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2001年にスタートし、3年に1度開催されている現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ」。今年は7⽉17⽇(⾦)から10⽉11⽇(⽇)まで、「AFTERGLOW-光の破片をつかまえる」をタイトルに、横浜美術館およびプロット48で開催される。6月22日に行われたオンラインでの記者会見では、参加アーティストや展示作品などの詳細が発表された。ヨコハマトリエンナーレ2020( )レーヌカ・ラジーヴ《サイボーグは敏感》 2020 (c) Renuka Rajiv岩井優 (c) Masaru IWAI, Courtesy of Takuro Someya Contemporary Art佐藤雅晴《ガイコツ》2018 (c) Estate of Masaharu Sato, Courtesy of KEN NAKAHASHIヨコハマトリエンナーレ2020 ロゴ
2020年06月23日『ペンギン・ハイウェイ』で注目を集めたスタジオコロリドの最新作『泣きたい私は猫をかぶる』がNetflixで全世界独占配信されている。本作を手がけたのは『おジャ魔女どれみ』『ケロロ軍曹』など数々の名作を手がけてきた佐藤順一監督と、本作が初の長編監督作品になる柴山智隆監督。ふたりはファンタジーの要素が満載の本作で、丁寧にキャラクターの感情を積み上げ、普遍的なドラマを描き出した。主人公と同じ若い世代も、かつて青春時代を経験した大人もグッとくるドラマはいかにして生まれたのか? 両監督に話を聞いた。本作の主人公・美代はいつも陽気な中学二年生。周囲をアッと驚かせる行動を繰り返し、周囲からは“ムゲ(無限大謎人間)”と呼ばれているが、本当は周囲の空気を過剰に気にする性格で本当の気持ちを明かせないままでいる。想いを寄せるクラスメイトの日之出に対しても、ストレートに気持ちを伝えられず空回りばかり。そんなある日、彼女は夏祭りにいた猫の店主から“かぶると猫に姿を変えられるお面”をもらう。猫に姿を変え、日之出のもとをたずねるムゲと、猫にだけ自分の本当の想いを告げる日之出。ふたりの不思議な関係は続いていき、ムゲは猫でいる自分に気楽さを覚えるが、猫の店主がムゲに「人間を捨て猫として生きていく」ことを迫る。自分の想いを相手に伝えられないムゲと日之出は、表面的にはあえてトリッキーに振る舞ったり、意図的にクールな振りをしている若者で、アニメーションならではのデフォルメされた表現やセリフまわしが効果的に使われているが、観る者が「ここで描かれている人が本当に存在する」と思える不思議なリアリティがある。佐藤アニメーションにおける“本当らしさ”は、実写や現実をトレースしただけではダメなんです。これまでのアニメーションの歴史がすでに何十年かありますから、そこにはある程度の“型”のようなものはあるので、それを無視しないというのがひとつ。それに表情はデフォルメしても、動きは本当の人間と同じように動かすことを軸にしています。あと、アニメーションのセリフの尺は実写映画よりも長いんです。それは小さい子どもに向けて、ひとつのセリフの中にしっかりと感情を入れていけるように、セリフの尺が少しだけ長く設定されているからなんですけど、それを実写の俳優さんがそのまま喋ってしまうと必ず画が余ってしまう。でも、その尺の中で描くことでアニメーションの“本当らしさ”が出てくる。だからこの作品でもセリフの尺を現実や実写に寄せるのではなくて、なるべくスタンダードなアニメーションの間でつくって、(ムゲ役の)志田(未来)さんにもそこは最初にお話をして「いつもよりもたっぷりとセリフがついていますので、いつもなら目や手で演技する部分をすべて声に寄せて演技してください」とお願いをしました。柴山一見、トリッキーなこともするキャラクターたちではあるんですけど、ひとつひとつの行動にはちゃんと理由があって、一面的には見えないように気をつけて描いていきました。制作の初期段階にはキャラクターごとの履歴書を書いて、過去にこんな行動があった結果、劇中のこの行動につながっているという風にして、映画内だけのご都合主義的な動きにならないようにすることで、説得力のようなものは出せたかなと思います。本作は女の子が仮面をつけて猫に変身するファンタジックなモチーフが中心に据えられているが、ポイントになっているのはムゲと日之出の感情の細かな変化や、ふたりのやりとり。名作『ユンカース・カム・ヒア』や『たまゆら』などの作品でまるで実在するようなキャラクターを描いてきた佐藤監督の手腕が存分に発揮されている。佐藤アニメーションにおける“リアルな芝居”は、本当にリアルなものではなくて、本当“らしく感じる”芝居でしかないと思うんです。観客は感情を込めてセリフを言っているところよりも、セリフを言ったあとに鼻をすするとか(笑)、意味のないところの方が実は存在感を感じる。だから、そういう部分は落とさないようにして、観ている人が「ああ、あるな、それ」と思えるものは、たとえセリフを削ってでも入れていく(笑)柴山佐藤さんはアニメーション業界ではレジェンド級の方ですから、佐藤さんの言われることはすべて正解なんじゃないかと最初は緊張もしていたんですけど、それだけじゃダメだろうなと思って、いろいろとアイデアをぶつけていく中で佐藤さんのリアクションをもらいたいと思うようになりました。それに、制作したスタジオコロリドは若いスタッッフが多くて、僕は佐藤さんとスタッフの真ん中ぐらいの年代ではあるので、自分がうまくつないであげてスタッフのエネルギーを効果的に画面に活かせないだろうかと考えました。劇中でムゲは仮面をかぶって猫に姿を変えて日之出の前に現れるが、結果として猫になっている時の方が自分の素直な感情を表現できる。日之出もまた、猫を相手にしている時にだけ自分の本心を語る。しかし、日常のふたりは周囲の空気や流れを過剰に気にしていて、本当の自分を出せず仮面をかぶっている状態だ。佐藤ムゲは仮面をかぶって猫になっていると思っているけど、実は仮面を被っている時がいちばん自然にしていて、脱いでる時は学校や家でも自分の居場所を荒らさないための仮面をかぶっている。ムゲは自分に居場所が与えられた時に、そこに自分を合わせてやっていく。それはいまの小・中学生の子供たちも苦じゃなくやっていたりすることなんですよね。それを“仮面をかぶる”と表現するのだとしたら、仮面をしていることに気づかないぐらい自然にやっている。でもそれがうまくいかなかったときにどうすればいいのかわからなくなってしまうことはある気がしたんです。そこを丁寧に描くことで観る人がちょっとずつ共感してくれるんじゃないかと思いました。柴山僕も人の気持ちを読みすぎてしまって、うまく話せなくなることがあって日之出に近い部分もあるのかもしれません(笑)。だからストレートに自分の想いを伝えられないことで行き違いやスレ違いが生まれてしまう。その心の機微を描くことがこの作品を描く上では大事な部分だろうと思ってましたね。仮面をつけたように周囲に接する、仮面をつけていることに気づかないまま暮らしている、仮面をつけた時だけ本心を明かすことができる、仮面を脱ぐことができないまま大人になってしまった……本作では誰もが経験したことのある感情や葛藤が丁寧なキャラクター描写を積み重ねることで浮かび上がってくる。だからこそ本作で描かれる結末は観る者の心に“ストレート”に刺さるはずだ。佐藤ラブソングだと日常ではとてもじゃないけど言えないようなフレーズが歌えたりするように、アニメーションというフィルターを通すことで、ストレートな感情だったり、純粋な気持ちが描けたりする部分はあると思うんです。柴山ムゲや日之出だけではなくて、その家族だったり、猫世界のキャラクターもそれぞれが映画の中でほんの少しだけ救われる話だったりするので、観る人が自分の境遇に合った人を見つけて観ていただけたらうれしいですね。『泣きたい私は猫をかぶる』Netflixで全世界独占配信中
2020年06月23日新型コロナの影響でオスカー授賞式が4月25日に延期したのを受けて、ゴールデン・グローブ授賞式も、通常の1月上旬から延期されることになった。新たな日程は、2月28日。もともとオスカーが行われるはずだった日程だ。今年は、グローブとオスカーの間が2カ月も開くことになるせいで、グローブの結果がオスカーの投票者にもたらす影響力が高まるかもしれない。次回のグローブのホストは、ティナ・フェイとエイミー・ポーラー。しかし、いつもの形で授賞式を行えるのかは、コロナの動き次第だ。すでに、英国アカデミー賞、インディペンデント・スピリット賞、放送映画批評家賞なども、延期を決め、新しい日程を発表した。映画俳優組合賞(SAG)をはじめ、各組合のアワードも、同様に延期されるものと思われる。文=猿渡由紀
2020年06月23日中村倫也というものを使って自由に遊んでくれたらいい「自分の中にいろんな自分がいる、という感覚はすごくありますね。たぶんそれが人よりも強いんだと思います」ささやくような、低くて甘い声でそう自分について話す。俳優・中村倫也の最新主演映画『水曜日が消えた』。本作で中村は、幼い頃の交通事故が原因で、曜日ごとに7人の人格が入れ替わる青年を演じている。設定こそ特殊だが、私たちも日常のいろんな場面でいろんな自分の顔を使い分けている。そう考えれば、とても普遍性のある話のように感じたと感想を伝えると、中村も「それは、僕も観終わったあとに思ったことです」と頷いて、こんなふうに自分の内面を語ってくれた。「今まで生きてきて、いろんな場面で出てくる、ちょっとした自分の違いってあるじゃないですか。それに、後悔したり、戸惑ったり、なんなのこれって悩んだり、時にはその違いを利用してみたり。特に若い頃なんかは、自分の中にいるいろんな自分に振り回されたこともあったけど、今となってはまあそれもしょうがねえなと思っています」表に立つ人間は、いろんな面を勝手に切り取られ、自由に編集・加工される。中村倫也にしても「カメレオン俳優」「ゆるふわ」など様々な言葉で語られることが多い。「昔は自分の見られ方を気にしていた時期もあったけど、経験とともに、年とともに、どうでもよくなってきたというか。今はもう中村倫也というものを使って、自由に遊んでもらっていいみたいな感覚です。どんなイメージでも、どんな評価でも、どんな楽しみ方でもいい。アンチでもなんでもいいので、ご自由にという感じです(笑)」そう飄々と言葉を紡いでいく。世間のイメージを逆手にとって、じゃあ今度はこんなボールを投げてみようという思惑も今はないという。「なんて言うんだろう、そういう“新商品”みたいな感じはないです(笑)。サービスを与えるという点で自分は供給側。なら、世間の需要よりずっと先に行っていなくちゃいけない。それこそ、今、世間に浸透しているのかもしれない自分のイメージも、僕にとってはだいぶ前に自分の中でイメージしていたもので、体感としてはすごい時差があるんです。そういう意味でも、今の世間の反応を見て、新しい戦略を立てているのでは遅い。僕の感覚やビジョンはそれよりずっと先に行ってなきゃいけないと考えているんです」いい作品さえつくることができたら、あとの物事はどうでもいい『凪のお暇』(TBS系)で見せた“メンヘラ製造機”。『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)の元ヤン教師。あるいは、『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)のモラハラ夫や、大和ハウス工業のCMでおなじみの気弱な夫。役ごとに常に違う顔を見せてきた中村倫也にとって、1人7役は本領発揮の檜舞台。その演じ分けについて様々なメディアが取り上げることだろう。だが、「演じ分けがミソの作品ではない」と本人はいたって淡々としている。「もちろん褒められたり話題にしてもらえることはありがたいし、うれしいことです。でも、ドライな聞こえ方になるかもしれないけど、そういう仕事なので。うれしいですけどね。