cinemacafe.netがお届けする新着記事一覧 (2016/2206)
映画史における金字塔を打ち立てた『ハリー・ポッター』シリーズで若くしてトップスター並びに億万長者となったダニエル・ラドクリフ。2011年に迎えたシリーズ完結の次に、彼が新たなキャリアの出発点として選んだゴシック・ホラー『ウーマン・イン・ブラック亡霊の館』がこのほど、12月に日本公開されることが決定した。弱冠11歳でハリー・ポッター役を射止め、その後は周知の通り、シリーズを通して人気・実力共にうなぎ上りの飛躍を見せたダニエルだが、一方でミュージカルで主演を果たすなど挑戦的な活動も目覚しい。そんな彼が数あるオファーの中から選んだのが、1983年に出版され、その後TV映画やラジオシリーズ、舞台劇にもなったイギリスの人気作家スーザン・ヒルのベストセラー小説「黒衣の女ある亡霊の物語」の15年越しの待望の映画化。19世紀末、深い霧に包まれた沼地にひっそりと佇む洋館を舞台に、恐怖と悲哀に満ちたゴースト・ストーリーが展開する。ダニエルが演じるのは、人生の大切な伴侶を失った悲運の弁護士であり、一児の父親でもあるアーサー。ある日、“イールマーシュの館”で他界した夫人の遺言書の探索を命じられた彼は、一人息子を残し、単身、陰鬱なムードが漂う館に乗り込むのだが…。より円熟した繊細で豊かな感情表現を披露するダニエルだが、中でも超常現象に見舞われながら出没する“黒衣の女”の秘密ににじり寄っていく過程で見せる、迫真のひとり芝居は圧巻。ホラーにありがちな絶叫の演技ではなく、亡き愛妻の幻影に囚われた哀しみと痛みを伝えるダニエルの演技は、まさに少年から大人の男への脱皮を証明している。監督は新鋭ジェームズ・ワトキンス、脚本は『キック・アス』、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の注目株ジェーン・ゴールドマン。さらに、いぶし銀俳優キアラン・ハインズ(『裏切りのサーカス』)、『アルバート・ノッブス』でアカデミー助演女優賞にノミネートされたジャネット・マクティアら実力派がダニエルの脇を固めている。ベストセラー小説が原作であり、ダニエルの最新主演作という勝因も重なり、本作は全米ボックスオフィスで初登場2位を記録。世界中で1億2,000万ドル以上の興収をたたき出し、ホラー&スリラーのジャンルにおいて特筆すべき成功を収めている。世界有数のハリポタファンの数を誇るここ日本で、ダニエルの新境地はどう受け入れられるのか?『ウーマン・イン・ブラック亡霊の館』は12月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ウーマン・イン・ブラック亡霊の館 2012年12月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011,SQUID DISTRIBUTION LLC, THE BRITISH FILM INSTITUTEハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 2011年7月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights © J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2012年08月20日女優の松雪泰子が人気アクションシリーズの最新作『ボーン・レガシー』の日本語吹替え版でボイスキャストを務めることになり、8月18日(土)、都内のスタジオでアフレコ収録に臨んだ。アニメ作品での声優経験はあるものの、ハリウッドの実写作品に“出演”するのは今回が初めて。オスカー女優のレイチェル・ワイズが演じた女医・マルタ役を演じ「心理的に揺れるマルタを演じるレイチェルさんの繊細な演技を、声だけで表現するのはやはり難しいこと。口の動きに合わせた間(ま)や呼吸の入れ方にも苦労しましたね」とふり返った。マット・デイモンが主演し世界的な大ヒットを記録した『ボーン』シリーズ3部作。その背後で同時進行していた機密プロジェクトが生んだ最強の暗殺者、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)と、そんな彼と運命を共にしたマルタが国家権力が仕掛ける陰謀に巻き込まれてしまう…。「レイチェル・ワイズと同じく演技派で実力のある女優。さらにマルタという美しく知的な医師のイメージにぴったり」という理由で抜擢された松雪さんだが、「あまりにも置かれている状況が違うので、共通点はありませんね(笑)」と困惑気味。それでも「意志が強くて、職務を全うしようと努力する点は共感しますね。レイチェルさんが低めのトーンで演技していたので、事前にイメージしながらそのトーンに合せました」とほほ笑みを見せた。今月開催されたジャパンプレミアに出席し、主演のジェレミーとの対面を果たした松雪さん。「アーロンのような強い男性はいかがですか?」と質問されると、「フィジカルな強さを持っている人も頼もしいけれど、やっぱり精神的に強い人がいいですね。アーロンは、知能や体力はもちろん、何が起きても動じない強い精神力と優しさを兼ね備えている」と“強い男”の条件を披露。「もちろん、そんな人がいたら最高ですね。こんな人が現れたら、劇中のマルタのように危険だと感じても、ついて行ってしまうかもしれない」と新たなヒーローに惚れぼれした様子だった。『ボーン・レガシー』は9月28日(金)より全国にて公開。■関連作品:ボーン・レガシー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2012 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年08月20日名優にして巨匠クリント・イーストウッドが西部劇にオマージュを捧げ、1993年にアカデミー賞9部門ノミネート、最優秀作品賞ほか4部門に輝いた名作『許されざる者』が日本映画として生まれ変わる!『フラガール』、『悪人』の李相日監督が自ら持ち込んだ企画を実現、国際派俳優・渡辺謙を主演に迎えて同名映画にて日本時代劇を制作することが決定した。『荒野の用心棒』に代表されるマカロニ・ウエスタンで一時代を築いたイーストウッドが自らの師にオマージュを捧げるために作り上げた“最後の西部劇”『許されざる者』。銃を捨て、幼い子供たちと密かに暮らしていた老ガンマンが、賞金稼ぎのために再び銃を取る姿を描き、当時無冠であった彼は4冠を獲得した。本作に感銘を受けた李監督は、昨年配給元であるワーナー・ブラザーズに日本版の企画を持ち込み、半年後に本国後より許可が下りてすぐに執筆を開始。今年6月に製作の最終決定が下りた。自身初の時代劇として挑む本作では、幕府崩壊後の明治時代初期、北海道を舞台に、江戸幕府側の残党・釜田十兵衛が再び刀を取り戦いに身を投じる姿を描く。黒澤明監督の名作『用心棒』を西部劇に変えた『荒野の用心棒』、さらにそれにオマージュを捧げた三池崇史監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』と、相思相愛の関係にある時代劇と西部劇。その決定打となる今回の一大プロジェクトにふさわしい主演キャストに抜擢されたのが、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ経験のある渡辺さん。オリジナル版でイーストウッドが演じた役を渡辺さんが演じるほか、相棒モーガン・フリーマンの役に柄本明、そしてジーン・ハックマンの役に佐藤浩市という日本映画界を代表する演技派3人が揃った。この映画化決定に、当のイーストウッド監督からは「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、このたび、日本の『許されざる者』製作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と喜びのコメント。巨匠から背中を押される形となった李監督は、「自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの…、そんな映画を目指していければ、と考えています。西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そして何よりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるを得ません」と並々ならぬ喜びを表す。そして、大役に抜擢された渡辺さんは「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と力強い意気込みを寄せている。本作の撮影は、9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、2013年秋に公開予定。ウエスタンにインスパイアされた映画魂を、どのように日本映画として蘇らせるのか?続報を待ちたい。『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。「許されざる者」Blu−ray価格:2,500円(税込)「許されざる者」DVD価格:1,500円(税込)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売中■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年08月20日2012年度「本屋大賞」第1位を獲得し、現在発行部数50万部を突破している三浦しをんのベストセラー小説を映画化した『舟を編む』。現在、撮影真っ只中の本作にオダギリジョーが“チャラ男”役として出演することが明らかとなった。『川の底からこんにちは』、『ハラがコレなんで』など国内外から注目を集める石井裕也監督、主演に松田龍平と宮﨑あおいを迎えて映画化されることが発表されたばかりの本作。23万にもおよぶ言葉の海に奮闘する変人編集部員・馬締光也(まじめみつや)とその同僚たち、そして馬締が下宿先の孫娘・林香具矢(はやしかぐや)に初めて感じたある想いを何とか“言葉”にして伝えようとするもどかしくも微笑ましいやりとりを描き出す。本作でオダギリさんが演じるのは、松田さん演じる馬締の同僚で、共に辞書の編集に携わる西岡正志。変人・奇人揃いの編集部の中でも一際浮いている“チャラ男”だ。始めは辞書編集部に配属になったことに違和感を感じている西岡だが、「大渡海」(彼らの編む辞書)は俗語や若者言葉など新しい現代語も積極的に掲載する辞書とあって、「ダサい」などの現代語の“生きた”語釈で力を発揮しながら次第に辞書作りに愛情を持ち始めていく。オファーを受けてから台本を読み「“古き良き日本映画”の雰囲気を感じ、率直に良い本だなと感じました」と明かすオダギリさん。これまでも『メゾン・ド・ヒミコ』でのゲイ役を始め、ドラマ「時効警察」でのとぼけたキャラ、近年では『マイウェイ 12,000キロの真実』など、幅広いジャンルの役柄に挑戦してきたが、今回の役柄については「“かすかな笑い”、“静かな笑い”を担う役どころで、いろいろな演じ方ができる幅のある役だと思いますが、石井監督と相談しながら作っていってます」と新鮮さを楽しんでいるようだ。本作のプロデューサーからは「西岡は調子のいい男だが、キーになる役。オダギリさんは重みも軽さも持ち合わせた、最上級の俳優」とベタ褒めの言葉も。奇人変人の編集部の中で、オダギリさんはどんな男を編み上げるのか?早くも公開が待ち遠しい。『舟を編む』は2013年4月13日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:舟を編む 2013年4月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2013「舟を編む」製作委員会
