ぴあがお届けする新着記事一覧 (849/895)
演劇製作会社る・ひまわりと老舗劇場の明治座がタッグを組み、2011年から続けている「年末“祭”シリーズ」が今年も開催される。毎回なんらかの歴史上の人物や事件を取り上げ、「もしもあの時こんなことがあったら……」という視点で面白おかしいエンタテインメント時代劇を作ってきた人気シリーズの、今年のテーマは、本能寺の変。明智光秀を描く来年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』にちなんでか、『明治座の変 麒麟にの・る』と題し、日本史最大のミステリーとも言われる事件を、「今まで見たことがないトンデモ設定の新たな物語として」描く。舞台は二部構成で、例年は第一部が芝居、第二部がショーという形だったが、今年の第二部は“番外編”。今までの同シリーズのキャラクター(3次元)が登場し、0.5次元上乗せして新たなコンテンツに挑戦する「3.5次元舞台」になるという。出演は、平野良や安西慎太郎といった若手から、粟根まことや加藤啓ら舞台巧者、お笑い界から椿鬼奴、さらには元宝塚トップスターの凰稀かなめまで、幅広いジャンルから集ったツワモノたち。12月28日(土)から31日(土)まで、彼らが年末の明治座で“異種格闘技”を繰り広げる!文:町田麻子
2019年12月26日1969年に映画第1作が公開され、今年で50年目を迎える人気シリーズの第50作目『男はつらいよお帰り 寅さん』が明日から公開になる。映画は新たに撮影された映像と、4Kデジタル修復されて蘇った寅さんの映像を組み合わせて、現代を舞台にした新しい物語が紡がれる。『男はつらいよ』シリーズは、葛飾柴又の草団子屋に生まれ、テキヤとして日本中を放浪している車寅次郎が主人公。寅さんが毎回、旅先で新しい人たちに出会い、“マドンナ”と呼ばれるヒロインに恋をして、親身になって相談に乗り、困っていたら世話を焼き、感謝されるも結局はフラれてしまう。けんかっ早いけど真っすぐで優しくて、おひとよし……日本中の観客が寅さんに魅了された。映画は次々に新作を重ね、おなじみのキャラクターと日本の変わりゆく風景をフィルムに封じ込めてきたが、第48作目の発表後に主演の渥美清がこの世を去り、その後に特別篇として第49作目が1997年に公開された。そしてついに今年、奇跡の50作目が公開になる。シリーズの生みの親である山田洋次監督をはじめ、倍賞千恵子、吉岡秀隆、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎らおなじみのキャストが集結。山田監督は本作の製作に際し「先行き不透明で重く停滞した気分のこの国に生きるぼくたちは、もう一度あの寅さんに会いたい、あの野放図な発想の軽やかさ、はた迷惑を顧みぬ自由奔放な行動を想起して元気になりたい、寅さんの台詞にあるように“生まれて来てよかったと思うことがそのうちあるさ”と切実に願って第 50作を製作することを決意した」とコメント。かつて“お正月には寅さんを観に映画館に足を運んだ”という世代と“ネット配信で過去作を観た”という世代が、同じ映画館に集まり、本作を楽しむ状況が出現すれば、『男はつらいよ』シリーズはこの先、100年、150年と語り継がれ、スクリーンで上映され続けることになるだろう。『男はつらいよお帰り 寅さん』12月27日(金)公開
2019年12月26日先月22日から公開をスタートした『アナと雪の女王2』が全世界で動員を伸ばし続けている。日本でもすでに動員641万人、興収82億円を突破。観客の中には複数回、劇場に足を運んで主人公の姉妹エルサとアナの関係について考察したり、作品の舞台について新たな発見をする人も出てきている。本作は、製作陣が語る通りエルサとアナがすべての物語の中心におり、それ以外のキャラクターはあくまでも“姉妹のドラマを精緻に描くため”に存在しているが、その中でも彼女たちと行動を共にするクリストフが重要な役割を果たしている。クリストフは前作『アナと雪の女王』の冒頭から登場する男性で、トナカイのスヴェンを相棒に山で暮らす心優しい人物だ。彼はある出来事がきっかけでアナが姉を探すのを手伝うようになり、前作のラストではアナと心を通わせるようになった。『アナと雪の女王2』でクリストフはスヴェンと共にアナや姉が暮らすアレンデールで暮らしており、アナにプロポーズするべくあれこれ準備をするが、タイミングが悪く話を切り出せないでいる。一方、王国には未曽有の危機が到来。姉のエルサは自分だけに聞こえる歌に導かれるように未知の世界に足を踏み入れる(イントゥ・ジ・アンノウン)ことを決め、アナはそんな姉を何があっても守ろうと決意する。魔法の力を宿したエルサに対し、アナは“信じる心”だけを頼りに冒険する女性だ。そんな彼女をクリストフはいつも見守り、愛情を注ぐが、アナは何よりも姉のエルサのことを第一に考えている。最新作でクリストフはアナに変わらぬ愛情を持ちつつも、自分が取り残されてしまった気持ちになる。自分は相手のことを第一に考えているけど、相手は自分ではなくて別の人間を最優先に考えているのではないだろうか? 劇中ではクリストフ初のソロナンバー『Lost In the Woods(恋の迷い子)』も歌われる。本作は主要なキャラクターの様々な関係性が描かれるが、エルサ、アナ、そしてクリストフの関係は非常に複雑で繊細に描かれている。3人は通常の恋愛ドラマにあるような“三角関係”ではなく、エルサもクリストフもそれぞれの方法でアナを支えているし、エルサが自分に持っていない要素をクリストフに見出していると感じられる場面も『アナと雪の女王2』には登場する。このシリーズは“真実の愛”が重要なテーマのひとつになっているが、それは“恋人関係”だけを指しているわけではない。姉妹や恋人、仲間、同じ街で暮らす人たちにも真実の愛があり、それらは独占したり、ひとつだけを選択するものではなく、それぞれの相手に、自分ができる最善の方法で愛情を注ごうとする。映画はダイナミックな冒険や衝撃的な真実が描かれ、次から次へと新曲が登場するが、クリストフの行動や想い、何かが起こった時のリアクションに注目して2回目を観ると、アナとクリストフだけでなく“姉妹の関係”もさらに深く読み解けるはずだ。『アナと雪の女王2』公開中
2019年12月25日2020年7月24日(金)より全国公開される、ディズニー映画最新作『ジャングル・クルーズ』。この度、本作の最新映像とポスタービジュアルが公開された。本作の元ネタとなるのは、ウォルト・ディズニーによる最初のディズニーランドに1955年のオープンと同時に作られた、ジャングルをボートで探検する同名アトラクション。この超人気アトラクションが、史上空前のスペクタクル・アドベンチャーとしてついに映画館にやってくることになる。アマゾンに伝わる不老不死の伝説、“奇跡の花”を手にした者は、永遠の命を手にすると伝えられていた。その秘宝を追い求め、抜群の行動力と探求心を兼ね備えた女性医師のリリーは、ミステリアスで危険に満ちたアマゾンのジャングルへ出発する。彼女が相棒に選んだのは、観光客相手のクルーズ・ツアーの船長フランクだ。ジャングルに生息する珍しい動物や、スリル溢れる先住民の村、“滝の裏側”などの名所の数々を、ジョーク(ときにヤラセも……)を交えながら観光客相手にガイドする。そして彼にもまた奇跡の花を探す“ある理由”があった……。目的地は、「伝説に近づく者は全て呪われる」と言われるアマゾンの上流奥深くの“クリスタルの涙”。果たして、そこで彼らを待ち受ける謎に包まれた“恐るべき真実”とは……?ミステリアスなジャングルを舞台に、不老不死の力を秘めた“奇跡の花”をめぐる、壮大なスケールの争奪戦が開幕する。ジャングルを知り尽くした頼れる船長フランクを演じるのは、世界で最も稼ぐ男優ランキング1位に輝き、今や名実共にエンタテインメント界のトップに君臨する、『ワイルド・スピード』シリーズ、『ジュマンジ』のドウェイン・ジョンソン。そして、女性医師リリーを演じるのは、『メリー・ポピンズリターンズ』で主演を務め、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされたエミリー・ブラントだ。ふたりのバディ感を生かしたノンストップ・アクションにも注目が集まる。公開された映像には、ジョンソンとブラントのアクションシーンがたっぷりと収められている。さらにはジャングルの幻想的かつ禍々しい様子も。まさに“観るアトラクション”となっている。あわせて公開されたポスタービジュアルには船が大きく捉えられ、こちらもまた、壮大な冒険の予感に満ちた一枚に仕上がっている。『ジャングル・クルーズ』2020年7月24日(金)より全国公開