なんて言うんだろうな。それが取り沙汰されているようでは俳優としてまだまだだなと」突きつめたいのは、もっとその先にあるものなのだろうか。そう質問を重ねると、あっけらかんとこう答えた。「どうなんですかね。だんだんわからなくなってきましたね、これだけ長いことやっていると。たぶんそれはどの仕事をしている方もみなさんそうだと思うんですけど」現在33歳。俳優デビューから15年目を迎えた。がむしゃらで貪欲な若手の季節を過ぎ、中堅として余分な思考の脂肪を削ぎ落としつつある。「若い頃に持っていた変な欲とか野心とかがなくなってくるんですよね。まあ、ひとつ言えるのは、いい作品がつくれて、観てくれた人が何らかしら満足をしてもらえるようなものになることが、今も昔も変わらない、僕にとっての大きな指針。それさえ守ることができれば、あとの物事はどうでもいいというか。年々、シンプルになってきた気がします」“演じ分け”が前に出ないようにしなくちゃいけないと思っていたそんな中で、では中村倫也はどのようにして役へアプローチしていったのか。俳優は、声や表情、姿勢に歩き方や仕草など、様々な素材を複合的に組み合わせ、役の人格を表現していく。その素材の中で、中村倫也が最も力点を置いているのはなんだろうか。「そういうフィジカルな部分で言うと、重心ですね。重心によって呼吸の深さも変わるし、歩き方も姿勢も使う筋肉も変わる。フィジカル面での土台になっているのが重心なんじゃないですか」7役の中でも中心となる“火曜日”を例に、中村は説明を続ける。「家にひとりでいるときは足取りが重いんですよね、アイツ。でも外に出ると、ちょっと重心が上がる。そこが火曜日の性格というか。外に出るとドギマギしているけど、家にいるときは、ある種、マイペース。そういうやつなんです」重心の高さは、他の役との対比で決まるわけではなく、あくまでその役の置かれたシチュエーションによって決定されるという。「みんなそうだと思うんですけど、目の前にいる人の雰囲気やトーンによって重心が上がったり下がったりする。だから、たとえば“月曜日”がこうだから“火曜日”はこうしようとか、そういうのはないです。もちろん7役あるので、違う音色じゃなくちゃいけないって住み分けを考えて、逆算して考えながらつくったキャラクターもあるけど。だからって、他のキャラクターと違えばいいのかと言ったら、そうじゃないので」本作で中村が見せたいのは、演じ分けではない。その役がどのように生活しているのか、佇まいから自然と浮き上がってくることだ。「演じ分けていますということが前に出ないようにしなきゃいけないという気持ちはありましたね。特にこの映画は、役の生活感が重要。ひとつひとつの役をひとりの人物として生活レベルまで落とし込んでいくことが大事だった。だから、それぞれの役の最初の撮影のときなんかは、自分でもすごくアンテナの感度を高めながらやったのを覚えています。やっぱり演じているとわかるんですよ、自分が嘘をついているかどうかって。無理していたら無理をしている体になる。そこがすとんと落ちるポイントを、監督とイメージを共有しながら探っていったという感じです」また、本作の演技面での特徴と言えるのが、ひとりのシーンが多いことだ。相手と会話を重ねながら感情を膨らませていく通常の芝居とは、性質がまったく異なる。「個人的には、人とやった方が楽しいです(笑)。ひとりでやると予想外って起きないんですね。だから人とやっている方が楽しい。寂しかったですよ、ひとりは。よく舞台でひとり芝居とかありますけど、絶対やりたくない(笑)。観ている分には楽しいんですけどね。すげえなと思うし。でも、僕がやることはないと思います。人と仕事がしたいですね」地に足のついた歩みをするしかないってことがもうわかっている中村倫也といえば、ステイホームの期間中、「中村さんちの自宅から」「動物を飼ったらやりたいこと」など、ゆる〜い動画の数々をアップし、重苦しい世の中の空気に癒しをもたらした。まさに「表に立つ中村倫也」の影響力が強く感じられたが、こちらに関しても本人はいたって力んだところはない。「自分の立場とか影響力とか、それによって左右されるものがありがたいことに年とともに増えてはきていますけど、それとは関係のないところでああいうことをやってみようという発想は昔から変わっていないというか。よく幼なじみにも言われるんですよ、変わらないねって。だから、たとえ僕が今のように世の中から知られていなかったとしても、あの状況になったら同じように遊んでいたんじゃないですか、きっと」中村倫也の言葉には、人を惹きつける力がある。それは、鼓膜を撫でるような美声によるものだけではない。高校のときから哲学好きで、自分とは何か考えることも多かったという。日の目を見ない頃も、スポットライトの中心に立つ今も、変わらずに常に思索し続けることで濾過された人間性が、彼の言葉を特別なものにしている。だから、最後に聞いてみた。中村倫也は、そんな自分自身のことが好きですかと。「嫌いではないですね。自分に対して『なんやの?』と思うときももちろんあるし、あきらめていることもいっぱいありますけど、どうしたって自分にはこの2本の足しかないから、それで歩くしかないみたいな感じで。ないものはないんだから、そういう地に足のついた歩みをするしかないってことがもうわかっている。年々思考がシンプルになっているんで、楽っちゃ楽ですよ」掴みどころがないようで、実はすごくわかりやすいような。だけど、そう易々と手の内におさまってくれない気もする。この短いインタビューで見せてくれた一面も、中村倫也の中にある様々な自分のほんの切れ端でしかないんだろう。簡単に知ったような気持ちになったら大間違い。でも、だから、もっと知りたくなる。私たちは、中村倫也から目が離せなくなってしまうのだ。『水曜日が消えた』全国公開中(撮影/高橋那月、取材・文/横川良明)
2020年06月23日フラワーカンパニーズの有料生配信ライブが、6月29日(月)21:00より開催されることが決定した。今年1月よりスタートしたフラカン初のマンスリー企画「月刊フラカンFEVER 2020」。今回はその号外編として、フラカンが約3カ月ぶりとなるライブパフォーマンスを届ける。なお、チケット料金は2500円。購入には、販売プラットフォームZAIKOへの登録が必要となる。「月刊フラカンFEVER 2020」号外 -ライブ再開宣言-配信日時:2020年6月29日(月)21:00〜22:15(※生配信の為、多少前後する可能性があります)出演:フラワーカンパニーズ視聴チケット料金:2,500円(税込)(※ZAIKOによる電子チケット制)※チケットをご購入頂きましたお客様は、生配信終了後準備が整い次第〜7月2日(木)22:30までアーカイブ映像の閲覧が可能となります。チケット販売期間: 2020年6月22日(月)22:00〜2020年7月2日(木)21:00チケット購入URL: ●配信のURLは購入したZAIKOアカウントのみで閲覧可能です。※電子チケット販売プラットフォームZAIKOへの登録が必要となります。※電子チケットはクレジットカード決済(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners)、コンビニ決済、PayPal、wechatpay、Alipayがご利用いただけます。●URLの共有、SNSへ投稿をしてもご本人のZAIKOアカウント以外では閲覧いただけません。●途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、生配信中は巻き戻しての再生はできません。●配信終了後、チケット購入者は2020年7月2日(木)22:30までアーカイヴでご覧いただけます。●インターネットの接続が不安定な場合、配信クオリティが低下する可能性があります。●配信中にStickitsを購入することで、応援投げ銭することが可能です。※Stickitsの購入にはクレジットカード情報が必要となります。
2020年06月22日今回のコロナ禍のエンタメ業界において危機が叫ばれたひとつに挙げられるのがミニシアターだ。その苦境が多くのメディアで伝えられたことは記憶に新しい。緊急事態宣言解除後、営業が再開されたものの、その現状は厳しい状況が続く。その置かれた状況は老舗のミニシアターであっても例外ではない。50年以上続き、ミニシアターの草分け的存在である岩波ホールもまた、これまでにない事態に直面した。いち早い劇場の休業から、今年上映が予定された作品の来年公開への延期。そして休館から約4カ月、過去に上映した名作を集めた特集上映<岩波ホールセレクション>で再スタートを切る。老舗ミニシアターがこれからどんな“re:START”を切るのか?岩波ホールの岩波律子支配人に話を聞いた。2月下旬にいち早く休業を決定。その決断に至った理由は?はじめに、岩波ホールが劇場の休業を決めたのは2月下旬のこと。まだシネコンなど多くの映画館は稼働している頃だった。その中で、いち早く劇場を閉める決断に至った理由はどこにあったのだろうか。「正直申しますと、もう少しやりたい気持ちはありました。ただ、その時点で、爆発的な感染拡大が世界で起きていましたし、おそらく日本もその波は避けられない。そう遠くはないところで劇場を閉めなくてはならないだろうなと。その中で、やはり考えたのは安全面です。万が一の可能性でも、感染者を出してしまったらお客様に多大なご迷惑がかかりますし、スタッフの安全も守れないことになってしまう。また、一度、そういう事態が起きますと、やはりお客様もなかなかお越しになりづらくなる。どうしても足が遠のいてしまうと思うんです。それで、苦渋の決断でしたけど、いち早く、館を閉めることにしました。当時、上映されていた作品の配給会社さんにはご迷惑をおかけしてしまったんですけど」岩波ホールの場合、エキプ・ド・シネマの会(※世界の埋もれた映画を発掘・上映することを目的とした岩波ホールの会員組織。“エキプ・ド・シネマ”はフランス語で“映画の仲間”)の会員をはじめ、長年にわたって館を支持するファンが多い。そのことから分かるように、シニア層がメイン。映画館に長年通ってくれている常連への考慮もあったという。「高齢の方の病状が悪化する事例が多く伝えられていましたから、やはり私どもとしてはひとりもそういう方を出したくない。大切なお客様ですから、なにかあってからでは遅い。それも早く決断した理由のひとつですね」さらに岩波ホールは自社ビルであることから、他のフロアへの配慮も考え、独自の判断が求められた。「ビル全体のこととして考えなければならなかったところもありました。もし万が一、私どものホールで感染が起きてしまったら、テナントとして入ってくださっている各所の皆様にもご迷惑がかかる。皆様それぞれに経営がありますから、そこに支障をきたすようであってはならない。そこも考慮しました。現に、今回の劇場を開けるにあたっても、全フロアにご挨拶にうかがって、エレベーターで混むことがないようにといった対策をご説明して、再開に至っています。早く閉めすぎと思われた方もいらっしゃると思うんですけど、私どもとしては正しい判断だったのかなと思っております」お客様が来ない、問い合わせの電話もない。休業期間中に思ったことコロナ禍での、ミニシアターをめぐる大きなムーブメントとしては、クラウドファンディングの“ミニシアター・エイド基金”が記憶に新しい。有志が声を上げて始まったミニシアター・エイド基金は目標額を大きく上回り、3億円を突破。支援の輪が広がった。ただ、先に触れたように岩波ホールは自社ビル。大手メジャーのシネコンでもないが、テナントとして間借りしている多くのミニシアターともちょっと立場が違う。そういう微妙な立ち位置で、このムーブメントは遠巻きに見るしかないところがあった。「置かれた状況、映画館としての気持ちとしては同じなんですけどね(笑)。これは仕方がないです。私どもとしては、自分たちでやっていくしかないなと思いました」ただ、こうしたムーブメントが起きたことはうれしかったという。「ミニシアターをこれだけの方々が大切な場所と思ってくれていたことは、すごくうれしかったです。