2012年08月18日サッカー元イングランド代表のデヴィッド・ベッカムが、アパレルブランド「H&M」の下着コレクション「デヴィッド・ベッカム・ボディーウェア」で2度目のコラボを実現させた。このコラボを記念し、8月19日から23日(現地時間)までの期間限定でニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなど各都市のH&Mの9店舗には10フィート(約3メートル)にもおよぶ“ベッカム像”が設置されるという。このキャンペーンの一環として、写真を共有するSNSアプリ「インスタグラム」では、ベッカム像の写真を投稿した人の中から抽選で、ミニチュア版ベッカム像や彼の直筆サイン入り下着、H&Mでの1,000ドル(約7万9,204円)相当の買い物券などの賞品が当たる。2月にH&Mとの初めてのコラボでメンズ下着を発売したベッカムは商品のモデルも務めており、自身の子供たちが下着姿でポーズを決める父親を恥ずかしがったと明かしている。「子供たちは『パパもうやめてよ。カッコイイけど、みんなに下着姿を見られるんだよ』って言ってたよ」。
2012年08月17日「運命」と「覚醒」――。いずれもこのインタビューの中で発せられた言葉だが、佐藤健と映画『るろうに剣心』を結びつける重要なキーワードと言える。原作は「週刊少年ジャンプ」で連載され、単行本の累計発行部数5,700万部を誇る大人気漫画。“人斬り”という重い過去を背負ったまま新たな時代を生きることを選んだ主人公・緋村剣心を佐藤さんはどのような思いで演じたのか?先に挙げた2つのキーワードと佐藤さん自身の言葉を軸に本作を解き明かす!映画『るろうに剣心』に導かれた「運命」デビュー以来、ドラマから映画となり大ヒットを記録した「ROOKIES」や2シーズンにわたって放送された「ブラッディ・マンデイ」など話題の作品で存在感を示し、着実にキャリアを積み重ねてきた。そんな佐藤さんに最初の“目覚め”をもたらしたのが2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」。佐藤さんは実在の“人斬り”以蔵の悲哀を見事に表現し、自身のこれまでのイメージはおろか、数々の小説などでも描かれてきた以蔵像までも塗り替えるほど鮮烈に演じきった。この「龍馬伝」の演出を担当し、佐藤さんを新たなステージに導いた人物こそ、本作でメガホンを握っている大友啓史監督である。傍から見ると「龍馬伝」の成功に続く形で『るろうに剣心』が佐藤さん主演で動き出したかのように見えるが、実は、佐藤さんへの以蔵と剣心役という2つのオファーは、ほぼ同時期の全く別々のところから届けられたもの。『剣心』に関しては誰がメガホンを握るかもまだ決まっていなかった。そこには数奇としか言えないような運命的な交錯があった。「まず『剣心』の実写化をという話があって、ほぼ同時に『龍馬伝』のお話をいただいたんです。人斬り役のお話を同時期にいただいたということで、『これはやらなきゃ!』と特別な思いを感じました。結局、タイミングが合わずに『剣心』は先送りになってしまうんですが、何とか道を探っていく中で大友さんに行きついて『これなら行ける』ということで再び動き出したんです。人斬りの役が重なるだけでもすごいことですが、それを同じ監督でやれることになったんですから僕自身、強い運命を感じました」。“運命”というならば、そもそも「実写化不可能」と言われ続けてきたこの原作が、なぜ連載終了から13年が経過したいま映画化されたのか?ズバリ佐藤さんの存在こそがその答えである。スピーディでアクロバティックな剣戟を含む激しい格闘シーンこそが原作の大きな魅力であり、実写化における肝と言える部分。緋村剣心を演じうる俳優は誰か?久保田修プロデューサーを始めとする製作スタッフ、そして原作者の和月伸宏が揃って本作の映画化を可能にする唯一の俳優として名を挙げたのが佐藤さんだった。当の佐藤さんは、熱烈な原作ファンの存在も含め「正直、不安はあったし(剣心のイメージが)僕と合っているとも思わなかった」と照れくさそうに明かしつつ、剣心の内面を含めた役作りについてこう語る。「剣心はほぼ人間ではなく仙人のような完璧な人(笑)。僕にとっても『るろうに剣心』は小さい頃から読んでいた大好きな作品で、最初から自分の中に『剣心はこうあってほしい』、『剣心ならこうするはず』という理想の剣心像が明確にありました。常にその理想を目指してやっていきました」。現場で体感した「覚醒」そして、京都で行われた撮影の過程で佐藤さんを襲ったさらなる「覚醒」。それはこれまでにない新たな経験だった。「東京を離れて京都で集中して撮影するというのも初めてのことで、ものすごく贅沢にやらせてもらいましたが京都にいる間じゅう、ずっとアドレナリンが出ている状態で、夜になってもほとんど眠れなかったんです。自分でも色々考えちゃって、まさに覚醒し続けている感じでした。ものすごくハードルは高かったけどその分、終わったときにやりきった感はありましたし、そういうことも含めて初めての経験でした」。不安という言葉を自ら口にした割には全くと言っていいほどそれを感じさせず、どこか飄々としている。「考えるのは当たり前。でもジタバタと悩んだりは……してるのかな(笑)?悩んでるわけではないと思います」という口ぶりは小憎らしいほど落ち着いている。座右の銘は「臨機応変」――。「決めつけないでその場で考える。その場で出た答えを信じる。いつからだろう…?きっかけがあったわけではないと思います。気づいたらこうなってました」と浮かべる微笑みは天使のようにも悪魔のようにも見える。この春には「ロミオ&ジュリエット」のロミオ役で念願の初舞台も経験。今年は佐藤さんにとって転機と言える年になった。役者として今後、歩むべき道について尋ねると、自身の言葉を反芻し覚悟を決めるかのようにゆっくりと言葉を選びながらこんな思いを語ってくれた。「『剣心』も『ロミオ&ジュリエット』もそうなんですが、じっくりとひとつの大きなプロジェクトに集中して関わりたいですね。ジャンルは問わず、またアドレナリンが出続けるような(笑)」。覚醒の先にあるさらなる変貌を楽しみに待ちたい。(photo:Toru Hiraiwa/text:Naoki Kurozu)■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月17日先日、東京で行われたプレミアイベントでの大熱狂が冷めやらぬ中、その翌日の8月16日(木)に福岡で映画『るろうに剣心』の舞台挨拶が開催され、主演の佐藤健と大友啓史監督が登壇。夜のスタートにも関わらず、猛暑の中、朝から並んでいたという熱狂的なファンたちの熱狂的な声援に応えた。幕末に“人斬り抜刀斎”として怖れられていた伝説の志士・緋村剣心。明治維新を境に「不殺(ころさず)」の誓いを立て、流浪人として旅をする彼は、神谷道場の師範代・薫らとの出会いを通して、自らの生きる道を見つめていく――。13日(月)の名古屋を皮切りに、大阪、東京と各地で行ってきたプロモーションの最終日となるこの日の舞台挨拶には、熱烈なファンおよそ600人が劇場に詰めかけた。劇場公開まであと9日、佐藤さんは「待ってました!という気分です」と興奮を抑えきれない様子。完成した作品について聞かれ、「大友監督って凄いんだなって改めて思いました。NHKを辞めてフリーになられての初めての作品なんですよね。だから“大友啓史”が日本映画界に殴り込みをしに来たわけです!」と監督を称えると、本人からは「言葉、悪いから(笑)!」とツッコまれていた。劇中では見事な殺陣アクションを披露している佐藤さん。相当ハードな訓練があったことが予想されるが、「野球の素振りを毎日やっている高校球児と一緒です。縦、横、斜め、それぞれの方向に剣を素振りする。そういう基本から始めました。あとはちょっとずつ、ちょっとずつ。今日は跳んでみたり、今日は転がってみたり、今日は避けてみたり、今日は壁を走ってみたりとか。そういった感じで本当に地道な作業でした」と謙虚にふり返った。一方で、実は佐藤さん、撮影前からアシスタントを立てることには断固反対だったそうで、「僕が剣心を演じさせてもらっているのに、ほかの方にアクションを任せるというのは絶対に成り立たないじゃないですか?それに同じ男だし、アクションのプロの方はもちろんいるけど、その人にできて俺にできないはずはない!とは思いましたよ」と男らしい一面を見せた。この言葉に対して、大友監督からは「(撮影当初に取材を受けた際に)『アクションかっこ悪かったら、役者辞めます』って言ったんですよ。僕は隣でドキドキしながら聞いてました(笑)」というエピソードが明かされ、観客を沸かせた。最後には「海の向こう側にも伝わる作品を作ったつもりです。何卒よろしくお願い致します!」と監督が話すと、佐藤さんも「特別な思い入れのある作品だし、本当に代表作と呼べるものができたんじゃないかなと思うので、たくさんの方に観ていただきたいです!」と最後まで熱い語り口でアピールしていた。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月17日8月29日(現地時間)に開幕する第69回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決定した北野武監督最新作『アウトレイジ ビヨンド』。これに先駆けて、本作で強烈かつ衝撃的なバイオレンスを繰り広げる“全員悪人”の男たちの中から、めでたく山王会若頭に就任した石原役・加瀬亮のインタビュー映像が到着した。関東最大の暴力団組織・山王会の抗争から5年。一度は決着がついたはずだったが、ヤクザ壊滅を図る警察が動き始め、“死んだはずの男”大友が利用される。騙し合いと裏切りの火種がまたもやくすぶり始め、関東勢VS関西勢(花菱会)の巨大な抗争が繰り広げられる――。「前回はインテリヤクザということで、蛇のような静かでネチネチした役だと思ったんですが、今回は打って変わってずっと子犬のように吠えまくっているという感じですかね」と自らの役を分析する加瀬さん。元大友組の金庫番であったにも関わらず、将来の見えない大友を裏切り、加藤(三浦友和)と裏で手を組み若頭にまで上り詰めた男、石原。加藤の右腕になるということは、田中哲司、中尾彬、光石研ら錚々たる古参幹部メンバーの上に立つ役どころでもあるわけだが、そのことにプレッシャーは感じなかったのだろうか…?「カメラが回ってないときは全く逆の立場ですからね。そういう方たちに、カメラの前ですぐ上に立てって言われてもやっぱりそれはなかなか…(笑)」。前作では、“草食系男子”の代表的存在でもある加瀬さんのヤクザへの見事な変貌ぶりに誰もが驚かされたわけだが、本人が「吠えまくる」と表現するように、続編となる本作はさらに凄みが増している。「本音と建前の出し方っていうんですかね、悪い意味で“ああ大人だなぁ”って思いますが、ヤクザを演じる上で大事だと感じました」とヤクザを演じるコツを得た様子の加瀬さん。「今回もこれだけのメンバーが悪事をするっていうことで、かなり面白いと思うし、怖いところもあるし、笑えるところもある」とニヤリと語るその姿からは、本作への自信のほどが伺える。加瀬さん曰く「ひどいことばっかり起こるんですが、どこか爽快感がある映画」。気持ちいいほどに極悪非道な男たちの闘いが今回もまた、アドレナリンを高めてくれそうだ。『アウトレイジビヨンド』は10月6日(土)より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
