ぴあがお届けする新着記事一覧 (875/897)
ジェフリー・ディーン・モーガンが『Shrine』に主演することになった。これは同名のホラー小説を映画化するもので、プロデューサーにはサム・ライミも名を連ねる。監督、脚色はエヴァン・スピリオトプロス。モーガンが演じるのは、落ち目のジャーナリスト。ある時、東海岸の小さな街で、ある“ミラクル”を発見した彼は、それをキャリアの復活に利用する。しかし、その“ミラクル”には、恐ろしい側面もあった。撮影は来年2月にスタートの予定。モーガンは『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』『ウォーキング・デッド』などテレビドラマで主に活躍。映画の代表作には『ウォッチメン』などがある。文=猿渡由紀
2019年09月19日韓国の俊英チョ・ソンジンが第17回ショパン国際ピアノコンクールを制覇してからすでに4年の歳月が過ぎようとしている。この間、常にピアノ界の第一線で活躍を続けたチョ・ソンジンの存在感はますます大きくなり、たくましさを増した印象だ。そのレパートリーも、得意のショパンはもとよりモーツァルトやドビュッシーなどなど、自らの可能性を確かめるかのように慎重に広げられてきたことも功を奏し、今や押しも押されもしないピアノ界のスターとして認知されている。まさにショパン国際ピアノコンクールの栄光の歴史に名を刻むにふさわしい存在と言えるだろう。そのチョ・ソンジンが今回のリサイタルで披露するのは、モーツァルトの「幻想曲ニ短調」&ピアノソナタ第3番に、シューベルトの「さすらい人幻想曲」。そして、ベルク&リストのピアノ・ソナタという、ピアノファン垂涎のプログラムだ。特に気になるのが後半のベルクとリストの2つのソナタ。ともに「ロ短調」で書かれたこの2曲の存在感は、ピアノの歴史の中でも特筆モノだ。このよりすぐりの名曲に対峙するチョ・ソンジンの心意気やいかに。俊英の今を聴く上で最良の時間がここにある。◆公演概要9月24日(火)サントリーホール大ホール「チョ・ソンジンピアノ・リサイタル」◆チョ・ソンジンSeong-Jin Cho(ピアノ, Piano)(c)Harald Hoffmann DG2015年10月第17回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝、ポロネーズ賞も同時受賞し、国際的な脚光を浴びる。卓越したテクニックと透明で美しい音色、身体中から溢れ出る音楽性が聴く人の心を打ち、若き世代で最も際立つピアニストの一人として、高く評価されている。1994年ソウル生まれ。2008年モスクワ・ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝、2009年浜松国際ピアノ・コンクールでは15歳で最年少優勝を果たし、2011年チャイコフスキー及び2014年ルービン・シュタイン国際コンクールで第3位受賞。これまでにチョン・ミュンフン、マゼール、ヤンソンス、ゲルギエフ、プレトニョフ、アシュケナージ、ラトルなどの著名な指揮者の指揮の下、ベルリン・フィル、バイエルン放送響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ミュンヘン・フィル、フィルハーモニア管、フランス国立放送フィル、チェコ・フィル、ブダペスト祝祭管、マリインスキー歌劇場管、ロシア・ナショナル管、デンマーク放送響などの世界一流のオーケストラと共演。また、カーネギー・ホール、コンセルトヘボウ、ロッテ・ホール、ラ・セーヌ・ミュージカル、マリインスキー歌劇場をはじめとする世界を代表するコンサートホールでリサイタルを行っている。現在ベルリン在住。老舗ドイツ・グラモフォン・レーベルと専属契約を結び数々のCDが発売されており、最新録音は「モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、ピアノ・ソナタ第3番、第12番」。
2019年09月19日『ターミネーター』『ターミネーター2』を作り上げたジェームズ・キャメロン、アーノルド・シュワルツネッガー、リンダ・ハミルトンらが約30年ぶりに再集結し、『ターミネーター2』の正当な続編となるシリーズ最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』が、11月8日(金)に公開される。この度、作品に登場する登場人物たちがそれぞれにフィーチャーされた、複数のキャラクターポスターが公開された。『ターミネーター:ニュー・フェイト』全キャラクターポスターこの度公開されたポスターは、サラ・コナー(左上)とT-800(右上)、新キャラクターとなる謎の戦士グレースと人類の命運を握るダニー(左下)、そして最新型のターミネーターREV-9(右下)がそれぞれに写し出されたもの。シュワルツェネッガーが演じるT-800と、シリーズのレジェンドとしてファンからも根強い人気を博してきた、ハミルトン演じるサラ・コナーは、黒いサングラスに銃を構えた姿を見せる。『ターミネーター』、そして『ターミネーター2』のポスターといえば、銃を片手に革ジャンにサングラス姿のT-800が印象的だったが、本作ではついにT-800がサングラスを装着。新しさのなかにも“ターミネーター”の伝統を踏襲する姿勢が感じられる。また、コンビで写っているのは、今回の物語のカギを握る女性ダニーと、彼女を守るために未来から送り込まれてきた戦士グレース。グレースの外見は一見すると普通の女性のようにみえるが、じつはターミネーターと互角に渡り合えるほどに強化された兵士。ターミネーターハントを長年続けてきたサラ・コナーに「初めて見るタイプ」と言わしめる登場人物だ。そして人類の敵であり、いまからシリーズ最凶と呼び声の高い、最新型ターミネーターREV-9。ターミネーターの象徴とも言える骸骨を思わせる金属の頭部と、赤い冷徹な眼差しが、恐怖の再来を予感させる。人間のような自然な微笑みを見せながら、ターゲットの息の根を止めるべく、執拗に攻撃を仕掛けてくるその様は、まさに恐怖の化身だ。これらのキャラクターたちの激しい戦闘を予感させるように、それぞれの背後に暗雲が立ち込めたり暗闇になっていたりと、ポスターは全体に不穏な空気を漂わせている。『ターミネーター:ニュー・フェイト』11月8日(金)公開
2019年09月19日雑誌『Quick Japan』が開催する「Quick Japan LIVE -1冊目-」が本日9月19日に渋谷WWW Xにて行われる。『Quick Japan』は1994年の創刊から絶えず刊行を続け、今年25周年を迎えたユース・カルチャー誌。毎回編集部の独自の視点から、これまでにも石野卓球、Perfume、ももいろクローバーZ、銀杏BOYZ、椎名林檎、小沢健二などを取り上げてきた。その『Quick JAPAN』が今年5月10日に行われた記念ライブ「Quick Japan 創刊記念LIVE」を皮切りにライブ事業に進出し、開催しているのが本イベント。本日出演するのは、Mellow Youth、ユアネス、FIVE NEW OLD、Ghost like girlfriend、Lucky Kilimanjaroの5組。いずれも各方面から支持を受けている、今最も旬なバンドばかりだ。最前線の情報と感性を体感できる豪華イベントに期待したい。■公演情報「Quick Japan LIVE -1冊目-」日時:9月19日(木)出演:FIVE NEW OLD / Ghost like girlfriend / Lucky Kilimanjaro / ユアネス / O.A. Mellow Youth開場:18:30/開演 19:00場所:渋谷WWWX
