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ドリームワークス・アニメーションにとって初の本格3Dアニメ作品として注目を浴び、5月時点で今年度の世界No.1の興行収入をたたき出している『モンスターVSエイリアン』。先日、声の正体が明かされぬまま本作の日本語吹き替え版の予告編が公開され話題を呼んでいたが、主人公のスーザンの声をベッキーが、そしてモンスターのひとり・ボブの声をバナナマンの日村勇紀が演じることが発表された。ベッキーにとって、今回が声優初挑戦となる。オリジナル版では、リース・ウィザースプーンが演じたスーザンという役柄について「結婚式当日にいきなり大きくなってしまうっていうビックリな運命なのですが、それを乗り越えてがんばっていく姿が本当にかっこいいんです。スーザンはすごく、強い女性な感じがします。自分の意思をしっかり持っていて、でも優しさもしっかり持ちつつ、情に熱い人だなと思ってます」とコメント。ドリームワークス社も「人気や実力もさることながら、スーザンのキャラクター設定を忠実に伝えられる最高のキャスティング」とその実力に惜しみない称賛を贈っている。日村さんが演じるボブは、水色のスライム状の破壊不可能なモンスターで、公開後から全米を始めその人気が高まっている。日村さんは「僕は元々、『シュレック』とかが好きだったので単純に楽しく、最初から作品に引き込まれました。かわいらしく、アニメというか夢の中にいる感じでした。ボブはとにかく純粋な子でそんなに深く考えずに、思ったらやってしまう、そんなやつなんじゃないかと…。見た目に関しては、ほぼ一緒ですね。子供を集めてボブを書かせてその上におかっぱを書いたら俺になります」と語るなど、もはやボブとは一心同体?なお、オリジナル版ではほかに、ヒュー・ローリー(コックローチ博士)、キーファー・サザーランド(モンガー将軍)といった人気スターが声優としてキャスティングされており、日本語吹き替え版では、ベッキー&日村さん以外に一体どんな顔ぶれが声優として参加したのか、今後も注目を集めそうだ。『モンスターVSエイリアン』は7月11日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。『モンスターVSエイリアン』「私はだーれーだ?」キャンペーン■関連作品:モンスターVSエイリアン 2009年7月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Monsters vs. Aliens © 2008 DreamWorks Animation L.L.C.■関連記事:『モンスターVSエイリアン』本年度の全世界1位を邁進中!気になる吹き替え声優は?私は誰?クイズ正解者の中から5組10名様を『モンスターVSエイリアン』3Dジャパン・プレミアにご招待ディズニーランドに続き今夏、モンスターブームが襲来?ジャック・バウアーも太鼓判巨大ヒロインが全米を席巻!『モンスターVSエイリアン』本年度全米No.1ヒット
2009年06月03日「は?」映画を観はじめて、思わず口をついたのはこの言葉。なぜって、会話がさっぱり聞き取れないから。「この人たち、何の話をしているんだろう?」と、戸惑ったのも当然のこと。青森育ちでない人なら、みんなそう思うはず。この映画は、全編青森ロケなだけでなく、全編にわたって響き渡るのは津軽弁。青森出身の松山ケンイチが思い切り、聞き取り不可能な言葉を連発しているのです。物語は、農業をしながら一人暮らしをしている子供のような青年・陽人が、東京からやってきた保育士の町子に恋をして、徹底的なアプローチを試みるというもの。何がミラクルでウルトラなのかは、陽人のその常識外れな行動が、不思議でヘンテコな結末をもたらすところまで見届けてから自分なりに判断してください。ウルトラでミラクルなこの映画、実は、観ているこちらにも不思議な現象が起きるところに今回のおすすめポイントがあります。冒頭でお伝えした通り、ほとんど聞き取れない津軽弁。最初は、「まるで外国映画を観ているみたいだけれど、字幕もないから、映像だけでなんとか物語を察するか…」と思っていました。ところが、10分、20分するうちに、だんだんと津軽弁が聞き取れるようになってきたのです。聞き取れないから、もう聞き流しておくしかないな、と思っていたのに、ふと気がついてみると、ちゃんと津軽弁の会話を理解している自分がいる。それを自覚したときには、かなり驚きました。