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BRADIOが1月29日、東京・NHKホールで「BRADIO 10th Anniversary Hall Tour」の初日公演を行う。BRADIOの2019年は、シングル『O・TE・A・GE・DA!』のリリースに始まり、「47都道府県ツアー “IVVII Funky Tour”」を約4カ月の間に敢行し、濃密な1年を過ごした。結成10周年を迎える2020年も早々にドラマ『大江戸スチームパンク』の主題歌である『幸せのシャナナ』を配信リリース。好調な滑り出しに今後の活動にも期待だ。本日から始まる「BRADIO 10th Anniversary Hall Tour」は、彼らにとって初となる単独の全国ホールツアーだ。3月15日の宮城・トークネットホール仙台まで全7カ所をめぐる予定となっている。ボーカルの真行寺は「難しい音楽の知識がなくても『なんだか力がもらえる』『思わず笑顔になれる』『よくわからないけど泣けてくる』という気持ちを共有できるライブになったら嬉しいです」とコメント。今夜の公演も素直に楽しめるステージになるだろう。記念すべき初演をぜひ現場で目撃してほしい。■公演情報「BRADIO 10th Anniversary Hall Tour」1月29日(水)東京・NHKホール開場18:00/開演19:002月1日(土)福岡・福岡国際会議場 メインホール2月11日(火・祝)大阪・NHK大阪ホール2月14日(金)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール2月22日(土)新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館3月7日(土)北海・道新ホール3月15日(日)宮城・トークネットホール仙台 大ホール
2020年01月29日『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリド、第2弾長編アニメーション映画『泣きたい私は猫をかぶる』が、6月5日(金)に劇場公開されることが決定。あわせて、キャスト、スタッフが発表され、特報映像が公開された。『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』など、スタジオジブリの長編アニメーション映画で声優として活躍した志田未来。アニメ『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)役や、『東京喰種 トーキョグール』アニメシリーズで主人公・金木役を務めた花江夏樹が、それぞれ本作の重要な役を演じる。監督を務めるのは、『美少女戦士セーラームーン』シリーズ、『ケロロ軍曹』シリーズなども手がけた佐藤順一と、スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』に携わった気鋭のクリエイター柴山智隆。脚本を『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『空の青さを知る人よ』の岡田麿里が務める。志田が演じるのは、クラスで「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれる、ちょっと変わった中学2年生、笹木美代。彼女はまっすぐで熱烈な恋に落ちている。思いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(花江)に毎日、果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。それでもめげずにアタックを続ける彼女には、誰にも言えないとっておきの秘密があった……。公開された特報映像は、ゆれ動く気持ちと不思議な世界が交差する内容。ひょんなことから猫に変身できる不思議なお面を手にしたムゲは、猫になって日之出のところへ会いに行くことに。猫の姿だと一心に愛でてくれる日之出に対して幸せな気持ちを募らせていくムゲは、日之出の部屋まで会いに行ったり、胸に飛び込んだりと愛情を全身で表現する。果たしてムゲは“本当の自分”を見つけることができるのか?キャスト、スタッフのコメントは以下の通り。■志田未来(笹木美代、猫・太郎役)●出演が決まった際の感想今回、ムゲ役をやらせていただけると聞いて、びっくりしました。 さらに花江さんとご一緒させていただけるということで、すごくプレッシャーも感じましたが、本当に嬉しかったです。●演じたキャラクター“ムゲ”について本当に明るくて、まっすぐな女の子だなと思いました。今時珍しいくらい自分の気持ちを素直に出す子なので、観ていてすごく気持ちのいい子です。ただ、周囲からの愛に気づけていない幼い部分があったり、学校などで見せる外の顔と自分の部屋にいる時に見せる内の顔にギャップも見られます。 そんなムゲの全てが魅力的に描かれていると思いました。●観客へメッセージこの作品は、一歩踏み出す勇気をあたえてくれる作品になっていると思います。ムゲが猫になった姿もとっても可愛いらしいので、是非楽しみにしていてください。■花江夏樹(日之出賢人役)●出演が決まった際の感想すごく雰囲気がいい作品というか、日常をきりとっているんですけど、すごくファンタジーがあって、そこの絶妙な感じがすごく素敵な作品だなと思いました。結構猫が出てくるんですけど、僕すごい猫がめちゃくちゃ好きなので、これは運命的な作品かなと思いまして、すごく演じられるのが楽しみでしたし、志田さんとこうして共演することもすごく光栄だなって思いました。●演じたキャラクター“日之出”について日之出は思っていることを全面に出せない男の子で、将来の夢とかこれから先の未来をどう進んでいくかって、まだ決めかねている。中学生らしいといえばらしいんですけど、ムゲから日之出に向けられた気持ちに、なかなか気づいてあげられなかったりとか。そういうちょっと思春期真っただ中の、男の子だなと、思います。そこが彼の良さでもあるのですが、そこからどう気持ちが変わっていくかとか、意思がだんだんかわっていって、ひとりの少年からだんだん青年みたいな気持ちに移りかわっていくところが、魅力的だなっていう風に思います。●観客へメッセージこの作品には、コミュニケーションをするときに、あと一言言えたらどれだけ楽になれるかという、誰にでもある気持ちやメッセージが込められています。日常をきりとったきれいな映像の中で、猫の世界に行ったり、猫になってしまったりという現実離れしたファンタジーの要素も加わったすごく面白い作品なので、是非楽しみにしていてください。■監督:佐藤順一もし猫だったらもっと楽に生きられるかもしれない。まわりにあわせて自分の心にふたをしたり元気なふりをしたり、笑顔をはりつけたりしなくていいから。うまくやれなくて波立つ心を絶えず隠して陽気にふるまう少女を志田未来さん、波立つ心を自ら押さえつける少年を花江夏樹さんが、自然さとヒリヒリした痛みが同居する二人を鮮やかに演じてくれました。■監督:柴山智隆「ムゲと日之出と猫たちを、煙突の立ち並ぶこの街にありありと描きたい。まだ見ぬ“となりの世界”も」 佐藤監督をはじめ、信頼できるスタッフと試行錯誤しながら少しずつ積み上げていく作業は面白く、スリリングな毎日でした。 ムゲたちが生きる世界と時間を少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。■脚本:岡田麿里佐藤監督の匠の技と、柴山監督の作品への深い愛情、スタッフひとりひとりの日々の情熱により、どこか懐かしい作品が生まれました。主人公のムゲというあだ名は、無限大謎人間の略です。謎の多い状況のなか、謎と思われているムゲの成長を、劇場でご覧いただけたら幸いです。『泣きたい私は猫をかぶる』6月5日(金)より公開
2020年01月28日桜庭の“異物感”をうまく出せたら俳優・岩田剛典が“覚醒”のときを迎えようとしている。AI(人工知能)が全国民の個人情報・健康を管理し、欠かすことのできないライフラインとなった2030年の日本を舞台に、医療AI<のぞみ>が暴走しテロリストとして逃亡者となるAI開発者桐生(大沢たかお)の逃亡劇を描いたサスペンス超大作『AI崩壊』。岩田が演じるのは、桐生と対立する天才捜査官・桜庭。天才VS天才の頭脳戦が、本作の大きな見どころだ。知的な銀縁眼鏡の下に覗かせる、感情を一切排した眼差し。落ち着き払いながら迷いのない声のトーン。それらのすべてが、MIT(マサチューセッツ工科大学)で博士号を取得した天才肌の桜庭というキャラクターにリアリティをもたらしている。「入江(悠)監督が『桜庭をもうひとつの正義として描きたい』とおっしゃっていて。確かに桜庭の考え方はドライでシステマチックだけど、そのベースには世の中をより良くしたいという厚い正義感がある」AI暴走の犯人として容疑をかけられる桐生。桜庭は、捜査AI<百眼>を駆使し、逃げる桐生を追いつめる。その絶対的な存在感を発するために、岩田はどんなことを心がけたのだろうか。「まずはまばたきを一回もしないでいようと。イメージは、人より体温の低い、低体温な動物のような人間。桜庭は、これだけたくさん登場人物がいる中で、最も人間味の薄い男 。その“異物感”をうまく出せたらと」また、MIT出身というバックボーンに説得力を持たせるためにも、こんなオリジナルのアイデアをプラスした。「海外から帰国した人って、ちょっと人との距離感が違う気がして。だから台本には書かれていないんですけど、初対面で挨拶をするときに握手をしてみようと。普通、警察の人間が事件現場で握手なんてしないと思うんですけど、あえてそうすることで桜庭らしさが 出ればと思った。他にも名刺の渡し方とか、所作についてはいろいろ工夫しました」また、随所に挟まれるリアクションにもこだわりを見せた。「役づくりの段階で、IQが高い人の特徴を調べたりもしました。あまり一貫性はなかったんですけど、意外と変人が多いということがわかって。中でも参考になったのが、頭が良い人は人の思考の二歩も三歩も先を読めるから、想定外のことがほとんどない。だからあまり驚いたり慌てることがないそうなんです。そうした実例も踏まえつつ、桐生がとった行動に対して桜庭がどうリアクションをとるか。かなり細かく計算しながら演じました」入江監督が称賛した岩田剛典の“引き算の芝居”AI研究者として共に天才の領域にいるのが、桐生と桜庭。