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スガ シカオが2027年のデビュー30周年に向けて、ファンクラブ「30周年応援倶楽部」を発足。併せて、スペシャルライブ映像作品『0226』を2025年7月にリリースすることも発表した。ファンクラブ「30周年応援倶楽部」は、無料で会員登録ができるプレサイトがスタートしており、ファンと一緒にスガ シカオの30周年を盛り上げるための特別なコミュニティの場となっている。本オープンとなる2025年2月26日までの間は、登録者限定のコンテンツや特別配信などを楽しむことができ、無料会員登録するとファンクラブの内容や入会案内などが公開されていくとのこと。ライブ映像作品『0226』は、今年2月26日TOKYO DOME CITY HALLで行われた『スガ+森で作った数々の名曲を、ストリングスで味わう会』と、2025年2月26日(水)東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催される『Shikao & The Family Sugar TOUR~Acoustic Soul~』のデビュー記念日の2公演を収録。ビクターオンラインストア初回生産限定盤に限り、スガシカオとバンドメンバーによる座談会映像や写真とインタビューで構成されたスペシャルブックが特典が付属される。また、『スガ+森で作った数々の名曲を、ストリングスで味わう会』のライブ映像を使用した「あなたへの手紙」Precious MUSIC VIDEO (Live movie from 2024.2.26 at TOKYO DOME CITY HALL)が公開中となっているのでこちらもチェックしていただきたい。「あなたへの手紙」Precious MUSIC VIDEO (Live movie from 2024.2.26 at TOKYO DOME CITY HALL)<リリース情報>30周年記念プロジェクト スペシャルライブ映像作品『0226』2025年7月2日(水)発売◾️ビクターオンラインストア 初回生産限定盤Blu-ray(2BD / 特典映像入り)+4CD(LIVE CD)+スペシャルブック:15,000円(税込)DVD (2DVD / 特典映像入り)+4CD(LIVE CD)+スペシャルブック:15,000円(税込)・特典映像(予定):スガ シカオ×バンドメンバー座談会・スペシャルブック(予定):スガ シカオ ロングインタビュー、バンドメンバー対談、ライブ写真などで構成Blu-ray予約はこちら: 予約はこちら: ◾️通常盤Blu-ray(2BD):10,000円(税込)DVD(2DVD):10,000円(税込)Blu-ray予約はこちら: 予約はこちら: ファンクラブ 「30周年応援倶楽部」『スガ シカオ30周年応援倶楽部』プレサイト無料会員登録<ツアー情報>Shikao&The Family Sugar TOUR~Acoustic Soul~※終了公演は割愛1月11日(土) 神奈川・厚木市文化会館大ホール1月13日(月•祝) 石川・金沢市文化ホール1月24日(金) 北海道・Zeep Sapporo ※Sold out1月31日(金) 山口・下関市民会館 大ホール2月1日(土) 大阪・オリックス劇場※Sold out2月14日(金) 広島・呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)2月26日(水) 東京・LINE CUBE SHIBUYA※Sold out3月7日(金) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール※Sold out3月23日(日) 福岡・福岡国際会議場 メインホール※Sold out3月29日(土) 千葉・松戸・森のホール21大ホール※Sold out【チケット情報】A席 8,600円()FMとやま開局40周年記念Shikao & The Family Sugar TOUR ~Acoustic Soul~4月1日(火) 富山・FMとやま開局40周年記念富山県民会館【チケット情報】A席 8,600円プレリクエスト先行:12月23日(月)23:59までスガ シカオ・オフィシャルサイト()
2024年12月10日Stray Kidsが自身最大規模となるワールドツアーの日本公演『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』の千秋楽を12月8日、京セラドーム大阪で迎えた。当日はWアンコールを含め、自分たちで楽曲の制作を手がけた全35曲を披露。『ATE』や先日発売されたばかりのJAPAN 2ndアルバム『GIANT』のリード曲はもちろん、それぞれの個性を活かしたソロや『2022 MAMA AWARDS』を彷彿とさせるステージなど、3時間以上に渡ってStray Kidsの音楽を休む暇なく味わえる幸せな時間となった。Photo:田中聖太郎ライブ開始時刻になるとスクリーンに次々とメンバーの姿が映され会場は大揺れ。そして巨大化したリノとスンミンがスクリーンから飛び出すように客席を覗き込むと歓声が上がり、『ATE』のCDのジャケット写真を模したセットからメンバーが登場。フィリックスが「ほな、行こかー!」と大声で叫び、「MOUNTAINS」でド派手にライブの幕が開けた。Photo:田中聖太郎事務所「Thunderous」「JJAM」と中毒性の高い曲を披露した後、リーダーのバンチャンが「STAY(※Stray Kidsのファンネーム)の皆さんお元気でしたか?京セラドーム大阪にまたスキズが戻ってきたで。その声がほんまに聞きたかった」と大阪弁でコメント。リノが「今日帰りたくないSTAYは叫べ!」と煽るとドームに割れんばかりの悲鳴が響いた。Photo:田中聖太郎「District 9」の後、ステージに無数のドアが登場し「Back Door」がスタート。ドアの開閉を利用した華麗なパフォーマンスでファンの心を奪うと前半のソロステージに突入。トップバッターのハンはロック曲の「Hold my hand」でハイトーンボイスを響かせ、会場を圧巻。エレキギターも掻き鳴らし、スキルの高さを見せつけた。Photo:田中聖太郎事務所続くリノは爽やかなダンスナンバーの「Youth」でファンを魅了。スンミンは断崖絶壁のセットでアコーステックギターを弾き語りしながら「As we are」を歌唱する。透明感のある歌声に合わせたファンの掛け声もピッタリで心地良い一体感を生み出していた。前半のソロステージのトリのヒョンジンはカメラに抜かれると投げキスを披露し、ファンは悶絶。彫刻のように美しい肉体で「So Good」を力強く、妖艶にパフォーマンスし、圧倒的な華やかさを放っていた。Photo:田中聖太郎衣装を着替え、ド派手なセットと共に登場したStray Kids。『ATE』のリード曲の「Chk Chk Boom」を披露すると会場の熱気は急上昇。そのままラテン調の「TOPLINE (Feat. Tiger JK)」「Super Bowl -Japanese ver.-」とボルテージを高める曲が続き、センターステージで「COMFLEX」を披露。「LALALALA」では足音が揺れる程盛り上がり、サビでは客席もメンバーと一緒に合唱。日本オリジナル楽曲の「GIANT」ではダイナミックなパフォーマンスで会場を圧倒していた。Photo:田中聖太郎事務所激しい曲がしばらく続いた後は、バラード曲の「twilight」を歌唱。優しく温かな空気が会場を包み込んだ。「Lonely St.」は客席にマイクを向けながらエモーショナルに歌い上げ、「Social Path (feat. LiSA)」はファンとの大合唱でスタート。途中LiSAのパートをバンチャンとハンが代わりに歌い、高い歌唱力で会場を席巻した。Photo:田中聖太郎後半のソロステージはバンチャンの「Railway」で幕開け。最後は上半身裸になり、肉体美を披露する一幕も。アイエンはウエストが露出したセクシーな衣装で「HALLUCINATION」を披露。いつもグループの末っ子キャラのアイエンだが、妖艶な魅力を放ち、そのギャップに客席は歓声を上げていた。Photo:田中聖太郎事務所フィリックスは名前のイニシャルであるFをモチーフにした装置に乗って天井から舞い降りるように登場。キラキラの花吹雪を浴びながら、「Unfair」を歌い上げる。フィリックスの美貌と儚げな演出が見事にマッチし、客席は思わず息を飲んだ。チャンビンはパワフルなラップとインパクトのあるサウンドがずっしりと響く「ULTRA」で後半のソロステージのトリを飾った。Photo:田中聖太郎事務所「GET LIT」のイントロが流れるとリノ、ヒョンジン、ハン、スンミンが登場し、4人でステージを盛り上げる。そして途中からバンチャン、チャンビン、フィリックス、アイエンも合流し、8人で一糸乱れぬパフォーマンスを展開した。そのまま「ITEM」「DOMINO」「God’s Menu」とアップテンポなナンバーを立て続けに披露。「S-Class」では客席との一体感も凄まじく、会場の温度も急上昇。ステージからは火花も上がり、ファンはStray Kidsに熱狂し続けた。Photo:田中聖太郎MCではヒョンジンが「STAYの人生は僕のものです」とファンへの揺るぎない愛をアピール。またバンチャンの鍛え上げた腹筋が見たいと会場から“見せて”コールが起きた。そして本編最後のパートがスタート。「VENOM」から「MANIAC」の流れは『2022 MAMA AWARDS』のパフォーマンスを彷彿とさせる大迫力のステージで、客席も歓声。最後は花道をメンバーとダンサーで全力疾走し、燃え尽きるようなパフォーマンスを届けた。Photo:田中聖太郎事務所ラフな衣装に着替え、再びステージに戻ってきたStray Kids。「I Like It」でアンコールをキックオフし、メドレーで「CASE 143 -Japanese ver.- + My Pace -Japanese ver.-」を歌い上げた。フィリックスは最後の挨拶で「大阪公演最終日が終わりました。STAYの熱気に圧倒された3時間でした。僕の元気の源はSTAYやで。大好きなSTAYに1つ伝えたいです」言い、マイクなしで「ほんまにありがとう!」とファンに感謝の思いを絶叫。Photo:田中聖太郎事務所サプライズで「人混みの中でもSKZだけ見てるよ(ハートマークの絵文字)じーーっ焼き付け完了!」と書かれたスローガンを会場のファンがStray Kidsに見せると、メンバーはびっくり顔。「Stray Kids」を歌って一体感を高めた後、Stray Kidsのライブではお馴染みの「MIROH」を披露。最後はみんなで手を繋いで「またねー!」とStray Kidsはステージから去った。Photo:田中聖太郎事務所しかし、ファンの声に応え「じゃあ皆さん最後にいきましょう」とステージに戻り、「Chk Chk Boom (Festival Ver.)」をお届け。Stray Kidsは再びステージから去ったが、アンコールが起こると「メリークリスマス!」とファンの前に登場!日本オリジナル楽曲のクリスマス曲「Christmas Love」ではメンバーがサンタ帽などを被って愛嬌を振り撒き、会場はクリスマスムード一色に。『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』千秋楽公演は、幸せな空気に包まれながら幕を閉じた。Photo:田中聖太郎Text:近藤加奈子Photo:田中聖太郎/田中聖太郎事務所<公演情報>Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>2024年12月8日(日) 大阪・京セラドーム大阪セットリスト1. MOUNTAINS2. Thunderous3. JJAM4. District 95. Back Door6. Hold my hand(ハン / ソロ楽曲)7. Youth(リノ / ソロ楽曲)8. As we are(スンミン / ソロ楽曲)9. So Good(ヒョンジン / ソロ楽曲)10. Chk Chk Boom11. TOPLINE(feat. Tiger JK)12. Super Bowl -Japanese ver.-13. COMFLEX14. LALALALA15. GIANT16. twilight17. Lonely St.18. Social Path(feat. LiSA)19. Railway(バンチャン / ソロ楽曲)20. HALLUCINATION(アイエン / ソロ楽曲)21. Unfair(フィリックス / ソロ楽曲)22. ULTRA(チャンビン / ソロ楽曲)23. GET LIT24. ITEM25. DOMINO26. God’s Menu27. S-Class28. VENOM29. MANIAC30. I Like It31. CASE 143 -Japanese ver.- + My Pace -Japanese ver.-32. Stray Kids33. MIROH34. Chk Chk Boom(Festival Ver.)35. Christmas Love特設サイト:<リリース情報>JAPAN 2nd Album『GIANT』発売中【収録曲】1. GIANT2. Chk Chk Boom -Japanese ver.-3. NIGHT(TVアニメ『神之塔 -Tower of God- 工房戦』オープニングテーマ)4. Falling Up(TVアニメ『神之塔 -Tower of God- 工房戦』 エンディングテーマ)5. WHY? (フジテレビ系木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』主題歌)6. Saiyan7. 愛をくれたのに、なぜ8. Christmas Love9. NIGHT -English ver.-10. Falling Up -English ver.-11. Christmas Love(Instrumental)※FC限定盤のみ収録配信リンク:購入リンク:公式サイト:
2024年12月10日スティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けた『ジョーズ』『E.T.』『ジュラシック・パーク 3D』の3作品が、日本初となるIMAXで上映されることが決定した。弱冠21歳でユニバーサル・ピクチャーズとの契約を結び、その後半世紀以上にわたり映画界の最前線を走り続けているスティーヴン・スピルバーグ。『シンドラーのリスト』で米アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀作品賞をダブル受賞。『プライベート・ライアン』で2度目の同最優秀監督賞を受賞し、その地位を不動のものにすると、2018年には世界初となるひとりの監督作品での全世界累計興行収入100億ドル越えを達成した。今回の上映は『スティーヴン・スピルバーグIMAX映画祭』と称し、『ジョーズ』は2025年1月10日(金) 、『E.T.』は1月24日(金)、『ジュラシック・パーク 3D』は1月31日(金) より公開される。『ジョーズ』は1975年の日米初公開から50周年の節目となる記念上映、また日本国内の映画館において『ジュラシック・パーク』が3D版で上映されるのは今回が初となる。併せて、ポスタービジュアルと予告編(60秒)が公開された。『ジュラシック・パーク 3D』『ジョーズ』『スティーヴン・スピルバーグIMAX映画祭』予告編<上映情報>『スティーヴン・スピルバーグIMAX映画祭』2025年1月10日(金)『ジョーズ』2025年1月24日(金)『E.T.』2025年1月31日(金)『ジュラシック・パーク 3D』全国のIMAXシアターにて公開公式HP:
2024年12月10日2025年のゴールデンウィークに公開される映画『マインクラフト/ザ・ムービー』の特別映像が公開された。『マインクラフト』は、3Dブロックで構成されたバーチャル空間の中で3Dブロックを集めながら自分の好きなように動き、自分の好きなようにものづくりや冒険が楽しめるゲーム。様々なプラットフォームで展開され、2014年には「世界で最も売れたインディーズゲーム」としてギネス世界記録に認定。2023年には、世界売上本数が3億本を突破している。少年時代からずっと“子ども立ち入り禁止”のとある採掘場で採掘することを夢見ていた主人公のスティーブ。大人になり、憧れの採掘場で掘って掘って掘りまくった先で発見したのは、青く光る謎のキューブだった。そのキューブに触れたことで、異世界へテレポートされてしまったスティーブ。彼の目の前に広がっていたのは、イメージしたものを何でも創り出せる不思議な世界、“オーバーワールド”だった。公開された映像では、こだわり抜かれた美術が光る撮影現場の様子や、作り込まれた世界観に感動と興奮しつつ確かな手応えを明かすキャスト・スタッフたちのコメントが映し出されるほか、本作で未知の冒険へ繰り出すキャラクターたちについても紹介。また、現実の世界と“オーバーワールド”を行き来することも明かされ、どんな冒険が展開されるのか期待が高まる映像となっている。どこまでも四角くユニークな“オーバーワールド”の美術を担当したのは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作への参加で知られ、『王の帰還』でアカデミー賞美術賞を受賞しているグラント・メイジャー。その確かなセンスを発揮しながら、人気の動画投稿者にも協力を仰ぎ、ゲームファンも映画ファンも夢中にさせる唯一無二の美術を完成させた。本作で製作を務めたトルフィ・F・オラフソンは「ゲームの世界を正確に再現することにとても興奮した」、主演のジャック・ブラックは「この映画はマインクラフトとそのプレイヤーの創造力をリスペクトしている。創れば生きのびられる、それがマインクラフトのすごいところさ」とそれぞれ語り、ゲームの共同開発者イェンス・バーゲンステンは「完成が待ちきれない」と太鼓判を押している。併せて、本作のムビチケが12月13日(金) より発売されることが決定。ムビチケカードは、クリーパーの顔面アップが採用されたインパクト抜群のビジュアルとなっている。『マインクラフト/ザ・ムービー』特別映像<作品情報>『マインクラフト/ザ・ムービー』2025年 ゴールデンウィーク公開【ムビチケ】一般:1,600円小人:900円公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2024年12月10日スパイダーマンの宿敵として描かれ、ヴェノムにも匹敵する強さを誇るスーパーヴィラン“クレイヴン”。そんな彼が誕生する物語を描いた『クレイヴン・ザ・ハンター』が12月13日、日米同時公開される。怒りのままに“狩り”を繰り返すクレイヴンのことを、吹き替え版でクレイヴンを演じる津田健次郎は「共感はしないけれど、わからなくはない」と話す。その理由とは?吹き替えは「針の穴に糸を通すような、職人的な面白さ」がある──映画『クレイヴン・ザ・ハンター』を観た印象は?暴力描写も激しめで結構血も出ますし……なかなか迫力のある、ワイルドな映画だなと思いました。ヒーローものですが、生身のアクションであるところもこの作品ならではの個性だと感じましたね。──裏社会を支配する冷酷な父親、幼い頃に亡くなった母親、そして、クレイヴンが最も大切にしている病弱な弟といった家族との関係についてはどのように感じましたか?父親と弟と複雑な関係を育んでいて、そこから生きる道が決まっていくような……クレイヴンの抗えない運命が描かれている、重厚感のあるお話だなとも思いました。それらをふまえて、クレイヴンを演じる際には「なるべく丁寧にニュアンスを拾っていこう」と特に意識していたと思います。アクションシーンも多いなか、勢いだけで演じるのはちょっともったいないですから。──普段は冷静で落ち着いているクレイヴンですが、怒りを爆発させたり、ときに若さを含んだりと、いくつもの表情を見せる幅の広い役どころの印象でもありました。そんなクレイヴンの幅広さをどのように表現したのでしょうか?どちらかというと、原音やアーロンさん(クレイヴン役のアーロン・テイラー=ジョンソン)の表情のニュアンスを頼りにしていたかなと思います。ただ、収録時にディレクションいただいたのが……最初に自分なりに演じてみたときには、もう少し気だるい感じも入っていたんですが、「気だるさはなるべく抜いて、もうちょっと若くやっていきましょう」とリクエストいただいたので、そこは特に意識はしていました。──吹き替える際に、アーロンさんのお芝居のなかでも最も重視したのは?どういう音でどういったニュアンスでやっていらっしゃるのかというのも大切ですが、一番は表情ですかね……アーロンさんの表情に自分の芝居が寄り添える感じだといいなと思っていたので、音よりも表情を重視していたと思います。──「この表情ならこういう音だな」という感じでしょうか?ん~、音というよりも……なんて言えばいいのかな?──アーロンさんと一緒にお芝居をしている感覚?あ、うん、そっちのほうが近いかもしれません。もちろん、音響監督さんの意向が最優先にはなりますし、どのくらいのバランスで演じるのかっていうのも音響監督さんがイメージしているものを目指すんですが……自分の意識としては、クレイヴンに寄り添う感じが強いかな。言葉にするのが難しくて、ふわっとした話ですみません(苦笑)。──アニメと吹き替え、声を入れるのは同じですが、やっていることは大きく異なりますよね?改めて、違いについて教えていただけますか。そうですね、アニメと吹き替えで比較すると、吹き替えのほうが制限が大きい気がします。役を演じているご本人が映って喋っている。そこに表情もついていて、間やブレスが明確に決まっていますから。それらの多くの要素があるなかで、どんなふうに表現を合わせていくかというのが吹き替えで行う作業ですね。一方、アニメはもう少し自由度が高いといいますか……アフレコ時にはまだ画ができていないことも多いので、表情もどちらかというと僕らがつけていくみたいな部分もあります。それぞれに面白さがありますが、吹き替えのほうでいえば「針の穴に糸を通すような、職人的な面白さ」みたいなものが強いのかなあ……なんて思っています。表現者として、ネガティブな感情も大事にしている──金儲けのために罪のない動物たちを狩る人間たちを、クレイヴンは自分の“狩り”の対象としています。そんな彼に共感できるところはありましたか?僕は正義感が強いわけでもないですし、クレイヴンも正義感で戦っているというよりも「悪党どもが気に入らない」とか「悪の在り方が気に入らない」みたいな感覚で狩りをしている印象があるので……共感できるほど彼に近しいものを自分のなかに感じることはありませんが、「わからなくはない」という気もしました。──クレイヴン自身にも抑えることができない“怒り”が彼の原動力になっていることに関してはいかがでしょうか?それはすごくわかります。彼ほどではないですが、僕も怒りの感情をつねに抱えて生きている自覚がありますから……というのも、僕らのような表現していく人間にとって、ポジティブな感情だけでなく“怒り”のようなネガティブな感情もすごく大事なものなんですよね。特に、社会に向いている目みたいなものからくる怒りについては、自分と共通するものがある気はしています。──弟のディミトリもネガティブな感情を抱えたキャラクターですね。自分は弱いから父親に認めてもらえないと、幼い頃からずっとコンプレックスを植え付けられてきて、それが思わぬ方向へ向かってしまうディミトリは見ていて感情移入しやすいキャラクターだと思います。ただ白くて美しいだけじゃない彼の人間臭さに共感する部分はあるけれど、共感しきれない、応援しきれない、みたいなところが面白くて、登場人物のなかでも特に興味深いキャラクターだと感じました。──色々とこじらせているクレイヴン一家ですが、津田さんご自身は“逃れられない血の絆”みたいなものを感じたことはありますか?そんなに大層なものではありませんが、「あれ?親に顔が似てきたな」とか(笑)そういったことはあります。完全に別の人間なのに、顔が似ているという……遺伝子レベルで刻まれている何かがあるんでしょうね。若干のめんどくささは感じます(笑)。「芝居は面白いな」と今年もまた実感しました──作中で印象的だったシーンは?冒頭の一連のシーンですね。ネタバレになるので多くは語れませんが……「なるほど、クレイヴンはこういった身体能力を武器としているんだ」とすぐに理解できると思います。アクションシーンとしてもスピード感に溢れていて面白かったです。──おっしゃる通り、“クレイヴン・ザ・ハンター”とはどんなものか、冒頭で一目瞭然でした。クレイヴンというキャラクターが持つ個性が非常に色濃く出ていて、冒頭のつかみで全部説明できてしまっているんですよね。セリフや掛け合いで長々と説明するのではなく、「こういうタイプの人です」というのがアクションのなかに組み込まれていて、一発でわかってしまう構成が面白いなと思いました。この作品自体にアメコミものとしての面白さがあって……、ほぼ生身で戦うところにも新しさを感じましたし、人間ドラマとしても非常に重厚感溢れる作品です。アクションと人間ドラマの両方が楽しめる総合力の高い映画になっていると思いますので、ご興味がおありの方はぜひご覧ください。──2024年もあとわずか。1年を振り返って、役者として新たに感じたことはありましたか?どうでしょうねえ……舞台作品や実写作品、吹き替え、アニメと色んな仕事をさせていただき、また1年、たくさんの経験を積ませていただけたことに感謝しています。お芝居の面では数年前から「もう一度初心に返ってやってみる」みたいな感覚がありますが、ますます芝居がわからなくなってきましたし、そういったところも含めて「芝居は面白いな」と今年もまた実感しながら、一つひとつのお仕事に向き合っていた感じでしたね。──「芝居がわからない」というのはどういう感覚なのでしょうか?芝居というのは難しい、ということですかねえ……いままでやってきたことも踏まえて、より深く掘っていくと「やっぱり芝居って、いまだにようわからんな」と思うんです(笑)。ずっとその繰り返しなんですが、作品一つひとつについてまずは丁寧に本を読み込んだり、イメージを作っていく。当然のことですが、そういったことが本当に大事だと思いますし、2025年もいままで以上に丁寧に芝居をやっていけたらいいなと思います。取材・文:とみたまい撮影:友野雄★「BOYSぴあ編集部」Xアカウントをフォロー&リポストで、津田さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】①BOYSぴあ編集部( @boys__pia() )のXアカウントをフォロー。②該当ポストを応募締め切りまでにリポストしてください。#津田健次郎() さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】①本アカウント( @boys__pia() )をフォロー②本投稿をリポスト※応募締め切り:2024/12/24(火) までインタビューはこちら! @tsuda_ken() #津田健次郎() #クレイヴン・ザ・ハンター() #クレイヴン() pic.twitter.com/MZDkgnpcAx()— BOYSぴあ編集部 (@boys__pia) December 10, 2024()【応募締め切り】2024年12月24日(火) 23:59まで【注意事項】※当選者の方には12月25日(水) 以降にXアカウントよりDMにてご連絡いたします。やむを得ない事情によりご連絡や発送が遅れる場合もございますのであらかじめご了承ください。※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。<作品情報>『クレイヴン・ザ・ハンター』12月13日(金) より日米同時公開公式サイト: and all related character names: (C) & TM 2024 MARVEL
2024年12月10日Text:森朋之Photo:渡邉一生ハンブレッダーズの対バンツアー『ハンブレッダーズ秋のグーパンまつりZ 2024』の最終公演が、東京・Zepp Hanedaで開催された。対バン相手は、ハンブレッダーズの4人が高校時代から憧れていた、凛として時雨。フロアを埋め尽くしたオーディエンスの前で両バンドは、世代とスタイルを超え、ロックミュージックの醍醐味をダイレクトに見せつけた。ステージ奥に掲げられたバックドロップには、ハンブレッダーズと今回のツアーの対バン相手の名前がデザインされている。04 Limited Sazabys、UNISON SQUARE GARDEN、サンボマスター、マカロニえんぴつ、凛として時雨。現在の日本のロックシーンを代表する5組との共演は言うまでもなく、バンドにとって大きな刺激となったはず。最終公演で彼らは、そのことを自らの音と身体ではっきりと証明してみせた。最初に登場したのは、凛として時雨。鋭利で煌びやかなギター、〈誰にも見せられないもの頭の中溢れて〉というフレーズから始まり、凄まじい突破力を備えたバンドサウンド、起伏に富んだメロディラインが共鳴。ピエール中野(ds)が煽ると、オーディエンスは拳を突き上げて興奮を表現する。ピエール中野(ds)さらにブルーの照明とまさにレーザービームのようなギター、美しき憂いを帯びたボーカルがぶつかり合う「laser beamer」、フィードバックを交えたギターサウンド、重厚な16ビートを軸にしたリズムアレンジ、TK(vo/g)、345(vo/b)のツインボーカルが炸裂した「DIE meets HARD」を放ち、フロアのテンションを力づくで引き上げていく。345(vo/b)前半のハイライトは、「a symmetry」だった。この曲が収録されたアルバム『still a Sigure virgin?』(2010年)は、ハンブレッダーズのメンバー(特にムツムロとuki)に大きな影響を与えた作品。この楽曲におけるダークかつエッジーな音像は、ハンブレッダーズのファンにも巨大なインパクトを与えたはずだ。「凛として時雨です、はじめまして」(TK)からはじまったMCでは、ピエール中野が「グーパン祭り、楽しみにしてきました。一緒に“グーパン!”やりましょう!」とアピール。さらにTKが「僕らのうるさい音楽にドン引きしている感じもあるかもしれませんが、ハンブレッダーズのみなさん、呼んでいただてありがとうございます。こういう音楽を聴いた若い人たちから、ああいう真っ当な音楽が生まれることを間近で見てもらえると思います」と語り掛け、ライブは後半へ。TK(vo/g)まずはアルバム『still a Sigure virgin?』から「I was music」。爆発的なダイナミズムのなかで独創的なフレーズが絡み合うシーンは、3ピースバンドの可能性を拡張し続けてきた凛として時雨の真骨頂だ。研ぎ澄まされたバンドグルーヴによってフロアが揺れた「DISCO FLIGHT」から今年リリースされた新曲「Trrrrrrrrrrrrrrrrrrrue Lies」と跳躍。そして初期の代表曲にして、最大級のアンセム「Telecastic fake show」へとつながる。2008年リリースの楽曲だが、その先鋭性と革新性は言うまでもなく、今もまったく色褪せていない。最後は「アレキシサイミアスペア」。凄まじい轟音、緻密に構築されたアンサンブル、ストーリー性と映像喚起力を備えたボーカルが互いを高め合うパフォーマンスは、まさに圧巻だった。凛として時雨ハンブレッダーズのステージは、冒頭からフルスロットルだった。ムツムロ アキラ(vo/g)、でらし(b)、木島(ds)、ukicaster(g)がステージ中央で目線を合わせた後、オーディエンスに向けて〈何処までも行けると思った夜だった/血と涙と汗が混じり合っていた〉と声を合わせて歌い上げる。1曲目は「銀河高速」。早くもフロアかシンガロングが発生し、ステージとの距離がグッと縮まる。「スクールカーストの最底辺から青春を歌いに来ました、ハンブレッダーズです」(ムツムロ)といういつもの挨拶から、「ヤバすぎるスピード」。気持ちよすぎるスピード感と切なすぎる青春の匂いで胸がいっぱいになる。ukicaster(g)さらに〈はじめから自由だった僕ら!〉という大合唱が発生した「はじめから自由だった」、冴えない思春期に出会った音楽の輝きをそのまま歌にした「DAY DREAM BEAT」を続け、最初のMC。話題はもちろん、凛として時雨。「すごかったな。マジでよかったな。良すぎた……最高だった」と声が上ずるムツムロ。「高校1年のときに『Telecastic fake show』のビデオを見て。最初はわかんなかったんですけど、翌日も翌々日も聴いて、知らぬうちになくてはならない状態になってた」(ムツムロ)「ムツムロさんと初めて会ったとき、この人、TKさんモデルのギター弾いてたんですよ」(でらし)からはじまり、メンバーそれぞれが時雨との出会い、どれだけ好きかを話し合う。その姿はほとんど高校生だ。「あ、でも、いまは俺らのライブなんで。最後まで楽しんでください」(ムツムロ)と気を取り直して(?)演奏されたのは、しなやかで軽快なグルーヴが印象的な「常識の範疇」。「各々のダンスでお願いします」(ムツムロ)という言葉に導かれた「DANCING IN THE ROOM」では、ソウル的なテイストを織り交ぜたアンサンブルを披露。8ビート主体のギターロックがハンブレッダーズの主軸ではあるが、その音楽性はじつに多彩。それを支えているのはもちろん、技術と個性を併せ持ったメンバーのプレイだ(この日は特にでらしのベースが冴えわたってました!)。でらし(b)ここでムツムロが新曲「アクション!」について言及。絵を描こうとか音楽やろうと思っても、SNSとかでめっちゃ上手い人を見ると「だったらやらなくていいか」と思いがち。でも、没頭する時間は何物にも代えがたいよな、ということを曲にしました……という話をしたあと、「今日はマジで15歳の気持ちに戻ったんで。その気持ちでアクション!を起こそうと思います」と「Telecastic fake show」(凛として時雨)をカバー。必死に食らいつくような演奏にグッと来ていると、そのテンションを保ったまま新曲「アクション!」へ。さらに“なんのために生きてんだ?”という根源的なテーマに射抜かれた「⚡」(ビリビリ)。