外国で暮らしていたら、あまり良く分からなかったはずの現地の言葉が、ある日突然スムーズに理解できるようになったという話を聞いたことがありますが、まさにそんな感じでしょうか。もやもやと雲で覆われていた空が、突然すっきりと晴れ渡ったという趣き。全編津軽弁で通そうと考えた監督で脚本家の横浜聡子氏の企画力、それを許した製作陣にも驚きですが、人間の(自分の)順応性を実感した驚きは大きい。まさに体験型の映画なのです。ここで自分の“語学力”を実感し、「苦手だった語学でも習ってみようかな…」なんて、俄然やる気になってしまう人も出現するかも。かも、じゃなくて、ぜひそうなってくださいませ。そろそろ五月病から復活の兆しが見えてきた…という人ほど、この映画で背中をもうひと押ししてもらってはいかがですか。(text:June Makiguchi)■関連作品:ウルトラミラクルラブストーリー 2009年5月30日より青森松竹アムゼほかにて先行上映、6月6日よりユーロスペース、シネカノン有楽町2丁目、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2009「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会■関連記事:麻生久美子、松山ケンイチの豹変ぶりに驚愕!監督「津軽弁に耳をすませて」幸運!?の“ジリ貧”『インスタント沼』特製マグカップを2名様にプレゼント「出たとこ勝負(笑)!」麻生久美子が30歳を前に迎えた岐路と出会いとは?松山ケンイチ、津軽弁ラブストーリーで故郷・青森へ凱旋!主題歌も100sに決定
2009年06月03日1995年より3年にわたり「モーニング」(講談社刊)で連載され、ドラマ化もされるなど人気を博してきた入江喜和の同名漫画を原作に、お弁当屋を開くという夢に向かってがんばるシングルマザーの奮闘を描いた『のんちゃんのり弁』がついに完成。6月2日(火)、本作の完成披露試写会が行われ、上映前に緒方明監督と主演の小西真奈美が揃って登壇した。本作で小西さんが演じるのは、下町育ちの31歳のシングルマザー。初の母親役となったが、「(演じた)小巻は、良きお母さんとして子供をかまうのではなく、自分が信じた道をまっすぐ突き進む姿を子供に見せたいという女性。子供と一緒に成長しながら、女性として人としての奮闘を意識して演じました」と役作りをふり返った。これまでになく喜怒哀楽の激しい女性を演じた小西さん。「よく走り、けんかをし、怒って泣いて笑って。演じていてこの人間くさい小巻がどんどん好きになりました。改めて、人ってこうやって生きていくんだと、そのパワーを感じました」と撮影を通しての感想を語った。また、劇中でその料理の腕前を披露しているが、映画に因んで“お弁当”の思い出を尋ねると、「遠足で母が作ったお弁当をすごくよく憶えてます。開けたら子供が好きなものが全部入ってて、すごく嬉しかったですね」と懐かしそうに笑顔を見せた。原作漫画を読んで1時間で映画化を決断したという緒方監督は、「この映画では人間が人間くさく、横にいると嫌になるくらい“濃い”人間が右往左往していますが、映画とはこういうものなのかなと思ってます。最近の日本映画では薄い自分探しする人が多いですが、本作では人に迷惑をかけながら自分を探していくので、珍しいと思った」とのこと。「まず、見たことのない、小西真奈美が見られます。各スタッフ、キャストがすごくいい仕事をしたという自負があります」と胸を張った。さらにこの日は、ゲストとして小巻の娘・のんちゃんを演じた佐々木りおちゃんが登場し、小西さん宛てにかわいい似顔絵付きの手紙のプレゼントも。「小巻ママへ。撮影の前には一緒にセリフを練習してくれて嬉しかったよ。ケーキを買ってきてくれたり、かけっこしたり、本当のママみたい。撮影が終わって会えなくて寂しかったけど、テレビやCMでがんばってるママを見て、のりこも頑張ってまたママに会いたいと思いました」と読み上げると、小西さんは目を潤ませた。200人ものオーディションから見事、のんちゃん役に選ばれたりおちゃん。監督によれば、その決め手は「食べっぷり」とのこと。「いま、お箸で何でも食べられる子がいないけど、この子はNGなしですから。何でもいっぱい食べましたね。あと“昭和”という感じがホッとします」と表情を緩ませた。そして最後に、りおちゃんが「この映画はおもしろい映画なので、ぜひ観てください」と元気に呼びかけると、会場は和やかな雰囲気に包まれ、温かい拍手が贈られた。『のんちゃんのり弁』は9月下旬、有楽町スバル座ほか全国にて公開。■関連作品:のんちゃんのり弁 2009年9月26日より有楽町スバル座ほか全国にて公開© 2009「のんちゃんのり弁」製作委員会■関連記事:小西真奈美が初の母親役に挑戦!下町の人情ドラマ『のんちゃんのり弁』快調撮影中