2019年09月19日『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、あらためて演技や存在感への評価が高まっているブラッド・ピット。そんな彼が製作を務めた映画『アド・アストラ』のなかで自ら演じた役は、宇宙飛行士だ。ピットが演じるエリート宇宙飛行士のロイに、ある日、「自分の父親が生きている」という情報がもたらされる。じつはロイの父親は、16年前に地球外生命体の探索のため宇宙に旅立って以来、数十億キロも離れた太陽系の彼方で消息不明になっていたのだ。ロイは父親が、太陽系が滅びるかもしれない実験に関わっていたことを知り、彼に会うために宇宙へと飛び立つ……。ロイの父親を演じるのは、トミー・リー・ジョーンズ。ほか、リブ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランドが共演している。ジェームズ・グレイ監督(『リトル・オデッサ』、『エヴァの告白』)が、本作のストーリーをジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』に例えたように、ロイが辿る宇宙の旅は、小説が示したような精神世界の探求ともつながっている。じつはピットは先日、ハリウッド俳優としての活動を制限し、自身のスタジオでのプロデュース業に力を入れていくと、公に語ったばかり。奥深い世界に迷い込んでいく難しい役どこを演じるブラピの姿を、いまのうちに目に焼き付けておきたい。『アド・アストラ』9月20日(金)公開
2019年09月19日M・ナイト・シャマランが、次回作を2本準備していることが分かった。どちらもスリラーで、『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』の過去作3本を北米配給したユニバーサルが公開する。これら3本の製作費はシャマランが自腹で出したが、次の2本も同様の取り決めになるようだ。1本目は2021年2月、2本目は2023年2月に公開の予定。内容、キャストなどは分かっていない。シャマランの次回作は、Apple TV+が配信する『Servant』。10話構成の30分ドラマで、そのうち2話を自ら監督している。出演はローレン・アンブローズ、ルパート・グリントら。文=猿渡由紀
2019年09月18日公演タイトルにもなっているゴドフスキーの『ショパンのエチュードによる53の練習曲集』とは、いったいいかなる作品なのだろう。ただでさえ難しいとされるショパンのエチュード(練習曲集)に、ポーランド(現在のリトアニア)生まれの作曲家にしてピアニスト、レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938)が手を加えてさらに難しくしたというこの作品。日本で全曲演奏されるのは今回が初めてというだけでも興味深い。ゴドフスキーによる編曲の目的は、更に高度なピアノ技法に到達するための練習曲の創造であって、コンサート用により素敵な作品を生み出すためではないというあたりも徹底している。というわけで、この恐るべき作品を弾きこなせるピアニストがこの世にいったい何人存在するのかという難曲中の難曲が誕生したのだ。今回の“全曲演奏”という日本初の企てに白羽の矢が当てられたピアニストは、イタリアの鬼才フランチェスコ・リベッタ。すでにミラノとナポリでは“全曲演奏”を行っているピアノ界屈指の超絶技巧の持ち主だ。9月23日のコンサートでは、ショパンのエチュード作品10ベースと作品25ベースが、昼夜2公演に分けて披露される。弾くのはもちろん、聴くのにもそれなりの気合が求められそうなこの公演。まさに前代未聞の体験が目前だ。◆公演概要9月23日(月)戸塚区民文化センターさくらプラザホール「ゴドフスキー『ショパンのエチュードによる53の練習曲集』全曲演奏会出演:フランチェスコ・リベッタ(ピアノ)フランチェスコ・リベッタ1968 年イタリアのレッチェ生まれ。ヴィットリア・デ・ドンノに音楽の手ほどきを受け、パリでジャック・カステレードに作曲や管弦楽法を学びIRCAM (フランス国立音響音楽研究所)にも在籍。チッコリーニには「彼の世代では最も才能豊かなピアニスト」と評された。兵役後、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏会(1993/94年)や、ゴドフスキーの「ショパンのエチュードによる53の練習曲」全曲演奏会で高い評価を得た。これまでにこの作品の全曲演奏は以下で開催している。ナルド(イタリア、1989年……おそらく世界初)、ガラティナ(イタリア、1990年)、ミラノ(1994/5年)、ナポリ(1995年)、フィレンツェ(1995/6年)、ミラノ(2006年)、ブラジリア(2010年)、マイアミ(2018年)。ほかにこの曲集の全曲演奏をしているピアニストとして確認できているのは2人だけで、現時点でリベッタがもっとも多く演奏しているピアニストと言えるだろう。これまでの共演者としてはリフシッツ(ピアノ)、ヘンデル(ヴァイオリン)、フラッチ(バレエ)などが挙げられ、「マイアミ・国際ピアノ・フェスティバル」にはここ15 年以上連続出演。CD/DVD のリリースはVAI社を中心に20 種近くに及ぶ。1999 年、2001年、2014年に来日している。
2019年09月18日米俳優のブラッド・ピットが主演作『アド・アストラ』(ジェームズ・グレイ監督)を引っ提げ、通算12度目のプロモーション来日を果たした。ピット演じる主人公の宇宙飛行士が、知的生命体探索のために消息を絶った父親の行方を追って、壮大な宇宙の冒険へと旅立つスペクタクル超大作だ。深遠なドラマ性が大きな見どころで、先日閉幕した第76回ヴェネチア映画祭でワールドプレミア上映されるやいなや、批評家から大絶賛を受けた。「SF作品には、すでに数多くの名作があるから、何か新しい価値を見い出せるアイデアでなければ、やる気はなかった。脚本も手がけるジェームズの発想は、とても斬新で魅力を感じたよ。いわゆるクールな近未来ではない、現実的な機能性を追求した世界観も見事だった。実はこの作品は、行方不明になった父親を探すというストーリーを通して、主人公が自分自身を探し求める“旅”を描いている。いわば『2001年宇宙の旅』と『地獄の黙示録』の融合だ。主人公の孤独と葛藤を映し出す舞台として、果てしない闇である宇宙こそ最高なんだ」絶賛されるのは、作品だけではない。ピット本人が語る「主人公の孤独と葛藤」を体現した演技には「キャリア最高」「アカデミー賞候補は確実」とかつてない称賛の声が寄せられているのだ。「(主人公の)ロイの繊細な物語を演じるのは難しかった」と振り返るピット。「父との関係性に自戒の念を抱いているし、ロイ自身も複雑でパーフェクトな人物ではない。それを表に出すこともしないんだ。だから、ジェームズには『とにかく抑えた演技をするつもりだ』と伝えた。もし、カメラに映った演技が平面過ぎたら、遠慮なく言って欲しいともね。非常に内面的な演技を心がけたんだ」。宇宙服を着ての演技は「毎日、ピーターパンみたいにワイヤーに吊るされていて、きつかったよ(笑)」と明かしてくれた。まさに心身を追い込んで、演技に打ち込んだ『アド・アストラ』。それだけに、一部で報じられている“俳優休業説”はファンならずとも無視できない。もしや本作で燃え尽きてしまった?「僕自身、その報道は読んでいないんだよ(笑)。これまで通り、心惹かれる企画があれば、俳優として、プロデューサーとして挑戦していくつもりだよ。ただ、最近“心の平穏”について考えることは増えたかもね。いつか、デビッド・ボウイのように優雅に(表舞台から)去ることができれば……なんて思うんだ」製作を手がけるのは、アカデミー賞作品賞に輝く『ムーンライト』『それでも夜は明ける』の「PLAN B」。ピットが率いる製作プロダクションは、いまやハリウッド中がその動向を注目する存在だ。「この20年で、業界全体が大きな変化に直面している。具体的には映画製作が両極化し、作家性が高い中規模の作品にゴーサインが出にくい。そういう状況を打破する手助けができるのは、僕としても幸運であり喜びだ。プロデューサーと俳優の両立は責任も増えるけど、とてもエキサイティングだよ」写真・取材・文:内田涼『アド・アストラ』9月20日(金)より全国公開
