「抱かれたい芸能人」は、女が男をほぼ100%エロ目線で選ぶ行為だ【カレー沢薫 アクマの辞典】
「淫乱」「さかりのおつきになった女性のおキャット様」など、言われてしまうことがある。
これらはある意味全部褒め言葉だが、そう言われたくないあまり、性に対し抑圧的になり、男任せにせざるを得ない日本女性は依然として多い。
このように、性欲に関しては何かと女のほうが不利を被っているように見えるが、逆に男が不利な点はないのだろうか。
あるとしたら「性的目線」に関しては明らかに男のほうが配慮されていない。
「女性の性的消費」が問題になっているように、「女をエロ目線で見ること」は、どんどん大っぴらにはできないことになってきている。
片や「女が男を性的に見ること」は割と堂々と行われているのだ。
わかりやすいのは「抱かれたい男性芸能人」ではないだろうか、あれは「女が男をほぼ100%エロ目線で選ぶ」という行為だ。
それが割と大々的に発表されているのである。
一方「抱きたい女性芸能人」のほうは、そういった企画が皆無ということはないだろうが、上記の理由からか男性芸能人に比べればひっそりとしている。女が男に性的視線で見られるのが嫌だとするなら、男だって不特定多数の女に「ヤりたい」と思われるのは不愉快かもしれないのだ。