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『ハーパー・リーガン』『夜中に犬に起こった奇妙な事件』などで知られ、トニー賞とオリヴィエ賞を含む多数の受賞歴を誇る、英国を代表する劇作家サイモン・スティーヴンス。その彼の新作『FORTUNE(フォーチュン)』が、やはり英国の第一線で活躍するショーン・ホームズの演出により、ここ日本でワールドプレミアを迎える。主演を務めるのは、『夜中に~』でアスペルガー症候群の少年を見事に演じ切った森田剛。共演にも吉岡里帆、田畑智子、根岸季衣、鶴見辰吾ら魅力的な顔ぶれが揃った。主人公は、映画監督として成功を収めながらも、幼少期のトラウマにより常に喪失感を抱えて生きているフォーチュン(森田)。素直で真っ直ぐな若きプロデューサー、マギー(吉岡)に好意を抱くが、彼女は幸せな結婚生活を送っていた。マギー、財産。名誉。望むものをすべて手に入れるため、フォーチュンはドラッグディーラーのルーシー(田畑)と“契約”を交わし、闇へと堕ちていく……。語り継がれるファウスト伝説をスティーヴンスが現代のロンドンに置き換えて描く、ホームズいわく「一筋縄ではいかないけれどやりがいがあり、驚きに満ちたダイナミックな戯曲」。物語にも演出にも日英のコラボレーションにも注目が集まる話題作は、1月13日(月)から2月2日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、2月7日(金)から9日(日)まで長野・まつもと市民芸術館 主ホール、2月15日(土)から23日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、2月27日(木)から3月1日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホールで上演される。文:町田麻子
2020年01月12日1月10日(金)から公開の映画『カイジ ファイナルゲーム』で共演! 藤原竜也さん・吉田鋼太郎さんのサイン入りチェキを1名様に!応募はぴあ(アプリ)にて1月18日(土)まで受付中。ぜひご応募下さい!お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=7ed3b9f2-0937-4f35-adf4-dc1e790bab56)
2020年01月11日全国公開中の映画『カイジ ファイナルゲーム』。「週刊ヤングマガジン」連載の人気コミック『カイジ』の実写化第1弾『カイジ 人生逆転ゲーム』(09年)が大ヒット、主演の藤原竜也の代表作となる。続いて『カイジ2 人生奪回ゲーム』(11年)が公開、本作は藤原主演の9年ぶりの『カイジ』となる。シリーズ最終回と銘打たれた本作は、原作者の福本伸行氏も脚本に携わった完全オリジナルストーリー。2020年の東京オリンピック以降、現在以上に格差社会となった日本。カイジは、国を巻き込んだゲームに身を投じることになるーー。本作に登場するゲームは4つ。“バベルの塔”、“最後の審判~人間秤~”、“ドリームジャンプ”、“ゴールドジャンケン”、どれも福本氏考案のオリジナルゲームという点にも注目が集まっている。そして“最後の審判~人間秤~”でカイジの前に立ちふさがるのは、彼の勤務する派遣会社社長・黒崎だ。弱者から搾取し、自分の利益のためには手段を選ばない、腹黒い権力者である黒崎を演じるのは、舞台やドラマに活躍の目覚ましい吉田鋼太郎。藤原とはプライベートでも親交が深く、昨年公開されたアニメーション映画『ルパン三世 THE FIRST』での共演も記憶に新しい。そんなふたりの“最後の審判~人間秤~”での演技バトルは本作の見どころのひとつだ。「“最後の審判”の撮影は長丁場な上に、ゲームのルールも複雑なので、僕も鋼太郎さんも共演者の方も、集中力を切らせないようにするのは大変でしたね。常にどうやってテンションを維持するかを考えながら演じていました」(藤原)藤原竜也吉田鋼太郎そして、『カイジ』初参戦となる吉田は、本シリーズ特有の“リアルさ”に着目したという。「藤原竜也の演じるカイジ像はすでに完成されていて、それを期待してお客さんは劇場に足を運ぶと思うんです。『カイジ』の世界は、現実離れしているように見えて、今の現実と地続きのもの。そのキワキワの世界が面白いんじゃない?だから、こういう突飛な設定だからこそ、振り切ってしまうと戦隊モノの悪役のようになってしまう。だからこそ、演技をする上でのリアルさや人間臭さにはこだわりました」(吉田)共演経験も多いふたりだが、本作の藤原に対して吉田は“手強かった”と語る。「普段は、僕が大きい声を出したり、相手の目を見てその人に向かってセリフを発すると、たいていの場合は“怖かった”だとか“迫力があった”と言われるんです。けれど、この人(藤原)にはそういうの、一切通用しないんですよ。こちらとしては、ひるませたり、怯えさせたりしたいじゃない?そういうことが一切ないから、そりゃあ手強いですよ(笑)」(吉田)「ははは!僕は“大声を出したら他者を圧倒できると思うなよ”と思ってしまうタイプなので(笑)。でも、鋼太郎さんと共演する時って、ある意味とても楽をさせてもらっているんですね。鋼太郎さんが率先してそのシーンを引っ張ってくれるので、すごく頼りがいがありました。鋼太郎さんの芝居表現は、カイジの世界に合っていますし、あの空間に負けないエネルギーを持っているので」(藤原)吉田鋼太郎、藤原竜也吉田鋼太郎、藤原竜也「『カイジ』は、これまでの歴代の悪役が凄いじゃないですか。香川(照之・1作目の敵役、利根川を怪演)とか。それはプレッシャーでしたね」(吉田)先述したとおり、プライベートでも仲が良いことで知られているふたり。忙しい合間を縫って食事をしたり、お互いの出演舞台も鑑賞しているという。なお、先月はカラオケに行ったそうだが、藤原は長渕剛、吉田は70年代の歌謡曲が十八番だという。そんな盤石の信頼関係があるからか、撮影現場でも阿吽の呼吸だった。「予めお互いに打ち合わせをするというよりは、一発勝負。僕は色々と頭で試行錯誤や計算をして、色んな演技のパターンを持っていったんですが、竜也は必ずそれに応えてくれるので、そこに演技の楽しさがあるんだよね」(吉田)藤原竜也吉田鋼太郎現実を予見するかのような、格差社会のサバイバルを描く『カイジ』シリーズ。カイジを演じてきた藤原は、本作をこう捉えている。「格差も広がって、『カイジ』の世界がいま、現実になろうとしている。『カイジ』はエンタテインメント作品ですが、福本先生は物語を通して、それをずっと僕らひとりひとりに訴えかけていたのだと思います。今回、それを改めて感じました。鋼太郎さんを筆頭に新しい共演者さんたちのおかげで、ものすごいスケールの大きな作品になったと思うし、天海(祐希)さんや生瀬(勝久)さんの出演も、僕としてはとても嬉しいです。自信を持っておすすめできる映画になっています!」(藤原)吉田鋼太郎、藤原竜也藤原竜也吉田鋼太郎(撮影/奥田耕平、取材・文/藤谷千明)
