアー参加後に、お城を題材とした自由研究ができるようになることを目指します。ツアー中は加藤先生と一緒に歩きながら、お城の話や質問などもできます。過去に城びとで開催した、加藤理文先生のフィールドワークツアーでは、「(建物が)何もないところだけど、場所から滲み出るオーラのようなものを感じた」(小5男の子)、「歴史やお城の説明ってなかなか自分ではできないので、興味を持ってくれたらいいなと思って参加を決めました。先生の説明が分かりやすくてよかった」(小4男の子のママ)といった声が寄せられています。今回、参加する小・中学生には加藤理文先生特製の「お勉強シート」が配られ、それを埋めながらお城を歩くと、最後にはお城の自由研究が完成します。さらに最後には修了証をお渡しするほか、城びとオリジナルの「登城しました!」エコバッグもプレゼントします。現在、参加者を募集しておりますので、ぜひご参加ください。「城びと」は、子どもたちのお城への興味関心を高め、城郭文化の発展を目指していくため、今後も子どもたちが楽しく学べるコンテンツを拡大するとともに、お城を有する地域にご協力してまいります。■〈親子でフィールドワーク!お城自由研究「加藤理文先生と一緒にお城で学ぼう」〉概要(1)2024年3月16日(土)11:30~16:00(予定)「築城名人の明智光秀が築いた当時最先端の石垣の周山城」コース当時最先端だったという石垣のお城をフィールドワーク!みどころ:登り石垣、天守台、枡形虎口(ますがたこぐち。城の入口のこと)、くい違い虎口、石垣(西曲輪)等(2)2024年3月17日(日)9:00~11:50(予定)「村人と一緒に築城した落とし穴のある中畑城」コース中畑城には「落とし穴」が!(画像提供:京丹波町観光協会(中畑城))みどころ:曲輪、堀切、土塁、落とし穴、金毘羅神社、愛宕神社、秋葉神社等(3)2024年3月17日(日)13:00~16:20(予定)「明智光秀が再整備し利用したキリシタン武将・内藤ジョアンの八木城」コース数奇な運命をたどったジョアンの八木城とはどんなお城?(画像提供:八木町観光協会(八木城))みどころ:櫓台、虎口(城の入口のこと)、石垣、大小さまざまな曲輪群、土塁で囲まれた曲輪、堀切等表1: 内容は変更になる可能性がございます。詳しくは「城びと」にてご確認ください。 ※過去の「城びと×加藤理文先生」ツアーの模様はこちら動画「理文先生と行く小田原城ツアー(by城びと)」(2分28秒): 【イベントレポート】お城がっこう 課外授業「理文先生と行く石垣山城ツアー」(神奈川) 講師:加藤理文(かとうまさふみ)公益財団法人日本城郭協会 理事、学術委員会副委員長、NPO法人城郭遺産による街づくり協議会監事1958年 静岡県浜松市生まれ1981年 駒澤大学文学部歴史学科卒業2011年 広島大学にて学位(博士(文学))取得(財)静岡県埋蔵文化財調査研究所、静岡県教育委員会文化課を経て、現在袋井市立浅羽中学校教諭■森の京都とは?森の京都は山の恵みを受け、豊かな森とともに発展してきたエリア。雅な京文化と慎ましい農山村の文化が融合する「亀岡市」、美しい日本の原風景が広がる「南丹市」、京の都から続く山陰街道や丹後半島を結ぶ交通の要衝「京丹波町」、明智光秀の居城と治めた城下町が残る「福知山市」、奈良時代から糸づくりとともに発展してきた「綾部市」、平安京造営時には良質な木材を届けたという歴史がある「京都市右京区京北」など、古くから都を支え、森林とのかかわりの中で人々が豊かに暮らしたエリアです。■「京都お城ウィーク&ウォーク with 御城印サミット2024」とは3月16日(土)~24日(日)に開催される、森の京都の数々のお城を「めぐる」×「歩く」×「学ぶ」スペシャルなイベント。主催:森の京都DMO(一般社団法人 森の京都地域振興社)<期間内開催イベント>3月16日(土)、17日(日)親子でフィールドワーク!森の京都お城自由研究ツアー 加藤理文先生と一緒にお城で学ぼう!・周山城コース(16日)/中畑城コース(17日)/八木城コース(17日)3月20日(水・祝)・御城印サミット2024・能楽鑑賞とガイドつき大本本部神苑内(丹波亀山城址)見学3月23日(土)、24日(日)・周山城址ガイドツアー(23日・24日)/伯耆丸、明智藪築堤の歴史ツアー(23日)/『のろしは見えるか??』~波多野氏・中澤氏の城の関係を実証しよう!(23日または24日)/その他いろんなお城でツアーが目白押し! ■「城びと」とは?「城びと」はお城めぐりや歴史旅に行きたくなる情報を発信するWEBメディアです。スペシャリストやお城・歴史ファンの方々によるお城や歴史に関する記事のほか、城下町など周辺の観光、ご当地グルメ、温泉、イベント情報など、お城旅を楽しむ情報をお届けします!