2019年09月18日本日9月18日、向井太一のニューアルバム『SAVAGE』が発売された。「SUMMER SONIC 2019」の出演、iriやtofubeatsらを迎えた対バンツアー「BDP TOUR」の成功も記憶に新しい向井。その人気は日本国内および、アジアでも高まっている。彼の新作『SAVAGE』は昨年リリースした『PURE』以来、約1年ぶりとなる3枚目のアルバム。収録曲はフランスで撮影されたミュージックビデオが既に公開されている『Savage』、2017年のグラミー賞ノミネーターであるstarRoがプロデュースした『ICBU』をはじめとした全11曲(ボーナストラック含め)となっている。またプロデューサーとして、LAのKero One、SoulflexのMori Zentaro、Shin Sakiura、Opus Inn、grooveman Spot、CELSIOR COUPEらも参加。ジャケットデザインも海外デザイナーと作り上げた、こだわりのアートワークとなった。向井は10月から全国6カ所でのライブをスタートさせる。この新作をチェックして、ぜひライブに足を運んでほしい。■リリース情報向井太一『SAVAGE』CD01. Confession02. Runnin’03. Savage04. ICBU05. 君へ06. Can’t breathe07. Voice Mail08. 最後は勝つ09. 道10. Dying YoungBonus Track. I Like It<DVD>(初回限定盤のみ)“PURE TOUR 2018-2019” 2019.02.01 at Osaka BIGCAT01. リセット02. Crazy03. 眠らない街04. Break up05. Siren06. Pure
2019年09月18日2003年にダンサーとボーカリスト計7名により結成され、舞台を中心に活動しながら、2013年にはメジャーデビューも果たしたDIAMOND☆DOGS。メンバーふたりの卒業に伴い、2018年よりグループとしては充電期間に入り個々での活動を続けていたが、2019年夏に新メンバーを加えて再始動した。再始動以来2作目となる『ODYSSEY』が、本日9月18日に東京・博品館劇場で開幕する。新生DIAMOND☆DOGSのメンバーは、リーダーの東山義久を筆頭に、中塚皓平、和田泰右、咲山類、そして新たに加わった廣瀬真平、新開理雄、Homerの7人。ここに長澤風海、法月康平、木村咲哉、RIHITO、浅川文也を加えた計12人が出演する『ODYSSEY』のコンセプトは、「すべての出演ダンサーが主役」。誰かひとりが構成・振付を行うのではなく、ひとりひとりの意見が反映されたシーンが「花束」のように融合する舞台を目指す。ダンサーや振付師として活躍するのみならず、今やミュージカルの舞台にも欠かせない存在となっている彼ら。『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役も務めた東山や、『メリー・ポピンズ』で強い印象を残した長澤、『ビリー・エリオット』初代タイトルロールの木村らが力を出し合って作る舞台は、きっとサブタイトル通りの「エンタテインメント・スーパー・ダンス・シアター」となることだろう。文:町田麻子
2019年09月18日有村架純、坂口健太郎主演のWOWOW『連続ドラマW そして、生きる』の全6話を凝縮し、未公開シーンを盛り込んで再編集した『劇場版 そして、生きる』。公開決定への支持の声が高まりとともに公開規模が拡大し、9月27日(金)からスタートする全国29館にくわえ、10月以降に公開される劇場も決定。この度、そんな本作のスチール写真が公開された。『連続ドラマW そして、生きる』は、岡田惠和が紡いだオリジナルストーリーを、『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督が映像化したヒューマンラブストーリー作品。東日本大震災にみまわれた東北、そして東京、フィリピンを舞台に、登場人物たちがさまざまな逆境に左右されながらも力強く生きていく姿を描く。運命的な出会いを果たすふたりの主人公、瞳子と清隆を演じるのは、有村と坂口。さらに、瞳子の友人の韓国人ハン・ユリ役に女性アイドルグループKARAの元メンバー知英、瞳子に想いを寄せる高校の後輩、久保真二役に岡山天音、被災地・気仙沼で理髪店を営む坂本役に萩原聖人、瞳子の育ての父親・和孝役に光石研、清隆の母親・美恵子役に南果歩と、実力派俳優陣が集結している。映画の完成を見届けた月川翔監督は涙を浮かべ、「自分たちの仕事を心から誇りに思える、そんな作品になった」と手応えを語っている。劇場版の公開決定後、ドラマ視聴者・未視聴者の喜びの声がSNSなどで湧き立ち、公開規模が拡大、全国29館で公開スタートを迎えることになった。さらに10月以降から上映される劇場も決定。現時点での上映館は以下の通りだ。【10月18日(金)から】チネ・ラヴィータ(宮城)、塚口サンサン劇場(兵庫)、福山駅前シネマモード(広島)【10月25日(金)から】池袋HUMAXシネマズ(東京)、成田HUMAXシネマズ(千葉)、フォーラム盛岡(岩手)、フォーラム八戸(青森)【11月2日(土)から】日田シネマテーク・リベルテ(大分)、11月8日週からはフォーラム山形・フォーラム東根(山形)、シネマジャック&ベティ(神奈川)この度公開されたスチール写真3枚の内容は、撮影当時のリラックスしたオフショット。17歳の瞳子役を演じた有村が高校の制服を着た姿や、気仙沼ロケで出演者たちが仲良く並んだ様子、ボランティア活動を演じた現場での様子が写し出されている。
2019年09月17日「ぴあ」調査による2019年9月13日、14日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、強い絆で結ばれた一匹の犬と飼い主の奇跡を描いた感動作『僕のワンダフル・ジャーニー』が第1位になった。本作は、飼い主のイーサンのために何度も生まれ変わりを繰り返す犬ベイリーの姿を描いた『僕のワンダフル・ライフ』(2017年公開)の続編。新たな家族が加わったイーサンから、ある願いを託された犬のベイリーの奮闘と転生がドラマチックに描かれる。出口調査では「前作を観たので気になって」と話す人が多く、中には「他の作品を観にきたときにたまたま予告が流れて、それだけで泣けたから」と話す人も。観客からは「今回は人間模様をメインに描いていて、より感情移入しやすくて涙がでた」「動物のまっすぐな愛が伝わってくる素敵な映画だった」「イーサンとベイリーの関係に憧れる」「飼っている犬に会いたくなった!」などの声が寄せられ、「思い出すだけで涙が出ちゃう…・・・」と声を詰まらせる人もいた。また「愛するとはこういう事なんだと。見返りを求めない愛に感動した」「犬目線での人間関係が描かれているのが面白い。私も犬を飼っているので、こういう風に見られているのかなって思った」「犬好きじゃなくても愛にあふれた作品なので幸せな気持ちになれると思う」「犬は人間よりもかしこい動物だなって感じた。生まれ変わったら犬になりたい」などのコメントもあった。(本ランキングは、9/13(金)、14(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年09月17日舞台は日本海側の漁港町にある木造アパート。漁師仲間が集い酒を酌み交わすとき、その隣室には、痴呆の進む老母の介護に明け暮れる中年男とその娘の姿がある……。隣りあいながらも重なることのない二つの部屋の日常を、ハイパーリアルな美術と淡々とした語り口で鮮やかに印象づける、庭劇団ペニノ『笑顔の砦』(2006年初演)。そのリクリエーション版が昨年11月の大阪に引き続き、横浜のKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで9月19日に幕を開ける。今公演は2016年に大阪で上演された『ダークマスター』(2003年初演)で出会った、関西のキャスト、スタッフとの協同作業によるもの。同じ座組でこの2作を続けて取り組むことは、主宰のタニノクロウの十数年越しのアイデアの実現でもあるという。「ペニノには所属する役者がいないんですけど、この作品をつくった当時はちょっと“劇団みたいなことをやってみたい”とも思っていて。直前に再演していた『ダークマスター』とまったく同じ座組で、内容が表裏になっているようなものをやろうと考えたんです。『ダークマスター』はブラックファンタジーで、『笑顔の砦』は人情話。あっちが上階と下階の支配の関係ならこっちは隣り合う部屋の関係で、出てくる食べ物も向こうは洋食でこっちは和食、みたいな。ただ、当時は同じ座組で上演することはできなくて。それが今回は実現できそうだったんです。それに、『ダークマスター2016』の稽古で使った城崎アートセンターがとてもいい環境で。