2009年06月03日カンヌこぼれ話。今年の審査委員長はフランスの大物女優イザベル・ユペール。去年の審査委員長ショーン・ペンもレッドカーペット上でタバコを吸ったり(吸殻で燃えるほど、やわな素材じゃないだろうが)、問題児ぶりを発揮していたが、ある意味で今年はそれ以上だったかもしれない。審査員9人のうち、ユペールに加え、アーシア・アルジェント(イタリア)、ロビン・ライト・ペン(アメリカ)、スー・チー(台湾)、シャルミラ・タゴール(インド)と女優が5人を占める異例の構成だったため、不協和音が事前から心配されていたが、やっぱり審査員同士が相当揉めた様子。まあ、そういったうわさは毎年のようにあるのだが、特に今回はユペールが2001年にミヒャエル・ハネケ監督の『ピアニスト』でカンヌの女優賞を獲得しているだけに、ハネケの受賞が予想され、実際そのとおりの結果になった。そのため、ユペールが強権発動したのではともっぱらの評判に。もちろん、ハネケのパルムドール受賞作『THE WHITE RIBBON』(原題)が優れた作品なのは間違いないのだが、授賞式では毎年大物プレゼンターが発表するはずなのを自ら発表するなど、異例のひいきぶりを発揮していたのも確か。授賞式後の会見でユペールは「ハネケが私の大好きな監督なのは確かだし、だから彼の映画に2度出演したのよ。彼の映画は人間の魂に深く向き合っている」と、堂々たるもの。やんちゃ娘のアーシア・アルジェントも「(会議室の)扉の向こうの話は、ここではしないわ」と大人の発言だった。しかし、審査員間のトラブルなどどこ吹く風でニッコニコだったのが、ロビン・ライト・ペン。夫ショーン・ペンと別居した直後だったため、13日の開幕記者会見ではピリピリぶりがこちらにも伝わってくるほどだったが、ロビンがカンヌにいる間に反省したらしいショーンが離婚申請を取り下げたため、「意見の違いはあっても、全員が心を開いて語り合ったわ。そこには本物の愛があったの」と終始ご機嫌だった。(photo/text:Ayako Ishizu)第62回カンヌ国際映画祭特集■関連作品:第62回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌ現地レポ 13】52歳の新星!ブラピを喰った男演賞俳優クリストフ・ワルツ【カンヌ現地レポ 12】娘シャルロットの快挙に母ジェーン・バーキンも絶叫!【ハリウッドより愛をこめて】次世代アイドルC・クロフォードが『フットルース』に!ショーン・ペン、再び離婚申請を撤回【カンヌ現地レポ 11】最高賞はミヒャエル・ハネケ作品に!シャルロットに女優賞
2009年06月03日ニコール・キッドマンの最新主演作『Rabbit Hole』(原題)の撮影が先週からニューヨークで始まり、屋外ロケの模様が伝わってきた。ニコールがプロデューサーも務めるこの作品は、幸せに暮らしていた夫婦が愛する我が子の突然の死をきっかけに不幸のどん底に突き落とされ、そこから再生していく過程を描く。デイヴィッド・リンゼイ・アベアの戯曲を映画化するもので、監督は『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』、『ショートバス』のジョン・キャメロン・ミッチェル。息子を亡くした夫婦をニコールと、『幸せのセラピー』が今週末から日本公開されるアーロン・エッカートが演じている。映画の公開は2010年を予定している。プライベートでは夫のキース・アーバンと来月7日に1歳の誕生日を迎える愛娘サンデー・ローズと幸せな日々を過ごしているニコール。先日オーストラリアの「New Idea」誌上で、ベトナムから男の子の赤ちゃんを養子に迎える予定と報じられたが、2日にオーストラリアで彼女のパブリシストがうわさについて「ニコールは『完全な作り話で、全く真実ではない』と話しています」とコメント。「ベトナムから養子を迎えるという話など、誰にもしたことはありません」と完全否定した。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:幸せのセラピー 2009年6月6日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2007 BILL HOLDINGS LLCAll Rights Reserved