日本全国3,000城のお城情報を掲載しており、会員登録をしていただくと、訪れたお城や行ってみたいお城を記録したり、口コミや写真を投稿したりできます。日本最大級のお城ファンの祭典「お城EXPO」主催。公益財団法人日本城郭協会公認サイト 「理文先生のお城がっこう」加藤理文先生が、小・中学生向けにお城の基本を教えてくれる城びとの人気連載。 運営会社株式会社東北新社 プロモーションプロデュース事業部〒107-8460 東京都港区赤坂4-8-10URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月07日みなさんは現金とキャッシュレス、どちらを頻繁に使っていますか?現金の方が安心する、荷物を減らすためにキャッシュレスにしたいなど、人によって考え方はさまざま。そこで、anan Beauty+ clubのメンバーに「キャッシュレス決済」についてアンケートを実施してみました。利用率や使っている決済方法、これまでの失敗談など、気になるキャッシュレス事情満載です!キャッシュレス決済をどのくらい利用している?©比嘉桃子anan Beauty+ clubのメンバーに、買い物でキャッシュレス決済を利用する割合について聞いてみたところ、グラフのような結果に。メンバーの多くが積極的にキャッシュレス決済を利用しているようです。筆者も9割以上がキャッシュレス決済。財布をかなり小さくしたので現金がほとんど入らず、なるべくキャッシュレスで済ませるようにしています。ちょっとした買い物なら、財布を持たずにスマホのみで出かけることも。とはいえ現金しか使えないお店もあるため、なかなか100%キャッシュレスにはなれないのが現状です。※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。©比嘉桃子使っているキャッシュレス決済の種類については、上のグラフの通り。「交通系IC」「QR・バーコード決済」「クレジットカード」についてはほとんど差がなく、少し差をつけて「クレジット系IC」という回答も見られました。筆者も「交通系IC」「QR・バーコード決済」「クレジットカード」の3つを主に利用しているのですが、最近iDやQUICPayなど「クレジット系IC」の便利さを実感中。「QR・バーコード決済」ができないお店に「クレジット系IC」が導入されていることが多く、利用頻度が高まりました。キャッシュレス決済で失敗したことがある人も…とても便利な決済方法ではあるものの、なかにはキャッシュレス決済で失敗した経験があるという人も。どのような失敗をしてきたのか、いくつかコメントをご紹介します。「PayPayで払おうとしたら、スマホの電池がなくなって使えず。結局現金で支払うことになり、時間のロスになってしまった」(34歳・会社員)「交通系ICが何かのタイミングでエラーになり、後日エラーを解除してもらうまで数日使えなくなって焦りました」(44歳・主婦)いつも使用しているキャッシュレス決済が、バッテリー切れや故障など、何らかの理由で使えなくなることも。そのほかの決済手段を持っていないと焦ってしまいますね。「友人とカフェに行き、支払おうとしたら、その日だけクレジットカードの機械が故障中。その日はたまたま現金を持っておらず、立て替えてもらいました」(33歳・その他)お店側の故障などで払えないパターンも。筆者も同じような経験をしており、やはり現金は少し持っておかないとな〜と感じました。「PayPayは抽選でポイント還元だけど、楽天ペイは常にポイント還元。大きな還元率を求めてPayPay決済にしたけど、全然当たらず…楽天ペイで払えばよかったと後悔しました」(40歳・専門職)決済の種類によって、ポイントの還元方法はさまざま。いつどれを使えばお得にポイ活ができるのかを把握するのって大変ですよね。考えなしに使っていると、どこかで損をしていることも…!?「ずっとラーメンが食べたいのに、ラーメン屋は食券機が現金のみのところばかり。普段キャッシュレスで財布を持ち歩かないせいで数週間我慢し続けるということがザラ」(30歳・主婦)すっごくわかります…!最近はラーメン屋でもキャッシュレス決済ができる食券機が増えてきたものの、まだまだ現金のみのところが多め。現金を持っていないときは、ダイエットだと思って我慢するようにしています。©Tsuboya/Adobe Stockトラブルに備えている人が多数前述したように、キャッシュレス決済には何らかの理由で利用できなくなるリスクも。そこで、「トラブルを回避するためにしていることは?」と質問してみたところ、さまざまな予防策が見えてきました。