何より海があって川があって、山があって温泉があって……っていう周囲の風景が、僕の故郷の富山や、この作品で描いた世界とよく似ていた。それで、城崎で『笑顔の砦』をリメイクすることには何か大きな意味があるだろうと考えるようになりました」大掛かりな回転舞台で、ひなびた温泉宿に流れる独特の時間を表現した『地獄谷温泉無明ノ宿』(2015年初演)など、独自の空間設計にこだわりを見せるタニノだが、その感性はむしろ外の世界へ広く放たれている。「僕は2011年まで精神科医をやっていたんですが、来る人来る人、人間のことばっかり言うんです。だけど人って、人同士だけで影響しあっているわけじゃないですよね。たまたまつくった飯とか、風の音、そういうものにも影響されている可能性は大いにあって。生活サイクルもテンションも異なる二つの部屋を隣り合わせにして見せようと思ったのには、そういう意図もありました。関係ないようで関係し合っているもの。稽古で見つめようと思っているのは、当時も今もそのことです」。二つの部屋、異なるコミュニティと謂う枠組みは初演と同じだが、セリフは一つをのぞき、全て書き換えた。「昔の作品って恥ずかしくて観たり読んだりできないんです。だから気持ちとしてはほぼ新作。当て書きもしました。劇団だったらそうしますよね(笑)。ありがたいことに2016年版『ダークマスター』も大阪、東京、仙台、フランスと公演ができ、この後も予定がある。そういう旅や城崎での稽古を通して、この座組ともより深く知り合うことができ、想像で書くよりもさらに濃いものをつくることができました」。一連のリクリエーションの喜びは「仲良くなること、楽しめること」だという。「新作をつくるほどには刺激的ではないかもしれない。ただ、誰に頼まれたわけでもなく、この喜びを自分自身が求めているんです」。新たな台本にもそのスタンスは色濃く反映されている。「『笑顔の砦』というタイトルは、もともと、気の合う仲間のコミュニティをイメージしたものです。初演ではそういった“砦”も簡単に壊れてしまうものなんだ、という脆さを意識していたと思います。でも今回はむしろ、弱々しくても残り続けてほしいという願いを込めて書きました。それこそこの芝居をつくる僕らも、またこうして集まることができたけど、若い連中もいるから、きっと、ずっと一緒ではいられない。それでも何か残るものがあれば……っていう気持ちも現れているはずです」。人の営みを俯瞰する作品づくりの一方で、決してシニカルを気取ることはない。今のところ俳優たちを劇団に迎える予定はないが、「家族が大切だったり、地元で公演するってなればすごくモチベーションもあがるし、自分はすごい『土着の人間』だと思います。だから、最終的には何かのため、誰かのために作品をつくることにはなるんじゃないかな」とも語る。リクリエーション版『笑顔の砦』は、そんなタニノの、ストレートな本心、愛が垣間見える作品ともなりそうだ。取材・文:鈴木理映子
2019年09月17日9月14日、15日の全国映画動員ランキングは、日本の政界を舞台にした三谷幸喜監督の新作『記憶にございません!』(全国352館)が初登場で首位を飾った。公開2週目の『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』(全国292館)は先週1位から2位に。公開9週目の『天気の子』(全国365館)は先週2位から3位になった。太宰治の名作が誕生した舞台裏を虚実を交えて描いた蜷川実花監督の『人間失格 太宰治と3人の女たち』(全国320館)は初登場4位。公開6週目の『ライオン・キング』(全国373館)は先週3位から5位になった。公開4週目の『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(全国314館)は先週4位から6位に。そのほか新作では犬と恩人である飼い主の絆を描いた感動作の続編『僕のワンダフル・ジャーニー』(全国254館)が初登場7位に入った。また、公開2週目の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』(全国83館)は先週6位から8位になった。次週は『アイネクライネナハトムジーク』『アド・アストラ』『アナベル 死霊博物館』『3人の信長』『HELLO WORLD』『見えない目撃者』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『記憶にございません!』2位『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』3位『天気の子』4位『人間失格 太宰治と3人の女たち』5位『ライオン・キング』6位『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』7位『僕のワンダフル・ジャーニー』8位『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』9位『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』10位『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年09月17日9月20日(金)より東京芸術劇場 シアターイーストにて、贅沢貧乏の『ミクスチュア』が上演される。主宰の山田由梨は27歳。2012年、20歳で贅沢貧乏を旗揚げ。実際のアパートや一軒家を丸ごと使ってつくる作品で注目を集め、2年前の『フィクション・シティー』で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされた。今回はそれ以来2年ぶりの劇場公演となる。「家とかアパート、ビルなどいろんな場所を経験してみると、劇場ってふしぎな場所だなあと思います。いわゆるブラックボックスで、演劇をするための箱が用意されているってことが。私は家の話をやるときは家で上演するという形をとってきた。だから劇場でやるときは、ちょっと不自然な、ふしぎなものを置きたくなります。舞台美術もですが、お話としても」現代の空気を反映した題材を、ポップに立ち上げる。そんな作品を作ってきた山田由梨は、演劇の「場」にとても意識的な作り手だ。家公演ではリアリティあふれる物語を描くが、劇場での上演作となると少し手ざわりが異なる。さらに今回は、作品づくりのプロセスで新たな試みをしているのだという。「今回はふたりのダンサーにキャストに入ってもらいました。会話とか言葉で見せるものよりも、もっと大きなイメージを伝えたい。お客さんに頭で理解してもらうのではなく、視覚的な印象が頭の中で意味とつながるような瞬間が作れたらいいなと思っています。だから今回は“こういうシーンを作りたいんだけど、ちょっとアイデアを出しあわない?”という形でシーンの意図だけを伝えてキャストに動いてもらい、そこでできあがったものに会話を加えるという作り方をしています」昨年、城崎国際アートセンターで滞在制作をしていたときに試した即興的な作り方も取り入れつつ、身体、視覚、言語それぞれで伝えられることをミックスさせようとしているのだ。「やりたいことを元に書いたものと身体表現とを組み合わせてみると、予想と違うものが見えてきたりする。それが私にとってはすごく新鮮です」テーマは前作から引き続き「カテゴライズ」への抵抗、違和感。「前作は性別というカテゴライズについての物語だったんですが、さらにそれが、人間、動物とか、本能、理性とか、そういうものが対立したり混じり合う作品になりそうです。稽古をしていくうちに“カテゴライズ”の枠が広がって、もともと考えていたものよりも大きな枠の中での人間という存在が浮かび上がってきたんです。だから、ふだん生活しているうえでは見えないような人間の姿が見られる瞬間がたくさんあると思います。その辺を楽しみに観てもらえたら」公演ごとに劇団への注目度は高まっているが、気負った様子はない。「認知度とか、戯曲賞とか、気にしていた時期もありますけど、歳月を重ねるごとにその感覚はなくなってきました。期待とは関係なく、そのときやりたいことを素直にやっていけたらと思っています」俳優として外部の舞台やCMなどに出演したり、演出家としてケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲『4 A.M』を演出したりと、山田自身の活躍の場も広がっているが、贅沢貧乏という場は彼女にとって揺るぎないものであるようだ。「贅沢貧乏での創作は、作・演出というより“作る人”の感覚でいるので、劇作家、演出家の区別はあまりありません。仕事というよりも、自分の人生の中で考えなきゃいけないことを考えてアウトプットする場です。日常の中で感じた違和感を見逃さず、社会や自分たち自身のことを考える場として、作品づくりを続けられたらと思います」取材・文:釣木文恵