私どもの映画館にも、“少しでも早く開くことを待ってます”とか、“まだ始まらないんですか?”とか、皆様からの声が寄せられて、それが再開に向けての大きな励みになりました。年に1回、会員の方とお会いする会を実施しているんですけど、創立(1968年)した翌年から岩波ホールに通われている方もいらっしゃるんですね。お話しすると、映画とともに人生があったような方ばかり。私も気持ちは一緒です。ですから、私どもは映画を届ける側で、会員の皆様はそれを受け取る側ですけど、気持ちとしては映画の同志。そういう方がいらっしゃって映画館を支えてくださっていることを、あらためて実感する機会になりました。休業期間中はオフィスにいても電話が鳴らない。問い合わせのお電話がない。もちろん劇場にはどなたもいらっしゃらないわけで、これほど寂しいことはありませんでした。お客様と接する機会がまったくないことが、本当につらかった。お客様の声が、再開に向けての大きな原動力になったことは間違いないです。それから私どもの場合、配給会社さんらとそれこそ膝を突き合わせて、さまざまなことを徹底的に話し合う。題名ひとつでも100案ぐらい出したりすることもある。そうして1本の映画を皆様にお届けしているんですね。今回の休業期間というのは、この現場仕事のことを思い出しまして、配給会社さんをはじめとする関係者の皆様もまた同志なんだなと実感しました」再開しようとしたら更なる問題が。上映する作品がない!劇場の再開を考え始めたのは、緊急事態宣言の解除が視野に入り始めた5月中旬ぐらい。ただ、ここで問題に直面する。「私ども岩波ホールは、たとえば1カ月半ならその期間、1本の作品を途中で打ち切ることなく上映し続ける。でも、今回休業に入る前に上映していた作品の配給会社さんにはびっくりされたんですけど、その後上映を予定していた3作品に関しては、“上映するならばこういう不安な形ではなく、万全の形でやりたい”ということで、来年に公開を延期することですんなりとお話がまとまったんですね。ということで、その3作品が来年に回ってしまった。そのため、いざ6月ぐらいからの劇場再開が視野に入ったとき、8月22日から公開を予定している『シリアにて』までの間、上映する作品が不在といいますか。ぽっかり空白になってしまった。これは困ったなと(笑)」『シリアにて』8月22日(土)公開(C)Altitude100 - Liaison Cinematographique - Minds Meet - Ne a Beyrouth Filmsしかも、『シリアにて』公開後の今秋からは元々予定されていた改修工事が。劇場が再びオープンするのは2021年の2月となる。「このままではいけない。なにか映画をお届けしよう」ということで、急遽組まれた特集プログラムが<岩波ホールセレクション>だった。「幸い、今回上映が中止や延期となった昔からおつきあいのある配給会社の皆様から、この機会にという声をいただいたので、リストアップしていただいたんですけど、結構いい作品の権利をまだお持ちで。かつて岩波ホールで上映してはいるんですけど、私たちもあらためて観てみたい作品がいっぱいあった。それで突貫工事じゃないですけど、急いでプログラムを組みました」名監督たちとの思い出深い作品も。岩波ホール過去の名作を再上映プログラムは、ムヴィオラ配給作品『オレンジと太陽』が第1作目として6月13日から19日まで上映済みで、現在は同配給の『パプーシャの黒い瞳』を上映中。この後も、岩波ホールで上映された過去の名作が、配給会社ごとに次々と上映される。『パプーシャの黒い瞳』6月20日(土)~6月26日(金)上映(C)ARGOMEDIA Sp. z o.o. TVP S.A. CANAL+ Studio Filmowe KADR 2013「我ながらと言ったらおこがましいんですけど、名作シリーズと言っていい、なかなか見ごたえある作品がそろったなと思っております。いずれの作品も思い出深いのですが、中でも、ザジフィルムさんにお願いして実現したアニエス・ヴァルダ特集は組めて良かったです。(※アニエス・ヴァルダはベルギー出身の映画監督)昨年、お亡くなりになってしまったのですが、ヴァルダさんは本当にパワフルな女性で。もっと長生きするものと思っていたので、まだお亡くなりになったのが信じられないところがあります。何度かご一緒する機会に恵まれたのですが、私の中では“肝っ玉かあさん”と言いますか(笑)。社会活動家やフェミニストといったパブリックイメージがあると思うんですけど、おっかさんと呼びたくなる、真の意味で、強い女性でした。本当にお母さんみたいな人で、常に周囲に目配りしている。岩波ホールの前総支配人、高野(悦子)が存命だった頃、フランスでご一緒したことがあって、お昼を食べないかと言われたのでついていったら、なんとご自宅で。台所で料理を作り始めたら、ずっと作っていてテーブルに戻ってこないんです(笑)(※“高野”は正しくははしご高)。その後日本にいらしたときにも、私とたまたま一緒に帰ることがあったんですけど、“この後食べるごはんはあるの?”と聞いてくる。それから、銀座の山野楽器に行きたいということでお連れしたことがありました。なんでかなと思ったら、ビデオコーナーで夫であるジャック・ドゥミ監督のソフトをチェックし始めて、“コレは権利が切れてるはず”とかぜんぶチェックしていましたよ(笑)。それぐらい目配りの人でまめ。おそらくジャック・ドゥミ監督は相当、彼女に助けられたんじゃないでしょうか」特集:アニエス・ヴァルダ監督 (※写真は『落穂拾い』)7月18日(土)~8月7日(金)上映(c)Cine Tamaris 2000岩波ホールとゆかりの深い監督といえばポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダも外せない。彼の作品は遺作となった『残像』が上映される。「何度も来日してくれましたし、いろいろな思い出がある監督さんです。1987年に京都賞の思想・芸術部門を受賞されて、賞金が4500万円と聞いて、私たちは“これで次の作品が撮れるだろう”なんて考えていたら、ワイダ監督はこれを基にポーランドのクラクフに日本の美術館(日本美術技術センター)を作りたいと。それで高野(悦子)も協力して募金活動を一緒に行ったのはいい思い出です。日本の文化や美術を大切してくださる監督さんでもありました(※“高野”は正しくははしご高)」『残像』6月27日(土)~7月3日(金)上映(C)2016 Akson Studio Sp. z o.o, Telewizja Polska S.A, EC 1 - ?odz Miasto Kultury, Narodowy Instytut Audiowizualny, Festiwal Filmowy Camerimage- Fundacja Tumult All Rights Reserved.そんな<岩波ホールセレクション>だが、この上映の機会についてはさまざまな思いがあるという。「本も映画もそうなのですが、再度観たり、読むと印象がずいぶん変わることがある。時を経て、自分も歳を重ねると、当時観たときには気づかなかったことに気づいたり、汲み取れなかった意味が分かったりと、新たな発見がある。あと、10年経てば、忘れていることもありますよね(苦笑)。今回の自粛生活で、私自身もいくつか映画を観直したりしたのですが、やはり印象がまったく違ったりする。より深いことを感じるときがある。良い映画は、何度も観ることで理解が深まる。より味わい深く感じられるものなのではないでしょうか。お客様にとって、1度観た作品と再会して、新たな魅力を体感する場になってくれたらいいなと思っております。あと、この特集上映期間の座席は、縦は1列おき、横は1席を空けるようにして、見えづらい位置の席も空けて、220席のうち60席のみでの上映になります。もちろん安全面に最大限配慮してのことではあるのですが、長く休業していましたから、これぐらいの席数でお客様をお迎えするのが私どもとしても万全を期せるかなと。もちろん多くの方にご来場していただきたい気持ちはやまやまなのですが。そういう意味で、劇場再開のウォーミングアップのようなところもある。ですので、お客様にとっても、映画館に足を運ぶウォーミングアップになってくれたらいいかなと思っております」単なる知識ではない体験を得られる場。岩波ホールはそういう場でありたい前述のように、今回の<岩波ホールセレクション>、そして『シリアにて』の上映後は改装工事へ入る。「映写関係、天井、椅子などのメンテナンスです。見かけはあまり変わらないと思います。新しくなったと思っていらっしゃったら、“どこが違うの?”と逆に驚かれるかもしれません(苦笑)。もう古いので内装なども変えたほうがいいのかなと思いつつ、今の若い方は“レトロ”と言ってくれて喜んでくださったりする。この雰囲気がいいとおっしゃってくれる外国人の方もけっこういらっしゃる。これも私どもの劇場らしさであり、なくしてはいけないのかなと。まったく別の映画館に変化していることはないので、安心していらしてください」劇場の再開は来年2月。そこからがまた新たなスタートと言っていいのかもしれない。老舗ミニシアターとしてこれからをどう考えているのだろうか?「多くの方が当分は、密集することを避けたい気持ちを消すことはできないと思うんです。ですから通常に戻るにはかなり時間がかかることは覚悟しております。もう一方で、現在のような席数を限定して、ソーシャルディスタンスをとっての上映というのが、果たして、真のスクリーン体験、劇場体験、映画体験と言えるのかなと。やはり、多くのお客さんと場を共有しながら時間を過ごす。暗闇の中で、見ず知らずの人と観ることが真の映画体験ではないでしょうか。それがこのコロナ禍で、なくなってしまってはいけない。もちろん作品を楽しむことはDVDやVODでもできます。ただ、実感を伴うということに関しては、音楽にしても舞台にしても、ライブが長けている。映画を映画館で観るということも、変な言い方になりますが、“半ライブ”だと思うんです。演者や奏者は目の前にいませんけど、映画が代わりとなってくれて、体感としてこちらに伝わってくるものがある。そうやって身をもって実感したことは、自分でなにか物事を判断する際の素養を作るんです。情報として素通りしていかない。単なるデータで終わらない。自分の身に置き換えて考えたり、そのことに思いを馳せたりすることができる。そのように物事を感じたり、見たりすることができるのは、とても大切だと思うんです。単なる知識では得られない、体験できてこそ得られることがある。映画館もそういう場所のひとつではないか。岩波ホールはそういう場でありたいし、皆様が体感してなにかを得られるような作品を今も昔もこれからも届けていきたい。もちろん今回が再スタートではあるんですけど、岩波ホールとしては良い意味で変わらないといいますか。よく“愚直”と言われるんですけど、1本1本、映画を大切に届けることをこれからも続けていきたい。先々のことを考えても仕方がないので、そのとき、そのときでベストを尽くしていければいいかなと思っております」取材・文:水上賢治撮影:源賀津己岩波ホールセレクション第一弾ムヴィオラ配給上映終了『オレンジと太陽』6月20日(土)~6月26日(金)『パプーシャの黒い瞳』第二弾アルバトロス・フィルム配給6月27日(土)~7月3日(金)『残像』7月4日(土)~7月10日(金)『少女は自転車にのって』7月11日(土)~7月17日(金)『12か月の未来図』第三弾ザジフィルムズ配給7月18日(土)~8月7日(金)特集:アニエス・ヴァルダ監督第四弾アップリンク配給作品8月8日(土)~8月21日(金)上映作品調整中
