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8月17日、18日の全国映画動員ランキングは、公開2週目の『ライオン・キング』(全国374館)が先週2位から首位にランクアップした。公開5週目の『天気の子』(全国359館)は先週3位から2位に順位を上げた。公開2週目の『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』(全国353館)は先週1位から3位になった。公開6週目の『トイ・ストーリー4』(全国373館)、公開3週目の『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(全国347館)、公開4週目の『ペット2』(全国365館)は先週と変わらず、4位、5位、6位になった。また公開4週目の『アルキメデスの大戦』(全国344館)は先週8位から7位に、公開6週目の『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』(全国369館)は先週9位から8位に順位をあげた。『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』の矢口史靖監督によるミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』(全国304館)は初登場10位。公開11週目の『アラジン』(全国351館)先週と変わらず11位につけている。次週は『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』『ジョアン・ジルベルトを探して』『ドッグマン』『二ノ国』『ロケットマン』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ライオン・キング』2位『天気の子』3位『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』4位『トイ・ストーリー4』5位『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』6位『ペット2』7位『アルキメデスの大戦』8位『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』9位『ドラゴンクエストユア・ストーリー』10位『ダンスウィズミー』
2019年08月19日『ジョン・ウィック』シリーズを監督してきたチャド・スタエルスキが、マーゴット・ロビー主演の『Birds of Prey』に関わることになった。映画はすでに撮影を終えているが、アクションシーンをパワーアップするために行われる追加撮影を担当するようだ。スタエルスキはスタントマン出身で、『マトリックス』を含む数多くの作品で長い経験を積んでいる。彼はスタントマンの会社も経営しており、『Birds of Prey』には最初から関わっていた。『Birds of Prey』の監督は、アジア系女性の新人キャシー・ヤン。ロビーはプロデューサーも兼任する。映画は『スーサイド・スクワッド』のスピンオフ。ユアン・マクレガー、メアリー・エリザベス・ウィンステッドも出演する。文=猿渡由紀
2019年08月19日独特のアニメーション作品で世界にその名が知られるミシェル・オスロ監督。最新作『ディリリとパリの時間旅行』もオスロ監督ならではの一風変わったアニメ手法と世界へのメッセージが込められた物語からなるオリジナルな1作となった。フランスの鬼才にその制作について訊く。まず、新作に入る前に前作にしてオスロ監督にとって初の長編作品となった『キリクと魔女』の大成功について聞くと、苦笑いしながらこう秘話を明かしてくれた。「僕自身は作家として、すごく誠実にとても正直にモノづくりをすることを信条にしている。その想いが想像以上に多くの観客に届いたことはとてもうれしく思っているよ。ただ、そこへたどり着く道は決して楽ではなかった。作品はストーリーについても描く手法にしても、作品の根底に流れるテーマにしても、すべて自分の意思で“これでいきたい”と思ったものばかりで構成されている。ただ、それらがことごとく反対にあっていたんだ。タイトルの『キリクと魔女』も単純すぎるといわれたし、物語もシンプルすぎると。ハリウッド的な観点で言うと、もう少し波乱万丈の展開があれば世界に売れるじゃないかといわれたよ。もっとオーソドックスな今どきのアニメーション映画を作れともいわれた。絶対に世界でうけないからアフリカを舞台になんかするなとも言われた。とにかくプロデューサーには不評だったんだ。僕自身が原画を書くんだけど、それを見て、これは動画にできないし、映画になんかならないともいわれた。毎日、プロデューサーのクレームと戦っていたよ(苦笑)」こんな指摘も受けたという。「赤ん坊の男の子は性器を出しちゃダメ、ちゃんと隠さないとと(笑)。大人の女性はちゃんと胸を隠せといわれたんですよ。僕は小さいころ、アフリカで暮らしたことがある。そこでは、子どもたちは裸ん坊で暮らしていた。僕にとってはきわめてノーマルなことで、『キリクと魔女』はその経験が基になっている。幼少時代にみたアフリカの営みは、ほんとうに人間たちが人間らしく気持ちよく生活を営んでいて、誰もがみな善良で好意的に暮らしていた。僕は子どもながらに、そういう生活と人々にある種の美しさを見て感動していた。だから、そのとき、僕がアフリカでみた人であったり、風景をそのままアニメに映し出したかった。それを恥ずかしく思うなんてどうかしているよ。あと、出産シーンに関しても問題視された。これはアフリカの民話にもとづいているんだけど、その民話の大胆な発想と生命の誕生の瞬間に感銘を受けて、ぜひ取り入れたいと思ったんだ。でも、このシーンが入ると英語圏では年齢制限が入ってまたセールスにかかわるから、外したほうがいいというんだ。このときももう批難の嵐で、プロデューサーに“破産させるのか”ともいわれた。でも、僕は一切譲らなかった。もしかしたらプロデューサーのリクエストに応えられない自分はプロとはいえないのかもしれない。でも、そんな映画ビジネスのプロフェッショナルじゃない、素人考えの作者が作った作品が世界中に気に入ってもらえたんです。