2012年08月17日デヴィッド・クローネンバーグとタッグを組んだ『COSMOPOLIS』(原題)やスリラー作品『Mission: Blacklist』(原題)など、公開待機作が続くロバート・パティンソンが、今度はドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォーク監督の最新作『Queen of the Desert』(原題)で“アラビアのロレンス”を演じることが明らかとなった。伝説的作家ガートルード・ベルの生涯を描いた同作で、ロバートはナオミ・ワッツ演じる主人公・ガートルードの友人の陸軍情報将校、第1次世界大戦に参戦した“アラビアのロレンス”ことトーマス・エドワード・ロレンスを演じる。トーマスは、デヴィッド・リーン監督が手がけた不朽の名作『アラビアのロレンス』(’62)でのピーター・オトゥールが演じた役のモデルとして知られるが、この役を引継ぐ形で今回ロバートに白羽の矢が立った。一方、ナオミが演じる主人公・ガートルードは、世界一周旅行した体験談を記した「シリア縦断紀行」の作家であり、考古学者、探検家そして英オックスフォード大学初の女性卒業者という類まれなる才女。さらに、当時の大英帝国の情報員としても活躍し、中東の国境線を決め、親友であるトーマスと共に後のヨルダンとイラクになるハーシム王朝の建設に寄与したた、歴史的にも重要な人物である。「Empire」誌によれば、『Queen of the Desert』の撮影は今秋にも開始される予定。プライベートでも何かと大忙しのロバートだが、いまは役者の仕事に没頭したい時期なのかも?■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.COSMOPOLIS (原題)
2012年08月17日奇才ザック・スナイダー&クリストファー・ノーランがタッグを組むヒーロー・アクション『マン・オブ・スティール』(原題)で“新スーパーマン”に抜擢された若手注目俳優ヘンリー・カヴィルが、ハリウッドきってのアクション俳優ブルース・ウィリスとシガニー・ウィーバーの2人と共演を果たしたノンストップ・サスペンス・アクション『シャドー・チェイサー』が今秋公開となる。これに先駆けて、体を張ったアクションを見せる彼の魅力が詰まったドキドキの予告編映像と劇中ビジュアル、そしてヘンリー本人のコメントが一足早くシネマカフェに到着!スペインで家族と久々の再会を果たしたウィル(ヘンリー・カヴィル)。しかし、父親のマーティン(ブルース・ウィリス)が国家間の事件に巻き込まれたために、家族が何者かに誘拐されてしまう。さらに、ウィルの目の前でマーティンが狙撃され、魔の手はウィルへと及び、彼はスペイン国家警察、CIA、そして謎の組織に追われる羽目に…。家族を救う猶予は24時間もない。ウィルは己の本能だけを頼りに国家間の陰謀の渦中へと身を投じていく…。昨年末、劇場公開され大ヒットを記録した『インモータルズ神々の戦い』では勇者・テセウス、そして『マン・オブ・スティール』では新時代のスーパーマンと、カリスマ性を放つヒーロー役で堂々主演を張るヘンリー・カヴィル。次世代スターの呼び声も高い彼が本作で挑戦するのは、“普通”の男子。家族を救うために奔走するごく普通の青年であるが、一方で疾走し、叫び、そして最後には家の屋根からダイブといったように、やはり“超人的な”男子なのだ!そのウィルの父を演じているのが『ダイハード』シリーズでお馴染みのブルース。そして、謎の協力者には『アバター』やリドリー・スコット監督作『エイリアン』シリーズで地球外生命体とも渡り合ってきたシガニーと、新時代のスターの脇を固めるのはハリウッドのベテランたち。アクション合戦はもちろんのこと、緊迫感漂う掛け合いも必見である。情熱の街・スペインで身も凍るような騙し合いに巻き込まれた男がたどり着く真実とは?ヘンリーは主人公・ウィルをこう分析する。「ウィルは家族を見つけようと必死になる。すると父親がどこからともなく姿を現し、警察に逮捕された彼を救う。それが初めての父からの助け舟だったが、普通の人間なら恐怖とパニックのどん底にいるそんな瞬間に、父親はそれまで隠し通してきた秘密を打ち明けるんだ。彼はウィルに、自分がCIAと仕事をしてきた工作員だと打ち明ける。それはウィルにとっては受け入れがたい告白だった。一つ目の理由は、父親がこれまで自分のためにいてくれたことが一度もなかったこと。二つ目は、父親がうその人生を生きていたことが分かったからなんだ。ウィルは父親を嫌う理由が欲しかったのだと思う…」。今回解禁となった写真からも、人間味を帯びた彼の表情がこれまでの役とは一味違うことを証明している。まずは、この怒涛のアクションシーンが詰まった予告編をチェック!『シャドー・チェイサー』は10月27日(土)より有楽町スバル座、新宿ミラノほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シャドー・チェイサー 2012年10月27日より有楽町スバル座、新宿ミラノほか全国にて公開© 2012 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. マン・オブ・スティール (原題) 2013年夏、全国にて公開© Warner Bros. Ent. All Rights Reservedアバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved
2012年08月17日『NINE』や『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』などセクシーな役どころのイメージが強いペネロペ・クルスが、任天堂の新広告でマリオに扮することが明らかとなった。ニンテンドー3DS専用ソフト「New スーパーマリオブラザーズ 2」の新広告で、ペネロペが赤のニンテンドー3DSを持ち、妹のモニカ・クルスが青のニンテンドー3DSを手にして2人が対戦するそうで、ペネロペがゲームに夢中になり「がんばれ、マリオ!行け、行け!」と声を挙げて、ゲームで金貨を集める姿も垣間見れるという。一方、妹・モニカはマリオの弟・ルイージのキャラクターを操作。結局ペネロペが動かすマリオをやっつけてしまい、最後にマリオのヒゲと衣裳を着たペネロペを見てモニカが爆笑するという展開になるようだ。任天堂のマーケティング担当役員であるローラン・フィッシャー氏は「クルス姉妹の起用は弊社にとってぴったりの人選でしたね。『New スーパーマリオブラザーズ 2』が、2人のプレイヤーがマリオとルイージをそれぞれ操作して一緒に冒険をまるごと楽しめるだけではなく、ペネロペとモニカ姉妹が2人とも長年に渡ってこのシリーズの絶大なファンであったからなんです。同時プレイモードによって、コイン集めを楽しみながら、それぞれのレベルを互いにいち早く終了させようとする姉妹の競争心をうまく引き出すことができました」とクルス姉妹起用の効果を語った。
2012年08月17日史上最強を誇る正義のヒーローたちの前に立ちはだかる、史上最強の“悪”――。地球を乗っ取るべく、内から沸き起こる復讐心を邪悪なパワーに変えて現る男、ロキ。『マイティ・ソー』からさらにパワーアップして、『アベンジャーズ』で“陰”の魅力を遺憾なく発揮する彼こそ、いま世界で最も“ホットな男”として女性たちの視線を釘づけにしているトム・ヒドルストンである。そのブレイクのきっかけとなったロキ役について、そして本作を通して得た変化について、語ってくれた。ケンブリッジ大学を最優等の学位で卒業後、ケネス・ブラナーやアンソニー・ホプキンスら数々の名優を輩出する王立演劇学校を卒業という、純然たるエリート街道を歩んできたトム。現在31歳、その知的で気品あふれる立ち振る舞いと繊細さを感じさせる表現力で、当初オーディションで臨んでいたソー役ではなく、2作にわたる重要人物であるロキを見事、自分のものにした。そのロキの今回の変化について、彼は「高貴な王子から海賊に翻ったという感じかな」と冷静に俯瞰しながら説明する。「ロキのモチベーションは完全に間違ってるけど、彼はそれに気づいていない。絶対的権力を手に入れることで自尊心を取り戻そうとする彼は、王として人類を支配するために地球へやって来るんだ」。前作では兄であるソーと王位をめぐる骨肉の争いに執念を燃やしていたのに対して、本作では大幅にスケールを広げて、ソーを含む“アベンジャーズ”を相手取るロキ。「アクション・シーンは大好きだよ」「ある種“禅”のような心境になれるんだ」と軽やかにアクション好きを明かすトムだが、さすがに並大抵の意気込みでは彼らの敵役をこなせなかっただろう。「この映画に向けたトレーニングのおかげでかつてないほどに鍛え上げられたよ(笑)。ロキの邪悪さを全身で表現するにもハードな撮影を乗り切るにも相当なスタミナを要するから当然だけどね」。続けて、アイアンマンにハルク、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウにホークアイら敵陣の能力と長所を完璧に挙げていくトム。そのうえで、「とは言え、ロキは神だからね。ソー以外の所詮人間であるヒーローたちにとっては太刀打ちできない相手なんだ」と言ってのけてしまう姿は、実に涼やか。不敵な企みを感じさせるこの余裕こそがロキに必要不可欠な素質と言えるが、この余裕がいつまで続くのか…?まだトムをよく知らないという方も、陰のプリンスの名にふさわしい彼の魅力を『アベンジャーズ』で感じてみて。『アベンジャーズ』は全国にて公開中。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY特集:この夏アツイ!男たち■関連作品:アベンジャーズ 2012年8月14日より全国にて公開TM&© 2012 Marvel & Subs.