劇中では「逃げる者/追う者」 という相反する立場だが、このふたりにしか分かち合えないものがあると岩田は考えた。「桜庭は誰の意見も聞かないし、微塵もブレない芯がある男。逆に言うと、自分の部下も含めて誰とも対等に話ができないと思っていた。そんな桜庭にとって、初めて自分と同じ目線で話せる相手が桐生だった。そういう意味では、桐生に会えてうれしいという気持ちがあった気はします」こうした岩田の深い役づくりや読解力に、監督の入江悠も絶賛。岩田の演技を「余計なものを足さない、引き算の芝居」と舌を巻いた。そう監督からの賛辞を伝えると、岩田の表情がうれしそうに輝いた。「まさに引き算の芝居でしたし、それについては撮影に入る前からかなり綿密に考えていました。これだけの作品でキーマンとなる大きな役をいただけたからには、絶対期待に応えたい気持ちがあった。だから、とにかく現場では全神経を集中して、感覚を研ぎ澄ませていました」そう真剣に語る表情には、俳優として確かな自信を深めた手応えが窺える。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、EXILEのメンバーとして活動する一方、近年は『 去年の冬、きみと別れ』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』『町田くんの世界』など俳優として目覚ましい躍進を遂げる岩田。そのフィルモグラフィーにおいて、この『AI崩壊 』は記念すべき1本として刻まれることになるだろう。『AI崩壊』1月31日(金)全国公開(撮影/奥田耕平、取材・文/横川良明)
2020年01月28日ダニエル・クレイグ主演のミステリー映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が、1月31日(金)より日本公開される。この度、劇中で“紳士探偵”を演じたクレイグのインタビュー映像が公開された。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は、来るアカデミー賞で、ライアン・ジョンソン監督が初の脚本賞にノミネートされた話題作。共演は、クリス・エヴァンス(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)、アナ・デ・アルマス(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)、ジェイミー・リー・カーティス(『ハロウィン』)、トニ・コレット(『ヘレディタリー/継承』)、ドン・ジョンソン(『ジャンゴ 繋がれざる者』)、マイケル・シャノン(『シェイプ・オブ・ウォーター』)ら。ニューヨークの豪邸に住む世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)の85歳の誕生日パ ーティーが開かれた翌朝、彼は遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブラン(クレイグ)は、匿名の人物から事件の調査依頼を受けて現場である豪邸に到着。殺人事件と見極めた探偵は、パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら、屋敷にいた全員を第一容疑者として捜査を開始する。寡黙でタフなジェームズ・ボンドのイメージから一転、今回はおしゃべりで変わり者の探偵を演じたクレイグ。インタビューでは、「ジョンソン監督と仕事してみたかったし、こんな脚本にはめったに巡り合わないと、目を通して感じた。面白さが本物かどうか、すぐに読み直し 確かめたよ。幸せな気分になったし、飛び上るほどうれしかった。優れた脚本が僕に回ってきたことが光栄でね。すごく恵まれたことだし、監督が僕に任せようと信頼してくれたのが最高だ」と、喜びを語っている。そして、「僕はピーター・ユスティノフや、アガサ・ クリスティーの作品と共に育った。アルバート・フィニーがポワロ役の『オリエント急行殺人事件』が好きだ。ヒッチコック作品も観ていて、彼のサスペンスの撮り方や解釈に影響を受けている。当然、映画ファンのジョンソン監督はあらゆる作品の要素を吸収している。だから僕にとって、『ナイブズ・アウト』はそれほど真新しいミステリーではないんだ。でも監督の手腕で、現代的かつ強烈な作品になった。撮影と同じ楽しさを感じてもらえるといいな」と、観客にも新しいテイストのミステリーを体感してほしいというメッセージで締めくくった。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』1月31日(金)より公開
2020年01月28日WANDSが1月29日にニューシングル『真っ赤なLip』をリリースする。90年代に『愛を語るより口づけをかわそう』『世界が終るまでは…』などの楽曲で一世を風靡したWANDS。彼らは2000年に解散を発表して活動を終了していたが、昨年11月、ギター・柴崎浩とキーボード・木村真也が新たなボーカリストの上原大史を招き、約20年ぶりに活動を再会した。今年はすでに「東京オートサロン2020」内で行われた「AUTO SALON SPECIAL LIVE」に出演し、存在感をアピール。そして新たなバンド体制として初の、シングルとしては約21年ぶりの『真っ赤なLip』がリリースとなった。先行してYouTubeにアップされた同曲のMVは10日ほどで30万回以上の再生を記録。マイナー調でセクシーな質感の楽曲だ。間奏のギターソロも見応えがある。また同曲は人気アニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマに抜擢されており、すでに放映も開始されている。番組とのコラボレーション企画として、主人公のコナンが楽曲に合わせて踊る映像も公開されており、彼が20年ぶりに踊っているとファンの間で話題だ。さらに番組と楽曲のAR(拡張現実)によるコラボも実施されている。多方面で注目のWANDS、21年越しの新曲をぜひ手に取って聴いてほしい。■リリース情報WANDS『真っ赤なLip』1月29日リリース・通常盤(CD)1. 真っ赤なLip2. 時の扉 ~WANDS 第5期 ver.~・名探偵コナン盤※『名探偵コナン』描き下ろしアニメ絵柄ジャケット1. 真っ赤なLip2. もっと強く抱きしめたなら ~WANDS 第5期 ver.~3. 真っ赤なLip -TV size-
2020年01月28日ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』、その来日公演が1月29日(水)に幕を開ける。2006年にビヨンセ、ジェニファー・ハドソン、ジェイミー・フォックス、エディー・マーフィーら豪華キャストによって映画化され、日本でも大ヒットを記録した『ドリームガールズ』。元々は『コーラスライン』を生み出した鬼才、マイケル・ベネットの演出・振付により1981年にブロードウェイで初演されたミュージカルで、オリジナル版はトニー賞6部門に輝いたほか、その後もたびたびリバイバルされている。ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』今回来日するのは、2009年にブラックミュージックの殿堂、NYのアポロシアターで誕生したロバート・ロングボトム演出・振付版。2010年、2013年、2016年に続き、じつに4度目の上陸となる人気公演だ。始まりは1962年のニューヨーク。シカゴ出身のエフィー、ローレル、ディーナはボーカルトリオを結成し、成功を夢見てオーディションに挑戦する日々を送っていた。プロデューサーのカーティスに見初められた3人はデビューし、トップスターの仲間入りを果たすのだが……? 公演は2月16日(日)まで。東京・東急シアターオーブにパワフルな歌声が響き渡る!文:町田麻子ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』
2020年01月28日昨年創立20周年を迎えたKバレエ カンパニーの21年目の幕開けを飾る公演、『白鳥の湖』が1月29日(水)から2月2日(日)まで東京・Bukamuraのオーチャードホールで上演される。このクラシックバレエの代名詞の、熊川哲也演出・再振付版の初演は2003年。英国を代表する舞台美術家ヨランダ・ソナベンドが手がけた美しい舞台装置や、熊川による巧みなストーリーテリングが好評を博し、初演以来たびたび上演されてきたプロダクションだ。毎回大きな話題になるのはやはり、白鳥オデットと黒鳥オディールという、相反するキャラクターを演じ分ける主演ダンサー。今回も、Kバレエ カンパニーならではの豪華な競演が実現する。まずは、今作に主演するのは5年ぶりとなる、世界最高峰の舞姫・中村祥子。そして、熊川をして「天才」と言わしめる若きプリンシパル・矢内千夏。さらには、2018年の公演で急きょ代役を務めて高い評価を得た小林美奈に、今回が初役となる成田紗弥。彼女たちがそれぞれのパートナー、遅沢佑介、高橋裕哉、堀内將平、山本雅也とともに織りなす、ドラマティックな『白鳥の湖』の世界に期待したい。文:町田麻子
2020年01月28日1月31日(金)から公開の映画『AI崩壊』で天才捜査官・桜庭を演じている岩田剛典さんのサイン入りチェキを1名様に!応募はぴあ(アプリ)にて2月4日(火)まで受付中。ぜひご応募下さい!お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=179dd4c1-b6b8-4400-8099-fe9c55f4c82d)
