ぴあがお届けする新着記事一覧 (898/923)
Sexy Zone佐藤勝利とKing & Prince高橋海人が共演する『ブラック校則』の本予告編と、クランクアップ写真が到着した。『ブラック校則』は、クラスで1番存在感のない創楽(佐藤)と、その村有の中弥(高橋)が、ブラックな校則に苦しめられるヒロイン・希央(モトーラ世理奈)との出会いをきっかけに、抑圧された思いを爆発させていく、笑って泣ける青春ストーリー。今回到着した本予告では、全校生徒や教師の前で、創楽が「ルールや権力なんて関係ない」「結局、町田希央が好きなんだ。ただそれだけなんだ!」と必死に語り、恋するあの子を救うため、自由を手に入れるために戦う姿が映し出される。主題歌にはSexy Zoneの『麒麟の子』が決定。力強いサウンドで、本予告編の疾走感あふれる映像にもマッチしている。11月1日(金)の劇場公開に先駆け、10月14日(月)からは日本テレビにて連続ドラマ、Huluよりオリジナルストーリー配信がスタート。映画、ドラマ、ネット動画と、メディアミックスさせた一大プロジェクトは9月30日にすべての撮影が終了し、公開されたクランクアップ写真では、およそ1カ月間にも及ぶ撮影という戦いを終えた、清々しい表情の佐藤と高橋の笑顔が確認できる。その充実感たっぷりの笑みに、本編への期待は高まる一方だ。※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記。『ブラック校則』11月1日(金)より全国公開
2019年10月03日現代の映画界で新作が待たれている名優は何人か存在するが、ホアキン・フェニックスは間違いなくそのリストの上位に名が刻まれている。数々の作品で重厚な演技を見せ、次はどんな役を選ぶのか、次はどの監督とタッグを組むのか映画ファンは気になっているはずだ。そんな中、彼は『ハングオーバー!』シリーズのトッド・フィリップス監督と新作に挑んだ。心優しい男が“悪のカリスマ”へと変貌を遂げる衝撃的な物語『ジョーカー』だ。全世界の映画ファンを驚かせ、同時に脱力させた“俳優廃業&ラッパー転向事件(後に演技だったと判明)”を挟んではいるものの、ホアキン・フェニックスはキャリアを通じてシリアスで重厚、作家性の高い作品を選んで出演してきた。「僕は主にフィルムメーカーに惹かれるんだ。僕にとって良い役者と偉大な役者の違いはそこにある。大事なのは偉大なフィルムメーカーだよ。だから作品を選択をする時、フィルムメーカーの存在が僕を動機づけているんだと思うよ」ポール・トーマス・アンダーソン、スパイク・ジョーンズ、リン・ラムジー、そしてジェームズ・グレイ……確かに彼は“どの監督と組むか?”を重視している。そこで彼は人気コメディ『ハングオーバー!』シリーズで一躍その名を知られるようになったトッド・フィリップスを次のパートナーに選んだ。「彼のコメディにはとてもニュアンスがあったと思う。キャラクター表現が豊かで、人々が“ブロ・フィルム(男友達と見る映画)”と呼んでいるようなものじゃない。キャラクターをもっと深く理解し、深く掘り下げているんだ。だから今作は彼がこれまでにやってきたことの続きだと思う。彼にはリアルな繊細さとリアルな思いやり、そして不敬でワイルドなユーモアのセンスの完璧なバランスがあるんだ」本作でフェニックスが演じたアーサーは、過酷な大都市で病気の母親と暮らす孤独な男だ。どんな時も人を笑顔にさせることが大事だと信じてピエロの扮装で働いているが、生活は苦しく、孤独や不安は癒えず、誰かに優しさを与えても、それは暴力や攻撃によって戻ってきてしまう。俺は誰と話したらいい? 俺は誰に不安を打ち明けたらいい? 誰に考えたジョークを言えばいい? アーサーの悲痛な叫びをフェニックスは細やかに表現していく。「観客はアーサーが孤独だと感じるかもしれないけど、僕はいつもトッド(・フィリップス監督)がすぐそこにいるように感じていた。僕がやったことのすべては、僕とトッドが常にコミュニケーションを取り合って、いろんなことについて話し合いながらやったことなんだ」ふたりは撮影が始まるずっと前から長い時間をかけて話し合い、意見を出し合い、共同で創作を続けた。その成果のひとつが“アーサーが初めて銃を手にした夜”を描いたシーンだ。踏みにじられ、生きているだけで暴力にさらされてきたアーサーは偶然に手にした銃を持ち帰り、老いた母が寝た後で、ひとり銃を手に踊り、虚空に向かって語り、自分がこれまで表に出してこなかった感情をあらわにする。「最初は脚本に“銃を手にして遊んでいる”と書いてあるだけのシーンだった。僕はアーサーがどういう精神状態にあるか表現し、彼が認められたいとか、パワフルに感じたいなどの圧倒的な要求を持っていることを見せるための方法を探していた。そんな中で、アーサーが銃を手に踊りながら誰かに話しかけるシーンが生まれてきたんだよ。それは最初、僕とトッドが考えていたものではなくてセットで見つけたものだ。アーサーはどのようにして人とコミュニケートしていいのかわからない人間だ。というのも、彼は暴力的ではないコミュニケーションの方法を学んだことがないからだ。彼はずっと暴力にさらされてきた。僕らは暴力というものは学習できるものだし、やがて忘れたり制御できるものだと知っている。でも、彼はそれを学ぶ機会がなかったんだよ」身体的、精神的な暴力にさらされてきたアーサーは、小さな銃を手にしたことをきっかけに自分の中にある願いや想いを“暴力”にして表現することを覚えていく。そこでポイントになるのは、多くの映画で描かれるような“主人公が変化する決定的な瞬間”が本作では描かれないことだ。「アーサーがいつジョーカーになるのか? どうしてこんなユニークな状況が結果的に生まれてしまったのかを指摘するのは難しい。“ひとつの明確なきっかけ”があるとは思わないからね」だからこそフェニックスは、映画の冒頭から繊細な動き、表情の変化、視線の移動を積み重ねて、心優しいアーサーが少しずつ変化し、最終的に自らを“ジョーカー”と名乗るまでを演じていく。誰よりも哀しく、誰よりも優しく、想像を絶するほどに残酷。近づきがたいほどの恐怖を感じるのに、心のどこかで共感している……観客は映画を観ながら主人公から目が離せなくなり、様々な感情が渦巻くことになるだろう。「人生は複雑だと思うんだ。だからこそ僕は、そのことを反映しているキャラクターを探している。簡単な答えを与えてくれないものをね。僕らは映画の中でヒーローと悪役を表面的に理解してしまうことが多いけど、それは現実の社会を正しく反映していないと思うんだ。だからこそ僕はこのテーマを掘り下げられるキャラクターを探してきた。僕はクリエイターがなぜそんな題材を描こうとするのかわからない。僕の理解を超えていることもあるからね。でも、僕はあるキャラクターを“演じずにはいられない”状態になることがあるんだ。なぜそうなるのか……本当にわからないんだけどね」『ジョーカー』10月4日(金) 全国ロードショー
2019年10月03日BoAが本日10月3日、日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールで「BoA LIVE TOUR 2019 - #mood -」の愛知公演を行う。昨年、4年ぶりの新作アルバム『WOMAN』をリリースし、フレッシュな活動が目立つBoA。7年ぶりのクリスマス公演の模様を収録したライブDVD/Blu-ray『BoA THE LIVE 2018 "X’mas"』をリリースしたことも記憶に新しい。「BoA LIVE TOUR 2019 - #mood -」は彼女が9月から展開している全国公演だ。2008年以来、11年ぶりとなる本ツアーに向け、BoAは半月以上に渡り稽古を重ねてきたという。すでに開催された4公演の評判も高い。また近年のライブでは過去の名曲と現在の曲が楽しめる、多彩なセットリストがファンの間でも話題になっている。公演5日目となる、本日の公演も彼女の魅力を存分に堪能できるステージになるだろう。■公演情報「BoA LIVE TOUR 2019 - #mood-」日時:10月3日(木)開場17:30/開演18:30場所:日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
