FASHION HEADLINEがお届けする新着記事一覧 (601/853)
ジャン=ポール・ゴルチエによるゴルチエ パリ(GAULTIER PARIS)は、7月6日16-17AWコレクションを通常と違わず本社パーティルームで発表した。テーマは森。森に生息する動植物をモチーフに使用しながら、ゴルチエらしい豊富なアイデアで様々なアイテムを仕上げている。木目プリントのコンビネゾンやコート、ロングドレスには、カットした水晶のネックレスや、ファーをあしらったレースアップのヘッドギアやケープが合わせられ、自然の存在=森を強烈に意識させた。その他にも、レザーでトリミングし襟にファーを飾ったニットジャケットや、プリーツリボンを全面に縫い付けたレザーのスーツ、木のようなテクスチャーの貝ボタンを全面に縫い付けたジャケットなど、得意とするテーラードの進化形が目を引く。ジャケットの肩はやや大きく、80年代的なシルエットが主流。スカート部分にモンゴリアンラムのファーをあしらったドレスや、ニットとプリントモスリンをミックスしたドレスなど、特異な組み合わせもこのメゾンらしい。鬱蒼とした森の情景をプリントしたサテン地にレースを重ねたワンショルダーのドレスや、オーガンザ製の細長い葉を無数に取り付けたミニドレス、立体的にチュールを束ねた幾何学カクテルなど、技巧の高さを示す作品も健在。毎シーズンのことではあるものの、他メゾンでは見ることの出来ない、ウィットに富んだアイテムばかりが並んだ。
2016年08月07日東北芸術工科大学が主催する地域密着型の現代芸術祭「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」が、山形県山形市中心市街地及び、都内の書店にて9月3日から25日まで開催される。第2回となる今回の「山形ビエンナーレ」では、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を日本人で初めて受賞した絵本作家の荒井良二芸術監督のもと、国の重要文化財である文翔館をはじめとした市内各所の歴史的建造物やリノベーション物件を主な会場に、“山は語る”をキーワードにした様々な企画を実施。14年に行われた第1回と同様に、アーティストと市民による共同制作プログラムを軸に、アートはもちろん、文学やファッション、食、音楽など様々な分野の体験アートプログラムが用意されている。会期中は各会場にて、朗読会や古本市、ブックカフェなどを展開し、“本”をツールにして街と人、人と人がゆるやかにつながる場や機会を創出。また、街歩きのガイドブックを兼ねたナカムラクニオ責任編集の小説集『ブックトープ山形』や、“野生動物”をテーマにミロコマチコと市民が制作した立体絵本『あっちの目、こっちの目』など、クリエイターが市民とともに山形をじっくり取材して制作した絵本の数々も登場する。その他、ミュージシャンとアーティストが即興セッションを繰り広げるライブも見所のひとつ。国の重要文化財である文翔館の議場ホール(旧県議事堂)をはじめ、図書館や旧温泉施設、元養蚕試験場などユニークな施設を会場に、週末ごとに音楽・アート・ダンスのパフォーマンスを上演する。また、“食をつくる人”によるプログラムも実施。江戸時代から続く和菓子の老舗・乃し梅本舗佐藤屋の八代目である佐藤慎太郎と、山伏の坂本大三郎が創作する「みちのおくの芸術祭」の行事菓子のふるまいや、人が自然を食べるためにおこなうシンプルな行為“煮たり、炊いたり”を中心に、山形の素材をワンプレートで表現する食堂・nitakiなどによるグルメ、東京渋谷の人気連ストラン「Pignon」のオーナーシェフ吉川倫平による、厳選した山形の素材を使った「作って・食べる」食のワークショップなどが登場する。会期中は、「山形ビエンナーレ」を旅するツアープログラムも多数開催。イラストレーターの平澤まりこによるバスツアー「YAMAGATA TRAVEL BUREAU 2016」では、山の自然や信仰、風土と食、地域のデザインなど、山形独自の文化・人・モ ノ・コトに触れることのできる貴重な体験が目白押しとなっている。主な会場は、文翔館、洗心庵、とんがりビル、遊学館、山形県立図書館、山形まなび館、旧西村写真館、七日町御殿堰、BOTA coffee、ギャラリー絵遊・蔵ダイマス、やまがた藝術学舎、東北芸術工科大学、丸八やたら漬旅籠町立呑処、乃し梅本舗佐藤屋本店、クアハウス碁点旧大浴場、新庄市エコロジーガーデン・原蚕の蚕の杜、東京・荻窪のカフェ6次元、東京・銀座の森岡書店など。
2016年08月07日フェンディ(FENDI)が8月上旬、新作バッグ「ドットコム クリック(DOTCOM CLICK)」を発売する。「ドットコム クリック」は、滑らかなレザーの質感とボクシーなフォルムが特徴の「ドットコム」を、形はそのままにミニサイズへと進化させたもの。表面には16-17AWコレクションのランウェイに登場した“波”がステッチとレザーの重なりで表現された。ユニークな構造が特徴となっており、中心の仕切りを境に前後ふたつにあしらわれたジップポケットには、タブレットやドキュメントなどが収納可能。内側には、携帯電話やカードを入れることができる小分けされた便利なポケットも完備された。さらに、ひとつのバッグでふたつの機能を果たすようクラッチバッグも付属している。なお、カラーはソリッドカラー全3色(27万4,000円)、バイカラー全2色(39万2,000円)の5色展開。
2016年08月07日6名の日本人写真家の日常を16ミリフィルムで追ったドキュメント映画『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』の再上映を記念して、同作にも登場したふたりの写真家のドキュメンタリー映画の特別上映が、8月15日、16日に東京・原宿のヴァカント(VACANT)にて行われる。『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』は、ポルトガル人アーティストのアンドレ・プリンシペ(Andre Principe)とマルコ・マルティンス(Marco Martins)が、6名の日本人写真家の日常を追ったドキュメント映画。約1年半かけて行われた撮影を通じて、日本人写真家たちのイメージの制作プロセスやストーリーテリング、日記式表現の本質を追求。シナリオを設けずに偶発性を取り込みながら写真家たちの日常を記録した映像作品となっている。6月29日から7月1日の3日間限定で行われた特別上映会が好評を得て、今回の再上映が決定した。今回は再上映会を記念し、同作に登場する中平卓馬と森山大道、それぞれのドキュメント映画の特別上映を開催。中平卓馬は、1960年代から70年代にかけて先鋭的な写真と言葉で“政治の季節”を牽引したものの、写真家としてはスランプに陥り、77年には病に倒れた。病により記憶と言葉の大部分を失うこととなったが、それ以降は写真を撮ることが生活のすべてとなった。今回上映されるドキュメンタリー『カメラになった男-写真家 中平卓馬』では、そんな中平卓馬に3年間密着し、横浜の自宅周辺を日々撮影する姿や失われた記憶をなぞるようにかつて訪れた沖縄へと向かう姿を追った。一方、森山大道の『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』は、12年秋にロンドンのテート・モダンにて開催されたウィリアム・クラインとの展覧会から半年間、長期密着取材を敢行し、森山大道の伝説的な個人写真誌『記録』の軌跡を追ったドキュメンタリー。ロンドンの街でのスナップの現場、ウィリアム・クラインとの劇的な出会い、『記録』シリーズが生まれたきっかけとその制作過程などの映像から森山大道の辿った半世紀を振り返る。