2020年01月11日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の戯曲を、さまざまな演出家がそれぞれの色合いで上演するプロジェクト「KERA CROSS」。2019年に鈴木裕美が『フローズン・ビーチ』を上演したのに引き続き、第二弾となる今回は生瀬勝久が『グッドバイ』を手がける。『グッドバイ』はもともと、太宰治による未完の遺作『グッド・バイ』をもとにKERAが描き出した作品。2015年に仲村トオル、小池栄子らをキャストに迎えて上演され、読売演劇大賞の最優秀作品賞等も獲得している。コミカルでスピーディな会話の応酬とスタイリッシュな美術や振付。演劇の面白さが詰まった名作舞台だ。さらに今年2月には成島出監督による今作の映画化作品も公開を控えている。闇の商売で儲け、たくさんの愛人をもつ色男の雑誌編集者・田島は、心を入れ替えて愛人たちと別れる決意をする。そのために怪力で大食いの美女・キヌ子と手を組むが……。今作では藤木直人が田島を、ソニンがキヌ子を演じる。さらに真飛聖や入野自由、小松和重といったバラエティに富んだキャストが顔を揃え、生瀬自身も出演する。『橋を渡ったら泣け』『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』といった作品で演出を務めてきた生瀬。KERA作品には『祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹〜』や『陥没』など、いくつも出演している。役者として体感してきたKERAの作品を、演出家としてどのように料理するのか、その手腕に期待したい。本日1月11日・12日(日)に東京・かめありリリオホール、1月16日(木)に山形市民会館 大ホール、1月18日(土)に新潟・長岡市立劇場 大ホール、1月21日(火)に広島JMSアステールプラザ 大ホール、1月23日(木)に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、1月28日(火)に香川・レクザムホール 小ホール、1月30日(木)・31日(金)に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、2月2日(日)に福島・パルセいいざか、2月4日(火)から16日(日)まで東京・シアタークリエにて上演。文:釣木文恵
2020年01月11日RHYMESTERが本日1月11日、埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3で「KING OF STAGE VOL.14 47都道府県TOUR 2019」を行う。RHYMESTERにとって昨年は結成30周年の節目。音源リリースや主催フェス「人間交差点 2019」の成功、47都道府県をめぐるツアー「KING OF STAGE VOL.14 47都道府県TOUR 2019」の開催など、アニバーサリーイヤーを駆け抜けた。2020年は前述ツアーの追加と振替公演が3本残されており、本日がその3カ所目。真の千秋楽となる。埼玉のステージはメンバーである宇多丸が大腸憩室症を患い入院し、中止となった回の振替え公演だ。当時「いつかこの埋め合わせができることを祈りつつ」と声明を出した宇多丸の念願がかなう。セットリストはRHYMESTER30年分の集大成ともいえるものになりそうだ。しかも長期間の日程を経た旅の終点ということもあり、密度の高いパフォーマンスが楽しめるだろう。■公演情報「KING OF STAGE VOL.14 47都道府県TOUR 2019」日時:1月11日(土)開場16:30(予定)/開演17:00(予定)グッズ先行販売15:00〜(予定)会場:埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2020年01月11日Bunkamura ザ・ミュージアムにて1月9日(木)よりスタートした『ニューヨークが生んだ伝説の写真家永遠のソール・ライター』展。膨大な作品が眠るアーカイブから厳選された、世界初公開を含むモノクロ・カラー写真、カラースライドなどの作品が紹介されている。2017年に開催された日本初の回顧展が大反響を呼んだ写真家、ソール・ライター。1950年代からニューヨークで第一線のファッション写真家として活躍しながら、80年代に商業写真から退き、表舞台から突然姿を消した。その後、2006年出版の写真集『Early Color』で再び注目を集めたライターだったが、2013年に他界。現在は、2014年に創設されたソール・ライター財団により、カラー作品だけでも8万点ともいわれる写真や絵画、多くの資料などのアーカイブ化が進められている。同展は、2017年の展覧会以降に未整理資料の中から“発掘”された作品を中心に紹介するもの。第1部「ソール・ライターの世界」、第2部「ソール・ライターを探して」の2部構成で、彼の創作の秘密に迫る。ニューヨークが生んだ伝説の写真家永遠のソール・ライター()
2020年01月11日吉田兄弟が1月11日から2日間、神奈川・カルッツかわさき ホールで「吉田兄弟 20周年記念コンサート - The Yoshida Brothers –」を開催する。昨年11月にデビュー20周年を迎えた吉田兄弟。これまでもMONKEY MAJIK、ももいろクローバーZ、EXILEなど多くのアーティストとコラボするなど、津軽三味線の枠にとらわれないユニークな活動を展開してきた。先日1月8日に発表したアルバム『THE YOSHIDA BROTHERS』でもLUNA SEAのSUGIZOを客演に招いた『GIBIATE』など挑戦的な楽曲も収録されおり、彼らの創造性は留まることを知らない。5年ぶりとなる新作を起点に彼らのアニバーサリーイヤーが幕を開けた。それにともない様々なコンサートが企画されている。本日の「吉田兄弟 20周年記念コンサート- The Yoshida Brothers –」もそのひとつだ。関東公演はカルッツかわさき ホールで本日から、関西公演は2月にNHK大阪ホールで行われる。どちらも熱量の高いステージとなるだろう。ぜひ本日は津軽三味線の力強い打撃音に酔いしれてほしい。■公演情報「吉田兄弟 20周年記念コンサート- The Yoshida Brothers –」会場:カルッツかわさき ホール1月11日(土)開場/14:30/開演/15:301月12日(日)開場/13:30/開演/14:30