2012年08月17日“女子のバイブル”として人気を博す奥田英朗の同名小説を香里奈、麻生久美子、吉瀬美智子、板谷由夏の豪華女優陣を迎え映画化した『ガール』。女性観客の共感度99.2%という驚異の支持を集め、日本中に旋風を巻き起こした本作が11月21日(水)より早くもブルーレイ&DVDで登場する。これに先立ち、主演を務めた香里奈さんからのコメントが到着した。広告代理店で働く“おしゃれ命”の29歳・由紀子(香里奈さん)、大手不動産会社で管理職に就くも年上の男性部下と衝突する聖子(麻生さん)、老舗文具メーカーに勤務する34歳独身の容子(吉瀬さん)、自動車メーカーに勤めるシングルマザーの孝子(板谷さん)。仕事に恋に人生、それぞれに悩みを抱えながらも人生をもっと輝かせるべく頑張る4人の女性の奮闘を描く本作。香里奈さんも「この映画では、現代を生きる4人の働く女性たちのリアルな姿が描かれています。胸に突き刺さるリアルなセリフはどれも共感することができ、『どんな道を選んでも、違う道があったのではないかと思ってしまう』という言葉は、特に私も共感しました。ほかにもこの作品に登場する女性たちの、恋に仕事に子育てにと、それぞれの悩みに葛藤し一生懸命に生きている姿は、『私も頑張らないと!』と思えてしまうほど、女子力のバイブルが詰まっています」と多大な共感を寄せる通り、等身大の女性の本音に共感でき、彼女たちの奮闘に鼓舞される。今回リリースされる豪華版ブルーレイ&DVD「プラチナスタイル」に収録された約100分以上に及ぶ映像特典では、そんな等身大の女性たちを魅力的に演じた4人自身の本音が炸裂!4人が揃ったスペシャル対談では、男性キャスト陣から寄せられた「初デートのときに男性にどんな服を着てほしいか?」、「女子力UPのためにしていることは?」などプライベートにまつわる質問に対して答える一幕もあり、「初デートのファツションは気合を入れられすぎても困る…」「ネイルやお化粧は気持ちが上がる!」など、飾らない彼女たちの素顔が垣間見れる。また、「どんなファッションをしている男性が好みか?」という質問には、香里奈さんからは「スウェットでもおしゃれに見える人!」とのややハードルの高い答えも。ここでしか聞けない本音が次々と飛び出し、まるで4人の“女子会”をこっそりと覗いているかのような気分になる。おしゃれももちろん手を抜かない彼女たちだが、本作では何と76着もの衣裳を着用している。同ブルーレイ&DVDには、劇中の彼女たちのファッションチェックができる特典映像も収録。働く女性たちのオフィスや週末のデートでの着こなしも、ぜひ参考にしてみたいところ。そのほか、撮影の舞台裏に迫ったメイキング映像やイベント集、さらには、劇中では一部しか使用されなかった檀れいさん演じるお光のダンスシーンのオリジナル版も収録されている。普段はおしとやかな大和撫子のイメージが強い壇さんのダンスシーンはファンならずとも必見!24ページのブックレットも封入され、映画『ガール』の全てがここにあると言っても過言ではない充実の内容。仲良しメンバーの家に集まって『ガール』を鑑賞し、ガールズトークに花を咲かせてみるのもいいかも?『ガール DVD プラチナスタイル (豪華版)』価格:5,985円(税込)『ガール Blu-ray プラチナスタイル (豪華版)』価格:6,930円(税込)『ガール DVD カジュアルスタイル (通常版)』価格:3,990円(税込)発売日:11月21日(水)※同日レンタル開始発売元:TBS販売元:ポニーキャニオン© 2012“GIRL”Movie Project■関連作品:ガール 2012年5月26日より全国東宝系にて公開© 2012 "GIRL"Movie Project
2012年08月17日主演作『スノー・ホワイト』のルパート・サンダース監督との不倫が発覚し、恋人のロバート・パティンソンとの破局危機が報じられているクリステン・スチュワートだが、11年前に『パニック・ルーム』で彼女と母娘役を演じたジョディ・フォスターが「The Daily Beast.com」にクリステンを擁護する長文のエッセイを発表した。3歳のときに子役デビューし、46年のキャリアを持つジョディは、自分が若かった頃と情報過多の社会となった現在を比較して、「もし私が、ソーシャル・メディアが発達したこの新しい時代に若い役者だったとしたら、生き残ることができただろうか?ドラッグとセックス、パーティで身を滅ぼしてしまわなかっただろうか?」と綴る。「前にも言ったことをもう一度繰り返そう。もし私がいま若い役者だったとしたら、仕事を始める前に辞めているだろう。このメディア文化の中で育っていくことに、精神的に耐えられるとは思わない。私のことを愛してくれる人、本当に愛してくれる誰かが安全な場所へと導いてくれるのを望むことしかできないだろう」。「演技とは弱さと向き合うことだ。どれだけ馬鹿に見えたとしても、恥ずかしくても、自分自身の中の真実をさらけ出すこと、完全に身を投げ出すことだ」とした上で、ジョディは「セレブリティになった役者は、関心を持ってくれる観客に感謝すべきなのだろう。それで稼いでいるのだから。ただ、それはスクリーン上の演技への対価であり、プライバシーを侵害され、自己を破壊されることはそこに含まれてはいない」と訴えた。ジョディは最後に、「私の母は不公平な出来事や悲しみ、絶望的な苦しみに直面するたびに『これも必ず過ぎ去る』と言っていた。私はあのフレーズが大嫌いだった。とても凡庸で現実的でなく、私の悩みは無意味だと言われている気がした。でも、奇妙なことにいまはあの言葉が真実に思える」と綴り、クリステンに「いずれ、全ては過ぎ去り、この恐ろしい状況も吹き飛ばされ、あなたも変わるだろう。信用することが少なくなり、自分の歩みを計算し、乗り越える。再び両手を空に広げて、自由に駆け回る力を失わないように願っています。それが究極のF.U.(ファック・ユーの意)であり、生き残るための最も美しい武器になる。それだけは彼らに奪わせないで」と語りかけた。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO■関連作品:スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved. On The Road (原題)
2012年08月17日俳優・高倉健の6年ぶりの主演作で、名匠・降旗康男監督(『鉄道員(ぽっぽや)』)と10年ぶりにタッグを組んだ『あなたへ』が遂に完成。公開に先駆けて8月16日(木)、メインロケ地である長崎県・平戸市で市民を招いての舞台挨拶が行われ、高倉さんを始め綾瀬はるか、三浦貴大、降旗監督が登壇し、思い思いの感謝の言葉を述べた。亡き愛妻が遺した絵手紙の真意を知るために、北陸から九州まで車で旅をする主人公・倉島英二(高倉さん)の総距離1,200キロにおよぶ、大切な人との思い出を辿る旅を描いた感動作。富山刑務所の指導技官である主人公・英二の辿る旅路に沿って、富山県を皮切りに岐阜県、兵庫県、福岡県、長崎県で撮影が行われたが、旅の目的地である長崎県平戸市・薄香港で行われた8日間のロケ撮影では地元の漁師さんが船を貸し出すなど、町をあげてのアットホームな雰囲気の中で撮影が進んだという。「ぜひ、平戸のみなさんに『あなたへ』を観ていただきたい。撮影のときの御礼がしたい」という高倉さんの想いから、映画館のない平戸市の市民300人を招いてこのほど舞台挨拶が実現した。高倉さんが舞台挨拶に登壇するのは、2005年の東京国際映画祭での『単騎、千里を走る。』のプレミア以来7年ぶり。「久しぶりにこんなに高いところに立つので、緊張しています」と少々戸惑いの表情を浮かべながら挨拶した。同地での撮影中はよく街を散歩していたという高倉さん。「映画の後半を後ろの方でこっそり拝見させていただきました。とても懐かしく感じました。仲良くなった坊やがいたので小学校にもお邪魔させていただきました。ちょっと騒がしくなりましたけど(笑)」と笑顔で撮影時をふり返った。一方、英二が立ち寄る食堂の娘を演じた綾瀬さんは「今朝も海がきれいで清々しい気持ちです。平戸はお魚もおいしいし、お肉もおいしいし感動しました」と相変わらずのマイペースを発揮。さらに、撮影中のエピソードを聞かれると、「撮影初日に旅館に帰ると、フルーツと『お疲れ様です』と書いてあるお手紙がお部屋にあって。料理長さんからだと思っていたら、翌日高倉さんからのプレゼントだと知ってビックリしました」と明かし、会場を沸かせた。九州男児の漁師を演じた三浦さんは「昔、ライフセービングをしていたので海の男を演じることができて良かった」と語り、改めて「撮影地である平戸に挨拶に来ることができて幸せです」と感謝の言葉を口にした。さらに、降旗監督が「みなさんも僕らと一緒になった映画だと思って今後も応援していただけると嬉しいです。また機会があったら撮影をしに来たいなと思っています」と希望を語ると、高倉さんから「こう言った降旗監督は必ず来ますよ!」と平戸市への再訪を約束。8月23日(現地時間)より開幕するモントリオール世界映画祭への正式出品に先駆けて、堂々の凱旋となった。『あなたへ』は8月25日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開© 2012「あなたへ」製作委員会