2020年06月22日平井堅のデビュー25周年イヤーのアニバーサリー企画として、デビュー15周年イヤーのライブ映像が公開された。平井堅は、1995年5月13日にシングル『Precious Junk』でデビュー。先月のデビュー日には、2016年5月8日に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われたデビュー20周年イヤーのライブ映像と、今までYouTubeで公開されていなかったシングル作品のMUSIC VIDEOが全35本公開された。今回新たに公開されたのは、デビュー15周年イヤーの2010年12月23日に京セラドーム大阪で開催された「Ken Hirai 15th Anniversary Special!! Vol.4」のライブ映像。ライブ映像は2020年12月末日までの期間限定で公開される。また先月公開されたデビュー曲『Precious Junk』から2011年5月リリースの『いとしき日々よ』までの計35本のMUSIC VIDEOが好評につき、期間限定公開ではなく、期限を設けずに公開が続けられる事となった。さらにデビュー25周年を記念した特設サイトでは、『歌バカ人生に「この人」あり!~25人が語る平井 堅の25周年』と題したスペシャルインタビュー企画がスタート。ライターの島田諭が平井堅のデビュー直前、デビュー、そして現在に至るまでの音楽活動にさまざまな形で携わり、彩ってきた25名の方にそれぞれの「当時」を振り返ってもらいインタビューを行う。本日公開されたインタビューでは、平井堅を新人オーディションで発掘した玉田勝吾氏が、当時の平井とのエピソードを語っている。この企画は2021年5月まで毎月公開される予定だ。■LIVE映像公演名:「Ken Hirai 15th Anniversary Special!! Vol.4」開催日:2010年12月23日会場:京セラドーム大阪※2020年12月末日までの期間限定公開【25周年特設サイト】
2020年06月22日6月20日、21日の全国映画動員ランキングは、ヒュー・ロフティングの世界的ベストセラー『ドリトル先生』シリーズに着想を得たアクションアドベンチャー『ドクター・ドリトル』(全国346館)が初登場で首位を飾った。続いて『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(全国339館)は先週と変わらず2位に。中村倫也が事故の後遺症で多重人格となった主人公を演じる風変わりなファンタジー『水曜日が消えた』(全国91館)は初登場で3位になった。5週連続で首位を『心霊喫茶「エクストラ」の秘密−The Real Exorcist−』(全国169館)は公開6週目は4位に。19世紀の電力事業の黎明期に起きた“電流戦争”の実話に基づく、スリリングな実録ドラマ『エジソンズ・ゲーム』(全国83館)は初登場5位になった。そのほか公開24週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国218館)は6位につけている。次週は『悪の偶像』『SKIN/スキン』『ソニック・ザ・ムービー』『ランボーラスト・ブラッド』『ワイルド・ローズ』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ドクター・ドリトル』2位『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』3位『水曜日が消えた』4位『心霊喫茶「エクストラ」の秘密−The Real Exorcist−』5位『エジソンズ・ゲーム』6位『パラサイト 半地下の家族』7位『天気の子』8位『一度死んでみた』9位『デッド・ドント・ダイ』10位『AKIRA〈4Kリマスター版〉』
2020年06月22日映像・音楽・書籍・ライブなどのエンタメサービスがau、 docomo、 SoftBankなど、どの携帯キャリアでもいつでも楽しめる「auスマートパスプレミアム」が、7月中の1週間ずつ、計2週間にわたり、全国のTOHOシネマズにおいて期間中毎日映画が1200円(税込)、高校生以下は900円(税込)で楽しめるキャンペーン「auマンデイ スペシャルウィーク」を実施する。TOHOシネマズは、自治体による映画館に対する休業要請の解除を受け、6月5日より全劇場の営業を再開。併せて、映画業界を再び盛り上げたいという思いから、本来月曜日のみの「auマンデイ」を、1週間にわたる「auマンデイ スペシャルウィーク」として実施する運びとなった。 第1弾は7月3日(金)〜7月9日(木)の1週間、第2弾は7月17日(金)〜7月23日(木)の1週間で実施される。期間中に上映を予定している映画は、『ソニック・ザ・ムービー』『ランボー ラスト・ブラッド』『MOTHER マザー』など、注目の作品が目白押し。 この機会に「auマンデイ スペシャルウィーク」を活用し、TOHOシネマズでお得に映画鑑賞を楽しんではいかがだろうか。「auマンデイ スペシャルウィーク」概要●対象期間第1弾:7月3日(金)〜7月9日(木)第2弾:7月17日(金)〜7月23日(木)対象劇場:全国のTOHOシネマズ対象ユーザー:auスマートパス、auスマートパスプレミアム会員※auスマートパスプレミアムは、au以外の方でもご利用いただけます。URL: ※TOHOシネマズでは、営業再開に際し、お客様と従業員の安全を確保するため、感染予防の取り組みを行っております。新型コロナウイルス感染予防の対応について 「auマンデイ スペシャルウィーク」映画鑑賞料金割引一般:通常1,900円 ⇒ 1,200円(税込)大学生:通常1,500円 ⇒ 1,200円(税込)高校生以下:通常1,000円 ⇒ 900円(税込)※同伴者1名様も割引料金で鑑賞いただけます。※60歳以上(シニア)の方も対象となります。※通常価格が異なる劇場もございます。※特別上映など割引対象外の作品がございます。※特殊上映・特別席などは追加料金が必要です。※他の割引サービスとの併用はできません。TOHOシネマズ 7月の上映作品ラインナップ(抜粋)●『ソニック・ザ・ムービー』(C) 2019 Paramount Pictures and SEGA of America, Inc. All rights reserved.6/26(金)公開●『私がモテてどうすんだ』(C)2020『私がモテてどうすんだ』製作 委員会 (C)ぢゅん子/講談社7/10(金)公開●『ランボー ラスト・ブラッド』※R15+ (C)2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.6/26(金)公開●『透明人間』※PG12 (C)2020 Universal Pictures.7/10(金)公開●『MOTHER マザー』※PG12 (C)2020「MOTHER」製作委員会7/3(金)公開
2020年06月22日ヒュー・ジャックマンが、『Ferrari』に主演することになった。フェラーリの創業者エンゾ・フェラーリの伝記映画で、監督はマイケル・マン。マンが20年ほど構想を抱いてきた情熱のプロジェクトだ。映画が焦点を当てるのは、1957年。会社の経営が危機に陥り、私生活でも息子が亡くなるという悲劇を経験した彼は、カーレース、ミッレリアに社運を賭ける。そんな中、彼の妻は、隠されていた秘密を発見していくという物語のようだ。脚本は、ブロック・イェーツが書いた本『Enzo Ferrari-The Man andThe Machine』にもとづいている。撮影開始は来年の予定。マンは、『フォードVSフェラーリ』のエグゼクティブ・プロデューサーも務めている。文=猿渡由紀
2020年06月22日おとな向け映画ガイド今週は、ミニシアター系で公開の作品から厳選!オススメの5本を。ぴあ編集部 坂口英明20/6/21(日)イラストレーション:高松啓二緊急事態宣言の解除後4週目、今週末公開の新作は14本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。うち『ランボー ラスト・ブラッド』『ソニック・ザ・ムービー』など全国100スクリーン以上で拡大公開される作品が2本。通常の本数に戻ってきました!観ものの多い中から、今回はミニシアターで上映される、おとなの映画ファンにオススメの5本を、ご紹介します。『SKIN/スキン』人種差別にからむ事件が連日報じられている今、この映画は、なぜこんなことが、という疑問への、ある答えを示しているように思います。スキンヘッドで、全身を憎悪と威嚇のタトゥーで覆い、白人至上主義で、ネオナチグループのメンバーだった男が、いかにして、その差別と暴力の泥沼からぬけだしたか、を描いたドラマ。実話の映画化です。主人公のブライオン・ワイドナーは、14歳のとき、路上生活をしていたところをネオナチのリーダー夫妻に拾われ、我が子のように育てられました。「黒人、イスラム、同性愛はアメリカから出ていけ」という過激な主張を繰り返すグループの若き幹部です。そんな彼が、三人の娘と暮らすシングルマザーのジュリーと出会い、知らなかった家族愛にふれることで、グループからの離脱を決意するのですが、これが並大抵のことではありませんでした。腹は減っていないか、いい暮らしをしたくないか……、世の中からスポイルされた若者へのネオナチのメンバー勧誘ぶりは、映画で描かれた日本のやくざの世界とよく似ています。タトゥーは生まれ持ったものではないですから、自己表現のひとつ。刻まれたその差別意識の象徴を除去するのに16カ月。入れるときより数倍痛いそうです。それでも強い意思と実行力と「愛」があれば。『悪の偶像』清廉な市議会議員の息子が犯した轢き逃げ事件から始まる、犯罪と悲劇の連鎖。韓国の新鋭イ・スジン監督による、一級のサスペンスです。事件を目撃し、現場から逃亡した被害者の新妻の存在が鍵。警察の捜査とは別に、その新妻を加害者の父(ハン・ソッキュ)と被害者の父(ソル・ギョング)が探しはじめ、事態を複雑にしていきます。韓国を代表する名優ふたりが好対照で、ドラマをひっぱっります。行方をくらますミステリアスな新妻を演じているのはチョン・ウヒ。狂気も感じられ、薄気味悪い存在、まさに熱演です。選挙戦と捜査が同時進行する展開、被害者とその妻の隠された事情、普通の人がどんどん狂気に走る予想だにしない展開、そして人間の業の深さ。韓国ノワールらしい映画です。いつも雨模様というのも含め、その独特な緊張感と陰鬱さがたまりません。『はちどり』思春期の女性の、カオスのような世界を描いた映画です。韓国の映画雑誌のベスト10では、『パラサイト 半地下の家族』につづく「第2位」という評価。38歳の監督キム・ボラは、このデビュー作で50以上の世界の映画賞を獲得した、いま注目の女性監督です。小さな体で懸命に羽を動かす、蜂なのか鳥なのかわからない存在の“はちどり”に、主人公をなぞらえた象徴的なタイトル。ウニは14歳、中学2年生。商店街で餅屋を営む両親と高校生の兄と姉、後輩女子や、他校の親友、そして彼氏、日々起こる人間関係の悩みに、親は勿論、誰も気づいてくれません。でも、やっと親身にきいてくれる塾の先生に出会うのですが……。そんなウニの日常を彼女の目線で丹念に描いています。時代は、韓国にとって激動の1994年。民主化、国際化、空前の高度成長の歪みがではじめる年。それはウニの生活とも無縁ではありません。突然来る別れ、将来の自分への不安、それでも「世界は不思議で美しい」と、ウニをそっと見守ってあげたい、そんな温かい気持ちにさせてくれる映画です。首都圏は、6/20(土)からユーロスペースで公開中。中部は、名古屋シネマテーク他で近日公開。関西は、7/4(土)から第七藝術劇場で公開。『ハニーランド 永遠の谷』今年の米アカデミー賞でドキュメンタリー賞と国際映画賞の2部門に同時ノミネートされた、注目の作品です。バルカン半島、ギリシャの上に位置する北マケドニア。電気も水道もない寒村で、盲目の母と暮らす、自然養蜂家の女性の暮らしを3年間追い続けています。「半分は蜂たちのもの、あとの半分だけはわたしが」、彼女は蜂との共生を第一に考えてきました。ところが、近所に住みだした一家が、蜂の乱獲をはじめます……。古来から連綿と、ほそぼそと続いてきた養蜂の仕事は、彼女で終わるのか。静かな、哀しみに満ちたドキュメンタリーです。『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』ドラマで演ったら、うそでしょ、うそっぽい、やりすぎと思うにちがいない辛辣な罵声の数々。イリーナ・ヴィネルという、新体操王国ロシアを率いる伝説的な総監督に圧倒されます。2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した、マルガリータ・マムーンの、オリンピック直前の様子をとらえたドキュメンタリーです。その練習ぶりも、なんとも凄まじい。同じアスリートの恋人に励まされるシーンに安堵しますが、私生活でも辛いことが続いて起こるマムーン選手の精神力にも脱帽です。それにしても鬼監督の迫力がすごい。よく撮ったなあ、撮らせたな、と感心します。師弟関係を描いたということで、映画『セッション』を想起するという声がありますが、本物の迫力はあんなもんではありません。首都圏は、6/26(金)からヒューマントラストシネマ渋谷他で公開。中部は、7/31(金)から伏見ミリオン座で公開。関西は、7/3(金)からシネ・リーブル梅田で公開。