2019年12月25日「FM802 RADIO CRAZY」が本日12月25日から3日間、インテックス大阪で開催される。「FM802 RADIO CRAZY」は大阪のラジオ局FM802が主催する毎年恒例のロックフェスティバル。ロックの大忘年会である当企画は2009年に始まり、11回目を迎える。さらに今年はFM802の開局30周年を記念して3日間の開催となった。出演アーティストはデビュー25周年を迎えたGLAYをはじめ、ASIAN KUNG-FU GENERATION、indigo la End 、Official髭男dism、King Gnuなど豪華なアーティスト陣が名前を連ねる。また1日目は「FM802 RADIO CRAZY×ROTTENGRAFFTY 20th ポルノ超特急臨時大増便!!」と題した、ROTTENGRAFFTYがホストを務める特別企画がスタンバイ。Masato(coldrain)、北島康雄(四星球)、10-FEET、ヤバイTシャツ屋さんが客演参加するということで注目したい。さらに3日目にはフィッシュマンズのボーカル・佐藤伸治氏が亡くなって20年となる節目を覚えて「"I’M FISH"~フィッシュマンズトリビュート ホストバンド bonobos」が行われる予定だ。フィーチャーされるボーカルは蔡忠浩(bonobos)、福永浩平(雨のパレード)、牧達弥(go!go!vanillas)、三原健司(フレデリック)と発表されており、期待が高まる。■公演情報「FM802 30PARTY FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2019」日時:12月25日(水)、26日(木)、27日(金)開場9:00/開演11:00場所:インテックス大阪・12月25日(水)FM802 RADIO CRAZY×ROTTENGRAFFTY 20th ポルノ超特急臨時大増便!! / OKAMOTO’S / Official髭男dism / KANA-BOON / King Gnu / グッドモーニングアメリカ / Survive Said The Prophet / SHISHAMO / SHE’S / sumika / teto / 10-FEET / Nothing’s Carved In Stone / Hump Back / パスピエ / ビッケブランカ / ポルカドットスティングレイ / MY FIRST STORY / LAMP IN TERREN / ROCK KIDS 802 EXTRA CRAZY BANDLIVE HOUSE Antenna:Karin. / サイダーガール / w.o.d. / Novelbright / YAJICO GIRL / ユアネス音波神社・境内ステージ:FM802弾き語り部・松本 大(LAMP IN TERREN) MC飯室大吾 / 竹内アンナ・12月26日(木)ASIAN KUNG-FU GENERATION / 阿部真央 / 打首獄門同好会 / KEYTALK / 木村カエラ / 9mm Parabellum Bullet / GLIM SPANKY / GLAY / Saucy Dog / THE ORAL CIGARETTES / SCANDAL / ストレイテナー / 東京スカパラダイスオーケストラ / TOTALFAT / BURNOUT SYNDROMES / 04 Limited Sazabys / BLUE ENCOUNT / フレンズ / マカロニえんぴつ / milet / ヤバイTシャツ屋さん / ユニコーンLIVE HOUSE Antenna:Age Factory / オカモトコウキ(OKAMOTO’S) / ズーカラデル / DENIMS / ハンブレッダーズ / みゆな / reGretGirl音波神社・境内ステージ:KENNY(SPiCYSOL) / ロザリーナ・12月27日(金)["I’M FISH"~フィッシュマンズトリビュート ホストバンド bonobos] / 雨のパレード / [ALEXANDROS] / indigo la End / ウルフルズ / ORANGE RANGE / キュウソネコカミ / クリープハイプ / GOING UNDER GROUND / go!go!vanillas / サカナクション / THE BAWDIES / サンボマスター / SUPER BEAVER / TALTOオールスターズ / the telephones / Nulbarich / BIGMAMA / フジファブリック / フラワーカンパニーズ / フレデリック / Yogee New Waves / 緑黄色社会LIVE HOUSE Antenna:おいしくるメロンパン / カネコアヤノ / kobore / the chef cooks me / The Songbards / Tempalay / ネクライトーキー音波神社・境内ステージ:FM802弾き語り部・松本 大(LAMP IN TERREN) MC田中乃絵 / いちろーとせんせい(東京カランコロン) / 藤森元生(SAKANAMON) / むぎ(猫) MC加藤真樹子
2019年12月25日いきものがかりが12月25日、8thアルバム『WE DO』をリリースする。いきものがかりは2017年1月に“放牧”宣言をしてグループとしての活動を休止し、2018年11月に“集牧”して活動を再開。今年は5月からファンクラブ限定ツアー「いきものがかりファンクラスツアー~モゥ集牧だよー!2019~」を行い、復活をアピールしてきた。さらに来年4月には5年ぶりの全国ツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2020~結成20周年だよ!! WE DO!!!~」を、秋にはアリーナツアー「いきものまつり2020 ~結成20周年だよ!! お祝いしまSHOW!!!~」の開催も予定されている。結成20周年となる2020年はますます充実の年となることだろう。本日発売される『WE DO』は2014年に発売した『FUN! FUN! FANFARE!』以来、5年ぶりのオリジナルアルバム。タイトルはメンバーの決意表明を込めた言葉だ。『太陽』『SING!』『アイデンティティ』といった“集牧”後にリリースされた配信シングルに加え、11月2日に配信リリースされたばかりの『STAR LIGHT JOURNEY』も収録される。また、発売形態は初回生産限定盤と通常盤の2種類。初回生産限定盤は前述のファンクラブ限定ツアーの全曲を収録したライブCDや、メンバーが『WE DO』について語るスペシャルトークブック、そのインタビュー動画を限定試聴できるQRコードがついた超豪華仕様だ。■リリース情報いきものがかり『WE DO』12月25日発売<初回生産限定盤Disc1><通常盤>共通01. WE DO (ソフトバンク新CMシリーズ第一弾「しばられるな」篇CMソング)02. SING! (フジテレビ『めざましテレビ』テーマソング)03. スピカ~あなたがいるということ~04. STAR LIGHT JOURNEY (AbemaTVオリジナル恋愛リアリティーショー「こじらせ森の美女」主題歌)05. アイデンティティ (Yakult「ミルミル」CMソング)06. あなたは07. 太陽 (JA共済「ささエール」CMソング)08. きみへの愛を言葉にするんだ09. しゃりらりあ10. try again11. さよなら青春12. 口笛にかわるまで (フジテレビ「痛快TV スカッとジャパン」コーナーテーマソング)13. 季節<初回生産限定盤Disc 2>「いきものがかりファンクラスツアー~モゥ集牧だよー!2019~」2019.5.14@Zepp DiverCity(TOKYO) ライブCD01. Introduction02. WE DO03. 気まぐれロマンティック04. いつだって僕らは05. アイデンティティ06. 手のひらの音07. Miso Soup08. 帰りたくなったよ09. 笑顔10. ブルーバード11. じょいふる12. 会いに行くよ13. 太陽14. SING!15. 心の花を咲かせよう【形態・付属物】<初回生産限定盤>・「いきものがかりファンクラスツアー~モゥ集牧だよー!2019~」2019.5.14@Zepp DiverCity(TOKYO) ライブCD・ライナーノーツ「WE TALK」ブックレット・ライナーノーツ「WE TALK」Full Video 視聴QRコード※視聴期間:2021年12月25日まで・「いきものがかりのみなさん、こんにつあー!! 2020~結成20周年だよ!! WE DO!!!~」&「いきものまつり2020 ~結成20周年だよ!! お祝いしまSHOW!!!~」チケット先行予約封入・いきものカード054・055<通常盤>・「いきものがかりのみなさん、こんにつあー!! 2020~結成20周年だよ!! WE DO!!!~」&「いきものまつり2020 ~結成20周年だよ!! お祝いしまSHOW!!!~」チケット先行予約封入(初回仕様のみ)・いきものカード054(初回仕様のみ)