2012年08月17日『アリス・イン・ワンダーランド』や『ダーク・シャドウ』など独特のユーモアあふれるダークな世界観で映画ファンの心をとらえ続けるティム・バートン監督が、1984年に公開された自身の短編作品をモノクロ3Dアニメーションでリメイクした『フランケンウィニー』がこの冬、公開となる。このほど、モノクロの世界に広がる、不気味カワイイ魅力がたっぷりと詰まった本作の予告編映像が到着した。愛犬のスパーキーを不慮の事故で亡くし、悲しみに暮れていた天才科学少年のヴィクター。ある日、学校の化学の授業でひらめいた“禁断の実験”を行い、見事スパーキーを生き返らせるが、近所の住民はそんなスパーキーを「モンスターだ」と言って気味悪がり、次第に事態は大騒ぎへと発展していく…。ティム・バートン監督自身の少年時代の愛犬との思い出がヒントになったという本作。天才科学少年・ヴィクターと無邪気な“フラン犬”スパーキーの友情を軸にして、バートン作品ならではのダークな世界観と不思議なキャラクターたちが繰り広げる感動の物語に仕上がった。今回届いた映像を見ただけでも、不気味かわいいスパーキーの魅力が十分伝わってくるが、実は彼には様々な秘密が…。その一、まず彼は自分が“死んだこと”に気づいていない。感電ショックで蘇った彼は、首元から流れる電気で“元気”を充電するのだ。さらに、ツギハギだらけの体のため、水を飲むと噴水が現われたり、シッポを振るとポロッと取れてしまったり…見れば見るほど、スパーキーに愛着を感じずにはいられないはず。また、不気味な見た目ながら、永遠の親友であるヴィクターと無邪気にじゃれ合う姿は、いわゆる“犬映画”以上の感動をもたらす。しかし、禁断の実験で蘇るのはスパーキーだけでないことも発覚!ヴィクターの思いもよらぬところで、巨大な影が町を恐怖に陥れることに…。最新映像テクノロジーで実現した、初“白黒3D”の世界。誰も観たことのない心温まるドタバタ劇が、今年のクリスマスを賑やかにしてくれそうだ。『フランケンウィニー』は12月15日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:フランケンウィニー 2012年12月15日より全国にて公開© 2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2012年08月16日『イングロリアス・バスターズ』で第82回アカデミー賞助演男優賞を手にした俳優のクリストフ・ヴァルツが、鬼才テリー・ギリアム監督の最新作『The Zero Theorem』(原題)に出演することが決定した。既に製作準備に3年をかけている本作で当初、ビリー・ボブ・ソーントンが主演することになっていたものの、彼に代わってクリストフが主人公を演じることになったようだ。コンピュータにおける天才的な頭脳を持った主人公・コーヘンは、「マネージメント」と呼ばれる影の集団によって支配される世界で危機に襲われる。同集団の普遍的存在「マンカムズ」の目から逃れようとする彼だが、ベインズリーというキャラクターによって“バーチャル・セックス”の世界に誘われてしまう。さらに、“マネージメントの息子”と名乗る反乱者・ボブが、コーヘンの人生の意味の答えとなりうる「ゼロ・セオラム」という存在の探索に、助けの手を差し伸べるという物語。ウォシャウスキー姉弟が手がけた大ヒットシリーズ『マトリックス』を彷彿とさせ、ジョージ・オーウェルの『1984年』のような世界観が漂うミステリアスな作品になるようだ。ギリアム監督は、10月にもルーマニアのメディアプロ・スタジオで同作の撮影を開始する予定だという。『イングロリアス・バスターズ』での強烈なインパクトが記憶に新しいクリストフだが、本作ではどのようなキャラクターとなっているのか?ちなみに、クリストフが『イングロリアス・バスターズ』に続いてクエンティン・タランティーノ監督と再びタッグを組んだ新作『ジャンゴ繋がれざる者』は、2013年3月1日(金)より日本公開予定。■関連作品:イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2012年08月16日海外ドラマのスターたちに直撃するインタビュー・シリーズの第7弾。今回はキュートな弁護士・ジェーンが活躍する「私はラブ・リーガル」の主演女優、ブルック・エリオットに話を聞きました。「昨晩はお寿司をいただいたわ。東京スカイツリーに行きたいし、キディランドにも行きたい!」と目を輝かせるブルック。初来日を心から楽しんでいるようです。ある日、交通事故に遭って死亡してしまったモデルのデビー。まだ天国に行きたくないデビーの魂は、ちょうど同じ頃、銃で撃たれて心停止状態になった弁護士・ジェーンの身体に入ってしまい…。ファンタスティックな冒頭から展開する「私はラブ・リーガル」は、外見はビッグ体型の敏腕弁護士・ジェーン、中身は陽気なモデル美女・デビーという、設定からして一癖アリ!のヒロインが活躍するリーガルドラマ。ヒロインを演じるブルックも、外見と中身が異なる難役を演じなくてはなりません。「1つのキャラクターの中にもう1つのキャラクターが入り込む…。たしかにすごく難しい役だけれど、演じるのはすごく楽しいわ。ジェーンの中にいるデビーが弁護士として何を知っていくか、何を学んでいくか、その時々の脚本を分析するのはとてもやりがいのあることよ。もちろん、同時にチャレンジングでもある。常に集中していないとキャラクターに矛盾が生じるから、私の頭の中が疲れちゃうわ(笑)」。弁護士のジェーンは機転の利く頭脳派で、モデルのデビーはキュート系の愛らしいキャラ。デビーがジェーンの体に馴染むにつれ、2人のパーソナリティがミックスされていくのも見どころですが、ブルック自身は「ジェーンとデビーの両方にちょっとずつ似ていると思う」そうです。「私はヘアをスタイリングするのもメイクアップするのも大好きで、デビーみたいにガーリーな部分を持っているの。バスルームなんて、ピンク色なのよ(笑)。その一方、シャイな性格でもあるから、そこはジェーンに似ているかな。学生時代は成績がわりと良かったから、そこもジェーンだと思う。それぞれとの共通点があるから、私にとっては演じやすいの」。そんな中、シリーズファンなら誰でも気になるのが複雑な恋愛模様。ジェーンとして新たな恋愛に踏み出そうとするものの、デビーの心は婚約者だったグレイソンを忘れられず仕舞い。デビーの死を乗り越えようとするグレイソンの新恋人も絡み、いったいどうなってしまうの!?「シーズン3のジェーンはグレイソンとぎこちない関係になってしまうの。私も脚本を読むたびに胸を締めつけられたわ。ジェーンがグレイソンと結ばれるべきかどうかは、とても難しいクエスチョンね。デビーが愛した男性だから一緒になってほしい気持ちもあるし、ジェーンは日々成長しているから違う道を行って違う男性と一緒になるべきかもしれない。私も悩んでいるところよ(笑)」。インタビュー後編では、「私はラブ・リーガル」が放つメッセージ、そしてブルック自身のことに迫ります!(text:Hikaru Watanabe)「私はラブ・リーガル3」WOWOWプライムにて放送中毎週木曜23:00~[二か国語版]毎週金曜24:15~[字幕版]© 2011 CPT Holdings, Inc. All Rights Reserved.■関連作品:私はラブ・リーガル[海外ドラマ]© 2009 Sony Pictures Television Inc. All Rights Reserved. © Dlife
2012年08月16日直木賞作家・道尾秀介の人気ミステリーを映画化した『カラスの親指』の完成会見が8月16日(木)に都内ホテルで開かれ、主演の阿部寛に村上ショージ、原作者の道尾さんが出席した。哀しい過去を抱えた詐欺師に彼とコンビを組むことになった新米の中年男、スリの少女とその姉とその彼氏の5人。奇妙な共同生活をすることになった彼らが実行するある大作戦の行方を描く。阿部さんは「人間の悲哀を奥深いところまで描いた作品。観たら温かい気持ちがあふれてくる映画に仕上がっています」と完成した作品に自信をのぞかせる。ほとんど演技初挑戦のショージさんとコンビを組み、石原さとみ、能年玲奈、小柳友といった若手キャストとの現場となったが「現場の雰囲気をそのまま出していけばいいという感じで、力の抜けた感じでやりました」と語り、初挑戦の詐欺師役についても「世間の聞こえは悪いけど(苦笑)、それを(ショージさんと)2人でユーモラスにやってます。楽しみながら作れました」と笑顔を見せた。ショージさんは「プレッシャーを感じながらやった」とふり返る。長ゼリフには相当苦戦したようで「終わった直後は“二度とやるか!”と思った」と語るが、「試写で完成した作品を見たらハマったような感じ」と役者業への手応えをつかんだよう?「死ぬまでに代表作ができて嬉しい。吉本を辞めたとしてもこの作品があるからいいかと思える」と強い思い入れを明かし「このまま(劇中の詐欺師コンビの)タケ&テツとして歩みたい!」と阿部さんにコンビ結成をラブコール。阿部さんからは「自信ないです…」と断られたが、めげることなく演技中の阿部さんのカッコよさを熱弁し「こういう人とコンビ組んだら楽しいだろうと思った」と再三にわたり新コンビ結成をアピールしていた。道尾さんは「初めて5人が暮らす借家のセットを見たとき、あまりにもイメージにぴったりで驚きました。原作では全く書いてないのに、イメージをくみ取ってくださった。あれを見て『これは絶対に面白い映画になる』と思った」と明かす。実際に完成した映画についても大満足のようで「映画を観て自分の作品を素で味わい『いい物語だな』と改めて思えた。こんなに声を出して笑ったりボロボロ泣いたのは久しぶり」とその完成度の高さを称賛した。映画の中のように、これまで騙された経験について問われたショージさんは「前にお米のCMの仕事で、吉本の担当のお偉いさんから『ほとんどお前に決まりや』と言われたのに待てど暮らせど何もないので、聞いてみたら『残念ながら(オーディションで)素人に負けた』と言われた。芸人は目先のお金を計算して経理に前借するので(笑)、そのお金を返すのに走り回った。あのときは騙されたと思いました」と苦い経験を告白。実は、この日も映画のどんでん返しさながらのドッキリをショージさんに敢行!事前に何も知らせないままショージさんが本作のプロモーションのための全国行脚に出ることが突然、発表された。これにはショージさんも「嘘やろ?アホなこと言うな!」と信じられない様子だったが、阿部さんから「僕は忙しいので。コンビは組めないけどテツ一人で行ってきて下さい」と託されると、観念したように「阿部さんが言うなら行きます」と応じ、そのまま全国への旅に出発した。最後に阿部さんは改めて映画について「人間再生のドラマです。温かい気持ちになっていただければ」と語り、サプライズ仕立ての会見は幕を閉じた。『カラスの親指』は11月23日(金・祝)より公開。■関連作品:カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズ
2012年08月16日巨匠リュック・ベッソン監督が製作を手がける最新作『コロンビアーナ』で新たなミューズとして抜擢された注目女優ゾーイ・サルダナが、ニーナ・シモンの伝記映画『Nina』(原題)の主役を務めることになりそうだ。元々は米国の女性R&B歌手、メアリー・J. ブライジが本作でニーナ役を演じることになっていたものの、今回ゾーイが代わりに主役として抜擢されたようだ。2003年に亡くなった伝説的ジャズシンガーであるニーナの生涯を描く本作は、ニーナと彼女のアシスタントを務めたクリフトン・ヘンダーソンとの関係に焦点を当てた作品になるか、もしくはニーナとクリフトンの関係は作品の初めと終わりに言及されるだけで、ニーナがその生涯を回想するフラッシュバックがメインとなるのか、いずれかのストーリーラインになるという。脚本は1992年に出版されたニーナの自叙伝「ニーナ・シモン自伝―ひとりぼっちの闘い」を基に『ブレイブ ワン』の脚本家シンシア・モートが担当する。ゾーイは本作以外にも、ロマンティック・ドラマ『The Words』(原題)でブラッドリー・クーパーと共演、さらにブレイクのきっかけとなった『スター・トレック』の続編『STAR TREK 2』(原題)も2013年5月17日に全米公開を予定している。■関連作品:コロンビアーナ 2012年9月1日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS
2012年08月16日様々な問題が山積する高校を舞台に、教師が生徒を大殺戮するという衝撃的な題材を扱う三池崇史監督×伊藤英明主演の話題作『悪の教典』。このたび、映画では描ききれなかった貴志祐介の原作ストーリーを映像化したもう一つの物語「悪の教典−序章−」が10月15日(月)より携帯電話専用放送局「BeeTV」にて配信されることが決定!これに伴い、ドラマ版のポスタービジュアルが公開された。「ハスミン」の愛称で生徒から絶大な人気を集め、校長や同僚からも厚い信頼を寄せられる主人公の高校教師・蓮実聖司。実は他人への共感能力がない恐るべきサイコパス(反社会性人格障害)であることから、学校を舞台に生徒の惨殺事件が起こる。ドラマ版では、映画で描かれる蓮実の凶行の前夜まで、彼が聖者の仮面でどのように学園を支配していったのかが明らかとなる。監修は三池監督、主演は伊藤さん。日常の崩壊を描く映画版とはまた異なり、日常に潜む“見えざる恐怖”が描かれる。8月頭には、伊藤さん演じる蓮実の人物背景を描く、ドラマの中でも重要なシークエンスとなる回想シーンの撮影をアメリカ・ニューヨークで敢行!ウォール街やマンハッタンを背景に望むブルックリン橋公園など、ニューヨークの街を象徴するロケーションで撮影が行われ、伊藤さんは外国人のスタッフやキャストに囲まれながら、全編英語での演技に挑戦した。「どこに行っても作品作りは変わらなくて、みんなが少しでも良いものを作ろうと、作品に対して真摯に、お互いにリスペクトを持ってやっていると思います」(伊藤さん)というコメントからも、異国の地でも撮影が順調に進んだことが伺える。そして、今回披露されたドラマ版のポスターには、笑顔の仮面を手に不敵な笑みを浮かべる伊藤さんの姿が…。驚異的な頭脳を持つサイコパス・蓮実によって張り巡らされた謀略の数々がこの序章で明かされることになるのだが、まさに彼の内に潜む悪の本性を体現するビジュアルとなっている。「(映画とドラマ)どちらもうまく伏線が張ってあるので、ドラマを見て映画館に行っていただいても良いですし、映画を観てからドラマに戻っていただいても楽しめる作りになっていると思います」と語る伊藤さん。三池監督を始め映画版スタッフが総力を結集して放つ、もうひとつの“悪の教典”とは?映画版、ドラマ版共に目が離せない展開となりそうだ。「悪の教典−序章−」は10月15日(月)より「BeeTV」&「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信スタート。さらに、10月19日(金)よりDVDリリース。『悪の教典』は11月10日(土)より全国東宝系にて公開。「悪の教典−序章−」10月15日(月)より「BeeTV」&「dマーケット VIDEOストア powered by BeeTV」で配信スタート「BeeTV」:http:// beetv.jp「dマーケット」:「悪の教典−序章−」[DVD]発売日:10月19日(金)発売元:エイベックス・マーケティング販売元:東宝■関連作品:悪の教典 2012年11月10日より全国東宝系にて公開© 2012「悪の教典」製作委員会
2012年08月16日今年でデビュー8周年を迎える人気アイドルユニット「関ジャニ∞」きっての演技派として目覚しい活躍を見せる大倉忠義と、『荒川アンダーザブリッジ』を始め話題作への出演が続く若手実力派女優、桐谷美玲が号泣ラブストーリーでタッグ!野間文芸賞作家・中村航の人気恋愛小説「100回泣くこと」(小学館刊)の実写映画化で初共演を果たすことが決定した。原作は、2002年にデビュー作「リレキショ」で第39回文藝賞を受賞し、2004年には「ぐるぐる回るすべり台」で第26回野間文芸新人賞を受賞するなど話題の絶えない中村航の55万部発行の恋愛小説。主人公は、運命に導かれるように交際を始めた一組のカップル。付き合いだして日が浅いうちに、結婚のプロポーズをする藤井に対して、彼女の佳美は「1年間(結婚の)練習をしよう」と提案する。幸せ絶頂にいた矢先、佳美を襲う病魔。彼女が「1年」と伝えたワケとは――?4年前のバイク事故で記憶の一部を失った主人公・藤井を演じる大倉さんにとって本作は満を持しての初単独主演映画となる。デビュー8周年を迎える関ジャニ∞主演の映画『エイトレンジャー』や秋にはコンサートツアーが控えるなど、いま最も勢いのあるグループのメンバーとしての活躍に加えて、一昨年に大ヒットした銀幕デビュー作『大奥』を始め、ドラマ「ヤスコとケンジ」、「三毛猫ホームズの推理」への出演など、俳優としての実力は折り紙つきだが、本格的なラブストーリーを演じるのはこれが初となる。そのお相手、ヒロインの佳美を演じる桐谷さんの近年の活躍も目覚しい。先述の『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』を筆頭に、『逆転裁判』、『ツナグ』、『新しい靴を買わなくちゃ』と今年だけで4本の出演映画が公開、さらに主演舞台「新・幕末純情伝」や情報番組「NEWS ZERO」でキャスターを務めるなど、着実に活躍の場を広げている。本格的なラブストーリーへの挑戦に向けて、大倉さんは「素直に嬉しいという気持ちと共に、原作・台本を読ませていただき“本当の愛”ということについて、改めて考えさせられました。主人公の繊細な心の移り変わりや葛藤を表現できればと思います。廣木監督、共演者の方々、スタッフのみなさんにお力を借りながら、観に来て下さった方に何か“大切なメッセージ”を伝えられる素敵な作品になるように頑張ります」と意気込み。桐谷さんも「初めて本を読ませていただいたとき、何気ない日常の中にある幸せをとても感じました。私が演じる佳美という役は、病気と必死に闘う姿、彼を一途に思う健気な姿、彼と一緒に過ごしているときの可愛らしい姿…どの姿も魅力的なキャラクターだなと感じました。私が感じた魅力をみなさんにもスクリーンを通して伝えられればと思います」と強い思いを寄せる。まさに旬の2人の“愛”を切り取るのは、一大センセーションを巻き起こした『ヴァイブレータ』(’03)を始め、近年では『余命1ヶ月の花嫁』、『雷桜』、『軽蔑』、そして来年公開の『きいろいゾウ』と一貫して悲恋を交えた“純愛”を繊細に描いてきた廣木隆一監督。脚本は、『ソラニン』などを手がけた高橋泉が務める。「真摯でひたむきな大倉さんと桐谷さんに以前から注目していました。おふたりを通した『100回泣くこと』を心から楽しみにしています」という原作者の期待を背に受けながら、原作にはない設定へとアレンジすることで、より感動的なストーリーを作り上げた。大倉さんと桐谷さんが見せる、期限付きの「純愛」の形とは――?本作のクランクインは8月末、約1か月間にわたり撮影が敢行される予定。『100回泣くこと』は2013年、全国にて公開。
2012年08月16日日本映画界の巨匠・山田洋次監督の3年ぶりの最新作にして監督生活50周年の記念作品となる『東京家族』で、このほど音楽界の巨匠・久石譲が音楽を手がけることが明らかとなった。夢の初タッグを組んだばかりの2人の巨匠から興奮のコメントが到着!いまなお海外の映画ファンから支持を集める小津安二郎監督の不朽の名作『東京物語』をモチーフに、山田監督が2012年の東京を舞台に“今の家族”の物語を描いた渾身の一作。瀬戸内海の小島で暮らす老夫婦が息子たちに会いに上京し、一時はバラバラだった家族が久しぶりに揃うもその生活の違いから徐々に関係に歪みが生じていくさまを丁寧に映し出す。久石さんは、『風の谷のナウシカ』などのスタジオジブリ作品を始め、北野武監督作『HANA−BI』や『おくりびと』、『悪人』などの作曲を手がけており、その類まれなる音楽センスは海外でも高く評価されている、日本映画界に欠かせない存在。7月半ばに収録が行われた『東京家族』の音楽は、ピアノ演奏が終わった瞬間、山田監督に「ブラボー!」と言わしめるほどの会心の出来に。久石さん自身、山田監督作品の大ファンだそうで「『男はつらいよ』シリーズや、『幸福の黄色いハンカチ』、『武士の一分』、『おとうと』などこれまでいっぱい観てきているので、ぜひ一度参加させていただきたいなと思っていました!」と初タッグの興奮を明かす。レコーディングでは、何度も打ち合わせを重ねながらじっくりと丁寧に収録していったというが、その出来栄えに日本映画界の巨匠の口からは「僕がイメージしていたような、“そんな音楽が聞きたかった”と思っていたようなメロディであり、楽想、音色でありました。大変、満足しています!」と手放しの称賛の言葉がこぼれる。一方、久石さんは「山田監督はすごく芝居を大切にされる方なので、音楽もできるだけ控えめというか、“あまり主張はしないんだけど、後ろでしっかり支える”ような、そういう音楽が書けたらいいなと思って取り組みました」と音楽へのこだわりを明かした。久石さん曰く“しっかり支える”音楽が、どのように山田監督の紡ぐ物語とキャラクターの感情にリンクしていくのか?いまや遅しと完成が待たれる本作は既に撮影を終えており、現在はポストプロダクション中。完成は8月末になるようだ。『東京家族』は2013年1月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:東京家族 2013年1月19日より全国にて公開© 2013「東京家族」製作委員会
2012年08月16日「Wannabe」などのヒット曲で世界中を席巻した女性アイドルグループ「スパイス・ガールズ」が再結成ワールドツアーを計画しているようだ。今月12日(現地時間)に行われたロンドン・オリンピック閉会式で再結成パフォーマンスを披露したばかりのヴィクトリア・ベッカム、メルC、メルB、ジェリ・ハリウェル、エマ・バントンの5人組は、閉会式でのパフォーマンスの成功に興奮しており、ヴィクトリア以外のメンバーの大半はワールドツアーで再度「スパイス・ガールズ」としてのコンサートを行うことに意欲的とのこと。ある関係者は「閉会式でのパフォーマンスが大成功したので、メルBが先頭に立ってほかのメンバーに再結成ツアーの話を持ちかけているようです。ヴィクトリアはいま、自身のファッションブランドや4人の子供の子育て、ベッカム夫人としての日常でとても忙しく手一杯なので、今回の再結成ツアーには参加したくないようですね。でもほかのメンバーは、ヴィクトリアがいようといまいとツアーに出るつもりでいるようです」と明かしている。