2019年09月17日マーゴット・ロビーが『Fools Day』に出演する方向だ。プロデューサーも兼任する。数多くの映画祭で好評を得た短編映画を長編映画化するもので、監督はオリジナルを手がけたコーディ・ブルー・スナイダー。コメディ映画で、主人公は小学校4年生の子供たち。エイプリルフールの日にやったおふざけのせいで先生が死んでしまった時、刑務所に行くのを恐れた彼らは、なんとか死体を隠そうとする。ロビーは、この先生を演じることになるようだ。製作、配給はニューラインシネマ。ロビーの最近作は、現在劇場公開中の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。次回作は『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ映画『Birds of Prey』。文=猿渡由紀
2019年09月17日EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表の別所哲也、作詞家小竹正人の3人によって打ち出されたた『CINEMA FIGHTERS project』は、2017年の第1弾、2018年の第2弾に続き、今回が第3弾となる。今作『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は、“運命”と“奇跡”が生み出した出会いや、初恋を描く青春ラブストーリー、愛を知らないで育ったアウトローな男と、愛を乞うことで生き延びてきた娼婦の物語など、心に響くドラマを展開し、見る者を映画作品の世界へ魅了させる内容となってる。この度、そんな本作の予告編と場面写真が公開された。本作には、三池崇史、行定勲、松永大司、洞内広樹、井上博貴が監督として参加。三池監督の『Beautiful』には EXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林直己( EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、松永監督の『On The Way』には今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、洞内監督の『GHOSTING』には佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)井上監督の『魔女に焦がれて』には佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)が出演。そして第3弾の主題歌には、Crystal Kay、Leola、RYUJI IMAICHI、LISA、琉衣による5つの楽曲が起用されている。この度公開となった予告編には、5つの物語の美しい映像と楽曲がすべて盛り込まれ、それぞれの監督がショートフィルムへの熱い思いを語っている。また、各ストーリーの象徴的なセリフも聞き取ることができ、豪華監督と映像、音楽の新体験に期待が膨らむものとなっている。今作が俳優デビューとなる今市隆二の姿も映し出され、観る者の感情に共鳴するような演技が冴えわたる。同時公開となった場面写真では、主人公たちの真剣な眼差しが切り取られており、それぞれの物語の重要な場面も公開。『海風』より、食卓を囲む蓮(小林)と蘭(秋山菜津子)の姿や、『On The Way』より、メキシコの街に腰を下ろし物憂げな表情を浮かべる健太(今市)など、予告編とともに、5作品の世界観を感じ取れる場面写真となっている。『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』11月8日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開
2019年09月17日トロント映画祭が、現地時間15日に閉幕した。観客賞を受賞したのは、タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』(来年1月日本公開予定)。第2次大戦時を舞台にした、笑いと感動の映画で、主人公ジョジョは、ナチに憧れるドイツ人少年。ヒトラーは彼の想像の中にもしょっちゅう出てくる特別な存在だが、ある時、母がユダヤ人の少女を家の中に匿っていることを知る。母を演じるのはスカーレット・ヨハンソン。ヒトラーをワイティティ監督、ジョジョにとって教官となるナチの軍人をサム・ロックウェルが演じている。次点は、やはりヨハンソンが出演する『Marriage Story』(Netflixが世界配信)。こちらの映画で、ヨハンソンの役は、夫と離婚すると決めた、ひとり息子を持つ妻だ。監督、脚本はノア・バームバック。3位はカンヌで最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(来年1月日本公開予定)だった。トロント映画祭の最高賞に当たる観客賞は、カンヌ、ヴェチア、ベルリンと違い、審査員でなく、その名のとおり一般観客が投票で決める。つまり、アカデミー会員が投票するオスカーとは、まるっきり投票者が被らないのだが、この賞を取った作品がオスカーでも大健闘する確率は、極めて高い。昨年も、ここで観客賞を取った『グリーンブック』がオスカー作品賞を受賞したし、ほかにも『それでも夜は明ける』『英国王のスピーチ』『スラムドッグ$ミリオネア』『アメリカン・ビューティ』などが、同じ道を辿っている。昨年の受賞作『スリー・ビルボード』、そのひとつ前の『ラ・ラ・ランド』も、オスカー作品賞を最後まで争った。『ジョジョ・ラビット』『Marriage Story』『パラサイト 半地下の家族』は、上映が行われた時からどれも観客、ジャーナリストの間で非常に受けが良く、この結果は決して驚きではなかった。ただ、やや残念なのは、これら3本とも男性監督の作品であること。今年、トロントは女性監督の作品を積極的に上映するだけでなく、ウェブサイトやメールを通じても、彼女らの映画を観に行くことを観客や記者に奨励し続けたのだ。それらの中には、マリエル・ヘラー監督、トム・ハンクス主演の『A Beautiful Day in the Neighborhood』、 ロレーン・スカーファリア監督、ジェニファー・ロペス主演の『Hustlers』、ガブリエラ・カウパースウェイト監督の「The Friend」、ジュリー・デルピー監督の『My Zoe』、ブライス・ダラス・ハワード監督のドキュメンタリー『Dads』などがあった。カンヌやヴェネチアは、この面において今も非常に遅れを取っているだけに、トロント映画祭の姿勢には、大きな拍手を贈りたいと思う。取材・文=猿渡由紀