2019年10月03日flumpoolが本日10月3日から2日間、NHKホールで「flumpool 9th tour『Command Shift Z』」の追加公演を行う。flumpoolは、2017年12月よりボーカル・山村隆太の病気療養のため活動休止していたが、今年から再始動。ファンクラブツアー「flumpool FAN MEETING ~FM SAKAI 2019~」に続いて、1年5カ月ぶりのシングル『HELP』のリリースなど精力的な活動を展開している。全国ホールツアー「flumpool 9th tour『Command Shift Z』」は休止前に断念した4カ所(広島、鳥取、三重、福井)からスタート。バンドにとっては「redo(再びする)」という意味をタイトルに込めた大事なステージだ。本日は全国22公演と台湾、香港でのパフォーマンスを経た追加公演。活動再開から続いてきた一連の流れの一区切りとなるだろう。試練を乗り越えたflumpoolの熱い演奏を現場で体感してほしい。■公演情報「flumpool 9th tour 2019『Command Shift Z』」10月3日(木)開場18:00/開演19:0010月4日(金)開場17:30/開演18:30会場:NHKホール
2019年10月03日フランスの高級宝飾ブランド、カルティエの作品約300点を展示する『カルティエ、時の結晶』展が10月2日(水)に開幕。12月16日(月)まで国立新美術館にて開催される。1847年フランス・パリでの創業以来、王族御用達のジュエリーブランドとして名を馳せてきたカルティエ。同展は、世界中の人々を魅了し続けるカルティエのイノベーションに満ちたデザインの世界を、「時間」を軸に「色と素材のトランスフォーメーション」「フォルムとデザイン」「ユニヴァーサルな好奇心」という3つの視点から探求する展覧会だ。世界初の試みとして、1970年代以降の現代作品のデザインに焦点を当て、カルティエが過去に制作した歴史的作品を収蔵する「カルティエコレクション」とともに展示。その作品の半数以上が個人所蔵で、滅多に目にすることができないものだという。カルティエ、時の結晶( ) ネックレスカルティエ2012年個人蔵「バード」ブローチカルティエ パリ、特注品1948年「クロコダイル」ネックレスカルティエ パリ、特注品1975年
2019年10月03日日本中に“Let It Go”の歌声が溢れ、世代を超え、世界中で社会現象を巻き起こす奇跡を成し遂げたディズニー映画の金字塔『アナと雪の女王』。その待望の最新作である『アナと雪の女王2』が公開を控える中、全世界が待ちに待った本作のメインとなる楽曲『イントゥ・ジ・アンノウン』がついに公開された。この楽曲を手がけたのは、前作『アナと雪の女王』で第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻。『イントゥ・ジ・アンノウン』は、前作で“ありのまま”の自分を受け入れたエルサが、彼女だけにしか聞こえない“不思議な歌声”をきっかけに、再び自身の“力”と向き合い、迷いを感じながらもまだ見ぬ“未知なる世界”へと踏み出そうとする彼女の想いが溢れた曲だ。エルサが自身の力の謎を解き明かそうとするきっかけになる重要な場面で歌われるこの楽曲は、一度聞くと忘れられない壮大なメロディで人々の心を魅了するとともに、迷いを抱えつつも新たな一歩を踏み出そうとする人々の背中を押してくれる一曲となりそうだ。未知なる世界への想いを抱き始めたエルサに待ち受けるものとは?エルサの“力”の秘密とは?「1作目と2作目を合わせて『アナと雪の女王』の物語は完成する」と監督が語るとおり、姉妹の絆と真実の愛を描いた前作には描かれなかった、“エルサに力が与えられた秘密”を巡る本作で、エルサとアナの姉妹の絆が再び試される。『アナと雪の女王2』メイン楽曲『アナと雪の女王2』11月22日(金)より全国公開
2019年10月02日人気指揮者にして鍵盤楽器奏者の鈴木優人が、2020年4月1日より、読売日本交響楽団の指揮者/クリエイティヴ・パートナーに就任することが発表された。任期は2020年4月1日~2023年3月末までの3年間となる。鈴木優人と読売日本交響楽団の関係はといえば、2016年6月に行われた《読響アンサンブル・シリーズ》での鮮烈なデビューを皮切りに、2017年8月には《三大交響曲》を指揮。さらには、2019年4月の《名曲シリーズ》で手掛けたラモーやストラヴィンスキー作品においても高評価を得ていたことが思い出される。鈴木優人は、現在バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の首席指揮者を務め、国内各地のオーケストラを指揮するほか、チェンバリストやオルガニストとしても活躍中だ。バロック・オペラの分野では、17年のモンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』に続き、2020年10月にはヘンデル:歌劇『リナルド』を上演予定。調布国際音楽祭のエグゼクティヴ・プロデューサーとして腕を振るい、NHK-FM「古楽の楽しみ」にレギュラー出演するなど多岐に渡り活動中。クラシック界の未来を背負う逸材として今後の活動からますます目が離せない。●鈴木優人(c)読売日本交響楽団1981年オランダ生まれ。東京藝術大学及び同大学院修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。2018年9月よりバッハ・コレギウム・ジャパン首席指揮者に就任。2020年4月1日より、読売日本交響楽団の指揮者/クリエイティヴ・パートナーに就任予定。音楽監督を務めるアンサンブル・ジェネシスでは、オリジナル楽器でバロックから現代音楽まで意欲的なプログラムを展開する。指揮者としてアンサンブル金沢、九州交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、読売日本交響楽団等と共演。今年11月にはNHK交響楽団にも初登場予定。2017年11月には、モンテヴェルディ生誕450周年を記念し、歌劇『ポッペアの戴冠』を国際的で魅力に富む歌手陣で上演。高い芸術性と優れたキャスティングを生かした躍動感を伴った上演はバロック・オペラの新機軸として高い評価を得た。
2019年10月02日アカデミー賞に2度輝くマハーシャラ・アリの初主演作『トゥルー・ディテクティブ 猟奇犯罪捜査』(本日ブルーレイ発売、DVDレンタル開始)のトークイベント付き第1話試写会が都内で行われ、米在住の映画評論家・町山智浩氏が出席。ドラマの見どころや背景について語った。緻密で骨太なストーリーと、作り込まれた世界観で犯罪ドラマ史上屈指の傑作と絶賛されたアンソロジードラマ『トゥルー・ディテクティブ』の第3弾。『グリーンブック』のマハーシャラ・アリ初主演による本格緊迫クライムサスペンス。幼い兄妹失踪の未解決殺人事件を“事件当時の1980年”“事件から10年後の1990年”“事件から35年後の2015年”という3つの時間軸で描き、米国社会や人間の闇をも抉り出す。「複雑な構成なので、何度も見て楽しんでほしい」(町山氏)主演を務めるアリは、先日開催された第71回エミー賞の主演男優賞(リミテッド・シリーズ部門)にノミネート。惜しくも受賞は逃したが、町山氏は「3つの世代を同時に演じているのが、すごい」と絶賛し、「アメリカの大きな潮流として、科学的に解析し演技する俳優が増えている。アリもニューヨーク大学で科学的演技を学んでいて、演じる役柄の育ちや教養、なまりや使う言葉を(科学的に)研究している。俳優に求められるのは、勘や才能ではなく、教養と分析力」と解説した。また、舞台となる米アーカンソー州は「アメリカでもっとも貧しい地域」だと指摘し、事件の背景のひとつになっていると解説。モチーフとなった現地での2つの冤罪事件にも触れ、「ミステリーというより純文学。アリが演じる晩年の主人公は認知症で、消えゆく記憶と闘っている。明らかになる彼の過去の怖さや重さによって、感動のドラマになっており、ラブストーリーの側面もある」と高いドラマ性をアピールしていた。取材・文・写真:内田涼『トゥルー・ディテクティブ 猟奇犯罪捜査』10月2日(水) ブルーレイ発売、DVD レンタル開始ブルーレイコンプリート・ボックス(3枚組/全8話)11,818円+税
