ナウシカは風の時代を象徴していた?鏡リュウジらが「グレートコンジャンクション」を語る
はもともと占星術と重なるものであり、近代に入ってから物理学によって天体のことを明らかにしていこうと「宇宙物理学」が生まれ、宇宙の研究が進んでいったそう。
陰陽師による天体観測のデータが政治に利用されていたことや、現代も使われている暦は陰陽師の時代から継承されていることなど、様々に歴史を紐解きつつ、科学と占星術の深いつながりにスポットを当てていきました。
◎科学と占星術の共通点は?
科学者・磯部さんが、鏡さんにこんな問いを投げかける場面も。「科学には『こうあってほしい』という希望や『こうなるはずだ』と信じていることを必ず疑ってかかるというプロセスがあるけれど、占星術は違うのではないでしょうか」。
この率直な疑問に、鏡さんは「12星座などの変わらないシステムの範囲内でこの世界を説明して安心感をもたらすのが占星術。規則的に回っている星のサイクルという安定感、秩序という感覚をどこかで僕たちは持っているのかもしれません」と返答。
磯部さんは「わからないことにワクワクするというのはあるけれど、わからないものに囲まれているのは同時に不安との隣合わせとも言える状態です。どうにかして自分の把握できる形で世界に対する説明を求めたいという点は、科学と占星術の共通点ではないかと思います」