2009年06月03日アメリカで暮らすエセルの元にアイルランドから届けられた指輪。それは、彼女が50年前に失った愛の証だった。彼女は心の奥に封印してきた運命の愛に向き合うことを決意する。イギリスの名匠、リチャード・アッテンボローが描く、2つの時代、2つの大陸を結ぶ壮大な愛の物語『あの日の指輪を待つきみへ』。7月に公開を迎える本作で、主人公・エセルの若かりし頃を演じたミーシャ・バートンが来日、4月23日(水)に記者会見が開かれた。自身が演じた若き日のエセルを「純真で無垢な存在」と語るミーシャ。「ひたむきで、自分の気持ちに一生懸命なところが彼女のいいところ。最近の映画では、あまり見られないタイプのキャラクターで、素晴らしい経験ができました」とふり返った。劇中では美しいヌードを披露しているが、ミーシャは「恋愛に関して、エセルは情熱的で、好きになったら自分でどんどん決断していく女性。あのヌードシーンには、彼女が自らの感情をむき出しにした、という意味があるんです。変にいやらしさを感じさせず、いいシーンになっていると思います」と語った。現代のエセルを演じるのは名女優、シャーリー・マクレーン。「昔からシャーリーのファンだったので、彼女の若い頃を演じられるなんて夢みたいだった」と言うミーシャ。「現場で会ったシャーリーは、はつらつとしていました。彼女の方が先に撮影に入っていたので、事前に彼女のシーンの映像を見せてもらえたのはラッキーでした。現代のエセルは、戦争に打ちのめされ、自分の殻に閉じこもってしまった女性。ただ、私はそうした暗い部分とは切り離された、全くの別人格の人間としてエセルを演じればよかったので、やりやすさはありました。もちろん、シャーリーと同じ人物を演じるという責任は感じましたけど」と役作りの過程を明かしてくれた。日本でも人気のTVシリーズ「The OC」の撮影後初めての映画として、本作の撮影に入ったというミーシャ。TVと映画の違いについて「TVドラマは、長いシーズンを通じて、キャラクターの成長を演じられる、というのはあるんですが、物語がどこに進んでいくのか分からないままに演じなければなりません。映画では、最後がはっきりと分かっているので、やりやすい部分はあります。演じる上で、ドラマと映画は全く違うものだと感じました」と語ってくれた。指輪についてミーシャ自身、何か個人的に思い出は?と尋ねると「指輪は毎日してるわよ。いろんなものを持っているけど、それぞれにセンチメンタルな思い出があるわ」といたずらっぽく笑った。劇中のファッションについてもミーシャは「撮影では、実際の1940年代の洋服を着る機会もあったんですが、あの時代のスタイルは本当に素敵です。女性たちが、ファッションにいつも気を配っていたことも映画できちんと描かれています」と嬉しそうに語った。そして、この映画で描かれる愛について「いまの時代の若い人には、『あり得ない』と感じられるかもしれませんが、私には信じられます。というのも、監督と奥様のシーラさんは、いまの私ぐらいの年齢で出会い、戦時中もずっと一緒に乗り越えてきたそうです。すぐそばに“真実の愛”の実話があったことで、すんなりと信じることができたんです。リチャードと一緒に映画を作ることができて、本当に幸せでした」と力強く語ってくれた。『あの日の指輪を待つきみへ』は7月、テアトルタイムズスクエアほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの日の指輪を待つきみへ 2008年7月19日よりテアトルタイムズスクエアほか全国にて順次公開(C) SCION FILMS PREMIER (THIRD) LIMITED PARTNERSHIP/UK FILM COUNCIL/ CLOSING THE RING LIMITED/ CTR CANADA LIMITED
