『占いはなぜ当たるのですか』占星術研究家・鏡リュウジが難問に挑む
ジェフリー・コーネリアス
解説 「世界」から「世界体験」へ 社会学者 宮台真司
新装版へのあとがき
----------------------------------
目次は至ってシンプルですが、この中に、空の星の話から、いわゆる「星占い」のこと、占星術に対する科学的研究、ユング心理学と占星術の類似点、自身の運命を決めた“夢”のエピソードやイギリスでの有名占星術家との出会い……など、ありとあらゆる要素が詰まっていて、ワクワクしながら読み進められます。
西洋占星術と聞くと「今週の運勢」や「星で観る彼との相性」くらいのイメージしか浮かばない人というも多いでしょう(私もそのクチです)。でもこの本を読んだら、奥深い占星術の片鱗を垣間見たように感じられ、もっと知りたい、もっと占星術の本を読みたい、という気持ちが湧いてきました。
■「占星術研究家」鏡リュウジ
鏡リュウジさんの著書を手に取ったり、セミナーに行ったりしたことがある方ならご存知だと思うのですが、興味深いのは、鏡さんが「占星術研究家」という立場を貫きつつ、占いにまつわる活動を続けていることです。
「僕は、この自分のなかの『占い師』と『懐疑主義者』のどちらにも転ばないようにしながら、その間の細い道をなんとかふんばって歩いてきたような気がする ――」