2020年01月11日音楽家が世に出る大きなきっかけとなるのがコンクールだ。そのコンクールの中でもピアノの「ショパン国際ピアノ・コンクール」や「チャイコフスキー国際コンクール」、指揮の「ブザンソン指揮者コンクール」の名声がひときわ高いのは、過去の優勝者や入賞者のその後の活躍ぶりによるところが大きい。今回「名曲全集」に登場するピアノの上原彩子と指揮のベン・グラスバーグこそは、まさにコンクールの申し子と言えそうだ。「第12回チャイコフスキー国際コンクール」のピアノ部門において女性として、さらには日本人としての初優勝を成し遂げた上原彩子と、「第55回ブザンソン指揮者コンクール」で優勝を果たしたベン・グラスバーグ。この2人が共演するベートーヴェンのピアノ協奏曲は聴き逃がせない。コンクールをきっかけに大きく羽ばたいた2人の今や如何に。さらなる深化をとげた音楽家の姿をしっかり見極める時間が楽しみだ。●公演概要1月19日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第153回」●上原彩子 Ayako Uehara (ピアノ,Piano)3歳児のコースからヤマハ音楽教室に、1990年よりヤマハマスタークラスに在籍。ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、江口文子、浦壁信二各氏に師事。第3回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクールA部門第1位を始め多くのコンクールで入賞を果たす。2002年6月には、第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門において、女性としてまた、日本人として史上初めての第一位を獲得。第18回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。これまでに国内外にて演奏活動を行い、2004年12月にはデュトワ指揮NHK交響楽団と共演し、2004年度ベスト・ソリストに選ばれた。CDはEMIクラシックスから3枚がワールドワイドで発売された他、2014年にはキングレコードに移籍し、「上原彩子のくるみ割り人形」「ラフマニノフ13の前奏曲」がリリースされている。2006年1月10日には「日本におけるロシア文化フェスティバル2006」オープニング・ガラコンサートでゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演、また、2008年9-10月にはクリスチャン・ヤルヴィ指揮ウィーントーンキュンストラー管弦楽団とのオーストリア及び日本ツアーを行ない、2017年3月には、ベルリン及び日本国内4都市において、エリアフ・インバル指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と共演、高い評価を受けた。東京藝術大学音楽学部早期教育リサーチセンター准教授。●ベン・グラスバーグ(指揮)ケンブリッジ大学を卒業後、英ロイヤル・アカデミーでシャーン・エドワーズに指揮を学んだ。17年9月、第55回ブザンソン指揮者コンクールで優勝したほか、聴衆賞、オーケストラ賞も受賞した。17年夏、グラインドボーン音楽祭「皇帝ティートの慈悲」でロビン・ティッチアッティのアシスタントを務めていたグラスバーグは指揮者急病のため、急遽に指揮台に上がり大成功を収め、史上最年少で同音楽祭の指揮台にあがった指揮者となった。グラインドボーンでは18年夏に『蝶々夫人』、秋には『椿姫』をアシストおよび指揮をする。17/18シーズンはカンマー・アカデミー・ポツダムにデビューし、コンサートと『コジ・ファン・トゥッテ』を指揮するほか、アーネム・フィル、リヨン国立管、ロイヤル・フィル、パリ室内管、サンクトペテルブルク響、デトロイト響にデビューする。またロンドン・フィルでウラディーミル・ユロフスキーのアシスタントを務めるほか、ブリュッセルのモネ劇場で始める新しいダ・ポンテ・サイクルにアシスタントとして、また指揮者として参加する。
2020年01月10日草なぎ剛とKAAT 神奈川芸術劇場芸術監督の白井晃が、2018年に好評を博した『バリーターク』以来、早くも2度目のタッグを組む。作品は、『三文オペラ』などで近代演劇に多大な影響を与えたベルトレト・ブレヒトの戯曲『アルトゥロ・ウイの興隆』。ナチスに追われて1933年から15年に及ぶ亡命の旅に出たブレヒトが書いた作品だ。ヒトラーが独裁者としてのしあがっていく姿をシカゴのギャングに置き換えて描いた物語で、今回はファンクミュージックをちりばめて再構築する白井版。その初日がいよいよ1月11日(土)に幕を開ける。シカゴギャングたちが英雄として描かれる映画が人気だった時代。ギャング団のボス・アルトゥロ・ウイは、政治家のドッグズバローの不正取引について情報をつかむ。さっそくドッグズバローをゆすり、それを足がかりに勢力を拡大してゆくウイ。人々が彼を“英雄”のひとりとして見ているうちに、独裁者への階段を駆け上っていたウイを、はたして誰が抑えられるのか……。ブレヒトは亡命先のアメリカでギャングの存在に興味をもち、禁酒法時代の伝説のギャング、アル・カポネにヒトラーとの共通点を見つけ本作を執筆。1941年に執筆を開始するも、その初演はブレヒトがこの世を去った2年後、1958年のドイツ・ヴュルテンブルグ州立劇場だったという。第2次世界大戦後13年でようやく上演されたという事実は、ヒトラーの残した傷跡がいかに根深いものだったかを証明しているだろう。それからさらに62年。今の世界状況はブレヒトが冷ややかに見つめていた当時と、少しずつ輪郭を同じくしていると言われる。ヒトラーの絶妙な演説が大衆を心地よく酔わせ、“浮動票”といわれる層を掌握することによって独裁者となったことは有名だ。そのブレヒトの視点は保ちつつ、白井は今回、劇中の音楽をキング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの楽曲を中心に構成。「68〜72年のFUNKサウンドを現代に蘇らせる」をコンセプトに30年近く活動しているオーサカ=モノレールの生演奏で贈る。宣伝ビジュアルでは、ナチスの軍服を思わせる赤と黒の衣裳を着込んだ草なぎの不敵な姿が印象的だ。社会状況と地続きの芸術といわれる演劇。その生の舞台で、役者・草なぎ剛のまた新たな表情が見られるに違いない。KAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて2月2日(日)まで上演。文:佐藤さくら