映画はわからないですよ(笑)」実績もつくって今回の制作はさぞ順調と思いきや、そうでもなかったようだ。「今回の作品のオープニングショットを見てくれればわかるんだけど、女性が胸を出しているシーンがある。プロデューサーに言われたよ。“また胸を出したな”と(笑)。今回はディレクターズ・カット版を作るの許すから、レーティングにひっかからない胸を隠したアメリカ版バージョンを作ってくれといわれてね。それには応じた。さっき確認したら、日本ではオリジナルのバージョンとのこと。僕としてはそのほうがもちろんうれしいよ」今回の物語は19世紀末から20世紀初頭、世界中からさまざまな才能がパリに集ったベル・エポック時代が背景。そうなった理由をこう明かす。「最初に描きたいと思ったのは、いまだに世界で蔓延している女性の蔑視です。女性や少女を不当に扱う、虐げる男たちの愚かさを今描かねばならないと思いました。ベル・エポックという時代を選んだのも、そこにあります。この時代のパリはまったく閉鎖的な社会ではなかった。世界にオープンで、いろいろな国からさまざまなタイプのアーティストを受け入れていた。同時にベル・エポックという時代は、女性たちが社会進出してきた時代でもあったのです。当時、女性を優遇するような法律はひとつもありませんでしたけど、初めて大学生に進学する女性が出て、それに多くの女性たちが続きました。教師は男の仕事でしたけど、女性も進出するようになった。医者や弁護士、タクシーの運転手など、男の仕事とされてきたものにどんどん女性のパイオニアが生まれた。そして最初の国際的女性スターといわれるのが、作品中にも登場する。サラ・ベルナール。ベル・エポックのパリは、僕が言いたいことをみたしてくれる世界だったんです」主人公はニューカレドニアからパリへやってきた少女ディリリ。あることで彼女は男性支配団と名乗る謎の集団から追われる身に。最初の友人オレルと行動をともにする中、ディリリはさまざまな人々と出会う。「小説家のマルセル・プルーストや彫刻家のオーギュスト・ロダンなど、さまざまな文化人、その道のエキスパートたちが登場します。これほどの人物たちがひとつの街にいたことはほかにないのではないでしょうか。彼らはいずれも自ら努力をして何かを生み出して自分たちの才能を開花させている。そして、彼らの存在や作品はのちの社会でシェアされ、なんらかいい影響を及ぼしている。そのことを伝えたかったのです」それは、アートの力及びアートの存在意義がこういうところにこそあるんだと示しているようにも映る。「もちろんわたしはアートの力を信じています。そのメッセージが込められていることも確かです。ただ、わたしはそれだけではなく、たとえば医学の分野の進歩、自動車の発明なども作品内に盛り込んでいます。それはそうした優秀なエンジニアの力も大きな力になることを伝えたかったんだ。文明の発展は、使い方を間違わなければ悪に抵抗する大きな力になる。だから、それを生み出す名もなき技術者や専門家にもエールを送りたいと思ったんだ」そうした骨太の物語が用意されている一方で、アニメーション映像もいい意味で遊び心とチャレンジがいっぱい。場面によってはCGを使えば、自分が撮影したパリの風景写真をバックにしたりと、変幻自在、様々な組み合わせがなされている。「僕がものすごいテクノロジーを駆使して作ったように思われるかもしれないんだけど、全然違う。僕自身が写真をとって、その上に僕が絵を描いただけ。シンプルなんだよ(笑)」そう笑顔でおどけるオスロ監督。70代半ばを迎えたとは思えないほど、老練になることもなく豊かなイマジネーションを発揮するアニメ界の巨匠の新たなアニメーション世界に注目を。『ディリリとパリの時間旅行』8月24日(土) YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー取材・文:水上賢治(C)2018 NORD-OUEST FILMS - STUDIO O - ARTE FRANCE CINEMA - MARS FILMS - WILD BUNCH - MAC GUFFLIGNE - ARTEMIS PRODUCTIONS - SENATOR FILM PRODUKTION
2019年08月19日なんとも猫好きにはたまらない、その名も「ねこがかわいいだけ展」が渋谷・ヒカリエにて8月15日(木)より開催されている。この「ねこがかわいいだけ展」は可愛い猫の写真を愛でる写真&グッズ展となっており、写真やグッズクリエーターの作品はもとより、全国から応募された“たまらん”猫写真が公開されている。また会場ではオリジナルグッズをはじめ、猫好き垂涎の全国から集めた猫に関するグッズが販売されるという。東京は渋谷ヒカリエにて2019年8月15日(木)から9月10日(火)、大阪はナレッジキャピタル イベントラボで7月20日(土)から9月17日(火)、仙台は仙台フォーラスで7月20日(土)から9月1日(日)まで、新潟は万代シルバーホテルビルで7月20日(土)から9月8日(日)、長崎は佐世保市博物館島瀬美術センターで7月24日(水)から9月1日(日)まで、横浜は横浜駅前アソビルで9月14日(土)から10月14日(月・祝)まで、静岡は松坂屋静岡店で10月19日(土)から11月10日(日)まで開催。夏休みの最後に、お近くの会場でぜひ猫の可愛さにとろかされてほしい。「ねこがかわいいだけ展」・東京場所:渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホール住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1期間:2019年8月15日(木)〜9月10日(火)