2019年12月25日スキマスイッチが本日12月25日、中野サンプラザホールで「スキマスイッチ TOUR 2019-2020 POPMAN’S CARNIVAL vol.2 on Christmas Day」を行う。今年4月、2008年にYouTubeで公開された代表曲『奏(かなで)』の再生数が1億回を超えたスキマスイッチ。年末は人気のフェス「COUNTDOWN JAPAN 19/20」への出演も控えている。その彼らが10月にスタートさせたホールツアーが「スキマスイッチTOUR2019-2020 POPMAN’S CARNIVAL vol.2」。群馬県・ベイシア文化ホール(群馬県民会館)を皮切りに全国を巡っている最中で、初となるアジアツアーも発表された。今夜の公演はクリスマスを祝う特別追加公演。内容はこれまでのキャリアの中から満遍なくセレクトされた楽曲を存分にアレンジを加えながら披露していくものになるという。バックバンドはドラムス・村石雅行、ベース・種子田健、ギター・石成正人、キーボード・浦清英、パーカッション・松本智也、サックス・本間将人、トランペット・田中充という布陣。このメンバーで既存の曲がどのように変化するのかが見どころだ。■公演情報「スキマスイッチ TOUR 2019-2020 POPMAN’S CARNIVAL vol.2 on Christmas Day」2019年12月25日(水)中野サンプラザホール開場18:00/開演19:00「スキマスイッチTOUR2019-2020 POPMAN’S CARNIVAL vol.2」2019年12月25日(水)中野サンプラザホール(追加公演)2020年01月4日(土)北陸電力会館本多の森ホール2020年01月5日(日)新潟テルサ2020年01月8日(水)大宮ソニックシティ2020年01月10日(金)宝山ホール(鹿児島県文化センター)2020年01月12日 (日)福岡サンパレスホール2020年01月17日 (金)東京エレクトロンホール宮城2020年01月18日 (土)東京エレクトロンホール宮城2020年01月20日(月)酒田市民会館(希望ホール)2020年01月25日(土)周南市文化会館2020年01月26日(日)広島文化学園HBGホール2020年01月28日(火)神戸国際会館こくさいホール2020年02月1日(土)倉吉未来中心大ホール2020年02月2日(日)岡山シンフォニーホール2020年02月4日(火)オリックス劇場2020年02月5日(水)オリックス劇場2020年02月9日(日)NHKホール2020年02月11日(火・祝)守山市民ホール2020年02月15日(土)オリンパスホール八王子2020年02月16日(日)宇都宮市文化会館2020年02月21日(金)名古屋国際会議場センチュリーホール2020年02月23日(日)レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール2020年02月25日(火)豊後大野市総合文化センターエイトピアおおの2020年02月26日(水)メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)2020年02月28日(金)市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2019年12月25日wyseが「充電期間」完了を手塚プロダクション制作のアニメーションで発表した。本年2月に開催された結成20周年記念公演で「充電期間」に突入する事を発表し、その後に敢行された全国ツアーをもって表立った活動を停止していた。今回発表された手塚プロダクション制作のアニメーションでは、メンバー自らアフレコに参加している。ツアー最終公演では、メンバーが充電カプセルに入るスケッチで公演を終えており、本アニメ作品は、目を覚ましたメンバーが充電カプセルから動き出すストーリーで描かれている。そして驚くべきは、アニメと同時に発表された新曲MV4曲である。「充電期間」突入発表後から、メンバーで幾度となく打合せを重ねた後、レコーディングを行っていたとの事。今回の発表で披露していない新曲のレコーディングも終了している様子。年内には方向性を示したい一心で、MV撮影等、クリスマスイヴに向けて準備を進めていた。新曲4曲の内、『RAYS』が明日25日より緊急配信スタートする。そしてファン待望の再始動公演も同時に発表された。彼らが再結成公演(2011年)を行ったLIQUIDROOMにて、2020年2月15日(土)に21周年記念公演「RAYS」を開催する。新たな一歩を踏み出したwyseが「充電期間」という時間で作り上げた作品、そして、彼らの進化に期待したい。メンバーからのメッセージは以下の通り。月森充電完了しました!少しいろいろ考える事が出来ましたが、結局、俺はずっとみんなと、wyseと一緒にいたいんだなと思いました。もちろんそれだけじゃないけど、ひょっとしたら、それだけでも充分な事なのかもしれないね。また一緒に歩き出せるのが楽しみです。HIROただいま、待たせてごめんね。でも準備はしっかり出来たよ。また一緒に歩み出そう。MORI充電期間中、敢えてwyseから離れる事により、wyseの存在意義、自身の中でのwyseのMORIというもう一人の自分の重要性を再認識出来ました。そして、久しぶりに交わすメンバーとの会話の中で、20周年という大きな節目の間に、wyseの更なる未来を皆に提示したい、強くそう思えました。相変わらずwyseらしい急ピッチな作業でしたが、その第一歩としてお届けする新曲『RAYS』、そしてその他の新曲たちは、更なる未来へと向かうwyseの決意表明です。2011年の再始動時に強く感じた、失った時間は二度と手に入らないという感覚。21周年は「RAYS」という特別なライブとして、きちんとwyseの歴史に刻みつけます。思いの外早く、こうして再び歩き出す気持ちになれました。wyse、充電完了です。TAKUMA必要なモノを探していました。何が自分達にとって必要なのか。時間の経過の中で、少しずつ見えてきたモノを1つずつ探り出すように。"約束された未来"はありませんでしたが、一歩ずつ前に進むことで行き着きたい場所、手にしたいモノが見えてきたように思います。3年かかることは、1年で1年かかることは、数カ月で、それが自分の考え方、良い未来を届けたいと思っています。■wyse×手塚プロダクション 「充電期間」完了ムービー+新曲MV4曲■wyse New song「RAYS」2019年12月25日(水)配信スタート■wyse 21st anniversary live「RAYS」2020年2月15日(土)OPEN15:45/START16:30恵比寿LIQUIDROOM・FC先行受付2019/12/24(火)21:00~2020/1/5(日) 23:59・オフィシャル&SNS先行 2020/1/10(金) 19:00~2020/1/19(日)23:59・プレイガイド先行 2020/1/22(水)19:00~2020/1/27(月) 23:59一般販売2020/2/2(日)10:00~
2019年12月24日先週20日に北米デビューした『キャッツ』に、急ぎで改良作業がなされた。製作配給のユニバーサルが全米の劇場に送った告知によると、ビジュアルエフェクトを向上させた新しいバージョンが、23日か24日にも届けられるとのことだ。公開初週末に劇場を訪れた観客と、クリスマスに来る観客は、微妙に違うものを見ることになる。公開中の作品に手が入れられることは、きわめて稀だ。アンドリュー・ロイド=ウェッバーのロングラン舞台ミュージカルを映画化する今作には、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチなど豪華スターが勢ぞろいする。にもかかわらず、批評家には酷評され、北米のオープニング成績もたった650万ドルしか上げられなかった。この微妙な改良が手助けになるかどうかは、今のところ不明である。文=猿渡由紀『キャッツ』2020年1月24日(金)全国公開
2019年12月24日ゴジゲン第16回公演『ポポリンピック』が、福岡、東京、札幌、京都の4都市ツアーを行っている。何とも不思議な語感の『ポポリンピック』。そのタイトルから連想される通り、今作はオリンピック/パラリンピックが主題に組み込まれている。これまでどうしようもない男たちのどうにもならない日常を描いてきたゴジゲンからすると、オリンピックなんて世界一の祭典は最も対極の位置にあるようだけれど、そこをきちんと自分たちの視点で切り取り、自分たちの体温にちょうどフィットする温度で育んでいるところが、いかにもゴジゲンらしい。彼らが着目したのは、東京オリンピックの追加種目にエントリーされながら、最終的に候補から漏れた競技の選手たち。その中でも誰もが一度は親しんだことのあるボウリングにフィーチャーし、オリンピックの舞台に立つことを夢見ながら、やがて迷走し、暴走していく天才ボウリングプレイヤーの姿を、松居大悟らしいコミカルなタッチで描いていく。そう考えると、題材こそ変化球だが、根底に流れているものは今までと何も変わらない。ゴジゲンはこれまで一貫して日の当たらない場所で生きている人々の不器用な生き様を、松居の優しく温かな眼差しですくいとってきた。この『ポポリンピック』も東京オリンピックという鮮烈な光を取り上げることで、そこに“選ばれなかった人々”の影が克明に浮かび上がってくる。この世界を生きる大半が“選ばれなかった人々”だ。誰からも選ばれず、認められず、理不尽と不公平と劣等感に翻弄されながら、みんな自分の人生を生きている。ただまっすぐに自分の信じた道を進んでいるだけなのに、変人のような目で見られたり、まるで社会にとって無価値のように扱われたり。日陰の者たちに、世間はとかく厳しい。でも、華やかな表舞台だけが、ドラマじゃない。そこからこぼれ落ちた無数の人生にこそ、ドラマがつまっている。そんな無名の人生への慈しみが溢れているから、こんなにもゴジゲンは多くの人の心を元気づけるのだろう。オリンピックの狂騒に湧く2020年。その始まりに観ておきたい1本がまもなく幕を上げる。12月21日・22日に福岡・イムズホールで開始した4都市ツアーは、1月3日(金)から21日(火)まで東京・こまばアゴラ劇場、1月25日(土)から27日(月)まで札幌・扇谷記念スタジオシアターZOO、2月8日(土)・9日(日)に京都・THEATRE E9 KYOTOで上演される。文:横川良明