2020年01月10日日本全国の伝統の祭りや名物料理が東京ドームに集結するイベント「ふるさと祭り東京2020 日本のまつり・故郷の味」が本日から19日(日)まで開催される。本イベントはタイトルの通り、日本の様々や祭りや美食を楽しむことができるもの。会場内のお祭りひろばでは、青森ねぶた祭や、新居浜太鼓祭り、柳井金魚ちょうちん祭り、高知よさこい祭りなど個性豊かな祭りの模様が楽しめ、ステージイベントも開催される。そして全国の有名ラーメン店や弁当、スイーツも東京ドームに大集結。全国の人気どんぶりを500円均一で食べ比べて投票を募る“全国ご当地どんぶり選手権”や、ストラップおちょこを片手に日本とつまみを楽しめる“ちょこ”っと呑みつま横丁、道民が誇る北海道グルメを堪能できる“ザ・北海食道”など特別企画も充実。会社や学校の帰りに足を運んで満腹になるまで楽しむこともできそうだ。会期中には日替わりでご当地キャラが登場したり、全国各地のご当地マラソンを紹介するコーナーも設置。日本の“知っているようで知らなかった”魅力を発見できる内容になっている。ふるさと祭り東京2020 日本のまつり・故郷の味1月10日(金)から18日(土)まで10時~21時1月19日(日)10時~18時東京ドーム当日券1800円
2020年01月10日日本全国の自動車ファンが足を運ぶ日本最大級のイベント「TOKYO AUTO SALON 2020」が本日開幕する。今年は幕張メッセ全館を使用し、東京オートサロン史上最大規模のカスタムカーイベントになる。本イベントは、1983年に「東京エキサイティングカーショー」の名前でスタート。今年で38回目を迎える大規模自動車イベントだ。会場には、国内主要自動車メーカー、外国車インポーター、タイヤメーカー、アフターパーツメーカー、カスタムショップなどが集まり、900台以上のチューニング・ドレスアップ車両が展示されるほか、各種パーツやグッズの展示販売、同乗試乗会、レーシングカーデモラン、人気アーティストのライブなどが開催。自動車の最新事情を知れるだけでなく、古き良き自動車の魅力、愛する自動車を乗り続ける喜びも再発見できる内容になっている。本日は業界&報道関係者招待日で、14時以降が一般特別公開(特別入場券で入場可)。11日と12日は一般公開日で両日とも朝9時から開館する。TOKYO AUTO SALON 20201月10日(金)9時〜19時業界&報道関係者招待日14時から一般特別公開1月11日(土)9時〜19時(一般公開日)1月12日(日)9時〜18時(一般公開日)幕張メッセ
2020年01月10日本日から東京ディズニーシーでスペシャルイベント「ピクサー・プレイタイム」が開催される。このイベントは、ディズニー/ピクサー映画の世界を体感できるもので、おなじみのキャラクターたちがボードゲームをイメージしたさまざまなプログラムを繰り広げる。メディテレーニアンハーバー(ピアッツァ・トポリーノ)では、ピクサーの仲間たちが大集合し、一緒にゲームを楽しめる参加型のステージショー「ピクサー・プレイタイム・パルズ」を開催。期間限定のグッズやスペシャルメニューのほか、映画『ファインディング・ニモ』シリーズや『リメンバー・ミー』をテーマにしたフォトロケーション、映画『トイ・ストーリー4』に登場するフォーキーのデコレーションも設置される。東京ディズニーシー(R)「ピクサー・プレイタイム」1月10日(金)から3月19日(木)まで
2020年01月10日HYが本日12月10日、大阪・オリックス劇場で「HY 20th Anniversary RAINBOW TOUR 2019-2020」を開催する。HYは2000年の結成以来、インディーズでの活動にこだわり続けてきた。昨年6月には13枚目のアルバム『RAINBOW』をリリースし、10月からは全国ツアー「HY 20th Anniversary RAINBOW TOUR 2019-2020」を東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールを皮切りにスタート。千秋楽の沖縄コンベンションセンター展示棟でのステージまで公演が続く。昨年末は「令和初CountDown Live in Okinawa」でMONGOL800ら、沖縄のアーティストたちとの共演で終えたHY。結成20周年を迎える2020年も自主企画「SKY Fes 2020」を沖縄で開催することも決まっており、躍進が期待される。今夜のライブは前述した全国ツアーの一環だ。バンドにとっては本年2度目のステージとなる。最新作を踏まえた内容ではあるが、過去の人気曲も織り交ぜながら誰もが楽しめるステージが展開されるはずだ。世代を超えて愛される彼らの音楽をぜひ現場で体感してもらいたい。■「HY 20th Anniversary RAINBOW TOUR 2019-2020」日時:1月10日(金)開場17:30/開演18:30会場:大阪・オリックス劇場
2020年01月10日劇団俳優座の公演『雉はじめて鳴く』が1月10日(金)から19日(日)まで東京・俳優座劇場にて上演される。iakuの横山拓也が脚本を書き下ろし、俳優座の眞鍋卓嗣が演出を務める作品は今回が2作目となる。このタッグで2018年に行われた公演『首のないカマキリ』は、骨髄バンクや卵子の冷凍保存、献体などさまざまな形の命のつなぎかたを描き、「命の距離」を見つめる作品だった。横山は主宰する演劇ユニット・iakuのほか、幅広い脚本提供を行っている劇作家。病気や福祉、社会問題などを題材として取り上げることがたびたびあり、その部分が注目を集めがちだが、彼の真骨頂はその会話の細やかさにある。自然な会話が丁寧に積み重ねられるうち、登場人物それぞれの立場や気持ちが顕になって眼前に迫ってくる。今作の舞台は学校。県立高校に2学期からやってきたスクールカウンセラー、2年生の担任を務める教師、その教師とあるクラスメートとの関係を疑う生徒……。学校というコミュニティの中でのそれぞれの立ち位置と関係性が描き出される。「雉はじめて鳴く」とは季節を区分する二十四節気をさらに分けた七十二候のひとつ。雉のオスがメスを求めて鳴きはじめる頃を表し、ちょうど公演が行われている1月15〜19日頃をさす。10代の生徒たちが恋を自覚することと意味がかかっているのかどうか、劇場で確かめたい。文:釣木文恵