2019年08月19日2017年3月に豊洲に誕生した、“舞台を客席が”ではなく“客席を舞台が”取り囲むという新発想の円形劇場、IHIステージアラウンド東京。しかもこの客席が360°回転するため、舞台にはいくつものセットを同時に建て込んでおくことができ、客席のほうを動かすことでセット転換の時間なしに場面の移り変わりを表現することができる。つまり観客は、動く客席に座るというアトラクション気分を楽しむとともに、物語がかつてないスピードとスケールで展開される斬新な演劇を体験できるというわけだ。これまでに劇団☆新感線による大規模な舞台作品や、香取慎吾の個展も開催されてきたこの劇場で、本日8月19日にプレビュー公演をスタートさせるのが『ウエスト・サイド・ストーリー』。1957年にブロードウェイで初演されて以来、実に60年以上にわたって世界各地で上演され続けている、レナード・バーンスタイン作曲によるあの名作『ウエスト・サイド・ストーリー』である。日本人スタッフ・キャストによる上演も盛んな作品だが、今回お目見えするのはデイヴィッド・セイント演出、フリオ・モンヘ振付による来日キャスト版。作品に長く携わってきた彼らが新たに創る、世界初演の“360°シアター版”だ。クリエイティブ陣には、『パリのアメリカ人』『ウォー・ホース~戦火の馬~』など数々の名作を手がけてきた映像制作チーム「59プロダクションズ」も名を連ねており、期待が高まるところ。なお、同劇場ではこの公演の後、同じ演出による日本人キャスト版『ウエスト・サイド・ストーリー』の上演も予定されている。新感線による作品群と同様、7か月にわたる公演期間を3つの“シーズン”に分け、キャストを総入れ替えして上演するという大規模なプロジェクト。その上メインの役どころは各シーズンそれぞれWキャストとなるようで、この来日公演も含めて全キャスト制覇を達成したら、終わる頃には大変な『ウエスト・サイド・ストーリー』博士になれそうだ。文:町田麻子
2019年08月19日THE BAWDIESとthe telephonesが本日8月19日「LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY『THE THREE KINGS』」に出演する。LIQUIDROOMが新宿から恵比寿に移転してから15周年。これを祝したアニバーサリー企画が8月から9月にかけて行われており、多数の豪華アーティストが出演する。本日の公演は日本を代表するロックバンドの組み合わせとなった。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」などで名前を連ねる機会はあるものの、ツーマン公演としては名古屋でのライブ以来5年ぶり。東京では初の対バンだ。THE BAWDIESは「NEW STEPS, NEW GROOVES TOUR 2019」を成功させ、the telephonesは秋に「メジャーデビュー10周年、まだやったことのないバンドと対バンするツアー(決)」が控えており、両者とも充実した活動を展開している。大型フェスやイベントを経て磨き上げた、今夏の集大成となるステージに期待しよう。■公演情報「LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY『THE THREE KINGS』」日時:8月19日開場18:00/開演19:00場所:恵比寿LIQUIDROOM出演:THE BAWDIES/the telephones/[DJ] FREE THROW
2019年08月19日DISH//が本日8月18日、富士急ハイランド・コニファーフォレストで「DISH// SUMMER AMUSEMENT’ 19 [Junkfood Attraction]」を行う。今年3月に通算3枚目となるアルバム『Junkfood Junction』の発表、全国ツアー「DISH// Spring Tour 2019『Dress Up a Burnt Whole Cake !!!!』」の成功など勢力的な活動を続けているDISH//。本日はバンド史上最大となる1万人規模の野外ワンマンライブとなる。ダンス予習用として新曲『NOT FLUNKY』のMV公開や、グループの歩みを映したドキュメンタリー『DISH//ノンフィクション-THIS IS WHAT DISH// IS-』のリリースなど、このステージにかける彼らの想いは相当なものだ。また富士急ハイランドとコラボした「DISH//トレイン」が富士急行線大月駅~河口湖駅を走行するなどの記念イベントも。成長を続けるDISH//のパフォーマンスを目に焼き付けてほしい。■公演情報「DISH// SUMMER AMUSEMENT’ 19 [Junkfood Attraction]」日時:8月18日開場16:30/開演17:30場所:富士急ハイランド・コニファーフォレスト
2019年08月18日低予算のインディーズ映画ながら、2018年に異例の大ヒットを遂げた『カメラを止めるな!』。その監督を務めた、上田慎一郎によるオリジナル脚本に、ふたりの監督を加えたトリプル監督体制で作られた作品が、本作『イソップの思うツボ』だ。上田監督以外には、『カメラを止めるな!』で助監督を担当した中泉裕矢。そして、『カメラを止めるな!』でスチールを担当し、『君がまた走り出すとき』を監督した浅沼直也が、それぞれ一つの物語の中に登場する“異なる三家族”のドラマを撮っている。“亀(カメ)”、“兎(ウサギ)”、“戌(イヌ)”の名を冠すそれぞれの家族の3人の少女たちが本作の主人公。カメしか友達がいない内気な亀田美羽、タレント家族の一員で恋愛体質の兎草早織、そして“その日ぐらし”の生活を送っている戌井小柚たちが出会うとき、最高の奇跡が起こる。亀田美羽役には『猿楽町で会いましょう』に主演した石川瑠華。兎草早織役には11代目ゼクシィガール、NTV『ZIP!』アシスタントなどを歴任し、女優としても出演作が多い井桁弘恵。戌井小柚役を、モデルや女優として注目を集める紅甘が演じている。ここまで聞けば甘い青春ストーリーのような感じがするが、そこは『カメラを止めるな!』の上田慎一郎脚本。観客はいままでの内容から与えられた印象と異なるのちの展開に、すっかり裏切られることになるだろう。そしておそらく観客が想像できないラストへ……。『イソップの思うツボ』全国公開中
