母を介抱し落ち着いてから、「お母さんが呼んでいたからあんな夢を見たんだ」と夢のことを話すと、「呼んでいない。発作で声が出せなかったから、ずっと○ちゃんが起きてくることを願っていた」と言うのです。
筆者の著作で紹介した当時20代女性の夢の実例です。身近な誰かに呼ばれる夢はその人物からの心のメッセージをダイレクトに伝えることがあります。これは父母や兄弟姉妹、親しい友人や関わりの深い人たちとの間で起こる現象です。まれな現象かもしれませんが、「虫の知らせ」は親しい人間関係の間で起こりやすくなります。
(梶原まさゆめ/ライター)