ワンチャン狙い? 痛いLINEおじさんは「ブロック」してOK【カレー沢薫 アクマの辞典】
という鼻呼吸をするだけがやっとの人間も、ネット上であれば、同じクラスにいたとしたら3年間1度も話せないような可愛いアイドルに暴言や卑猥な言葉を送ったりしてしまえるのである。
リモート業務でも、今まで会社ではそんな素振りを見せたこともなかった人間が、リモートになった途端、女子社員にプライベートなことを尋ねたりする「リモートセクハラおじさん」と化した例もあるようだ。
ネットでよく見る、隙あらばワンチャン狙う痛いLINEおじさんも、現実では若い女に声もかけられないノーチャンおじさんである可能性が高い。
エロ自撮りアカウントは、リアルでは大胆になれない女が脱ぎ、リアルでは積極的に女に声を掛けられない男がワンチャン狙うという地獄のマッチングが成立しているともいえる。
このように、良くも悪くもネットなどを介したコミュニケーションはリアルより積極的になれるため、もちろん恋愛でもよく使われている。「LINEモテテク」や、意中の相手と仲良くなるためにまずSNSのアカウントを尋ねたりと、昨今ではネットコミュニケーションツールを上手く使いこなすことが、モテや恋愛を成就させる鍵と言っても過言ではなくなってきている。