結婚式だけで300万円!「結婚はコスパ悪い」にどう反論する?
みなさんにとって「幸せ」とは、「お金」とはなんですか?
そう問われたとき、自分の価値観を示せる人はどれくらいいるでしょう。
でも、考えてみると「幸せ」の基準を持たずに幸せを追い求める、「お金」の意味を考えずにお金を使う、なんてちょっとおかしな話です。そんな矛盾に気づかされるのが、『ソクラテスに聞いてみた人生を自分のものにするための5つの対話』(藤田大雪著、日本実業出版社)。
本書に書かれているのは、「お金」や「幸せ」について深く考えずに生きてきた若者と、偶然知り合ったひとりの不思議な老人との間で繰り広げられたやりとりです。
その中から、「結婚」に関する会話を覗いてみましょう。
■結婚はコスパが悪いものなのか
物語にまず登場するのは、サトル27歳。独身でごくふつうのサラリーマンの青年です。
サトルはある日、SNSを通じてひとりの老人・ソクラテスさんと知り合います。
公園の青いテントに住み着いたソクラテスさんと、友だちや恋愛、仕事といった5つのテーマについて語り合い、“善く生きる”ことについての考えを深めていくのです。
ある日、サトルはソクラテスさんに「結婚はしたくない。なぜならお金や時間がかかる割に得られるものが少ないから。