2019年12月24日藤田貴大率いる「マームとジプシー」が、他ジャンルの作家とコラボレーションする企画「マームと誰かさん」シリーズ。その最新公演『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』が、12月25日(水)にいわてアートサポートセンター風のスタジオ、12月27日(金)から29日(日)まで東京・吉祥寺キチムにて上演される。シーンをリフレインしていく映像的な手法で注目を浴び、弱冠26歳で岸田戯曲賞を受賞。もはや演劇界には欠かせない存在となった藤田貴大、そしてマームとジプシーだが、彼らの活動の特徴として、年代、ジャンルを問わない相手とタッグを組んだり、いわゆる「東京での大劇場」ではない公演会場で作品をフレキシブルに上演したりという、ボーダレスな作品づくりが挙げられるだろう。この「マームと誰かさん」シリーズは、その最たるものといえる。他ジャンルの作家とコラボレーションする企画として2012年にスタート、これまでも音楽家・大谷能生や演出家・飴屋法水、漫画家・今日マチ子という顔ぶれを迎えてきた。今作『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』は2017年に歌人・穂村弘とブックデザイナー・名久井直子を迎えて行われた公演の再演作となる。いわゆる「わかりやすい物語が提示される演劇作品」とは、ちょっと違うものといえるかもしれない。穂村とその父、名久井らの物語、ないし“言葉”が、マームとジプシーには欠かせない俳優である青柳いづみによって語られていく。シンプルな作りだけに、観客を含めた空間の雰囲気次第でまた手触りが変わりそうなところも興味深い。もともと今回の再演に関しては、ツアー公演の会場を公募で決定するというあまり例を見ない手法がとられており、今年6月から京都、三重、長崎と公演を重ねてきた。今回東京での会場となる吉祥寺のキチムに関しても、ライブなどもよく行われるイベントスペースであり、いわゆる劇場とはまた異なる空間だ。初演とも会場が変わるだけに、以前観ている観客もまた新たな感覚で楽しめそうだ。ツアー公演を重ねてきて熟成されたこの作品が、新たな場所でどう立ち上がっていくのか。2都市でわずか4日間6ステージの公演、この体験を共有できた人にはえもいわれぬギフトとなるにちがいない。文:川口有紀
2019年12月24日H ZETT Mが本日12月24日、大阪市中央公会堂「H ZETT M ピアノ独演会2019 冬 大阪クリスマスSPの陣」を開催する。バンド・H ZETTRIOを率いるピアニストのH ZETT M。来年1月にはバンドとしてのニューアルバム『RE-SO-LA』のリリース、ツアー「RE-SO-LA Tour 2020 先駆けトリオピック Vol.1」も決定している。彼は自己のプロジェクト以外の活動でも人気だ。以前は東京事変の初代メンバーだったり、現在も椎名林檎のバックバンドの鍵盤奏者として活動するなど各方面から信頼を集める。しばしば開催される独演会スタイルのライブも好評を博しており、5月には東京オペラシティ公演を成功させた。今夜の「H ZETT M ピアノ独演会2019 冬 大阪クリスマスSPの陣」も独演会スタイルで行われるもの。チケットはすでにソールドアウトとなっている。即興性の高い、どう展開していくか予想もつかないステージになるはずだ。■公演情報「H ZETT M ピアノ独演会2019 冬 大阪クリスマスSPの陣」日時:12月24日(火)開場18:00/開演19:00場所:大阪市中央公会堂
2019年12月24日オーストリアの人気作家ローベルト・ゼーターラーによる青春小説で、2018年には現地で映画化もされた『キオスク』が、石丸さち子の上演台本・演出により舞台化される。物語の舞台は、ナチスドイツが台頭する1937年のウィーン。田舎から出て来てキオスクの見習い店員となった17歳のフランツは、客としてやって来た精神分析学の創始者、ジークムント・フロイト教授と懇意になる。やがて年頃の青年らしく、謎めいたボヘミアンの少女に恋をするフランツ。時代の波に飲み込まれようとする街で、少年がフロイト教授の手ほどきを受けながら、悩み行動する姿を朗読劇の形で描く「リーディングシアター」だ。フランツ役に扮するのは、今年2月に結成された関西ジャニーズJr.のユニット「Aぇ! group」のメンバーとして活躍する末澤誠也。ユニット所属以前から『ドッグファイト』『スケリグ』に出演するなどして舞台経験を重ねていたが、本作が初の単独主演作品となる。ほかに、自他ともに認めるオーストリアとゆかりの深い女優・一路真輝、東京パフォーマンスドールの上西星来、ストレートプレイからミュージカルまで幅広く活躍する岸祐二、山路和弘が出演。石丸が「素晴らしく魅力的な出演者が集まりました」と胸を張る『キオスク』は、12月25日(水)から29日(日)まで東京芸術劇場 シアターイースト、1月18日(土)・19日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。文:町田麻子
2019年12月24日1995年に岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの『東京ノート』。青年団によって初演されてから四半世紀を経て、若き演出家によって解体・再構築される舞台が、本日より開幕する。東京にある美術館を舞台に、そこを訪れる客や学芸員の断片的な会話を同時多発的に見せる。物語の背景にはヨーロッパで起きた架空の大きな戦争があり、登場人物たちの会話を聞くごとに少しずつそのことが浮かび上がってくる。これまで13カ国語に翻訳され、世界16カ国で上演された。そんな、青年団の金字塔とも言うべき代表作に、2005年から青年団に所属している演出家で俳優の堀夏子が挑む。青年団では劇団員誰もが企画公演を立ち上げることができ、その中から審査を通った者が「若手自主企画」として上演を果たすのだ。オリジナル版『東京ノート』では20人いた出演者が、今回はなんと7人。同時多発で聞こえづらかったセリフや、登場しない人物たちにフォーカスをあてて、「不在」を浮かび上がらせる。タイトルも『トウキョウノート』と改題しての上演だ。堀は桜美林大学在学中から平田に師事。2006年から20012年まで平田演出の『東京ノート』に出演しており、2020年に上演される『東京ノート』にも出演予定。今年10月に、演劇集団キャラメルボックスの俳優・多田直人による企画公演で初めての作・演出を経験したばかりだ。新しい世代の作り手が、かつての名作を作り直す。ただの「再演」とは違う、実にクリエイティブな試みがそこにある。青年団若手自主企画vol.80 堀企画『トウキョウノート』は、東京・アトリエ春風舎にて12月29日(日)まで。文:小川志津子
2019年12月24日「PARCO MUSEUM TOKYO」では、オープニング企画展第2弾として、世界の第一線で活躍する国内外のアーティストが共演するグループ展『Wanderlust』が、1月6日(月)まで開催中だ。先月リニューアルオープンした「新生渋谷パルコ」4階にある「PARCO MUSEUM TOKYO(パルコミュージアムトーキョー)」 。そのオープニング企画展第2弾として12月20日より開催されているのが、世界第一線で活躍する国内外のアーティストが共演するグループ展『Wanderlust』だ。参加するのは12人(組)のアーティストたち。「東京2020公式アートポスター」制作アーティストに決まった写真家の蜷川実花をはじめ、アートディレクターの井上嗣也、現代美術家の宇川直宏、デザインスタジオのグルーヴィジョンズ、オランダ出身の写真家、ヴィヴィアン・サッセン、アーティストの田名網敬一、KOHHとして音楽シーンで活躍している千葉雄喜、シンガポール出身のアートディレクター、テセウス・チャン、アーティストの日比谷克彦、ファッションデザイナーの森永邦彦、山縣良和、そしてイラストレーターの山口はるみらが顔を揃える。同展は、「旅行熱・旅立ちへの衝動・放浪癖」などの意味をもつ『Wanderlust(ワンダーラスト)』をタイトルに、「未来を恐れずに新たなスタートを切る」というメッセージを込めた企画展。著名アーティストたちが多種多様に切り取る「未来への旅」が存分に楽しめるはずだ。【開催情報】『PARCO MUSEUM TOKYO Opening Exhibition vol.2 “Wanderlust ”』2020年1月6日(月)までPARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)にて開催【関連リンク】 PARCO MUSEUM TOKYO ( )蜷川実花井上嗣也グルーヴィジョンズヴィヴィアン・サッセン (c)Viviane Sassen. Courtesy of Stevenson, Cape Town and Johannesburg田名網敬一 (c)Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKAテセウス・チャン LOUIS VUITTON x YAYOI KUSAMA — 2012日比野克彦森永邦彦(ANREALAGE)山縣良和(writtenafterwards)山口はるみ
