連載記事:リアル・モンスターワイフ、再び
孤独な育児で女子力崩壊…産後セックスレスでムダ毛ボーボー:美里の場合【リアル・モンスターワイフ、再び 第1回】
前作「モンスターワイフ」の連載コラムをきっかけに、「知らず知らずのうちにモンスターワイフになっていたかもしれません」「私はがんばってるのに・・と思い込んでいました」「夫を責めてばかりでした」という声をいただくようになりました。
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自分の内にあるモンスターの卵に気づくか気づかないかで、結婚人生は180度変わっていきます。心当たりがあったとしても「でも、やっぱり夫が悪い」と受け入れられない方もいることでしょう。そこで、この新連載
「リアル・モンスターワイフ、再び」では、実際の事例を分類し、リアル・エピソードを交えてお伝えしましょう。
「人のふり見て我がふり直せ」の格言通り、一日でもはやくモンスターワイフの卵を握りつぶすことが大事です。
■容姿に磨きをかけ「白馬の王子様」を手に入れたはずが…
「ビジュアル系モンスター 産後ボーボー」代表:美里(仮名)31歳の場合
美里は有楽町にあるファッションビルで、ピンク地に小花のプリントがほどこされているフェミニンなブラウスを手に取った。
「かわいいー! 買っちゃおう」
今の美里には、目に映るすべてのものがパステルトーンのおとぎの世界に見える。それほどに気持ちは華やぎ、舞い上がっていた。
同じ会社に勤めている3歳年上の後藤祥太にプロポーズされ、ハッピー気分は最高点。気分は、まるでプリンセス。ピンクの服を買いたい衝動にもかられた。
同僚たち全員が狙っていたイケメンの祥太は学生時代、カヌー部に所属し、ほどよく筋肉がついた女子ウケする体型。プロジェクトリーダーを任されるほど仕事もできる。将来、スター部署に行くことは目に見えている。
この理想の結婚相手を落とすまで、美里はかなり頑張った。
自分の外見、動作にこだわり続けた。
夜は必ずヘアトリートメントと目の下パック。早起きしてクルッと流れ落ちる巻き髪を作る。洋服もカチッとしたキャリアファッションではなく、ゆるふわのパステルトーン。給料の半分を服とコスメとネイルサロンに使うが、もちろん仕事にも手を抜かず、まじめに取り組んできた。
美里はそれを
「理想の結婚相手をゲットするための投資」と割り切っていた。自分が理想の女性になれば、必ず素敵な彼が見つかるという信念を持っていたのだ。
結婚が決まってからは結婚情報誌に付箋を何枚もつけて、ウェディングプランにこだわった。ウェディングドレスはもちろんこだわりのオーダーメイド。
父親に「人生最後のお願い」とねだり、その費用を捻出するという意気込みだ。ウェディング当日は、祝福と同時にうらやましがる同僚、学生時代の友人たちに向かって、満面の笑みをこぼした。
確かに美里は群を抜いてきれいだった。「お前の彼女、読モとかやってる?」と友人たちから聞かれ、祥太もまんざらではなかった。
結婚して
息子のタケルが生まれるまでは…。