☆(2)語呂合わせから
2つ目の理由は、「炒る」と「射る」の語呂合わせです。
先述の通り、豆は「魔目」と読むことで「鬼の目」を表します。そのため、炒り豆にすることは「鬼の目を射る」ことに通ずるとされていました。
これら2つの理由から、節分でまく豆には、全国的に炒った大豆を使うことが一般的になったと考えられています。
◇一部の地域では落花生をまくところも
東北や北海道などの一部地域では、炒った大豆の代わりに落花生をまく地域も多いようです。
雪国における2月3日はまだまだ雪の多く残る時期なので、外に豆をまくと後で探すのに骨が折れます。
しかし、大豆よりも大きな落花生であれば、雪の上でも比較的簡単に見つけられますよね。また、殻が付いているため、拾った後に食べても衛生的というのも1つの理由でしょう。
雪国だけでなく、鹿児島や宮崎などでも落花生をまく地域がありますが、こちらは落花生の生産量が多いことが影響しているようです。
◇北海道の一部ではチョコをまく地域も?
北海道では、炒った豆でも落花生でもなく、個包装されたチョコをまく家庭もあるのだとか。
こちらも落花生同様、拾って食べることができるというのがポイントのようです。