2017年12月8日 15:34
【男から見た結婚のリアル】第10回 1000がサウザンド(thousand)と発音されなくなる日
と思いました。
女の子の家庭って、お父さんとお母さんどちらが娘をヨメに出すことをナーヴァスに感じているのかといえば、おそらくお父さんだから。
でも「お義父さんは結婚式になにかリクエストないの?」と、ぼくはヨメに聞けなかった。同性は同性の気持ちに敏感だから。
わが娘を嫁に出すお義父さんの心中を思えば…少なくともぼくはなにも言えない。
お義父さんは、かわいい娘の結婚式について思うところがあるにせよ、きっとそれをまだ言語化できるところにはいないであろうと想像したら、なにも言えなかった。
ましてや「知ったか」をして、「お義父さんも哀しいだろうね」とは、口が裂けても言えなかった。thousandを象さんと読むかのごときユーモアは、ぼくらの結婚式の話題においては、どこにも見当たらなかった。
世界中の人々がthousandを「ぞうさん」と発音する日が来たら、5000ドルは「five ぞうさん だら~ず」となり、静岡や愛知の人はきっとうれしいのだろうなあとぼんやり考えているぼくに、ヨメは言いました。
「わたし、結婚式にあまり興味がないから」。
「でもお義父さんとお義母さんは、娘の結婚式のことを真剣に考えているはずだよ」