2020年01月10日日本のコンテンポラリーダンス・シーンをリードする振付家・ダンサーの山田うん。オペラや演劇の振付、そして世界各国のプロダンサー育成でも活躍する彼女が、初めて手がける演劇演出作品『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』が1月10日(金)から19日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演される。物語の舞台は、高度経済成長期に入る少し前の日本。倒産寸前の小さな靴工場、天下一運動靴店では、社長をはじめ、娘のハナコ、職人たちが倒産を逃れようと試行錯誤している。そんな靴工場に、両親を飛行機事故で亡くしたヨシダ・カズオが姉のアキコに連れられ救世主の如く現れる。足の速いカズオは、靴工場や町の人々の期待を一身に背負い、天下一運動靴店の靴を履いて走り続ける。そして、カズオはついにオリンピック選手候補に。しかし、大事な大会を前に怪我をしてしまい……。本作は、1980~90年代に野田秀樹や渡辺えり、永井愛らに並び、日本の小劇場ブームを牽引し、2000年に44歳の若さで亡くなった如月小春の戯曲。詩情あふれる独自の言語感覚や身体性を重んじるスタイル、音楽の生演奏を取り入れるなど、多くの実験的舞台を生み出してきた如月が、テーマとして多く扱ったのが全体性としての“都市”とその中で孤立する“個”。今回は、繊細かつダイナミックなダンス作品を生み出す山田の特性を活かした演出で、高度経済成長期直前の日本で熱狂する群集と、周囲の期待に応えようとするばかりに孤独を深めていく主人公・カズオの姿が描かれる。さらに、この物語から着想を得て山田が創作する新作ダンスも同時上演。没後20年となる如月の作品世界が、より奥深く堪能できる構成になっている。主人公・カズオを演じるのは、お笑いコンビ・まえだまえだとして幼少期から活動する前田旺志郎。近年は是枝裕和監督作品や大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』などへの出演で俳優としても活躍の場を広げる彼が、本作の演劇版、ダンス版でどんな表現を見せてくれるのかにも注目したい。文:伊藤由紀子
2020年01月10日特定非営利活動法人映像産業振興機構が、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2019」において、今年度完成した短編映画3作品を、2月4日(火)から関係者向け「合評上映会」として東京、京都、大阪、名古屋の4都市で実施。先着順で「一般モニター」を募集。さらに期間限定で同3作品が一般上映されることが分かった。中江和仁、藤村享平、松永大司、中野量太、文晟豪、ふくだももこなど、長編劇場公開を果たした映画監督を輩出した同事業。今回は2019年8月に行ったワークショップから選出され、製作実地研修に進んだ3人の若手監督が、講師による脚本指導を経て、各制作プロダクションの協力のもと、プロのスタッフ・キャストとともに35mmフィルム撮影による短編映画を制作した。今回上映されるのは、自主映画で注目を集めている川崎僚監督作『あなたみたいに、なりたくない。』、広告映像やPV、CGデザインなどを手がけている島田欣征監督作『Le Cerveau - セルヴォ -』、そして独学で撮った最初の作品『あみこ』が、第68回ベルリン国際映画祭に史上最年少で招待された山中瑶子監督作『魚座どうし』だ。フレッシュな才能によって生み出された新作短編に期待したい。◇合評上映会(業界関係者+一般モニター向け)▶「一般モニター」募集概要【応募方法】ndjc公式サイト合評上映会( )を確認の上応募。【応募資格】3作品全てを鑑賞いただき、全作品のアンケートにご回答いただける方※上映時間:約30分×3本【定員】各会場20名(先着順)東京 2020年2月4日(火)丸の内TOEI15:00~(17:40〜名刺交換会)京都 2020年2月12日(水)京都文化博物館フィルムシアター18:30~大阪 2020年2月13日(木)シネ・リーブル梅田18:30~名古屋 2020年2月14日(金)シネマスコーレ19:00~◇劇場公開(一般向け)<東京>期間▶2月 21日(金)~27日(木)連日18:30~場所▶角川シネマ有楽町舞台挨拶▶2月21日(金):映画パーソナリティの伊藤さとりと、ndjc2019監督3人とのトークセッション。2月22日(土):崔洋一監督を招き、ndjc2019監督3人とのトークセッション。2月23日(日):ndjc2008中野量太監督を招き、ndjc2019監督3人とのトークセッション。2月24日(月)~27日(木):ndjc2019監督他ゲストによるトークセッションを予定。<名古屋>期間▶3月6日(金)~12日(木)連日19:00~場所▶ミッドランドスクエア シネマ舞台挨拶▶3月7日(土):映画パーソナリティの松岡ひとみと、ndjc2019監督3人とのトークセッション。<大阪>期間▶3月13日(金)~19日(木)連日18:30~場所▶シネ・リーブル梅田舞台挨拶▶3月14日(土):映画パーソナリティの津田なおみと、ndjc2019監督3人とのトークセッション。
2020年01月09日アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920-1995)やマウリツィオ・ポリーニ(1942-)など、イタリアからは時折驚異的な天才ピアニストが出現する。その天才の系譜を受け継ぐ存在として注目されているのが、1979年トリノ生まれのジャンルカ・カシオーリだ。その才能の凄さは、1997年に発表されたデビュー・アルバムにもしっかりと刻まれている。18歳の無名の若者が世界最古のクラシックレーベルにして最高の権威を誇るドイツ・グラモフォンからデビューすること自体驚きである上にその内容が凄い。冒頭にベートーヴェンを置きながら、ヴェーベルン、シェーンベルク、リゲティ、ブーレーズと20世紀を代表する作曲家たちの作品をずらりと並べたプログラムはまさに圧巻。このメニューを手掛ける18歳のカシオーリも凄ければ、これを認めて発売に踏み切ったドイツ・グラモフォンも素晴らしい。そのカシオーリによるオールベートーヴェン・プログラムとなればこれは気になる。しかも前半はピアノ・ソロによる「6つのバガテル」&「ピアノソナタ第12番(葬送)」。後半はオーケストラのみによる劇付随音楽「シュテファン王」序曲に続いて「ピアノ協奏曲第2番」を披露するのだから、まさに“一粒で2度美味しい”カシオーリのステージが楽しめそうだ。●公演概要1月20日(月)すみだトリフォニーホール大ホール「ジャンルカ・カシオーリ&新日本フィルハーモニー交響楽団/トリフォニーホール・グレイト・ピアニスト・シリーズ」●ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)(C)silvia-lelli1979年、イタリアのトリノ生まれ。イモラのピアノ・アカデミーにおいてピアノをフランコ・スカラに、作曲と電子音楽をトリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院にて学んだ。