2019年09月17日木村文乃主演で、2015年『石の繭』、2016年『水晶の鼓動』として放送され大ヒットしたクライムサスペンスシリーズ『殺人分析班』の第3弾『連続ドラマW 蝶の力学 殺人分析班』が、11月17日(日)よりスタート。この度、ポスタービジュアルが公開された。今作では、遺体の首に青い花が活けられる連続猟奇殺人事件が発生。麻見和史著の原作シリーズの中でも、最もミステリー要素が強く、難解な事件が描かれる。キャストは、主人公・如月塔子役の木村や、先輩刑事・鷹野秀昭役の青木崇高らお馴染みのメンバーが集結。今回、頼れる相棒の鷹野の異動が数日後に迫る中、難解な事件の捜査に行き詰まる塔子の不安と葛藤を木村がどう表現するのかに期待が高まる。監督を務めるのは、シリーズ全作の世界観を構築する、内片輝。脚本は、濃厚な刑事ドラマを世に送り出してきた穴吹一朗だ。なお本作は、4K・HDR(ハイダイナミックレンジ)版も制作される。公開されたポスタービジュアルは、木村演じる塔子が浅瀬に浮かんでいるデザインで、絵画的な美しさを感じさせ、生と死の狭間で揺れる彼女の姿を表現している。そして、本作のタイトルにもある“蝶”が水辺を舞っている様子も。“蝶の力学”とは、“ほんの些細なことが、徐々にとんでもない大きな現象の引き金に繋がる”という“バタフライ効果”を意味している。また、ポスターには殺害現場に残される“青い花”が塔子の周りに浮いている。向かって右上がブルーデージー、左上がスターチス、胸元にあるのが勿忘草で、メインコピーにもあるように、これらをはじめとする青い花が事件を解決に導く鍵となってくる。“蝶”、“青い花”のキーワードから、殺人分析班がどう“筋読み”するのか、本編への期待が高まる。下部の小窓写真には鷹野をはじめとするお馴染みの面々が顔を揃え、先日出演情報が発表となった法医学者・相羽町子役の菊地凛子も加わった。“エース鷹野の異動”、“シリーズ史上最も難解な猟奇殺人”という難局を前に、死を暗示させるデザインのポスターが意味するものとは何なのか?『連続ドラマW 蝶の力学 殺人分析班』11月17日(日)よりスタート(全6話)※第1話無料放送毎週日曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送
2019年09月17日Sexy Zoneの佐藤勝利と、King & Princeの高橋海人が、理不尽な常識や大人たちに立ち向かう映画『ブラック法則』のメインビジュアルが到着した。ふたりが演じるのは、さえない青春を生きていた主人公・創楽(佐藤勝利)と、創楽の親友・中弥(高橋海人)。転校してきたヒロイン・希央(モトーラ世理奈)が、生まれ持った栗色の髪を黒く染めるように強要されているのを知り、「ブラック校則をぶっ壊す」と決意する。ちっぽけな自分でも何かを変えることができる、そんなテーマが伺える本作にふさわしく、公開されたメインビジュアルは真っ赤なペイントに上書きされた「明日を、塗り替えろ。」というコピーが印象的なデザイン。ペンキまみれになり、力強く見つめるふたりの眼差しからは、不器用ながらも大きな力に抗い、自由を勝ち取ろうとする姿勢が見える。さらに本作の主題歌がSexy Zoneの新曲『麒麟の子』に決定。“現状を打破して自由をつかもう”というメッセージと、力強いサウンドが心を揺さぶる。また11月1日(金)の劇場公開に先駆けて10月14日(月)より日本テレビにて連続ドラマ、Huluでもオリジナルドラマがスタートするなど、横断的に絡み合うストーリーにも注目が集まる。※高橋の「高」の字ははしごだかが正式表記。『ブラック校則』11月1日(金)より全国公開
2019年09月17日約100年にわたるチェコのデザインを総合的に紹介する『チェコ・デザイン100年の旅』が、世田谷美術館で9月14日(土)から11月10日(日)まで開催される。ヨーロッパのほぼ中心に位置し、古くからさまざまな文化が交錯する舞台となってきたチェコ。同展は、チェコ国立プラハ工芸美術館の収蔵品を中心に、家具や食器、装丁本、ポスターなど、チェコにおける主要なデザイナーの作品を核として、およそ100年におよぶデザイン約250点を紹介する展覧会だ。展示は、時代順にデザインを紹介する8章と、おもちゃやアニメーションを紹介する2章で構成。100年間のデザインを全8章でたどる展示では、アール・ヌーヴォーから始まり、キュビズム、アール・デコ、機能主義、ポストモダンなど、各時代を席巻した流行がチェコで独自に展開していった様子を伺い知ることができる。また、第9章「チェコのおもちゃと子どものためのアート」では、伝統工芸としての玩具から現代の愛らしいおもちゃまで、チェコ・デザインを代表する作品を紹介。第10章「チェコ・アニメーション」では、絵本とともにチェコ文化を代表するアニメーションのセル画が登場する。さらに、会期中には関連企画として、講演会や人形劇、チェコ・アニメーションの上映会、おはなし会、人形劇など、多彩なイベントが開催。ミュシャから絵本やアニメーションまで、人々の生活を豊かにしてきたチェコ・デザインの魅力を堪能したい。【開催情報】『チェコ・デザイン100年の旅』9月14日(土)〜11月10日(日)まで世田谷美術館にて開催【関連リンク】 世田谷美術館( )アルフォンス・ミュシャ《ジスモンダ》1894年 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵 Collection of The Museum of Decorative Arts in Pragueパヴェル・ヤナーククリスタル(結晶)型小物入れ1911年 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵 Collection of The Museum of Decorative Arts in Pragueヨゼフ・アイゼルト蓋付ガラス容器1923年 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵 Collection of The Museum of Decorative Arts in Pragueラジスラフ・バルトニーチェクスツール1946年 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵 Collection of The Museum of Decorative Arts in Pragueヴァーツラフ・シュパーラ小箱《悪魔》1921年 チェコ国立プラハ工芸美術館蔵 Collection of The Museum of Decorative Arts in Prague
2019年09月17日マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)が本日9月17日、ビルボードライブ東京で「結成35周年記念 MJQジャパン・ツアー2019」を行う。MJQはピアニストのデビッド・マシューズを中心に1984年、日本で企画されたジャズバンドである。デビッドはファンクの帝王、ジェームス・ブラウンのアレンジャーとしても活躍し、77歳となる現在までジャズを中心とした演奏を続けている。本日の公演は結成35周年ツアーの一環。グループの特徴である、モダンながらポップなサウンドは今も健在だ。デビッドの円熟したテクニックと音色はもちろん、それぞれのメンバーのソロやアンサンブルにも期待が高まる。サックス、トランペット、ピアノ、ベース、ドラムスの王道編成で繰り広げられるライブは、ジャズの空気感を楽しむのにはもってこい。はじめてジャズクラブに行く、という方に自信を持っておすすめしたい公演だ。■公演情報マンハッタン・ジャズ・クインテット「結成35周年記念 MJQジャパン・ツアー2019」場所:ビルボードライブ東京1stステージ:開場17:30/開演18:302ndステージ:開場20:30/開演21:30MJQメンバー:デビッド・マシューズ / David Matthews (Piano)マイケル・ロドリゲス / Michael Rodriguez (Trumpet)クリス・ハンター / Chris Hunter (Saxophone)リッキー・ロドリゲス / Ricky Rodriguez (Bass)クリフ・アーモンド / Cliff Almond (Drums)
2019年09月17日渋さ知らズが本日9月16日、神奈川県・川崎市東扇島東公園で「渋さ知らズ30周年~渋大祭~」を開催する。渋さ知らズはベーシストの不破大輔を中心にしたビッグバンド。1989年の結成以来、ジャズやロック、前衛音楽、チンドン的な演奏など多彩なパフォーマンスで聴衆を魅了してきた。過去に参加したミュージシャンは100名を超える。彼らが自身の結成30周年を記念して行う野外フェスが、本日の「渋大祭」だ。この日のためだけに伝説のバンド・The Sun Ra Arkestraが来日、というニュースでも話題となった。他の出演者はZAZEN BOYS、clammbon、ROVO、渋谷毅オーケストラ、栗コーダーカルテット、中村佳穂これまでに在籍したメンバーやゆかりのアーティストたち。ジャンルや世代を超えた、渋さ知らズならではの顔ぶれだと言える。東扇島東公園の特設会場には源・寿・織・彦・天の5ステージが設置される。それぞれの場所で展開される個性的なパフォーマンスに期待したい■公演情報「渋さ知らズ30周年~渋大祭」9月16日(月・祝) ※雨天決行/荒天中止開場11:00/開演12:30/終演21:00(当日10時よりリストバンド交換)場所:神奈川県・川崎市東扇島東公園