ここ最近のハンブレッダーズは、バンドをやること、音楽を続けることの本質をそのまま歌ってるんだなと改めて実感させられた。木島(ds)「凛として時雨から影響を受けたことがわかりそうな曲」(ムツムロ)と紹介された「フィードバックを鳴らして」からライブはクライマックスに向かって進み始める。スリリングなバンドサウンドと〈生み出し続けようあの頃の自分がグッと来る名盤〉というパンチラインが響き合う「才能」も強く心に残った。「今年、大阪城ホール、武道館と大きい会場でライブをやらせてもらって。ハンブレッダーズが日本のロックバンドとしてちゃんと存在している意味を示そうと思って回らせてもらったツアーでした。(ツアーに参加したバンドと)肩を並べてやっていこうと思うんで、これからもよろしく」というムツムロに対して、フロアからは大きな拍手が送られた。ムツムロ アキラ(vo/g)欲しいもの、欲しい場所は自分たちで作ろうという切実な思いを刻んだ「グー」によって、観客との一体感はさらに強まっていく。続く「フェイバリットソング」では、曲の途中でムツムロが「木島さん、日和ってるんじゃないですか?もっと速くていいですよ」と煽り、いきなりスピードアップ。オーディエンスも笑顔で体を揺らし、拳を上げて、大きな声で歌う。本編最後は「ギター」。〈錆び付いたギターでぶっ壊す/もう全部全部全部〉というシンガロング、ムツムロ渾身のギターソロが響き渡り、ライブの興奮はピークに達した。アンコールで「末永くよろしくお願いします、ということで」(ムツムロ)と「プロポーズ」を届け、「秋のグーパンまつりZ 2024」は終了。この後もハンブレッダーズは、全国各地でイベントや対バンライブに出演。さらに新曲「夜明けの歌」をTVアニメ『マジック・メイカー~異世界魔法の作り方~』エンディング主題歌として書き下ろしたことも発表された。観るたびにライブがすごくなり、新曲も精力的にリリースし続けている4人は2025年、こちらの想像を超えるような飛躍を遂げることになるだろう。ハンブレッダーズ<公演情報>12月5日東京・Zepp Haneda(TOKYO)ゲスト:凛として時雨ハンブレッダーズセットリスト1銀河高速2ヤバすぎるスピード3はじめから自由だった4DAY DREAM BEAT5常識の範疇6DANCING IN THE ROOM7Telecastic fake show(凛として時雨カバー)8アクション!9⚡10フィードバックを鳴らして11才能12グー13フェイバリットソング14ギター―ENCORE―15プロポーズ<ツアー情報>『秋のグーパンまつりZ 2024』11月13日(水) 福岡・Zepp Fukuoka開場18:00 / 開演19:00ゲスト:04 Limited Sazabys※SOLD OUT/終了11月20日(水) 北海道・Zepp Sapporo開場18:00 / 開演19:00ゲスト:UNISON SQUARE GARDEN※SOLD OUT/終了11月26日(火) 愛知・Zepp Nagoya開場18:00 / 開演19:00ゲスト:サンボマスター※SOLD OUT/終了11月27日(水) 大阪・Zepp Osaka Bayside開場18:00 / 開演19:00ゲスト:マカロニえんぴつ※SOLD OUT/終了12月5日(木) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)開場18:00 / 開演19:00ゲスト:凛として時雨※SOLD OUT/終了<リリース情報>デジタル・リリース「アクション!」配信中ハンブレッダーズ「アクション!」ジャケット配信リンク:デジタル・リリース「フィードバックを鳴らして」配信中ハンブレッダーズ「フィードバックを鳴らして」ジャケット配信リンク:ハンブレッダーズ公式サイト:
2024年12月10日『桂二葉チャレンジ!! SECOND SERIES 2』が、11月28日に東京・有楽町朝日ホールで開催された。『桂二葉チャレンジ』は演芸写真家・橘蓮二のプロデュースのもと、桂二葉が落語界を代表する師匠に挑戦する企画。加えて『SECOND SERIES 2』では、毎回ネタ下ろしにも挑む。今回の公演では『蜆(しじみ)売り』を披露した。一席目に登場したのは二葉さん。毎回満員御礼であることを感謝しつつ、「ぽつぽつ(席が)空いてますが」でひと笑い。そして、この日のゲスト・柳家三三師匠について人前で話すのが苦手ということで、「私もトークが苦手なんで、最後のトークコーナーは盛り下がると思います」と客席を牽制し、笑いを誘った。そのほか、TVでの露出が増えたことにも触れ、某番組は「『笑点』と違ってヤラセが無い」と毒を吐くことも忘れない。今回も先にネタ下ろしをということで、さっそく『蜆売り』を高座にかける。蜆売りの少年の話を聞いた元義賊の旦那が、自分が過去にかけた恩が原因で少年が蜆売りをせざるを得ないことを知り、自分の罪を悔い改める人情噺。鳴り物も入りながらのしっとりとした物語が展開されるなか、二葉さんお得意のあっけらかんとした蜆売りの少年の様子がどこかミスマッチで微笑ましく、なおかつ語る場面の情景が浮かび上がる素晴らしい口演だった。続いて二席目は、ゲストの三三師匠。二葉さんがマクラで次回のゲストがえげつないと語っていたことを受けて、「最終回前の手頃なゲストの柳家三三で~す」と自己紹介すると、会場から割れんばかりの拍手が。そして高座にかけたのは、夫婦喧嘩をその家に泥棒に入っていた盗人が仲裁する滑稽噺『締め込み』。疑われた女房を演じている時の三三師匠が特に面白く、“犬も食わない”と形容される夫婦喧嘩とはこんなものだろうなと、納得させられる語り口だった。仲入りを挟んで、ふたたび二葉さんが高座に上がる。マクラも早々に口演したのは『池田の猪買い』。上方落語の旅噺のひとつで、冷えに悩む男が猪肉を食べた方がいいと助言を受け、新鮮な肉を得るため猪狩りに出かける噺。ネタ下ろしを終えてリラックスしたのか、フルスロットルでアホな男を茶目っ気たっぷりに演じていた。本編を終えて二葉さん、三三師匠揃ってのトークコーナーでは早々トークが苦手なことに触れ、「何回かやったけど弾まないね」「前は(春風亭)一花さんが間にいたからよかったけど、今日は黙ってる時間のほうが長いかも」などとふたりとも自虐的に語り、笑いを誘う。最初は二葉さんがネタ下ろしについて質問。三三師匠は毎月イイノホールでやってると言いつつ、毎月やってなかったので最近ちゃんとやり始めたけど、言ったことを後悔していると語った。また三三師匠は、今回の公演について「『蜆売り』やられるとそのあと落語するの大変なんだよ、だから今日は頑張りました」とチクリ。会場から大きな拍手が送られた。トークは転じてネタ覚えについての話に。三三師匠は直前までほっておいて、もうやらなきゃというときにやるタイプとのこと。そして、覚えるときに脇から話されるのが嫌いだから、今日の『池田の猪買い』にでてくるアホは大嫌いと話し、会場を沸かせた。最後は、二葉さんから次回の宣伝。またまたえげつないゲストが出ると話し、ゲストに立川志の輔師匠を迎えファイナルにふさわしい『百年目』をネタ下ろしすることを発表した。三三師匠からは、「二葉さんは野性味がある」との謎のエールも贈られ公演はお開きに。締めの言葉もトークが苦手なふたりらしく「じゃあ、終わりま~す」と突然の終了宣言となった。撮影:橘蓮二<公演情報>『桂二葉チャレンジ!! FINAL』2025年4月3日(木) 東京・有楽町朝日ホール開場 18:30 / 開演 19:00出演:桂二葉『百年目』ほか一席ゲスト:立川志の輔チケットはこちら:()桂二葉 関連リンクオフィシャルサイト:(旧Twitter)::
2024年12月10日BABYMETALの映像作品『BABYMETAL LEGEND - 43 THE MOVIE』より「KARATE」のライブ映像が公開された。12月11日(水) に発売される本作は、2024年3月23日・24日に沖縄・沖縄コンベンションセンター展示棟で開催され、ワールドツアーの締め括りとなった初の沖縄公演『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 TOUR FINAL IN JAPAN LEGEND - 43』の模様を収めたライブフィルム。今回公開された「KARATE」は、まさにBABYMETALが道なき道を歩み、いかなる壁にも挑み続けたグループとしての存在を象徴するかのような楽曲で、進化を続けるBABYMETALが投影されたパフォーマンスを見ることができる。BABYMETAL「KARATE」ライブ映像<リリース情報>『BABYMETAL LEGEND - 43 THE MOVIE』2024年12月11日(水) リリース※後日iTunesにてコンサートフィルム販売も予定『BABYMETAL LEGEND - 43 THE MOVIE』Blu-ray(通常盤)ジャケット●Blu-ray(通常盤):7,700円(税込)※Dolby Atmos、Stereo●DVD(通常盤):6,600円(税込)※5.1ch、Stereo●THE ONE限定盤(完全生産限定盤 / Blu-ray+2CD+ポストカードセット+アクリルフォトフレーム+カセットテープ):22,000円(税込)セット内容:Blu-ray(1枚 / 全14曲)、LIVE ALBUM(2枚 / 全14曲)※ポストカードセット(43枚)、アクリルフォトフレーム、カセットテープ付きスペシャルパッケージ仕様『BABYMETAL LEGEND - 43 THE MOVIE』THE ONE限定盤商品イメージ画像【Blu-ray / DVD / LIVE ALBUM(THE ONE盤のみ)収録内容】■2024.3.23 & 24 at Okinawa Convention Center01. BABYMETAL DEATH02. Distortion (feat. Alissa White-Gluz)03. PA PA YA!! (feat. F.HERO)04. Shanti Shanti Shanti05. MAYA06. BxMxC07. Brand New Day (feat. Tim Henson and Scott LePage)08. Monochrome09. メギツネ10. ギミチョコ!!11. KARATE12. ヘドバンギャー!!13. メタリ!! (feat. Tom Morello)14. Road of Resistance【カセットテープ(THE ONE盤のみ)収録内容】■2024.3.23 & 24 at Okinawa Convention Center01. メタリ!! (feat. Tom Morello) - 43 ver. -THE ONE限定盤 予約リンク:※数量限定のため、商品がなくなり次第受付終了。主要販売サイト:公式サイト:
2024年12月10日4シーズン目の幕開けを2週間後に控えた12月9日、『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』開幕前メディアカンファレンスが実施された。DIVISION 1を戦う全12チームの代表選手が一堂に会し、意気込みを語った。(写真左より) クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)、日和佐篤(コベルコ神戸スティーラーズ)(c)JRLO【カンファレンスA】12月21日(土)・静岡ブルーレヴズ×コベルコ神戸スティーラーズ・ヤマハスタジアム(磐田)クワッガ・スミス(静岡BR)「自分たちとしてはいいスタートを切りたい。選手たちはプレシーズンにとてもハードワークしてきた。リーグワンは競争力が激しいが、いいスタートを切って、自分たちのラグビーをできればと思っている。(個人の目標について)去年はケガして残念なシーズンになってしまった。今季はケガがないようにしっかり準備をしてきたので、全試合出場したい」日和佐篤(神戸S)「2025年1月17日に阪神・淡路大震災から30年を迎える年になる。神戸としても、スティーラーズとしても、特別なシーズンとなる。残り2週間、いい準備をして、いい仕上がりで開幕を迎えたい。(個人の目標について)黒子に徹しようと思っているので、自分の速いプレーで神戸の選手が生き生きプレーしているところを見てほしい」(写真左より)鶴谷昌隆(三菱重工相模原ダイナボアーズ)、竹内柊平(浦安D-Rocks)(c)JRLO【カンファレンスA】12月22日(日)・三菱重工相模原ダイナボアーズ×浦安D-Rocks・相模原ギオンスタジアム鶴谷昌隆(相模原DB)「チームとしてはトーナメントのつもりで戦うこと、『DYNA IMPACT』というスローガンがあるので一戦一戦大切にして、結果でインパクトを残せるようハードワークしてがんばりたい。(新加入のカート=リー・アレンゼについて)人間性もすごくいいし、プレーもすごくいい。練習にしっかり準備して臨む姿勢が本当にプロアスリートだと感じるので、チームにいい影響を与えてくれている」竹内柊平(浦安DR)「チームとして初めてのD1ということで、今年はコーチング体制も大きく変わり、グレイグ・レイドローがHCとしてチームを引っ張ってくれている。一人ひとりが率先して動けるようになったので、D1の試合が始まるのが楽しみ。(レイドローHCについて)伸ばすところは伸ばす、緩んでいるとしっかり怒る。一回一回の練習時間は短いがクオリティは高く、気が抜けない、締まったいい練習ができている」(写真左より)梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)(c)JRLO【カンファレンスA】12月22日(日)・横浜キヤノンイーグルス×東芝ブレイブルーパス東京・日産スタジアム梶村祐介(横浜E)「チームとしては優勝をターゲットに今まで取り組んできた。アタックのボールの動かし方が変わり、ボールを動かす回数が増えているので、そこに注目してほしい。(注目選手について)セブンズから帰って来た石田吉平選手。外側でボールを持つとすごくワクワクする選手で、プレシーズンでもすごくいいパフォーマンスを見せているので、楽しみにしてほしい。(12月7日のBL東京とのプレシーズンマッチついて)お互いオプションを隠しながらの難しい戦いになったが、ブレイブルーパスさんのフィジカリティを味わったので、しっかり学んで開幕戦に向かっていきたい」リーチ マイケル(BL東京)「プレッシャーはもちろんある。連覇するという言葉を一切使わず、もう一度チャンピオントロフィーにチャレンジする気持ちでやっている。(注目選手について)ワーナー・ディアンズ選手。代表戦でも大活躍しているので、東芝のディアンズに期待している。(12月7日の横浜Eとのプレシーズンマッチついて)お互い見せるところと隠すところがあり、開幕戦でとてもいいゲームになると思う」(写真左より)北條拓郎(三重ホンダヒート)、アイザック・ルーカス(ブラックラムズ東京)(c)JRLO【カンファレンスB】12月21日(土)・三重ホンダヒート×ブラックラムズ東京・三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場北條拓郎(三重H)「今季選手の半分以上が入れ替わり、チームとして目標はベスト6を掲げているので、本当に大切なシーズンになるが、ホンダのエキサイティングラグビーをぜひ見ていただけたらと思う。(注目選手について)『僕を見てくれ』と言いたいが、アルゼンチン代表のパブロ・マテーラ選手の力強いキャリーをぜひ見てほしい」アイザック・ルーカス(BR東京)「まずシーズンに向けて、とても楽しみしにしている。タフで長いシーズンが待っているが、今季はとてもバランスが取れて選手が揃った。経験豊富なTJ・ペレナラ、リアム・ギルも来てくれたし、若手も進化し続けているので、楽しみにしている。(TJについて)チームに帯同して2~3日しか経っていないが、すでにチームに馴染んでいて、彼もシーズン開幕をとても楽しみにしている」(写真左より)堀越康介(東京サンゴリアス)、福井翔大(埼玉ワイルドナイツ)(c)JRLO【カンファレンスB】12月21日(土)・東京サンゴリアス×埼玉ワイルドナイツ・味の素スタジアム堀越康介(東京SG)「もちろんも目標は優勝を目指している。スローガンは『WIN THE ONE』を掲げて、大きなことではなく目の前の一つひとつに勝っていこうとプレシーズンもとてもいい準備ができたので、まず開幕戦に勝てるようにしたい。(注目選手について)長いリハビリから戻って来たショーン・マクマーン選手に注目してほしい。タフで人間的にもいい人、チームにも貢献してくれるので、楽しみにしている」福井翔大(埼玉WK)「コンディションはめちゃくちゃいい感じ。(メンバーが変わった点について)最初は『寂しいな』という感じがあったが、僕らでカバーして恩返ししたい。数シーズンとも悔しい結果で終わっているので、絶対優勝したいし、そのために一戦一戦勝っていきたい」(写真左より)江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)(c)JRLO【カンファレンスB】12月22日(日)・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×トヨタヴェルブリッツ・秩父宮ラグビー場江良颯(S東京ベイ) 「チームが目指しているのは王座奪還。