余韻を、持たせて次へ繋げるのも相手の心を引きつける一つの方法です。
「余白」を作る。
今まで楽しくしゃべっていた相手が、電話を切る間際、急に黙り込んだ時を想像してみて下さい。表情が見えない為、その沈黙がどういった意味を持つのか、想像がかき立てられませんか。「気に障る事を言ってしまったのだろうか」「何か考え込んでいるのかな」と、受話器のこちら側では、あらゆるイメージが膨らんでしまいますよね。
相手が電話を切ろうとした時、数秒間、こちらは何も言わないでおきます。同じく別れの挨拶をしてくれるであろうと思っていた相手が、急に黙り込んでいる、おかしいなと思った相手が「どうしたの?」と尋ねます。これに対する返事は、決してネガティブな内容で返さない事です。
「あんまりさっきのおしゃべりが楽しかったから、ふと、思い出してたの」「笑ってバイバイしてるの、見せられたら良かったなあ」など、一度相手を心配させてからのポジティブ発言返しは、効果大です。
声しか届かないからこそ、イメージが膨らむ。
別れ際、電話口で(少しだけ勇気を出して、恥ずかしさをこらえて)こんなフレーズはいかがでしょうか。「風邪引かないようにね、ギュッ」