「彼が結婚を迷っています」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際8年、遠距離恋愛で婚約済みの彼氏がいるというトピ主さん。式場の予約までしていたものの、先日、彼に「結婚を迷っている」と言われたそうです。
理由は育った環境や、トピ主さんの家事への態度。ずぼらなトピ主さんに対し、きれい好きな彼は「家事を負担させられてしまうのでは」と不安になっている様子。「生活観の違いってやはり重要な問題ですか?」と問いかけています。
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お互いに「得意なこと」を役割分担する方法もある
両親が共働きで、家事も「できるところまで」という家庭に育った、というトピ主さん。一方の彼は、専業主婦の母親で、料理は大変美味しく、お花も飾っているような綺麗な家で育ったとのこと。
トピ主さんは彼より上手に家事はできるものの、「いいかなと思うとサボりがち」だとか。トピ主さんの部屋が汚かったタイミングを見て、彼が結婚後について不安に思った……という経緯です。
結婚後の生活において、自分の育った家庭を基準に考えてしまう男性は少なくないようです。「義母さんと同じことを求めないで!」と不快感を示す女性の声も少なからず見聞きします。でも、100%理想どおりになどできないのは、お互い様。「これからは、二人なりの新しい家庭を作っていくんだ」という意識も、双方持っておくことが肝心です。
そう考えれば「あなたの言うとおりにする、完璧にできるよう頑張るから」とすがって渋々結婚してもらう――というのは、やめた方がいいように思います。完璧にしようとすれば無理が生じ、結局はほころびが出てきて、揉める原因となるだけでしょう。
共働きならばなおさら、お互いに得意なことを役割分担したっていいわけです。「キッチン周りのことはきちんとやるから、掃除はお願いできる?」など、現実的に頑張れそうなことを話し合って決めていくのもひとつ。ただし、もし彼が「家事は奥さんに全部やってほしい」と考えているならば、それに対してトピ主さんがどう判断するか、ということになるでしょう。
きれい好きどうしばかりが結婚しているわけではない
ずっと遠距離恋愛だった二人。いざ一緒に暮らすことを考えたときに、彼は急にトピ主さんの生活態度が気になってしまったようですね。トピ主さんは、「(理想の家庭像が)一致するなんて他人である限り無理なのでは」「彼がつらいならやめた方がいいのかも」などと、あれこれと思い悩んでいるようです。
ですが世の中、“きれい好きどうし”ばかりが結婚しているかというと、決してそうではありません。ずぼらな女性とマメできれい好きな男性の組み合わせも見かけますし、毎日のように「ちゃんと片付けて!」と怒鳴りながらも数十年、仲良く一緒にいるような夫婦もいます。
生活観の違いがあっても、うまくやっていける道はある、と言えるのではないでしょうか。
彼がマリッジブルーだとしたら、どう対処するといい?
「相手は好きだけれど、結婚後のことが不安になる」というのは、いわばマリッジブルーの状態。相手が不安になっているときこそ、「二人なら大丈夫」と信じて明るく接していたほうが、事態はいい方向に運びやすいでしょう。反省点があるならば水面下で改善の努力はしつつも、前向きな気持ちはなくさず、彼の気持ちが固まるのをしばらく待ってみてもいいのかなと思います。
彼がどのくらい真剣に考え込んでいるのかはわかりませんが、“理想の奥さん像”なんて案外、女性が言う“理想の王子様”像と同じくらい、現実味のないものであるケースもあります。「私には義母さんのようにできない」と落ち込んでいるより、彼の迷いを穏やかに受け止めてあげつつ、しかし「大好きだから彼と結婚したい」というシンプルで強い気持ちを持って対処していったほうが、彼の決意も固まりやすいかもしれません。
ずぼらなところはもうバレてしまったのですから、「それで嫌だというなら、仕方ない!」と割り切る気持ちも、どこかに持っておくといいかもしれませんね。
「だらしなさ」を直すコツは?
最後に、だらしない性格を直すコツを教えてほしい、とのことなので、1点だけ。「気づいたら、すぐにやる」という心がけがおすすめです。片付いていない服が目に入ったら、その瞬間にしまう。ゴミが落ちているのが見えたら、さっと掃除機をかける。気付いたそのときに片付けておくと、部屋はひどい状態になりにくいです。
「後でまとめてやろう」と考えないことが肝心。どうしても疲れているときは、「明日の朝やろう」などと段取りをしておくのがベストです。
相手の優しさや頑張りに甘えて、あぐらをかいてばかり……となれば危ういですが、お互いに「努力しよう」という気持ちもあるならば、うまくやっていく方法は必ず見出せるはず。
8年間の絆を信じて、そして「二人で力を合わせて、いい家庭を作っていこう」という気持ちを、これから彼と一緒にしっかり育てていけるといいですね。応援しています。
(外山ゆひら)