2019年10月02日伝説のレースで絶対王者に挑んだ男たちの“挑戦の実話”を描く“企業戦争”映画『フォードvsフェラーリ』が、2020年1月10日(金)に日本公開されることが決定。この度、発表に合わせて予告映像が公開された。本作は、『LOGAN/ローガン』のジェームズ・マンゴールド監督のもと、マット・デイモン、クリスチャン・ベイルという、アカデミー俳優ふたりが初共演で主演を務めた人間ドラマ。1966年の伝説のレース “ル・マン24時間耐久レース”で絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いていく。ル・マンでの勝利という、フォード・モーター社の命を受けたカー・エンジニアのキャロル・シェルビー(デイモン)。常勝チームのフェラーリに勝つためには、フェラーリを超える新しい車の開発、優秀なドライバーが必要だった。彼は、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(ベイル)に目をつける。限られた資金・時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて立ちはだかる数々の乗り越え、いよいよ24時間耐久レースで長年絶対王者として君臨しているエンツォ・フェラーリ率いるフェラーリ社に挑戦することになる。公開された映像では、出会い頭に殴り合ったりと独特のコミュニケーションを見せる、相性最悪に見えるシェルビーとマイルズの姿や、企業同士の意地と男たちのプライドをかけた激しい“企業戦争”の様子、そして死と隣り合わせの”ル・マン24時間耐久レース”のカー・レースシーンが切り取られている。『フォード vs フェラーリ』2020年1月10日(金)公開
2019年10月02日昨年4月に新しく建てかわった名古屋・御園座で本日10月2日から始まる吉例顔見世は、節目となる第五十回記念。片岡仁左衛門、中村梅玉、片岡秀太郎ら重鎮が顔を揃え、初音ミクとの競演が話題を呼んだ『超歌舞伎』に出演した中村獅童や澤村国矢も参加している。昼の部は『狐と笛吹き(きつねとふえふき)』と『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』。相撲好きの人にぜひ観てもらいたいのが『双蝶々曲輪日記』だ。八百長を巡る力士の苦悩が描かれる〈角力場(すもうば)〉、罪を犯し捕らえられる直前の親子の別れを描いた〈引窓(ひきまど)〉に加え、今回は上演機会の少ない〈難波裏(なんばうら)〉も観ることができる。『狐と笛吹き』も久しぶりの上演。今昔物語を題材にした北條秀司の作品で、愛妻を失った楽師(梅玉)と狐の化身(中村雀右衛門)との魂の交流を描いている。夜の部は『碁太平記白石噺(ごたいへいきしらいしばなし)』『身替座禅(みがわりざぜん)』に『瞼の母』の3本。『身替座禅』は恐妻家の山蔭右京(仁左衛門)が奥方(中村鴈治郎)を騙して浮気相手に会いに行くも、ウソがばれてやりこめられる一幕で、右京の憎めない艶っぽさと、悋気ながらも夫一途な奥方のかわいらしさに思わず顔がほころぶ。『碁太平記白石噺』は、田舎から出てきた妹・信夫(片岡孝太郎)が吉原で傾城・宮城野となった姉おきの(雀右衛門)と巡り合い、ふたりで父の仇を討とうとする〈新吉原揚屋の場〉が上演される。『瞼の母』は股旅もので長谷川伸の名作。幼い頃に生き別れた母親を探し出して親子の名乗りがしたい忠太郎(獅童)の純情に対し、おはま(秀太郎)は極道となった息子を警戒し、素直に「母だ」と言えない。獅童は忠太郎を2011年に初役で務めて以来当たり役としており、今回が4度目。公演は26日(土)まで。文:仲野マリ
2019年10月02日本日10月2日に東京・歌舞伎座で初日を迎える『芸術祭十月大歌舞伎』は、昼の部が『廓三番叟(くるわさんばそう)』『御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)』『蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)』『江戸育お祭佐七(えどそだちおまつりさしち)』の4本立て。夜の部は、通し狂言『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』に加え、歌舞伎舞踊『二人静』が上演される。歌舞伎座の十月公演は毎年文化庁芸術祭に参加しているが、令和最初となる今回の昼の部で注目したいのは、久しぶりの上演となる『江戸育お祭佐七』だ。神田祭の祭礼を背景に、いなせな鳶・佐七(尾上菊五郎)と小粋な芸者・小糸(中村時蔵)が織りなす恋模様。キップのよい江戸っ子をやらせたら右に出る者のいない菊五郎と、その一門のアンサンブルを楽しめる。『蜘蛛絲梓弦』は、ひとりの俳優の早替りが楽しめる変化舞踊。今回は片岡愛之助が小姓・太鼓持・座頭・傾城・蜘蛛の精の5役を演じ分ける。クライマックスでは千筋の糸を繰り出しての迫力ある立廻りが豪快かつ美しい。『廓三番叟』は、天下泰平や五穀豊穣を祈念する厳かな『三番叟』の変形バージョンのひとつで、遊郭の吉原の座敷を舞台に傾城、新造、太鼓持が踊る趣向だ。一方『御摂勧進帳』は別名“芋洗い勧進帳”とも言われる大らかな荒事。弁慶が番卒の首を豪快に斬りまくって天水桶に投げ込み、金剛杖で芋を洗うような動きを見せる。ひとつひとつは短いがさまざまなジャンルの4作品が見られるので、昼の部は歌舞伎初観劇の人にもうってつけだ。対する夜の部は、通し狂言『三人吉三巴白浪』。3人の泥棒が出会う〈大川端庚申塚の場〉から、大詰〈本郷火の見櫓の場〉まで長編の物語をじっくり堪能できる。和尚吉三が尾上松緑、お坊吉三が片岡愛之助、お嬢吉三は尾上松也と中村梅枝のWキャストという若い顔合わせ。偶数日出演の松也と奇数日出演の梅枝がそれぞれどんなお嬢吉三を演じるか、比べてみたくなる。『二人静』は同名の能を題材とした舞踊で、吉野の神社で神事に仕える若い娘(中村児太郎)に静御前の霊(坂東玉三郎)が乗り移り、現し世と常世が交わってふたりの静御前が寄り添って舞を舞う作品。能に造詣が深く、これまでも能を題材の舞台をいくつも手がけてきた玉三郎が繰り広げる幻想的な世界を楽しみたい。文:仲野マリ
2019年10月02日歴史をテーマにした世界で唯一の国際映画祭「第11回京都ヒストリカ国際映画祭」の全上映作品が発表になった。本映画祭は今年で11回を迎える関西の映画ファンにはおなじみの存在。今年も京都文化博物館を会場に、京都だから可能な企画、京都で観たいプログラムが揃った。オープニングを飾るのは、周防正行監督最新作『カツベン!』。タイトルの通り、サイレント映画に合わせて巧みな話術で作品を伝える“活弁士”の姿を描いた作品で、当日は上映だけでなく、本作を手がけた桝井省志プロデューサーと活動弁士の片岡一郎氏がトークショーを行う。日本のアニメーションの歴史を紹介する特別企画では日本初の長編カラーアニメーション『白蛇伝』4Kデジタル復元版が上映され、小田部羊一氏、勝間田具治氏、清水慎治氏が来場するほか、人気作や映画史を語る上で欠かせない貴重な作品が上映される。また、先ごろ放送が終了した連続テレビ小説『なつぞら』で描かれた時代の傑作アニメーションが集結。『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『長靴をはいた猫』などの作品をスクリーンで堪能できる。さらに日本だけでなく海外にも熱狂的なファンを多くもつ『子連れ狼』シリーズ4作品を上映。京都は海外からの観客も多く、盛り上がりが期待できる。他にも世界中から集めた最新歴史映画の日本初上映や、映画の可能性を探るVR上映など多岐に渡るプログラムが決定。会場になっている京都文化博物館は丁寧な映写で映画ファンから愛されている場所だけに、今年も映画を愛する、歴史を愛する人々が連日、足を運ぶことになりそうだ。第11回京都ヒストリカ国際映画祭10月26日(土)から11月4日(月・祝)まで京都文化博物館で開催チケット発売日:10月5日(土)
2019年10月02日日向坂46が本日2日、ニューシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』を発売する。今年2月にけやき坂46からグループ名を変更した日向坂46。7月にリリースした2ndシングル『ドレミソラシド』もオリコンチャートで1位を獲得し、単独デビュー元年を順調に駆け抜けている。本日発売となる「こんなに好きになっちゃっていいの?」は切ないサウンドと歌詞が特徴。アートワークは海に面した岸壁で撮影されたという。すでに公開されているミュージックビデオはメンバーによる躍動的なダンスが見どころだ。先日この新作の発売を記念して行われた「日向坂46 3rdシングル発売記念ワンマンライブ」でも好評だっただけに、ますますグループとしての勢いを増していきそうだ。■リリース情報日向坂46『こんなに好きになっちゃっていいの?』発売日:2019年10月2日(水)商品形態:初回仕様限定盤TYPE-ACD+BD税込1,900円初回仕様限定盤TYPE-BCD+BD税込1,900円初回仕様限定盤TYPE-CCD+BD税込1,900円通常盤CD only税込1,100円
