「年下受け身男性との付き合い方」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。アプリで知り合った3歳下の男性と一度ご飯に行きたい、という30歳代のトピ主さん。彼も「デートしよう」と言っているものの、「受け身」だと公言され、なかなか日程が決まりません。
「どうやったら遊びに行けるのか」「年下男性と付き合う場合、やはり年上がリードするべきですか?」とアドバイスを求めています。
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「リードしなければ」と感じている、本当の理由は?
今までの交際では年上男性に甘えてきたため、付き合い方がわからない……というトピ主さん。なぜ普段はしない「リード」を、今回はしなければならないと感じているのでしょうか。彼が年下だとか受け身な性格だと言っているからだけでなく、「関係が一向に進展しないから」というのも大きな理由ではないでしょうか。
トピ主さんは、彼に会いたいのになかなか会えないから、業を煮やして何か“こと”を起こしたくなっている。
その行動を正当化する根拠として、「彼は年下だし、受身だと言ったこと」を挙げ、自分がリードすべきなのだ、と言い聞かせているようにも映りました。
でも、女性のLINEアカウントを自分から聞く、はっきり「デートしよう」と言うなどの行動は、本当に“受け身”な男性にはなかなかできないことのような気もします。彼はアプリで知り合った男性とのこと。世の中には、女性の気持ちを引きつけておくために、自分に都合のいい嘘を並べる人もいます。彼がそうとは断言できませんが、言葉だけを鵜呑みにせず、そのあたりはしっかり見極めるようにしていきましょう。
「相手がこうだから」ではなく、「自分がどうしたいか」を考えてみよう
「向こうがその気なら、LINE友でもいい」としながらも、「正直、会うと好きになりそう」と葛藤をつづっているトピ主さん。会わずに言葉のやり取りをしているだけでも、本気で恋をしてしまう傾向が強いのが女性。連絡を取り続けていれば、どんどんハマっていってしまうような気もします。
進展しなくとも想い続けるという選択もありますが、その場合、時間や心を消耗させるだけの恋になる可能性もあるでしょう。
人を好きになるのは素敵なことですが、「相手がこうだから、私はこうするしかない」などと“人生の舵”までは任せてしまわないように。「自分がどうしたいのか」「彼がいいと思う理由」を一度じっくり考えてみてください。自分からアプローチをするならば、「ここまで頑張って、ダメなら諦めよう」といった決意もしておくのがベストのように思います。
今後については、次の案を提案します。彼を“何人かいる彼氏候補のひとり”くらいに考え、「友人」としてしばらく関わってみるのもひとつです。舞い上がりすぎず、あくまで友達として、彼の人間性や自分との相性をじっくり見ていきましょう。
ただ、「アプリで知り合った異性に『デートしよう』と言って会おうとしない」という彼の態度から考えると、「普通の友達」になるのは難しいかもしれません。
そうであれば、いったん「彼はその気がない」と捉え、あまり構わず放っておくのも一案です。「会おうとしないなら、本気ではない」とトピ主さんがクールに対処していれば、彼は焦って誘いをかけてくるかもしれません。
時間を無駄遣いしたくない、彼氏を見つけたいという気持ちが強いならば、会う段取りを積極的にリードしてみるのもひとつ。彼がまたのらりくらりと交わすようならば、「脈はない」と見切りをつけ、連絡するのをスパッとやめる……というのも潔い選択だと思います。
「見たくない事実」から目を背けていると、後からもっとつらくなる!?
彼のFacebookを見てしまい、彼女がいるのでは?とも勘ぐっているトピ主さん。彼女がいても、恋の可能性がゼロなわけではありませんが、もしそうならば、彼は「彼女がいても、別の女性にちょっかいをかける男性」となります。いずれにせよ、フリーかどうかは早めに聞いてみては。真剣に彼と付き合いたいならば、重要な点ですよね。
普段は賢明な人でも、こと自分の恋愛となると、冷静に見られなくなりがちです。「つらい事実を認めたくない」「自分の望むような展開になってほしい」などの心理が“バイアス”をかけるからです。それでも、見たくないことを先送りしていれば、あとで余計につらくなるだけ。目の前のある状況や事実をきちんと見つめることができる人ほど、結果的に自分にとってベストな選択をしていけます。
トピ主さんも、年齢や受け身発言に惑わされすぎず、「彼女持ちでちょっかいを出す男性なら要らない!」「会えるまでは本気にならない!」くらいの強い気持ちは持っておきましょう。
少し冷静になり、「自分と彼は今どういう状況にあるのか」「自分がどのような選択をすれば、幸せな恋ができるのか」についても、ぜひ考えてみてください。その上で、改めて「この恋を頑張ってみよう」と思うならば、自分なりにベストだと思う作戦を立てて、アプローチをしていってみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)