2020年01月28日劇団EXILEが約2年をかけて企画を練って原案プロデュースを手がけ、メンバー全員が出演することで話題を集めている舞台『勇者のために鐘は鳴る』が開幕。オリジナルキャラクターを作って仲間と会話しながらさまざまなクエストに繰り出す架空の人気オンラインゲーム“IGNITION”(イグニッション)の世界で、冒険物語が展開する。課金ユーザーのために行われる賞金1億円のスペシャル感謝クエストに参加した者たちが、さまざまな“珍ミッション”に挑戦。次第にそれぞれの目的が明らかになっていくというストーリーだ。ゲーム内キャラクターのゴージャスな衣装に身を包んだ9人の役柄は本人たちの言葉で説明すると、「ツノと衣装の下の靴にヒントが隠れている」アイドルの魔王(青柳翔)、「現実の世界では妻と娘とうまくいっていない悩みを抱えている」サラリーマンのY崎(秋山真太郎)。「ウルヴァリンのような見た目」のワイルドな武闘家のバチバチ(小澤雄太)。「独りよがりなところがあるものの、戦いを挑んでいくJACK(鈴木伸之)。「頭でっかちになるがゆえに決断をしていく」知能派の戦士・ナイト(町田啓太)。「見た目はチャラくて若者言葉を使うけれど心優しくてまっすぐな青年」だという僧侶の326〈ミツロー〉(小野塚勇人)。「ときどき言い間違いをしてしまう」忍者の半蔵(SWAY)。「3度の飯よりギャンブルが好き」な、うまなり(八木将康)。「現実では高校生でオンラインを通して人とのつながりを見出していく」青春〈アオハル〉(佐藤寛太)。町田が「僕らはもともとクセが強いんですが、それを全面に出したキャラ設定になっています」と語るように、インパクトが強く個性的なキャラクターが大渋滞している舞台だ。青柳は会見で「“1分前です”と言われているのに弁当を温め始める劇団員がいるんですよ」と稽古での様子を明かし、「最高のスタッフと最高の劇場、最低の劇団員です」と笑わせたが、小澤は手作りの牛丼、塩豚丼、キーマカレー、豚汁を振る舞い、全員が集結した稽古は熱くもリラックスした雰囲気だったよう。本公演は、映画、ドラマ、舞台、作家活動などそれぞれの個性を生かして活動している劇団EXILEだからこそのチームワークが感じられる舞台となった。鍛え上げられた肉体がさらに際立つ衣装を纏い、町田と鈴木がロジカルな兄とフィーリング派の弟という対照的な“伝説の兄弟”に。鈴木はソロの歌唱で、よく響く伸びやかな歌声を聞かせる場面もある。ゲームの世界とゲームをしている実際の人間たちのキャラクターや関係が描きこまれた脚本は緻密で、観る者を瞬時にバーチャルな世界に誘うセットも豪華。最大の見どころは2次元のようなスタイルを誇り、舞台映えするメンバーたちが身体を張ってミッションをクリアしていく場面だ。SWAYのラップを含む歌や踊りの他にも殺陣などのアクションシーンはもちろん、腹筋をしたり、フライングをこの場面で使うのか!という嬉しい驚きに満ちた演出が次々に登場する。とりわけ、ここまで振りきれた芝居を見せてくれることに思わず感謝したくなるほどの怪演を見せるのは、青柳翔だ。会見でも語っていたようにツノが目を引くビジュアルはカリスマ性あふれる魔王なのだが、マントをバーンッと脱ぐと印象は一転。ピタピタと肌にフィットしたピンクのタンクトップにホットパンツで、ダンサー(ただし人形)4人を引き連れて見事な歌声を聞かせる。映画『jam』の横山田ヒロシの伝説を塗り変えるような場面の連続に、劇団EXILEの不動のセンターともいうべき青柳の突き抜けた役者魂が感じられる。この公演が“LDH PERFECT YEAR2020”の一環として行われることに触れた秋山いわく、「僕らがプレイしているゲームは、PERFECT YEARのSeason1で掲げたテーマと同じ“IGNITION”という設定。お客さんに楽しんでいただける舞台を念頭に置いて作りました」と語るとおり、客席も巻き込んだ演出や、サイリウムを振って応援する場面もある。町田が「あらゆることを詰めに詰め込んでいる舞台。インパクトに残るところはそれぞれに違うかもしれない」と語っていたが、誰もが感じるであろうこの舞台の大きな魅力は、演者と観客の一体感とグルーブ感ではないだろうか。役者陣それぞれの個性を存分に味わいながらも劇団EXILEという集団への興味がさらに増す、中毒性の高い舞台をぜひ観てほしい。取材・文:細谷美香■劇団EXILE『勇者のために鐘は鳴る』東京公演TBS赤坂ACTシアターにて2月2日(日)まで上演大阪公演梅田芸術劇場メインホールにて2月13日(木)~2月16日(日)まで上演
2020年01月28日昨秋、公開されR指定作品の世界興行収入記録を塗り替え、日本でも50億円を突破する大ヒットを記録した『ジョーカー』のブルーレイ&DVDがまもなくリリースされる。ホアキン・フェニックスが演じた主人公・アーサーの日本語吹替を担当するのは『ワンピース』のサンジ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウなどでおなじみの平田広明。アカデミー賞最有力とも言われるホアキンの鬼気迫る演技を日本語に吹き替えていく難しさを明かしてくれた。平田が今回のアーサー役のオーディションを受けたのは、劇場公開(10月4日)以前のこと。近年では、セキュリティ上の問題で、映画の概要やストーリーについて全く説明がないまま、与えられた数シーンを演じるということが増えているそうで「映画の吹替ということ以外、一切情報がないまま手ぶらで(オーディションに)行った」という。その後、アーサーを演じることが正式に決定し、収録が行われたのは10月の半ば。その前に劇場で本作を観たというが、DCの『バットマン』の世界という枠組みを維持しつつ「独特のアプローチでリアリティのあるドラマになっていて怖かった」とその衝撃を明かす。売れないコメディアンで母と暮らすアーサーが、徐々に狂気の淵へと転落していき、やがて悪のカリスマ“ジョーカー”となるさまを描く本作だが、特に平田が戦慄を覚えたのが、アーサーが犯す殺人そのものではなく、その後のある行動だという。「通常の映画では、何か(きっかけとなる)事象が起きて、亀裂が入って、対立があって、ピークに“殺し”が来るというのがだいたいのパターンだけど、この映画は殺しでもまだピークが来ない。(殺人の直後に)無意識にって感じで所在なさげにふたつ、みっつダンスのステップを踏むところに彼のピークが感じられて“怖ぇな、撃った後に踊るんだ……?”と思いました」アーサー役でゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)を受賞し、アカデミー賞の最有力候補とも言われるホアキン。これまでも『8mm』『裏切り者』といった作品で彼の声に日本語をあててきた平田だが、今回のアーサー役の彼を見て「(過去のホアキンの面影を)何ひとつ思い出せなかったですね、別人ですもん。え?これホアキン・フェニックス?」と驚きを禁じえなかったと振り返る。アーサーの独特の、そして状況によって変化していく“笑い声”が非常に印象的だが、吹替をする上で、むしろ難しさを感じたのはそうした特徴的な部分ではなく、むしろごく普通の日常のシーンでの何気ない会話ややりとりだったという。「静かにごく普通の日常を送ろうとしている、良きアーサーはどこにでもいそうな気の弱い人間なんですよね。そんな何の取柄も華もない男にリアリティを持たせるのが実は一番難しいんです。“普通”って何だよ?という話で、乱暴な言い方だけど、お腹から声を出して笑うのは誰にでもできるんですよ。何でもない芝居を何でもなくできるのが極みだなって思います。わりと最初の方のシーンで、彼がボソッと“つらいな……。もうたくさんだ”と言うんですけど、彼の芝居ってそれだけで(観客は)見てもいないいろんなつらいシーンを想像できちゃうんですよね。ホアキンは表情も込みでやっているけど、こっちは声だけなんだぞ!って言いたくなります」2008年に公開され、故ヒース・レジャーが狂気のジョーカーを演じて大きな話題を呼んだ『ダークナイト』の日本での興収が約16億円。決してそれと地続きの世界を描いているわけではないが、今回の『ジョーカー』の50億円超えがいかにすごいことなのかがよく分かる。なぜ本作がここまで広く日本で受け入れられたのか?平田は自身も含めて「誰もがみな、“ジョーカー”な部分を持っているんじゃないか?」と語る。「やっていることは褒められたことじゃないけど、どこか共感してしまう部分がある。そのリアリティなんじゃないかな?日本は恵まれていると思うけど、それでも社会の中にいれば文句や不満が出てくる。僕の中にも(アーサーとジョーカー)どちらの部分もあると思うし、アーサーは不幸な環境でそうなっていく。僕らみんな、どこかでアーサーを上から目線で見つつ、同情したり共感できるんじゃないかな?」「たぶん、僕の代表作のひとつになると思う」――。これまで数々のキャラクターに命を吹き込んできた名声優は、そう本作の手応えを口にした。『ジョーカー』ブルーレイ&DVD1月29日(水)より発売、レンタル、デジタルレンタル配信開始デジタルセル先行配信中
2020年01月27日「ぴあ」調査による2020年1月24日、25日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、新田真剣佑、北村匠海が主演を務めた青春ラブ・ストーリー『サヨナラまでの30分』が第1位になった。ベスト10は以下の通り。1位『サヨナラまでの30分』92.7点2位『プリズン・サークル』91.8点3位『his』91.2点4位『ロマンスドール』90.0点5位『彼らは生きていた』89.2点6位『イーディ、83歳はじめての山登り』87.9点7位『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』87.3点8位『風の電話』86.1点9位『キャッツ』85.8点10位『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』84.4点『サヨナラまでの30分』は1本のカセットテープをきっかけに、出会うはずのなかったふたりの青年が出会うところから始まる物語。1年前にこの世を去ったミュージシャン・アキは、そのテープが再生されている間だけ、大学生・颯太になることができる。彼は颯太の身体を借りて恋人や友人に会いに行く。出演作の続く若手実力派・新田、北村が単に共演するだけでなくそれぞれの役を理解し、時に演じているところが大きなポイントだ。出口調査では本作で重要な役割を果たす“音楽”を高く評価している観客が多く、「新田真剣佑、北村匠海が入れ替わって、ふたりがそれぞれ歌っている場面が印象的。耳に残る楽曲で心に響いた」「見どころは友情ドラマとライブの場面。音楽が好きな人や20代の人におすすめしたい」などの声があがった。また、タイトルの通り、主人公ふたりの“入れ替わり”はいつかは終わってしまうもの。観賞した観客からは「せつなかった。颯太の身体を借りて語ったりはするけれど、自分だとは思われていない。