結婚式だけで300万円!「結婚はコスパ悪い」にどう反論する?
“コスパ(コスト・パフォーマンス)”が悪いんです。僕は経済的にも精神的にも自由でいたい」と打ち明けます。
さて、この言い分にソクラテスさんはどう答えるでしょう?
■お金の有無は幸せとは関係ない
その前に、ソクラテスさんのお金に対する考え方をまとめておきましょう。
ソクラテスさんは、「人間の価値は『なにを持っているか』ではなく『どう生きたか』で決まる」といいます。
お金持ちかどうかと、幸せかそうでないかは、直接的には無関係。たとえ貧乏でも魂が高貴なら幸せで、どんなにお金を持っていても、魂が卑しければ不幸せだと考えるのです。
「そうはいっても、お金がぜんぜんないと、人間やっぱりみじめで不幸せになりますよね?」と問うサトルに対して、ソクラテスさんの答えはこうです。
「貧しい人たちは、貧乏そのもののために不幸せになるわけじゃない。
お金がないことからくる生活上の余裕のなさが、他者に対する優しさと思いやりを難しくするから、そうやって傷つけられた魂のために、みじめで不幸せになっていくんだ」
そして、お金を大切な人のために使ったり、立派で美しいことのために使ったりできれば、魂が満たされる“よいお金の使い方”になるものだと説くのです。