なお、当日は12時から14時の第1部、15時から17時の第2部、18時から20時の第3部に分けて上映され、15日の第1部と16日の第2部には『カメラになった男-写真家 中平卓馬』が、15日の第2部と16日の第1部には『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』が、両日第3部には『TRACES OF A DIARY-日記をたどる』が上映される。また、『森山大道 記録 | MOVIE IN LONDON』の上映回では同作の上映に加え、今年の2月から6月にパリのカルティエ財団現代美術館で開催された森山大道展「DAIDO TOKYO」のキュレーターによる作家解説映像や森山大道へのインタビューなどの映像も合わせて上映される予定だ。【イベント情報】「TRACES OF A DIARY-日記をたどる」再上映記念「カメラになった男-写真家中平卓馬」「森山大道記録 | MOVIE IN LONDON」特別上映会会場:VACANT住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13 2階会期:8月15日、16日時間:第1部・12:00~14:00、第2部・15:00~17:00、第3部・18:00~20:00(各回30分前開場)料金:当日1,500円、前売り1,300円(※1ドリンク付き)45
2016年08月07日約20種類のカレーとクラフトビールが楽しめる真夏の「Curry & Beer Festival」が、8月27日、28日に東京・青山の国際連合大学中庭広場にて開催される。キーマカレーや夏野菜カレー、ヴィーガンにジャークチキン、ナン、アチャールなど、どんな素材をも受け入れる柔軟さを持つカレー。今回は、各フードカート自慢のカレー約20種類が集結する。さらに、各国から集まる約12のブルワリーから4種を飲み比べできる「ビアフライト」も開催。IPAやピルスナー、セゾン、スタウト、ラガーなどが登場する。さらに、8月28日には街中に約70のマイクロブルワリーを有するアメリカ・ポートランドから、The Labrewatoryのヘッドブルワーも来日。その他、会期中はミックススパイス専門店・香辛堂によるオリジナルスパイスミックスを作るワークショップも開催予定だ。カレーの出店店舗は、野毛山カレー、rico curry、カルダモン食堂、プラスス パイス、移動喫茶、molamola、LittleYummy、yaad food、Cafe Imperial、印度料理シタール、アジアンカレーのひーこら、ホールフーズマルゴト、SPICE VILLAGE with DADA Curry Project、チャンドラニ、ぞうさん食堂、BARCO、チャンドラニ、yaad foodなど。クラフトビールでは、The Labrewatoryの他、麦雑穀工房、うしとらブルワリー、Devil Craft、ふたこビール、ココノホップ、Mikkeller Tokyo、Goose Island、アウグスビール、レディバード・トレーディング株式会社(LervigAktiebryggeri)、TRUNK COFFEE、サンクトガーレン、Miyata Beer、KanocoBEER&MARCHEなどのビールが登場する。最新の詳細情報は随時公式Facebookページ(ttps://www.facebook.com/events/643295782486311/)にて更新されるのでこちらもチェック。【イベント情報】「Curry & Beer Festival」会場:国際連合大学中庭広場住所:東京都渋谷区神宮前5-53-70会期:8月27日、28日時間:10:00~17:00入場無料Shin Hamada
2016年08月07日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『The House of Beauty and Culture』Kasia Maciejowska1980年代後半、クリストファー・ネメス、ジュディ・ブレイムらが立ち上げロンドン・カルチャーに大きな影響を与えたアヴァンギャルドなブティック兼デザインスタジオ「ハウスオブビューティアンドカルチャー(HOBAC)」をドキュメントした初めての本。本書は、2016年9月4日までロンドンの現代美術館ICAで開催中のジュディ・ブレイム展に合わせて、オランダのアート系インディペンデント出版社Roma Publicationsから出版された。【書籍情報】『The House of Beauty and Culture』写真:Kasia Maciejowska出版社:ROMAハードカバー/154ページ/230×310mm発刊:2016年言語:英語価格:3,900円そんなShelfでは8月16日から9月11日まで出版社Roma Publicationsの新作アート&フォトブック・フェアが開催される。2013年秋から約3年ぶりとなる今回は、前回のフェア以降に出版されたタイトルを中心に、今回紹介したRoma Publicationsの最新作となる『The House od Beauty and Culture』までの書籍の展示販売と、次作タイトルの紹介を行う。ローマ・パブリケーションズは、グラフィックデザイナーのロジャー・ウィレムスとアーティストのマーク・マンダース、マーク・ナハトザームによって1998年にオランダ、アムステルダムに設立されたアート系個人出版社。これまでにイギリス、ドイツ、スイス、ベルギー他ヨーロッパ各地の美術館の展覧会に合わせたカタログを手がける他、ユニークな装丁のアーティストブックなど約280点の出版物を送り出してた。
2016年08月06日ジミー チュウ(JIMMY CHOO)がブランド創設20周年を記念して、ブランド初となるスタースタッズがあしらわれたバッグとウォレットのMade-to-Orderを、日本限定かつ期間限定で展開する。同サービスではマテリアル、カラー、スタースタッズのコンビネーションとカラーを幅広いオプションから選択可能な他、素材によってはハンドルのカスタマイズも可能なサービスとなっている。希望の名前をライニングに施したプレートに刻むスペシャルサービスも実施している。ウィメンズからは、定番トートバッグの「SASHA M/S」、メンズからは人気の高いトートバッグ「PIMLICO」とクラッチバッグ「DEREK」がラインアップされ、ウォレットもロングセラー「FILIPA」(ウィメンズ)と「CARNABY」(メンズ)から選ぶことができる。同ブランドのクリエイティブ・ディレクター、サンドラ・チョイは「ジミーチュウのアイコンとして長きに渡り注目を集めるスターモチーフは、世界中で、特に日本で愛され続けているわ。このエクスクルーシブなMade-to-Orderサービスで、個性豊かなパーソナライズされたアイテムをクリエイティブ・ディレクターの気分でデザインすることを楽しんで欲しい」と語っている。なお、同サービスは9月1日から12月31日までの期間、ジミーチュウ全店舗と公式オンライン・ブティックで実施される。展開スタートに先駆けて、8月24日に新宿伊勢丹店ポップアップストアと、表参道ヒルズ店では先行オーダーを受け付ける。
2016年08月06日写真家の篠山紀信による写真展「篠山紀信写真展 KISHIN meets ART」が、9月17日から17年4月5日まで彫刻の森美術館 本館ギャラリー、緑陰ギャラリーにて開催される。ヌードや都市風景、スターたちのポートレートなど、次々と発表される写真で様々な物議を醸してきた篠山紀信。同展では“アート”をテーマに、本館ギャラリーと緑陰ギャラリーの2会場を使用してそんな篠山紀信の写真世界を紹介する。本館ギャラリーでは、ヘンリー・ムーアやカール・ミレス、ジュリアーノ・ヴァンジなど同館所蔵の野外彫刻を写した写真作品の数々を展示。緑陰ギャラリーでは、数台のカメラを結合して撮影する篠山独特の手法「シノラマ」で撮影された写真を中心に、バルテュスや岡本太郎、草間彌生、森村泰昌など、これまで交流を重ねたアーティストやその仕事場の写真がダイナミックなスケールで展示される。これまであまり公開されることのなかった、篠山とアートの出合いを切り取った瞬間=“KISHIN meets ART”に触れられる機会となっている。【イベント情報】「篠山紀信写真展 KISHIN meets ART」会場:彫刻の森美術館 本館ギャラリー、緑陰ギャラリー住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121会期:9月17日~17年6月25日*好評につき会期延長時間:9:00~17:00料金:大人1,600円、高大生1,200円、小中生800円会期中無休