自分の言葉として届かない設定がせつない」「物語を観ていると、いつかはふたりの入れ替わりが終わってしまうとわかっているけど、それでも前に進んでいく感じがとてもよかった」などの感想が出た。青春、恋愛、少し変わった設定、若手俳優の熱のこもった演技、そして感動の結末……注目ポイント満載の作品で、劇場は10~20代の観客を中心に盛況。今後も口コミでさらに動員を増やしそうだ。(本ランキングは、1/24(金)、1/25(土)に公開された新作映画11本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2020年01月27日人気シリーズ『攻殻機動隊』最新作にして、“攻殻”史上初となるフル3DCGアニメーション『攻殻機動隊 SAC_2045』が、Netflixで4月に全世界独占配信される。この度、メインキャスト、音楽および、オープニングテーマ・アーティストが発表。あわせて最新予告編とティザービジュアルが公開された。同時に、謎に包まれていたストーリーも公開されている。『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズを手がけた神山健治、『APPLESEED』シリーズを手がけた荒牧伸志によるダブル監督で、Production I.GとSOLA DIGITAL ARTSによる共同制作となった本作。メインキャストを務めることになったのは、田中敦子(草薙素子役)、大塚明夫(バトー役)、山寺宏一(トグサ役)。その他、神山健治監督による『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズにおいて同役を演じたオリジナルキャストが公安9課を再び演じることとなる。劇伴の音楽を手がけるのは、戸田信子と陣内一真。これまで『METAL GEAR SOLID』シリーズ等の音楽を担当し、『ULTRAMAN』(2019年)に引き続き、神山・荒牧両監督の作品世界を彩る。オープニングテーマを手がけるのは、常田大希(King Gnu)によるプロジェクト、millennium parade(ミレニアムパレード)。常田大希が主催する、「世界から見た東京」をテーマに、デジタルネイティブなミレニアル世代を中心としたミュージシャン、映像ディレクター、CGクリエイター、デザイナー、イラストレーターなどのクリエイティブ集団だ。オープニングテーマとなる『Fly with me』は、本作をイメージした書き下ろし楽曲となり、既に自身のライブでは、本作のオープニングテーマという内容は伏せて披露されていた。本楽曲におけるアーティスト名は、“millennium parade × ghost in the shell: SAC_2045”と名付けられている。あわせて、キャストによる劇中台詞、音楽およびオープニングテーマを使用した最新予告編が公開。また、本作のキャラクターデザインを手がけるイリヤ・クブシノブによる主人公・草薙素子と公安9課メンバーが描かれたティザービジュアル第2弾も発表されている。●ストーリー持続可能な戦争(サスティナブル・ウォー)がもたらす新たな支配種“ポスト・ヒューマン”再び組織される草薙素子率いる公安9課、通称“攻殻機動隊”2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー”へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊”が組織される。●常田大希(millennium parade)コメント攻殻機動隊の主題歌を作って欲しいというオファーを頂いた時、身体中の血が湧き上がったのを今でも覚えている。なぜなら俺たちがmillennium paradeで作ろうとしている世界観は攻殻機動隊から多大なる影響を受けているから。二つ返事でやらせて欲しいと伝えた。今回主題歌に決定したmillennium paradeのFly with meという曲は、攻殻機動隊 SAC_2045の主題歌であると同時に俺たち自身の主題歌でもある。そのくらい愛着と思い入れのあるこの楽曲が、攻殻機動隊の一端を担える事をとても幸せに思います。2020年春、全世界同時配信。楽しみに待っていてください。『攻殻機動隊 SAC_2045』Netflixにて4月全世界独占配信
2020年01月27日1月25日、26日の全国映画動員ランキングは、トム・フーパー監督が名作ミュージカルを映画化した『キャッツ』(全国380館)が初登場で首位を飾った。公開3週目の『カイジ ファイナルゲーム』(全国333館)は先週と変わらず2位をキープ。公開10週目の『アナと雪の女王2』(全国383館)も先週1位から3位になるも大きく順位を落とさず好調だ。公開3週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国176館)は先週5位から4位に順位をあげた。公開6週目の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(全国377館)は先週3位から5位になった。そのほか公開6週目の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』(全国323館)が再びベスト10入りし9位に。60周年を迎えた長寿子供番組の劇場版2作目『映画 おかあさんといっしょすりかえかめんをつかまえろ!(全国124館)は初登場11位につけている。次週は『嘘八百 京町ロワイヤル』『AI崩壊』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『バッドボーイズフォー・ライフ』『前田建設ファンタジー営業部』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『キャッツ』2位『カイジ ファイナルゲーム』3位『アナと雪の女王2』4位『パラサイト 半地下の家族』5位『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』6位『ラストレター』7位『記憶屋 あなたを忘れない』8位『フォードvsフェラーリ』9位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』10位『メイドインアビス 深き魂の黎明』
2020年01月27日アニー賞の結果が発表された。作品賞を受賞したのはNetflixオリジナルの『クロース』。インディーズ作品賞は、Netflixが世界配信権を獲得したフランスの『失くした体』だった。日本からはインディーズ作品部門に『天気の子』『プロメア』『若おかみは小学生!』がノミネートされていた。これら3本はいずれも無冠に終わったが、意外だったのは『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』、またゴールデン・グローブを受賞した『Missing Link』も無冠だったこと。『アナと雪の女王2』も、ジョシュ・ギャッドが声優部門を受賞したのにとどまっている。過去にはピクサー、ディズニーが制覇してきたオスカーの長編アニメ部門も、今年は予測が難しくなりそうである。文=猿渡由紀
2020年01月27日国際ピアノコンクールに挑む4人の若きピアニストたちの姿を描いた恩田陸原作の映画『蜜蜂と遠雷』のヒットによって、ピアノ・コンクールへの注目度が大幅にアップしている。それは、映画に登場する主人公たちの演奏を担ったピアニストたちのコンサートにも影響があるらしい。今までコンサートに来たことがないような人たちまでがクラシックに興味を持ったのだとしたら、それは実に喜ばしいことだ。そしてその効果は、原作の舞台となった「浜松国際ピアノコンクール(浜コン)」自体にもありそうだ。同コンクールは、後に「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者となるラファウ・ブレハッチ&チョ・ソンジン、そして「チャイコフスキー国際コンクール」を制した上原彩子などなど、過去に錚々たる優勝者や入賞者を排出してきたことにより、レベルの高さは折り紙付き。映画公開の1年前に開催された第10回「浜コン」の優勝者ジャン・チャクムルは、今まさに「優勝者ツアー」の真っ只中だ。2019年4月16日にスタートしたこのツアーは、日本国内22公演とドイツ&フランスの2公演を加えた24公演の長丁場。これは若きピアニストにとって、世に出るためのご褒美であるとともに、大きな負担のかかる課題でもあるに違いない。いよいよ終盤に差し掛かった優勝者ツアーは要チェック。「浜コン」を制した俊英の実力や如何に⁉ジャン・チャクムル photo:公益財団法人墨田区文化振興財団 2019/8/5すみだトリフォニーホール大ホール (c)三浦興一●公演概要1月31日(金)横浜みなとみらいホール大ホール「ジャン・チャクムルピアノリサイタル」●ジャン・チャクムル(ピアノ)トルコ人ピアニスト、ジャン・チャクムルは、2017年スコットランド国際ピアノコンクール、続く2018年第10回浜松国際ピアノコンクールで第1位となった。(公財)アルゲリッチ芸術振興財団賞受賞。1997年アンカラ生まれ。レイラ・ベケンシル、アイシェ・カプタンのもとで音楽を学び始め、菅野潤やエムレ・ シェンに多大な影響を受ける。2012年、アンカラの高校を卒業後、パリ・スコラ・カントルムにてマルセラ・クルデリに師事し、2014年首席で卒業。以来、アリエ・ヴァルディ、レスリー・ハワード、ロバート・レヴィン等多くの著名な音楽家との演奏機会に恵まれる。これまでに母国トルコの主なコンサートホールを始め、アッシャーホール(エディンバラ)、サルコルトー(パリ)、ムジークヘボウ(アイントホーフェン)等で演奏したほか、著名な国際音楽祭にも多数出演している。現在ヴァイマル音楽大学にてグルツマン教授の指導のもと研鑽を積んでいる。