2008年04月23日さあ、みなさん!今日のニュースは少し真面目です。ですが、もちろん楽しくお届けしますよ!今年はセレブリティに関するニュースが本当にたくさんあります。実際、ハリウッドの歴史上、こんなにも飲酒及び麻薬服用時の運転で逮捕され、リハビリテーション施設に入院し、同僚やスタジオとの確執が表面化した年はなかったでしょう。もちろん、リンジー・ローハン、パリス・ヒルトン、ニコール・リッチーのことが思い浮かびますよね…。この3人の女性は誰もが刑務所に行ったか、これから行くか、するのですから。しかし、世界で最も有名な俳優、トム・クルーズの生活にも様々なドラマがありました。10年連れ添った妻と別れ、まだ無名に近い女優、ケイティ・ホームズとの恋愛・婚約や、全国放送のオプラ・ウィンフリーのトークショーでソファの上で飛び跳ねるなどの奇行、さらには女優のブルック・シールズとのバトルなど、旋風を巻き起こしました(しかしブルックとトムとケイティは今では仲の良い友達同士です…まるで何事もなかったかのように)。この先もセレブのおかしな行動は増えるのでしょうか?ブリトニー・スピアーズも相変わらずゴシップ雑誌に毎週登場しています…。彼女のようにいきなりスキンヘッドにしてしまったり、写真撮影の時に犬のふんを8,000ドルもするドレスで拭き取ったり、自分の子供のほ乳瓶に牛乳ではなくコーラを入れるセレブがほかにいるでしょうか?しかも彼女は歯医者に行き、“茶色いから”という理由で子供達の歯を白くしてほしいとお願いしたそうです!!!??最近のセレブの行動は本当に摩訶不思議ですね。これだけは確実に言えます。ですが、いき過ぎじゃないでしょうか?それとも、私たちがセレブの生活に干渉しすぎなのでしょうか?30~40年前のハリウッドにも、麻薬を服用したり、共演者と浮気をする人もいました。ですが、メディアは彼らの私生活をそれほど追及しませんでした。今では、もしお金持ちで有名であったら、私生活は全て公衆にさらさなければならないようです。そして、そのことにうまく対処できない人もいるんです。先日、オーウェン・ウィルソンのことを聞いたとき、私はそんなことを思いました。オーウェンは、『ミート・ザ・ペアレンツ』や『ライフ・アクアティック』で有名なコメディ俳優ですが、自宅で自殺を図ったのです。日曜日の午後、12時くらいに兄のアンドリューによって発見されました。ハリウッドは衝撃を受けました。オーウェンは地に足のついた俳優でしたし、ハリウッドで一番モテる独身男性のひとりで、キャリアも順調でした。でも…こわれてしまったのです。しかし、ここにきて、オーウェンはかなり長い間、麻薬問題で悩んでいたこと、彼の知人たちが彼をリハビリテーション施設に入院させようとしていたことなどが明るみに出ました。加えて、ここ7~8か月の間、深刻なうつ状態にあったそうです…女優のケイト・ハドソンとの破局のせいだと言う人もいます。彼に当たるスポットライトがあまりにも強すぎて、オーウェンはついに逃げたくなってしまったのでしょうか?特にケイトと付き合っていたころは、彼らの写真を撮ろうとするパパラッチなしに出かけることなどできなかったようです。とにかく、どんな理由であれ、ちょっと立ち止まって考えてみましょう…もうこんな出来事は耳にしたくありませんよね。(text:cinemacafe.net)
2007年09月10日オーウェン・ウィルソンが8月26日、緊急入院した。同日昼、カリフォルニア州サンタモニカの自宅で手首を切って倒れている彼を家族が発見し、救急車で市内の病院に搬送された。抗うつ剤を大量に服用していたという説もあり、自殺を図ったとみられている。危険な状態を脱し、一命をとりとめた翌日には「困難な時期を静かに治療と回復に専念させてほしい」とメディアに配慮を求める声明を発表した。現在は兄のアンドリューと弟のルーク、そして両親が付き添っているという。オーウェンは盟友、ベン・スティラーの監督作『Tropic Thunder』(原題)の撮影を9月初旬に控えていたが、今回の騒動をうけて両者合意の上で中止になった。また最新作の『The Darjeeling Limited』(原題)は現在開催中のヴェネチア映画祭コンペティション部門に出品されているが、オーウェンの映画祭参加もキャンセルに。治療を受けている病院のスタッフによれば、幸い容体は良好とのことだ。写真は、ヴェネチア国際映画祭に出品されているウェス・アンダーソン監督の『The Darjeeling Limited』(原題)の一場面。左から、ジェイソン・シュワルツマン、オーウェン、エイドリアン・ブロディ。(C) Splash/AFLO(text:Yuki Tominaga)