2019年12月24日「ぴあ」調査による2019年12月20日、21日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、片渕須直監督が2016年の大ヒット作に新たなエピソードを追加し、再構成した“新作”映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が第1位になった。本作は、こうの史代の漫画を原作に戦中の広島で暮らす人々の生活を描いた作品。オリジナルの『この世界…』は制作時に資金難に陥るも、クラウドファンディングを通じて支援者が集まるなど、公開前からファンの期待値が高い作品だった。そして小規模で公開をスタートすると、その完成度の高さ、メッセージ、声優陣の演技を絶賛する観客が続出。公開規模を驚異的なスピードで拡大していき、DVD発売、テレビ放映された後も上映を続ける劇場が出るなど、観客の熱い支持によって成功をおさめた作品になった。そんな『この世界の…』の長尺版を観客はどう観たのか? 出口調査でわかったのは、前作を上回る満足度の高さだ。観客からは「今回は人にスポットが当てられているので、心情がより伝わってきて泣けた」「新シーンが多くて新しく感じた。前回はさらっと描かれていた部分も感情移入して観ることができて、いろいろ感じることがあった」「前作ではわからなかったところや、明かされなかった部分が今作を観たことで理解できた」「原作の忠実度はこちらのほうが高かった。空襲のシーンの描き方や、音の演出が良い。やっぱりすごい映画だなと感じた」などの声があがり絶賛が相次いだ。また「戦争が普通の人たちの日常に与える影響が描かれていて、視点が私たちに近く親近感をおぼえた」「広島出身なので他人ごとではなく、自分のことのように感じた」「時代は違っても、現在に続いているものが描かれている。普通の生活の場面が印象的だからこそ、ショッキングなシーンが心に刺さった」「また違った新しい物語として観ることができたし、すずさんに会って素直な気持ちになれた」などの声も。本作も前作同様、口コミで支持を広げ、息の長い興行になりそうだ。なお『この世界の片隅に』(2016年公開)は満足度95.2点を記録。その年の年間満足度ランキングで第1位になったが、本作はその点数を僅かに上回る満足度95.3点を記録している。1位『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』95.3点2位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』93.1点3位『ヒックとドラゴン聖地への冒険』92.3点4位『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』92.1点5位『THE UPSIDE/最強のふたり』88.8点6位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』88.0点7位『サイゴン・クチュール』86.3点8位『テッド・バンディ』83.6点9位『冬時間のパリ』78.5点(本ランキングは、12/20(金)、12/21(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年12月23日12月21日、22日の全国映画動員ランキングは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から始まった新3部作の完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(全国378館)が初登場で首位を飾った。4週連続1位の『アナと雪の女王2』(全国382館)は公開5週目は2位に。堀越耕平の人気コミックを原作にしたアニメシリーズの劇場版第2弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』(全国313館)は初登場3位になった。令和最初のTVシリーズ『仮面ライダーゼロワン』と平成の人気作『仮面ライダージオウ』をクロスオーバーさせた『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(全国327館)は初登場4位。公開2週目の『屍人荘の殺人』(全国311館)は先週3位から5位になった。そのほか、新作では2010年に公開され、日本でも大ヒットを記録した長編アニメシリーズの第3弾『ヒックとドラゴン聖地への冒険』(全国301館)が初登場10位になった。次週は『尾崎豊を探して』『男はつらいよお帰り 寅さん』『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』『パラサイト 半地下の家族』『燃えよスーリヤ!!』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』2位『アナと雪の女王2』3位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』4位『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』5位『屍人荘の殺人』6位『午前0時、キスしに来てよ』7位『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』8位『ジュマンジ/ネクスト・レベル』9位『ルパン三世THE FIRST』10位『ヒックとドラゴン聖地への冒険』
2019年12月23日来年2020年のクラシック界は、“ベートーヴェン生誕250年”で盛り上がること必至。そのメモリアルイヤーを先取りして楽しめるのが、ベートーヴェンの9つの交響曲を1番から9番の「第九」まで一晩で聴いてしまおうという「ベートーヴェンは凄い!第17回 全交響曲連続演奏会2019」だ。9曲全部といえばその長さも半端ではない。大晦日の13時にスタートするコンサートの終了予定時刻は何と23時55分。まかり間違えば年を越そうかと言う時間までベートーヴェンに浸り切るのだからものすごい。演奏は、“炎のコバケン”の異名を持つマエストロ小林研一郎率いる岩城宏之メモリアル・オーケストラ。コンサートマスターをNHK交響楽団のコンマス篠崎史紀が務める超スペシャルな集団だ。更に凄いのは、横山幸雄(ピアノ)が演奏する、リスト編曲による(「第九」の第4楽章より)が披露されること。このベートーヴェン尽くしの凄まじいコンサートは、まさに演奏者と聴衆の根比べ。乗り切った暁には素敵な2020年が待っているに違いない。●公演概要12月31日(火)東京文化会館 大ホール「ベートーヴェンは凄い!第17回 全交響曲連続演奏会2019」指揮:小林研一郎ソプラノ:市原愛アルト:山下牧子テノール:ジョン・健・ヌッツォバリトン:青山貴管弦楽:岩城宏之メモリアル・オーケストラ(コンサートマスター:篠崎史紀)合唱:武蔵野合唱団特別演奏ピアノ:横山幸雄
2019年12月23日おとな向け映画ガイド今週のオススメはこの3作品。年末にことしのベストムービーが登場!ぴあ編集部 坂口英明19/12/23(月)イラストレーション:高松啓二ことし最後の週末。公開される作品は10本(ライブビューイングを除く)。全国のシネコンで拡大上映されるのは『男はつらいよお帰り 寅さん』『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』の2本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が8本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい3作品をご紹介します。『パラサイト 半地下の家族』前評判がすこぶるよく、1月の公開予定が、急遽年末に先行公開となりました。2019年最後にロードショーするこの映画が、ことしのベストムービー!と思います。ともかく観終わって興奮しました。思わぬ展開で最後まで目がはなせません。是非観ていただきたいので、慎重にご紹介します。中心になるのは4人家族、ソウルの下町に住んでいます。家は半地下にあり、居間の窓からは、道行く人の首より下だけが見えます。時には酔っ払いが窓に向けて立ち小便をしたりする、そんな場末です。父は気はいいが、何をやってもうまくいきません。母は一見ルーズ、いざというときは強い下町のおっかさん。二十歳前後の息子と娘はそこそこのルックス。4人の共通点は、口が達者で悪知恵がはたらくこと。善人そうに見えるのが特徴です。といってこれまで世渡りがうまかったわけではありません。息子ギウは予備校通いの浪人中ですが、兵役の前後にみっちりやっているため、いわば「受験勉強」のプロ。いっぱしのことをいいます。