2020年01月27日AIを題材にするなら、今このタイミングしかないと思った『22年目の告白 -私が殺人犯です-』で興行収入24億円超のヒットを記録した入江悠監督が、「ずっと夢だった」と語る近未来を舞台としたオリジナルサスペンス作品に挑戦する。それが、1月31日(金)から公開の映画『AI崩壊』だ。「僕は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『ターミネーター』シリーズを観て育った世代。いつか自分が監督になったとき、そういうSF映画をやってみたいなという想いがあったんですけど、これだけの規模でやれる機会なんてそもそもなくて、ずっと胸にしまったままだったんです。それが、『22年目の告白 -私が殺人犯です-』がヒットしたおかげでチャンスをもらえて、こうして実現に至りました」舞台は2030年の日本。人々の生活を支える医療AI「のぞみ」が突然暴走を開始。年齢、病歴、納税額などあらゆるデータをもとに人間の生きる価値を選別。基準に満たない者を殺戮する未曾有の大混乱が巻き起こる。「もともとAIに興味はありました。しかもAIは今が過渡期。あとほんの少し時期が遅れたら、あっという間にAIもひとり1台携帯を持っているのと同じぐらい当たり前のものになる。AIを題材にするなら、まさに花開こうとする今このタイミングしかないなという想いでした」AI暴走の首謀者として指名手配されたのは、「のぞみ」の開発者である天才科学者・桐生(大沢たかお)。国民から英雄扱いされていたはずの桐生は、国家を揺るがすテロリストとして警察から追われる身に。面白いのが、ここで桐生を追跡するのもまたAIであること。最新のAI監視システムが、必死で身を隠す桐生を追いつめる。まさに令和時代の新しい逃亡劇だ。「桐生が逃亡を図る中で、どんなものを見せられるかについては、人工知能学会に入会したり、専門家の方に取材したり、1年間、じっくり時間をかけて調べた上で脚本を書きました。映画の中ではいろんなテクノロジーが登場しますが、本気で権力が国民を監視しようと思ったら、どれもできちゃうそうなんですね。僕たちの生活はそんな恐ろしさと背中合わせにある。そういった危機感を持った上で、来るべきAI社会に向けて『じゃあプライバシーについてどう思うか?』というような議論が広がればという想いを込めました」破格のスケールとテクノロジーで実現したアクション超大作桐生の逃亡劇は、一般道路を封鎖したり、巨大貨物船を貸し切ったり、破格のスケールで描かれた。「それはもう大変でしたね。日本って撮影させてもらえない場所が結構多くて、一般道を何日も封鎖したまま、そこに車を何百台も置いて撮影するなんてこと、通常では考えられない。今回は、たまたま名古屋の駅前の公道を貸してもらえたから実現できた。おかげで、従来の日本映画にはないスケールの画を撮ることができました」そんな大規模な撮影に、主演の大沢たかおも意気軒昂の表情だったという。「道路いっぱいに並んでいる何百台もの車を見て、『ここまでリアルにやってくれたんだ』と。映画は、嘘をつけない。そういうひとつひとつの積み重ねで、役者のみなさんの芝居の熱も変わってくる。その熱量がスクリーンから伝わったらうれしいですね」AIの発達が、従来の逃亡劇のあり方を根底から覆した。では、テクノロジーの進化は映画撮影の現場にどんな革新をもたらしたのだろうか。「CGの技術はすごい進化を遂げていると思います。今回で言えば、アナログでやっていることも多いんですけど、たとえばモニターに表示されるパソコンのプログラムとか、CGの力を使っている箇所は全部で900カットくらいある。この数は、相当数のもの。10 年前だったらできなかったと思います」入江監督から見た大沢たかお、そして岩田剛典の魅力デジタルの力に感嘆する一方、生身の人間の力に感動する場面も多かったと言う。「桐生に関しては、当初は昔のハリウッド映画の主人公をイメージしていたんです。けれど、大沢たかおさんが『そこまでアクションがすごすぎると、スーパーマンになってしまう』と。確かに桐生は科学者としては天才だけど、肉体的には普通の人。だからアクションに関しても、もっと無様にしたいと」撮影中は、大沢と何度もディスカッションを重ね、桐生のキャラクター像を構築していった。「大沢さんは、僕が頭の中でイメージしていたものを、ちゃんと生身の人間に落とし込んで表現してくれた。大沢さんの意見が入ることで、僕の考えていたものがより豊かになったんです。これは今の人工知能の技術ではできないこと。俳優とコミュニケーションをとりながらつくっていく映画の面白さを改めて実感しました」他にも大沢たかおの演技プランが活かされている場面は随所にある。「娘役の心ちゃんと手をつなぐシーンは、大沢さんのアイデアです。手をつなぐことで温度が伝わり、父親ひとりで娘を育ててきた日々や、娘を助けたい気持ちがより明確になった。そんな大沢さんの姿を見ながら気づいたんですよ、感情やぬくもりは人間が持っている才能なんだって。それは大沢たかおさんという俳優を主人公に迎えたことでもらえた大きな収穫でした」一方、桐生と敵対する天才捜査官・桜庭は岩田剛典が務めた。「岩田くんはある種の天才だと思います。彼が今回見せてくれたのは、“引き算の芝居”。余計なことを何もしないんですよ。表情もずっと変わらないし、所作も無駄な動きがない。下手するとロボットになってしまうところまで引いた先に、冷静沈着な捜査官という人物造形をなし遂げてくれた。普通できないですよ、こんなこと。俳優ってもうちょっと感情を大きく爆発させようとか、どうしても芝居を足したがるんですけど、岩田くんは引いて引いて無にした先に、桜庭のエリート感を表現してくれた。すごく勇気のいる作業だったと思います」現場では岩田と好きな映画の話で盛り上がった。入江作品の中でも「『ビジランテ』が面白かった」と感想を伝えてくれた岩田に、入江は映画好きの血を感じたそう。「ハリウッドとか、今の世界のトレンドは芝居をどんどん引き算して、余計なことをしない先に豊かさを出す方向へ向かっている。今回の岩田くんの芝居はまさにそれですよね。余計なものを一切引いた上で役を構築できる才能に驚かされました」メインストリームを歩いていない人に興味がある『SR サイタマノラッパー』で頭角を現し、今や映画界に欠かせない存在となった入江悠。その作品群には、『SR サイタマノラッパー』の匂いを感じる『ビジランテ』や『ギャングース』といったアンダーグラウンドな人々を描いたものもあれば、今回の『AI崩壊』や『22年目の告白 -私が殺人犯です-』のようなエンターテイメント大作もある。ジャンルやカテゴリーの枠にはまらない活躍を見せる入江悠だが、両者の間で何か共通するものはあるのだろうか。「基本的には何も変わらないと思っています。僕が見つめたいのは、この社会とそこで生きる人。『SR サイタマノラッパー』はこの社会からちょっと浮いている人たちのお話ですけど、この『AI崩壊』も主人公が社会から追いつめられていくお話。メインストリームを歩いていないという意味では共通項はあるんです。それは、僕がそういう人が好きだから。たぶん渋谷でパーティーしてイェーイと盛り上がっている人のことは僕には描けない。孤独を抱えていたり、何かを背負っている人に興味があるんです」この言葉を聞いた瞬間、『AI崩壊』の見方がまた変わった気がした。日本映画界期待の星が挑んだ渾身の大作。2020年というアニバーサリーイヤーを飾る1本になりそうだ。『AI崩壊』1月31日(金)公開(取材・文/横川良明)
2020年01月27日『不能犯』や『虐殺ハッピーエンド』等で知られる宮月新の同名漫画を、橋本環奈主演で映画化したサスペンス『シグナル100』が現在公開中。担任の教師に“自殺催眠”をかけられた36名の生徒たちが、生き残りをかけて壮絶なデスゲームを展開する作品だ。コメディエンヌとしての才能を開花させ、昨今、TVドラマや映画での振り切った演技が度々話題になるなど、その確かな演技力で話題作に続々出演している橋本。若者を中心に絶大な人気を誇る彼女の主演作としては、本作が初の“R15+”作品となる。橋本が単独主演を務める映画が公開されるのは、『セーラー服と機関銃 -卒業-』以来のことで、実に4年ぶり2作目。連載当時から実写映画化不可能といわれた超問題作である本作での姿に、彼女の4年の成長を確かに感じさせる。橋本が演じるのは樫村怜奈という役で、生徒たちを恐怖のどん底に突き落とす担任教師・下部に中村獅童が扮する。その他、小関裕太、瀬戸利樹、甲斐翔真、中尾暢樹、福山翔大、中田圭祐、若月佑美、前原滉、栗原類、恒松祐里といった注目の若手キャストが大集結。誰もが鬼気迫る演技を見せつける。監督は、『さまよう小指』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014のグランプリを受賞、独特の世界観で海外のファンも多くもつ竹葉リサ。脚本は、『20世紀少年』シリーズや、『GANTZ』『ドラゴンボールZ 神と神』『ザ・ファブル』といったヒット映画の数々を手がけてきた渡辺雄介が務めた。担任教師の手により、突如として自殺催眠をかけられた36人の生徒たち。“遅刻をする”、“電話をかける”、“涙を流す”、“あくびをする”、“スマホを使う”……等々、普段取っている行動が彼らの死を招く。その催眠発動のシグナルは全部で100もあり、死の催眠を解く方法は、クラスメイトの死のみだ。死への恐怖から人間の本性が徐々に暴かれていき、やがて生き残りをかけた壮絶なデスゲームへと発展していく様に、ぜひ劇場で震えて欲しい。『シグナル100』全国公開中