今年のチームスローガンは『TAKE YOUR SHOT』、一人ひとりが引き金を引いて、オレンジアーミーと一緒に王座奪還していきたい。僕らの強みのフィジカル、セットプレーを前面に出して、勢いを付けて、まずは開幕戦に勝ちたい。(コンディションについて)すごくいい感じ、もう120%」姫野和樹(トヨタV)「 例年よりもかなりタレントがいると実感している。かつスティーブ・ハンセン、イアン・フォスターという素晴らしいコーチが揃っている。自分たちのラグビーがオーガナイズされているし、去年の数倍成長しているし、エキサイティングなラグビーを見せられると思っている。(個人の目標について)フィジカル、ブレイクダウン、運動量という自分のやるべきことをやりたい」リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)(c)JRLOメディアカンファレンス後には各選手の囲み取材が行われた。リーチは次のように記者たちの質問に答えた。――先ほど連覇という言葉を使わないと言っていたが。「個人的に思っていて、来週からみんなに言おうと思う。追いかける方が力が出る。チャレンジャーの気持ちの方が力が出る」――昨季からの上積みはどこにありますか。「若手、若手が試合に出る機会が増えて、戦力になる選手が5~6名増えてきた。カウンターアタックもできるので、去年とは違うラグビーも見せられると思う。東芝の伝統あるフィジカリティはブレずにやり続ける」――期待の若手を挙げるとすると。「(高城)勝一。彼は今年ブレイクすると思う。3~4年身体鍛えてきて、やっと試合に出ると思う。ワーナーが(出場停止で)開幕戦に出られないけど、勝一がいるから大丈夫」――リーグワンのレベルをどのように見ていますか。「毎年上がっている。トップ4争いがよりタイトになる。どこのチームも選手、コーチを補強し、よりハードになる。チャンピオンになると違った気持ちで全チームが向かってくるので、こっちも違った気持ちで返さないといけない。楽しみ」――長いシーズンをどのように戦いますか。「一戦一戦。プレーオフになった時、規律が高いチームが有利。セットプレーも大事になるし、1位を目指すのはもちろん。最初の連戦がタイトになるので、一戦一戦パフォーマンスよりも結果にこだわる。東芝なのでディフェンスを見てほしい。身体をぶつけるところと勝つところを見てほしい。一戦一戦何としても勝つ。結果がすべて。いいパフォーマンスして負けるより、勝つ」NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 開幕前メディアカンファレンスに出席した選手一同(c)JRLO『NTTリーグワン2024-25』D1は12月21日(土)~2025年5月11日(日) にレギュラーシーズンを戦い、上位6チームが5月17日(土)~6月1日(日) にプレーオフトーナメントで覇権を争い、下位2チームは5月23日(金)~31日(土) にD1/D2入替戦に回る。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25の特設ページ()
2024年12月10日無尽の想像力と圧倒的な画力によって、斬新な作品を数多く世に生み出した江戸末期の浮世絵師・歌川国芳(1797-1861)。国内外で高い人気を誇る国芳の全貌を多彩な作品群で紹介する展覧会が、12月21日(土)から2025年2月24日(月・祝) まで、大阪中之島美術館で開催される。大阪では13年ぶりとなる大規模な個展だ。30歳代始めに『水滸伝』の英雄たちを描き、遅咲きの成功を手にした国芳は、美人画と役者絵を頂点とする当時の浮世絵界において、武者絵を新たな人気ジャンルへと押し上げた立役者。3枚続きの大画面を活かしたダイナミックな構図や、物語の決定的瞬間をつかむ優れた国芳の描写力によって、武者絵は大きく進化したと言われる。同展の魅力のひとつは、出世作から最晩年の作品まで、国芳の代名詞である武者絵の数々が一堂に並ぶこと。イケメンから、ダークヒーロー、巨漢や怪童まで、魅力あふれる多様なヒーローたちが勢揃いする。《坂田怪童丸》天保7年(1836)頃個人蔵国芳が力を発揮したのは武者絵だけではない。美人画や役者絵、西洋画法を取り入れた風景画など多彩なジャンルを手がけたが、なかでも巧みに諷刺を潜ませた戯画は国芳が特に得意としたジャンルのひとつ。猫や金魚、鳥、さらには道具や玩具をも擬人化したり、絵に二重の意味をもたせたり、あるいは言葉遊びを織り込んだりなど、ユーモラスな戯画で人気を博した彼は、江戸幕府によって役者や遊女を描くことが禁止された際にも、そうした戯画による笑いと諷刺で苦境を乗り切っている。同展でも、機知に富んだ戯画の数々が、江戸の街を大いに沸かせた笑いの力を実感させてくれることだろう。今回、もうひとつ注目したいのは、「猫」。大の猫好きで知られる国芳は、絵を描くときにも懐の中で仔猫をかわいがっていたと伝えられるほど。戯画や役者絵、美人画と、ジャンルの枠を超えて描き込まれた猫たちは、人気役者や遊郭の客など、様々に姿を変えて登場する。猫を描いた新発見作品《流行猫の変化》(通期)も初公開となる。《流行猫の変化》天保12 – 13年(1841 – 42)頃個人蔵前期・後期と会期が分けられた同展では、幅広い画題の浮世絵版画と貴重な肉筆画の計約400点が並ぶ。奇想天外なアイデアと、現代にも通ずるデザイン力やユーモアのセンスを駆使し、様々な趣向を凝らして浮世絵に新風を吹き込んだ国芳の魅力を存分に味わえる、国芳展の決定版だ。<開催概要>『歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力』会期:2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・祝 ) ※会期中展示替えあり会場:大阪中之島美術館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(1月13日、2月24日は開館)、12月31日(火)、1月1日(水 ・祝)、1月14日(火)料金:一般1,800円、大高1,500円、中小500円公式サイト:
2024年12月10日愛知県芸術劇場が2025年度の自主事業ラインアップを発表した。年間を通じて、音楽、オペラ、ダンス、演劇など多岐にわたるジャンルの多彩なプログラムを展開するとともに、若手アーティストの発掘と育成を目指した公募プログラム「AICHI NEXT: Performing Arts Project」の始動をはじめ、さまざまな取り組みを進めていくという。2024年4月より愛知県芸術劇場芸術監督(アーティスティックディレクター)として数々の公演を手がける唐津絵理は、このラインアップ発表に際し、「愛知県芸術劇場は気軽に足を運べる“県民の広場”でありたい。そしてまた“世界への窓”として、多様な世界への入口でありたいと思っています」とメッセージを寄せた。さらに、「演じる者と観る者が、同じ場所、時間を共有することで、リアルに交流することのできる舞台芸術は、生への実感をリアルに感じることのできる、今だからこそ大切な空間であると考えています」と、劇場、また舞台芸術の存在意義をアピールする。2025年前半で注目されるのは、ロンドン・オリンピックのオープニングで振付を手がけたアクラム・カーンの演出・振付によるアニメーション×ダンスの公演『ジャングル・ブック』。人間と動物、気候変動、生き物の多様性など、子どもから大人まで世代を超えて感じ取ってもらいたいメッセージの詰まった作品であり、愛知県芸術劇場のこれからを象徴する作品のひとつであるとも。また新たにスタートする「AICHI NEXT: Performing Arts Project」は、若手アーティストの発掘と育成を目指した公募プログラムで、既存の領域を横断した斬新な作品や新たな発想で取り組むパフォーマンスなどを募集し、上演の機会を創出。さらには、18歳以下無料の公演を増やすとともに、気軽に参加できる無料企画、アクセシビリティを高めるための字幕の導入など、多様な人が劇場に親しむための工夫を行っていくという。■唐津絵理愛知県芸術劇場芸術監督「ラインアップ2025に寄せて」全文唐津絵理愛知県芸術劇場芸術監督(アーティスティックディレクター)(C)Tatsuo Nambu4月より愛知県芸術劇場の芸術監督に就任しました唐津絵理です。愛知県芸術劇場は気軽に足を運べる「県民の広場」でありたい。そしてまた「世界への窓」として、多様な世界への入口でありたいと思っています。現代社会のなかで、インターネットやテクノロジーが発達し、いとも簡単に世界各地とつながることができるように感じられますが、実感をもって自分の身体を感じること、肯定感をもって生を実感できる機会は少なくなっているように感じています。演じる者と観る者が、同じ場所、時間を共有することで、リアルに交流することのできる舞台芸術は、生への実感をリアルに感じることのできる、今だからこそ大切な空間であると考えています。2025年度前半のプログラムとしてまずご紹介するのは、ダンスとアニメーションが融合した『ジャングル・ブック』です。ウォルト・ディズニーが最後に手がけたとされるこの著名なアニメーションが、子どもから大人まですべての人が楽しむことができる舞台作品になりました。演出・振付を手がけたのは、ロンドン・オリンピックのオープニングで振付を手がけたアクラム・カーンです。エンターテインメントとアートが融合したこの作品は、ひとりでも多くの皆さまに来ていただきたいと考えている愛知県芸術劇場のこれからを象徴する作品のひとつです。また、新規プログラムとして、若手アーティストの発掘と育成を目指した公募プログラム「AICHI NEXT: Performing Arts Project」をスタートします。既存の領域を横断した斬新な作品や、新たな発想で取り組んでいるパフォーマンスなどを募集、当劇場のサポートにより上演の機会を創出します。ほかにもたくさんの自主企画を予定していますが、従来からの18歳以下無料の公演を増やすだけでなく、気軽に参加いただける無料企画、アクセシビリティを高めるための字幕の導入など、多様な方にお越しいただける工夫を行ってまいります。来年度も県民の皆さまの広場となるよう努めてまいります。愛知県芸術劇場へのご来場をお待ちしております。2025年度 愛知県芸術劇場 自主事業ラインアップ■鑑賞公演・イベント・愛知県芸術劇場オープンハウス2025年4月29日(火・祝)大ホール小ホール愛知県芸術劇場オープンハウス・THE オルガンNIGHT&DAY 20252025年5月2日(金)・3日(土・祝)コンサートホール・赤ちゃんと踊ろう2025年5月25日(日)・26日(月)大リハーサル室赤ちゃんと踊ろう・アクラム・カーン『ジャングル・ブック』2025年6月28日(土)大ホールアクラム・カーン『ジャングル・ブック』(C)Ambra Vernuccio・ヒューストン・バレエ「オープニング・ガラ」『ジゼル』2025年7月10日(木)・12日(土)大ホール・CLUB ORIGAMI(クラブ オリガミ)2025年7月23日(水)・24日(木)小ホール ※県内ツアーありCLUB ORIGAMI(クラブ オリガミ)(C)Summer Dean・東京二期会オペラ劇場『イオランタ/くるみ割り人形』字幕付言語(ロシア語)上演〈新制作〉2025年7月26日(土)大ホール東京二期会オペラ劇場『イオランタ/くるみ割り人形』字幕付言語(ロシア語)上演<新制作>(C)AshleyTaylor・オルガン・レクチャーコンサート2025年8月27日(水)コンサートホール・愛知4大オーケストラ・フェスティヴァル 2025「ブラームス 交響曲全曲演奏会」2025年8月31日(日)コンサートホール・ダンス兼演劇作品『ダンスの審査員のダンス』2025年9月19日(金)〜21日(日)小ホール・第46回中部バレエフェスティバル『眠れる森の美女』(全3幕プロローグ付き)2025年10月5日(日)大ホール第46回中部バレエフェスティバル『眠れる森の美女』(全3幕プロローグ付き)振付の山本康介・オルガン・アワー2025年10月30日(木)コンサートホール・愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohamaパフォーミングアーツ・セレクション20252025年11月小ホール・愛知県立芸術大学管弦楽団 第36回定期演奏会2025年11月22日(土)コンサートホール・第22回AAF戯曲賞受賞記念公演『とりで』2025年12月19日(金)・21日(日)小ホール第22回AAF戯曲賞受賞記念公演『とりで』(C)Satoshi Nishizawa・クリスマスはオルガンだ!20252025年12月24日(水)・25日(木)コンサートホール・藤原歌劇団公演プッチーニ作曲『妖精ヴィッリ』(オペラ全2幕)マスカーニ作曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』(オペラ全1幕)〈字幕付き原語上演〉ニュープロダクション2026年2月7日(土)大ホール・ピアノ・ツィルクス~5台ピアノの世界 in 愛知県芸術劇場2026年3月7日(土)コンサートホール・META XENAKIS - PSAPPHA 加藤訓子(パーカッション)× 中村恩恵(ダンス)2026年3月25日(水)小ホール■2025年度からスタートする公募型のプロジェクト・公募プログラム AICHI NEXT: Performing Arts Project 「Challenge stage」& 「Advance stage」2025年8月15日(金)・16日(土)愛知芸術文化センター オープンスペース、小ホール愛知芸術文化センターオープンスペース提供:愛知芸術文化センター・公募プログラム AICHI NEXT: Performing Arts Project 「Advance stage」2025年10月25日(土)・26日(日)大リハーサル室公募プログラム AICHI NEXTロゴ■舞台芸術の裾野をより広げる 劇場と子ども7万人プロジェクト〈小・中・高校生無料招待公演〉・愛知県芸術劇場 舞台芸術鑑賞教室 2025 絵本×朗読×パイプオルガン『終わらない夜』2025年11月12日(水)コンサートホール・愛知県芸術劇場舞台芸術鑑賞教室 2025 ニッセイ名作シリーズ 2025舞台版『せかいいちのねこ』2026年1月28日(水)大ホールニッセイ名作シリーズ 2025 舞台版『せかいいちのねこ』(C)三枝近志■愛知発のプロデュース作品を広く届けるための公演・高槻城公園芸術文化劇場×愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohamaパフォーミングアーツ・セレクション2025 in Takatsuki2025年4月26日(土)・27日(日)高槻城公園芸術文化劇場※ラインアップは2024年11月28日現在。都合により変更する場合があります。※そのほかの自主事業については劇場ウェブサイトにて紹介。公式サイト:
2024年12月10日琉球風水志シウマによる開運クルージングイベント『琉球風水志シウマ presents スペシャルディナークルーズ on マリーンルージュ』が、12月7日に横浜のクルーズ船・マリーンルージュで開催された。琉球風水志シウマは、テレビ番組『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)などで活躍中の人気占い師。携帯下4桁の合計数字で占うのが特徴で、その的中率の高さが話題となっている。本クルージングイベントは、ファンクラブ「琉球風水志シウマメンバーズサイト『Natural』」の開設後初イベントとして行われた。大きな拍手に迎えられて登場したシウマは、「琉球風水では、運気を上げるために行動したこと自体が開運行動なんです。なのでここに皆さんが来たことですでに運気は上がってるんですね」と、さっそく運気アップのうれしい言葉が。続けて「ということで、もう帰っていいですよ(笑)」というまさかの言葉に来場者たちは爆笑。ファンクラブイベントということもあり、自身のYouTubeなどで見せているシウマらしい軽快なトークがオープニングから飛び出した。クルージングイベントの内容はシウマ本人が監修。開催場所のマリーンルージュやテーブルクロスの色は、2024年のラッキースポット・カラーである「海・青」にちなんでチョイス。開催日程、チケット料金の数字はラッキーナンバーから。料理は、今月の開運フード「魚」の中でも縁起のいい滝登りをイメージしたサーモンを前菜に。今月は人との衝突を避けた方がいいということでデザートはフワフワなスフレチーズケーキとロールケーキを用意。そのほか運気アップの要素が随所に散りばめられた。まずは、2024年の振り返りからスタート。「何が開運行動だったか覚えてますか?」など、観客とのやりとりも楽しみながら、2024年は“スピード勝負の年”ということで、琉球風水におけるその理由をわかりやすく解説。そして「皆さん気になるのは2025年ですよね」と言うと、「2024年とは真逆になります」とズバリ。「2025年は九星気学でいうと“二黒土星”の年なので、準備・確認はしっかりと」という土台の考え方を説明したうえで、大切なポイントや具体的な対処法、オススメの行動や場所に至るまで、さまざまなアドバイスをおくった。そして、2025年のラッキーカラー「グリーン」と、ラッキーナンバー「35」をデザインしたハンカチを参加者にプレゼント。MCから「ラッキーナンバーを日常にどう取り入れたらいいか」と質問されると、シウマは「俺そんなに意識してないよ」と、まさかのコメント。しかしそうは言いつつも、「ネットで販売してもらっている『開運シウマ御守り』を待ち受けにしてるんです。それを1年変えない」と明かし、「真似していいですよ」と語りかけた。デッキでの撮影会を前にMCから「ここでお色直しです」と言われると、シウマは「要る(笑)!?」と照れながら先に退出。横浜の美しい夜景をバックに、プレゼントのハンカチを持っての撮影や、ハートマークのポーズなど、さまざまなリクエストに応えながら、終始和気あいあいとした雰囲気での撮影会となった。船内に戻ったあとは、事前に参加者から募ったお悩みに答えるコーナーへ。「息子に買う携帯番号の下4桁は何したらいいか」や「母親と反りが合わず、どのように気持ちを切り替えたらいいか」などのお悩みに対する回答に参加者たちは興味津々だった。「浪費癖を治すには?」というお悩みでは、それまでと打って変わって「意識!」とシウマが言い切り会場中が爆笑に。その後、浪費癖に対処するための数字を教えつつも、お金との相性を元に「一発で浪費を止められる」という現実的な方法も力説した。シウマへの質問コーナーでは、「答えるかどうかは気分次第」と宣言。最初の「シウマさん自身の人生を教えてください」という質問には、「気になる人いる!? 気になる人は手を挙げて」と問いかけ、大半の参加者が手を挙げるも「少ないですね」とはぐらかそうとするシウマに参加者たちは大笑い。MCの説得により渋々答えるシウマだが、「極論言うと占いには興味がないんですよ」とキッパリ。「野球脳なんですよね。占いも信じてなかったし」と、甲子園にも出場するほど野球にのめり込んでいたシウマが、琉球風水師である母親の影響で琉球風水を学ぶことになった経緯を語った。その後、「野球をやっていればなんとかなる」「あまり泣くことはないけど、WBCの準決勝は泣きかけた」など、なんでも野球に例えるシウマは、途中、WBCの話が止まらなくなってしまい、後方のスタッフから「話が脱線している合図」である黄色い旗が振られ、強制ストップさせられてしまう場面も。そのほか、「旅行で気を付けていることは?」という質問では「一切ない」と言いつつも、旅行に行かない方がよいときのサインなどを伝授するなど、丁寧に回答していく。プレゼントコーナーでは、MCから「サイン入り」と紹介されると、またも「サイン?誰の?俺!? 要る!?」と即座にツッコミ。「芯身美茶開運茶」「開運宝くじ入れ」など、その場でサインをしてもらった当選者たちはしっかりと喜んでいた。最後は「今日はありがとうございました。2025年もいろんなところで発信していくので、やれることだけやっていただけたら。違うと思ったらやらなくていい。いいリズムを作って上手に活用してください。これからも応援よろしくお願いします」と挨拶。退出時には、参加者一人ひとりの顔を見てその人のラッキーナンバーとラッキーカラーを即座に言うというラッキーなお土産がプレゼントされた。■琉球風水志シウマメンバーズサイト「Natural」:
2024年12月10日結城真一郎によるミステリー小説『#真相をお話しします』の実写映画化が決定。2025年4月25日(金) に公開される。本作の主演を務めるのは、映画初出演にして初主演を務めるMrs. GREEN APPLEの大森元貴と、本作で映画初主演を飾るtimeleszの菊池風磨。ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった警備員・桐山を菊池が、その横にいる謎の男・鈴木を大森が演じる。監督は、『怪奇大家族』『妖怪シェアハウス』シリーズで知られる豊島圭介が務める。このたび公開されたスーパーティザービジュアルでは、ふたりが真剣な面持ちで正面を向いている。またスーパーティザー映像で映し出されるのは、暗く怪しげな警備室。意味ありげに口角を上げる鈴木となにかを祈っている様子の桐山のカットが差し込まれている。■大森元貴 コメント出演のお声がけをいただいた時は、「どうして僕?」という驚きが率直な感想でした。最初は畑が違うなと思いためらっていましたが、脚本を拝読して力になれることがあるかもしれないと思いました。脚本はジェットコースターのように話が進むので、グッと心を奪われて読み進めていきました。映画の撮影は初めてだったので最初はドキドキしていましたが、風磨くんが温かく迎えてくださり、とても心強かったです。優しいお兄ちゃんのようでした。まだ言えないことが沢山ありますが、ぜひ映画館で観てほしいと思います。『#真相』はね、映画館でね、観ておかないと(笑)。■菊池風磨 コメント主演としてこの作品のお話しをいただいたことに、まず驚きました。そして大森くんとの共演はなにより楽しみが大きかったです。大森くんは演技経験が少なかったそうですが、それがうそと思うくらい。胸を貸してもらえるくらいどっしりと構えてくれていた感じが素敵でした。脚本は展開の予想ができず、読めば読むほど謎が深まって最後に伏線回収されていく。すっきりする部分と、ある種もやっとする部分のバランスが面白い作品だと思いました。大森くんと僕の組み合わせも、異色だと思いますし、ストーリーにも謎は多いので、この謎を解くために映画館に観に行っていただいて、「ケセラセラ」な気持ちで帰っていただきたいと思います(笑)。■豊島圭介監督 コメント謎とどんでん返しが緻密に組み上げられた結城真一郎先生の原作に、映画ならではのスペシャルな仕掛けを施して完成させたこの作品。本当の「真相」にたどり着くまでに、いくつもの「違和感」を仕掛けました。最後まで、誰を、何を信じたらいいのか、ドキドキするような〝考察的映画体験〟ができる、誰も見たことのない映画になったと自負しています!今回、はじめて映画出演をする大森元貴くんには舌を巻きました。演技について熱く議論ができるし、様々なアイディアをいくつも提案してくれる。しかも芝居はナチュラルさと狂気が共存している。「あんたはベテラン個性派俳優か!」となんどか突っ込みかけました。そして、これまでいくつもの作品を共にしてきた、戦友ともいえる菊池風磨くん。今回は、今までにないやさぐれた役柄で、いままでにない極限状態での演技を要求したのですが、「風磨、あんな顔するんだ!」と僕すら驚くほどの新境地を見せてくれました。こんなふたりのジリジリ、ヒリヒリする芝居が最後に到達するとんでもない境地。どんな「真相」が待っているのか、ぜひご期待ください!■原作:結城真一郎 コメント映画のエンドロールに「原作者」として載るのが昔から夢でした。その夢がこんなにも早く、こんなにも豪華なダブル主演で実現することを心から嬉しく思います。小説の惹句で「映像化不可能」と謳われることがよくありますが、この『#真相をお話しします』に関してはずっと「映画化不可解」な作品であると思っていました。個々に繋がりのない独立した物語で構成された短編集が、いかにして一本の映画として成立するのか。また、大森さんと菊池さんのおふたりは、どんな人物を演じるのか。真相はぜひ劇場で、その目でお確かめください。■企画・プロデュース:平野隆 コメント映画の為に書いて頂いた「青と夏」「点描の唄」「Soranji」でご一緒し、7年にわたり大森君と接して、彼はチャーミングなトリックスターだと感じる様になりました。脚本作りでこの映画の主人公鈴木が魅惑的なキャラクターになるにつれ、たびたび大森君の顔が浮かび、同時に映画への大きな化学反応に胸が踊りました。もうひとりの主人公桐山はとても人間味のある、ある意味情けない男です。この役を、常に新しいことにチャレンジするトップアイドル菊池君が演じてくれたら、映画がとても愛おしいものになると感じました。このふたりの“ナイーブな爆発“をご期待下さい!映画『#真相をお話しします』スーパーティザー映像<作品情報>『#真相をお話しします』2025年4月25日(金) 公開公式サイト: 映画「#真相をお話しします」製作委員会
2024年12月10日映画『雪風 YUKIKAZE』が、竹野内豊主演で2025年8月に劇場公開されることが決定した。本作は、太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の時代を背景に、懸命に生き抜いた人々の姿とその運命を史実に基づいたフィクションとして壮大なスケールで描いた作品。タイトルとなっている「雪風」とは、太平洋戦争中に実在した1隻の駆逐艦の名前だ。「雪風」は、主力だった甲型駆逐艦38隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えた唯一の船で、その機動力から戦闘以外にも兵員や物資の輸送、上陸支援、沈没艦船の乗員救助などにも参加し、敵味方関係なく多くの兵士を救い続けたという。また、終戦後も「復員船」として航海を繰り返し、外地に取り残された人々、約13,000名を日本に送り返すなど戦争の後始末を背負った伝説の“不沈艦”として知られている。その「雪風」の艦長・寺澤一利を演じるのは、竹野内豊。絶えず冷静に指示を下し、時には型破りな判断で激戦をくぐり抜けてみせるリーダーシップ、そして武士道を信念に携えた、いわゆる一般的な軍人像とは一線を画すキャラクターだ。併せて、竹野内演じる「雪風」艦長・寺澤一利を捉えたファーストカットと、製作中の本編映像を使用した超特報が公開された。■竹野内豊(「雪風」艦長・寺澤一利 役)コメント戦争を経験していない自分が史実に基づく人物を演じることは、様々な不安もありましたが、気を引き締めて役に挑みました。2025年に日本は終戦80年を迎えます。昨今、残念ながら戦争を身近に感じる時代になり、変わりゆく日本の景色の中で本作が世に送り出されることにも必ず意味があるのだろうと、信じたいです。平和な未来を築き、美しい日本を守ってゆくには、私たちは何を想い、何を大切にしていかなければならないのか。この映画が一人ひとり、少しでも多くの皆様方の心に届き、考えるきっかけになれば幸いです。『雪風 YUKIKAZE』超特報<作品情報>『雪風 YUKIKAZE』2025年8月 公開公式サイト: Yukikaze Partners.
2024年12月10日12月6日、ミュージカル『next to normal』が開幕した。トム・キット音楽、ブライアン・ヨーキー脚本・歌詞。2009年にトニー賞3部門を受賞、2010年にはピューリッツァー賞(戯曲部門)を受賞。当時、双極性障害というシリアスなテーマがミュージカルになり認められる、その驚きと衝撃は忘れられない。日本では2013年にマイケル・グライフの演出にて初演。2022年から上田一豪が演出を手掛け、4演目の今回も日本オリジナルの演出とデザインとなっている。12月5日に開催されたゲネプロのレポートをお伝えしよう。家はシンプルなフレームで構成された2階建て。盆が回転し、学校など他の場所にも見立てられる。出だしは、よくある家族の朝の光景だ。母ダイアナ、父ダン、兄ゲイブ、妹ナタリー。しかし歌からは、それぞれの不安と不満が見え隠れする。ダイアナ曰く、夫は退屈、息子は変人、娘は天才。ゲイブとは親しげに言葉を交わすが、ナタリーが反抗的なこともあって会話は大して噛み合わない。そのうちダイアナは床に食パンを並べだす。エキセントリックになっていくダイアナを気遣うダン。ダイアナはドクター・ファイン(機械的で見るからにヤブ医者っぽい?!)の診察を受けて、たくさんの精神薬を処方される。ひとまず容態は落ち着くが、ナタリーと大学の級友ヘンリーがイチャイチャしているのを目撃し、薬物療法によって感情や痛みが失われていることに気づく。感情と共にイキイキと自由に走り回る、そんな自分を取り戻すためにダイアナは薬を捨ててしまう。ここで歌われるダイアナのソロ「I Miss the Mountains」は希望に満ちた名バラードだ。このメロディーの美しさ、爽やかさにうっとりしてしまうが、ダイアナの選択を考えるとこれはいびつなハイでしかないのかもしれない。こうして、この作品は時折、観る者を混乱させ、これでいいのかと疑わせながら展開する。その戸惑いは、まるでダイアナが彷徨う世界のようだ。ヘンリーと一家は食事を共にすることになり、5人は賑やかに食卓を囲む。ダイアナは料理に腕を振るう。温かく平和な理想の家族のはずだった。ダイアナが火を灯したバースデーケーキを運んでくるまでは。ダイアナの病状は深刻化し、新たにドクター・マッデンの治療を受けることになる。このドクター・マッデン、登場からメタルロックのアーティストさながらにシャウト!ああ、そうか。もしかしてこれはダイアナの視点なのか?と、再び疑似体験している気分に。そして電気けいれん療法を受けたダイアナは大まかな記憶を失ってしまう……。望海風斗はダイナミックで繊細、傷つき葛藤するダイアナとして説得力抜群。見事に舞台の上で生きている。その風貌と歌の巧みさ、表現力も素晴らしい。甲斐翔真のゲイブはアメリカにいる筋肉隆々の若者そのもので、クリアな歌声が魅力だ。特にラストのほうは白眉なので要チェック。渡辺大輔のダンは真摯な夫としての紆余曲折を見事に描き出す。こんなに妻に対して一生懸命な人、貴重だよなぁとしみじみ。小向なるのナタリーはスカッと抜ける歌声が素敵。母に対する想いには泣かされる。吉高志音のヘンリーはイカれた奴かと思いきや、ナタリーを支えるキュートなよき彼氏で、このカップルのやり取りも耳福だ。中河内雅貴は全く異なるドクター二役を完璧に演じ分け、存在感を見せた。大団円で終わり!となりがちな、一般的なミュージカルとはかなり異なるエンディング。なぜダイアナは双極性障害を患ったのか、また一家の母、妻がこうしたメンタルの病気を患うことで、家族が何を抱え何が壊れてしまうのか。妻と夫、母と子、父と子、それぞれの関係性。しかしどんな苦境でも、未来への希望は何らかの形で灯る。それを見つけて手放さない勇気。ノーマルじゃなくてもいいじゃないか。メンタルの病気に関わる人も関わったことのない人にも、生きるヒントをたくさんもらえる作品だ。取材・文:三浦真紀<公演情報>ミュージカル『next to normal』音楽:トム・キット脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー訳詞:小林香演出:上田一豪【配役:キャスト】ダイアナ:望海風斗ゲイブ:甲斐翔真ダン:渡辺大輔ナタリー:小向なるヘンリー:吉高志音ドクター・マッデン:中河内雅貴【東京公演】2024年12月6日(金) ~12月30日(月)会場:シアタークリエ【福岡公演】2025年1月5日(日) ~7日(火)会場:博多座【兵庫公演】2025年1月11日(土) ~13日(月・祝)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年12月10日2025年2月7日(金) に公開される映画『大きな玉ねぎの下で』の本予告映像と本ポスターが公開された。本作は、爆風スランプが1985年にリリースした同名楽曲にインスパイアされた作品で、タイトルにもある“大きな玉ねぎ”とは日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠のこと。出会うはずのないふたりが、連絡用のバイトノートをきっかけに次第に“顔の知らない相手”に淡い想いを寄せていく姿を、神尾楓珠、桜田ひよりを主演に迎えて描く。公開された本予告映像の冒頭では、まだ会ったことのない相手に想いを馳せながらノートを綴る丈流(神尾楓珠)と美優(桜田ひより)の姿が映し出される。しかし、相手が性格が合わず距離を置いていた丈流だったことを知り、動揺する美優。会って話すと素直になれないふたりは、徐々にすれ違ってしまう。さらに、映像の後半では本作で描かれる平成初期の手紙でのやり取りを通したもうひとつの恋の様子捉えたシーンもあり、物語に期待が高まる予告映像となっている。ポスターは、丈流と美優を温かく見守る俳優陣がドラマチックに切り取られ、タイトルの大きな玉ねぎが指す武道館をセンターにした印象的なビジュアルに。右上に入れられた「書く、待つ、届く。すべての時間が恋だった。」というコピーからはどこか切なくも温もりを感じるエモーショナルな恋の物語を予感させる。なお、12月13日(金) 10時からはムビチケ前売券の販売もスタート。武道館を背景に神尾と桜田が自然な表情で微笑み合うデザインとなっている(※劇場窓口での販売は無し)。さらに、12月11日(水) 0時よりasmiが歌う本作の主題歌「大きな玉ねぎの下で」が配信される。『大きな玉ねぎの下で』本予告映像<作品情報>『大きな玉ねぎの下で』2025年2月7日(金) 公開公式ホームページ: 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会