94年、ルチアーノ・ベリオ、エリオット・カーター、マウリッツィオ・ポリーニ、チャールズ・ローゼンといった音楽界の重鎮が審査員を務めるウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールで優勝後、ヨーロッパの主要オーケストラから共演依頼を受け、以来、ヨーロッパ、北米、日本の主要な音楽都市で公演を行い、多くの著名オーケストラ、名だたる指揮者との共演は数えきれない。CDは、3枚をドイツ・グラモフォンよりリリース。02年にマリオ・ヴェンツァーゴ指揮バーゼル交響楽団とシューマンの「ピアノとオーケストラのためのファンタジー」(ピアノ協奏曲イ短調作品54のオリジナル・バージョン)をレコーディング。05年にはショパンの4つのスケルツォをデッカよりリリースしている。2007/08シーズンはベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団などと共演。また、カシオーリは指揮者・作曲家としても目覚しい活躍をしており、カンマーオーケストラ・ベルリンではモーツァルトとシューベルトのプログラムを指揮。00年11月の日本ツアーでは彼自身が作曲した《ピアノ変奏曲》の世界初演を行い、01年にはヴァイオリン奏者ステファノ・モロと自作の《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ》の初演を行った。自作の《ピアノフォルテのためのソナチネ(2004)》の初演は04年9月のハンブルク音楽祭で行われ、05年3月にはウィグモア・ホールでイギリス初演が行わている。
2020年01月09日「劇場」や、演劇が上演される“場”が近年、少しずつ変容しているように思う。若葉町ウォーフも、そんな場所のひとつではないだろうか?『会社の人事~歌なき平成の歌 / 令和アンダーグラウンド』が1月12日(日)から20日(月)まで横浜の若葉町ウォーフで上演される。若葉町ウォーフは、劇作家・演出家の佐藤信らを中心に運営される民間アートセンター。佐藤と言えば劇団黒テントでの活動で日本の演劇界を牽引してきただけでなく、世田谷パブリックシアターや東急文化村・オーチャードホールなどさまざまな大劇場の芸術監督・プロデューサーをつとめてきた人物だ。そんな彼が仲間たちと4人で2017年に立ち上げたこのスペースは築50年のビルを改築し、小劇場・稽古場・宿泊スペースを兼ね備えている。従来の民間の小劇場ではできなかった、施設の特徴を生かしたアーティスト・イン・レジデンスや、長期滞在型の国際ワークショップなども可能になる場所なのだ。大岡川と伊勢佐木モールの中間という、その立地も面白い。そんな個性的なアートセンターの新たな主催公演は、「平成を駆け抜けた“おっさん”たちの物語」。大岡川の川縁、時空の歪みに現れたバーに、会社を退く日を迎えた男が迷い込む……まさにこの若葉町ウォーフという場所と、この時代に合わせて書き下ろされた作品だ。作者の犬井邦益は、自分自身企業戦士として働いていた経験があるという。演出と美術は佐藤が担当、出演者には龍昇、塩野谷正幸(流山児★事務所)、大西一郎、丸山雄也(平泳ぎ本店)、服部容子、牧凌平という二世代の俳優が顔を揃えた。明けて「令和2年」がスタート。新元号にもようやく慣れてきた今日このごろに、改めて「平成」を振り返ってみるのも良いのでは?それも昭和と平成の匂いがしっかりと染み付いた場所で。そんな体験を叶えてくれる公演だ。文:川口有紀
2020年01月09日山田孝之を主演に迎えた、重松清原作の実写映画『ステップ』が、4月3日(金)より全国公開される。この度、本作の場面写真が公開された。本作の主人公は、妻に先立たれてから1年、娘の美紀と再出発を決意した健一(山田)。彼は、思い通りにならない仕事と育児の両立に悩みながらも、忙しい現代社会の中で、自分自身の大切なものを見失わないように、ゆっくりと成長していく。近年はエキセントリックな役柄のイメージが広く浸透している山田だが、今回は実年齢と重なる等身大の男性、しかも初のシングルファザー役だ。健一や美紀を見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。監督は、『虹色デイズ』『笑う招き猫』『大人ドロップ』などを手がけた飯塚健。そして主題歌は、秦基博が本作のために書き下ろした新曲『在る』だ。この度公開された場面写真では、健一と美紀の姿を中心に、彼らを取り巻く人々との日常のワンシーンが写し出されている。健一と美紀との2ショットでは、2歳半の美紀をベビーカーに乗せて保育園を訪れる姿や、小学校低学年の美紀と笑顔で寄り添う姿、そして小学校高学年の美紀とキッチンでハンバーグをこねる姿など、父娘の10年間を切り取った、微笑ましいシーンが。一方で、同僚の奈々恵(広末)と残業に勤しむ場面や、保育士の“ケロ先生”(伊藤)の元にベビーカーで娘を送る場面など、シングルファザーとして仕事と育児の両立に奮闘する健一の姿も確認できる。そのほか、亡き妻の面影を持つ行きつけのカフェ店員(川栄)や、浴衣姿の美紀をいとおしそうに見つめる健一の義父(國村)と義母(余)のカットも見られる。原作者の重松は完成した映画を観て、「エンドロールの後も、出てきた人たちが生きていると感じられて、その先をまた書きたいと思った」と語っている。『ステップ』4月3日(金)より全国公開
2020年01月09日『ぴあ』がセレクトする今が旬♡なイケメンに、今ハマっていることや恋愛のこと、お仕事観を聞いちゃいます!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()
2020年01月09日ゴスペラーズが本日1月9日、兵庫県・神戸国際会館こくさいホールで「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 "G25"」を開催する。ゴスペラーズは昨年「世界には、ハーモニーが足りない。」というテーマでデビュー25周年プロジェクトを行ってきた。25周年の記念日である12月21日には、デビューシングル『Promise』から最新作『VOXers』までのシングルコレクションとなる『G25 -Beautiful Harmony-』を発売。2020年以降もさらなる飛躍が期待される。「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 "G25"」は前述した新作と同じく、記念日にスタートした全都道府県ツアーだ。東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールを皮切りに、7月の大阪・フェスティバルホールまで全国をめぐる。本日は25周年の感謝を日本各地に届ける本ツアーの5日目。これまで発表してきた名曲の数々が円熟味あふれるハーモニーで堪能できるはずだ。この機会を見逃さないでほしい。■公演情報「ゴスペラーズ坂ツアー2019~2020 "G25"」日時:1月9日(木)開場17:45/開演18:30兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