2020年01月27日おとな向け映画ガイド今週のオススメはこの4作品。ぴあ編集部 坂口英明20/1/27(月)イラストレーション:高松啓二今週公開される作品は18本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国のシネコン等で拡大上映されるのが『AI崩壊』『バッドボーイズフォー・ライフ』『嘘八百 京町ロワイヤル』『前田建設ファンタジー営業部』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の5本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が13本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい4作品をご紹介します。『男と女 人生最良の日々』あの不朽の名作『男と女』の50年後を描いた映画です。主人公ジャン・ルイは海辺の瀟洒な老人ホームで余生を送っています。年輪を重ねた顔は多少枯れた感じではありますが、おしゃれでチャーミングなおじいさんです。が、そろそろ意識があいまい。思い出すのは、50年前に出会い、恋におち、別れたアンヌという女性のことばかりです。ある日、いつものように庭のベンチに腰かけていると、年老いているけれど気品があって美しい女性が声をかけます。「こんにちわ、座っていいかしら?」ふたりは話しはじめます。……施設のこと、子供のこと、老いた男の話は、何度も行きつ戻りつし、かつて愛した女性に、またたどり着きます。「あなたみたいに美しい女性だった」。彼女が長い髪をかきあげると、「すてきなしぐさだ。彼女もそうしていた」……。いつもいつも思い出すアンヌが目の前にいるのに、なかなか気が付かないジャン・ルイ。それが『男と女』50年ぶりの再会シーンです。ジャン=ルイ・トランティニャンとアヌーク・エーメ、監督はクロード・ルルーシュ、そして音楽はフランシス・レイ。かつてのスタッフ、キャストが再集結しました。冬のドーヴィル海岸、はしゃぐ子供たち、犬を連れて散歩する男、バックにかかるあのスキャット・コーラス。雨の高速道路、夜明けのパリ。彼女のもとへひた走るジャン・ルイの車……。50年前の映像が思い出とともによみがえります。フランシス・レイはこの作品のために新曲を作り、映画完成のあと、この世を去りました。「君はいつだって、俺の川がたどり着く終着地……」新しいシャンソンがヴァース(導入)のように使われ、ダバダバダ……につながります。まるで、「映画みたい」といいたくなるような、うっとりとさせてくれる映画です。『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』1月は毎週良質なミステリーが登場します。なかでもこの作品が一番、かと。よくできたプロット、ミステリアスな舞台背景、そして個性的で芸達者な役者たち、楽しませてくれる条件がそろっています。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)のライアン・ジョンソン監督が「ミステリーの女王アガサ・クリスティーに捧げたい」とオリジナル脚本で長年の夢に挑戦した、王道を行く「Whodunit(犯人探し)」映画です。ニューヨーク郊外にある豪邸。世界的なミステリー作家ハーランが、85歳の誕生パーティーの夜、謎の死を遂げます。屋敷は深い森の中にある1890年代に建てられたゴシック建築。ハーランの膨大なナイフコレクションがインテリアの中心です。その夜、屋敷にいたのは、長女夫妻と息子、次男夫妻と息子、亡き長男の妻と娘、年老いたハーランの母、そして専属看護師です。この家族の間には、膨大な財産と版権などのビジネスをめぐるいさかいがあります。事故死か、他殺か?そこに名探偵の登場。警察も一目をおく高名な探偵を演じているのは「007ジェームズ・ボンド」のダニエル・クレイグ。謎の人物からの依頼を受けて捜査に加わったという設定です。ハーラン役は大御所、クリストファー・プラマー。長女役にジェイミー・リー・カーティス、その息子をクリス・エヴァンスが演じています。お膳立てはよし。捜査が進み、次々と明らかになる事実。そして、意外な結末……。そうだよ、観たかったのはこういうの、といいたくなる、おとな向きエンタテインメントです。『淪落の人』香港では日曜になると、街なかの、例えば歩道橋の脇とか、そこかしこにダンボールをしいて、日本でいうとお花見の宴会のように、何人かで飲み食いをしている光景を目にします。普段は住み込みで働くフィリピン人のメイドさんたちが、たまの休みに仲間と過ごす憩いの場です。そんなメイドさんと、雇い主である中年の香港人とのハートウォーミングな心の交流の物語です。雇い主のリョンを演じているのは、ジョニー・トー作品などのハードボイルドからホラームービーまで、守備範囲の広いアンソニー・ウォン。建築現場で働いていたのですが、突然の事故で半身不随となり、その補償金でほそぼそと暮らしています。妻とは離婚、アメリカに留学している息子とスカイプで会話をし、彼の成長だけが生きがいというやや気難しい中年男です。そこに紹介者を通じてやってきたのが、フィリピン人のエヴリン(クリセル・コンサンジ)です。人生は終わったと絶望した男と、写真家の夢を諦め、出稼ぎを選んだ女。言葉もわからず、なかなかうちとけないふたりですが、すこしずつ片言の英語でおたがいの心を通わせるようになっていきます。淪落の人、って「(女性などが)堕落して身を持ちくずすこと」(新明解)と辞書には随分な意味が書かれていますが、このタイトルは、白居易の『琵琶行』という詩からとっているのだそうです。左遷され失意のなかで、やはり人生のどん底にある琵琶の奏者と出会い、天涯淪落の人同士、縁を大切にすべき、と詠った一節です。新人監督のオリヴァー・チャンが、香港の「劇映画初作品プロジェクト」の資金援助を受けて、オリジナル脚本を映画化。香港のアカデミー賞といえる香港電影金像奨でチャン監督が最優秀新人賞。脚本に魅せられてノーギャラで参加したという、主演のアンソニー・ウォンは主演男優賞を獲得しています。良い後味の残る、ウェルメイドな香港映画です。首都圏は、2/1(土)から新宿武蔵野館で公開。中部は、2/1(土)からシネマスコーレで公開。関西は、4/3(金)からシネ・リーブル梅田で公開。『アメリカン・ドリーマー』1970年前後のカルトヒーロー、デニス・ホッパーの関連映画公開が続いています。12月には、そのドキュメンタリー『デニス・ホッパー/狂気の旅路』と、監督第2作『ラストムービー』、そして2月は、1日から『アメリカン・ドリーマー』と大ヒット作『イージー・ライダー』、28日は出演作『地獄の黙字録』が劇場で上映されます。ハリウッドの異端児、鬼才、狂気の芸術家、自由な生き方をめざすヒッピー……、デニス・ホッパーという存在は謎めいて、悪の魅力にあふれています。ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』『ジャイアンツ』に出演した2枚目スターでしたが、60年代はマリファナやドラッグにひたる生活。それをそのまま映画にしたような『イージー・ライダー』(1969年)で監督業に手を染め、一躍注目の人となります。この『アメリカン・ドリーマー』は、監督第2作『ラストムービー』の撮影を終え、編集作業に入っている頃のデニス・ホッパーをとらえたドキュメンタリーです。何も隠すことはない、とカメラの前でマリファナを吸い、バスタブで3Pに熱中し、裸で町を歩く……。どこまでが狂気で、どこまでが正気か? どうやら、狂気のアーティスト、デニス・ホッパーを演じているふしも見え隠れします。大成功のあと、次回作に過大な期待をかけられていることへのプレッシャーがそうさせているとも見えます。いかにも70年代の空気が横溢した作品です。全米の大学キャンパスで上映されたものの、ネガフィルムは焼失。存在する1本のプリントからデジタル化された幻のフィルム。日本ではこれが初の一般公開です。首都圏は、2/1(土)からユーロスペースで公開。『イージー・ライダー』も日本公開50周年記念として、同じ映画館で公開されます。中部、関西は現在未定。
2020年01月27日「PSYCHO-PASS サイコパス IN CONCERT」が本日1月27日、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催される。アニメ作品『PSYCHO-PASS サイコパス』は、2012年に第1期TVシリーズがスタート。その後も第2期シリーズ(2014年)、第3期シリーズ(2019年)、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』(2015年)、劇場版3部作『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』(2019年)のほか、舞台やコミカライズ、ノベライズと多彩にメディアミックスして話題を集めてきた。この作品における初のオーケストラコンサートが「PSYCHO-PASS サイコパス IN CONCERT」である。全シリーズで音楽を担当する菅野祐悟と、全シリーズで音響監督を務める岩浪美和がプロデュースのもと、各場面を彩ってきた音楽がリッチな音色で再現される。岩波は「PSYCHO-PASSの世界を『音』で体験するドラマティックでスペシャルなイベントになります。全身で感じてください」。菅野は「念願だったPSYCHO-PASSコンサート。2020年開催決定しました~!!!ワクワクしてます。ファンの皆さんと会場でお会いできることを楽しみにしています!!!」とそれぞれコメント。なお声の出演には関智一、櫻井孝宏、野島健児、石田彰、花澤香菜、日髙のり子、征陸智己ら豪華な声優陣が名を連ねている。このステージを体感できるのは本日からのLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)と梅田芸術劇場メインホールだけ。貴重な機会をお見逃しなく。■公演情報「PSYCHO-PASS サイコパス IN CONCERT」<東京公演>1月27日(月)、28日(火)、29日(水)開場17:45/開演18:30(各日)場所:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)<大阪公演>1月31日(金)開場17:45/開演18:302月1日(土) 開場12:45/開演13:30場所:梅田芸術劇場メインホール