2019年08月18日“今、そこにいる日本人”のリアルな会話劇を開拓してきた演劇界の異才・平田オリザと、『踊る大捜査線』シリーズなどエンタメ性豊かな作品群で知られる映画監督の本広克行。ふたりが2015年にタッグを組んだ舞台『転校生』(作・平田、演出・本広)が、本日8月17日、装いも新たに初日を迎える。キャストは前回同様、オールオーディション。応募総数2128人の中から選ばれた男女42名によって、オリジナルの女子校版と、男子校を舞台にした新版の2バージョンが同時上演される。『転校生』は、1994年の青山演劇フェスティバルでの初演以来、高校演劇ではバイブル的存在となっている。平田戯曲らしい“同時多発”会話で展開する、ある高校生たちの一日を描いた物語だ。誰もが覚えのある、10代特有の他愛もない会話を何層にも重ねることで、かれらが抱く漠然とした不安や社会への好奇心、大人たちへの不信感をさりげなく浮き彫りにしてゆく。今回は、平田が改定版として男子校版を翻案したスペシャルな公演。演出の本広自身による書類審査で選ばれた185人と、オーディションアプリ「mysta」で予選を勝ち抜いた12人の合計197人に実技審査を実施。まったくの新人やタレント活動をしている人、有名劇団に参加経験のある女優まで、多彩なバックボーンをもつ出演者がそろった。「“役者として本気で覚悟が決まった方”を募集したところ、前回よりも応募総数が多く、非常にみなさんが高いコミットで応募してくれたので、選ぶのが大変でした」と語る本広。観ればきっと、“かつての私”や“クラスメートだったあの人”の顔が見つかるはずだ。文:佐藤さくら
2019年08月17日私立恵比寿中学が本日8月17日、山中湖交流プラザきらら シアターひびきで「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん 令和元年 in 山中湖」を行う。8月4日に開校(結成)10周年を迎えたばかりの彼女たち。6月の主催フェス「『MUSiC』フェス~私立恵比寿中学開校10周年記念 in 赤レンガ倉庫〜」の成功も記憶に新しいが、アニバーサリーイヤーはイベントが目白押しだ。秋には全国ツアーも予定されている。本日のイベントは「遠足」をテーマに2013年から続くグループにとって夏の恒例行事。毎回バスツアーが組まれるほどの人気ぶりだ。7度目となる今回も昨年に引き続き山中湖での開催となる。2日間に渡り行った前回は1日目が夕方、2日目は昼間と雰囲気を変え、両公演ともに全26曲を披露した。今年は夕暮れ時のステージ。都市部では得られないパフォーマンスが楽しめる1日となるだろう。■「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん 令和元年 in 山中湖」日時:8月17日開場15:30/開演17:00場所:山中湖交流プラザきらら シアターひびき
2019年08月17日おとな向け週末映画ガイド今週オススメしたい映画は、この4作品。ぴあ編集部 坂口英明19/8/16(金)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の作品は13本。全国270スクリーンで拡大上映される『ダンスウィズミー』、100スクリーンで上映される『イソップの思うツボ』と、ミニシアターなどで上映の11本です。その中から、おとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。『鉄道運転士の花束』ブラックな味わいもありますが、浮世ばなれした雰囲気が魅力の、実に心温まるセルビア映画の傑作です。のっけから鉄道の轢死事故で始まります。6人のロマ(ジプシー)の楽団が犠牲者。車ごと跳ね飛ばされます。鉄道運転士は60がらみのベテラン、イリヤ。この映画の主人公です。祖父の代からこの仕事を継いで、住まいは鉄道の官舎。中庭で白い花を大切に栽培し、小さなわんちゃんが同居人。隣に運転士仲間が廃列車を改造して暮らしています。すぐ横を、深夜までバルカン半島を横切る遠距離列車が通過し、鉄道から離れることのない質素な生活です。携帯がでてきますので、時代は現代と思われますが、20世紀後半、といわれても不自然ではありません。鉄道員仲間が集まると、俺は何人殺した、と人身事故の話題ばかり。その恐怖を克服して初めて一人前とか、世間の人が聞いたらヒンシュクものの会話が飛び交います。しかしそれは、笑い飛ばさないとやってはいられないほど、トラウマになっているからです。実はイリヤも、美しい自慢の妻を若い時に列車事故で亡くしています。大事に育てている花は、犠牲者たちへの弔いの花束用でもあるのです。ある日、鉄道自殺をしようとしたみなしごの少年シーマを、すんでのところで救ったイリヤは、実の息子のように育ててゆきます。やがてその息子も鉄道運転士をめざすのですが……。「線路は幸せを運んでくる……ごくたまに」。イリヤが心を許す女友だちの、この言葉がとても印象的でした。人生悪いことばかりではない、そんな作品です。イリヤ役は、バルカンを代表する名優ラザル・リストフスキー。この作品のプロデューサーも兼ねています。監督はベテランの、ミロシュ・ラドヴィッチ。同じバルカン半島出身の監督、エミール・クストリッツァの『オン・ザ・ミルキー・ロード』や、北欧フィンランドのアキ・カウリスマキのテイストも感じられます。『永遠に僕のもの』1970年代初頭のアルゼンチンを震撼させた、連続強盗殺人犯がモデルの物語です。彼は17歳。「黒い天使」とよばれ、まるでマリリン・モンローのような美少年だったそうです。盗みも人を殺すことも、悪事とはみじんも思わず犯罪を重ねていく、そんな若くて、クールで魅惑的な悪党の、ピカレスクロマンです。ひとりで、他人の家に忍び込み、ごくごく自然にレコードをかけ、踊って、軽く盗みもする。最初はほんの遊び心から。やがてクラスメートに同じ肌合いの少年をみつけ、ワル仲間に。この相棒の家族の稼業が泥棒で、不敵なツラをしたオヤジたちと犯行を繰り返しますが、仲間が気後れするくらい、彼の犯行はどんどん大胆、かつど派手になっていきます。主人公と相棒のちょっとした同性愛的な関係描写は、制作にあたったスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル、監督のルイス・オルテガのテイストでしょうか。そのあたりの味付けもなかなか。『朝日のあたる家』や、カンツォーネ『夢みる想い』など、音楽の使われ方も面白く、印象的です。本国アルゼンチンでは2018年最大のヒットとなった作品です。『アートのお値段』アートの世界を、「で、それおいくら?」という金銭感覚中心に描いたドキュメンタリーです。主戦場はサザビーズのNYでのオークション。その準備から競売当日の表裏を追いかけるだけでなく、コレクター、業者、批評家など多くの人々の、アートビジネスに関する証言を加えて構成されています。