一人の相手と長く付き合うのは、つまらない?「倦怠期」【カレー沢薫 アクマの辞典】
ことだ。
どれだけマヨネーズやトリュフ塩で味変しても、カレーはカレーであり、「カレー味のウンコに変える」以上の抜本的改革にはならないのだ。
それを承知の上で、味変でなんとかやり過ごしていくのが、長く交際することであり、もう味変すらすることなく同じものを食い続けるのが結婚だ。
ここで、我慢できずに、家にカレーがあるのに、こっそりウンコを食いに行ってしまったりするタイプは、一人の相手と長く付き合うこと自体に向いていない。
そう言うと、一人の相手と長く付き合ったり、結婚したりすることは、味気なくつまらないことのように思えるかもしれないが、飽きを超えると「食い飽きたが、これさえ食っていれば死なないし、腹は壊さない」という「安心感」や「信頼感」に変わったりもする。
ときめきや、刺激は、長く付き合えば、確実に失われていく。
だが、その分「寝ゲロを一緒に掃除してくれる相手」など、得ているものもあるはずなのだ。
【カ】
➤「隠れメンヘラ」(かくれめんへら)
…最近は、逆に「見せるメンヘラ」というファッションがある
【キ】
➤「筋肉フェチ」(きんにくふぇち)
…よく聞くと「痩せすぎで筋肉が浮き出ている細身の男が好き」