「3つ折りにした1万円札を念のためにお財布に入れています」(36歳・会社員)「かならずお財布に2万円くらいいれています」(37歳・専門職)多かったのは、現金を入れたお財布を持ち歩くというコメント。キャッシュレス化が進んではいるものの、財布を持たずに出かけられるようになるのはまだ難しいと考えている方が少なくないようです。「スマホケースの中に1万円を入れていた」(29歳・会社員)「スマホケースに予備の1,000円を入れている」(37歳・会社員)財布ではなく、スマホケースに予備の現金を忍ばせている人も。荷物をなるべく減らしたい派の人は、ぜひ真似してみて!「Suica、QUICPay、PayPayなどいろいろ払えるようにしている」(34歳・主婦)「クレカ、IC系、コード決済系など、いろんなキャッシュレスの決済手段を持っておく」(32歳・会社員)お店によって使えるキャッシュレス決済が違うため、複数種類使えるようにしておくことも対策のひとつ。スマホの電源が切れたときはクレジットカードを使うなど、ある程度の危機回避はできそうです!未来はさらにキャッシュレス化が進む…?©maroke/Adobe Stockキャッシュレス決済を取り入れている人が多いものの、予備の現金を持ち歩いていたり、割り勘のときは現金を使っていたりと、完全なキャッシュレス化とはいえないよう。キャッシュレス決済の端末が導入されていないお店もあり、現金をまったく持ち歩かないのは難しいのかもしれません。とはいえ、数年前から比べるとキャッシュレス決済の普及率は格段に上がっています。便利に使えるキャッシュレス決済を、うまく使いこなしていきたいですね!筆者情報比嘉桃子1992年生まれのフリーライター。化粧品検定1級を保有しており、美容ジャンルを中心に執筆中。いち消費者としてもコスメやスキンケアを愛する美容オタク。文・比嘉桃子
2024年03月03日多くのカップルが直面する、デリケートな問題であるレス。とくに、この状況になってしまったときの心のモヤモヤや不安は、言葉にしにくく周りにも相談しづらい一面も。そこで今回のMOREDOORでは、レスになった方々へ当時の状況や今振り返って思うことを聞いてみました。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。夫婦仲はよいけれど……Bさんの場合妻が長女を妊娠・出産してから、しばらくレスが続きました。あまりにも期間が空きすぎて、どのように誘っていたかがお互いわからなくなり、寝る前は気まずい雰囲気が漂ってしまい……。嫌いではなく仲はよいので、尚更気まずかったです。そのまま2年ほどレスが続きましたが、2人目のこともあるので話し合いをしました。勇気を振り絞って一歩踏み出したことで、レスは解消できました(32歳/会社員)Gさんの場合子どもの成長とともにレスになりました。小学生になるころ、いろいろ理解し始める年頃だなと考え、なんとなくそのような状態になりました。そのころから夫は先に寝るようになり、就寝時間が違うようになったので、すれ違いもあるのかもしれません。それから3年くらいレスが続いていますが、相談も解決もしていません。最初の半年は何も考えていませんでしたが、そのときが大切で話し合うときだったのではないかと、今は思います。(34歳/専業主婦)1人で抱え込まず……レスを経験したことで、お互いの感情を話し合い、理解することの大切さを認識するきっかけになるのではないでしょうか。「自分の言動の背景を伝えること」「相手の言動の背景を理解しようとすること」この意識を持つことが、関係の改善に繋がる第一歩となるかもしれませんね。イラスト:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2024年02月29日現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、自分との時間より趣味を優先する彼氏に不満を感じている26歳女性。将来の生活にも不安を感じているとのことですが…。長続きカップルになるためにはどうしたらいいか、結婚前に必ずしておくべきことを三松先生が教えてくれます!翔子(26歳)、趣味の時間を大事にする彼。趣味レスなわたしってつまんない女か【レスなひとびと】vol. 233「じゃ、行ってくるわ」朝5時前。同棲中の彼氏、陽平はベッドを抜け出し、スノボに出かけていった。最近はいつもこうだ。「もうすぐシーズンが終わるから」って毎週のようにスノボに出かけていくんだもん。翔子も一度だけ、一緒に行ったことはある。ふだんは着ないような派手色のウェアとゴーグルとニット帽を買って。陽平は「かわいいじゃん」ってほめてくれたけど…。