興味深いのは、現代を代表するアーティストたちの制作現場にもカメラが向けられていること。100人のスタッフをかかえ、大規模な工房で制作をするジェフ・クーンズ、抽象画家ラリー・プーンズの風変わりな日常、価格高騰に直面するナイジェリア生まれのアーティスト、ジデカ・アクーニーリ・クロスビーなど。もちろん美術品の数々も紹介されます。いくらで買って、いくらで売れた、不動産よりも大胆に価格が変わるアート売買で、自分の目利きぶりを自慢するコレクター。「値段は知っていても価値は知らない」と冷やかされますが、1970年代に比べ、100倍のコレクターがいて、1000倍のアーティストが作品を作っている。「まさにいまがバブルだ」といいます。『ダンスウィズミー』突然歌いだしたり、踊りだしたりするの変だと思いませんか?この設定なら必然性があり、ミュージカル・シーンも嘘っぽくない、というのが矢口史靖監督のコンセプト。そうわりきったら、どんな場所でもミュージカルの舞台に。さあ、これで固いこといわず、楽しみましょう。ヒロインの静香(三吉彩花)はたまたま行った遊園地で、老催眠術師に、音楽が聞こえてくると歌いだし、踊ってしまうという術をかけられます。その翌日、会社のプレゼンに音楽が使われていたものですから、オフィスはまるで『ラ・ラ・ランド』のような群舞のシーンに。夜の先輩とのデートはシャンデリアにぶらさがるハリウッド・ミュージカルと化してしまい……。困ったヒロインは、謎の催眠術師を探して日本全国を駆け回ります。旅の途中でも『狙いうち』『夢の中へ』『年下の男の子』『タイムマシンにおねがい』など、懐かしいナンバーが続々登場します。懐かしいといえば、老催眠術師役として出演の宝田明さん。85歳の和製ミュージカルのレジェンドが、歌って踊る大活躍。「ザッツ・エンタテインメント!」です。
2019年08月16日前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の興行収入をわずか10日間で抜くという、驚異のスピードで日本中を席巻し、この記録破りの大ヒットで映画界の歴史を塗り替えた超大作『アベンジャーズ/エンドゲーム』が9月4日(水)にMovieNEXで発売。これを記念し、この度、MovieNEXに収録されるボーナス映像の中から、涙なしには観ることができない、あの悲劇のラストシーンの直後を描いた未公開シーンの一部が公開された。公開となった映像は、アイアンマンへの敬意を称えるヒーローたちの姿を納めた、涙腺崩壊の貴重な未公開シーンだ。本編では、アイアンマンが力尽きて目を閉じ、アイアンマンことトニー・スタークの妻、ペッパー・ポッツが最期のキスをするところまでが映し出されている。だがこの映像では、その後のヒーローたちの姿を見ることができる。サノスからインフィニティ・ガントレットを奪い、自らを犠牲に世界を救ったアイアンマンの死を目の当たりにし、ショックと悲しみに打ちひしがれるアベンジャーズたちだが、それぞれの思いを胸に、片膝をついてアイアンマンへの敬意を示す。ホークアイをはじめ、キャプテン・マーベルや今にも泣き崩れそうなキャプテン・アメリカが映し出される中、この悲しい結末を知っていたドクター・ストレンジの表情はあまりにも切なく、涙なしでは見られない。さらに、この映像にはヒーローたちの様子を見ながら、どこかへ去っていくガモーラの姿が映されている。つまり、トニー・スタークが指を鳴らしたことでサノス軍は消滅したが、サノスの義理の娘・ガモーラは生きていることが確認できるのだ。このあと、果たしてガモーラはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに戻るのか?今後のMCU(“マーベル・シネマティック・ユニバース”)シリーズにも期待が膨らむ描写となっている。この悲劇のラストシーンはもちろん、全編に渡って監督や脚本家たちが本作やMCUについて語っている“音声解説”が見られるのはMovieNEXだけだ。初回限定のボーナス・ディスクには、今回公開された映像の他にも、“スタン・リーの功績”をはじめ、製作の舞台裏や未公開シーン、ファン必見の貴重映像を多数収録(デジタル配信(購入)にも一部収録)されている。さらに現在、『今すぐアッセンブル!“We love you 3000”ルッソ監督へ届けこの想い!キャンペーン』が公式サイトにて実施中だ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』9月4日(水)発売『アベンジャーズ/エンドゲームMovieNEX』/4,200円+税『アベンジャーズ/エンドゲーム 4K UHD MovieNEX』/8,000円+税『アベンジャーズ/エンドゲーム 4K UHD MovieNEXプレミアムBOX(数量限定)』/10,000円+税先行デジタル配信中
2019年08月16日ワーグナー音楽の聖地バイロイトから素敵なニュースが届いた。日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者ピエタリ・インキネンが、あの「バイロイト音楽祭」において超大作『ニーベルングの指環』全曲(2020年のニュープロダクション)の指揮を託されたというビックニュースだ。「バイロイト音楽祭」と言えば、古くはフルトヴェングラー、クナーパッツブッシュ、ベーム、カラヤン、サヴァリッシュ、マゼール、クライバーetc 現役でもバレンボイム、ヤノフスキ、ティーレマンといった歴史に名を遺す巨匠のみが指揮することを許された名門中の名門であり、まさにワーグナーの総本山。ワーグナーに魅了され、作品の演奏実績を着実に重ねてきたインキネンにとって、バイロイトでの指揮というのはこれ以上ないエキサイティングな出来事であり、名誉であることは想像に難くない。日本フィル広報から届いた知らせによれば、普段クールなインキネンにしては珍しく興奮気味のコメントからも、その喜びを感じることが出来るという。日本のクラシック界とも太い絆で結ばれたマエストロ、インキネンの新境地への船出を心から祝福したい。●ピエタリ・インキネン:コメントバイロイト祝祭劇場という唯一無二の環境で、音楽劇の究極の傑作を指揮する名誉を授かった数々の伝説の指揮者たちのリストに自分の名前を加えて頂くことができ、大変光栄に思っています。出演者及び聴衆の多くの皆様と同様に、私も人生の早い段階で、不治の病であるワーグナー熱にかかってしまった一人です。