2020年01月27日スコットランド女王メアリ・スチュアートと、イングランド女王エリザベス一世。このふたりの女王の歴史的な対立を描いた舞台『メアリ・スチュアート』が、本日1月27日から2月16日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演される。舞台は16世紀末。政変により国を追われたスコットランド女王メアリは、遠縁にあたるイングランド女王エリザベスのもとに身を寄せる。だがエリザベスは、イングランドの正当な王位継承権を持つメアリの存在を恐れ、彼女を19年間、幽閉する。やがて、エリザベス暗殺計画に関わった嫌疑により、メアリは裁判で死刑判決を下され……。18世紀ドイツの劇作家フリードリヒ・シラーが史実を基に描いたこの人間ドラマは、日本でもそうそうたる俳優たちによって演じてられてきた。これまでは、イタリアの作家ダーチャ・マライーニが翻案した二人芝居版の上演が多かったが、今回はイギリスの詩人スティーブン・スペンダーによる台本で、20人を越える登場人物たちによる群像劇が繰り広げられる。演出を手がけるのは、現在の日本演劇界を代表する演出家のひとりとして話題作を発表し続ける森新太郎。森は「史実によれば、エリザベスはメアリの死刑執行命令に署名したことを、生涯、後悔し続けたそうです。何がかかる悲劇を招いたのか。シラーは彼女たちの心の内における“理性”と“感情”の葛藤を微細に活写するとともに、世論の脅威や宗教間の確執、国家間の覇権争いがふたりの運命を押し流していく様を巨視的なスケールで描き切りました。このスリリングで無情な人間ドラマを、現代にも通じる政治劇としてよみがえらせたい」とコメント。歴史劇ジャンルを得意とする彼が、今作をどのように立ち上げるのか。また、今回は客席中央に花道を通す特殊形状が設けられるというから注目だ。キャストも、森が「贅沢な配役」と太鼓判を押す顔ぶれが揃った。タイトルロールのメアリを演じるのは、久々の舞台出演となる長谷川京子。その姿を一目見、その声を聴けば、誰もが心を許したくなるという魅惑の女王役で新境地を開く姿に期待したい。エリザベスには、ミュージカルでの活躍が印象的なシルビア・グラブ。栄華の頂点を極める立場にありながら、権力者の悲哀を一身にまとう女王をどのような存在感で見せるか。さらに、エリザベスと愛人関係にあったことでも知られるレスター伯に吉田栄作。そして、シラーによって創作されたキャラクターで、メアリに恋心を抱く青年モーティマーに三浦涼介。ほか、鷲尾真知子、山崎一、藤木孝らが出演する。文:伊藤由紀子
2020年01月27日佐藤隆太が一人芝居に挑戦する『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』が1月25日より開幕した。同作は2013年にイギリスで初演。世界的に有名な「エジンバラ国際演劇祭」で、3年連続で観客の喝采を浴びた名作である。すぐさま世界中で翻訳上演されるようになり、このたび、初の日本上演となった。同作が観客を惹きつけてきたのは、観客との距離が近いトークライブのような上演スタイル。登場人物はひとりだけで、彼を囲むように観客が席につく。開演前から、出演者が観客に話しかけ、番号札を配布するなど、舞台と客席の境界線がどんどん薄くなっていく。そこで語られるのは、“ありとあらゆるステキなこと”のリストだ。配られた番号に応じて、観客の手助けを借りながら物語は進む。この日本版初演の翻訳・演出を手がけるのは、2019年夏に上演した「福島三部作」の第2部『1986年:メビウスの輪』で第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞することが発表されたばかりの谷賢一。ルーマニアで本作に魅了された彼は、早速日本語台本の製作に取り組んだという。そして舞台に立つのは、佐藤隆太だ。宮本亜門演出の『BOYS TIME』(1999年)でデビューを飾り、以降、青春ものや教師もの、舞台では重厚な翻訳劇まで、絶え間なくさまざまな経歴を重ねてきた20年間を、この舞台に結集させる。演出の谷のコメントによると「アドリブのようにしか見えない箇所が何箇所もあるのに、すべての台詞と行動は戯曲中で指示されている。舞台と観客の関係、フィクションとノンフィクションの境界を揺さぶってくる野心作なのです」とのこと。物語が進行するうちに、主人公の男を襲った悲劇が少しずつあらわになる。それでも、生きる。「ステキなこと」を胸に。自分も物語に参加したかのような、不思議な体感を味わいに劇場へ出かけたい。公演は2月5日(水)まで東京芸術劇場シアターイースト、2月8日(土)から・11日(火・祝)まで新潟市民芸術文化会館 劇場(特設ステージ)、2月15日(土)・16日(日)に長野・まつもと市民芸術館 特設会場、2月18日(火)・19日(水)に名古屋市千種文化小劇場、2月22日(土)・23日(日)に大阪・クリエイトセンター センターホール、2月29日(土)・3月1日(日)に高知市文化プラザ かるぽーと 大ホールにて上演。文:小川志津子
2020年01月26日本格ミステリー映画 『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』が日本での公開をスタートした。映画の舞台はフランスの田舎町に建つ洋館。そこに9人の翻訳家が集められた。彼らは仕事は全世界でベストセラーになっている人気ミステリー小説の完結編の翻訳をすること。出版社は事前に“ネタバレ”することを恐れているため、彼らは要塞のような密室に閉じ込められ、外部との接触や連絡を完全に絶った状態で翻訳作業にあたる。しかし、ある日、出版社の社長のもとに「小説の冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ次の100ページも公開する」との脅迫メールが届く。一体、誰が流出させているのか? どのような手段で小説は漏れているのか?この作品のアイデアの基になったのは、ベストセラー小説“ロバート・ラングドン”シリーズ(『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』など)の新刊発表の際に本当に各国の翻訳家を地下室に隔離して翻訳作業を行った事実。このことを報じた新聞記事を目にしたレジス・ロワンサル監督は想像力をふくらませ、翻訳家に取材を行いながら脚本を執筆したという。劇中に登場するのは個性豊かな9人の翻訳家たち。舞台は逃げ場のない密室。ミステリーの定番的な設定だが、観客を翻弄する仕掛けが次から次に用意されており、最後の最後まで観客を驚かせてくれる。ちなみにすでに観た人の多くが結末を知ると、もう一度初めから映画を観たくなるという。観ている間にすべての謎を見抜けるのか? 結末を知った後も再見したくなるほどの完成度なのか? 楽しみながら“挑む”気持ちで観賞できる作品になっているようだ。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』公開中
2020年01月26日昨年10月にこの世を去った名女優・八千草薫の出演作を大スクリーンで堪能できる特集「追悼・八千草薫 〜その可憐、薫風の如く〜」が本日1月26日から31日(金)まで東京・池袋の新文芸坐で開催される。八千草薫は大阪で生まれ、1947年に宝塚歌劇団に入団。圧倒的な美貌と可憐なイメージで人気を集め、宝塚の在団中から映画などでも活躍した。その後もドラマ、映画などで活躍し、おっとりした優しい女性から、家族に秘密を抱えた主婦など幅広い役どころを演じ、数多くの賞を受賞している。今回上映されるのは6作品で、日本とイタリアの合作映画『蝶々夫人』をはじめ、寅さんの幼なじみを演じた『男はつらいよ 寅次郎夢枕』、アカデミー最優秀外国語映画賞にも輝いた『宮本武蔵』など。『蝶々夫人』は冒頭の数分が欠落したプリントでの上映になるが全作品が35ミリで上映される。八千草薫は清純派として人気を博した後も、年齢や出演作を重ねる中で少しずつ変化し、演技の幅を広げ、自身の成長や変化を受け入れながらキャリアを築き、この世を去る最後の最後まで可憐な印象、温かみのある演技、観る者を魅了する美しさを失わなかった稀有な存在だ。今回は6日間のやや短めの特集上映になるが、多くの映画ファンが足を運ぶことを期待したい。■追悼・八千草薫 〜その可憐、薫風の如く〜『蝶々夫人』『男はつらいよ 寅次郎夢枕』『乱菊物語』『宮本武蔵』『続 宮本武蔵 一乗寺の決闘』『宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島』※『蝶々夫人』は冒頭数分間が欠落したプリントでの上映※全作品35ミリプリント上映1月26日から31日(金)まで新文芸坐にて
2020年01月26日『未来世紀ブラジル』、『12モンキーズ』などの鬼才テリー・ギリアム監督が映画化を切望するも、主演俳優が腰痛や病に倒れたり、資金破綻と9回の頓挫を繰り返し、30年もの間製作が実現しなかったことで、“呪われた企画”とすら呼ばれたドン・キホーテ映画が、ついに劇場公開までこぎつけた。題して、『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』。そんな映画企画に、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバー、『天才作家の妻 40年目の真実』のジョナサン・プライス、『007/慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコなど、このタイミングだからこそ選ばれた出演陣が集った。主人公は、アダム・ドライバー演じる、仕事への情熱を失ったCM監督のトビー。彼はスペインの田舎で撮影中のある日、スペインの古典小説を題材に、学生時代に撮影して賞を獲った自作『ドン・キホーテを殺した男』を思い出す。当時ロケ地となった村が近いことを知ったトビーはバイクを飛ばすが、その映画のせいで村の人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人は、自分が本物の騎士だと、本当に信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出していたのだ。トビーのことを忠実な従者サンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発する。本作で描かれる、まさにドン・キホーテのような老人の妄想を通して描かれるのは、イマジネーションが持つ力だ。自分を騎士だと信じて突き進むその姿は、大勢の人々にとっては滑稽なものに違いない。だが、それを手放してしまった先には何があるというのか。苦しい現実の中、人間というものは多かれ少なかれ、どこかで創造力を持っていなければ生きていけないのではないか。そんな本作の内容を見れば、30年もの年月を経て、本作を撮りあげたテリー・ギリアム監督の執念というのは、彼自身の熱い想いと、映画作りの哲学が濃く反映していたからだということが分かるのだ。『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』公開中