2007年08月31日アメリカ西海岸、サンフランシスコに掛かる全長2,790メートル、高さ230メートルのゴールデンゲート・ブリッジ。そこはサンフランシスコの観光名所であるとともに、世界有数の自殺の名所でもある。何故この美しい橋に自殺者が呼び寄せられるのか?世界中で論争を巻き起こした衝撃のドキュメンタリー『ブリッジ』が6月16日(土)に初日を迎え、それを記念して今年4月に出家し僧侶となったばかりの保阪尚希と、NPO法人自殺対策支援センター、ライフリンク代表の清水康之によるトークショーが行われた。6歳の時に両親を交通事故で失ったと公表していたが、実は自殺であった事実や、いじめを受けた少年時代など自身の衝撃的な過去を明かし、多くの注目を浴びている保阪さん。それでも前進してここまで来られたことに感謝して、悩める人々の相談相手になるために僧侶になることを決意。今年4月に得度を行い、出家した。「これから自殺をしようという人に対して活動しようという思いは全くありません。僕の両親は共に自殺しましたが、それと出家したことは全く結びついてなくて。僕は在家なので、精神論として出家するという形をとらせていただきました」。そして「やっぱり自殺というのは、読んで字の如く“自らを殺す”ということ。ですから殺人ですね。これは仏教では大罪ですので、とても認められません。自殺した人に対して何かしてあげようというのはないですね」と、保阪さんは自殺についての持論を語った。その保阪さんの言葉に対して「私自身は日本の多くの自殺は、追い詰められた自然の死だと思っています。実はご本人たちはずっと生きていたいと思っていながら生きる道を閉ざされて、それで亡くなっていく方が多いんです。これは私がNHK時代に、親を自殺で亡くした子供たちを取材して、遺書を読んだり、家族から話を聞いていくうちに、実は日本の自殺の多くは追い詰められた結果だということが分かったんです」と、別の見地から自殺について説明した清水さん。その、当時行った取材がきっかけとなり、自殺対策に本格的に取り組む決意をしたという。「日本では自殺について、なかなか対策がとられてこなかった。自殺対策というのは遠いもののようにイメージされがちなんですが、自殺が追い詰められたものならば、(自殺対策は)生きる支援、命の支援なんです。いままでそういうものが欠けていたという部分があったので、(NHKで)番組を作るだけじゃなくて、もしかして自分が現場に入れば、生きる支援、命の支援が出来るんじゃないかと思って仕事を辞めて立ち上げたんです」と、ライフリンクを設立した経緯を語った。『ブリッジ』では、監督を務めたエリック・スティール自身、自殺者の友人や家族にインタビューを行い、“何故彼らがそのような行為に至ったのか?”という謎に肉迫していく。保阪さんは『ブリッジ』の舞台・アメリカと日本での自殺を比べ、「今の日本のシステムでは、自らを殺しても保険金が出るんです。だからこそ、お金の問題で追いつめられた時に、自らを殺して遺族や会社のためにお金を残すという手段をとってしまう。取らざるを得ない状況になっている。日本の場合、いわゆる中小企業の多くの経営者たちがお金との引き換えに自殺している事実は大きな社会問題です」と、日本での自殺の特質に言及。さらに、「でもそのお金と引き換えの自殺はさておき、死ぬことや生きることの意味があまり分かっていない子供が自殺を選んでいくということに何かできないのかな、とすごく感じています。僕の子供時代には、小学2、3年生や10歳に満たない子供たちが、意味も知らずに遺書を書いて自殺をしていくという状況は無かったんですよ」と、今深刻な問題となっている子供の自殺について思いを語った。それに対して清水さんも日本の自殺問題の現実に「一日に亡くなる人が90人という時代。この社会で僕らと同じ空気を吸ってる人が、一日に90人亡くなってるわけですよ!しかもその人たちの多くが追い詰められて亡くなっている。本当はもっと生きていたいのに生きる道を閉ざされ、それに対して社会が何もやらないのは一体何なんだ!と感じます。国に自殺対策の法律を作らせたというのを足場にして、国に必要なことをやらせていこう、そしてそのために我々が主体的に動いていかなければならない、と僕は思っています」と力強く語った。保阪さんが「自殺して残された者のことを考えてあげなきゃいけない」と語る『ブリッジ』は、恵比寿ガーデンシネマにて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブリッジ 2007年6月16日より恵比寿ガーデンシネマにて公開(C) 2005 EASY THERE TIGER All rights reserved