2016年08月06日創業300周年の中川政七商店が会社名を冠して展開する自社ブランド、中川政七商店が8月17日から30日まで、藤子・F・不二雄による漫画『ドラえもん』とのコラボレーションによる企画展「これからをつくろう 1716→2016→2116」を開催する。同企画では、“『ドラえもん』で描かれる22世紀の未来に日本の工芸がドラえもんのひみつ道具をつくっていますように”という願いを込めて、数量限定のコラボレーションアイテムを製作。会期中に全国の中川政七商店ブランド直営店、公式オンラインショップにて貴重なグッズの数々を販売する。ドラえもんのひみつ道具「タイムふろしき」を和風の色調にデザインした「お弁当のためのタイムふろしき」(3,000円)は、保冷材を入れられるポケット付きでお弁当を包むのにぴったり。「ドラえもんしるべ」(450円)では、陶製のかわいらしいドラえもんフィギュアの中に、ドラえもんの名言5種がランダムで入れられた。しずかちゃん憧れの牛乳風呂をイメージした、牛乳由来成分配合の「しずかちゃんのバスソルト」(5個入り 1,400円)も販売される。その他、ペットボトルカバー(1,700円)やギャザーポーチ(1,800円)、がま口ポーチ(3,200円)、マグネットしおり(800円)など、中川政七商店の定番人気のアイテムにドラえもんの後ろ姿を刺繍したアイテムも登場。赤ちゃんの玩具となる柔らかいボール(2,500円)や、にぎにぎ(2,000円)、色違いのベビースタイ(1,800円)、赤ちゃんのおくるみにもちょうどいいサイズの蚊帳ケット(3,800円)にもドラえもんが刺繍された。また、14年の発売以来、中川政七商店で累計約7万枚を売り上げている「ドラえもんふきん」(500円)に加え、同じ生地で作られた長いサイズの蚊帳タオル「1,200円」も合わせて発売される。また、『ドラえもん』の連載が始まった1970年によく用いられていたメガネの耳部分の加工法・縄手(なわて)を採用した「のび太くんのメガネ」(4万5,000円)を一部店舗にて限定発売。日本最大のメガネ産地である福井県鯖江市に残る資料をもとに産地の知恵と技の集結で作られた、世界に30本しかないメガネとなっている。取り扱い店舗は、東京本店、表参道店、札幌ステラプレイス店、エスパル仙台店、東京ミッドタウン店(中川政七商店街)、ルミネ新宿店、LACHIC店、ラクエ四条烏丸店、ルクアイーレ店、アミュプラザ博多店。
2016年08月06日キギと青木むすびとFH(=FASHION HEADLINE)と親交のあるクリエーター達と様々なジャンルのイベントを開催する“HOHO” Smile EVENTS presented by KIGI/FH/MUSUBI。*「時間の標本#001づくり」は終了いたしました。ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。レポートはこちらからご覧ください!*今回のワークショップでは、キギが2008年に発表した作品「時間の標本#001」の“ワークショップVer.”を参加者の手により制作します。キギの指導のもと、一冊の古書の中に描く“一羽の蝶”に自らの手で命を吹き込む作業をしてみませんか?時間の標本#001キギは、植原亮輔と渡邉良重によって2012年に設立されたクリエイティブユニット。彼らはグラフィックデザインを基軸に、ブランディング、プロダクトデザイン、映像、空間、ファッションなど多岐に渡る活動をしています。また、作品制作をし、展覧会を開催して発表するなどクライアントワークに捉われない独自の活動もしてきました。今回のワークショップでホストをつとめるキギの植原亮輔さんと渡邉良重さん近年の展覧会には、「KIGI EXHIBITION in FUKUOKA」(福岡:三菱地所アルティア、2015.12~2016.1)や、「KIGI キギ in Clematis no Oka」(静岡:クレマチスの丘ヴァンジ彫刻庭園美術館、2016.4~7)があります。また、今年6月にはスターバックスからキギがアートワークを手掛けたボトル、グラス、マグカップ、カードが発売され話題となりました。【詳細】※定員に達したため、受付は終了いたしました※「時間の標本#001づくり」日時: 8 月21日(日)受付12:45、イベント13:00~16:00会場: H.P.DECO〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-2-11定員:8名※多数のご応募があった場合は抽選とさせて頂きます。ご了承ください。参加費: 7,000 円(ドリンク付き)持ちもの:なし(手ぶらでお越しください)お申し込み:hpdeco_contact@hpgrp.com(北濱)まで、メールをお送りください。件名に「8月21日 HOHO#001 予約」と記載し、本文に 1)お名前、2)電話番号、3) 参加人数をご記入の上お申し込みください。後日、予約確認のメールをお送りいたします※今回H.P.DECOで開催するワークショップに参加できなかった方には、次回OUR FAVOURITE SHOP(東京・白金)で開催予定の『キギのワークショップ「時間の標本#001」をつくろう』のご案内を優先的に差し上げます。【今後の、HOHOイベントスケジュール】2016年9月10日(土)#002「いちじくを愉しむワークショップ」HOST:福田里香場所:OUR FAVOURITE SHOP2016年10月2日(日)#003「スマホで撮る写真のワークショップ」HOST:植原亮輔、新津保建秀場所:H.P.DECO問い合わせは、各ショップまでお願いします。【OUR FAVOURITE SHOP】〒108-0072東京都港区白金5-12-21営業時間:12時~19時月・火休み(祝日の場合営業)TEL:03-6677-0575(寺田)MAIL:shop@ofs.tokyoURL:【H.P.DECO】〒108-0072 東京都渋谷区神宮前5-2-11営業時間:11時~19時30分不定休TEL:03-3406-0313(担当:北濱)MAIL :hpdeco@hpgrp.comURL:www.hpdeco.com/