2019年10月02日PR(#)『トゥルー・ディテクティブ 猟奇犯罪捜査』公式サイト/SNS公式サイト()(C)2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.『グリーンブック』のマハーシャラ・アリ待望の初主演!何度でも観たくなる本格クライムサスペンス従来のTVシリーズをはるかに超えたクオリティの高さが絶賛を博し、映画ファンまでも夢中にさせたクライム・ドラマの傑作シリーズ『トゥルー・ディテクティブ』の第3弾が完成。今回はアメリカ南部のアーカンソー州の田舎町を舞台に、地元の幼い兄妹が謎の失踪を遂げた難事件を担当する黒人と白人の刑事コンビの苦闘を、3つの時間軸を交錯させて描いていく。1980年の不可解な事件発生、1990年の混迷深まる再捜査、2015年の驚くべき急展開。その35年間にもおよぶタイムラインを行き来するストーリーには、先読みを許さないサスペンス&ミステリーの醍醐味が満載され、事件の深い闇に囚われて人生を狂わされていく人々の重厚なドラマが融合されている。何度でも観返したくなるそのディープな作品世界の魅力を、10月2日(水)のブルーレイ発売を前に検証する!町山智浩が解説!ぴあ独占試写会レポート ()面白さ絶対保証!映画ファンならハマる理由購入はこちら ()
2019年10月02日PR(#)『トゥルー・ディテクティブ 猟奇犯罪捜査』公式サイト/SNS公式サイト()(C)2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.『グリーンブック』のマハーシャラ・アリ待望の初主演!何度でも観たくなる本格クライムサスペンス従来のTVシリーズをはるかに超えたクオリティの高さが絶賛を博し、映画ファンまでも夢中にさせたクライム・ドラマの傑作シリーズ『トゥルー・ディテクティブ』の第3弾が完成。今回はアメリカ南部のアーカンソー州の田舎町を舞台に、地元の幼い兄妹が謎の失踪を遂げた難事件を担当する黒人と白人の刑事コンビの苦闘を、3つの時間軸を交錯させて描いていく。1980年の不可解な事件発生、1990年の混迷深まる再捜査、2015年の驚くべき急展開。その35年間にもおよぶタイムラインを行き来するストーリーには、先読みを許さないサスペンス&ミステリーの醍醐味が満載され、事件の深い闇に囚われて人生を狂わされていく人々の重厚なドラマが融合されている。何度でも観返したくなるそのディープな作品世界の魅力を、10月2日(水)のブルーレイ発売を前に検証する!面白さ絶対保証!映画ファンがハマる理由 ()トークイベントニュースはこちら()映画ファンはどう観た? 第1話試写会レビュー購入はこちら ()
2019年10月02日10月15日(火)より、日本初放送される『MANIFEST/マニフェスト』。この度、主人公ミカエラ・ストーン役(メリッサ・ロクスバーグ)の日本語吹替えを担当する三森すずこの、ミニビジュアルコメンタリーが公開された。本作は米NBCで2018年秋に放送をスタートし、2018年新作ドラマの中で視聴率No.1を獲得したミステリー&ヒューマンドラマ。乗員乗客191名を乗せて突如消息を絶った旅客機が辿り着いた先は、5年半後の未来だった。製作総指揮を務めるのは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会』をはじめとする数々の大ヒット作を手がけた、名監督ロバート・ゼメキス。キャストには、メリッサ・ロクスバーグ、ジョシュ・ダラス、アシーナ・カーカニス、J・R・ラミレスらが名を連ねる。公開されたミニビジュアルコメンタリーは、三森が『MANIFEST/マニフェスト』本編第1話の冒頭を観ながら視聴者に語るというもの。三森演じるミカエラ・ストーンがナレーションをする声が流れると、「これが私が演じるミカエラ・ストーンの声です」と紹介。アニメ作品などの三森の声と、また違うギャップに驚かされる。また、ストーンたちが乗っている飛行機が乱気流に巻き込まれ、乗客がパニックに陥っているシーンが流れると、このパニックの声は、声優陣みんなで混乱している様子を収録したなどという、収録時のエピソードを紹介。その他にも、ミカエラについて共感する様子を見せたり、彼女が警察官であるため、責任感の強い性格ということを解説したりと、自身が演じる役への愛着が見て取れる映像となっている。なお、この映像のフルバージョンは、スーパードラマTVの公式ホームページ にて視聴できる。『MANIFEST/マニフェスト』海外ドラマ専門チャンネル スーパードラマTVにて10月15日(火)22:00より独占日本初放送
2019年10月01日10月11日(金)より全国公開される『最高の人生の見つけ方』。この度、本作の特別TVスポットが公開された。余命6カ月のふたりの男が棺おけに入る前にやっておきたいことを記した“棺おけリスト”を携えて、生涯最後の冒険旅行に出るハートフルストーリーを、ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンという2大アカデミー俳優主演で映画化した『最高の人生の見つけ方』。この感動の物語を原案に、主演・吉永小百合、共演に天海祐希という日本映画界珠玉の大女優ふたりを迎え、同名タイトルでありながら、新たな感動の物語として生まれ変わったのが本作だ。人生のすべてを“家庭”に捧げてきた“大真面目な主婦”と、人生のすべてを“仕事”に捧げてきた“大金持ちの女社長”。価値観が絶対的に違う、出会うはずのないふたりが病院で出会った。余命宣告を受けたふたりは、同じ病院に入院する12歳の少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”をたまたま手にし、このリストすべてを実行するというありえない決断をする。今までの自分だったら絶対にやらないことも、自らの殻を破って初体験。今まで気づかなかった“生きる楽しさ”と“幸せ”に、ふたりは出会っていく。公開された特別TVスポットは、さまざまなことに全力で挑戦するふたりの姿を映し出したもの。幸枝(吉永)が12歳の少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”を実行しようと決意し、「やってみようと思うんです。あの子のリスト!」とその思いをマ子(天海)に電話で伝えるシーンから始まる。ふたりは世界中を旅しながら、エジプトのスフィンクスの前で撮った写真を見て笑ったり、京都で見たことのない大きさのパフェを前に驚いたり、幸枝がウエディングドレス姿で抱き合うのを見て、感動を抑えきれないマ子など、ふたりの旅がダイジェストで収められている。そして、ふたりが満面の笑みでお互いを見合いながら笑う映像と共に聞こえてくる幸枝の「力いっぱい楽しみたい!」「生きててよかった!」という言葉や、「最高!」と言いながらスカイダイビングする姿からも、ふたりが全力で人生を謳歌しているのが見て取れる。ぴあ独占試写会でも「挑戦することの勇気に泣けた(25歳・女性)」「一歩踏み出したら新しい景色が見えてくる映画(20歳・男性)」「明日から何かを始めてみようと前向きになれる映画(29歳・女性)」など、ふたりがさまざまなチャレンジを行う姿に感化されたコメントが溢れ、特にももいろクローバーZとのライブシーンでは「マ子さんの自分の“弱さ”を認める強さ、幸枝さんの挑戦することの勇気に泣けた。それと、“ももクロ”のライブのシーンの時がめちゃくちゃよかったです!心が温かくなりました。何でもチャレンジすることの大切さ、諦めない強さを持とうと思いました。(25歳・女性)」など絶賛の声が寄せられている。『最高の人生の見つけ方』特別TVスポット『最高の人生の見つけ方』10月11日(金)より全国公開