友人がそんな彼の能力を見込んで、金持ち一家の娘の家庭教師になる話を持ち込んできます。大学在学証明を偽造、面接も弁舌さわやかに、先方の母と娘の心をガッチリつかみます。さらに、その娘の弟が絵を描くのが得意とみるや、この才能は伸ばすべきとアドバイス。知り合いの知り合いで、シカゴ留学の経験もある美術教育のプロを知っているとほのめかす。なんのことはない、それはギウの妹で、彼女も見事にこの役をこなしていきます。そして、おかかえ運転手に父、家政婦に母と、家族はみるみる、この丘の上の豪邸に住む金持ち一家にまるでウイルスのようにパラサイト(寄生)していくのです。と、ここまではお伝えしてもよいと思うのですが、話はこれが序の口なのです。カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)受賞、当然でしょう。米アカデミー賞は外国語部門候補に残っています。残念ですが、日本のほとんどの映画賞は候補の対象期間からはずれます(日本アカデミー賞12/15公開、キネ旬ベストテンは12/19公開まで)。監督はポン・ジュノ、『殺人の追憶』『母なる証明』など、韓国の巨匠。名コンビ、ソン・ガンホが父親役です。12/27(金)から1/9(木)まで、東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田で特別先行公開。1/10(金)から全国公開。『男はつらいよお帰り 寅さん』車寅次郎さんがどんな形で登場するか、は明かせません。振り返れば、テレビでは奄美大島でハブに噛まれれて亡くなりましたが、映画の寅さんは、まだ旅の空のはず、です。22年ぶりの続編。主人公は満男君です。彼ももう50歳近く。ちょっと売れはじめの小説家になっています。妻に先立たれ、中3の娘と二人暮らし。妻の七回忌の法要で柴又の実家に帰ってきて……という始まりです。懐かしい顔が並びます。さくらさんも博さんも。大人になった満男が、悲恋に終わった泉と再会します。これがなるほど、の展開。リリーさんも元気です。団子屋さん「くるまや」はどうなった?裏の印刷工場は?題経寺は?そして肝心のあの人は?昔のことを思い出す満男。何か困ったことがあるといつもあの人がいてくれた。「風に向かって俺の名前をよべ」と言ってくれた。それにしても困った人でもありました。いつか皆でメロンを食べていたことがあって……と、いろんな寅さんエピソードが浮かんできます。過去49作のなかから引用される思い出の数々。「これが男はつらいよの集大成」、確かにそんな映画です。タイトル前のプロローグ、映画用語でアバンタイトルといいますが、いつも寅さんの旅先の夢で始まります。今回は満男が「あ、夢か」とつぶやくと、丸い文字のいつものタイトルに「ちゃーん、ちゃららららら」のあのテーマソング。久しぶりに大画面で観ましょう。老いも若きもお正月映画は、寅さん!です。『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』北欧はヘヴィメタルが大人気だそうです。フィンランドの人口は550万人、メタルバンドは3000あると、この映画のサイトに書いてあります。そういえば、エアギター世界選手権が毎年行われるのもこの国です。あれもメタル系多いですものね。この作品はフィンランドとノルウェーの合作、元気なヘヴィ・メタルバンドの物語です。ロングヘアー、無精ひげ、タトゥー、革ジャン、鎖チャラチャラの出で立ち。音楽のジャンルをきかれると「終末シンフォニックトナカイ粉砕反キリスト戦争推進メタル」と答えるし、バンドの名前は「インペイルド・レクタム(直腸陥没)」。演奏する曲は「溢れ出る分泌物またはももに垂れるクソ」って、おいおいな感じですが、実は素朴な好青年。フィンランド北部、小さな町で12年、幼馴染で作ったバンドです。実は、いつかステージで演奏したいというのが夢の、ライブ童貞。うぶな青年ですから、たまたま知り合ったノルウェーのプロモーターにデモテープを渡せただけで、舞い上がってしまいます。女友達にノルウェーで開かれるロックフェス、ノーザンダムネーションに出ると口走り、その話は、小さな町中に広がって……。フィンランドとノルウェーは北の方で地続きなんですね。奮起した彼らがフィヨルドを越えてオンボロ車でノルウェーをめざす後半は、北欧の美しい景色を背景に、ちょっとほろ苦さも混じった青春爆笑ロードムービーになっています。首都圏は、12/27(金)からシネマート新宿他で公開。中部は、2/1(土)からセンチュリーシネマで公開。関西は、12/27(金)からシネマート心斎橋他で公開。
2019年12月23日カーリングシトーンズが本日12月23日、東京国際フォーラムホールAで「カーリングシトーンズTOUR 2019-2020 『やったぁ!明日はシトーンズだ!』」の初日公演を行う。カーリングシトーンズは、寺岡シトーン(寺岡呼人)、奥田シトーン(奥田民生)、斉藤シトーン(斉藤和義)、浜崎シトーン(浜崎貴司)、キングシトーン(YO-KING)、トータスシトーン(トータス松本)の6人からなるバンド。寺岡呼人のソロデビュー25周年を記念して結成され、驚異の新人バンドとして話題を集めた。11月27日には全曲新曲のオリジナルアルバム『氷上のならず者』をリリース。全員が作曲、歌唱しているだけでなく、持ち回りで楽器も弾いているという驚きの内容になっている。本日から始まる「カーリングシトーンズTOUR 2019-2020 『やったぁ!明日はシトーンズだ!』」は、バンドにとって初となる全5公演のホールツアーだ。メンバーもツアーに寄せて「あっという間に終わって、またまた寂しい気持ちになるのが目に見えてる!」(寺岡シトーン)、「各地ですべろうと思います」(奥田シトーン)、「飲むよー!」(斉藤シトーン)、「楽しみ〜!」(浜崎シトーン)、「体力つけて、楽しむぞ!」(キングシトーン)、「いろいろやるでー!」(トータスシトーン)とそれぞれコメントを寄せている。即日完売となった昨年のデビューライブ同様、本日の初演も熱い盛り上がりを期待したい。■公演情報「カーリングシトーンズTOUR 2019-2020 『やったぁ!明日はシトーンズだ!』」12月23日(月)東京国際フォーラムホールA開場17:30/開演18:302020年1月11日(土)熊本城ホール メインホール1月13日(月/祝)大阪・オリックス劇場1月14日(火)広島文化学園HBGホール1月28日(火)名古屋国際会議場センチュリーホール
2019年12月23日埼玉県立近代美術館では、『ニューヨーク・アートシーン —ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで—滋賀県立近代美術館コレクションを中心に』展が、2020年1月19日(日)まで開催されている。第二次世界大戦後、画期的な表現を次々と生み出して注目を集めたニューヨークのアートシーン。大戦中、戦火を逃れてヨーロッパから移り住んだ多くの美術家たちによって伝えられた近代美術がアメリカの若者たちを刺激し、新しい意欲的な表現が次々と生み出された。同展は、そんなニューヨークという都市で繰り広げられたアメリカ美術の半世紀を紹介するもの。改修のため休館している滋賀県立近代美術館が所蔵する日本屈指の戦後アメリカ美術のコレクションを中心に、国内の美術館に所蔵される優品を加えた約100点の作品が並ぶ。展示は全6章で構成。「新しいアメリカ絵画—抽象表現主義」「デュシャンとその末裔—ネオ・ダダとフルクサス」「パクス・アメリカーナの夢—ポップ・アートとスーパー・リアリズム」「最後の絵画—ポスト・ぺインタリーアブストラクション」「限界における美術—ミニマル・アートとコンセプチュアル・アート」「ポスト・モダン以後の表現—ニュー・ぺインティングとアプロプリエーション・ アート」と、年代やジャンルごとに区切りながら、世界のアート・シーンを席巻した戦後ニューヨーク美術が総覧できる。マーク・ロスコ、ジャスパー・ジョーンズ、フランク・ステラ、アンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアなど、時代を彩ったアーティストたちの数々の名品を、この機会に堪能したい。【開催情報】『ニューヨーク・アートシーン —ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで— 滋賀県立近代美術館コレクションを中心に』2020年1月19日(日)まで埼玉県立近代美術館にて開催【関連リンク】 埼玉県立近代美術館()アーシル・ゴーキー 《無題(バージニア風景)》 1943-44 年頃 油彩、カンヴァス 滋賀県立近代美術館蔵モーリス・ルイス 《ダレット・ペー》 1959年 アクリル、カンヴァス 滋賀県立近代美術館蔵
