―あのコの恋愛事情― 二人が終わる時に始まる恋がある 編
でも、その頃にはサキの気持ちはすっかり冷めきっていたわけだけれど。
「執着」は時に人を見る目も惑わせるけれど、執着心から少し距離を置いた時に出会いのタイミングも生まれる気がする。例え運命の相手に出会っても「その人」を見る目と言うのは、自分の心に余裕がないとなかなか生まれないものかもしれない。
そう思うと、出会いを実りあるものにすることも「余裕」なのかも。
「エレナさんが執着から離れて「余裕」を持った時、また新たに出会いがあるかもしれないし、彼が戻ってくるかもしれない。恋愛も縁も余裕の産物なら、今は強がりでもいいから「余裕」をもってみるといいかもですよ。」と話す頃には「何かわかった気がする」と笑顔のエレナさんだった。
やっぱり、少し痩せたその身体に似合う服を探して、街へ繰り出そうと歌うくらいのオンナの余裕があってこそ、次の恋があるのかもしれない。(川上あいこ/ライター)
(ハウコレ編集部)