2019年10月01日プレミアムな 『よくばり❣️ぴあ二スト』(dpia-app://billingIntro) 特典が続々登場!全国で使えるムビチケや話題のコンサート・映画祭など盛りだくさん!今なら1ヶ月無料!おすすめよくばり❣️マルぴ特典プレゼント10名様『ぴあMUSIC COMPLEX(PMC) Vol.15』応募締切:19年10月31日(木)詳細(dpia-app://contentAll?contentId=ef1aeca1-d840-4e98-a5df-862cd10bcf0f&contentTypeId=2)ご招待各公演2組4名様『大和証券グループ presents BBC Proms JAPAN 2019』応募締切:19年10月9日(水)詳細(dpia-app://contentAll?contentId=4bf60044-cf8c-4bf0-8380-d147d4006bc0&contentTypeId=2)プレゼント5組10名様『HUMAN LOST 人間失格』ムビチケ応募締切:19年11月19日(火)詳細(dpia-app://contentAll?contentId=abe3449a-cbc7-42db-bf54-f82f68cfdc44&contentTypeId=2)プレゼント10名様『ぴあ Movie Special 2019 Autumn』応募締切:19年10月31日(木)詳細(dpia-app://contentAll?contentId=af5c81bb-d5cb-4649-94b4-ca1ad7a6e7b3&contentTypeId=2)プレゼント15組30名様『27th キネコ国際映画祭』応募締切:19年10月14日(月)詳細(dpia-app://contentAll?contentId=f7e6a3ea-747b-4548-ab1e-c88e2e32b20c&contentTypeId=2)プレゼント5組10名様『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』ムビチケ応募締切:19年10月24日(木)詳細(dpia-app://contentAll?contentId=644bf637-3dba-4f17-84b6-7cc486791734&contentTypeId=2)プレゼント10組20名様『SKY CIRCUSサンシャイン60展望台』応募締切:19年10月15日(火)詳細(dpia-app://contentAll?contentId=c06aa330-22a1-45cb-a809-3c74a9ee429a&contentTypeId=2)今後もプレミアムな特典が続々登場します!乞うご期待!!『よくばり❣️ぴあ二スト』になってお得な特典に応募しよう!よくばり❣️ぴあ二スト詳細は こちら(dpia-app://billingIntro) から。
2019年10月01日ニューヨークで毎年夏、セントラルパーク内にある野外劇場を舞台に開催される大人気の無料公演、『シェイクスピア・イン・ザ・パーク』。およそ60年に及ぶ歴史のなかで数々の名作を生んできた同シリーズが2013年、久々となるシェイクスピア原作のミュージカルを送り出した。それが、いわゆる“第四の壁”を取り払う斬新な演出で知られるブロードウェイの鬼才、アレックス・ティンバースの脚色・演出による『ラヴズ・レイバーズ・ロスト -恋の骨折り損-』。10月1日より、上田一豪が演出を手がける日本語版が東京・シアタークリエで上演される。「これより3年間は恋愛禁止、ひたすら勉学に身を捧げる」という誓いをたてた、ナヴァール王国の国王ファーディナンド(三浦涼介)とその同級生たち(村井良大、渡辺大輔、入野自由)。だがその矢先、4人が大学時代に淡い恋心を寄せていた相手、フランス王女(中別府葵)とその親友たち(沙央くらま、伊波杏樹、樋口日奈)が現れる。国王のまた別の同級生アーマード(大山真志)が、メイドのジャケネッタ(田村芽実)に送ったラブレターをきっかけに、若い男女の禁断の恋心に火がともる……。シェイクスピアの原作を大胆に脚色したスタイリッシュなラブコメディに、進境著しい若手ミュージカル俳優の村井、宝塚出身の沙央を中心に、声優界やアイドル界からも精鋭が集ったにぎやかな座組が挑む!シアタークリエにて10月25日まで上演の後、11月1日から4日まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、9日・10日に福岡市民会館 大ホール、16日・17日に愛知県芸術劇場 大ホールにて公演を行う。文:町田麻子
2019年10月01日今年で27年目を迎える日本最大規模の子ども国際映画祭「キネコ国際映画祭」。子どもたちの年齢に合わせたプログラムで小さなお子さま連れでも安心してご鑑賞いただけます。海外作品は声優さんたちによる「ライブ・シネマ(生吹き替え)」で上映!今年も国内外の24か国・54作品の作品が揃い、子どもから大人まで楽しめる充実した作品ラインナップでお届けします。そのほか、水辺上映や大人気の熱気球搭乗体験をはじめ、ワークショップやアウトドアイベントも盛りだくさん!きっと新しい出会いや発見があるはずです。今回『27th キネコ国際映画祭』映画鑑賞(優先予約)チケットを【よくばり❣ぴあニスト】限定で15組30名様にプレゼントします!応募はぴあ(アプリ)にて10月14日(月)まで受付中。皆様、奮ってご応募下さい!『27th キネコ国際映画祭』日付:11月1日(金)~11月5日(火)上映スケジュール:詳細は、 こちら()会場:109シネマズ二子玉川、iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズほかプレゼント人数:15組30名様応募資格:「よくばり❣ぴあニスト」の方ぴあ(アプリ)を思う存分楽しめるプレミアムな「よくばり❣ぴあニスト」の詳細は コチラ()応募期間:10月14日(月) 23:59まで当選発表:賞品の発送をもって代えさせていただきます。【注意事項】※映画鑑賞券(優先予約)チケットをご利用になる際は、事前予約と、当日にチケットへのお引き換えが必要ですのでご注意ください。※ご予約は、規定のメールフォームにて必要事項をご入力いただき、お申込みいただきます。ご当選者様は映画鑑賞券(優先予約)チケットの詳細をご確認の上ご来場ください。※座席に限りがあり、ご希望に添えない場合がございますのでご了承ください。※ご予約する際は、来場される方のお名前をご記入ください。※2歳以下のお子様は、保護者の方と一緒の座席をご利用ください。※映画鑑賞券(優先予約)チケットはご予約期間がございますので、ご注意ください。お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=1&marupiId=6fe469ad-6c55-4dcc-9233-d2211acadb72)『27th キネコ国際映画祭』 公式サイト()
2019年10月01日the HIATUSが本日10月1日、東京国際フォーラム ホールAで「the HIATUS 10th Anniversary Show at Tokyo International Forum」を開催する。the HIATUSは細美武士、ウエノコウジ、masasucks、柏倉隆史、伊澤一葉によるロックバンド。2009年にELLEGARDENらのメンバーとしても活動する細美武士を中心に活動をスタートさせた。彼らにとって今年は結成10周年。7月には細身自身が「目的の場所に着地できた実感がある」と語った6thアルバム『Our Secret Spot』の発売、9月には過去作品のサブスクリプション解禁など話題に事欠かない。本公演はその名の通り、バンドにとってのアニバーサリーライブとなる。これまでを振り返る内容となるのか、現在の彼らを見せるステージとなるのか、ぜひ現場で目撃してほしい。■公演情報the HIATUS「10th Anniversary Show at Tokyo International Forum」日時:10月1日(火)開場18:00/開演19:00場所:東京国際フォーラム ホールA