2019年12月22日三井記念美術館では『国宝雪松図と明治天皇への献茶』展を2020年1月30日(木)まで開催。年末年始恒例の円山応挙《国宝雪松図屏風》の展示に合わせ、三井家が明治天皇へ行った献茶の際の茶道具を中心に、天皇や皇室にかかわる品々が展示される。江戸時代以来、約350年におよぶ三井家の歴史の中で収集され、伝えられてきた日本・東洋の美術品を収蔵する三井記念美術館。毎年、年末年始は同館の誇る円山応挙筆《国宝雪松図屏風》を公開するとともに、新春にふさわしい企画展示が行われる。今回は令和元年にちなみ、館蔵品の中から天皇や皇室にかかわる作品を紹介。その中心となるのが、1887(明治20)年、京都博覧会において三井家が明治天皇への献茶を行った際に使用した茶道具だ。この時、抹茶席では三井家の当主・高朗とその息子の高棟が亭主となり、表千家の碌々斎の点前で献茶が行われたという。六畳の囲い屏風には円山応挙の雪松図屏風、床には藤原定家の小倉色紙、茶碗には和全作の金襴手天目など、献茶で使用された北三井家伝来の名品が展示される。また、献茶の茶道具だけでなく、皇室の菊の御紋章にちなみ菊をデザインした茶道具や工芸品、皇室の保護を受けた美術・工芸家である帝室技芸員の作品、奈良から江戸時代までの天皇にかかわる古筆切、さらに北三井家の当主が描いた絵画なども紹介。《国宝雪松図屏風》は全期間展示されるほか、国宝の志野茶碗《銘卯花墻》も茶室「如庵」を再現した展示ケースにて例年通り展示される。令和改元の新春にふさわしい三井記念美術館の誇る名品の数々を、一年の締めくくりに、また、新しい年の始めに、堪能してみてはいかがだろうか。【開催情報】『国宝雪松図と明治天皇への献茶』12月14日(土)〜2020年1月30日(木)まで三井記念美術館にて開催【関連リンク】 三井記念美術館( /target=)桐木地菊置上茶箱 1箱江戸時代北三井家旧蔵国宝 志野茶碗 銘卯花墻 桃山時代 室町三井家旧蔵日の丸釜 与次郎作 1口 桃山時代 北三井家旧蔵御所丸茶碗 1口 朝鮮時代 北三井家旧蔵稲菊蒔絵鶴卵盃 柴田是真作 1対 明治時代 北三井家旧蔵九郎義経 安田靫彦筆 1幅 昭和17年(1942) 室町三井家旧蔵三井好 都のにしき「朝の雪」 水野年方画 13枚の内1枚 明治時代 個人旧蔵重要文化財 古筆手鑑「たかまつ帖」より「大聖武」 伝聖武天皇筆 1葉 奈良時代 北三井家旧蔵草花図剪綵 三井高朗作 2曲1隻 明治時代 北三井家旧蔵
2019年12月22日福山雅治が本日12月22日、パシフィコ横浜で「福山雅治『福山☆冬の大感謝祭 其の十九』」の公演2日目を行う。令和を迎え、福山雅治は現在50歳。その誕生日には4枚組のアルバム『DOUBLE ENCORE』をリリースしている。また今年はクラシックギタリスト役を演じた映画『マチネの終わりに』が公開されるなど、俳優としても活躍の年となった。その福山が毎年12月に開催する恒例イベントが「福山☆冬の大感謝祭」だ。19回目となる今回も7日間に渡り、さまざまなエンターテインメントでファンに感謝が贈られる。今年の一貫したテーマは「ALL SINGLE LIVE」。1990年のデビューシングル『追憶の雨の中』以来、シングルとしてリリースされてきた楽曲のみで構成される、30周年イヤー直前のスペシャルプログラムとなる予定だ。なお、すでに終えた21日はファンクラブ限定、本日は男性限定、24日は女性限定、31日はカウントダウンライブ。「平日(ひらび)」と呼ばれる27日、28日、30日は特に入場の縛りなどはないが、特別な演出が用意されているという。本日は「野郎夜!!6」と題されており、福山にとって6回目の男性限定ライブとなる。もし、あなたが男性なら一度体験してみてはいかがだろう。■公演情報「福山雅治『福山☆冬の大感謝祭 其の十九』」神奈川・パシフィコ横浜 展示ホール・男性限定LIVE『野郎夜!!6』12月22日(日)開場14:30/開演16:00・女性限定ライブ12月24日(火)開場16:30/開演18:00・平日(ひらび)ライブ12月27日(金)開場16:30/開演18:0012月28日(土)開場14:30/開演16:0012月30日(月)開場16:30/開演18:00・カウントダウンライブ12月31日(火)開場20:00/開演21:30
2019年12月22日2020年1月から、3度目のミュージカル上演がスタートとなる『デスノート THE MUSICAL』。誰もが知るこの大作に、弱冠15歳で主要キャラクターの1人・弥海砂(通称:ミサミサ)役で出演するのが、吉柳咲良だ。2017年には最年少タイの13歳で、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』で初舞台・初主演をこなしている彼女。キャリアは短くとも若さと情熱、そしてキャラクターへの積極的なアプローチを武器に、先輩たちと舞台を作り上げる心意気を語ってもらった。「ミサミサを演じるプレッシャーは、本当に大きいです。今まで演じてきた『ピーターパン』とは全くかけ離れた役なので、培ってきたものをというよりは本当に新しい挑戦という気持ちです。でも私でやってみようと決断していただいたんですから、稽古場では期待にお応えできるくらい、頑張りたいと思っています。初演と再演の『デスノート THE MUSICAL』でミサミサ役だったのは、私の大好きな先輩の唯月ふうかさん。また違うミサミサになると思いますが、変わらずみなさんに愛されるようなミサミサになれたらという気持ちで演じたいです」舞台の上ではマイナスな感情を一切出さない決意をしている。「舞台を見に来てくださっている皆様に、私の迷いをお見せすることはできないので、一歩一歩、確実にステップアップして準備をしようと思っています。新しい挑戦に戸惑うことは多いですが、ワクワクする気持ちも確実にあります。小さな共感を積み重ねて、理想のミサミサを演じたいです」吉柳さんは2004年生まれ。漫画『DEATH NOTE』は2003年に連載がスタートしたので、彼女にとってはクラシックな部類に入る作品だった。「漫画の『DEATH NOTE』は、連載開始が私の生まれる前で、連載終了が2歳の時。お父さん、お母さんの方が世代なんじゃないかな。私の『DEATH NOTE』のイメージはドラマからですね。『DEATH NOTE』の面白さは、悪の正解も正義の正解もないということだと思います。個人が持つ正義が少しずつ曲った方向に行ってしまっていて、じゃあどの方向が正解かと言えば読者・視聴者にもわからないんですけど、思想の絡み合い、ぶつかり合いがスリリングな作品だと思います。そして『DEATH NOTE』という架空のノートがあったら本当にこうなるだろうなっていう、リアリティが怖いです」その怖い世界の中で、月に恋するミサミサの情熱は、吉柳さんにとって別世界の事柄のように感じることも。「アイドルというたくさんの人の愛を一身に受ける存在のミサミサが、なぜキラに執着するのか、恋をしてしまうのか、自分の身を滅ぼす寸前まで守りたいと思うのか……。恋愛に命を懸けるって、なかなかできないですよね。両親の敵を討ってくれたとはいえ、自分の身を顧みずに相手を想い続ける実感がわかなくて。でもまだ私にはわかりきれていないミサミサの考えが沢山あるので、これから少しずつ理解していきたいです」理解している途中にいるとはいえ、ぼんやりとしたミサミサ像は、心の中で徐々に形になりつつある。「私はミサミサがアイドルとして魅せる陽の部分よりも、抱えている闇の部分のほうが、たぶん出せるんじゃないかな。私自身が深い闇を抱えているとかではないんですけど、『かけ離れているな』と感じる部分はミサミサの陽の部分なんです。女の子らしいという言葉には縁遠かったので、私にとって海砂の衣装や可愛い仕草もまた挑戦なんです。だからミサミサのアイドルとしての、可愛い女の子としての部分よりも、内側にある部分の方が、私は共感できるものが多いと思います。この3年間、舞台や映画と色んな経験をさせていただいて、楽しいことはたくさんあったけど、もちろん悩んだことや辛いこともたくさんあったので、きっかけは何にせよ、何かを秘めていることに関しては、共通点があると思うんです。そんなことを頭に置きながら、台本や譜面を読んでいくつもりです」役柄への理解は、歌の理解・表現にももちろんつながる。「ミサミサの歌って、歌詞の意味が深くて。どれだけ思いが込められているかが、伝わってくる歌なんです。アイドルとしてミサミサがステージで歌う歌と、レコーディングの歌と、最後に出てくる歌はまったく路線が違うので、アイドルとしてのミサミサと、闇を抱えながら生きる弥海砂との違いが、すごくわかると思います。衣装を着て、セリフが入ったら、たぶんもっともっと感情移入できると思うので、よりリアルなミサミサをお届けできると思います。私自身、アイドルのキラキラしている姿を見るのが大好きなので、アイドルとしてミサミサが歌うシーンはすごく楽しみ。アイドルになったつもりでステージにいられるんだなって思うと、嬉しくなります(笑)」今回の出演者の中では断トツに最年少だが、あくまで対等を目指す。「『私で大丈夫?』って内心弱気になってしまうこともありますが、やっぱり同じ舞台に立つ以上は、同じくらい、それ以上で頑張らなければいけない。本格的な稽古が始まったら、絶対に悩むと思うんですけど、ミサミサという役柄を通していろいろ学べることが楽しみでもあります。『DEATH NOTE』は、今まで自分が関わってきた作品の中で一番テーマが重いのですが、その重さの中で演じる私を、見てくださる皆さんにいかに共感していただけるか、感情移入していただけるのかっていうのが、最大の課題です。頑張った成果を爆発させて、ミサミサとしてステージで存在したいです」ミュージカル『デスノート THE MUSICAL』は2020年1月20日(月)の東京公演を皮切りに、静岡、大阪を経て、福岡で千秋楽3月8日(日)まで上演。吉柳咲良の闇を抱えた愛らしいミサミサに、ぜひ会いに行きたい。撮影/奥田耕平、取材/藤坂美樹、構成/中尾巴