2019年09月16日『ハレンチ学園』『デビルマン』で知られるマンガ家、永井豪の世界を紹介する『画業50年“突破”記念永井GO展』が、上野の森美術館で9月14日(土)から9月29日(日)まで開催される。1967年に『目明しポリ吉』でデビューし、スカートめくりブームを巻き起こした『ハレンチ学園』や、悪魔をヒーローとした『デビルマン』、巨大ロボットマンガの金字塔『マジンガーZ』、戦う美少女戦士の元祖『キューティーハニー』など、多数のヒット作を世に送り出してきた永井豪。そんな永井の画業50年“突破”を記念して開催される『永井GO展』では、デビュー作から最新作まで、貴重な直筆マンガ原稿やカラーイラストなど600点以上を展示し、永井豪の無限ともいえる創造力を余すところなく紹介する。全体はジャンルごとに章構成され、「鬼・悪魔」と題した第1章では、『デビルマン』『デビルレディー』『魔王ダンテ』『凄ノ王』『手天童子』など、永井豪が多くの作品でテーマとした“鬼・悪魔”にまつわる作品を紹介。第2章「魅力的なヒーロー・ヒロイン」では、『ハレンチ学園』『キューティーハニー』『ドロロンえん魔くん』『バイオレンスジャック』『あばしり一家』など、時にかっこよく、時にお茶目に、時にセクシーな、ヒーロー・ヒロインが物語の中心になっている作品を紹介する。第3章は「ギャグ」と題し、『けっこう仮面』『キッカイくん』『オモライくん』『まろ』など、王道からナンセンスまで、デビュー作『目明しポリ吉』含むギャクマンガを紹介。そして第4章「ロボット」は、『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『UFOロボグレンダイザー』『グレンダイザーギガ』など、国内のみならず海外でも絶大な人気を誇るロボットヒーローが活躍する作品を紹介する。このほか、デビューまでの道のりをマンガ化した作品や、イラスト作品、秘蔵資料など、同展初公開のものも展示。永井豪が創り出したイマジネーションの世界が存分に楽しめる。
2019年09月16日おとな向け映画ガイドオススメはこの3作品と新文芸坐の鈴木英夫監督特集。ぴあ編集部 坂口英明19/9/16(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の作品は21本。とても多い週です。全国100スクリーン以上で拡大上映される『アド・アストラ』『HELLO WORLD』『アナベル 死霊博物館』の3本と、ミニシアターや一部シネコンなどで上映される18本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。『アド・アストラ』やっぱり、こういう映画は、映画館の大画面で観ると最高です。ブラッド・ピット主演・製作のSF大作です。『スター・ウォーズ』を始めとしたスペースオペラや、ホラーの味付けをしたものとは異なり、科学的なリサーチを徹底し、リアリティを重視した作品です。とはいえ、エンタテインメントとして、面白いストーリー、わくわくする展開、ちょっと考えさせられる内容もほしい。そういう期待にも充分答えてくれます。近未来。地球上で大規模火災や事故が頻発。海王星周辺から発信される電流が原因とわかります。この時代は、月はもちろん、太陽系で人間の移動があたりまえになっているのですが、海王星はさすがに遠く、謎めいています。地球を滅ぼしかねない怪電流に、16年前に消息をたった探査船の船長が生存し、関係をしているかも、という極秘情報があり、「アメリカ宇宙軍」の命令で、その船長の実の息子で現役の宇宙飛行士が、父を探しに宇宙に飛び立ちます。英雄であり崇拝もしていたが実は家族には冷たかった父。果たして生きているのか、そして本当に邪悪な存在になってしまったのか……そんなストーリー。主演がブラピ、父親役はトミー・リー・ジョーンズです。どのくらいの未来なのかはわかりません。映画のディテールで想像するしかありません。それを考えるのも楽しいことです。宇宙服は逆に懐古的で、月旅行ロケットには客室乗務員がいますし、着いた月のターミナルは安っぽい地球の普通の空港のようです。いろいろツッコミどころもないわけではありませんが、そのあたりも面白いんです。プレス用資料でちらっと触れられていますが、『地獄の黙示録』を私も連想しました。エンドタイトルもあの映画と関係ありそうで……。親しい人と観終わって、あれこれ話したくなる映画です。『葬式の名人』このところ絶好調の前田敦子さん主演作です。大阪の茨木市がスポンサーになって作られた映画。当地で青春時代を過ごした川端康成の、初期小説に想を得ています。高校卒業から10年、突然届いた同級生の訃報で級友たちが集まります。葬儀場のトラブルでもめている間、思い出話の勢いで、野球部のピッチャーだった故人を偲び、母校まで棺を担いでいくことになります。話はもりあがり、お通夜はこちらで行うことになるのですが……。その高校が川端の母校でもある茨木高校です。前田さんの役どころは、同校の卒業生で、シングルマザー。同級生役で高良健吾も出演しています。話のなかにインサートされる青春時代のエピソード、謎のできごと、謎の登場人物、明かされる新事実など。ミステリアスで楽しめる一夜の青春ファンタジー映画です。ゲストスターが多彩です。まず、伝説の女優・有馬稲子、謎の役どころです。他に、僧侶役で栗塚旭、やくざの親分役で中島貞夫監督と京都時代劇の斬られ役者の福本清三がカメオ出演するなど、映画ファンにはうれしいキャスティングもいろいろ。びっくりしたのは上方落語の人気者、桂雀々。伊丹十三監督の『お葬式』で、江戸家猫八が演じた葬儀屋を完コピしています。映画評論家でもある樋口尚文監督の遊び、というか伊丹監督へのオマージュが粋です。『アルツハイマーと僕 〜グレン・キャンベル 音楽の奇跡〜』この作品、マジに感動します。アルツハイマーを患ったカントリー歌手グレン・キャンベルの、最後のコンサートツアーを収めたドキュメンタリーです。キャンベルは60〜70年代に活躍、『ジェントル・オン・マイ・マインド』『恋はフェニックス』『ラインストーン・カウボーイ』などの大ヒット曲を持つ、アメリカを代表する歌手のひとりです。2011年にアルツハイマー病であると発表、その病をおして、2年間で151回ものコンサートで全米を回ります。愛妻と、3人の子供を含むバックバンドとのツアーです。いつもにこやかに笑っています。もう子供の名前も思い出せない。いま、どこにいるのか、も実はあいまい。でもすごいですね。「ハロー!ニューヨーク!」とか、ご当地の地名もいれてコンサートのMCも立派にこなしていきます。体にメロディーが染み込んでいるのでしょう。かつてザ・ビーチボーイズの奏者として参加したこともある、ギターのストロークは確かです。一度、歌が止まったシーンがあります。歌詞を映し出すプロンプターが故障してしまうとお手上げです。歌詞は覚えていないのです。「2回歌いたいんなら歌って」「間違ったって全然かまわない」、温かいファンたちは、もう観られるのは最後、と覚悟しています。どこも満員の盛況です。ツアーの途中、2012年2月にはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞を受賞します。歌い終わり、スタンディングオベーションのあと、ポール・マッカートニーが興奮の面持ちで声をかけます。他にもブルース・スプリングスティーン、シェリル・クロウ、ジ・エッジ(U2)、チャド・スミス(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)など多くのミュージシャンが賛辞をよせています。2012年11月、ツアーを終え、最後のレコーディングに臨みます。バックは、あの伝説のスタジオ・ミュージシャングループ、レッキング・クルーです。映画はここまで。グレン・キャンベルはそれから5年後、17年8月8日に亡くなります。享年81歳。なんという人生!特集上映、映画祭では。「精緻と克明 鈴木英夫の手腕」池袋・新文芸坐(9/20〜30)「精緻と克明 鈴木英夫の手腕」池袋・新文芸坐(9/20〜30)鈴木英夫監督は、現役を退いてだいぶ経ってから評価された映画監督です。三軒茶屋の西友(元ams)のなかに、かつてスタジオamsというスペースがあって、「1994年にここで、鈴木英夫特集を組んだのが、現在の鈴木英夫評価のきっかけでしょう」(川本三郎共著『日本映画 隠れた名作』)。ここに通った映画好きが、鈴木英夫を広めていったのです。その後も作品は、特集上映などでよくかかるようになりました。私も名画座で『非情都市』などを観て、すごい監督がいるなと思ったものです。今回は久しぶりの監督特集。代表作『その場所に女ありて』や、丹波哲郎主演で、戦後の人気ストリッパー、ジプシー・ローズが出演している『殺人容疑者』など、10本が上映されます。ぴあアプリの人気企画、水先案内では、居酒屋評論家の太田和彦さんが「待ってました!の鈴木英夫特集はすべて観る価値あり」と書いています。これは通わねば。