2016年08月06日FASHION HEADLINEからのお知らせです!この夏から、キギ(KIGI) の植原亮輔さん、渡邉良重さん、スロー・ア・キッス(THROW A KISS)ブランドデザイナーの青木むすびさんとFH(=FASHION HEADLINE)で、“HOHO(ホーホー)”というイベントをはじめることになりました。このページでは、HOHOからのメッセージやHOHOのコンセプト、HOHOのイベントスケジュールをお届けします!“HOHO” からのメッセージ北の方にある、緑豊かな場所でたっぷりの手間と愛情を込めて作られた美味しいプリンがありました。その、モチモチとしたプリンは、たっぷり10人で食べられるホールケーキ型。このプリンを誰かと一緒に食べたら、もっと幸せ。と思ったことが“HOHO”が生まれるきっかけになりました。誰と食べよう。どんな器で食べよう。あわせる飲み物は何がいいかな…。そんな、今日をもっと楽しむ方法を考える時間って、なんだか幸せ。どれだけ、この世界が情報に溢れてもどれだけ、この世界がデジタル化してもきっと、人の笑顔ほど私を幸せにしてくれるサインはない。私の話に、だれかが頷いてくれたら、もっと勇気が出る。思わず「ほーほー」と頷いてしまうようなすてきな「方法」を用意して今日も、知恵のフクロウ「HOHO」と一緒にあなたをお待ちしています“HOHO” コンセプト世の中は情報に溢れ、その情報は加速度を増して更新されていきます。今日、あらゆる情報の取得はそう難しいことではありません。驚きをおぼえる写真や動画も、手のひらの中の画面から目にすることができます。毎日のように情報合戦が繰り広げられているようです。しかし一方で、アナログレコードの人気に再び火がついたり、キャンプやピクニックなど自然の中で過ごす時間を大切にする人が増えたのも最近の流れの一つです。現代社会は、バーチャルなコミュニケーションへの欲望と、実感や体感に向かう好奇心が両極端に存在する世界です。相反する要素にひっぱられながら、私たちは現代社会を生きています。どれだけ、この世界が情報に溢れてもどれだけ、この世界がデジタル化してもきっと、人の笑顔ほど私を幸せにしてくれるサインはない。私の話に、だれかが頷いてくれたら、もっと勇気が出る。私たちは“体験できる場”や“共感を得られる場”をつくり、ライブ体験、クリエイション、ワークショップ等によって、心を繋ぐプロジェクト“HOHO(ホーホー)”を立ち上げることにしました。私たちは知恵をこらして企画を考え、クリエーターを招き、“HOHO”を参加者と共に喜びを分け合い、笑顔と共に共感を得られるような場にしていきたいと考えています。“HOHO” ロゴコンセプト HOHOは知恵の象徴であるフクロウの鳴き声「ホーホー」ものづくりの方法(ほうほう)納得する時の相槌「ほーほー」を意味します。“HOHO” 主催者KIGI(植原亮輔・渡邉良重)2012年にKIGI(キギ)を設立。ブランディング、グラフィック、プロダクト等幅広くデザイン活動を行う。1999年から共動で仕事を始め、沢山の代表的なデザインワークを生み出している。青木むすびTHROW A KISS(スロー・ア・キッス)ブランドデザイナーFH FASHION HEADLINE「明日のファッションから、100年先のファッションまで」をコンセプトに、「ファッションで心が動く瞬間」をバトンのように伝えていくメディアです。FHが考える“ファッション”とは、衣だけでなく、食、住、コト、ヒト、時間の過ごし方…など、毎日の暮らしを豊かにするすべてです。“HOHO” 会場個性の異なる2つのショップを行き来することで、ライフスタイルが広がっていく<開催場所について>ライフスタイルの多様化が進んだ昨今、人々は自ら選択し、個性を追求する傾向があります。アンティークが好きな人が、コンテンポラリーな家具も好きだったり…ハンドメイドなアイテムを選ぶ人が、工業製品も手にしたり…一つの方向に人々の気持ちが向かってゆく時代なのではなく、当たり前を必要としない“個”が尊重される自由な時代になってきたのかもしれません。ショップのコンセプトも取り扱う商品も異なる「OUR FAVOURITE SHOP」と「H.P.DECO」“HOHO”の思いやイベントレポート、クリエーターたちが持つ“引き出し”を、オンラインメディアを通じて届ける「FH」二つのショップで開催する“HOHO”での体験と、オンラインでも届けられる“HOHO”のメッセージ通して、参加者のライフタイルがさらに広がりを持ち、自由になることを私たちは願っています。講師とイベント</front>クリエーターの輪とHOHOから生まれる化学反応キギと青木むすびとFHと親交のあるクリエーター達で様々なジャンルのイベントを開催します。時に学び、時にはお酒を交えて笑い合うきっと、人生をもっと楽しむHOHO(方法)が見つかります<イベントスケジュール>※定員数に達したため、受付は終了いたしました※2016年8月21日(日)#001「時間の標本#001づくり」HOST:KIGI場所:H.P.DECO※定員数に達したため、受付は終了いたしました※2016年9月10日(土)#002「いちじくを愉しむワークショップ」HOST:福田里香場所:OUR FAVOURITE SHOP※定員数に達したため、受付は終了いたしました※2016年10月2日(日)#003「スマホで撮る写真のワークショップ」HOST:植原亮輔、新津保建秀場所:H.P.DECOこれらも、HOHOではすてきなイベントを開催していきます。随時、こちらのページを更新しますので、お楽しみに!
2016年08月06日サンローラン(SAINT LAURENT)が、今年の4月に着任したばかりの新クリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)による初のキャンペーンヴィジュアルと4つのムービーを公開した。アメリカのアーティスト、コーリア・ショア(Collier Schorr)がディレクションした同ビジュアル。モデルには全15人のフレッシュな新顔が起用された。スタイリストはアラスタ・マッキム、ムービーディレクターはナタリー・カンギレム(Nathalie Canguilhiem)が担当した。動画引用元: (サンローラン オフィシャルYouTube:
2016年08月05日ミハラヤスヒロ(MIHARA YASUHIRO)が、パトリック コックス(Patrick Cox)のブランド創設30周年を記念した限定ウィメンズシューズコレクション「EDIT. TOKYO by MIHARA YASUHIRO」を期間限定発売する。今年3月にロンドンにオープンしたコンセプトストア、Patrick Cox EDIT.TOKYOからデビューする同コレクションでは、パトリック コックス不朽の名作「Wannabe」を“TOKYO EDIT”したシューズを展開。シグネチャーデザインのスクエアシルエットやトゥにかけてのギャザーを活かし、より現代的でポップなシューズに仕上げられた。包みこまれるような履き心地が特徴のモカシン製法で、ヒールと押縁(ウエルト)が一体化したオリジナルソールを採用。日本の職人技が光る袋縫い仕立てによって圧倒的なホールド感と着用感を実現している。また、甲革にはデイリーユースなガラスとスウェード、ラグジュアリーなスネーク、ポニースキンパッチワーク、アザラシの毛つき革が使用された。取り扱いは、ヴァルカナイズ・ロンドン青山店、名古屋店、心斎橋店及び、メゾン ミハラヤスヒロの直営店のみとなっている。
2016年08月05日まとふ(matohu)は2015年に10周年を迎え、さらなる飛躍を目指して新たな事業をスタートする。表参道本店が5周年を迎えたことを機に7月22日から開始したのが、長着(ながぎ)のオーダーだ。和でも洋でもない新しい服の提案としてブランド設立当初から形を変えることなく、シーズンごとのコンセプトを表現してきたアイテムの新しい展開として注目される。オーダーは専用サロンを併設した表参道本店のみで行う。サイズは4サイズで、ウィメンズのM・L、メンズのM・Lがあり、これをベースに30種類近いまとふのテキスタイルから表着・ライナー・表着の袖口裾の八掛布の色・仕立て方・ボタン・真田紐などを好きな組み合わせで選ぶ。表着とライナーをそれぞれ1枚からでもオーダーできるので、既に持っている長着に新しいコーディネートをすることもできる。テキスタイルは春夏と秋冬の季節ごとに入れ替わり、新しい生地企画なども加わっていく。また、新しいショップ展開として自社オンラインショップ事業を開始する。キーワードとして掲げているのが、「見て買う」から、深く「感じて買う」だ。一つは、ただ「モノを買うだけ」のサイトではなく、まとふが物作りの過程で出会ってきた歴史、美術工芸、テキスタイルの現場、人々など多くのストーリーを共有し、共感してもらえるようなサイトを目指すということ。二つ目は、ショーのランウェイで提示しているテーマ性を追求したスタイリングとは違う、よりリアルに着てみたい“matohuスタイル”を提案し、もっと身近に感じてもらえるサイトを作っていきたいという。オンラインショップは2016年9月上旬にプレオープン、2016年12月1日にグランドオープンを予定している。