2020年06月21日累計2500万部を突破した大人気スポーツ青春漫画『弱虫ペダル』を原作に、永瀬廉(King & Prince)主演で実写化される同名映画のクランクアップ写真が解禁された。2008年から週刊少年チャンピオン(秋田書店)にて連載開始した『弱虫ペダル』は、地元・千葉から秋葉原にママチャリで通うアニメ好きの高校生・小野田坂道(おのだ さかみち)が、入部した自転車競技部で出会ったかけがえのない仲間たちと共にレースに挑戦する姿を描いた物語。キャストが2月初旬にクランクインした後、緊急事態宣言を受けて撮影が中断となっていたが、宣言解除後の6月某日から細心の注意を払いながら、撮影が再開された。クランクアップの日は、永瀬廉演じる主人公と伊藤健太郎演じる今泉俊輔のふたりがロードレース対決をする重要なシーンを撮影。永瀬は、クランクインの時同様、再び前髪を眉上までカットし、大きな丸眼鏡をかけたお馴染みの姿で登場、炎天下の中急な坂道をふたりは限界ギリギリまで登りきった。無事クランクアップを迎えた永瀬は「今日の激坂はとにかくキツかった!でも、皆でずっと練習から頑張って、苦しい時もありましたが、それすら今はいい思い出です!」、伊藤は「俺も今日が1番キツかった!寒い時期から暑い時期までかかりましたが、無事に怪我なくクランクアップできてよかったです」と振り返る。そして、改めてふたりとも「当たり前の出来事が経験できなくなった今だからこそ、是非劇場で僕らの頑張りを見て、青春を体験して欲しいです。」とコメントした。『弱虫ペダル』8月14日(金)公開
2020年06月19日ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『Dune』が、8月に追加撮影を予定していることがわかった。撮影は、昨年7月に終了している。新たな撮影は、前と同じく、ブダペストのスタジオで行われるそうだ。新型コロナで、ヨーロッパでも映画やテレビの撮影はストップされたが、その頃までにハンガリーではゴーサインが出ているだろうと製作側は見ている。北米公開は今年12月18日で、今のところ延期の予定はない。出演はティモシー・シャラメ、オスカー・アイザック、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンら。文=猿渡由紀
2020年06月19日星野源の最新楽曲『折り合い』が、本日6月19日にサプライズリリースされた。星野源は新型コロナウイルスによる外出自粛期間中に楽曲『うちで踊ろう』を発表。その想いに賛同したアーティストやファンが、様々な工夫を凝らしてコラボレーションし、社会現象化するなど、コロナ禍でも音楽シーンを盛り上げた。さらに、2016年に出演したドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の特別編も大好調で、主演を務める新ドラマ『MIU404』のスタートも目前となっている。そんな中での最新楽曲の発表は、ファンも驚くサプライズとなった。『折り合い』は星野源がDAWを使用し、打ち込みによるトラック制作からヴォーカル録音まで全て自宅で完成させた楽曲だ。また、配信と同時に『折り合い』のミュージックビデオも「星野源 YouTube オフィシャルチャンネル」にて公開がスタート。星野源と女優・石橋静河が出演したミュージックビデオは、“日常”をそれぞれ別の部屋で過ごす男女の姿を描いた作品となっており、ディレクションは映画監督の三宅唱(『THE COCKPIT』『きみの鳥はうたえる』『呪怨: 呪いの家』など)が担当。まさに「コロナ禍で生まれたラブソング」と呼ぶべき楽曲に仕上がっている。星野源『折り合い』Official Video【作品概要】星野源New Song 『折り合い』2020.6.19 OUT(Download & Streaming)
2020年06月19日7月8日に発売されるTWICEのJAPAN 6thシングル『Fanfare』のミュージックビデオが公開された。『Fanfare』は、世界中を元気にできるような力強さを表現した楽曲。TWICEのエネルギッシュなパフォーマンスが見られる一曲となっており、“エンターテインメントの力で少しでも楽しく前向きな気持ちにさせたい”という願いが込められているとのこと。ミュージックビデオは、「色で世界をつなぐ」ということをイメージした作品となっている。尚、TWICEは6月17日にJAPAN OFFICIAL TikTokアカウントを開設し、本日から「Fanfareダンスチャレンジ企画」をスタート。毎日投稿しているFanfareダンスも是非チェックしていただきたい。■リリース情報JAPAN 6th SINGLE『Fanfare』7月8日(水)発売CD収録曲 (4形態共通)M1. FanfareM2. MORE & MORE -Japanese ver.-M3. Fanfare (Lee Hae Sol Remix)M4. Fanfare (Instrumental)・初回限定盤A 【CD+DVD】 WPZL-31750/1 ¥1,818 +tax (税込2,000円)DVD収録内容:「Fanfare」Performance Video「Fanfare」Music Video Making Movie※歌詞ブックレット24p※トレーディングカード1枚ランダム封入(全10種)・初回限定盤B 【CD+DVD】 WPZL-31752/3 ¥1,727 +tax (税込1,900円)DVD収録内容:Jacket Shooting Making Movie※トレーディングカード1枚ランダム封入(全10種)・通常盤 WPCL-13203定価 ¥1,182 +tax (税込1,300円)※トレーディングカード1枚ランダム封入(全10種) ※初回プレスのみ・ONCE JAPAN限定盤 WPCL-13204定価 ¥1,364 +tax (税込1,500円)※3×3折りポスター封入※トレーディングカード1枚ランダム封入(全10種)※ONCE JAPAN限定盤オリジナルデザイン・トレーディングカード1枚ランダム封入 (全10種)※特典応募シリアルコード封入※ONCE JAPAN限定盤はTWICEファンクラブ「ONCE JAPAN」もしくは「ONCE JAPAN MOBILE」会員の方が購入できる会員限定商品です。※[期間限定商品] 2020年5月5日 20:00~2020年7月2日 23:59までの予約・販売となります。本商品は数量限定となりますので、販売期間内であっても、上限に達し次第受付を終了します。予めご了承ください。
2020年06月19日7月3日にオープンとなるTOHOシネマズ池袋の内覧会が開催された。同映画館は、池袋駅東口の豊島区庁舎跡地および豊島公会堂跡地の再開発プロジェクトとして注目されていた「Hareza(ハレザ)池袋」に出店される。ハレザ池袋は、8つの劇場を備える複合商業施設で、街全体で劇場体験を提供することを目指す池袋の新たなランドマークとして注目されている。同映画館はその劇場体験を提供する一翼となるべく「サウンド・シアター」というコンセプトで設計され、全10スクリーン、1735席からなるシネマコンプレックスで、音響にこだわり抜いた映画館だ。日本初の試みとして、2番シアター(143席)にはアイソバリック方式のサブウーハーを採用。むき出しに置かれた巨大サブウーハーは見た目も迫力があるが、音の迫力は想像を絶する。スピーカーユニットを向かい合わせで駆動させ、通常のサブウーハーの1.5~2倍のパワーを出せる。それにより、劇場全体を揺るがすような轟音を全身に浴びるような体験ができる。サラウンドスピーカーもこの轟音を活かすためのカスタム設計となっており、ここでしか味わえない音を提供する。同映画館のコンセプトを象徴するスクリーンと言えるだろう。座席数が最も多い6番シアターと10番シアター(315席)には、独自規格のラージスクリーンTCXを採用。TOHOシネマズ日比谷でも好評のプレミアボックスシートも導入され、セミプライベートな空間でゆったりとした気分で鑑賞できる。6番シアターは、高解像で広い音域を再現する「カスタム4wayハイコアキシャル」と、ステージスピーカーとの一体感を追求した「3wayコアキシャル」サラウンドを組み合わせたカスタムオーダースピーカーを導入。10番シアターには、立体音響のDolby Atomosを日本で初めてカスタムスピーカーで導入している。「カスタム4wayハイコアキシャル」と「ハイパワーコアキシャルサラウンド」を採用し、コンサート会場のような残響音を再現するギミックも利用できるそうで、ライブ・ビューイングなどのODSコンテンツの魅力を最大限に引き出せる設計となっている。音響だけでなくスクリーンにもこだわりを見せる。最も座席数の少ない1番シアター(78席)のスクリーンには、パーフォレーション(スクリーンに開いている細かい穴)のない、セバートソンスクリーンという新しい規格のスクリーンを採用。映像を美しく見せるために網目を細かくしており、それでいて音を遮らないような設計がなされているそうだ。内装はシックで落ち着いた雰囲気で統一され、過度な演出はせずストレスフリーな空間作りを心がけ、純粋に映画を楽しんでもらいために小さいこだわりを積み重ねることで鑑賞体験を向上させることを目指しているとのこと。同映画館はIMAXもMX4Dも導入していない。これは、都心部に展開する他のTOHOシネマズとの差別化をはかり、「サウンド・シアター」という池袋独自のカラーを打ち出すためだという。その選択は結果的に、国内最大のIMAXレーザーを持つグランドシネマサンシャインとの差別化を果たすこととなり、映画ファンとしては単純にスクリーン数が増えただけでなく、異なるコンセプトの劇場を楽しむ選択肢が広がることとなった。同映画館支配人の古澤友広氏は、「新宿同様、多くの映画館がひしめくエリアですが、映画といえば池袋と言われるように他の劇場さんと一緒にこのエリアを盛り上げていきたい。他店舗でも実施している感染予防対策も研修に取り入れているので、安心して映画を見られる環境を提供したい」と意気込みを語った。また、フラットに多彩な映画を扱いながらも、アニメ・漫画の聖地としての池袋を意識して特色ある番組編成をしていきたいとのことだ。街全体が劇場空間となることを目指す池袋の中心地となるであろうハレザ池袋。TOHOシネマズ 池袋は、その一端を担うにふさわしい充実したスペックを備えていると言えそうだ。TOHOシネマズ 池袋7月3日(金)グランドオープン取材・文:杉本穂高
2020年06月18日クリステン・スチュワートが『Spencer』に主演することがわかった。ダイアナ妃の伝記映画で、彼女が英国王室を去ることを決意するクリスマス休暇に焦点をしぼるもの。監督は『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』のパブロ・ラライン、脚本は『イースタン・プロミス』『完全なるチェックメイト』のスティーブン・ナイト。撮影は来年開始の予定。スチュワートは昨年プレミアされた『Seberg』でジーン・セバーグを演じている。次回公開作はコメディ映画『Happiest Season』。文=猿渡由紀