2012年08月16日撮影中、カメラの前に立つ彼女の圧倒的な透明感にドキドキさせられ、取材中、どこまでもさらけ出してくれそうな気さくさに惚れ惚れさせられ、共演者で夫でもあるスネオヘアーについて質問を投げかけると「共演はイヤですね…って言うと語弊がありますけど(笑)、やっぱり、照れくさいじゃないですか」というサラリとした答えに親近感を抱かされる。身構えたコチラの壁をふんわり軽やかに飛び越えてくるような、女優・ともさかりえはそんな好感度を一瞬にして相手に与えてしまうチャーミングな人だ。女優としての成長「余白が欲しいと思うようになった」彼女の新作映画は、沖縄の北谷町美浜にある人気スポット“デポアイランド”を舞台に、男女6人(+α)の群像劇が描かれるスタイリッシュ・コメディ『ハイザイ ~神さまの言うとおり~』。演じるのは、万引き中にユタ(運命を占う沖縄の巫女)に間違えられ、ヤクザの下っ端・原沢(落合モトキ)に拉致されてしまうアラサー女・深谷。元々持ち合わせているそのチャーミングさを活かした役でもあり、落合モトキとの密室会話劇が何とも面白い。「私が出ているパートは車の中の密室劇というか、会話劇がメインです。落合くんとの呼吸が勝負という感じでしたね。また、福永監督はリハをせずにセリフ合わせの後に『とりあえず、やってみましょうか?』と、ライヴ感を重視する監督だったので、常に瞬発力を試された現場でもありました。リハがないことがほとんどなので、セリフをちゃんと覚えているのかがまず不安でしたけど(笑)。でも、(共演相手と)初めて向き合ったときのあの瞬発力は、演じているうえで一番面白い瞬間でもあるんですよね。このセリフを言ったら落合くんは一体どういうリアクションを返してくるんだろう?とか、リアルな温度感で演じることができたのは本当に面白かったです」。絶妙なテンポ、間、言い方、本当はアドリブなんじゃないのか?と思ってしまうあの演技が、テイクを重ねることなく撮られたというのは驚きでもあるが、ともさかさんの言う「演技プランを立てすぎないこと。十分な余白を残して現場に臨むこと」が大切なポイントでもあった。「こういう温度感を大切にした作品の場合は、どれだけ用意周到に準備していっても、自分が予想していなかった温度感で返されたらその時点で成立しないんです。それよりは相手の役者さんの出方に合わせたい、監督が望んでいるものに近づきたいと思う。そのためには、なるべく余白のある状況で行った方がいいのかなと。台本を読んだときにプランは立てますが、現場に立ったときの感覚の方を大事にしました」。あるキャラクターを演じるために入念な準備が必要なときもあれば、今回のような群像劇では自然体、瞬発力、ライヴ感が求められる。もちろんそれはこれまで積み重ねてきたものの上に成り立っているわけで、12歳でこの世界に入ったともさかさんの引き出しの多さゆえの演技力でもある。そして、懐かしいまなざしで、遠い日の自分を思い返す。「仕事を始めた頃はどこの現場に行っても下っ端で、ちゃんと準備していなくては!という、いまとは違った気負いがありました。気づけばかなりの年月が経っていて、いまでは若い世代の方ともご一緒する機会も増えましたけど、余白が欲しいと思うようになったのは、徐々にですね。こういった作品は特に(テストを)繰り返していると、どうしても新鮮さが薄まってきてしまうもの。相手と向き合った瞬間の気持ちで演じることができたら、その鮮度に勝るものはないんですよね」と、演じる面白さを熱く語り、ひょんなことからヤクザの青年と出会い巻き込まれていく深谷の運命については「ありえないようで、やっぱりありえないんですけど(笑)、彼女の巻き込まれ方が面白くて。巻き込まれていることすら楽しんでしまっているスタンスも面白いんですよね」と声を弾ませる。家族のルールは「風通し良くする」「家に仕事を持ち込まない」続いて、話は物語の鍵となる“ユタ”の存在、スピリチュアルな世界の興味へ。「実は、数年前にプライベートでユタに会いに沖縄に行ったことがあるんです。20代後半の頃ですね。それまでのスピリチュアルなものへの興味は、雑誌の占いのページを見る程度だったんですが、そのとき抱えていた悩みを少しでも和らげたくて。人って、自分の中である程度選択肢が決まっていても、誰かに何か言ってほしいときってあるじゃないですか。身内や知っている人に言われるよりも、ユタとかそういう人に言ってもらった方が素直に受け止められたりするんですよね(笑)」。自分のことを語る彼女の表情がやわらかなのは、きっとプライベートが充実しているから──。そんなふうに自然とこぼれる笑みの理由を想像してしまうのは勝手だろうか。2010年に『アブラクサスの祭』での共演をきっかけにスネオヘアーと交際が始まり、昨年再婚に至った。自身のブログで、夫のこと息子のことを気さくに綴っていることからも、“いい家族”“あたたかい家族”であることが伝わってくる。だからこそ聞いてみたい。ともさかりえ&スネオヘアー夫婦のしあわせであるためのルールは?「できる限り共有して家の中の風通しを良くすることです。具体的には、言葉にして伝えることですね。女性は(何かしてほしいときに)見れば分かるじゃん、言わなくても分かるじゃんってよく言ってしまうんですけど、言わないと分からないんですよね。女性はそういう何かを察知する能力が備わっている気がするけれど、男の人…って区切ってしまうのは失礼かもしれないですけど、男の人の大半は、えっ?そこ?みたいな、女性が気にかけてほしいこととは全然違うところばかりに気を遣っていたりするんです。でも、違うのは仕方のないこと。その小さな捉え方の違いをきちんと伝えていかないといけないんですよね。なので、良いことも悪いこともはっきりと言葉にして伝えるように心がけています」。もう一つのルールは「家に仕事を持ち込まないようにすること」だと、妻としての表情から今度は母親の表情を浮かべてこう語る。「子供を産むまではそんなふうに境目をつけなかったんですが、子供がいると家に帰ったら違う任務(母としての仕事)があるわけですよね。なので、できるだけ子供の前では台本を開かないなど、曖昧に仕事を持ち込まないようにしています」。素敵な母親だ。ともさかさんの女優として、妻として、母として、女性としての生き方を聞いているうちに、取材前に感じていた彼女の透明感はより透明度を増し、キラキラとした輝きが加わっていた。そのキラキラ感はともさかさん演じる深谷がラストで見せる輝きにも通じている気がする。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)stylist:Yuriko Nishi (C Corporation)/hair&make-up:Hisakatsu Yamaguchiワンピース(fashionfactory / 株式会社グローバルファッションリソース)03-5784-9591ゴールドのブレスレット(SHASHI / un dix cors 新宿ミロード店)03-3349-5693右手薬指のリング(kOh / collinacolline)03-5640-8116右手中指のリング(ete / ete 青山店)0120-10-6616■関連作品:ハイザイ ~神さまの言うとおり~ 2012年9月1日よりキネカ大森ほか全国にて公開© 2012「ハイザイ~神さまの言うとおり~」製作委員会
2012年08月16日交際中のジャスティン・セローとの婚約を発表したジェニファー・アニストンに、元夫のブラッド・ピットが祝福の電話をしていたことが分かった。ジェニファーとブラッドは2005年、ブラッドが現在のパートナーであるアンジェリーナ・ジョリーと『Mr.&Mrs.スミス』で共演した直後に離婚。その後ブラッドはアンジェリーナと交際を始め、一方のジェニファーはヴィンス・ヴォーンやシンガーのジョン・メイヤーらと交際してきた。ジャスティンとは昨年知り合い、先週の10日(現地時間)、41歳の誕生日を迎えた彼にプロポーズされたのだ。関係者はイギリスの「Daily Mirror」紙に、「ブラッドは、ジェニファーの結婚をとても喜んでいると電話で伝えました」と語る。「冗談で『結婚式の日はスケジュールを空けておこうか?』と言って、2人で笑い合ったそうです。そして改めて、彼女とジャスティンの幸せを祈ると伝えました」。ブラッド自身もアンジェリーナと挙式間近と言われているため、ジェニファーもブラッドにお祝いを言ったそうだ。さすがにお互いの結婚式に出席することはなさそうだが、ブラッドの母親・ジェーンさんが出席する可能性があるという。「ブラッドとジェーンは滅多に連絡を取りませんが、ジェニファーはいまでもジェーンさんとよく話しています。ジェーンさんが式に出席するのでは、とハリウッドでうわさになっていますが、まだ招待客のリスト作りも始まっていない段階なので、実際どうなるかは分かりません」と前出の関係者は語っている。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)