「ぜんっぜん滑れないーー」サラサラとロングヘアをなびかせて、真横を滑走していく女性を見ると翔子は腰が引けてしまった。リフトを降りたばかりで、先はものすごく長いのにどうやって下まで行こう。「しょーがねぇなぁ、ゆっくりでいいから」と笑いながら、最初は手取り足取り優しく教えてくれていたものの、そりゃ教えてばかりじゃつまんないよね。彼は思いきり滑りたくなったのか、1時間だけ別行動することに。寒くて、寂しくて、孤独で、一体何のために冬山に来たんだ!?あれ以来、翔子はスノボには同行していない。一緒に住むまではそれでよかった。翔子は大きな病院で看護師をしていて、ランダムシフト。土日に毎週休めるわけじゃない。土日はアウトドア派の陽平がむしろ都合いいくらいだ。行動がわかってるので浮気の心配もしなくていいし。その考えは一緒に住み始めて一転した。「え、今週も行くの?」の繰り返し。毎週末に出かける陽平。仕事か趣味かで、家のことはまったくやらない。「わりぃ、また友達と約束してるんだ。エッチはまたね。翔子はどっか行きたいとこがあるんだっけ?」「んー、特にあるってわけじゃないけど、最近一緒にゆっくりできてないなって」「そかそか。じゃあ、やりたいことできたら教えて!」陽平はまず趣味優先。翔子のことはその次。しかも、チラッと見えてしまった。陽平のスマホに、サークル掲示板のアプリが入っているのを。ためしに翔子もアプリをダウンロードしてみる。掲示板には「お茶できる20〜30代募集」といった簡単なものから「1泊でスノボ行く人募集」といったものまでいろいろある。スノボサークルの参加者を探すと「よーちゃん」がいた。アイコンはずいぶん前にふたりで行ったカフェデートで、翔子が撮った写真。そのサークルには、もちろん女性もいる。今頃、陽平は上級者の男女でスノボを楽しんでいるのだろうか。全然家のこともやらずに、春夏はサーフィンやキャンプ、秋冬はスノボ。(わたしも何か、趣味を作ればいいのかなあ)もやもやして、二度寝もできなくなってしまう。このままじゃ、結婚しても一緒に子育てできる気がしない。【三松さんからのコメント】なるほど趣味や友達付き合いを優先する彼氏に不満な日々ですね。結婚前に不安や不満はすり合わせしておかないと、「結婚したら直るだろう」ってことは一切ありません。家のことを翔子さんに任せていつまでも子ども気分。自由気ままな彼氏。お互い働いているのにフェアじゃない。まずは、家事の分担を決めるところからです。「趣味に時間使う前に、生活の基本は二人でシェアしよう」が第一声です。陽平さんはなにか明確な目的がないと、行動を起こさないタイプ。「この日はしよう」とあらかじめ計画をしてみて。は家事だけでなく、映画、ゲーム、ドライブ、カフェデート、エッチなど二人で共にする行動。それでも自分の趣味と付き合いを優先するようならば、別れるかどうかを真剣に検討したほうがよかろうかと。趣味は必ずしも同じじゃなくていい。パートナーの趣味を受け入れ、自分は全然違うことをする。でも二人でする何かのときにはコミットして充実タイムを過ごす。そんな関係が健全です。趣味がないならば無理して探す必要はありません。「パートナーとなんもせずまったり過ごすのが好き」という人だっていくらでもいます。問題は彼が翔子さんのその気持ちを察するかどうかです。察することが苦手な彼なら、バチッと言葉で伝えないとわからない。結婚できるかどうか、今のうちに模索してみてくださいね。「趣味レス女性でもぜんぜんOK。でも彼が“趣味>二人時間”ってタイプなら結婚後、確実にレスになります!いいのか。それで。寂しいぞう」三松真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。©KRIS/Adobe Stock文・三松真由美
2024年02月29日多くのカップルが直面する、デリケートな問題であるレス。とくに、この状況になってしまったときの心のモヤモヤや不安は、言葉にしにくく周りにも相談しづらい一面も。そこで今回のMOREDOORでは、レスになった方々へ当時の状況や今振り返って思うことを聞いてみました。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。夫婦仲はよいけれど……Aさんの場合出産し育休明けの仕事復帰後、育児と家事で忙しく、いっぱいいっぱいだったためレスになりました。同じ時期に夫が転勤になり、通勤時間が1時間半になって夫も大変なようで、それも原因の一つかもしれません。2人とも忙しく子どもと寝落ちすることも多く、体調不良などもありできませんでした。そのまま半年レスになりました。その後相談はしましたか?夫婦ともあまり性に対して積極的ではないですが、2人目を考えていたこともあり相談しました。