2019年10月01日2004年の日本初演から国内でも大ヒットを遂げている『ファントム』が、15年の時を経て、この度、新たな『ファントム』として生まれ変わります。新演出を手掛けるのは、城田 優。本作初、主演ファントム役と演出に挑戦します。 ヒロインのクリスティーヌ役には、抜群の歌唱力で大作ミュージカルの主要な役を務め、躍進を遂げている木下晴香が出演。 そのほか、人気実力を兼ね備えた注目の出演者たちが創りだす、今までにない『ファントム』にご期待ください!今回ミュージカル『ファントム~もうひとつのオペラ座の怪人~』大阪公演へ、ぴあ(アプリ)ユーザー2組4名様をご招待します!応募はぴあ(アプリ)にて11月10日(日)まで受付中。皆様、奮ってご応募下さい!ミュージカル『ファントム~もうひとつのオペラ座の怪人~』大阪公演日付:12月14日(土)17:00 開演 ※ぴあ貸切公演会場:梅田芸術劇場メインホール( 大阪市北区茶屋町19-1() )招待人数:2組4名様応募資格:①ぴあ(アプリ)で「ぴあニスト」登録されている方②ご鑑賞後、1週間以内にアプリ内の対象作品ページにコメントを投稿していただける方応募期間:11月10日(日) 23:59まで当選発表:賞品の発送をもって代えさせていただきます。お申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=a4f81e6d-8399-4eb2-9d89-e25b70d6d0f7)ミュージカル『ファントム~もうひとつのオペラ座の怪人~』 公式サイト()
2019年10月01日10月1日(火)から11月24日(日)まで、『イメージの洞窟意識の源を探る』展が東京都写真美術館にて開催される。写真は「闇」と「光」の対極的な存在が両立して、はじめて像を得ることができるもの。同展は、撮影技法から展示手法まで、現代写真における多様性を紹介する展覧会だ。古代の洞窟壁画に始まり現在に至るまで、さまざまな作品表現の源泉となっている「洞窟」をモチーフとして、写真と映像の作品からイメージや認識の作られ方を再考しようと試みる。出品作家は、志賀理江子、北野謙、オサム・ジェームス・中川、フィオナ・タンといった国内外で活躍中の写真・映像作家に加え、現代美術の巨匠、ゲルハルト・リヒターも参加。志賀理江子による「私は誰なのか」を問いかける写真作品、オサム・ジェームス・中川による沖縄のガマ(洞窟)のインスタレーション、北野謙による初公開・新作の乳児のフォトグラム、フィオナ・タンが洞窟の湾(いりえ)から始まる古いニュース動画を紡いだ映像作品、そして、ゲルハルト・リヒターがロンドンのテート・モダン来館者を撮影した写真をベースに制作した<Museum Visit>シリーズなど、写真・映像作品33点が展示される。また、19世紀の科学者、ジョン・ハーシェルが、1816年に光学装置であるカメラ・ルシーダを用いて描いた「洞窟」のドローイングも特別に展示。「カメラ」の由来である「カメラ・オブスクラ」(投影像を得る装置)は、ラテン語で「暗い部屋」を意味する。洞窟の闇からどんな光が見えるのか? そんな「意識の源」を探る展覧会になりそうだ。【開催情報】『イメージの洞窟意識の源を探る』10月1日(火)〜11月24日(日)まで東京都写真美術館にて開催【関連リンク】 東京都写真美術館( https:// www.topmuseum.jp/)ゲルハルト・リヒター 《MV.6》〈Museum Visit〉より 2011年発色現像方式印画にエナメル東京都写真美術館蔵©Gerhard Richter, courtesy Wako Works of Artジョン・ハーシェル 《海辺の断崖にある洞窟、ドーリッシュ、デヴォン》1816年カメラ・ルシーダを用いたドローイング 東京都写真美術館蔵北野謙 《N1》〈未来の他者〉 2018年 発色現像方式印画(フォトグラム) 作家蔵(c)Ken Kitano, courtesy of MEMオサム・ジェームス・中川 《 #001》〈ガマ〉 2009年インクジェット・プリント東京都写真美術館蔵 (c)Osamu James Nakagawa courtesy of PGI
2019年10月01日BUMP OF CHICKENが本日10月1日から2日間、大阪府 Zepp Osaka Baysideで「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark」を行う。今年は3年5カ月ぶりのニューアルバム『aurora arc』のリリース、過去作品のストリーミング配信解禁など、ニュースが盛りだくさんのBUMP OF CHICKEN。「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark」は最新アルバムにともなう、ライブハウスとホールをめぐる9カ所18公演の全国ツアー。7月の埼玉・メットライフドーム公演よりスタートし、11月の約5年4カ月ぶりとなる東京ドーム公演が千秋楽となる。本日のライブは13公演目。セットリストは新作の収録を中心に、人気曲も盛り込まれることだろう。ぜひ今のBUMP OF CHICKENを目撃してほしい。■公演情報「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark」10月1日(火)Zepp Osaka Bayside開場16:30/開演18:3010月2日(水)Zepp Osaka Bayside10月15日(火)Zepp Sapporo10月16日(火)Zepp Sapporo11月3日(日・祝)東京ドーム11月4日(月・休)東京ドーム
2019年10月01日2020年1月から、3度目の上演がスタートとなる『デスノート THE MUSICAL』。言わずと知れた、国内のみならずアジアを中心に世界各国でブームを巻き起こした、『DEATH NOTE』(原作・大場つぐみ、漫画・小畑健/集英社)が原作だ。今回、高橋颯は、ダークヒーロー・夜神月のライバルにして、不思議な魅力でファンを引き付ける“L”を演じる。感情を全く見せずに、月に勝るとも劣らない頭脳戦を仕掛けるLは、つかみどころが難しく、浮世離れしたキャラクター。過去、名優たちが演じたLを、どう昇華させるのかを訊ねてみた。「Lってどんな人かと問えば、『頭脳明晰、ポーカーフェイス』というのが一番に来る答えのはず。その通りなんですけど、Lは頭を使うのは上手くとも、心を使うのは下手クソなんじゃないかな。僕はお芝居でLを見せなきゃいけないから、心を使って演じなきゃいけない。逆にセリフを覚えてしまえば、頭はそんなに使わない(笑)。そういう意味でも、Lの表情には出ない部分を、L役は表現すべきなんです。例えば……Lってね、絶対に目の奥で心が動いているんですけど、自身もそれに気づいていないんです。だから僕がそれに気づいてあげて、表現しなきゃいけない」アニメ版『DEATH NOTE』に、その見えないLの部分を垣間見たのだという。「アニメで、夜神総一郎が命をかけて、LにあるDVDを渡すシーンがあるんです。その夜神に対しLが『夜神さん、無駄にしません』って言うんですけど、表情は微塵も動いてなくて、トーンも全然変わらないのに、鳥肌が立った。珍しくLの心が動いているからなんですけどね。瞳孔の開き方なのか唇の震え具合なのかわからないですけど、本当に細かな心情を僕が読み取って、表現していきたいです。Lってね、声にも何にも感情を出せないけど、目だけは嘘をつけない。Lを演じるっていうのは、LでもわからないLの心を、僕が代わりに演じてあげるみたいなことかなって。Lに愛着沸いてそうですか?はい、とても沸いています!」しかしミュージカルは、歌ってこその舞台。しかもLの歌は独特の難しさがあり、稽古は厳しいものになっているとか。「歌稽古はもう始まっているんですが、Lの歌って難易度高いんですよ。ハイトーンが続くんですけど、単なる音程の高い歌ならミックスボイスを使ったり、声の出し方を変えたりで歌えるんですけど、高低差が激しいからそういうテクニックが常に使えるワケじゃない。ちょっと体の使い方を間違えると、すぐに喉がやられちゃう。あと、『ミュージカルっぽく歌ったら、それは君のLじゃない』って言われているんですね。ミュージカルってそもそも、ああいう歌をああいう発声で歌うから体がもつのであって、違う歌い方でやるとめちゃくちゃ難しいんです。役柄に入り込んじゃいさえすれば、『Lとして歌う』ことをあまり大変だとは思っていなくて、音楽監督のジェイソン・ハウランドさんには『君は、君の歌い方のままでいい』って言っていただいていますが、それって、水の中で泳がず・陸の上で走らず、水の中で走っている感じ……って伝わります? つまり、超〜難しい!」Lのライバルであり主人公の月は、今回、村井良大と甲斐翔真のダブルキャスト。しかしLは高橋のシングルキャストである。「なんでLはシングルなんでしょうかね、大変ですよね(笑)。LはLだけど、村井さんとやるときのLと、甲斐くんとやるときのLは、全く違うだろうなあ。あまり作りこみ過ぎず、柔軟にやっていきたいですね。