2019年09月16日熱狂的なファンを数多く持つアレックス・コックス監督の作品を集めた特集が、新宿 K’s cinemaで開催されている。全キャリアに渡って権威に抗い、弱い者の声に耳を傾け、観る者に衝撃を与える強烈な作品を次々に手がける彼は、しばしば“パンク監督”と呼ばれてきた。英国で生まれ、オックスフォード大学、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)などで学んだコックス監督は、1984年にパンク青年が闇ビジネスに手を染めていく様を描いた衝撃作『レポ・マン』で監督デビューを果たし、カルト的な人気を得た。その2年後にはセックス・ピストルズのベーシストとその恋人の破滅的な人生と愛のドラマを描いた傑作『シド・アンド・ナンシー』を発表。その人気を不動のものにした。しかし、パンク精神を貫くコックス監督は、商業映画の世界とは距離を置き、アメリカを離れてメキシコ、香港、東京など活動エリアを拡大しながら新作を撮影。マカロニ・ウェスタンにオマージュをささげた『ストレート・トゥ・ヘル』や、永瀬正敏、田口トモロヲもキャストとして出演する『スリー・ビジネスメン』、B級映画の帝王ロジャー・コーマンとタッグを組んで製作した『サーチャーズ2.0』など刺激的な作品を発表。新作が公開されるたびにファンを増やしている。今回の特集では『レポマン』が32年ぶりにスクリーンで上映されるほか、彼が約30年に渡って闘い、完成させた8本が上映される。アレックス・コックス映画祭『レポマン』『シド・アンド・ナンシー』※メイキングの短編『イングランド・グローリー』(30分)を併映『ストレート・トゥ・ヘル』『エル・パトレイロ』『デス&コンパス』『ザ・ウィナー/ディレクターズ・カット版』『スリー・ビジネスメン』『サーチャーズ 2.0』新宿 K’s cinemaにて9月27日(金)まで開催中
2019年09月15日水樹奈々が本日9月15日に「NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019」をZOZOマリンスタジアムにて開催する。水樹奈々は1997年に声優デビュー後、2000年に歌手デビュー。12作目のシングル『ETERNAL BLAZE』が週間シングルチャートで初登場2位を獲得。「第1回 声優アワード」で歌唱賞を受賞し、『Justice to Believe』が受賞曲に選ばれるなど、順調にキャリアを伸ばしていき、2009年には『第60回NHK紅白歌合戦』を果たすと言う快挙を成し遂げ、アニソン・声優歌手を代表する存在となった。今回の公演は、7月6日、7日の兵庫・ワールド記念ホール2DAYSを皮切りに、全国を駆け巡ったツアーの最終日であると同時に、7年ぶりとなるZOZOマリンスタジアムでの公演となる。毎回、サプライズ満載の演出やファンとの繋がりを重視したライブとなっているので、本公演でもたくさんの驚きや喜びに包まれることは間違いないだろう。■公演情報「NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019」日時:2019年9月15日(日)開場 15:00/開演 17:00開催場所:ZOZOマリンスタジアム
2019年09月15日9月15日(日)、「目黒区民まつり(愛称:目黒のSUNさんまつり)」が開催される。落語「目黒のさんま」をヒントに始まった「目黒のさんま祭」をはじめ、「ふるさと物産展」「おまつり広場」「子ども広場」など、4つの催しからなるお祭りで、今年で43回目の開催となっており、昨年も約50,000人の来場者で賑わった伝統ある目黒区のお祭り。毎年宮城県気仙沼市から届く新鮮な「さんま」を、その場で焼いて来場者に無料でふるまっており、熱々の焼きたてのさんまに大分県臼杵市特産のカボスをかけて食べることができるこのイベントには毎年朝早くから行列ができるそう。さんまを頂くには引換券が必要とのことなので、事前に公式ホームページをチェックをした方がよさそうだ。また目黒区では防止やこまめな給水で熱中症対策を呼び掛けている。その他、落語家の柳家小さん氏による落語「目黒のさんま」のほか、友好都市である宮城県角田市の団体による和太鼓の演奏などが行われ、さんまだけでなく飲食店や物販、体験コーナーなど、さまざまなブースでにぎわう「目黒区民まつり」。ぜひ足を運んで秋の味覚を楽しんでみては?日時 :9月15日(日曜日) 10時から15時30分まで (おまつり広場は9時30分から15時30分まで) 各会場によって開催時間が異なりますので、ご注意ください。※同時期にJR目黒駅前でも「目黒駅前商店街振興組合」が主催する「目黒のさんま祭り」が開催されますが、こちらは別のイベントです。会場:田道広場公園目黒区民センター田道小学校田道ふれあい橋
2019年09月15日日本最大級の映像アートの祭典のひとつ“イメージフォーラム・フェスティバル”が今年も開催される。国内外の最先端の映像作品や、歴史的に価値の高い作品を紹介する催しで、今年は“ラフ&ワイルド”をテーマに多彩な企画・プログラムが組まれた。本映画祭は、世界各国・地域から厳選された映像作品を鑑賞することで、これからの芸術表現やメディア環境、社会のあり方について考えたり、感性を研ぎ澄ますことができるイベントとして毎年、多くの観客を集めている。会場にはメディア・アート愛好家だけでなく、映画ファンや、芸術作品全般に興味がある人も多く来場しており、映像作家やキュレーターが登場する企画も好評を集めている。今年は「一見洗練されておらず、既存の評価軸や歴史的文脈で捉えきることができない表現や、最初は周縁的で小さく見える出来事が、時と場所を超えてやがて大きな意味を持つ、そのような可能性に着目」(公式サイトより)するべく、作品がセレクトされた。「エクスペリメンタル・パノラマ現代ポルトガル映画:語りの霊性」と題したプログラムでは、上映時間381分の超大作『アラビアン・ナイト』をはじめ、巨匠タル・ベーラのもとで学んだアンドレ・ジル・マタ監督の『時間の木』など4作品が上映される。他にも抑圧的な政治状況にあった1960年代の台湾のアヴァンギャルド映画を集めたプログラム、公募作品から厳選された22本が上映される“東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション”、1960年代に活動を開始した映像作家・飯村隆彦の主要作品を網羅する特集、先ごろこの世を去ったアート・アニメーション作家スーザン・ピットの追悼上映などが予定されている。映像アートは題材、撮影や上映の形式、表現方法が多岐に渡っており、事前の予備知識がなく会場に足を運んだとしても何かしらの新しい発見や、想像もしなかった刺激的な体験ができる可能性が高い。なお、本イベントは長年に渡って開催されており、作品のクオリティは折り紙付き。中には解説のあるプログラムも用意されており、観て、感じて、さらに知識も得られる時間になりそうだ。イメージフォーラム・フェスティバル2019シアター・イメージフォーラム9月23日(月)まで開催中スパイラルホール9月20日(金)から23日(月)まで開催愛知芸術文化センター11月8日(金)から10日(日)まで開催
2019年09月14日