夫は直接話し合いをすると何も言わなくなるので、LINEで相談することに……。「今のままでは2人目どころか夫婦として破綻しているのではないか」ということを伝え、「どう思っているのか?」など解決策をLINEで話し合いました。その結果、レスは解決しました。悩んでいた当時の自分にアドバイスするなら?「自分自身の問題だけではなく、2人の問題でもあるので、まずは一度どのように思っているのか聞くこと」をアドバイスしたいです。また、「自分の思っている感情をストレートに伝えるとわかってくれるよ」とも伝えたいです。(29歳/パート)1人で抱え込まず……レスを経験したことで、お互いの感情を話し合い、理解することの大切さを認識するきっかけになるのではないでしょうか。「自分の言動の背景を伝えること」「相手の言動の背景を理解しようとすること」この意識を持つことが、関係の改善に繋がる第一歩となるかもしれませんね。イラスト:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2024年02月28日多くのカップルが直面する、デリケートな問題であるレス。とくに、この状況になってしまったときの心のモヤモヤや不安は、言葉にしにくく周りにも相談しづらい一面も。そこで今回のMOREDOORでは、レスになった方々へ当時の状況や今振り返って思うことを聞いてみました。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。夫婦仲はよいけれど……Cさんの場合レスになった理由は正直わかりませんが、夫が年上なので年齢的な理由も原因の一つではないかと思います。また、夫は行為よりも精神的な繋がりを優先するタイプなので、ハグで十分満足するようです。自分に魅力がなくなったのかと悩みましたが、去年ダイエットに成功しても夫の態度は変わらず……。そのまま3年レスが続き、現在も悩んでいます。その後相談はしましたか?相談はしましたが、「俺はハグするだけで幸せだよ」と断られてしまいました。解決はしていませんが、3年も経つと諦めもついてきました。悩んでいた当時の自分にアドバイスするなら?「最初は不安だったけど、心の繋がりがちゃんとあるから大丈夫」と伝えたいです。(30歳/会社員)1人で抱え込まず……レスを経験したことで、お互いの感情を話し合い、理解することの大切さを認識するきっかけになるのではないでしょうか。「自分の言動の背景を伝えること」「相手の言動の背景を理解しようとすること」この意識を持つことが、関係の改善に繋がる第一歩となるかもしれませんね。イラスト:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2024年02月28日多くのカップルが直面する、デリケートな問題であるレス。とくに、この状況になってしまったときの心のモヤモヤや不安は、言葉にしにくく周りにも相談しづらい一面も。そこで今回のMOREDOORでは、レスになった方々へ当時の状況や今振り返って思うことを聞いてみました。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるきっかけになれば幸いです。夫婦仲はよいけれど……Aさんの場合出産後育児に追われ、仕事が忙しくなり、引っ越しがあったりとさまざまな要因が重なってレスになりました。お互いに気持ちがなくなったわけではないですが、すれ違いタイミングが合わず……。そのまま2年ほどレスが続きました。その後、夫に時間を作ってほしいと伝え、空気が重くならないようにさらっとレスについて相談してみました。その結果、以前のようにとまではいかないですが、少しずつ解決に向かっています。ガツガツいっても相手の気分が乗らなければ意味がないので、日頃からのスキンシップを少しずつ増やすようにしました。(27歳/会社員)Fさんの場合産後、家事育児に追われて3年が経ったころ、レスになっていることに気づきました。話し合いましたが、すでにお互いがそのような気持ちになることが難しくなっていて……。それなら、もしもどちらかがそのような気持ちになったときに、また話し合おうということになりました。当時はどうしたら前のような気持ちを持てるか悩みました。今は、解決はしていないものの気持ちのモヤモヤはなくなりました。(40歳/専業主婦)悩み込まずに……レスを経験したことで、お互いの感情を話し合い、理解することの大切さを認識するきっかけになるのではないでしょうか。「自分の言動の背景を伝えること」「相手の言動の背景を理解しようとすること」この意識を持つことが、関係の改善に繋がる第一歩となるかもしれませんね。イラスト:華丘侑果(MOREDOOR編集部)
2024年02月27日