2016年08月05日アディダス コンソーシアム(adidas consortium)から、80年代に発売された名作スニーカー「LA TRAINER」が32年の時を経て完全復刻。8月6日から販売が開始される。LA TRAINERはパフォーマンスからアーバンカジュアルへと移行した伝説的なモデルとして知られており、その名にOGを追加し「LA Trainer OG Made in Germany」(3万円)として復刻される。今回のスニーカーは、本社があるヘルツォーゲンアウラッハの近くにあるシェーンフィールドという街のアディダス工場で生産され、タンには“Made in Germany”という文字が刻まれる。オリジナルカラーとメタリックのディティール、84年当時にも使用したドイツの機材ソトックマイヤーを使用し、一番上のストライプには文字を記載しないなど、忠実にその栄光を再現している。国内での取り扱いは、Dice&Dice Fukuoka、DOVER STREET MARKET GINZA、mita sneakers、Styles DAIKANYAMA、UNDEFEATED OKINAWA、UNDEFEATED OSAKA、UNDEFEATED SHIZUOKA、UNDEFEATED TOKYO、UNDEFEATED YOKOHAMA/UNITED ARROWS & SONS、V.A.、Hankyu Men’s Tokyoとなっている。
2016年08月05日株式会社三越伊勢丹ホールディングスの食品子会社である三越伊勢丹フードサービスが今秋、東京・品川にあるアトレ品川に「FOOD&TIME ISETAN」をオープンする。FOOD&TIME ISETANは食に関する専門性と、食から広がるライフスタイルを提案する発信型ライフスタイルストアで、ニーズに合わせて「嗜む(リカー・ワインバー・菓子・デリ)」「作る(青果・畜産・水産)」「食べる(フードコート)」「過ごす・暮らす・学ぶ(カフェ・雑貨・書籍)」の4つのエリアで構成されており、時間帯に応じて異なるサービスを提供していく。施設内の各エリアにおいて、「嗜む・作る」エリアでは鮮度感、ライブ感、清潔感でクオリティーの高い商品を提供するスーパーマーケット・クイーンズ伊勢丹が、「食べる」エリアには、1933年創業の本格はベーカリーであるブランジェ浅野屋、フレッシュな食材とハンドメイドにこだわって、クイックでヘルシーなメキシカンフードが味わえるグズマンイーゴメズ(Guzman y Gomez)、クラフトビールからカルチャーを発信するビアバー・アンテナアメリカ(Antenna America)などがオープンを予定している。「過ごす・暮らす・学ぶ」エリアでは2015年2月に日本初上陸したカフェ・ブルーボトルコーヒーがオープン予定となっているほか、三越伊勢丹グループがセレクトしたコスメ、雑貨、食と親和性の高い書籍も取り扱う計画。なお、プロデューサーは柴田陽子、デザイナーは谷尻誠と吉田愛の建築設計事務所 サポーズデザインオフィスが務める。
2016年08月05日トラヤカフェに、国産の栗をたっぷり使った秋限定メニューが登場する。9月16日(予定)から11月1日までの期間に登場する「和栗のパフェ」(税込1,188円)は、渋皮煮、そぼろ、豆乳アイスクリーム、羊羹、あんペーストのすべてに和栗をたっぷり使用したパフェ。アイスの下にはメープルシロップとくるみのおこし、白玉、ほうじ茶寒天ゼリーなどが忍んでいる。9月16日(予定)から11月14日までは、今年の新栗のみを使用した秋の人気定番商品「和栗とチョコレートのフォンダン」(税込972円、青山店のみスモールポーション 税込810円、テイクアウト用レギュラー 税込3,780円、テイクアウト用スモール 税込540円)も販売する。こしあん、白あんに和栗のペーストとミルクチョコレートを煉りこんだ生地に、大き目にカットした和栗の甘露煮が加えられた。また、9月16日(予定)から11月中旬まで、国産とフランス産の栗、希少な白小豆100%の白あんを使用した秋の人気定番商品「あんペースト[栗]」(税込864円)も登場。トーストに塗ったり、アイスクリームに添えたりと様々な形で楽しむことができる。
2016年08月05日パリの2ツ星フレンチレストランの総料理長ティエリー・マルクス監修によるビストロ&スカイバー・ブーランジェリー、ビストロ・マルクス(BISTRO MARX)及び、フレンチレストランのティエリー・マルクス(THIERRY MARX)が9月24日、東京・銀座に誕生する複合商業施設・GINZA PLACEにオープンする。ビストロ・マルクスでは、フランスの食生活には欠かせない、牛乳とバター、卵を多く使った口当たりの軽い発酵パンの一種「ブリオッシュ」を中心に据えたメニュー展開する。同店では、北海道産の小麦や、コクと甘みが強い卵、フランス産発酵バター、生イーストを使用するなど、素材と製法にこだわり、外はカリッと、中はフワッとした食感が堪らない「ブリオッシュ」を製作。甘みのあるものから塩味のものまで、常時複数のフレーバーを提供し、季節限定のフレーバーも販売する予定だ。その他、ブリオッシュを使ったハンバーガーやフレンチトーストなどのメニューも展開。フランス料理の伝統を継承し、パンを皿(トランショワール)として使用した料理とパンの融合を味わえるビストロメニューも多数用意される。また、同店は銀座四丁目の時計塔を正面に臨む建物7階に位置しており、開放的なテラス席にてワンランク上のビストロ&カフェメニューが楽しめる他、「スカイバー」として夜景とともに一流のバーテンダーによる季節のフルーツを使用した色鮮やかなフルーツカクテルやシャンパンも堪能することができる。さらに、併設するブーランジェリーでは、常時7種のパンや多彩なガトーを販売しており、テイクアウトして家でも楽しめる。一方、ティエリー・マルクスでは、自宅に招かれたような温かみを感じられる空間を演出の中で、2ツ星シェフならではのクリエイティブかつ繊細な料理を堪能することができる。フレンチ料理の歴史として古くから受け継がれてきた伝統を守りつつ、そこに新たな挑戦による革新を加えることで、独自のメニューを展開していく。
2016年08月05日東京・目黒の日本民藝館にて8月21日まで、創設80周年特別展第2弾「日本民藝館所蔵 沖縄の工芸」が開催されている。同館の創設者である柳宗悦は1930年代後半、当時中央から遠く離れた文化的に遅れた地域とみなされていた沖縄に出向き、沖縄の工芸品の数々に魅せられた。その後何度も沖縄に出向き、織物や焼物、漆器などを収集。帰京すると、それらの作品を日本民藝館で展示するなど様々な形で沖縄の紹介を行っていた。同展では、色絵や線彫文などの焼物から紅型衣裳などの染物、絹や木綿や苧麻の絣衣裳や花織などの織物、最近修復を終えた朱漆沈金三巴鳳凰文椀まで幅広い沖縄工芸品を所蔵する同館の所蔵作品の数々を展示。また、柳宗悦の3度目の沖縄行きに同行した写真家の坂本万七が撮影した、戦前の貴重な沖縄写真も合わせて展示されている。【展覧会情報】「日本民藝館所蔵 沖縄の工芸」会場:日本民藝館住所:東京都目黒区駒場4-3-33会期:6月21日~8月21日時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)※西館は第2水曜日、第2土曜日、第3水曜日、第3土曜日のみ16:30まで一般公開料金:一般1,100円、高大生600円、小中生200円