2024年12月10日世界中にファンタジーブームを巻き起こしたピーター・ジャクソンによる『ロード・オブ・ザ・リング』(以下『LOTR』)シリーズ。J.R.R.トールキンの原作『指輪物語』と同じ3部作で構成され、しかも同時に撮影して1年おきに3年をかけて公開という画期的なスタイルも大きな話題となって、あらゆる意味で映画史を変えたシリーズとなった。そんな最強のトリロジーから20年。その本家本元の正統的前日譚でありスピンオフが、日本のクリエーターたちによる劇場用長編アニメとして公開されることになった。『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』だ。ジャクソンのトリロジーから遡ることおよそ200年の中つ国の人間たちの国、ローハン王国で繰り広げられる大バトルを描いている。ベースになっているのは、『指輪物語 追補版』に登場するローハン王国のヘルム王のわずか10ページほどのエピソード。素手で人を殺すことができたといわれる屈強な彼の伝説から発想を広げ、原作では名前すらなかった王の娘をヘラと命名。彼女を主人公に、父とふたりの兄を助け、民を想い、敵の侵攻によって崩れゆくローハン王国のために命を懸けて戦うその雄姿を描いてみせる。『LOTR』ファンとして嬉しいのは、ジャクソンらが創造した世界観をしっかり共有しているところ。映画の冒頭だけでもすでに目頭が熱くなってしまうほどのリンクっぷりに加え、あらゆるシチュエーションで、その世界が“中つ国”であることが伝わってくるという素晴らしさ。懐かしいキャラクターやクリーチャーが登場し、シリーズには欠かせない名前も聞こえ、さらにあのテーマ曲も流れて、おのずと物語もトリロジーにつながっていく!まさに正統派の前日譚でありスピンオフ。これで興奮しないファンはいないはずだ。ちなみに、本作を200%楽しみたいなら3部作をもう一度チェックすることをおすすめしたい。3部作が難しいならシリーズ2作目の『二つの塔』だけでも観ていると、そのリンクやオマージュが分かってより深く楽しめるはずだ。共同製作と共同ストーリーは、ジャクソンらと一緒に3部作を手掛けたフィリッパ・ボウエン。そして監督は『攻殻機動隊S.A.C.』や『精霊の守り人』などで知られる神山健治。アニメーション制作は日本のSOLAエンタテインメントで、しかもその手法は日本の手描きアニメなのだから驚かされる。あの『LOTR』が日本の誇るアートフォームで大スクリーンに甦る日が来るとは!なのである。字幕版と日本語吹替版が公開されるが、吹替版には市村正親、小芝風花、津田健次郎、中村悠一、森川智之、入野自由らベテラン&人気声優等が集結。日本の手描きアニメのせいもあってか、ダンゼン日本語吹替版の方が楽しめる。文:渡辺麻紀<作品情報>『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』12月27日(金) 全国公開吹替/字幕版同時公開(※一部劇場除く)〈Dolby Cinema/Dolby Atmos/4DX/MX4D/IMAX〉ワーナー・ブラザース映画監督:神山健治(『東のエデン』『攻殻機動隊S.A.C』「精霊の守り人」)製作:フィリッパ・ボウエン、ジェイソン・デマルコ、ジョセフ・チョウ製作総指揮:フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン、サム・レジスター、キャロリン・ブラックウッド、トビー・エメリッヒ脚本:ジェフリー・アディス&ウィル・マシューズ、フィービー・ギッティンズ&アーティ・パパゲオルジョウストーリー:アディス&マシューズ、フィリッパ・ボウエン【出演】日本語吹替版キャスト:市村正親(ヘルム王)、小芝風花(王女ヘラ)、津田健次郎(ウルフ)、中村悠一(フレアラフ)本田貴子(オルウィン)、坂本真綾(エオウィン)、斧アツシ(フレカ)、森川智(ハレス)、入野自由(ハマ)、山寺宏一(ターグ将軍)、沢田敏子(老ペニクルック)、田谷隼(リーフ)、大塚芳忠(ソーン卿)、飯泉征貴(シャンク)、村治学(ロット)、勝部演之(サルマン)字幕版キャスト:ブライアン・コックス(ヘルム王)、ガイア・ワイズ(王女ヘラ)、ルーク・パスクァリーノ(ウルフ)、ミランダ・オットー(エオウィン)ほか公式サイト: #ローハンの戦いLOTR TM MEE lic NLC. (C)2024 WBEI
2024年12月10日2024年12月8日(日)、神奈川・川崎 CLUB CITTA’ にて、毎年恒例の『hide BirthdayParty 2024』が開催された。今年は、hideの生誕60周年をお祝いする記念すべきAnniversary year。hideのトレードマークである真っ赤な髪や赤いファッションに身を包んだファンが、赤い髪のhide人形や赤いペンライトを持って会場に集結。「hideの60歳の誕生日をお祝いしたい」というファンの気持ちが会場を真っ赤な還暦カラーに染め、集まった全員がhideへの思いを共有した素晴らしい空間となった。来年のhide Memorial dayに開催される二日間の『hide with Spread Beaver』ワンマンライブも発表になり、おおいに盛り上がった華やかであたたかい『hide BirthdayParty 2024』の様子をお伝えしよう。ステージでは14時から桃知みなみの客入れ DJ が始まる。会場はライブフロア以外に、バーやオフィシャルグッズ販売スペースがたくさんあり、これから始まる7時間の(終演予定は21時)パーティをあちこちで楽しめる工夫が凝らされている。バーでは赤い限定カクテルが販売され、昨年も大好評だったクラフトビールや hide「ぷりぬい」人形、hideの専属ヘアメイクが監修したシャンプーセット、hide をイメージした着物の展示等、ライブの合間も楽しめる場所がいくつも用意されている。桃知みなみこの日のチケットは、早々にSOLD OUT。ファンがフロアを埋め尽くした頃、トップバッター・OBLIVION DUSTがステージに登場した。静かな中にも炎が燃えているような前半から徐々にヘヴィネス全開となるドラマティックな「限界破裂」、ソリッドなスピード・チューン「In Motion」と最初にOBLIVION DUST 流に昇華したhideのナンバーを2曲演奏。一気に観客の心をわしづかみにする。続けてオリジナルを3曲プレイしたのち、「ハッピーバースデー、hide、グッナイ」と短いMCを残して、メンバーはステージを降りた。OBLIVION DUSTこの日の出演は全8バンド。ステージの転換中には、hideの映像作品が流れた後、出演者から60歳を迎えたhideへのビデオ・メッセージが上映される。真面目にhideへの想いと感謝を切々と語る人がいる一方、ちょっとお酒が入っていい気分でジョークを炸裂させる人と、それぞれのキャラクターが画面越しに伝わってきて、とても興味深い。そして、誰もが「hideのことが大好きなんだ」ということが言葉の端々ににじみ出ていて、胸アツである。CHIROLYN白い緞帳が開き、Chirolynのライブが始まる。椅子に座ってベースを抱えたChirolyn+ギター、ドラムの3人バンド。リズミカルなギターとドラムに、Chirolynのかすれたボーカルが独特のレイドバックした雰囲気をかもし出している。軽妙なトークで来年のhide with Spread Beaverワンマンライブへの抱負を語ったあとは観客の手拍子で盛り上がる「暇乞い」、ラップをプラスしたソウルフルな「PINK SPIDER」と、Chirolynワールド全開。hide with Spread Beaverの怪人ベーシストともロザンナさんとも違う、心地よい大人のステージを見せてくれた。CHIROLYN映像タイムのあと、緞帳が開くとステージ中央にギターを持ったCUTTが1人。いつもは3人バンド・SPEED OF LIGHTSでの出演だが、今日は1人でPCを駆使しての演奏だ。初っ端に映像が出ないハプニングがあり、いったん PC を止めてステージ上でスタッフと緊急会議。「ごめんなさい、もういっぺんやらせてください。せっかく作ってきたんだもん、みんなに見てもらいたい」と、CUTTが正直にいうと、客席から「がんばれー」「どんまい!」とあたたかい声援が飛ぶ。機材が復活してあらためてライブが始まると、X JAPAN風にアレンジした「Rocket Dive(X Japan Like ver.)」、hideのために作った新曲「Indescribable」とこだわりがつまった楽曲を披露。現役大学生でYouTube番組「47歳のキャンパスライフ」を始めた自称hideファミリーバラエティ班の面目躍如となるトラブルにめげない楽しいステージを展開した。CUTT緞帳の前で、hideの相棒・INAのDJ TIME。hideとは誕生日が1日違いなので、「ハッピーバースデー、hideアンド俺!」と歌いながら登場し、1曲目は会場をあおり「CELEBRATION」。1人では心細いからと桃知みなみとパンザブロウをステージに呼び込んで「子 ギャル」を振りつきで披露したり、お客さんをステージにあげたりとアットホームでファンとの距離の近いDJタイムである。「次がラスト」といったあと、当然緞帳のうしろからバースデーケーキが登場するお決まりのサプライズも。ラストの「ever free」ではINAもマイクで歌を口ずさんだり、hideのバースデーをさらに盛り上げる演出たっぷりのDJ TIMEだった。INA緞帳が上がると、ステージバックの大型スクリーンに猫のアップが映し出されている。DIEの愛猫ビビである。そして、両手を広げてステージに登場した DIEがピアノを弾きながらゆったりとした「Prelude」を演奏。『hide Birthday Party』ではグランドピアノで弾き語りをしたり、眠りを誘うアルバム『CHILL OUT PIANO』を発表したりと、ここ近年はリラックスできる音楽を奏でることが多かったDIE。2曲目の「FLAME」をピアノを弾きながら歌い始めたので、今年もその路線かなと思いきや、途中で突然ギターを弾きながら PATA が登場した。「ちょっとずるして、PATAさんを呼んじゃいました。あと2曲、DIEが今やっているハードな曲を聴いてください」といって、ベースとドラムも参加してバンド編成でプレイ。最後はhideとの出会いを曲にした「Alright Ever Love」で締めくくった。DIEDIE / PATAPATA続いて、ZEPPET STORE。「ハッピーバースデー、hide」といいながら、木村がギターを弾きながら「FLAME」を歌い始める。『hide Birthday Party』では何回も演奏しているこの曲を、木村は淡々とした中に情熱を感じさせる奥深い歌声で響かせる。hide が「ZEPPET STORE から影響を受けて作った」と公言している曲だけに思い入れも強いと思うが、その後に演奏するオリジナル曲も同じく濃厚なグルーヴで、バンドとしての勢いとまとまりを思う存分に発揮していた。いつもステージが終わった後にハッピーな気持ちになれるZEPPET STOREが、今回特に満足度が高かったのは現在ツアー中ということも関係しているかもしれない。ZEPPET STOREそして、hide with Spread BeaverのメンバーであるKIYOSHIとJOEに、ベースのRyotaを加えたスリーピースバンド・MADBEAVERS。SEにのってステージに登場したKIYOSHIが「ハピハピハッピーバースデー」と空に向かって叫び、スピード感たっぷりな演奏が始まる。3人が自由に熱を発散しているような演奏なのに、音のかたまり感がすごいのがとても心地よい。2年前の『hide Birthday Party』ではサポート(助っ人)だったRyotaが昨年正式メンバーになり、今年は3年目。お兄さんふたりにもまれながらスリーピースバンドの重厚さを担うようになり、バンド全体の勢いが増しているのは頼もしい限りだ。MADBEAVERS長丁場のコンサートのトリを務めたのは、defspiral。hide with Spread Beaverのメンバーよりも1世代以上若い彼らだが、hideのミュージカルやホログラムライブでの演奏など、hideにまつわる多くのシーンで⾳楽を担当してきた。TAKAがMCで「⽇本で⼀番hideさんの曲をカバーしてきた」と話していたように、それが揺るぎない⾃信となり、バンドとしての圧巻の存在感となっている。「DOUBT」「ever free」というhideの代表曲を最初と最後に配し、中盤には会場中がひとつになってジャンプするキラーチューン「MASQUERADE」を演奏して、『hide Birthday Party』の本編最後を貫禄⼗分に締めくくった。defspiralその後、defspiralがステージに残り、⽊村世治(ZEPPET STORE)、TAKA(defspiral)、CUTTの通称STCが出演者をステージに呼び込む。まず最初は、hide with Spread Beaverのメンバー。なんと全員が⾚いちゃんちゃんこと⾚い帽⼦、⽩い扇⼦という還暦スタイル。hide with Spread Beaverは、hideと年齢が近いメンバーが多いので、みんな揃って還暦前後なのである。来年のワンマンライブに対しての抱負を聞かれると、「会場が広いので⾛れるかどうか⼼配ですが、がんばります」(K.A.Z)「去年の最後のライブがすごく良いライヴだったので、それを越すようなライヴをめざします。みんな来てね」(JOE)「みんながハッピーになれるライブ、hide with Spread Beaverってカッコいいんだなって思ってもらえるようなライヴになるように、がんばります!」(KIYOSHI)と、口々に熱い想いを語っていた。その後、今日の出演者が全員ステージに登場し、ALL CAST SESSION。なぜかPATA1人だけ赤いちゃんちゃんこの背中のロゴが「X JAPAN」なのに、メンバーもファンも大喜びである。そして、全員でhideに届くように「ハッピーバースデー」を合唱した後、「CELEBRATION」「TELL ME」というおなじみのナンバーで、長時間に渡り楽しく盛り上がったパーティは幕を閉じた。2000年から毎年欠かさず行われてきた『hide Birthday Party』。ここ数年はチケット発売後、かなり早いタイミングでSOLD OUTになっている。今年は、夏の段階ですでに売り切れてしまっていた。長年のファンに加え、新しいファンも増えていることがその理由とのこと。この場所に来れば志が同じ仲間がいるという絶対的な安心感があるうえ、他には類を見ない長時間イベントのスタイルが観客にも定着してきて、それぞれ楽しむ方法を身につけてきていることが人気の秘密にも思える。来年の春には、hide特別企画展『PSYCHOVISION hide MUSEUM Since 2000』FINAL横浜開催も決定。そして、hide Memorial dayの5月2日(金)・3日(土)には、hide with Spread Beaverのワンマンライブが収容人数10,000人の東京体育館にて2日間開催と、2025年の60th Anniversaryもhideファミリーの疾走はスピードを増していきそうである。Text:大島暁美Photo:Hitomi Katada (LINKSOLU,Inc.) / Hiroyuki Ueno (LINKSOLU,Inc.)【公演情報】『hide Birthday Party 2024』2024年12月8日(日) 神奈川・川崎 CLUB CITTA’<ライブ情報>hide Memorial Day 2025hide with Spread Beaver“REPSYCLE”〜Life is still going on!! 〜2025年5月2日(金)東京・東京体育館開場 17:00 / 開演 18:002025年5月3日(土・祝) 東京・東京体育館開場 14:00 / 開演 15:00【チケット情報】■VIP指定席(FCのみ):38,000円(税込)※アリーナ前方席+VIP限定・オリジナルグッズ付き(当日会場でお渡し)■全席指定一般指定席:13,200円(税込)U18指定席:6,600円(税込)■親子シート(スタンド席限定)大人:13,200円(税込)子供(18歳未満):6,600円(税込)特設サイト<リリース情報>hide生誕60周年記念 永久保存版スペシャルBOX『REPSYCLE〜hide 60th Anniversary Special Box〜』発売中特設サイト公式サイト
2024年12月09日フォークやカントリーミュージックを主体とするシンガー眞名子新が、12月11日(水) に最新シングル「出自」をリリースする。「出自」とは、人の生まれや事物の出どころなどを指す言葉であり、今作は自身の生まれや成り立ちを大切にし、真の拠点を見つめ直す、といった意味合いを含んでいる。“他の誰でもない自分だからこそ、自分にしかできないこと”って何だろうか?といった自身への問いや、悲しいこと、楽しいこと、嬉しいこと、辛いこと、全ての感情も重ねて自分の本来の生きる道を考えさせられる楽曲となっている。また、本来は歌サビのパートとなる部分をハーモニカの演奏でサビを構成しているのも本楽曲の大きな特徴だ。併せて、来年春に自身初となるフル・アルバム『野原では海の話を』をリリースすることも発表。さらに来年3月には、地元神戸のクラブ月世界にてワンマンライブも決定している。<配信情報>「出自」2024年12月11日(水) 配信リリース配信リンク:<イベント情報>『眞名子新自主企画ライブ “フライングワンマンショー vol.2”』2025年3月22日(土) 兵庫・クラブ月世界OPEN 16:00 / START 16:30【チケット】3,500円(税込・ドリンク代別)■オフィシャル先行受付期間:12月22日(日) 23:59まで()眞名子新 リンク:
2024年12月09日マカロニえんぴつが、2020年9月3日(木)東京・豊洲PITにて無観客配信ライブとして開催した「マカロックONLINEワンマン~豊洲から愛を込めて~」の映像を12月12日(木)19:00よりYoutubeにて一夜限りで配信することを発表した。今回配信されるライブ映像は、配信当時累計70万人以上の視聴で話題に。「恋人ごっこ」、「ブルーベリー・ナイツ」、「ヤングアダルト」などマカロニえんぴつの中でも人気曲を多く収録するアルバム『hope』収録曲を中心に演奏された。また、マカロニえんぴつは2025年をデビュー10周年イヤーと題して、様々なライブ、リリースの発表を予定しており、第一弾として6月14日(土)・6月15日(日)バンド結成の地である神奈川県の横浜スタジアムにて史上最大規模となるスタジアムワンマンライブの開催を発表している。<配信情報>マカロック ONLINE ワンマン~豊洲から愛を込めて~配信日時:12月12日(木)19:00〜※アーカイブは予定していませんマカロック ONLINE ワンマン~豊洲から愛を込めて~<ライブ情報>マカロニえんぴつ『still al dente in YOKOHAMA STADIUM』2025年6月14日(土)・15日(日) 神奈川・横浜スタジアム開場16:00 / 開演18:00【チケット情報】※全席指定■10周年記念ユニフォーム&特典付き指定席:19,800円(税込)【特典内容(非売品)】・ネーム入りユニフォーム(ご希望のお名前をアルファベット(11文字まで)で入力可能。下記3サイズ展開。背番号は「10」で共通刺繍)【サイズ】S:着丈 約73cm / 身幅 約60cm / 肩幅 約51cm / 袖丈約24cmM:着丈 約76cm / 身幅 約63cm / 肩幅 約54cm / 袖丈約26cmL:着丈 約79cm / 身幅 約66cm / 肩幅 約57cm / 袖丈約28cm・限定パンフレット・限定サインボール(プリント/アクリルケース入り)・ミート&グリート抽選あり・限定ショッピングバッグ※特典は公演当日窓口にて引き換え※グッズの一部デザインは公演日ごとに変更予定■10周年記念ユニフォーム付き車椅子席:19,800円(税込)・グッズの内容は指定席と同内容※車椅子のお客様1名につき、付き添いのお客様2名まで同じエリアにて観覧可能(車椅子対象者・付き添い者それぞれチケット必要)。特典は上記共通■10周年記念特典付き指定席:12,000円(税込)【特典内容(非売品)】・限定パンフレット・限定サインボール(プリント / アクリルケース入り)・ミート&グリート抽選あり・限定ショッピングバッグ※特典は公演当日窓口にて引き換え。 ※グッズの一部デザインは公演日ごとに変更予定■10周年記念特典付き車椅子席:12,000円(税込)・グッズの内容は指定席と同内容※車椅子のお客様1名につき、付き添いのお客様2名まで同じエリアにて観覧可能(車椅子対象者・付き添い者それぞれチケット必要)■指定席:8,500円(税込)■車椅子席:8,500円(税込)※車椅子のお客様1名につき、付き添いのお客様2名まで同じエリアにて観覧可能(車椅子対象者・付き添い者それぞれチケット必要)■学割チケット:8,500円(税込)※中学生、高校生、高等専門学校生、専門学生、短大・大学生、大学院生が対象(公演日当日に学生である必要あり)※公演当日証明証提示で1,000円キャッシュバック■親子チケット:大人8,500円(税込) / 子供:4,000円(税込)※大人1名につき子供2名まで(公演日当日に中学生以下である必要あり)FC2次受付:12月12日(木)23:59までマカロニえんぴつ オフィシャルサイト
2024年12月09日Stray Kidsのワールドツアー『Stray Kids World Tour <dominATE>』の日本最終公演が、12月8日に大阪・京セラドーム大阪で開催された。『Stray Kids World Tour <dominATE>』は、現在発表されているラインナップだけで全世界32の国・地域で全48公演におよぶ、彼らにとって最大規模のワールドツアー。日本公演は、11月14日・16日・17日に東京・東京ドーム、12月5日・7日・8日に大阪・京セラドーム大阪で全6公演を開催。今回も全公演即日ソールドアウトとなり、6日間で31万人5千人を動員した。ライブは、5作目の米ビルボード1位獲得作品となったミニ・アルバム『ATE』の収録曲「MOUNTAINS」からスタート。開始と同時にエネルギーを爆発させ、代表曲「Thunderous」のド迫力のステージで会場を圧倒した。その後も「JJAM」や「Chk Chk Boom」などの最新曲から、「God’s Menu」「S-Class」「MANIAC」などの代表曲まで、約3時間で計35曲が披露された。Photo:田中聖太郎Photo:田中聖太郎さらに、11月13日にリリースされた日本2ndアルバムのリード曲「GIANT」も披露。Stray Kidsらしい、壮大でパワフルな曲とその名の通り“巨人“を彷彿とさせるスケール感あふれるダンスでファンを魅了した。また、同じく日本2ndアルバムの収録曲として話題となっている「Christmas Love」をサプライズで世界初披露。5万人の会場は大きな熱気に包まれた。リーダーのバンチャンは、「どれだけ感謝して伝えきれない。スキズ、8年目も必ず戻ってきます!」と想いを伝えた。日本公演は、会場だけでなく全国の映画館でライブビューイングと、5つのプラットフォームでのオンラインライブでも配信され、15万人以上が熱狂した。Photo:田中聖太郎なお、12月12日(木) に発売となる『ぴあMUSIC COMPLEX(PMC)Vol.34』ではバックカバーにStray Kidsが登場。『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』の東京・東京ドーム公演の最終日を音楽誌ならではの濃厚ライブレポートにて12ページ掲載する。詳細は こちら()『ぴあMUSIC COMPLEX(PMC)Vol.34』バックカバー<公演情報>Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>2024年12月8日(日) 大阪・京セラドーム大阪セットリスト1. MOUNTAINS2. Thunderous3. JJAM4. District 95. Back Door6. Hold my hand(ハン / ソロ楽曲)7. Youth(リノ / ソロ楽曲)8. As we are(スンミン / ソロ楽曲)9. So Good(ヒョンジン / ソロ楽曲)10. Chk Chk Boom11. TOPLINE(feat. Tiger JK)12. Super Bowl -Japanese ver.-13. COMFLEX14. LALALALA15. GIANT16. twilight17. Lonely St.18. Social Path(feat. LiSA)19. Railway(バンチャン / ソロ楽曲)20. HALLUCINATION(アイエン / ソロ楽曲)21. Unfair(フィリックス / ソロ楽曲)22. ULTRA(チャンビン / ソロ楽曲)23. GET LIT24. ITEM25. DOMINO26. God’s Menu27. S-Class28. VENOM29. MANIAC30. I Like It31. CASE 143 -Japanese ver.- + My Pace -Japanese ver.-32. Stray Kids33. MIROH34. Chk Chk Boom(Festival ver.)35. Christmas Love特設サイト:<リリース情報>JAPAN 2nd Album『GIANT』発売中【収録曲】1. GIANT2. Chk Chk Boom -Japanese ver.-3. NIGHT(TVアニメ『神之塔 -Tower of God- 工房戦』オープニングテーマ)4. Falling Up(TVアニメ『神之塔 -Tower of God- 工房戦』 エンディングテーマ)5. WHY? (フジテレビ系木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』主題歌)6. Saiyan7. 愛をくれたのに、なぜ8. Christmas Love9. NIGHT -English ver.-10. Falling Up -English ver.-11. Christmas Love(Instrumental)※FC限定盤のみ収録配信リンク:購入リンク:公式サイト:
2024年12月09日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 山本益博のおススメ】毎年年末になると、あちこちの寄席、落語会で年の瀬に因んだ名作『芝浜』『文七元結』を聴くことができる。今年も先月、私は柳家喬太郎の『文七元結』を聞いて痺れた。なんともチャーミングな主人公の江戸っ子長兵衛親方だった。このところ、企画ものでヒットを飛ばしている寄席の定席・上野鈴本で、12月下席(21日から26日まで)昼の部、「暮れに鈴本で聴く文七元結」と題して、連日違った落語家が、トリで高座に『文七元結』をかける。21日は金原亭小馬生、22日は入船亭扇遊、23日は柳亭市馬、24日は柳亭こみち、25日は隅田川馬石、25日が三遊亭歌武蔵である。扇遊、市馬、馬石の人情噺は定評があるところだが、ユニークなのはこみちの高座。演題が『音曲噺 文七もっとい』とある。芝居になった『文七元結』は歌舞伎座での中村勘三郎で観たことはあるが、三味線入りの『文七元結』は聴いたことがない。いったい、どんな高座になるのだろうか?興味が尽きない。<公演情報>年末特別企画「暮れに鈴本で聴く 文七元結」12月21日(土)~26日(木) 東京・鈴本演芸場12月21日(土) 主任:金原亭小馬生12月22日(日) 主任:入船亭扇遊12月23日(月) 主任:柳亭市馬12月24日(火) 主任:柳亭こみち12月25日(水) 主任:隅田川馬石12月26日(木) 主任:三遊亭歌武蔵【チケット】一般:3,000円学生:2,500円小人:1,500円公式サイト:
2024年12月09日レキシが、2025年5月から7月にかけて開催する全国ツアーのタイトルと、ツアーに帯同するバンドメンバーを発表した。ツアータイトルは『レキシツアー2025 ~イルカラブストーリー 101回目のイナホバケーション~』。発表に合わせて公開されたツアービジュアルも、タイトルを想起させるユニークな仕上がりになっている。バンドメンバーは、ピアノに元気出せ!遣唐使(渡和久)、ギターに健介さん格さん(奥田健介 from NONA REEVES)、ベースにヒロ出島(山口寛雄)、ドラムに蹴鞠Chang(玉田豊夢)、サックス&フルートはTAKE島流し(武嶋聡)と島流しの圭(鈴木圭)のダブルキャスト(参加公演日の詳細は近日発表)、トランペットに元妹子(村上基 from 在日ファンク)。お馴染みのバンドメンバーで全国津々浦々を巡る賑やかなツアーとなる。チケットは、12月9日よりオフィシャルサイト先行受付(抽選)がスタート。<ツアー情報>『レキシツアー2025 ~イルカラブストーリー 101回目のイナホバケーション~』■2025年5月10日(土) 千葉・市川市文化会館OPEN 16:00 / START 17:005月18日(日) 石川・本多の森 北電ホールOPEN 16:00 / START 17:005月25日(日) 神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)OPEN 16:00 / START 17:005月29日(木) 大阪・フェスティバルホールOPEN 17:30 / START 18:305月30日(金) 大阪・フェスティバルホールOPEN 17:30 / START 18:306月15日(日)新潟・新潟テルサOPEN 16:00 / START 17:006月18日(水) 愛知・岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホールOPEN 17:15 / START 18:006月20日(金) 宮城・仙台サンプラザホールOPEN 17:30 / START 18:306月24日(火) 東京・LINE CUBE SHIBUYAOPEN 17:00 / START 18:006月27日(金) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホールOPEN 17:30 / START 18:307月4日(金) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruOPEN 17:30 / START 18:307月11日(金) 福岡・福岡サンパレスOPEN 17:30 / START 18:307月13日(日) 岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場OPEN 16:00 / START 17:007月22日(火) 東京・東京国際フォーラム ホールAOPEN 17:30 / START 18:30※開場・開演時刻につきましては予定となっており、変更になる場合がございます。■バンドメンバーPiano:元気出せ!遣唐使(渡和久)Guitar:健介さん格さん(奥田健介 from NONA REEVES)Bass:ヒロ出島(山口寛雄)Drums:蹴鞠Chang(玉田豊夢)Sax & Flute:TAKE島流し(武嶋聡)/ 島流しの圭(鈴木圭)※ダブルキャスト。参加公演日の詳細は近日発表Trumpet:元妹子(村上基 from 在日ファンク)【チケット】全席指定:9,900円(税込)※未就学児童入場不可。小学生以上チケット必要。※本公演では映像収録や写真撮影をおこなう場合がございます。客席の映像・音声・画像が使用されることがございます。レキシ Official Web Site:
2024年12月09日12月8日東京・渋谷Spotify O-WESTにて、Newspeakの東名阪ワンマンツアー『Major 1st Full Album “Newspeak” Release Tour 2024』ファイナル公演が開催された。「Newspeak Major 1st Album『Newspeak』Release Party」以来5カ月ぶりの東京でのワンマンライブということもあり、メンバーが登場すると、待ちに待ったファンから大きな歓声と拍手で迎えられた。1曲目「Blue Monday」から会場のボルテージが高まり、「Before It’s Too Late」のファンとの熱い掛け合いまで一気に駆け抜けていった序盤。続いて、ライブの中盤に差し掛かっていくと、Newspeak唯一のクリスマスソング「Ocean Wind & Violet Waves」、ピアノ弾き語りから始まる「Be Nothing」といった曲でじっくりと聞かせ、会場がエモーショナルな雰囲気に一変した。「State of Mind」から再びフロアが盛り上がり、本編ラストの「Nokoribi」までライブが最高潮を迎え、ダブルアンコールの「Blinding Lights」まで観客と共に作り上げていったライブとなった。アルバム収録曲のほか、「Blue Monday」「Bleed」といった今回のツアーで初めてライブパフォーマンスする楽曲も有り、今のNewspeakを凝縮し、体現できる内容となった。集まった観客もNewspeakの熱いライブパフォーマンスに共鳴し合い、会場が一体感に包まれた。アンコールのMCではボーカルReiから、来年に向けて、既に新たな曲のレコーディングを終えており、次なる動きの準備をしているという来年のNewspeakの活動を期待させるようなコメントも飛び出した。東名阪のツアーを大盛況の中、完走したNewspeak。さらなる進化を遂げる今後に注目だ。<公演情報>『Major 1st Full Album “Newspeak” Release Tour 2024』2024年12月8日(日) 東京・渋谷Spotify O-WEST【セットリスト】01. Blue Monday02. Silver Sonic03. Wide Bright Eyes04. Generation of Superstitions05. Alcatraz06. Before It’s Too Late07. Clockwise08. Tokyo09. Ocean Wind & Violet Waves10. Be Nothing11. State of Mind12. Media13. Where Is Your Mind14. Bleed15. Leviathan16. Maybe You’re So Right, Gonna Get My Shotgun17. White Lies18. Nokoribi■Encore1. Higher Than The Sun2 .Bonfire3. Blinding Lights<リリース情報>メジャー1st アルバム『Newspeak』発売中価格:2,970円(税込)【収録曲】01. What If You Weren’t Afraid?02. White Lies03. State of Mind04. Alcatraz05. Before It’s Too Late06. Leviathan07. Be Nothing08. Higher Than The Sun09. Blue Monday10. Silver Sonic11. Bleed12. Tokyo13. Nokoribiダウンロード、ストリーミング、CD購入はこちら:公式サイト:
2024年12月09日L.A.映画批評家協会賞が発表された。作品賞に輝いたのは『ANORA アノーラ』。次点はNY映画批評家協会賞を取ったばかりの『ブルータリスト』。主演賞は『Hard Truths』のマリアンヌ・ジャン=バプティスト、助演賞は『ANORA アノーラ』のユラ・ボリソフと『リアル・ペイン〜心の旅〜』のキーラン・カルキンのタイ。監督賞は『The Seed of the Sacred Fig』のモハマド・ラスロフ、脚本賞は『リアル・ペイン』のジェシー・アイゼンバーグ。撮影賞は『Nickel Boys』のジョモ・フレイ、アニメーション賞は『Flow』、外国語映画賞は『All We Imagine as Light』だった。『ANORA アノーラ』2025年2月28日(金)新宿ピカデリー TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー(C)2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved.(C)Universal Pictures文=猿渡由紀
2024年12月09日2025年1月31日(金) に公開される映画『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』のメイキングカットと監督のコメントが公開された。実在の兄弟デュオ「ドニー&ジョー・エマーソン」が辿った驚くべき実話を映画化した本作。1979年に10代で作った1枚のアルバムが、夢破れてから約30年後に“埋もれた傑作”として再評価され注目を集めたエマーソン兄弟。彼らとその家族の半生を、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』の監督ビル・ポーラッドと、アカデミー賞作品賞受賞『グリーンブック』『それでも夜は明ける』の製作陣がタッグを組み、オスカー俳優ケイシー・アフレックを主演に繊細かつ感動的に描き出す。ビル・ポーラッドは、1955年11月30日生まれ。1987年に制作会社リバー・ロード・エンターテインメントを創設し、現在も同社の最高経営責任者を務め、プロデューサー、映画監督、脚本家として多彩な才能を発揮してきた。製作総指揮・プロデューサーとして携わったのは、アカデミー賞受賞『ブロークバック・マウンテン』『それでも夜は明ける』、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『ツリー・オブ・ライフ』、ゴールデングローブ賞受賞『イントゥ・ザ・ワイルド』、エミー賞ノミネート『アメリカン・ユートピア』など、錚々たる作品群だ。一方、映画監督としては『Old Explorers(原題)』で監督デビュー。⻑編2作目には、ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を映画化した『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』を手掛け、ゴールデングローブ賞2部門にノミネートされ、音楽伝記映画の名手としてその名を世に知らしめた。そして、長編3作目となる『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』では、約30年の時を経て脚光を浴びたアルバム『Dreamin’Wild』の裏に隠された知られざる家族の物語を、自ら脚本も手掛けて映画化した。映画化の経緯について、『グリーンブック』でプロデューサーを務めたジム・バークに本企画とともに「音楽を聴いて欲しい」と話を持ちかけられたというポーラッド監督。「ドニー&ジョー・エマーソン」の楽曲を聴くや、音楽が持つ力に突き動かされて監督を引き受けたと明かす。加えて、「この映画には、静かなシンプルさがあります。信念と家族、罪悪感、責任とは何かを掘り下げながらも、最終的には“癒し”について描きます。今、この世界は癒しを必要としています。だからこそ、私はこの物語に心惹かれたのだと思います」と、作品で描かれる普遍的なテーマについて語っている。<作品情報>『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』2025年1月31日(金) 公開公式サイト: Fruitland, LLC. All rights reserved.
2024年12月09日もしも、シェイクスピアがいなかったら……。『天保十二年のシェイクスピア』は、こんな命題を掲げて幕を開ける。江戸末期・天保年間の下総国清滝村を舞台とする講談「天保水滸伝」に、シェイクスピア全作品のエッセンスをかけ合わせて巧みに創り上げたモザイクのような世界。人々の欲望が渦巻き、生き、死んでいくその姿は、確かに絢爛豪華だ。これらの基となった物語を紡ぎ出したシェイクスピアは間違いなく天才だが、彼への想いを込めてこのような戯曲をかき書き上げた井上ひさしも天才。天才×天才、それは誕生から約50年を経ても古びることのない演劇となった。そしてこの藤田俊太郎演出版も、ある意味さらに別の物語を帯びたのだ。12月9日(月)の初日に先立って行われた、公開ゲネプロと囲み取材の模様をお伝えしよう。今を生きる私たちを映し出す“鏡”である祝祭劇『天保十二年のシェイクスピア』開幕前日会見より左から)藤田俊太郎(演出)、大貫勇輔、浦井健治、唯月ふうか藤田俊太郎演出版『天保十二年のシェイクスピア』は2020年、コロナ禍によって予定通りに幕を下ろすことはできなかった。そして今回、浦井健治・木場勝己をはじめとする続投キャストに大貫勇輔ら新たなキャストを迎えて再演される。ゲネプロ前の囲み取材で「再演したいという想いはずっと強くあった」と語った藤田の下、主人公・佐渡の三世次を演じる浦井もまた前回同様に日生劇場で上演できることへの感慨を「(2020年公演で鰤十兵衛役を演じた)萬長さんの面影といいますか、そういうことも含めて繋がっていると感じた」と、2021年に亡くなった辻萬長さんへの想いも込めて語った。まさに2020年カンパニーを背負っての今回だということが伝わってくる。そしていわば新キャスト代表として、きじるしの王次役の大貫は長髪の鬘や着物のさばき方に苦労していると言いながらも、「制約があるなかで芝居するのはある意味すごく楽しい」と充実感を口にした。浦井はそんな大貫の王次を「本当に素敵。自分(三世次)は陰で、王次の明るさとは鏡、表裏一体」だと話し、大貫もまた「裏で操る人物の怪しさと、でもミステリアスで、本当に素敵」と浦井の三世次を絶賛した。一方、お光とおさちの2役を演じる唯月ふうかは、早着替えやギミックが多く「たくさんの方々の支えがあって、この作品、この2役ができていることを日々実感している。感謝の気持ちをもってこの作品に挑みたい」とカンパニーへの想いを語った。そして藤田は、50年前に書かれた本作を「すごくひりひりと来る感覚があって、コロナ以降の4,5年を役者の皆さんが見事に体現なさっている。私たちが創った天保の世界が、コロナ後の世界をまさに鏡として映している」と、古びることのない“今”の作品であると表現。「役者それぞれの生き様を見てほしい」と語った。『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロよりそうした言葉を受けて拝見したゲネプロは、浦井・大貫・唯月が光っていることはもちろん、隊長役の木場勝己の存在感が際立って感じられた。冒頭から終盤まで、おそらく最も長く舞台上に存在し、語り部であり狂言回しである彼が、時にはユーモラスさを交えながらも凛とした立ち姿で、目線で、声であり続けていること。それが見事にこの舞台の屋台骨となっているのではないだろうか。あらためて、木場という俳優の器の大きさに強く惹きつけられた。『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロよりそして、もうひとりの屋台骨は言うまでもなく裏で策謀を巡らせ、人を追いやり、破滅させ、自身はのし上がり、最後には破滅に至る三世次を、見事なまでに演じきっている浦井だ。大貫も称えていた、膨大なせりふを明瞭に、かつテンポ良く届けるせりふ術。そうした技術面だけではなく、三世次の暗い欲望を、生への渇望を訴える彼は、まさに“悪党”なのだがどうにも魅力的。彼ら自身は三世次と王次を「鏡」と例えたが、別の角度で見ると三世次と隊長、つまり浦井と木場が対となってこの舞台のフレーム(大枠、あるいは額縁とも言えそう)を形作っているかのようだ。『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロよりそして、そのフレームの中でさまざまに蠢く登場人物たち。その姿は滑稽でもあり、哀れでもあり、そのどこかに自分自身の姿があるようでもあり、作品そのものが自分の、そして世界の映し鏡となっているようで興味深い。それぞれの登場人物に対するシェイクスピア作品の人物やシチュエーションの織り込みぶりも感嘆する他ない。しかも、この物語が幕を下ろした後に迎えるエピローグでは、多くの観客が不思議なほどにすっきりと晴れやかな気持ちになっているに違いないのだ。これが物語という供物を捧げた“祝祭”である、ということなのだろうか。『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロよりさらに、この舞台を“絢爛豪華”なものとしている大きな要因として、宮川彬良による音楽があるだろう。宮川に率いられたミュージシャンたちの演奏が、キャストの歌声が、この演劇空間をより濃密なものとして、観客を魅了することは間違いない。『天保十二年のシェイクスピア』公開ゲネプロより公演は12月9日(月)~12月29日(日)、東京・日比谷の日生劇場にて。その後2025年1月に大阪・福岡・富山・愛知公演あり。取材・文・撮影:金井まゆみ※辻萬長さんの「辻」の正式表記は一点しんにょう。<公演情報>『天保十二年のシェイクスピア』作:井上ひさし音楽:宮川彬良演出:藤田俊太郎出演:浦井健治大貫勇輔唯月ふうか土井ケイト阿部裕玉置孝匡/瀬奈じゅん中村梅雀/章平猪野広樹綾凰華福田えり/梅沢昌代木場勝己ほか【東京公演】2024年12月9日(月)~12月29日(日)会場:日生劇場【大阪公演】2025年1月5日(日) ~1月7日(火)会場:梅田芸術劇場メインホール【福岡公演】2025年1月11日(土)~1月13日(月・祝)会場:博多座【富山公演】2025年1月18日(土)・19日(日)会場:オーバード・ホール【愛知公演】2025年1月25日(土)・26日(日)会場:愛知県芸術劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年12月09日12月20日(金) に公開される映画『ライオン・キング:ムファサ』より、超実写プレミアム吹替版の声優を務めるムファサ役の尾上右近、タカ役の松田元太、キロス役の渡辺謙の声を収録した本編映像が公開された。本作は、息子シンバを命がけで守った父ムファサ王の若き日の物語。孤児であった彼の運命を変えたのは、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカーとの幼き日の出会いだった。孤児から偉大な王へ変わっていったシンバの父・ムファサと、王子から“ヴィラン”へと変貌することとなるタカ(後のスカー)。ふたりの“兄弟の絆”に隠された驚くべき秘密が明かされる。公開されたのは、若き日のムファサとタカが冷酷な敵ライオン“キロス”率いる群れに追いつめられるシーン。キロス率いるライオンの群れが森を荒々しく駆け、川の流れが激しい岩場を走るムファサとタカ。「泳いで逃げよう」と焦るタカにムファサは森に戻って戦うことを提案し、意見が食い違ったまま足を止めていると、舞い立つ砂埃の中から全速力でガゼルが逃げていく。すると、砂埃の中から群れを引き連れたキロスが登場。「俺の息子を殺したのはどっちだ?」という問いかけに、「逃げられない」と観念し「僕だ。あっち(タカ)は野良だから見逃してやってくれ」とタカだけは逃がそうとするムファサ。だが、間髪入れずにキロスの側近メスライオンのアマラとアクアが、タカが王家の血を引くライオンであることをキロスに告げる。キロスは「血には血を……」とタカに向けて不敵な笑みを浮かべるのだった。2匹はこの窮地をどうやって脱するのか?物語の続きが気になる緊迫感あふれる本編映像となっている。『ライオン・キング:ムファサ』本編映像<作品情報>映画『ライオン・キング:ムファサ』12月20日(金) 公開公式サイト: Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2024年12月09日永井真理子が、1990年に発売したシングル「ZUTTO」のクリスマス・バージョンを各ストリーミングサイトで配信を開始した。今作は、2024年現在の永井真理子の歌声でセルフカバーとして新緑され、デビューから永井真理子のサポートミュージシャンである林真史がアレンジを手がけている。優しく癒される永井真理子のいまの歌声とクリスマスアレンジが心に寄り添う一曲となるだろう。また、2025年2月14日(金)には、セルフカバー・アルバム『Brand-New Door Vol.4(仮)』のリリースを予定している。<配信情報>ZUTTO ~Christmas version~(Self Cover)配信中配信リンク: 『ZUTTO ~Christmas version~』ジャケット配信ストアAmazon Music / animelo mix / dwango.jp / dヒッツ powered by レコチョク/ dミュージック powered by レコチョク/ iTunes Store / K-POP Life / Melon / mora / Music Store powered by レコチョク/ music.jp STORE / mysound / oricon ME! / OTORAKU -音・楽- / OTOTOY / Qobuz / VIBE / ビルボード公式(Billboard x dwango) / レコチョク永井真理子オフィシャルサイト
2024年12月09日舞台『私立探偵 濱マイク-遥かな時代の階段を-』のメインビジュアルが公開された。本作は、原作・林海象、主演・永瀬正敏で人気を博した映画『私立探偵 濱マイク』シリーズの舞台版。第2弾となる今回は主人公の濱マイク役の佐藤流司、相棒・星野役の矢部昌暉(DISH//)、妹・濱茜役の小泉萌香、第1弾でマイクの仲間になったワンバイラン役の七木奏音が続投するほか、新たなキャストとして長田光平、井澤巧麻、八木ましろ、なだぎ武、そして大浦龍宇一、凰稀かなめが名を連ねた。脚本・演出は西田大輔、劇中曲は田井モトヨシが手がける。公開されたビジュアルには、銃を構える濱マイクなど個性豊かなキャラクターの面々が収められている。また公演スポット映像およびソロカットも公開された。『私立探偵 濱マイク -遥かな時代の階段を-』は、2025年2月に東京・サンシャイン劇場、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、愛知・ウインクあいちで上演。チケットはオフィシャル先行を12月15日(日) まで受け付けている。<公演情報>『私立探偵 濱マイク -遥かな時代の階段を-』原作:林海象脚本・演出:西田大輔劇中曲:田井モトヨシ【出演】佐藤流司/長田光平矢部昌暉(DISH//)小泉萌香七木奏音井澤巧麻八木ましろなだぎ武/大浦龍宇一/凰稀かなめ【東京公演】日程:2025年2月6日(木)〜11日(火・祝)会場:サンシャイン劇場【大阪公演】日程:2025年2月15日(土)・16日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール【愛知公演】日程:2025年2月22日(土)・23日(日・祝)会場:ウィンクあいち【チケット情報】■オフィシャル先行:2024年12月15日(日) 23:59まで()公式サイト:
2024年12月09日