2020年01月09日大阪の住吉大社で恒例の市戎大国社例祭が開催される。市戎大国社(いちえびすだいこくしゃ)は、“住吉のえべっさん”として人々が親しまれており、商売人から強く支持されている。“大阪最古のえびす祭り”とされる市戎大国社例祭「えべっさん」は毎年、1月9日と10日に行われ、福の餅まきや、願いごとが書かれた祈祷木の焚き上げが行われる。祈願する人だけでなく、福笹を求める人々、野菜の即売を目当ての人などが例年、多く足を運んでおり、今年も賑わいそうだ。市戎大国社例祭「えべっさん」1月9日(木)、10日(金)住吉大社
2020年01月09日国民的女優として愛された故・樹木希林を、多くの映像や写真、愛用品を通して振り返る展覧会『樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展 特別編』が、そごう美術館にて1月26日(日)まで開催されている。2018年9月に他界した俳優の樹木希林。同展は、生前の貴重な愛用品、写真や映像など約300点の展示を通して、もう一度「希林さん」に会えるというもの。渋谷・池袋・広島で好評を博した完全版5章に、「きものの部屋」「京都の部屋」を加えた全7賞によるそごう美術館だけの特別編だ。完全版5章では、唯一無二であり続けた女優としての日々を振り返る「日本アカデミー賞の部屋」「映画女優の部屋」、デビュー前の写真から、こだわり抜いた服・着物などを紹介する「一個人の部屋」、愛用品を展示する「日常の部屋」、多くのメディアで語られた言葉を集めた「言葉の道」で構成される。加えて、きもの愛と創意工夫にスポットを当て、愛用した着物約30点を展示する「きものの部屋」、長きに渡り通い続けた京都での足跡を写真で辿る「京都の部屋」が、そごう美術館限定で登場する。会場では、Tシャツやトートバッグ、自筆イラストを施しただるまなど、限定グッズの販売も。展覧会のタイトルになっている「遊びをせんとや生まれけむ」は、平安時代の歌謡集『梁塵秘抄』からの引用。樹木希林が生前に愛したその言葉どおり、遊び心を忘れず、生きることを楽しんだ「希林さん」の生き様を身近に感じとることができる展覧会だ。【開催情報】『樹木希林遊びをせんとや生まれけむ展特別編』1月26日(日)までそごう美術館にて開催【関連リンク】 そごう美術館()
2020年01月09日アクションと殺陣に定評ある劇団・30-DELUXと、殺陣を取り入れたダンスパフォーマンスが人気のジャニーズJr.の4人組ユニット・宇宙Six。2018年の『スクアッド』、2019年の『のべつまくなし』と続いてきた両者のコラボレーションの、第3弾となる『のべつまくなし・改』が1月10日(金)に開幕する。好評を博した第2弾以降、単独主演作を含む多くの舞台を経験してきた宇宙Sixの江田剛、山本亮太、松本幸大、原嘉孝。彼らが室龍太(関西ジャニーズJr.)、坂元健児ら新たなキャストと共に、『のべつまくなし』をバージョンアップして贈る作品だ。舞台は赤穂浪士の仇討ちに沸く江戸の町。脚本の米山和仁は、「この仇討は実は仕組まれた芝居だった!?」との新解釈に基づき、心中をプロデュースする謎の商人と劇作家が江戸の町を駆け巡る独自のストーリーを展開する。歌やダンス、そしてもちろんアクションや殺陣も取り入れて展開される本編のあとには、宇宙Sixによるレビューショーも。1月12日(日)まで池袋の新劇場、東京建物Brillia HALLで行われる東京公演を皮切りに、1月17日(金)に福岡市民会館 大ホール、1月24日(金)から26日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、1月28日(火)・29日(水)名古屋市芸術創造センターと計4都市を回り、“新感覚アクションプレイミュージカルの決定版”を全国に届ける。文:町田麻子
2020年01月09日三谷幸喜が劇団東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろしたシチュエーションコメディが、装いも新たにお目見えだ。『「罪のない嘘」~毎日がエイプリルフール~』と題されたその舞台が、本日1月9日に開幕する。物語の舞台は、とあるマンションの一室。以前、この部屋に住んでいた男が、テレビの修理屋を装ってやってくる。離れて暮らす娘が婚約者を連れてくるため、4日前まで住んでいたこの部屋が留守になる日を調べあげ、ひと芝居打とうというのだ。しかし、今の居住者である夫婦が突然の帰宅。さらにはマンション自治会の副会長夫妻や不動産屋、娘の婚約者の両親までが、続々と部屋を訪れる……。同作が初めて上演されたのは1996年。『アパッチ砦の攻防』のタイトルで、喜劇通を大いに唸らせた。今回はモトイキシゲキの演出で、今までとは違った新味あふれる舞台となる。出演は片岡鶴太郎、鈴木杏樹、ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大(1・2月公演)、関西ジャニーズJr.の室龍太(3月公演)らバラエティ豊かな顔ぶれに加え、佐藤B作、あめくみちこ、佐渡稔ら、いつもの東京ヴォードヴィルショーのメンバーも大いに喜劇魂を炸裂させる。喜劇を知り尽くした作家が作った芝居を、喜劇を知り尽くした俳優たちが演じる。嘘をつけばつくほど、ピンチがどんどんふくらんでいく様はまさに圧巻。2020年の初笑いに、おすすめの一本である。1月19日(日)までヒューリックホール東京、1月23日(木)から25日(土)までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、2月18日(火)に広島JMSアステールプラザ 大ホール、2月20日(木)に福岡市民会館 大ホール、2月22日(土)に北九州芸術劇場 大ホール、3月27日(金)から29日(日)まで愛知県産業労働センター ウインクあいちで上演される。文:小川志津子
2020年01月09日プロデューサー組合(PGA)が、ノミネーションを発表した。長編映画部門の候補は、『1917 命をかけた伝令』『フォードVSフェラーリ』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『パラサイト 半地下の家族』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ジョジョ・ラビット』。長編アニメ映画部門の候補は『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『Missing Link』『Adominable』だった。PGAの長編映画部門受賞作はオスカーの作品賞と重なることが多く、この賞は非常に注目される。昨年も、『グリーンブック』がこの両方を受賞した。授賞式は1月18日。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』1月10日(金)全国公開