2016年08月05日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)が、ハンドバッグ「ファイブ エー シー(5AC)」のローンチを記念して8月5日から16日まで、メゾン マルジェラ オモテサンドウ(東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 2階)にてインスタレーションが行われる。2016春夏シーズンのランウェイでデビューした「5AC」は、クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノが手がけた初のハンドバッグコレクション。メゾンが新たに打ち出すコンセプト“anonymity of a lining(=ライニングの匿名性)”をもとに制作させた。「5AC」という名称は、ネット上などでアルファベットの表記を暗号化するリートスピーク(=33t speak)に着想を得て、フランス語のサック(sac)が符号化されたものである。バッグは一見トラディショナルなフォルムでありながら、独創的なアイデアやユニークなディテール、精妙なアーティザナルの技術が散りばめられている。ロゴが刻印された真鍮パドロック、モチーフの鍵、バッグの底に配した5種の異なる形のスタッズが特徴。また、バッグのライニング(=incognito lining)を外に引き出すと縦型のショルダーバッグに変身する。今季の「5AC」ハンドバッグは、くちばしでつついたたような“bird peck”モチーフや水蛇、エアブラシで描いたレトロなグラフィックなど、様々なファブリックとカラーで展開。また、従来のラージ、ミディアムに加え、スモールサイズも登場する。なお、インスタレーションでは2016-17秋冬コレクションのテーマ“rip and reveal”の世界観が表現されている。
2016年08月05日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。■『Portraits』ウィリアム・エグルストン(William Eggleston)1960年代中頃より、写真家ウィリアム・エグルストンは、自身の故郷でもあるアメリカ南部の何気ない風景や人々を、独特の捉え方や時に奇妙な構図によって、まるで映画のワンシーンのようにカラー写真に収めた。それまではカラー写真はあくまで広告用と認識されていたが、エグルストンや同時代のスティーヴン・ショアらの出現により、カラー写真もアート作品として捉えられ、語られるようになり、それらは後に「ニューカラー」と呼ばれる。本書は、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーにおいて2016年7月から始まり10月まで開催されている個展「Portraits」展に合わせて出版された作品集。エグルストンが半世紀にわたり撮影し続けた家族や友人、ミュージシャンやアーティストらのポートレートが多数収められている。彼の代表作が収録されていることも魅力だが、さらに未発表作品もあり、ファンにはもちろん初めて彼の写真に触れる方にもおすすめしたい。ソフィア・コッポラは、「多くの人がエグルストンと同じようにスナップショットするが、エグルストンはその誰とも似ていない」と称賛を寄せている。エグルストンの写真は有名で見慣れたものでもあるが、あらためてこうした大判の作品集で見ると、やはり今の巷に溢れるスナップショットとは一線を画すものがある。スナップショットが好きな若い方にもぜひご覧頂きたい。【書籍情報】『Portraits』著者:William Eggleston発刊:National Portrait Galleryハードカバー/184ページ/286×283mm発売日:2016年価格:5,860円(※250部限定)
2016年08月04日ミントデザインズ(mintdesigns)初の路面店「mintdesigns aoyama」が8月5日、東京・青山(東京都渋谷区神宮前5-49-5)にオープンする。ミントデザインズはこれまで9年間、渋谷パルコ パート1地下1階に直営店としてガレージストアを出店していたが、8月7日の一時休館に伴い7月20日で閉店をした。新たな直営店の出店を考えた時に、ブランド設立から15年という区切りでもあるこのタイミングで、以前から「いつかは」という思いのあった路面店としての出店を選択したという。表参道という土地は、ミントデザインズ設立時にも拠点の事務所としていたゆかりの土地であり、デザイナーの勝井北斗と八木奈央は、「“帰ってきた”という思いがしている」と話す。ショップでは、メインのコレクションラインに加え、デイリーライン「SKETCH mintdesigns」、オリジナルテキスタイルを用いたホームライン、キッズラインなどミントデザインズが手掛ける全ラインを展開する。その他、オープン時にはデザイナー自身が愛用しているというtmh.のジュエリーも取り扱われ、今後も書籍やプロダクトなど自身がセレクトしたアイテムが増えていく予定。店舗の設計はスキーマ建築計画の長坂常が手がけた。二つの大きな窓から自然光が差し込み明るく透明感がある。天井からワイヤーで吊るす仕組みの什器は、自在に配置を変えることができ、訪れた人はそのたび新鮮な感覚が味わえるという仕掛け。Tシャツやデニムのトートバッグなどオープンを記念した限定アイテムも今回オープンを記念した限定アイテムも登場。Tシャツや、デニムのトートバッグ、ワンピース、エプロンの他、“MINT AOYAMA”と書かれたスペシャルバーションのドールピンズが発売される。さらに、2万円以上の購入者には先着でパスケース(4種類からひとつ)のプレゼントも。
2016年08月04日なんとなく流行りのメイクを試してみるけど、どうも似合わない……そんなあなたにオススメしたいのが、淡く立体的な目元のグラデーションとふんわり血色よく映えるチークで作る日本人の顔立ちを生かしたクラシカルメイク。今っぽくありながらも、馴染みがあって取り入れやすいメイクを教えてくれたのは、RMKのメイクアップアーティスト・塚本拓也さん。日本人なら誰もが似合う妖艶なクラシカルメイクはどんなシーンにも映えるはず。ぜひトライしてみて。「妖艶なクラシカルメイク」の作り方1、アイシャドウグレーの「クラシック フィルム アイズ 02 モノクローム」を目のキワにポンポンと乗せる。まぶたを軽く上に引っ張りながら指で伸ばし、伸ばした指とは別の指で上にぼかすと立体感が生まれる。色味が弱いときはシャドウを指にとって、重ね付けする。「クラシック フィルム アイズ 02 モノクローム」を目のキワに直接乗せる指で軽く伸ばした後、別の指でぼかす目の下は目尻1/3に同色をブラシで細く塗る。次に淡いピンクの「クラシック フィルム アイズ 04 クラシックピンク」をアイホールの高めの位置にポンポンと乗せて、下に向かってなじませる。ウォーターベースのため最初に容器を振ってから使うと、より発色がキレイになる。「クラシック フィルム アイズ 04 クラシックピンク」をアイホールの高い位置にポンポンと重ねる下に向かってなじませる2、マスカラアイラインを引かないため、まつ毛はビューラーを使いしっかりとカールを付ける。まつ毛を挟んだあと、ビューラーを少しずつ真下に下ろしていくと、キレイな丸みのあるカールになりやすい。「セパレートカール マスカラ N」はアイラインを引いたようなキリリとした印象になるように塗る。3、眉毛アイメイクに合わせた眉毛にするため、あえて眉毛の行程はアイメイクのあとに。「パウダーアイブロウ N」のグレーを毛が薄いところに塗る。毛の奥にグレーを入れることで影ができてバランスが良くなる。続いて「Wアイブロウカラーズ 04 レッドブラウン」のマスカラを眉頭から毛を立てるようにして塗り、カジュアルな空気感を出す。最後にライナーで毛の隙間を埋めれば、全体のトーンが統一に。「Wアイブロウカラーズ 04 レッドブラウン」4、リップ「クラシック フィルム グロス 04 トゥルーローズ」をブラシにとって、真ん中から色を塗りふんわりと左右に広げる。流行のやや青みがかったピンク色で、青みが強すぎないため気軽に使える。このリップには唇の水分や温度によって、時間が経つと発色が良くなるステイン効果が。