音楽祭の特別な雰囲気の中で、多くの優れた才能と深い経験を持つ音楽家と共にワーグナーに浸り、舞台をご一緒できるのは、舞台の上でもそれ以外のすべてにおいても、間違いなく私の音楽家としてのキャリアのハイライトとなるでしょう。*詳細: ●日本における【ベートーヴェン生誕250年記念】のツィクルスにも是非注目を!・【ベートーヴェン生誕250年Vol.1】第714回東京定期演奏会 サントリーホール2019年10月18日(金)19時、2019年10月19日(土)14時指揮ピエタリ・インキネン[首席指揮者]ピアノアレクセイ・ヴォロディンドヴォルジャーク:歌劇《アルミダ》序曲ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》・【ベートーヴェン生誕250年Vol.2】第351回横浜定期演奏会横浜みなとみらいホール2019年10月26日(土)18時指揮ピエタリ・インキネン[首席指揮者]ピアノアレクセイ・ヴォロディンベートーヴェン:交響曲第1番ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ドヴォルジャーク:交響曲第8番・第382回名曲コンサート サントリーホール2019年10月27日(日)14時30分指揮ピエタリ・インキネン[首席指揮者]ピアノアレクセイ・ヴォロディンベートーヴェン:交響曲第1番ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ドヴォルジャーク:交響曲第8番●ピエタリ・インキネン(C)吉田タカユキインキネンは、そのキャリアを通じて、ワーグナーの音楽と深く特別な関係にある。2013年に、オペラ・オーストラリアの初の『指環』チクルス(ニール・アームフィールド演出)を指揮して好評を博し、ヘルプマン賞(2014)の「ベスト・ミュージック・ディレクション」に選出された。2016年にはメルボルンを再訪し、同作の再演を指揮して、グリーン・ルーム賞の「オペラにおけるベスト・コンダクター」に選ばれている。2018年には同歌劇場で『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(カスパー・ホルテン演出)を指揮した。過去には、『ワルキューレ』と『ラインの黄金』をパレルモのマッシモ歌劇場でグラハム・ヴィック演出版を指揮し、イタリアの国立音楽批評家協会のフランコ・アッビアーティ賞の「ベスト・ショー」部門を、『ラインの黄金』で受賞。また、多くのコンサートでもワーグナーのオペラ作品を指揮しており、2020年には、彼にとって初となる『トリスタンとイゾルデ』をオペラ・クイーンズランドで指揮する。インキネンと長年共演し、2010年にEMIから発売され、高い評価を得たニュージーランド交響楽団とのワーグナーのアリア集の録音でも共演しているサイモン・オニールが主役を演じる。2017年9月より、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。また、日本フィルハーモニー交響楽団においては、7年間、首席客演指揮者として活躍した後、2016―17年シーズンより首席指揮者に就任している。2015年以来、プラハ交響楽団の首席指揮者も務める。2008年から2016年には、ニュージーランド交響楽団の音楽監督を務め、現在では同楽団の名誉指揮者となっている。また、2014年から2019年には、ルートヴィヒスブルク音楽祭の首席指揮者を務めた。客演指揮者としては、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ピッツバーグ交響楽団、そしてイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演している。オペラの分野においても、ドレスデン国立歌劇場、フィンランド国立歌劇場、モネ劇場、ベルリン国立歌劇場、そしてバイエルン国立歌劇場で指揮している。インキネンは現在、ドヴォルザークとプロコフィエフの交響曲全集の録音を、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団と行っており、SWRミュージックより発売予定。また、同楽団の首席指揮者として、初となるワーグナー作品のCDは2019年8月9日にタイムリーなリリースが予定されている。そのファーストCDには、ワーグナーの『ジークフリート』からの抜粋も収録予定で、ソリストは、インキネンとも過去にワーグナーでの共演経験があり、ワーグナー歌手として評価の高いリーゼ・リンドストローム(ブリュンヒルデ役)とシュテファン・フィンケ(ジークフリート役)を迎えての録音となっている。
2019年08月16日ディズニーの超大作『ライオン・キング』が公開されている。本作は全編をデジタルで描いた作品で、劇中には人間の俳優はおろか、本物の動物も登場しない。しかし、ライオンのシンバやナラを“演じている”人間は確かに存在する。声はドナルド・グローヴァーやビヨンセ・ノウルズ=カーターら豪華キャストが担当した。そしてMPC社のアーティストたちが演技と表現を担当。シンバを“演じた”のは彼らだ。MPCは“Moving Picture Company”の略で、ロンドンで生まれたVFXスタジオだ。これまでに数々の大作を手がけており、近年だけでも『アクアマン』や『ブレードランナー 2049』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』など複雑なショットの多い作品を次々に担当している。同社で15年以上活躍し、『ライオン・キング』ではVFXスーパーバイザーを務めたエリオット・ニューマンは「私たちは作品を担当するごとにツール、ソフト、仕事への向き合い方、プロダクションの関係を前進させ、更新しようと務めてきました」と力強く語る。中でも『ライオン・キング』は彼らにとって特別な作品になった。2016年にアカデミー視覚効果賞を受賞した『ジャングル・ブック』と同じくジョン・ファヴローが監督を務める作品で、映画の一部ではなくキャラクターも背景もすべてデジタルで制作。予算も創作期間もたっぷりと用意された。「この作品は私たちが大きく飛躍できるチャンスでした」とニューマンは振り返る。