2020年01月26日2.5次元舞台「MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN2020~」の初日前日会見が行われ、水江健太、中村太郎、赤澤遼太郎、稲垣成弥、藤田玲、里中将道ら6名が出席した。原作はダウンロード数600万を超えるイケメン役者育成ゲーム『A3!』。春、夏、秋、冬の名が付いた4つの組が在籍している劇団「MANKAIカンパニー」にて、劇団員たちをプロデュースしていくストーリーとなる本作。今回の秋組単独公演では、原作ゲーム内にて展開する『異邦人』、『任侠伝・流れ者銀二』の2つのストーリーを描いていく。秋組リーダー・摂津万里を演じる水江は「今まで稽古で積み重ねたものを全力でぶつけていきます」と力強く意気込み、兵頭十座役の中村は「秋組らしく、ぶちかましていこうと思います」とコメント。七尾太一役の赤澤は「春、夏と単独公演を重ねてきて、お客さんの期待も大きいと思うのですが、それを遥かに超えるような公演になっていると思います!」とファンの期待をさらに煽る。伏見臣を演じる稲垣は「今回、1幕の『異邦人』では主演なので、今までやってきたことを存分に出していきたいです。そして2幕の『任侠伝・流れ者銀二』は(古市)左京さんが主演なので、支えられるように頑張りたい」と真摯に語った。古市左京役の藤田は「春組と夏組が必死にバタンを繋いできてくれたので、冬組にバトンを繋げられるようにしっかりとやりたい」と、次に控える冬組単独公演を見据える。本作の『異邦人』内で重要な役どころとなるキャラクター・新庄リョウ役の里中は「初の舞台ですごく楽しみ。秋組のみなさんをしっかりと支えていけるように、一公演、一公演、全力で頑張ります」と宣言した。報道陣から「自身が演じる役の魅力は?」と質問が飛ぶと、水江は「万里は圧倒的にカッコいい。そこが魅力」とキッパリ。続けて藤田は「クールで笑顔も少ないキャラクターですが、誰よりも人間らしい。カンパニーのみんなと打ち解け合うことで、カンパニーへの愛が強まっていくところ」と語った。MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN2020~は、東京公演が1月26日(日)まで品川プリンスホテル・ステラボールにて上演。その後、愛知、大阪を巡り、再びステラボールにて、2月20日(火)より東京凱旋公演を行う。ⒸLiber Entertainment Inc. All Rights Reserved.ⒸMANKAI STAGE『A3!』製作委員会2019取材・文/榎本麻紀恵
2020年01月25日2020年3月8日(日)より放送スタートする『魔進戦隊キラメイジャー』の制作発表会見が行われ、レッドに抜擢された小宮璃央をはじめとするメインキャストが登壇した。スーパー戦隊シリーズの第44作目となる『魔進戦隊キラメイジャー』は、「宝石+乗り物」をモチーフとしており、ヒーロービジュアルはもちろん、アクション、ロボ戦など、全てがキラキラし、史上最高にゴージャスなスーパー戦隊となる。「人が輝いて生きること」をテーマに、不思議なパワーを秘めた美しい宝石「キラメイストーン」に戦士として選ばれた5人が、人々から希望や輝きを奪おうとする闇の軍団と戦っていくストーリーとなる本作。約2,000人におよぶオーディションの中からキラメイレッド・熱田充瑠(あつた・じゅうる)役を射止めたのは、『男子高生ミスターコン2018』で準グランプリを獲得した経験も持つ、17歳の小宮璃央(こみや・りお)。キラメイイエロー・射水為朝(いみず・ためとも)を演じるのは、木原瑠生、キラメイグリーン・速見瀬奈(はやみ・せな)役には、新條由芽が抜擢された。キラメイブルー・押切時雨(おしきり・しぐる)には、ミュージカル『テニスの王子様』にも出演し人気を博す水石亜飛夢、そしてキラメイピンク・大治小夜(おおはる・さよ)役には、『仮面ライダーゴースト』に出演していた工藤美桜が名を連ねた。また、この日の記者会見には、戦士5人の協力者・博多南無鈴(はかたみなみ・むりょう)役の古坂大魔王も出席。『キラメイジャー』達の変身アイテムや武器を開発し、影でサポートする役どころを演じる。本作への意気込みを聞かれた小宮は「現場の中でも最年少で、お芝居の経験も全然ない。先輩方に手を貸していただきながら、この一年で小宮璃央としても、熱田充瑠としても、どのくらい成長できるか見守ってほしい」とやや緊張した面持ちでコメント。また、古坂は自身の役柄について「アクションシーンはないけど、謎が多い役どころ。まだ何者なのか分かっていなくて、なんでそれを知ってるの?というセリフも出てくる」と、物語の鍵を握る重要人物であることを明かす。続けて、本日お披露目となった『キラメイジャー』のスポット映像についても触れ、「(映像を見て)ワクワクした!みなさんにパワーがあるし、華がある!伝説になると思います!」と期待を寄せた。また、作品テーマにちなみ、『自分のいちばんキラキラしているところは?』という質問が飛ぶと、木原は「好きなことを語っている時」と回答。本作で脚本を務める荒川稔久が以前脚本を担当していた『仮面ライダークウガ』のファンだと語る木原は、「クウガは大丈夫って親指を出すシーンがあるんですけど、僕はあのシーンに何度も救われた」とオタクさながらにノンストップで語り出す。これには古坂も「こんなに喋ってるの初めて見ました(笑)」とツッコミを入れ、この日の司会を努めたフリーアナウンサーの宮島咲良も「たしかにキラめいていましたよ!」と絶賛。また、この日は本作を盛り上げる声優陣も発表された。クリスタリアの王女・マブシーナには水瀬いのり、マブシーナの父親・オラディンに杉田智和、そして『キラメイジャー』達の相棒、魔進ファイヤには鈴村健一、魔進ショベローに岩田光央、魔進マッハに赤羽根健治、魔進ジェッタには大河元気、魔進ヘリコに長久友紀。さらに、『キラメイジャー』達の敵となるヨドン軍のガルザには中村悠一、クランチュラには高戸靖広と、豪華声優陣の参加に、会場からはどよめきが起こる一幕もあった。『魔進戦隊キラメイジャー』は3月8日(日)午前9時30分より放送スタートする©2020 テレビ朝日・東映AG・東映取材・文/榎本麻紀恵
2020年01月25日よみうりランドで、2月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)、11日(火・祝)の5日間、「チロルチョコpresents 第8回全国チロルチョコ積み選手権~想いの数だけ、チロル重ねる~」が開催される。このイベントは、制限時間内にいくつチロルチョコを積み重ねることができるのかを競うイベント。制限時間は30秒の1回勝負で、1段につき1個積んでいき、制限時間経過後に5秒間キープできたら記録認定になる。ゲーム後は積み上げた分のチロルチョコが、崩れてしまった場合もチロルチョコ2個がプレゼントされる。各日、予選会と決勝が行われ、優勝者にはチロルチョコ1年分(1000個)がプレゼントされる。予選会の参加料は1人1回100円。「チロルチョコpresents 第8回全国チロルチョコ積み選手権~想いの数だけ、チロル重ねる~」2月1日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)・11日(火祝)よみうりランド予選10:00~14:30太陽の広場特設ブース決勝15:15~太陽の広場ステージ定員:予選は各日1000人。上位10名が決勝へ※荒天中止
2020年01月25日松竹映画100周年のメモリアルイヤーを記念した、山田洋次監督作品『キネマの神様』の製作が決定した。原作は、原田マハによる同名小説。ダブル主演を務めるのは、初共演となる志村けんと菅田将暉。世代を超え、二人一役で主人公を演じる。公開は12月となる。1999年の『鉄道員』以来、21年振りの映画出演で、さらに初主演となる志村は、「山田洋次監督の作品もたくさん観ていましたので、緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」と、山田組の撮影への期待を寄せた。一方、山田組初参加となる菅田は、「脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった」とコメントし、作品への高揚感を滲ませた。また、本作には宮本信子と永野芽郁の出演も決定している。無類のギャンブル好きなゴウ(志村)は、妻・淑子(宮本)や家族に見放されたダメ親父。 そんな彼にも、たったひとつだけ愛してやまないものがあった。それは“映画”。行きつけの名画座の館主・ テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田)たちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘(永野)へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める……。出演者による映画化へのコメント全文は下記の通り。●志村けん僕が映画に出演させていただくのは人生で2度目で、 前回から約20年ぶりになります。松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄な事だと思っております。 ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、 緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています。●菅田将暉今回このような素敵な座組に呼んで頂けたこと心から感謝しています。山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました。 撮影所と映画と映画館とそこにいる人たち。この優しい情熱がどうか届きますように。宜しくお願いします。●永野芽郁松竹映画100周年記念作品である本作に山田組の一員として出演できる事、 とても光栄に思います。 山田洋次監督が生みだす温かい世界に自分が存在できる喜びと、 緊張感で今から撮影が待ち遠しいです。 菅田さんは3回目の共演ですが、今までとは違う関係性の役どころなので どんな空気が生まれるのか、とても楽しみです。大先輩方とご一緒して沢山のことを吸収できるように精一杯頑張りたいと思います。●宮本信子約50年ぶりの山田組となります。山田洋次監督が手がける“キネマの神様”という、この上なく素晴らしいタイトルを持った作品に参加出来ることを嬉しく思っています。志村けんさんとご一緒するのは初めてなので、とても楽しみにしております。 映画を愛するお客様に届けられるよう撮影に臨んでまいります。『キネマの神様』12月全国ロードショー
2020年01月25日