「クラシック フィルム グロス 04 トゥルーローズ」5、チークリップの発色が鮮やかなため、チークは入れすぎないよう一番最後に。「クラシック フィルム チークス 02 チャーミングピンク」を頬骨の高い位置にポンポンと乗せて、指でぼかしていく。高めの位置に乗せることで、クラシックになりすぎず今っぽい雰囲気も演出できる。「クラシック フィルム チークス 02 チャーミングピンク」を頬骨の高い位置にポンポンと乗せる指でぼかす「妖艶なクラシカルメイク」の完成グレーとピンクの立体的なグラデーションがどことなく懐かしさを感じさせながらも、口元は今っぽいノスタルジックな雰囲気に。1つのメイクでさまざまな表情が楽しめる。この夏は、レトロなのに新しいメイクで妖艶な美しさを演出してみては?【使用アイテム】a. クラシック フィルム アイズ 02 モノクローム(3,000円)b. クラシック フィルム アイズ 04 クラシックピンク(3,000円)c. パウダーアイブロウ N(3,800円)d. Wアイブロウカラーズ 04 レッドブラウン(3,800円)e. セパレートカール マスカラ N(3,500円)f. クラシック フィルム チークス 02 チャーミングピンク(3,000円)g. クラシック フィルム グロス 04 トゥルーローズ(2,500円)【イベント情報】RMKのメイクアップアーティスト・塚本拓也によるメイクが受けられる「アーティストフェア」が8月6日、7日に伊勢丹新宿店本館1階=化粧品/RMKで開催。予約・問い合わせ:TEL03-5312-1314(直通)※予約は定員になり次第終了※都合により企画が変更または中止になる場合あり
2016年08月04日コラージュ、イラスト、ペインティングなど様々な手法を用いて創作活動を行うとんだ林蘭が、約1年ぶりとなる個展「THE FREAK SHOW」を、東京・目黒区のボイルド(VOILLD)で9月2日から開催する。今回の個展では見世物小屋をテーマとして、とんだ林蘭の持つ奇妙なものへの好奇心や興味が、自身の視点を通して架空の世界の中のキャラクターとなってそれぞれの作品で表現されている。カラフルで親しみやすい作品は、見る者が奥深くに隠れ持つ願望をかきたてて、自由な嗜好や感性をもつことの重要さ、楽しさを訴えかけてくるかのよう。展覧会ではペインティングが中心の平面作品の他、立体コラージュ作品など約20点が発表され、会場では展示作品をはじめとするポスター、クッション、マグカップといった展覧会限定オリジナルグッズも販売される予定だ。また、個展初日となる9月2日は18時から、アーティストを囲んでのオープニングレセプションも開催され、展示を祝して立川のベーカリー・シンボパンが出店する。【イベント情報】タイトル:TONDABAYASHI RAN EXHIBITION “THE FREAK SHOW”会場:ボイルド(VOILLD)住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台地下1階会期:9月2日~25日開廊時間:水曜から金曜は12時~20時、土曜、日曜は12時~18時休廊日:月曜、火曜、祝日
2016年08月04日レペット(Repetto)がトワル・ド・ジュイ(西洋更紗)とのコラボレートコレクションを8月10日に発売する。フランスの伝統的なテキスタイルの1つとして愛されているトワル・ド・ジュイの創設者、クリストフ=フィリップ・オーベルカンフの生誕200周年を記念して実現した今回のコラボレーションでは、トワル・ド・ジュイ美術館のアーカイブから厳選した2種類のテキスタイルからインスピレーションを得ている。ラインアップはレペット定番モデルの1つ、ローファー「マイケル」(4万9,000円)と、ミニマルなシルエットが特徴のショルダーバッグ「プティ サック アダージュ」(6万8,000円)、「スカーフ」(3万9,000円)の3種類。絶妙な色合いとモダンなプリントパターンからは、オーベルカンフの精神が感じられる特別なコレクションとなっている。なお、コラボレートコレクションの取り扱いはレペット銀座店、梅田阪急店、公式オンラインストアを予定している。
2016年08月04日フレデリック・カッセルが月替りのテーマをもとにスイーツを展開している「Inspiration」 から、8月、9月はフレデリック・カッセルが最も得意とする“バニラ”をテーマにした3種類のスイーツが登場した。「ミルフイユ・フィンガー ヴァニーユ・メキシコ」(税込778円)は、バニラの起源であるメキシコ産のワイルドな香りが特徴のバニラを使ったミルフイユ・フィンガー。もっちりとした生地のビスキュイにホワイトチョコレートのバニラクリーム、サクサクのフイユタージュ(パイ生地)にバニラの香り豊かなマスカルポーネクリームを合わせた。これに、アーモンドクリームベースのガナッシュにマダガスカル産バニラを合わせた「マカロン ヴァニーユ・マダガスカル」(税込260円)、香り高いウガンダ産バニラのマスカルポーネクリームの中になめらかなホワイトチョコレートのバニラクリームを閉じ込めた「タルト ヴァニーユ・ウガンダ」(税込648円)を合わせた3点が販売されている。その他、「和栗のパリブレスト」(税込778円)、「シャテーニュ」(税込486円)、「モンブラン」(税込864円)などの秋限定スイーツも順次展開される予定だ。また、9月14日にはカッセルの出身地であるフランス北部のピカルディ地方に伝わる伝統菓子「ガトー・バチュ」(税込2,160円)が新登場。たっぷりのバターと卵を使ったふわふわとした食感が特徴で、朝食にコンフィチュールを添えて食すのがカッセルの定番スタイル。
2016年08月04日日本最大級のパンイベント「世田谷パン祭り」が、10月9日、10日にIID 世田谷ものづくり学校、世田谷公園、池尻小学校第2体育館、せたがやがやがや館、三宿四二〇商店会加盟店などの会場で開催される。日本で有数のおいしいパンが集結するエリア、世田谷のパン屋を中心に日本全国から様々なパンが集結する同イベント。昨年行われた第5回では、約120店もの店舗が出店し、2万5,000名ものパン好きが来場した。今回の「世田谷パン祭り」では、“パンと恋”をテーマに世田谷区のパン屋から、せたがやブレッドマーケット、ボヌール、サンクサンス、salut!!、シニフィアン シニフィエ、Boulangerie Puku-gari、小麦と酵母 濱田家などが出店。世田谷区外(東京)のパン屋からはecru、ドイツパンの店 リンデ、マールツァイト、Bakery Protea、ゴンノベーカリーマーケット、パンオスリール、ボンジュール・ボンなどが、全国各地のパン屋ではベーグル専門店 coco bagel、川越ベーカリー楽楽、おへそカフェ&ベーカリー、山羊さんの贈り物などが参加する。さらに、今回も様々なパンのおともを販売。Bocchi、瀬戸内ジャムズガーデン、bee brand × 坊ノ内養蜂園、NECKTIE design office、THE GLOBE CAFE/H TOKYO、カフェテナンゴ、パンモット、PRANA CHAI、SWITCH COFFEE TOKYOなど1日あたり約120店舗が出店を予定している。その他、開催エリアである三宿の“3”にちなんだ完売続出の「三宿三色パン」も登場。20店舗以上のパン店が参加して、“NO.1 三宿三色パン”を決定する「三宿三色パンコンテスト」を今回も同時開催する予定だ。また、各店舗を巡ってスタンプを集めると、同イベント限定グッズが手に入るスタンプラリーも行われる。さらに、今年のオフィシャルキャラクターグッズのTシャツや、パンバッグなどのオフィシャルグッズも販売。パン好き、世田谷に関わるアーティストやクリエイターとのコラボレーショングッズも販売される予定だ。