「作品にかける予算と時間が大きいので、これまでに実現できなかったシステムを新たに開発することができました。最大の革新は、VR技術を使って、ロスのスタジオにいながらサバンナで実写映画を撮影しているのと同じことができるツールを開発・導入したことですね。さらに動物の毛をこれまで以上に繊細に描くツールや、動物の筋肉の動きをより正確にキャラクターに反映するシステムを新たに開発しました」その結果、劇中に登場するライオンやハイエナたちは本物の動物と見分けがつかないほどリアルに描かれているが、彼らは現実の動物を“スキャン”したり、現実の動物のデータを“コピー”することはしていない。「本作はドキュメンタリーのスタイルで描かれてはいますが、シンバやムファサは言葉を話すし、歌も歌うわけですからね(笑)。私たちがこの映画で目指したのは、視覚的にリアルでありながら、オリジナルの『ライオン・キング』に最大限の敬意をはらってデザインすることで、観客に“画面にいるのはシンバだ!隣にいるのはムファサだ!”とすぐに反応してもらえるキャラクターを描くことでした。記録映像などで実際のライオンの群れを見ると、実はそれぞれに大きな個性があるわけではないんです。でも、この映画ではリアルに描きつつ、オリジナルのキャラクターの要素を継承しなければならない。そのバランスは本当に難しくて、かなり複雑なデザインプロセスを経てキャラクターを設計していきました」さらにデザインしたキャラクターは画面の中で動かさなければならない。つまり、物語や感情に沿って“演技”させなければならない。「そうですね。“どんな見た目にするのか?”だけでなく“どう動かすのか?”が重要になってきますし、“演技”の側面が大きな割合を占めることになりました。もちろん、事前に実際の動物の肉体や動きを徹底的にリサーチして正確に動かしています。その上で、声を入れた俳優たちのセッション映像も参考にしながら、何もないところからアニメーションを作り出していくわけです」ジョン・ファヴロー監督は自身も俳優で、実写の世界を中心に活躍しており、CGだからと言って専門家に“丸投げ”することなく、ロバート・ダウニーJr.やドン・チードルと映画を作る時と同じようにシンバやムファサを“演出”している。「ジョンは基本的に実写映画と同じように演出をします。カメラを置いて、俳優のたち位置を決めて、キャラクターの歩く速度や動き、表情の変化を細かくチェックします。私たちは何度も何度も出来上がった映像を一緒に観て、修正して、また一緒に観て……本当に密にコラボレーションしていったわけです」ポイントになったのはファヴロー監督と『ジャングル・ブック』を共につくりあげたMPCメンバーの存在だ。「今回の映画では『ジャングル・ブック』とほぼ同じスタッフで仕事にあたることができましたから、ワークフローやツールの進化以上に、スタッフそれぞれの能力や経験値がアップしていきました。そこは大きかったですね」そうしてキャラクターが描かれ、精巧な背景が描かれ、最後に光があてられる。ニューマンは「この映画では“空”が作品のキーポイントになることがわかっていたので、制作の初期の段階から周到に準備を進めた」と語る。「現実のスタジオやロケ地で撮影するとなると、照明機材が物理的に置けないなどの限界がありますが、今回の作品はすべてがデジタルで描かれていますから光を完全にコントロールすることができるわけです。この映画では空をどう描くかによってライティングの方向性が定まるとわかっていましたから、リサーチでケニアを訪れた際に空や太陽のデータ、写真、動画を時間の許す限り集めて、得たデータをそのままレンダリング(さまざまなデジタル情報を束ねて最終的な映像を生成する作業)のソフトに組み込んで、太陽のサイズ、明るさ、光の量、空や雲の色を正確に描き出すことができるようになりました。その上でジョンと撮影監督がより映画的なライティングを追及していったわけです。その結果、まだ誰もやっていなかった新しい扉を開くことができましたし、物語を綴り、映画的な質感をもたらす照明が設計できたと思います」『ライオン・キング』を観て“これならサバンナに行って、実際に動物を撮影すればよかったじゃないか”と思った人もいるかもしれない。しかし残念ながら、サバンナにカメラを置いて何日待っても、本作のような映像は描けない。映画監督と、彼とタッグを組んできた“演技”のできるCGアーティストと、時間をかけて開発されたツールと、素晴らしい物語が組み合わさって『ライオン・キング』の映像はできている。『ライオン・キング』公開中
2019年08月16日製作総指揮・原案・脚本に日野晃博(『レイトン』シリーズ)、監督に百瀬義行(『おもひでぽろぽろ』原画)、音楽に久石譲(『千と千尋の神隠し』)と、日本を代表するドリームメーカーが贈るアニメーション超大作『二ノ国』が8月23日(金)より公開される。この度、音楽を担当した久石による楽曲秘話が公開された。高校ではトップクラスの秀才で、車イスで生活している主人公“ユウ”の声を演じる山崎賢人をはじめ、ユウの親友“ハル”役に新田真剣佑、ふたりの幼馴染でハルの彼女“コトナ”/二ノ国の王女アーシャのふた役を永野芽郁が演じる。また宮野真守、津田健次郎、坂本真綾、梶裕貴、山寺宏一といった声優ドリームチーム、さらにはムロツヨシ、伊武雅刀ら実力派俳優の参加も話題となり、この夏一番の話題作として期待が高まっている。本作の音楽を担当した久石は、ゲーム版の『二ノ国 漆黒の魔導士』/『二ノ国 白き聖灰の女王』、そして『二ノ国II レヴァナントキングダム』の音楽を手がけており、“二ノ国”を音楽面から支え続けてきた人物だ。久石は本作の楽曲制作に関して、「“二ノ国”にはひとつの世界観がある。ストーリーがどうであろうと、一ノ国と二ノ国で作った音楽の根っこは一 緒なのです。そうするとある意味で今までの楽曲と同じ曲を使った方がいいケースもあるわけです。その辺をできるだけ客観的に分析しましたね」と語り、今まで築き上げてきた“二ノ国”の世界観を第一に考えたことを明かした。今回の映画化における楽曲制作は、久石にとってチャレンジでもあったようで、「ゲームと映画は違うものなので、制作の方法を変えました。