2020年06月18日本日6月18日(木)16時からNetflixで独占配信されるアニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』と、ヨルシカが書き下ろした主題歌『花に亡霊』を360度/VR映像に収めた完全オリジナルミュージックビデオが、auスマートパスプレミアムで公開された。『泣きたい私は猫をかぶる』は、『ペンギン・ハイウェイ』で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、ファンタジア国際映画祭今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞したスタジオコロリドの最新作。監督を務めたのは、『美少女戦士セーラームーン』シリーズ、『ケロロ軍曹』シリーズなども手がけた佐藤順一と、スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』に携わった柴山智隆。脚本は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』の岡田麿里が担当した。完成した映像は、映画に登場するゴンドラに乗り込み、ムゲたちが通う中学校や猫の世界、花火など、映画に出てくるシーンを360度体験できるVRミュージックビデオとなっている。なお、このミュージックビデオの短縮版はYouTubeでも公開中。映画を観る前に、作品の世界観を体験してほしい。『泣きたい私は猫をかぶる』VR MUSIC VIDEO ~SONG BY ヨルシカ『花に亡霊』~配信期間:2020年6月18日(木)10:00~2020年8月31日(月) 23:59対象ユーザー:auスマートパスプレミアム会員URL: ()※視聴デバイスは【スマホ及びスマホ装着型のVRゴーグル】となります。VRゴーグルがない場合でも、スマホのみでご覧いただける仕様となっております。※スマホはYouTubeアプリでご覧ください。映画『泣きたい私は猫をかぶる』VR MUSIC VIDEO~SONG BY ヨルシカ『花に亡霊』~ 短縮版アニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』Netflixにて6月18日(木)16時より全世界独占配信(c) 2020 「泣きたい私は猫をかぶる」製作委員会()
2020年06月18日東宝が、スタジオジブリ映画『風の谷のナウシカ』(1984)、『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001)、『ゲド戦記』(2006)の4作品を、6月26日(金)から全国372館で上映することを発表した。作品の詳細については以下の通り。■作品情報『風の谷のナウシカ』原作・脚本・監督:宮崎 駿プロデューサー:高畑 勲音楽:久石 譲声の出演:島本須美、納谷悟朗、松田洋治、永井一郎、榊原良子、家弓家正公開日:1984年3月11日※制作はトップクラフト『もののけ姫』原作・脚本・監督:宮崎 駿プロデューサー:鈴木敏夫音楽:久石 譲主題歌:米良美一声の出演:松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、小林 薫、西村雅彦、上條恒彦、美輪明宏、森 光子、森繁久彌公開日:1997年7月12日『千と千尋の神隠し』原作・脚本・監督:宮崎 駿プロデューサー:鈴木敏夫音楽:久石 譲主題歌:木村 弓声の出演:柊 瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、菅原文太公開日:2001年7月20日『ゲド戦記』原作:アーシュラ・K・ル=グウィン原案:宮崎 駿脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子監督:宮崎吾朗プロデューサー:鈴木敏夫音楽:寺嶋民哉主題歌:手嶌 葵声の出演:岡田准一、手嶌 葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林 薫、菅原文太公開日:2006年7月29日
2020年06月18日3月末に開催発表されて以来、コロナウイルス感染症の拡大によりチケット発売を延期していた「フェスタサマーミューザKAWASAKI2020」が、有料映像配信と有観客公演のハイブリッドにて開催されることが発表された。同音楽祭は、首都圏のオーケストラによる競演を目玉に、ピアノやパイプオルガンなど、様々なジャンルの音楽を魅力あふれるラインナップで披露する、日本を代表するクラシック音楽祭の一つ。昨年は約3週間の会期中に約3万人もの聴衆が集まったという。今年は3月に開催発表を行って以来、新型コロナウイルス感染症の影響により、4月に予定していたチケットの発売が延期されていたが、“有料映像配信と有観客公演のハイブリッド”による開催がついに実現。これはファンにとっても主催者にとっても大きな喜びに違いない。※最新情報はこちらを参照 ●フェスタサマーミューザKAWASAKI2020 公演日程・出演者(6月15日現在)※会場はすべてミューザ川崎シンフォニーホールすべて有観客にて開催7月23日(木・祝)15:00開演東京交響楽団オープニングコンサート(有料配信)指揮:ジョナサン・ノット7月24日(金・祝)11:00開演《こどもフェスタ》イッツ・ア・ピアノワールド(無料配信)ピアノ:小川典子7月24日(金・祝)15:00開演ヒロコ&ノリコの楽しい2台ピアノ(有料配信)ピアノ:国府弘子、小川典子7月25日(土)16:00開演NHK交響楽団(有料配信)指揮:広上淳一7月26日(日)17:00開演サマーナイト・ジャズ(有料配信)7月28日(火)15:00開演神奈川フィルハーモニー管弦楽団(有料配信)指揮:川瀬賢太郎7月29日(水)19:00開演読売日本交響楽団(有料配信)指揮:下野竜也7月30日(木)15:00開演東京交響楽団(有料配信)指揮:秋山和慶8月1日(土)15:00開演群馬交響楽団(有料配信)指揮:高関健8月2日(日)15:00開演東京フィルハーモニー交響楽団(有料配信)指揮:尾高忠明8月4日(火)15:00開演新日本フィルハーモニー交響楽団(有料配信)指揮:久石譲8月5日(水)18:30開演昭和音楽大学(無料配信)指揮:田中祐子8月6日(木)15:00開演神奈川フィルハーモニー管弦楽団(有料配信)指揮:渡邊一正8月7日(金)19:00開演東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(有料配信)指揮:飯守泰次郎8月8日(土)15:00開演日本フィルハーモニー交響楽団(有料配信)指揮:梅田俊明8月9日(日)17:00開演真夏のバッハ V(有料配信)「椎名雄一郎パイプオルガン・リサイタル」8月10日(月・祝)15:00開演東京交響楽団フィナーレコンサート(有料配信)指揮:原田慶太楼
2020年06月18日■猫になったら高いところに登って寝たいです(笑)映画『泣きたい私は猫をかぶる』がNetflixにて6月18日(木)より全世界に向けて独占配信される。空気を読まない言動でクラスメイトからは「ムゲ(無限大謎人間)」と呼ばれる中学2年生の女の子・笹木美代と、美代が想いを寄せる同級生の日之出賢人が織りなす青春ファンタジー。ムゲこと美代を演じるのは、女優の志田未来。そして、日之出のCVを声優の花江夏樹が務める。「将来に不安を抱えていたり、好きな人にうまく想いを伝えられなかったり。そういった中学生の不安定で繊細な心が丁寧に描かれていて、本当に美しい作品だなと思いました」そう花江は本作の印象を語る。夏祭りの夜、お面屋にいた猫の店主からかぶると猫に変身できる不思議なお面をもらったムゲは、猫の太郎となって日之出のもとに通いはじめる。設定はファンタジーだが、そこには多感な中学生らしい悩みや葛藤がリアリズムたっぷりに描写されている。「日之出は、優しくて真面目な男の子。だけど、ムゲや親に対しては素直に気持ちを伝えられないところがあって。そんな気持ちの揺れ動きを大切に演じました。僕自身も中学時代はやりたいことがあっても親に言えなかったり、自分の気持ちをちゃんと打ち明けられなかったので、そういう部分はすごく似ているなと思ったし、演じながら日之出のことを応援したくなりました」クラスメイトからはちょっと変わり者扱いされているムゲ。花江の目には、このムゲという女の子はどんなふうに映ったのだろうか。「最初は『なんだこの子は』って印象でした(笑)。確かにムゲは好きな男の子に対するアプローチの仕方とかが人とちょっと違っているんですけど、芯には本人の温かさが感じられるんですよね。特に心に残ったのは、ムゲが書いてくれた手紙。あそこにムゲの気持ちや人柄が表れていて、どんどん好きになりました」そんなムゲのことが少しずつ気になりはじめる日之出。ふたりの関係性の変化も、本作の見どころのひとつだ。「接していくうちに、いつの間にかムゲに憧れるようになったり、自分の将来について決心したり。日之出の心の変化が自然に描かれていたので、何か特別に意識しなくても、ストーリーを追っていくだけで、僕も日之出の変化を表現できたかなと思います」猫として過ごすうちに、どんどん猫と自分の境界が曖昧になっていくムゲは、猫店主から人間を捨て、猫として生きるよう迫られる。「日之出自身、ムゲがいなくなることで初めてその大切さに気づけたというか。そこからの日之出の成長は大きかったなと思います。あんなふうに気持ちが爆発して、今まで言えなかったことまで言えたことで、ムゲとの関係も前に進みました。終盤に向けての盛り上がり含めて、すごくいいクライマックスでした」ちなみに花江さん自身が、こんなお面を渡されたらどうするだろうか。「猫になってみたいですね。で、高いところに登って寝たいです(笑)。あ、でも、人間に戻れなかったら困るので、そこはなしでお願いします(笑)」■志田さんはハートでお芝居をしている共演には山寺宏一、浪川大輔と、花江にとって特別な先輩たちの名前が並んでいる。「山寺さんは本当に何パターンあるんだっていうくらいいろんな引き出しを持ちながら、一瞬で山寺さんだとわかる個性がある。今回演じられた猫店主も威圧感がありながらコミカルな部分もあって。嫌なやつなんだけど魅力的に思えるのは、山寺さんだからこそ。山寺さんのお芝居は画面から飛び出してくるというか、役の感情がすごく立体的に聞こえて、2次元のアニメ作品なんですけど、お芝居が3次元だなって感じます」一方、浪川が演じた坂口智也は、日之出の祖父が営む陶芸工房に勤める職人。日之出にとって兄のような存在だ。「実際の浪川さんも僕にとってはお兄ちゃんというか、いちばん親身になって相談に乗ってくれる先輩です。何でも包み込んで受け入れた上でアドバイスをくれるような優しさがあって。今回の役は、僕の中ですごく重なる部分が多かったんですよ」そして目玉となるのが、志田未来とのW主演。今回が初共演だが、志田の演技から刺激をもらうことも多かったそう。「志田さんのお芝居は、一言一言に魂が入っていて、本当に素敵でした。ちょっと言葉にして説明するのが難しいのですが、気持ちを優先して喋っているなという感じがするんです。声が裏返ろうと、かすれようと、それよりもまずムゲとしてちゃんとそこにいることを大切にしている。技術に頼りすぎない、ハートでお芝居をしているところが印象的でした」■アニメだからという固定観念にとらわれずに演じたい花江といえば、主人公・竈門炭治郎の声を務めたアニメ『鬼滅の刃』が社会現象級の大ヒットを記録。今年3月に発表された第14回声優アワードで初の主演男優賞を受賞するなど、今や同世代を代表する声優のひとりへと成長した。こうした環境の変化のなかで、花江は自らに対してどんな変化を感じているのだろうか。