2012年08月16日私ってこのままで幸せ――?ふと自分の暮らしに不安を抱く瞬間は誰にでもあるはず。サラ・ポーリー監督が贈る最新作『テイク・ディス・ワルツ』は、大人になりきれない、いや少女のままでいたい、28歳のヒロインが本能とモラルの間で揺れる姿をセンシティブに描いた等身大の物語。本作の公開を記念して、女性漫画家の槇村さとるが、主人公・マーゴにオマージュを捧げるイラストを書き下ろし!シネマカフェ独占でその特別イラスト&コメントを公開する。自分を深く愛してくれる、それでいて友達のような無邪気さで戯れられる関係の夫と平穏な結婚5年目の生活を送る、マーゴ。だが、彼女の胸の内には漠然とした不安と寂しさが募っていた。一方、常に一つ屋根の下に一緒にいる夫・ルーは、安定した結婚生活に満足し、マーゴの“寂しい”サインになかなか気づいてくれない…。「不安を感じる状態を怖いと感じること自体が怖い」とは、旅路で出会った初対面のダニエルに打ち明けるマーゴの率直な言葉。これは彼女の中にある漠然とした不安定な感情を端的に表していると同時に、これをダニエルに打ち明けることで、悶々とした日常から解放されたいという彼女の衝動ともとれる。「愛のアランフェス」「おいしい関係」「Real Clothes」「YES!」と、時代と共に仕事や恋を通して自分探しをする女性たちを等身大に描いてきた槇村さんが、マーゴの心情を表す言葉は、「大人になんかなりたくないのマドラスチェック」。どこか焦点が定まらない、力ずくで引っ張ったらそのまま連れ去られそうな、少女ぽい繊細さとか弱さが特出しているように見えるマーゴ。だけどそんな少女ぽさ、理性が大事とされる大人の世界の煩わしさから逃げたくなったり、全てが輝いていた少女の頃のように自分の感じるままに生きたいという願望は観る者の誰しもが思い当たる節があるのでは?カラフルなマドラスチェックに身を染めるマーゴが、槇村さんの繊細なタッチで美しく描かれている。果たして、理性と衝動、夫と別の男性に揺れるマーゴが取る行動とは…?大人の中の少女を大切にしたくなる映画『テイク・ディス・ワルツ』は現在公開中。特集:埋められない、この気持ちって?■関連作品:テイク・ディス・ワルツ 2012年8月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2011 Joe’s Daughter Inc.All Rights Reserved
2012年08月16日9月6日(現地時間)から開催となる第37回トロント国際映画祭からさらなる吉報!日本映画界を牽引する奇才、内田けんじ監督最新作『鍵泥棒のメソッド』がこのほど同映画祭の「コンテンポラリー・ワールド・シネマ」部門に正式出品されることが決定した。劇場デビュー作『運命じゃない人』が第58回カンヌ映画祭で喝采を浴び、世界にその名を知らしめた内田監督。騙し騙される仕掛けたっぷりのオリジナル・ストーリーと軽妙な人情劇を生み出す、類まれなる才能は国内はもとより世界各国で知られるところ。今回出品されるのは「世界的な視野と注目すべきストーリー性を持つ作品」を選出する部門であり、本年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『別離』が出品された部門でもある。昨日発表されたタナダユキ監督の最新作『ふがいない僕は空を見た』と同部門での出品となる。既に上海映画祭で最優秀脚本賞を受賞している本作は、トロント国際映画祭以外にもマレーシア日本映画祭のオープニング上映を始め、香港国際映画祭、バンクーバー国際映画祭、ハワイ国際映画祭、シドニー・メルボルン日本映画祭、フランス・パリのKINOTAYO映画祭など12を超える世界中の映画祭からオファーが殺到している注目作。「考え抜かれ、完璧に練られた構成の素晴らしい脚本」というジョバンナ・フルヴィ氏(トロント映画祭プログラマー)の太鼓判に加えて、映画評論家であり、数々の映画祭のプログラマーを務め、三池崇史や北野武など日本の監督を広く世界へ紹介したことで知られるトニー・レインズ氏からも「自分が作り出した登場人物たちをここまで愛せる監督は内田けんじ以外にいないし、それはとても素晴らしいこと。彼は複雑なプロットと鋭さの中に、登場人物たちをユーモアたっぷりに融合させ、エンターテインメント性の高い映画を作り出す。内田さんは、現代で最も先端を行く監督のうちの1人。いま一番、注目しています」と監督冥利に尽きる最大の賛辞が寄せられている。『鍵泥棒のメソッド』は9月15日(土)よりシネクイントほか全国にて公開。■関連作品:第37回トロント国際映画祭 [映画祭] 2012年9月6日から2012年9月16日までカナダ・トロントにて開催鍵泥棒のメソッド 2012年9月15日よりシネクイントほか全国にて公開© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会
2012年08月15日映画『るろうに剣心』の完成披露試写会が8月15日(水)に東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開催され、主演の佐藤健を始め、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、田中偉登、江口洋介、香川照之、大友啓史監督が舞台挨拶に登壇した。スペシャルゲストとしてロンドンオリンピックのフェンシング(フルーレ団体戦)で銀メダルに輝いた太田雄貴選手も来場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。90年代に「週刊少年ジャンプ」に連載され、単行本の発行部数は累計5,700万部を超える人気漫画の待望の実写版。かつて“人斬り”として歴史の闇で暗躍した男が、新たな明治の時代に「不殺(ころさず)」を誓いながら生きる姿を描く。この日、会場に集まった観客はおよそ4千人。大歓声に迎えられた佐藤さんは「僕たちも興奮しています!」と喜びを語った。武井さんも「こんな光景は見たことない。鳥肌が立ってます!」と興奮気味に語り、蒼井さんも「こんなにたくさんの人に興奮していただける映画の一部でいられることを誇りに思います」と喜びを噛みしめた。青木さんは、劇中で演じる破天荒な役柄そのままにマイクを使わず生の声で4千人に向かい「こんにちは!」と大絶叫。「こんなにたくさんの方が来てくださるのはまずないこと。人生最良の日と言い切っていいと思います」と熱く語った。最年少の田中くんは実力派の先輩俳優陣との共演について聞かれ、「初日は緊張しましたが、みなさん、仲良くしゃべったりしてくれました」と笑顔を見せた。“大人”組の俳優陣は「日本映画の枠を超えていると思う」(吉川さん)、「すごい熱気の中ですごい映画ができた」(江口さん)と自信をうかがわせるコメント。香川さんは「やせたり太ったりはもうやられているので、背を伸ばしてみましょう。不可能はありません」という監督から直接かけられたという言葉を紹介。「映画の中では15センチ背の高い私がご覧いただけます」とニンマリと笑った。監督は香川さんの言葉に笑いつつ「不可能を可能にする素晴らしい俳優陣のおかげで出来ました」とキャスト陣を称賛。「アクションもここにいる俳優たちが体を張ってくれたし、アクションのない香川さんも顔でアクションしています!」と語り、笑いを誘った。太田選手は、実際に試合で使用した剣(フルーレ)を持って登場。佐藤さんが緊張した面持ちで太田選手からフルーレを受け取り、振りかざすと会場は大歓声に包まれた。同じ“剣士”の目から見た映画の中の佐藤さんについて太田選手は「(原作の)ファンとして中途半端なことはやってほしくないと思ってましたが、中途半端どころか剣心を上回るような素晴らしい動きでした」と大絶賛。大友監督は太田選手に早くも本作の続編への出演をオファー。佐藤さんも剣心のダイナミックな剣技とメダリストとの対決の実現に向け「ぜひ!」と言葉に力を込めた。『るろうに剣心』は8月25日(土)より全国にて公開。■関連作品:るろうに剣心 2012年8月25日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2012「るろうに剣心」製作委員会
2012年08月15日世界をリードするコンピュータ技術を誇る「インテル」がモダンデザインを推進するライフスタイルブランド「Wホテル ワールドワイド」という異業種ブランドがこのほどタッグを組み、新進映画作家を支援する脚本コンペティション「フォー・ストーリーズ」を開催することを決定!その審査員をフランシス・F・コッポラの息子でウェス・アンダーソン監督の新作『ムーンライズ・キングダム』(原題/写真)で共同脚本を手がけたロマン・コッポラら映画業界を牽引する豪華な面々が務めることが分かった。インテルの提唱する薄型ノートパソコン「ウルトラブック」(Ultrabook)を使って、旅行や映画、ビジネス、ファッション分野を牽引するイノベーターたちとのコラボレーションを展開するという同社の新たなプロジェクト「ウルトラブック・エクスペリエンス」。その第1弾として決定した「フォー・ストーリーズ」では、Wホテルを舞台に、ウルトラブックをキーアイテムにして、いつでも自由に動きまわるという旅行の本質に着想を得たオリジナル脚本をオンライン公募で集め、その中から選出された3本の脚本が実際に短編映画として製作される。技術と芸術の融合により、次世代の偉大なる映画製作者を後押しするという画期的な取り組みである。この3本の作品に加えて、コッポラ監督が手がける1本が締めくくりとして加わり、シリーズ作品として製作されるという。このコンペティションの審査団の一人にも選ばれているコッポラ監督は、「アークティック・モンキーズ」や「ダフト・パンク」、「ザ・ストロークス」といった海外のビッグアーティストのミュージック・ビデオを数多く手がけている気鋭の映像作家。現在は、映画監督2作目『A Glimpse Inside the Mind of Charles SwanIII』(原題)を手がけている。彼のほかにも俳優のマイケル・ピットやクロエ・セヴィニーなど、錚々たる顔ぶれが審査団に結集。まさに次代のアーティストがここから生まれる。コッポラ監督はこの新たな試みについて、「新進気鋭のアーティストに世に出るチャンスを与え、その背中を押すWホテルとインテルを称賛します」とコメント。「参加を考えている全ての人が勇気を出してこのチャンスを活かし、限界を押し広げ、独創性にあふれたアイディアを生み出してくれることを期待しています。トーマス・エジソンが言ったように、『いや、ここにはルールなどない――我々はみな、何かを成し遂げようと努力している』のですから」とまだ見ぬ才能に寄せる期待感を隠し切れない。コンペティションを勝ち抜いた3本とコッポラ監督の1本によって構成される「フォー・ストーリーズ」は、Wホテル所有のワシントンD.C.やメキシコなど世界各国のホテルやリトリートにて撮影を敢行。完成したのち、今秋、Wホテルでのレッドカーペット・イベントで大々的に公開されるほか、「ウルトラブック・エクスペリエンス」の公式サイトと、Wホテルブランドのソーシャルメディア・チャンネルである「whotels.com」、さらには客室内エンターテイメントチャンネルの「Wビジョン(W Vision)」でも放送される予定。ワールドワイルドな技術と芸術の融合から果たしてどんな作品が誕生するのか?期待が高まる。脚本コンペティション「フォー・ストーリーズ」募集期間:8月30日(現地時間)まで公式サイト:intel.com/fourstories特集「一度は泊まりたい映画の中の有名ホテル30」■関連作品:ムーンライズ・キングダム (原題) 2013年公開© Focus Features
2012年08月15日