2020年01月08日ロロの三浦直之は、演劇になじみのない若い世代に、今最も作品を届けられる作・演出家のひとりだと思う。新作『四角い2つのさみしい窓』は、解散公演に臨む劇団員たち、出産を控えた若い夫婦、そしてユビワとムオクと名乗る不思議な男女の3組が、海沿いの町に建てられたゴーストウォールという名の世界初の「透明な防潮堤」を目指して旅をする中で交差するロードームービー演劇だ。東日本大震災以降、被災した各地域では防潮堤の建設が進められている。その中で、景観に配慮して建てられたアクリル製の防潮堤から三浦が着想を得た。三浦直之は宮城県出身。小学3年生まで、特に被害の大きかった女川町で過ごした。震災時にはすでに東京で暮らしていた三浦は「宮城県の人間だから完全に非当事者ではないですけど、感覚的には非当事者側に近い」と震災との距離感を語った上で、今作に限らず「ずっと震災は僕の中で続いているモチーフ」と想いを込める。「今回もことさら震災を打ち出したいわけではないけれど、僕が生きていく中で、“分断”というのを強く感じていて。“分断”を超えていくのではなく、僕たちを“分断”しているその線を認識した上で共に生きることができないか、という問いは、この作品の中にも込められています」「透明な防潮堤」はそんな“分断”の象徴だ。震災のみならず、経済格差からジェンダーまで、近年、“分断”は社会を語る上で欠かせないワードとなっている。三浦直之の綴る作品は、非日常的な浮遊感とぬくもりを帯びながら、1987年生まれの三浦の社会観や家族観がダイレクトに反映されているところが面白い。たとえば、三浦がここ数年テーマとして取り組み続けている“集団”も、人とのつながりやコミュニティについて強い関心を寄せるミレニアル世代にとっては、共鳴しやすいトピックだ。「劇団って、どうしても主宰である僕が権力を握りやすい。そうしたいわゆる“家父長制”を乗り越えた集団をどうしたらつくれるかをずっと考えている」と構想の背景を明かす。今作でも家族という共同体が重点的に描かれているが、全体を通して浮かんでくるのは“関係性”というキーワードだ。「集団には役割というものがあって。たとえば劇団なら僕が演出家で、俳優たちには俳優という役割がある。でもその役割が固定化されず、状況によって変化したらどうなるだろうって。たとえば、ある場面では僕が父的ではあるけれど、別の場面では僕が子的になり、他の誰かが父的になったり母的になる。そんなふうに集団の中でコロコロと役割を組み替えていくようなコミュニティをつくれないかなということを考えながら作品を書いていきました」三浦直之撮影:三上ナツコロロも旗揚げから10周年を迎えた。メンバーの板橋駿谷が『なつぞら』で脚光を浴びるなど、取り巻く状況は変化期に差しかかっている。三浦もまた「俺はロロを続けなきゃいけないんだって、自分で自分に呪いをかけている部分があったことに、この作品をつくりながら気づいて。その思い自体はポジティブなものだと思っているんですけど、昔ほどそれに執着しなくなっているなとも感じはじめています」と心境の変化を見せる。「この先、ロロの作品で全員が揃うことってちょっとずつ少なくなっていくと思うんです。でも僕は、それでいいと思っていて。今回も駿谷さんはいないですけど、単にいないじゃなくて、“でも、いる”って感じられるような、今ここにいない人もどこかにいて、それも込みで集団って言えるようにしていけたら」何より三浦自身も外部の仕事が続いている。昨年は、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『逃げるは恥だが役に立つ』と人気原作の朗読劇を手がけ、脚本を担当したドラマ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』も高い評価を受けた。こうした原作ものを手がけたことで「他人が書いた言葉にどう向き合っていくか」に悩んだと言い、たとえば同性愛者の高校生の青春を描いた『腐女子〜』では「自分はゲイではないから、そこに対して変に感情移入した言葉を書くことは、むしろ原作に対して間違った行為なんじゃないか」と苦悩した。非当事者が、当事者の言葉を書く。それは、確かにある種の傲慢さを孕んだ行為だ。けれど、そんな傲慢さを敏感に察知し、真摯に向き合える繊細な感受性があるからこそ、三浦直之のつくる作品は人に優しいのだと思う。「自分は間違えるかもしれない、人を傷つけるかもしれないという怖さは今も続いています。でも、劇団は俳優と一緒につくるものだから。もし僕の言葉に対して違和感があるなら、必ず俳優が言ってくるだろうと信じて頑張って書くしかない」『四角い2つのさみしい窓』は1月19日(日)に阿南市情報文化センター コスモホールで徳島公演を行い、 1月30日(木)から2月16日(日)までこまばアゴラ劇場で東京公演を開催。その後、福島・三重をめぐる計4都市ツアーを予定している。取材・文:横川良明ロロ撮影:三上ナツコ
2020年01月08日2017年に日本初演され、熱狂的なファンを多数生んだ韓国産ミュージカル『フランケンシュタイン』が再演される。知らぬ者はいないゴシックロマンの名作を、大胆な脚色と、難解がゆえに癖になる音楽によって舞台化した作品。また、メインキャスト全員が一人二役を演じるというトリッキーな趣向も人気の秘密で、今回は中川晃教と柿澤勇人(Wキャスト)、加藤和樹と小西遼生(同)、音月桂、鈴木壮馬、相島一之が続投するほか、ミュージカル初挑戦の露崎春女がエレン/エヴァ役として新たに名を連ねる。舞台は19世紀のヨーロッパ。科学者のビクター・フランケンシュタイン(中川/柿澤)は、戦場でアンリ・デュプレ(加藤/小西)の命を救い、ふたりは固い友情で結ばれる。“生命創造”に挑むビクターに感銘を受け、研究を手伝うようになるアンリ。だが彼は、殺人事件に巻き込まれたビクターを救おうとして命を落としてしまう。自らの研究のすべてを注ぎ込み、アンリを生き返らせようとするビクター。だが誕生したのは、アンリの記憶を失った“怪物”だった……。人類の飽くなき探究心、そして愛と友情の物語がスピーディに繰り広げられるミュージカル『フランケンシュタイン』は、本日1月8日から30日(木)まで東京・日生劇場、2月14日(金)から16日(日)まで愛知県芸術劇場 大ホール、2月20日(木)から24日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。文:町田麻子
2020年01月08日