「自分の中では毎年毎年目の前のことを全力でやっているだけなので、気持ちの面で変化はあんまりないんです。だけど、この『泣きたい私は猫をかぶる』のようにいろんな方に注目してもらえる作品に出演させていただけることは本当にありがたいことですし、これをきっかけに他の出演作品や僕自身のパーソナルな部分も知っていただければうれしいですね」不変の精神で声優の道を突き進む花江。では、花江自身が変わらずに大切にしているお芝居の心構えとは何だろうか。「そこに生きているように演じられたら、という気持ちはいつも大切にしていることです。そのためには志田さんのように気持を優先して演じることも大事だし、あとは固定観念にとらわれないことも重要。アニメだから、この表情だから、こういうお芝居をしなきゃと決め込むのではなく、その場に立って生まれた気持ちをそのまま発したものが、その役に合う声になっているのが理想です」今回、監督を務めた佐藤順一からもアフレコの前に忘れられない言葉をかけられたという。「監督は『あんまり絵に引っ張られずに気持ちの部分でやってください』とおっしゃっていました。絵は絵でお芝居をする。だからこそ、僕たちが別の角度から声のお芝居をあてることで、より物語やキャラクターが立体的になる。監督が目指す世界に共感できたからこそ、僕も気持ちを大切に演じることができました」■YouTubeは完全に個人的な趣味です(笑)ちなみに、花江夏樹といえば猫好きでも有名。そんな花江にとっては、猫が活躍する本作はたまらない一本になったようだ。「本当可愛いですよね。日之出が太郎のおなかをスリスリするところとか、猫っていいなあと思いました」そう思わず声が弾む。ステイホームが続く中、愛猫の「みそ」と「こんぺい」の存在が、花江の癒しとなっている。「猫は気まぐれなのがいいですよね。一緒に寝たくても寝てくれなかったり。そのくせいつの間にか隣にいたり。そういうふとしたときのワガママな感じが可愛いです(笑)」新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、アニメ業界も制作がストップしている現場は多い。一刻も早い終息が望まれる一方で、花江自身は毎日のようにYouTubeにゲーム実況動画を投稿し、ファンを喜ばせている。「YouTubeに関してはもう完全に個人的な趣味です(笑)。全部自分でプロデュースして、企画も僕。編集もやってるものもあります。ただ僕が楽しくやっているだけなので、それをみなさんが一緒に楽しんでくださっているなら、本当うれしい限りです」持ち前の美声をフルに発揮しながら、賑やかにゲームを楽しんでいる花江の様子がYouTubeでは楽しめる。「よくアフレコの現場とかで『YouTube観てます』って言われることが多いんですけど、いつもとテンションが違うので恥ずかしいんですよね。普段の僕はあんなに大声は出さない。ゲームをやるとスイッチが入るんです(笑)」本作もまたコロナの感染状況を鑑みた上で、劇場公開からNetflixでの独占配信に切り替わった。プラットフォームは変われど、この『泣きたい私は猫をかぶる』が持つメッセージは、色褪せることなく人々の胸に届くはずだ。「劇場で公開できなかったことは残念ではあるんですけど、こういったご時世なので、おうちで楽しめるものが増えるのはすごくいいこと。観る人によって誰に感情移入するかも変わるような、幅広い世代の方に楽しんでいただける作品ですので、ぜひご家族みんなでご覧いただきたいです。そしてこの作品が、普段あまり言えなかったことが言えるような、何か気持ちが変わったり、関係が変わるきっかけになったらいいなと思います」映画『泣きたい私は猫をかぶる』はNetflixにて6月18日(木)より全世界独占配信。(取材・文/横川良明)
2020年06月18日TOHOシネマズ株式会社は、東京都豊島区東池袋“Hareza 池袋”内に、“TOHOシネマズ 池袋”を、7月3日(金)に開業することを発表した。またこの度、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』とのコラボポスタービジュアルが、あわせて公開された。TOHOシネマズ 池袋は、TOHOシネマズのフラッグシップシアターである日比谷に導入している“プレミアムシアター”を、6番シアターと10番シアター、ふたつのシアターに導入。両シアターとも、スクリーンは左右の壁いっぱいに広がる(Wall-to-Wall)仕様のラージスクリーン“TCX”が採用。ボックスで仕切られたセミプライベートな空間でゆったりと映画を楽しめる。6番シアターは、日比谷のメインシアターのコンセプトであるコンサートホールのようなプレミアムサウンドの音響監修を行った“株式会社イースタンサウンドファクトリー”が、劇場用に監修。高解像で音の再現が可能な、「カスタム4wayハイ コアキシャル」と、ステージスピーカーとの一体感を突き詰めた「3way コアキシャル」サラウンドを組み合わせることで、 高域から低域まで繊細な音響体験を可能にした。10番シアターには、立体音響システム“Dolby Atmos”を日本で初めてカスタムスピーカーで導入。スピーカー毎に自在に音を配置、移動できる Dolby Atmosの魅力を最大限発揮できるよう、天井を含めたサラウンドスピーカーに指向性の高いハイパワーコアキシャルを採用。6番シアター同様「カスタム 4way ハイコアキシャル」をステージスピーカーにすることにより、プレミアムサウンドはそのままに、音がスクリーン内を縦横無尽に動き回る環境を提供する。また、2番シアターには、轟音を全身で体感できるという、日本初となるアイソバリック方式を採用したサブウーハーを劇場に導入する。アイソバリック方式は、スピーカーユニットを向かい合わせで駆動させることで、通常のサブウーハーの1.5 倍から2倍のパワーを発揮し、空気の震えを体感させる。公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』とのコラボポスタービジュアルは、劇場のグランドオープンおよび映画の公開に向けて、“マンガ・アニメの聖地”池袋を盛り上げていくという意図で制作された。主要登場人物である“シンジ、カヲル、アスカ、レイ、マリ”の5人が、池袋駅でおなじみの“いけふくろう”に集合し、“TOHOシネマズ池袋”に向かう場面を描き下ろしている。TOHO シネマズ池袋7月3日グランドオープン『シン・エヴァンゲリオン劇場版』近日公開予定
2020年06月17日新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言によって公演を休止していた東京フィルハーモニー交響楽団(東フィル)が、東京都の自粛要請緩和を受け、6月定期演奏会(21日、22日、24日)から公演を再開する。開催にあたっては、政府、自治体および関係機関による感染拡大防止のためのガイドライン等に基づき、各演奏会場との連携により聴衆の安全と安心を第一に、できる限りの感染予防策を講じるという。*公演詳細: ●日時・会場:当初発表から変更なし。時差入場・時差退場を実施。6月21日(日)15:00 開演(14:00 開場)Bunkamura オーチャードホール6月22 日(月)19:00 開演(18:00 開場)東京オペラシティコンサートホール6月24 日(水)19:00 開演(18:00 開場)サントリーホール●公演内容(プログラムは当初の発表から内容を変更)(出演)渡邊一正(指揮)、東京フィルハーモニー交響楽団*ミハイル・プレトニョフから変更(演奏曲目)・ロッシーニ:歌劇『セビリアの理髪師』序曲・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」*公演時間約1時間/休憩なし※関連公演6月21日東京フィルハーモニー交響楽団第938回オーチャード定期演奏会6月22日東京フィルハーモニー交響楽団第134回東京オペラシティ定期シリーズ6月24日東京フィルハーモニー交響楽団第939回サントリー定期シリーズ
2020年06月17日映画『キングスマン:ファースト・エージェント』の日本公開日が9月25日(金)に決定。併せて、新たな場面写真が公開され、マシュー・ヴォーン監督からのコメントが到着した。本作は、スタイリッシュな英国紳士が、ド派手で超過激なスパイアクションを繰り広げる大人気シリーズ、『キングスマン』『キングスマン:ゴールデン・サークル』に続く第3弾。表の顔は高貴なる英国紳士、裏の顔は世界最強のスパイ組織“キングスマン”。歴史の裏に隠された秘密結社の誕生秘話がついに明かされる。今回新たに公開された場面写真では、キングスマンの代名詞とも呼べる高級スーツに身を包んだコンラッド(ハリス・ディキンソン)とオックスフォード公(レイフ・ファインズ)の姿だけではなく、漆黒の衣装に身を包んだ、怪僧ラスプーチン(リス・エヴァンス)の姿も。その奇怪な容貌は、『キングスマン』シリーズ史上最強の敵を予感させるとともに、キングスマンとラスプーチンがどのような死闘を繰り広げるのか、過激な戦いに期待が高まる。マシュー・ヴォーン監督は、代表作となったシリーズの最新作である本作について「前2作への目配せに気づいて、思わず手を叩きたくなるような瞬間があるはずだ。本作が『キングスマン』シリーズであることは間違いない。この最新作は、まさに“キングスマン”とは何かということの要であり基盤だ」とコメントしている。『キングスマン:ファースト・エージェント』9月25日(金)公開
2020年06月17日『犯罪』や『罪悪』などで知られるドイツ人作家フェルディナント・フォン・シーラッハの初長編小説『コリーニ事件』が映画化され、日本でも公開されている。本作は、彼が自身の生い立ちや弁護士として活動をする中で抱いた想いを込めた物語で、完成した映画に「自分より脚本家の方が物語作りがうまい」と賛辞をおくっている。本作の主人公ライネンは新米弁護士。国選弁護人に選ばれ、ある殺人事件の容疑者コリーニの弁護にあたるが、この事件で殺されたのは、ライネンの少年時代の恩人だった。彼は裁判に私情が入ることを理由に一度は弁護を断るが、周囲の声に背中をおされて弁護にあたる。幼かったライネンに優しく接してくれ、経済界でも大きな成功をおさめた優しい男はなぜ、コリーニに殺されたのか? ライネンは弁護にあたる中で事件に隠された真相、彼らの過去、そしてドイツ司法の落とし穴を見つけ出す。ナチ党全国青少年指導者を祖父にもつシーラッハは、生まれた時からドイツの歴史の影に向き合う人生をおくってきた。刑事事件弁護士として活動をはじめた後も政治局員や工作員が関係する事件に関わり、作家として活動をはじめた後も単なる謎解きミステリーではなく、人間の複雑な心理や、歴史との向き合い方、重厚なドラマを巧みな構成で描いている。「作家は真実味を帯びた内容を書かないといけませんから、私は自分の世界や自分の少年時代を小説で描きました」とシーラッハは振り返る。そこで小説で描かれるライネンはブルジョワの世界で育った男として描かれているが、映画では脚色が行われ移民の設定になった。「映画はもっとわかりやすく、違う描き方をしてよいのです。観客にダイレクトに伝わらないといけませんから。努力型のアウトサイダーであるキャラクターは、より共感を呼ぶ素晴らしい設定だと思います。(ライネンを演じた)エリアス・ムバレクには感激しましたよ。彼の存在は強烈でした。あんなにスクリーンでオーラを放つ人はめったにいません」さらに本作で彼は自身の祖父がドイツ史の影を背負っていることにも向き合っている。映画を観てもらいたいので詳細は語らないが、主人公のライネンは事件を追う中で、第二次世界大戦中にドイツで起こった出来事に向き合うことになる。「祖父の犯罪は誰もが知るところです。祖父は歴史上の人物ですから。何を書くにせよ、私はそのことを意識して書きます。そうじゃないと書けません」時が流れても歴史の中で起こった出来事は現在の人々や司法にも影響を与えている。かつて起こった事件の責任をなかったことにはできない。現在を生きる人すべてが過去を引き継ぎ、不当な裁判や法律は改善されるべきだとシーラッハは考えているようだ。「こういった映画や本は、我々が負うべき責任を示すものです。その責任を私たちが自覚しない限り、未来はありません。いつまでもくよくよ思い悩んだり、内輪で非難し合ったりするのではなく、責任を自覚する必要性を理解しないといけません。そうでないと未来は作れないのです」映画『コリーニ事件』は衝撃的な過去や司法スキャンダル、予想もしなかった結末を描くスリリングな作品だ。同時に本作は、人間が過去や歴史にいかに向き合うのか? 自分がどこからやってきて、その来歴にどう対峙するべきか迷う男を描いた人間ドラマでもある。「主人公のライネンはある男のもとで育ちます。祖父同然だったその男にはかつて誰も知らない過去があったのですが、ライネンももちろんそのことに気づいていないのです。作品の中でライネンは感情に従いその男の側につくのか、それとも自分の正義感に従うのか、という究極の選択を迫られます。それがこの作品の根底にある葛藤なのです」『コリーニ事件』公開中【関連リンク】『コリーニ事件』作品情報()
