2018年5月12日 21:00|ウーマンエキサイト

被害妄想に自信喪失…産後セックスレスに「女の涙」は通用しない:美香の場合【リアル・モンスターワイフ、再び 第11回】


■夫も困惑「メソメソ泣いてばかりの妻」を前にセックスレス

被害妄想に自信喪失…産後セックスレスに「女の涙」は通用しない:美香の場合【リアル・モンスターワイフ、再び 第11回】

©one- stock.adobe.com


その日から美香は以前にも増して、自分の「劣化」に思い悩むようになった。鏡を見るたびに、ボロボロの髪や肌を目にするたびに、自分がみじめで仕方がない。外出すれば、すがすがしく笑う夫のとなりに立つ老け込んだ自分は、どんなにあわれに見えるだろうと卑屈になってしまう。
そのみじめな気持ちが、美香を疑心暗鬼にした。

「健正だって私なんかより、若くてきれいな人といたいんじゃないかしら」

そういえば…息子が生まれてからセックスレスだ。昔は週に1度は、必ずセックスしていたのに。私がボロボロになってしまったから? それともまさか…健正は浮気をしているのだろうか?

美香は夫の帰りが遅くなるたびに血迷った妄想で頭が一杯になった。時には一人でメソメソと泣きはらし、帰宅した健正を混乱させた。


「どうしたんだ?」とたずねても、下を向いてグスっと鼻をすする美香。何も理由は言わない。

健正の帰宅が早く、息子の夜泣きもなく、寝室で静かな2人の時間が訪れても、美香はボロボロの肌や髪を見られるのがイヤで、すぐに電気を消して寝たフリをした。そのくせ、セックスレスの現状をうれいて、闇の中またメソメソと泣いてしまったりするのだ。

健正は明るく笑顔を絶やさなかった妻のあまりの変わりように、当惑するばかりだった…。


良き妻、良き母であろうと頑張る女性ほど、自分のことには手が回らなくなってしまいがち。子どもの世話や教育をパーフェクトにしなければという使命感も強く、生活の軸を家と子どもに置きます。

そして、お手入れの行き届かない自分にあせり、その気持ちから夫の浮気を疑ってみたり、周囲の若い女性と自分を比べられて、夫に幻滅されているのではないかという被害妄想で頭が一杯になってしまったり。


結果として、夫は妻にどう接すればいいかわからず、言葉が少なくなり、しだいに夫婦仲は悪化していきます。妊娠・出産をへて自信を喪失し卑屈になっている妻は、たとえベッドへのお誘いがあっても拒絶してしまったり、セックスを楽しめなかったりします。そのため、セックスレスにつながるリスクも非常に高いのです。

「メソメソマミー」モンスターがあなたのことも狙っていないか、次回ご紹介するチェックテストで確認してみてください。


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