だから、人は本能的に自己否定感を避けるために、その仕事を先延ばしにしてしまいます。苦手な仕事に対して自己否定感を持たず、自分にOKをあげながら進めるためには、OKラインを下げ、小さなことでも自分ができたことに目を向けて、評価していくことが大切です。
話を恋愛に戻すと、別れを先延ばししないために大切なことが2つあります。ひとつ目は「先延ばし」の概念を少し変えてみることです。完全に終わらせることができなければ「先延ばし」であるという感覚でいると、行動を起こすことがおっくうになってしまいます。自分が少しでも行動を起こせていればOKという感覚にしておくと、より行動が起こしやすくなり、最終的には思い切った行動が起こせるようになるのです。
もうひとつは、自分が悪者になる勇気を持つことです。恋愛を重ねていく過程で、自分や他人を傷つけてしまうことは避けられません。
「好きじゃない」という気持ちを隠して、情で付き合っていても、いつかその気持ちと向き合わないといけない場面がやってきます。
相手を傷つけることの罪悪感を避けるために別れを先延ばしすることは、長い目で見た時により相手を傷つけることになってしまうかもしれません。