そもそも世界中に住んでいる『DEATH NOTE』ファンの中で、いろんなL像があると思うし……。逆に『Lっぽいね』っていう言葉は、誉め言葉のようで、そうじゃない部分もあると思っていて。Lっぽいっていうのは、イコールそれどまりというか、原作ファンからすれば嬉しいかもしれないけど、なんか新しくない。『新しいけど、これがLだよね』って言われるような演技を、できたら最高です」プレッシャーはあると言う高橋だが、Lを演じるにあたり早く口にしたいセリフがあるという。「『私はLです』ーーやっぱりこれ、衝撃的なセリフですよね。東大に入学して、月とLが入学式で隣同士の席になって、Lが月に『私はLです』って打ち明けるんですけど、本当、すごいインパクト。ただの自己紹介であそこまでショッキングなのってヤバい。Lじゃなきゃできないです。Lって、背中を曲げたりとか、そんな体や形を作っただけじゃあの佇まいは出ないんです。何度も言いますが、本当にキャラクターの奥の奥を見抜いたうえで、言葉にならないところを真似しなきゃいけない。そこで初めて『私はLです』が活きるんです」『デスノート THE MUSICAL』は、2020年1月20日(月)が初日。「今回の公演、ミュージカルになじみがない人、ミュージカルファンだけど過去の公演に思い入れがある人からは、結構厳しい意見も多いと思います。でも、僕はそれを恐れ過ぎたくはない。新生『デスノート THE MUSICAL』は、今までの『DEATH NOTE』の世界観とミュージカルのハーモニーが、たくさんの人を楽しませる演目です。皆さん、ぜひ劇場に遊びに来てくださいね」ミュージカル『デスノート THE MUSICAL』は2020年1月20日(月)の東京公演を皮切りに、静岡、大阪を経て、福岡で千秋楽3月8日(日)まで上演。高橋の、思い入れたっぷりな新生Lの熱演が期待される。さらなる進化を遂げる『デスノート THE MUSICAL』、チケット情報はこちら。撮影/木村直軌取材/藤坂美樹構成/中尾巴
2019年09月30日「ぴあ」調査による2019年9月27日、28日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、『宮本から君へ』が第1位になった。本作は人一倍正義感が強い不器用な男“宮本”の生き様を描いた新井英樹の漫画が原作。上映後の出口調査では原作ファンから「最高だった!」「熱量がすごい!」と熱い声が続々と届いた。映画は、文具メーカーで営業マンとして働く宮本浩が、愛する人との間に立ちはだかる“愛の試練に”全身全霊で挑んでいく姿が描かれる。原作の前半部分“サラリーマン篇”は2018年4月にドラマ化されており、池松壮亮が引き続き宮本を演じ、ドラマを手がけた真利子哲也が監督を務めた。観客からは「ドラマを見ていたので、宮本の成長にはかなりグッときた」「とても熱い映画で、ひとりの男の成長を目撃できる素晴らしい映画!」「“人間”を感じたい人にはうってつけ。熱量がすごい作品だった」「宮本賛歌というか、スタッフみんなが宮本を全力で愛しているような作品で圧倒された」など絶賛の声が相次いだ。本作は特に原作ファンから絶大な支持を集めており、観客の中には「僕、原作の大ファンなんですが、原作の大ファンとして言うなれば、もう完璧!ですね。主役ふたりの鬼気迫る演技が原作通りで素晴らしかったです。原作の人物をあんなふうに表現できるなんて!っていう感じです。付き合いの長いカップルにオススメの映画です。なんか熱くなります!」と話す人も。原作ファンをとにかく熱くする内容になっているようだ。(本ランキングは、9/27(金)、28(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年09月30日新国立劇場は、シリーズ「ことぜん」で秋から始まる新シーズンの幕を開ける。“ことぜん”とは“個と全”であり、一人の人間と一つの集合体の関係をテーマとする3作品がラインナップ。ちなみに偶然だそうだが、いずれも女性演出家の作品だ。口火を切るのは文学座の若手(1980年生まれ)・五戸真理枝演出の『どん底』。ロシアで1902年に初演、日本でも1910年の初演以来、事あるごとに上演されているゴーリキー作“近代の古典”だ。新劇での上演が中心だが、近年ではシアターコクーンでのケラリーノ・サンドロヴィッチ版(2008年)が記憶に新しい。今回抜擢された演出の五戸は、タイトルどおり暗い悲劇のイメージがあるこのロシアの戯曲を、いかに現代ニッポンとリンクさせて観客に提示しようとしているのか。開幕が目前に迫った稽古場に演出家を訪ねた。「ことぜん」というテーマを聞いて、五戸はすぐ『どん底』が頭に浮かんだのだという。「このテーマは自分にとってすごく身近で常に直面している問題というか。例えば選挙であったり、世の中が動いていく方向と自分が考えていることの乖離みたいなものは日頃から感じることが多いので、いくつかやりたい戯曲は浮かんでいたんです。その中でも『どん底』がすぐテーマに結びつく感じがしました」とはいえ五戸自身、手放しでこの戯曲のファンとは言い難く、「過去に上演された舞台の映像資料などを観ても、“100%面白い”とは言い切れなかった」と率直に言う。「暗い場面が続くし、長ゼリフも多いし、ちょっと眠くなるような場面が多いなと思いながら(笑)私も観ていました。でもそれは上演のやり方次第なんじゃないかなと。ゴーリキーがつまんないものを書くはずがないみたいな(笑)、作家を信じたい気持ちが強かったんです。作家は絶対面白いと思って書いているはずなんですよ。だから何を書いているのか、自分でこの戯曲を洗い出してみたいという気持ちがすごくありました」そうして、好奇心と作家への強い信頼を抱いて作品に挑んだ結果……さすが、文豪・ゴーリキーはその信頼を裏切らなかった。「立ち稽古を始めてから発見することがすごく多かったんですけど、ひとつは、ゴーリキーがものすごく真実に忠実に書いているということ。セリフや人物像の装飾が少ないんです。セリフを美しく飾ったり面白いキャラクターを出して面白い芝居にするっていうのはある程度技があればできちゃうことなんですけど、それをせずに、まっすぐ真実を描いている。人を見る目や懐の深さがないとこの戯曲は書けないだろうなっていうか、ゴーリキーという人間の温かさがだんだん現れてきた感じがして、そこに私もすごくびっくりしています。作者が込めた何かしらの思い……それはセリフ以外のことから滲み出てくるもので、ほんとに些細なことで伝わるかどうかが変わっちゃうようなものなんですけど、なんとか届けたいなと今思っています。そのための微調整を細部まで続けたいですね」『どん底』というタイトルから滲むペシミズムやシニカルさが、イコールこの作品へのイメージという人も多いのではないだろうか。正直その一人であった筆者には、五戸が発する「温かさ、懐の深さ」という言葉が意外に聞こえた。「登場人物への視線はシニカルでは全然ないと思います。むしろストレートな愛情な感じがして。誰のことも否定せず、悪役のことも否定していないんです。私、悪役は悪役として書いてるんだろうなぐらいの印象で読み始めたんですけど、全然そうじゃなくて、悪役の人間性もちゃんと浮かび上がってくる。そこが驚異的だなという感じがしています」なお、同劇場演劇部門の芸術監督・小川絵梨子とは同世代ながらあまり面識がなかったそうだが、五戸が文学座アトリエの会で演出した久保田万太郎『舵』(2016年)を観劇した小川がその現代アレンジを気に入り、今回の抜擢へと至ったのだとか。「『舵』も畳敷きのリアルなセットで着物を着て上演されると思われがちな演目なんですけど、私の場合は、いかにそういうことを排除できるかをまず考えるというか。戯曲には忠実なんですけど、全く違う場所に置き換えてみたり、見た目をすごく変えようとする演出をすることが多いです」今回も、原作では木賃宿に暮らす登場人物たちを、解散した劇団の元劇団員たちに置き換える。「二重構造を使います。解散したので劇場や稽古場が借りられない人たちが、仕方なく工事現場のようなところを勝手に借りて“ここで『どん底』稽古しよう”みたいなノリでやっているという設定。衣裳もジャージだったりしますし」脚本も、この舞台のために新たに訳されたもの(安達紀子訳)を用いる。「哲学的な言葉が多い戯曲と思われていると思うんですが、描かれているのは普通の生活の断片。なので、もっと生活の中の言葉に落とし込めるんじゃないかなと思ったところはさらに変えていただくなど、安達さんとディスカッションを重ねました」五戸が、「どん底」と現代の観客をリンクさせるカギと考えているのは「生々しさ」。