2019年12月21日“城”をテーマに展示やトークイベント、グッズ販売が行われる総合イベント「お城EXPO」が今年も開催される。今年の特集テーマは“栄枯盛衰‐豊臣から徳川へ‐”で、デジタル復元された「大坂冬の陣図屏風」など、大阪の陣を物語る史料を展示する「天下の行方-大坂の陣その後-」を開催。中には初公開、関東初公開の史料もあり、貴重な展示になりそうだ。他にも日本100名城・続日本100名城に選定されている城郭の関連団体がブースをかまえる観光ゾーン、城郭模型や書籍など城関連商品を販売するエリア、厳選された城映像を上映する“お城シアター”など、城好きにはたまらない企画が揃う。また“お城好き”として知られる春風亭昇太によるトークショーや、NHK大河ドラマで時代考証を担当する日本城郭協会理事長・小和田哲男による講演も実施される。お城EXPO 201912月21日(土) 9時から19時30分22日(日) 9時から17時30分※最終入城30分前までパシフィコ横浜 会議センター
2019年12月21日東京の神保町シアターで特集上映「年末特別企画私をバブルに連れてってII」が開催される。タイトル通り、バブル期に製作された日本映画4作品を35ミリフィルムで上映する。本特集は前回は2017年末に『愛と平成の色男』『就職戦線異状なし』『快盗ルビイ』『君は僕をスキになる』『私をスキーに連れてって』を上映した“バブリー映画特集”の第2弾。今回上映されるのは、古村比呂と近藤敦がお見合いで知り合った男女を演じる傑作『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』をはじめ、相米慎二監督作品『東京上空いらっしゃいませ』、斉藤由貴が主演を務めるドタバタコメディ『香港パラダイス』、チェッカーズが実は“たぬき”だった! という奇想天外な設定で描くコメディ『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』の4作品。経済的/文化的バブルがいつ始まり、いつ終焉を迎えたのかは識者によって意見が分かれるが、当時の日本は好景気で、次々に新しいビルが建ち並んで街の風景が塗り替わっていき、ド派手なファッション、ディスコなどの夜遊び、右肩上がりの経済を背景にした過剰なライフスタイルがスクリーンとブラウン管を埋めつくした。ちなみにこの時期の日本は、自国の映画よりも外国作品の人気が圧倒的に高い“洋高邦低”で、公開時には興行的な成功をおさめられず、後に評価が高まった作品もある。イルミネーションが輝き、街がクリスマスムードに包まれるこの時期。スクリーンでバブリーな空気を味わい、当時は気づかなかった個々の作品の“映画としての魅力”を再発見できる特集になりそうだ。なお、バブル期に流行した服装や髪型で来場した観客は1000円で鑑賞できる“バブリー割引”も前回に続いて実施される。年末特別企画私をバブルに連れてってII『CHECKERS IN TAN TAN たぬき』『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』『東京上空いらっしゃいませ』『香港パラダイス』12月21日(土)から27日(金)まで神保町シアター
2019年12月21日LUNA SEAが12月21日から2日間に渡り、さいたまスーパーアリーナで「LUNATIC X’MAS 2019」を行う。LUNA SEAは今年で結成30周年を迎え、5月6月にはこれを記念した「LUNA SEA 30th anniversary LIVE -Story of the ten thousand days-」を開催し、3万人以上の動員を記録した。先日は2年ぶりとなる10thアルバム『CROSS』を発売するなど、話題に欠くことがない。クリスマスシーズンのライブは毎年恒例のこととなっているが「LUNATIC X’MAS」というタイトルでは昨年から引き続いて2年目。さいたまスーパーアリーナの2デイズ公演は4年連続の開催となる。前回のセットリストは2日間でそれぞれメジャーデビューアルバム『IMAGE』と、メジャー第2弾にして通算3枚目のアルバム『EDEN』をフィーチャーしたものであった。今年は前述の新作発表から間もないタイミングということもあり、収録曲も多く聴けるのではないかという見方もある。チケットは両日ともにソールドアウトが発表され、追加席の販売も開始されるほどの人気ぶり。成熟を迎えるLUNA SEAのサウンドをぜひ現場で体感してほしい。■公演情報「LUNATIC X’MAS 2019」さいたまスーパーアリーナ12月21日(土)開場15:30/開演17:0012月22日(日)開場14:30/開演16:00
2019年12月21日黒人映画批評家サークル賞が発表された。作品賞を手にしたのは、『ルディ・レイ・ムーア』。今作ではエディ・マーフィが主演男優賞、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を受賞。またアンサンブル部門も受賞している。主演女優賞は、『アス』のルピタ・ニョンゴ。助演男優賞は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピット。外国語映画賞は『パラサイト 半地下の家族』。監督賞は、『ハリエット』のカシ・レモンズと『アイリッシュマン』のマーティン・スコセッシのタイだった。文=猿渡由紀
2019年12月20日ヴァイオリンの川久保賜紀、チェロの遠藤真理、ピアノの三浦友理枝という、素敵な3人のソリストによるトリオが結成10周年を迎える。プログラムには坂本龍一とショスタコーヴィチが並ぶ理由として、「坂本龍一こそが、ショスタコーヴィチ以来、最も重要なピアノ・トリオの作曲家だから」という彼女たちの言葉が新鮮だ。時代もスタイルも異なる日本とロシアの作曲家2人の作品を続けて聴くことによって見えてくるものとはいったいなんだろう。その答えがクリスマスに紀尾井ホールで開催される「10周年記念コンサート」の中にある。結成から10年を経て、深化に進化を重ねた3人組は、見ても聴いても楽しいこと請け合い。さらにはコンサートに合わせて制作されたアルバムも要チェック!●公演概要12月25日(水)紀尾井ホール<曲目>坂本龍一:ラストエンペラー、レイン、美貌の青空、シェルタリング・スカイ、M.A.Y. in The Backyard、メリークリスマス・ミスター・ローレンスショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調 Op.8、ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 Op.67●CD情報『ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番、第2番』2019年12月18日発売AVCL-84101定価:¥3,000(本体価格)+税『ピアノ三重奏 坂本龍一曲集』2019年12月18日発売AVCL-84102定価:¥2,000(本体価格)+税●川久保賜紀(ヴァイオリン)2001年サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクール優勝、2002年チャイコフスキー国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門最高位受賞以来、主要な北米オーケストラと共演し、豊富なステージ経験を積む。日本では1997年、チョン・ミョンフン指揮アジア・フィルのソリストとしてデビュー。以後、国内外の様々なオーケストラと共演を重ね、高度な技術と作品の品位を尊ぶ深い音楽性に高い評価を得ている。近年は自ら企画するコンサートを行うなど、コンサート・プロデューサーとしての才能も発揮。2018年より桐朋学園大学院大学(富山校)教授に就任。●遠藤真理(チェロ)第72回日本音楽コンクール第1位、2006年「プラハの春」国際コンクール第3位(1位なし)、2008年エンリコ・マイナルディ国際コンクール第2位。ジャン=ピエール・ヴァレーズ、山田和樹など国際的に活躍する指揮者やウィーン室内管、プラハ響と共演するなど国内外で高い評価を得ている。ソリストとしてだけでなく読売日響のソロ・チェロ奏者も務める。NHK大河ドラマ「龍馬伝」の龍馬伝紀行Ⅲの演奏、NHK-FM「きらクラ!」(毎週日曜日/全国放送)ではパーソナリティを務めるなど幅広く活躍している。●三浦友理枝(ピアノ)東京生まれ。2005年、英国王立音楽院大学課程を首席で卒業。2007年、同音楽院・修士課程を首席で修了。2001年「第47回マリア・カナルス国際音楽コンクール」ピアノ部門第1位、および金メダル、最年少ファイナリスト賞、カルロス・セブロ特別メダル賞受賞。2006年「第15回リーズ国際ピアノ・コンクール」特別賞受賞。2005年、エイベックス・クラシックスよりCDデビュー。2018年、6枚目のソロアルバム「ショパン:バラード&スケルツォ」をリリース、「レコード芸術」特選盤に選ばれる。2016年、第26回新日鉄住金音楽賞〈フレッシュアーティスト賞〉を受賞。
2019年12月20日