2016年08月04日東京・青山のコト・モノ・ミチ(coto mono michi)at TOKYOにて8月18日から30日まで、「『はじめて出会う 一生ものの漆器』展 - 産地ゴト展 vol.06 “会津”」が開催される。“産地ゴト展”第6弾となる今回は、美しい四季の風景の中に歴史や伝統を色濃く残す街、福島県会津若松市にフォーカス。この土地で生まれる会津漆器は数ある伝統工芸品の中でも特に有名で、歴史的には輪島塗や津軽塗よりも早くから盛んになったと言われている。同展ではこの会津漆器を通して、産地である会津の魅力を紹介。修理を施しながら一生使うことができる会津漆器の強みを活かし、現代の感性を加えて作り上げられた作品の数々が展開される。参加企業は、会津の伝統工芸品などを現在のライフスタイルに合った商品として再生させている遠藤正商店や、“漆のある暮らし・遊び”をコンセプトに新しい挑戦を続ける関美工堂など。また、8月27日の13時から14時30分、15時30分から17時までは、会津職人による本漆を使った蒔絵のワークショップを開催。好きな商品に蒔絵を施し、オリジナルの漆器を作ることができる。定員は各回10名で参加費は3,000円から。【イベント情報】「はじめて出会う 一生ものの漆器」展 - 産地ゴト展 vol.06 “会津”会場:コト・モノ・ミチ at TOKYO住所:東京都港区南青山5-2-16 青山フレックスA会期:8月18日~30日時間:11:00~20:00(8月30日は17:00まで)休館日:水曜日
2016年08月04日ナイキラボ(NikeLab)が8月18日、アンダーカバー(UNDERCOVER)とのコラボレーションによる「NIKELAB GYAKUSOU FALL 2016」コレクションを発売する。約6年にわたる協業で、ランニングの視点から機能性とスタイルのバランスの探求を行ってきた「NIKELAB GYAKUSOU」。最新コレクションでは、これまでの特徴である控えめな色使いから離れ、ネオンでアクセントをつけた鮮やかな原色を用いて、力強さが表現された。伝統的なレーシングトップスから着想を得た「NikeLab Gyakusou DRI-FIT ディスタンス シングレット」(税込8,100円)には、アスリートを涼しくドライに保つDRI-FIT素材を使用。そろいの「NikeLab Gyakusou DRI-FIT ディスタンス ショート」(税込1万2,960円)には、軽量で通気性に優れたナイキ フライ ベント ウエストバンドと、ジャケットや長袖のトップスを簡単に収納できるバックパネルのクイックパックポケットが施されている。取り扱いは、オンラインショップNIKE.COM/NikeLab及び、一部のNikeLab販売店となる。
2016年08月04日ミハラヤスヒロ(MIHARA YASUHIRO)のデザイナーである三原康裕が、ロンドンコレクションに発表の場を移した心の内を語ったインタビュー。前編「三原康裕が語る“パリからロンドンへ発表の場を移した心の内”」はこちらから。後編では、彼が見据えるファッションの未来を垣間見ることができた。ーー今回のコレクションは、会場もボーリング場でしたし、単純に“楽しさ”や“奔放さ”というのを感じます。スタッフにもよく言うのですが、トレンドをああだこうだ言う前に、単純に「洋服は好きか?」と。僕も昔はただただ洋服が好きだったから。今は、当時その洋服がなんで好きだったのかということを再確認する時期に来ているんだと思います。40歳になって、これまで自分が作ってきたものが、自分にとっての大きな先生なんです。これまで作ったものによって、自分をより明確にしていきたい時期なのかな。そこは芸術の世界でも同じで、自分が当時理由もなく好きだった表現やその手法を、ある程度時間が経った後で振り返ることで客観的に分析できる。それをファッションという、人が日常的に使うものの中でどうやって表現していくか。もう一度、原点に立ち返る時期に来ていると思いますね。ーーそういう“立ち返る”ことも含めて、新天地であるロンドンへ移ったということでしょうか。パリではある程度の“位置付け”をもらってきたがために、ロンドンに移ることで、そういう立場を少なからず失うとは思いました。しかし逆に、得るものもまた大きいであろうと。これも先ほどの直感的な部分と繋がってくるんですが、今の自分が楽しいと思える方を選び取っているというか。パリのコレクションオーガナイザーからはすごく好かれていて、スケジュールも良いところに入れてもらってたんですけどね。ですが、ロンドンもウェルカムなムードで、好きな時間で良いよって言ってもらえました。ーー今、文化やアートの世界では、直感的な選択やエモーショナルな表現を再評価する気運が高まってきていると思います。斜に構えずに、いいものを素直にいいと言える時代になってきたのかなって思います。文化も人も、時を経て、賢くなってきたんだと思います。知性というか知能というものは、抑えられてしまっているかもしれないですが、言葉にできないものを、しっかりと感じ取ろうとする姿勢は昔よりも強くなったと思いますね。ここ最近のファッションに対しても、同様のことが言えます。起爆剤となるのはランウェイかもしれないですが、今の若い子たちはもっとヒストリカルに、もっとストリート的になってきています。ランウェイをさらに進化させたいという自由な感覚や発想を持っていますよね。ーーインスタグラムの登場も大きいでしょうね。ファッションってある種、直感的であり感覚的であることが重要だと思っています。「かっこいい、かっこ悪い」が大前提として存在するから面白いんです。昔はすごく論文的なアートが多くて、なるほどなって思いながら、悩み考えることもありました。でもやっぱり、パッと見て「美しい」とか、単純に「素晴らしい」ものは、いくら言葉を尽くしても表現しきれないですから。ーー世の中がこれだけ複雑で、混沌としてきたからこそ、アートやファッションは“直感的”で“エモーショナル”なものを求めているのかもしれませんね。世界がこの先どうなっていくかは、まったくわかりません。いちデザイナーとして、今後の動向には注目していきたいです。僕はファッションで、世界を“見直す”ことができると思っています。ファッションで、世界を再提示して見せると言いますか。もう少し進んだ言い方をしますと、それをポジティブに昇華できるのがファッションの力だと思っているので。ただ僕は政治論者ではありません。だからあくまでも、世界に対するメタファーとして、ファッションを通して表現を続けていきます。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)やアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)を引き合いに出すのが、正しいかどうかわからない。彼らが常に理想を掲げて、“性差”から解き放たれた自由な未来を思い描く一方で、三原は現在のファッションや世の中のムードに対して一石を投じるようなコレクションを打ち出した。しかし、リアリストに徹したわけでもない。彼は、十八番である“再建築”を駆使することで、過去をリミックスし、“新しいもの”として提示したのだ。結果、自由で伸びやかな、ある種牧歌的なアイテムが数多く見られることとなった。それは“ポジティブのリアリズム”とも言うべき、経験と研鑽に裏打ちされた、ミハラ流の未来と言ってもいいだろう。ルック一つひとつを目で追うだけで元気が出て来て、前向きな気持ちにさせてくれる。彼はロンドンで、純粋に“洋服”が好きだった頃の、反骨心あふれるティーンエイジャーに戻ったのだ。じゃあ、これから先のコレクションはどうなるだろう。ミハラヤスヒロが描く未来は、“性差の解放”よりも先にあるような気がしてならない。つまり、“個性の解放”がそこにあるとすれば、性差も階級も関係なく、誰もが自由にその魅力を享受できるような服が生まれるはずだ。その未来ではもはや個性的であることにこだわる必要はない。個性的であることも、個性的でないことも、等しく扱われる未来だ。今回のロンドンでのコレクションは、新たな道徳心を持った未来の世代へと繋がっている。
2016年08月03日