2007年06月22日自殺の名所として世界でも有名なゴールデンゲート・ブリッジ。アメリカ、サンフランシスコの象徴でもあるこの橋では1937年の開通以来、実に1,300人以上もの人が命を落としている。こうした問題についてニューヨーカー誌に掲載された「ジャンパーズ(飛び降りる人)」という記事を読んだ『救命士』や『アンジェラの灰』などを手がけたプロデューサー、エリック・スティールが「この問題を黙殺することは何の解決にもならない」と製作したのがドキュメンタリー作品『ブリッジ』である。映画プロデューサーであったエリック・スティールが、本作の製作を決めた理由は「ジャンパーズ」の記事だけではなかった。「弟を癌で亡くして、その直後に妹も亡くなったんです。それがきっかけで、一時期大きな絶望に襲われました。そのときに一瞬、自殺を考えたりもしたんです。今は、その(自殺という)考えが頭の中に残らなくて良かったと思っています。でも同時に、それが常に頭のどこかにあり、死にたい、自殺したいという方がいることも知っています。自殺したいと思う人々というのは自分からそう遠くない、彼らのいる世界は私自身の世界と異質なものではないという感覚が自分の中にあったんです。非常に扱いにくく難しい問題ですよね。こうしたものを題材にすることを不可能だと思うか、反対にエキサイティングなチャレンジとしてとらえるか…。多分、僕にとっては、大いに受けて立つ価値のあるチャレンジだったからじゃないでしょうか。自殺に関して、今まで人が見たことがない側面を描く良いきっかけ、機会になるんじゃないか、そういう思いに駆られて全てが始まったんです」。2004年から2005年にかけての1年間。橋から飛び降りようとする人、それを止める人、思い直した人、そして、実際に飛び降りてしまった人などの様子を定点撮影でカメラに収めた。「でも、僕たちが橋の映像を撮っている、実際に飛び降り自殺を図る方の映像を持っているということを知られてはいけなかった。サンフランシスコのある機関が自殺者の統計をとっていて、野球のスコアじゃないけれど、999人目まできて、次が1,000人目となったときに、たくさんの人が1,000人目になりたいと大挙して自殺しようとしたということがあったらしくて。そうはなりたくなかった。だからどんな機関にもご家族にも、撮影していることは言いませんでした。僕にとって最も心配だったのは、例えば精神的に不安定な方、あるいは世間の注目を浴びたいとか、そういう精神状態でいる方が僕らのことを聞きつけて自殺を図る、それによって自分を不滅なものにする、といったようなことには絶対になってほしくなかった。これは今回の企画の中で一番倫理的に懸念していたことなんです。おかげでご家族との関係の中で自分がとても難しい立場に置かれることにはなりましたけどね」。そう。この作品には橋の映像とともに、亡くなった人の遺族や友人たちのインタビューが織り交ぜられているのだ。最終的にインタビューにかけた時間は実に120時間に及んだそうだが、大切な家族や友人を失った人たちへインタビューすることに問題はなかったのだろうか?「(橋のある)マリン郡の検死官の方に何人か遺族の方を紹介していただいたんです。僕に話すことで浄化作用が働いたような経験だったとおっしゃってくださった方もいました。話してくれると言ってくださった方には全員お会いしました。一切関わりたくないという方もいらっしゃったし、最初は絶対イヤだと言っていたけれど、最後になって話してくださった方とか、最初は了解してくださったけれど、なんとなく躊躇してしまわれる方とか…本当にそれぞれの家族、それぞれの反応でした」。しかし最終的に、本作に関わった遺族や友人はみな本作を観たそうだ。中には何度も繰り返し観た人もいるという。「この映画に参加することによって、同じように大切な人を失ってしまった家族の痛みや嘆きを少しでも和らげることができるかもしれない。そして、それが自殺を思いとどまらせるきっかけになるかもしれない。そういう気持ちを、映画を観た後に持っていただくことができたんです」。「“誰かが柵に足をかけたらすぐに管理局に電話をする”というルールを決めて撮影をしていました。それで撮影中、6人の命を救うことができたんです」という監督。“自殺”というテーマにどこまでも真摯な態度で挑んだ監督の渾身作は全米同様、日本にとっても大きな衝撃となるに違いない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブリッジ 2007年6月16日より恵比寿ガーデンシネマにて公開(C) 2005 EASY THERE TIGER All rights reserved
2007年06月05日