2020年06月17日今年のプライムタイム・エミー授賞式に、コメディアンのジミー・キンメルが決まった。2年連続でホストなしだったオスカーに続き、エミーも昨年はホストを雇わないで行ったが、今年は逆戻りとなった。キンメルは、オスカーのホストとしても評判が良かったが、オスカーにはもう戻りたくないと語っている。エミーのホストに復帰するにあたっては、エグゼクティブ・プロデューサーの肩書きも得た。新型コロナで先が見えない中、授賞式をどのような形で行うのかを決めていく上でも、彼は強い発言権を持つことになる。エミー賞の中継は、4つのメジャー局が毎年交代で行うのがきまりで、今年はキンメルが深夜トーク番組をもつABCの番(オスカーは毎年ABC)。ホストなしの昨年はFOXが中継した。文=猿渡由紀
2020年06月17日吉田羊主演のWOWOW開局30周年記念ドラマ『連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~』の撮影が再開。あわせて、特報映像と新場面写真が公開された。本作は、ジェリー・ブラッカイマー製作総指揮で2003年から2010年まで全7シーズンにわたりアメリカ・CBSで放送され高視聴率を記録したドラマシリーズを、神奈川に舞台を置き換え制作した日本版の第3シリーズ。吉田羊演じる主人公の女性刑事・石川百合ら、未解決凶悪犯罪、通称“コールドケース”を扱う捜査チームの活躍を描く。シーズン3となる本作では、神奈川県警捜査一課チームの結束力は更に向上。闇に葬られた悲しき事件の真実、今まで語られることのなかった個々の物語が明らかになるという。この度公開された特報映像は、事件のテーマや豪華ゲスト陣に関してはまだ発表前であるものの、作品への期待が高まり、躍動感溢れる内容に仕上がっている。あわせて公開された場面写真では、吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和の5名が捜査に挑む姿が切り取られ、何かを見上げるメンバーたちの姿も確認できる。そして新型コロナウイルスの感染拡大により中断していた撮影も、対策を十分に講じた上で先日再開。現場からは喜びとやる気と“愛”に満ちた吉田からのコメントが寄せられた。■吉田羊コメント●撮影が再開して再開初日に現場に入ると、2カ月前と変わらないスタッフの皆様がそこにいてくださり、まず驚きました。メンバーが変わっていないことにも驚きましたし、同時に再開を楽しみに待っていてくださったのだと感じました。1人1人が本当に楽しそうに、嬉しそうにお仕事していらっしゃる姿を見た時に、「必ずやこのシーズン3を撮りきるんだ!」という強い気持ちで、2カ月を耐え忍び、そして再び集ってくださったんだなと感じ、なんだかグッと胸にくるものがありました。そして捜査一課の4人も、この2か月間で幾度となく「元気ですか?」と連絡をくださって、シーズン1、2を経て、「あ、ここまで5人の絆が深くなっていたんだな」と改めて感じられて嬉しかったです。この5人を軸にスタッフ・キャスト、皆一丸となって、ドラマとしての更なる高みを目指して必ずや撮り終えたいという気持ちでおります!●視聴者へメッセージシーズン3を楽しみに待っていただいている皆さん、本当にありがとうございます。冬だった季節もいつの間にか自粛期間を経て夏になり、キャストは引き続き冬服で、スタッフさんは炎天下で重たい機材を抱え、走り回って1シーン1シーン大切に、『コールドケース』の世界観を作り上げております。このシーズン3でも本当に素晴らしいゲストの皆さんと、もちろん音楽にもこだわりつつ、さらに進化したシーズンを皆さんへお見せできるのではないかと思っております。必ず皆さんの心を震わせる面白いドラマをお届けしますので、期待して待っていていただけると嬉しいです。必ず帰ってきます。『連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~』2020年冬、WOWOWプライムにて放送予定
2020年06月17日シンガーソングライターのあいみょんが6月17日(水)に発売する10thシングル『裸の心』。そのミュージックビデオが本日公開された。今回は『マリーゴールド』『今夜このまま』『ハルノヒ』『真夏の夜の匂いがする』『さよならの今日に』など、過去にもあいみょんのミュージックビデオを手がけ、今作で6作目のタッグとなる山田智和氏が監督を担当。映像はシャワールームに佇むあいみょんをノーカットで撮影したシンプルな構成で展開され、映像の前半では一筋の光の中でシンプルに歌い上げる姿、後半ではシャワーに濡れながら『裸の心』をエモーショナルに歌い上げるあいみょんの姿が描かれている。本映像の完成に際してあいみょん、山田智和監督から以下のようにコメントも届いている。【あいみょん】ぐるぐる回ってこの画に辿り着いたけど、これが1番の正解だったと思います。監督とシャワールームで向き合うのはマリーゴールドぶり。あの時のシャワールームでの私の顔と今回の顔、どう変わったのかな。と。自分では気づきにくいところなので、監督に聞けばよかったなぁ。【山田智和監督コメント】あいみょんとカメラだけで何ができるのだろうと、必死にそこにある感情を追いかけました。あいみょん『裸の心』【OFFICIAL MUSIC VIDEO】■リリース情報10thシングル『裸の心』発売日:2020年6月17日(水)金額:1000円(税抜)収録内容:M1.裸の心(TBS系 火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』主題歌)M2.ユラユラM3.裸の心(Instrumental)先着購入者特典:「裸の心 オリジナルクリアファイル(A5サイズ)」
2020年06月17日矢沢永吉の伝説的なライブ映像3本を配信するプロジェクト「BODY’S NIGHT(サンバディーズナイト)」が始動する。配信される3作品はいずれも商品化されていない貴重なライブ映像。第1弾は2017年の「TRAVELING BUS 2017」ツアー、12月16日の武道館公演が全曲ノーカットで有料配信される。同公演は矢沢永吉が日本のロックシンガーとして初めて単独武道館を開催したツアー「TRAVELING BUS ’77 CONCERT TOUR」から40年目の節目にあたる2017年に行われたもの。ツアータイトルも当時にちなんで「TRAVELING BUS 2017」と名付けられ、武道館では5回公演が開催された。第2弾の配信は2019年に開催された「ROCK MUST GO ON」ツアーの横浜アリーナ公演(12月4日)。同ツアーは同年11月16日よりスタートし、「ROCK MUST GO ON」=ロックは止めてはならない、という強いメッセージの元、ロックシンガーの新境地を切り開いたツアーである。さらに、現段階での最新映像であり、初公開される作品だ。第3弾は矢沢永吉が50歳を迎えた1999年の映像。50歳にちなんで全50本の規模で開催された「LOTTA GOOD TIME EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 1999」の武道館公演(12月11日)の模様が配信される。第1弾は初武道館から40周年、第2弾は70歳、第3弾は50歳と矢沢永吉本人とファンにとっても忘れられないメモリアルライブでいずれも商品化されてないレアな映像となっている。しかも、今回の配信にあたって全曲、矢沢永吉自らミックスダウンを行い、当時の会場の臨場感を再現。ここでしか観られない伝説のライブをぜひ目の当たりにして欲しい。なお、有料配信の収益の一部は新型コロナ感染症の治療や研究開発にあたる医療機関に寄付される。<矢沢永吉コメント><TRAVELING BUS 2017ティーザー>●第1弾配信EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR「TRAVELING BUS 2017」2017年12月16日 日本武道館公演【全曲ノーカット版】配信日時:2020年6月27日(土) OPEN 19:00/START 20:00(終了22:20予定)視聴価格:2,800円(税込)視聴チケット販売期間:受付日時:2020年6月17日(水) 5:00~7月4日(土) 23:59決済方法:クレジットカード、コンビニアーカイブ配信期間:2020年6月27日(土) 配信終了直後~7月5日(日)23:59まで販売詳細は、3 BODY’S NIGHT特設サイトにてご案内●第2弾配信EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2019「ROCK MUST GO ON」2019年12月4日横浜アリーナ公演配信日時:2020年8月上旬頃を予定※配信日時は変更になる可能性がございます。予めご了承下さい。視聴価格:未定●第3弾配信「LOTTA GOOD TIME EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 1999」1999年12月11日 日本武道館公演配信日時:2020年9~10月頃を予定※配信日時は変更になる可能性がございます。予めご了承下さい。視聴価格:未定<3 BODY’S NIGHT特設サイト>
2020年06月17日7月5日(日)に放送される、WOWOWが劇場とのコラボレーションで制作したオリジナル番組『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』の豪華出演陣が決定した。『劇場の灯を消すな!』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公演の延期や中止が続いている劇場おいてオリジナル番組を制作する、WOWOWによる演劇プロジェクト。第1回は、渋谷区にあるBunkamuraシアターコクーンとのコラボレーションで、同劇場の芸術監督を務める松尾スズキが総合演出を務める。同劇場にて演劇が収録され、7月5日21時よりWOWOWにて放送される予定だ。そして今回、番組MCとして出演が発表されていた中井美穂、皆川猿時に加え、シアターコクーンにゆかりのある豪華出演陣が決定した。発表されたのは、秋山菜津子、麻生久美子、阿部サダヲ、荒川良々、生田絵梨花、池津祥子、伊勢志摩、大竹しのぶ、 神木隆之介、小池徹平、多部未華子、中村勘九郎、根本宗子、松たか子、村杉蝉之介(※表記は50音順)。番組では、第2回以降との共通企画である井上ひさし『十二人の手紙』の朗読や、歌、ダンス、剣劇、芝居、劇場案内、対談などで構成される予定で、詳細は追って発表される。『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』配信日時:7月5日(日)21:00〜配信チャンネル:WOWOWライブ、WOWOWメンバーズオンデマンド番組公式サイト:
2020年06月16日