「本当に生で話しているような会話が稽古で作り出せたとしたら、それだけで面白いはずなんです。稽古では、生々しい会話にするために一言にこだわって、それを発した細かい思考回路まで話し合っているという感じ。“セリフのようなセリフ”を排除していく作業なんですけど。でもそうしたときに、またゴーリキーの凄さに気づきますね。セリフの順番とかが計算しつくされていて、抜けるようなところがないんですよ。その作劇術も舞台上でしっかり立てばいいなと思っています」理路整然と穏やかに語る口調の端々から、戯曲と作家への愛情が滲み出てくる。“手放しのファン”となった演出家の体を通して生まれた新たな『どん底』の世界を、早く覗いてみたい。「ゴーリキーはこの世の中をどう変えなきゃいけないとかいうことは一切言っていないんです。その代わり、苦しみを苦しみのまま描くことで、登場人物たちの存在を認めている感じがして。この温かさが今の日本に暮らす私たちにも必要なのかもしれないと思います。どこか絶望的というか、“自分なんか”と思っている人たちが多い中で、その人たちが“そのままでいい”っていうほんのちょっとの自信を持てば、それだけで楽になるんじゃないかなという感覚があります。個と全を正すために何かを声高に言うんじゃなくて、その対立が厳しい中で生きるために“ちょっと肩の荷を下ろそうよ。そうすればちょっと楽しくなるんじゃない?”みたいな。このタイトルからはそう思えないでしょうけど(笑)、実はそういう作品だと思うんです」東京・新国立劇場 小劇場にて10月3日から20日まで上演。取材・文:武田吏都
2019年09月30日9月28日、29日の全国映画動員ランキングは、『記憶にございません!』(全国352館)が首位を守り、3週連続トップになった。続く、公開4週目の『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』(全国292館)も先週と変わらず。公開11週目の『天気の子』(全国366館)は先週4位から3位に順位を上げた。公開3週目の『人間失格 太宰治と3人の女たち』(全国320館)も先週5位から4位にランクアップ。公開2週目の『アド・アストラ』(全国354館)は先週3位から5位になった。公開2週目の『HELLO WORLD』(全国255館)と、公開6週目の『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(全国324館)は先週と変わらず。公開2週目の『アナベル 死霊博物館』(全国169館)は先週10位から8位に順位を上げた。また新作では、今野敏のシリーズ小説を西島秀俊の主演で映画化した『任侠学園』(全国186館)が初登場9位に入った。次週は『エンテベ空港の7日間』『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』『“樹木希林”を生きる』『ジョーカー』『ジョン・ウィック:パラベラム』『HiGH&LOW THE WORST』『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』『蜜蜂と遠雷』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『記憶にございません!』2位『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』3位『天気の子』4位『人間失格 太宰治と3人の女たち』5位『アド・アストラ』6位『HELLO WORLD』7位『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』8位『アナベル 死霊博物館』9位『任侠学園』10位『ライオン・キング』
2019年09月30日1975年に芥川比呂志、岸田今日子らを中心に設立され、今も橋爪功や金田明夫、文芸・演出部には森新太郎らを擁する演劇集団円。ベテランから若手までがそろって上演される舞台は、シェイクスピアなどの古典やチェーホフ、イプセンなどの近代劇、また別役実、太田省吾、岩松了、渡辺えり、さらにはハロルド・ピンターやマーティン・マクドナーの現代戯曲までと幅広い。「そこに通底するはずの真に劇的なものは何かを、自由に柔軟に問い続ける」(公式サイトより)という姿勢は、12年ぶりのシェイクスピア作品となる今回の『ヴェニスの商人』でも健在だ。足かけ2年のテキレジ(テキストレジー。上演に際して台本に手を入れること)に挑み、劇中ではシャイロック役を務める金田明夫に話を聞いた。物語は商人であるアントーニオが、友人バサーニオのために高利貸し・シャイロックから金を借りた顛末と、バサーニオとポーシャら複数のカップルの話が並行して展開する。キリスト教徒(アントーニオら)とユダヤ教徒(シャイロック)の対立など、読む者にいくつもの視点を差し出すのがシェイクスピアの特徴だが、金田はあえて「時代も国も設定しない。素舞台に、衣裳もシンプルなジャケットで」と言い切る。「人間が対立している構図なんて、古今東西どこにでもあるでしょう。シンプルな舞台にすることで、お客様もシャイロックかアントーニオか、誰かしらに“ああ、これは自分だ”と投影しやすくなる。シェイクスピアの舞台を観ることに、イタリアだとかイスラエルだとか、もっと言えば日本や韓国、アメリカ……どこの国だというのは関係ないと思うから」と金田はその意図を語る。それでは今回、どこに主軸を置くかというと、「家族ですね」とこちらも即答だ。「これまで何度かシェイクスピアを上演してきたけれど、いつも感じるのは“家族の物語”だということ。シェイクスピアの戯曲は、さまざまなものが複雑に絡み合っているバケモノみたいなホンなので、僕らもつい騙されがちなんだけど(笑)。この作品だって突き詰めれば、結局はシャイロックと娘のジェシカの話なんですよ。あと、ポーシャと死んだ父親の話。それから指輪をめぐる、バサーニオとポーシャの夫婦の話。結局はそこから物語が派生するっていうのは、シェイクスピアだろうがチェーホフだろうが、あの『スター・ウォーズ』だって同じだなって」と金田は笑う。またシェイクスピアが“難解”とされている理由に、独特の長ゼリフがあるのは知られているとおり。金田はこの点もテキレジをしながら、出演者が声に出して読み上げる作業を数カ月前から繰り返し、台本を練り直してきた。長ゼリフを相手の「……」で区切るというのも、金田が考えた工夫の一例だ。「役者というのは不思議なもので、“……”が挟まっていると、そこでちゃんと芝居をするんですよ。そうすると観客の目線も自然に、テレビドラマでいう“パン”(カメラの視点が移動する)して、“クローズアップ”になるでしょう」と金田。「俺、新劇俳優にしちゃ、イヤらしいくらいドラマに出ているからさ」と自虐で笑わせるが、観客を飽きさせることなく、同時に役者の側にも芝居の組み立てをしやすくさせる配慮は、映像と舞台の両方で活躍する金田ならでは。セリフ自体も現代の言い回しだが、よくある“今風”のようにくずしすぎない、ほどよい口語体となっている。「今回の稽古でも言い続けているのは、ひと頃の“新劇”のイメージのような、お客さんを置き去りにした舞台には絶対しないでね、ということ。シェイクスピアって何言ってるか分かんないとか、眠くなるとか言われるけれど、それは違うということを伝えるためにはどうしたらいいか。そこを考えてほしいので」一方で、「せっかく他の商業的な舞台とは違う“新劇”でやっているんだから、お客さんに無理におもねることはしなくていいんじゃないか、と。今回は(座席数が)200人くらいの小屋なんで、セリフも声を張らずに普段の会話のようなトーンでね。それでも濃密に感じられるような空間をお届けしたいと思っています」と語った。最後に改めてシャイロックをどう思うか聞いてみると、「女房が死んだ後、娘をこよなく愛して大切に育てた、ただのオヤジですよ。自分の生きている世界には、相反する組織やイデオロギーがあることも分かっている。そんな世界で質素倹約で暮らして、でも娘にはしっかりと持参金を持たせて、同じユダヤ教徒と幸せな結婚をさせたいというのが唯一の夢だった、ただの男です」とサラリ。口調とは裏腹に、その表情には充実ぶりがにじむ。演劇集団円が贈る『ヴェニスの商人』。その味わいは、劇場で存分に堪能してほしい。東京・吉祥寺シアターにて10月3日から13日まで。取材・文:佐藤さくら
2019年09月30日