私はどちらかというと、観客側から客観的にみているように作るのですが、今回はエンタテインメント大作なので、登場人物の心情や、置かれた状況に寄り添うような音楽を書きました」とゲーム版とは違うアプローチを選択したことを語りながら、「今回はパーカッション系や打ち込みの打楽器とリアルな打楽器などをかなり増やしました。全体的にリズミックに仕上げて、見る側がワクワクするような感じになってくれればと思っています。その部分はチャレンジですね」と映画版ならではの聴きどころを語ってくれた。映画『二ノ国』の楽曲には、『二ノ国』の誕生から関わってきた久石だからこそのこだわりとチャレンジがあった。そんな本作の楽曲に関して、『二ノ国』の生みの親で、本作の製作総指揮・原案・脚本を担当した日野は、「映画『二ノ国』の曲もすべて良い曲ばかりです!久石さんはエンジンがかかるとすごいパワーを発揮する方。今回その凄さを改めて感じましたね」と語り、久石と彼の楽曲を絶賛している。幼馴染のユウ、ハル、そしてコトナ。命の繋がりをもつ“一ノ国”(現実世界)と“二ノ国”の存在を知った時、3人の運命はふたつの国をまたにかけ、壮大かつドラマチックに展開していく。自分の愛する人を守るため、命を秤にかけることはできるのか?果たしてふたりが下した決断とは!?この夏、青春ファンタジーの新たな金字塔が誕生する。『二ノ国』8月23日(金)より全国公開
2019年08月16日数々のエンタテインメント作品を世に送り出し、大ヒットを打ってきた矢口史靖監督初のミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』が本日より公開。“音楽が流れると、歌わずに、踊らずにいられない”という、“ミュージカルスターの催眠術”をかけられてしまった女性の奮闘をコミカルに描いた作品だ。『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』でみずみずしい青春を、そして『ハッピーフライト』では航空会社で働く人々をコミカルに描いてきた矢口監督。そんな監督が今作に選んだのは、なんと初挑戦となるミュージカル。これまで監督は、どちらかというとミュージカルに抵抗感があったというが、アカデミー賞監督賞をはじめ、6部門での受賞を果たした『ラ・ラ・ランド』を観て触発され、自身も作ってみたいという気持ちになったようだ。近年洋画では、『ラ・ラ・ランド』だけでなく、『グレイテスト・ショーマン』など大ヒットを記録するミュージカル映画がたびたび公開されているが、矢口監督自らが脚本を手がけた本作は、毎年500本以上も公開される邦画の中でも珍しい“邦画のミュージカルコメディ”となっている。矢口監督は“映画が面白くなること”を第一に考え、有名無名にこだわらず基本的にオ ーディションで主演俳優を決めるスタイルを取っている。これは、その作品ごとにベストな人材を探すためだ。『ウォーターボーイズ』では妻夫木聡、『スウィングガールズ』では上野樹里、『ハッピーフライト』では綾瀬はるかがそれぞれオーディションを勝ち抜き主役の座を獲得してきた。そして今作で主役に抜擢されたのは、三吉彩花。Seventeen誌のトップモデルとして絶大な人気を誇り、“女子高生のカリスマ”とも呼ばれた存在だ。すでに同誌を卒業し、映画『いぬやしき』への出演など、このところ女優としてアクティブな活躍をみせている。三吉は特技のダンスを生かし、“歌って踊れる”約500人の応募者の中からオーディションを勝ち抜き、主役の座を獲得。一流商社で働きながら、ある日“ミュージカルスターの催眠術”をかけられてしまった主人公・鈴木静香に扮する。矢口監督は、シンクロナイズドスイミングやジャズバンドなど、役者自身に厳しい特訓を課すスタイルを取ってきた。今作でも同様に、三吉はミュージカルシーンすべての歌とダンスを長い手足を武器に、吹替えなしで挑んでいるのだ。そんな三吉を支えるのは、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明といった、多彩にして多才な面々。彼らが彩る、一大ミュージカルショーを、ぜひとも劇場で体験していただきたい。そこには夏の暑さを吹き飛ばす、気分爽快な時間が待っているはずだ。『ダンスウィズミー』本日より公開
2019年08月16日「SUMMER SONIC 2019」が本日8月16日から3日間、東京はZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ、大阪は舞洲SONIC PARKで行われる。東京と大阪で行われる大型音楽フェス「サマソニ」は今年で20周年。昨年まで2日間だったが今年は10年ぶりとなる3日間の開催となった。東京公演ではMARINE STAGEをはじめBEACH STAGE、Billboard JAPAN STAGE、MOUNTAIN STAGE、SONIC STAGE、RAINBOW STAGEと全部で6つの舞台で熱いパフォーマンスが展開される。各日程のヘッドライナーはB’z、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ザ・チェインスモーカーズ。日本と海外の人気アーティストが名を連ねる貴重な機会としても注目だ。なお東京五輪の開催にともない来年のサマソニは休止されることが発表されている。2年分を楽しみたい今回の公演だが、ステージはすでに全日程がソールドアウト。いくつかのステージはYouTubeでのライブ配信も予定されているので、チケットを逃した方はそちらをチェックしてほしい。■公演情報「SUMMER SONIC 2019」日時:8月16日(金)、8月17日(土)、8月18日(日)場所:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(東京)/舞洲SONIC PARK(大阪)
2019年08月16日1954年の創立以来、一貫して「創作劇の上演」を理念に掲げ、同時代の劇作家たちとともに歩むこと65年。劇団青年座に新作を書き下ろしてきた才能豊かな劇作家リストに、また新たな名前が加わることとなった。2001年に旗揚げしたJACROWで脚本・演出を担当する一方で、サラリーマンという一面も持つ“二刀流作家”、中村ノブアキだ。自らの立場を生かした、いわゆる企業ものを得意とする彼が書き、昨夏まで8年間にわたり新国立劇場の演劇芸術監督を務めた宮田慶子が演出する『DNA』が、本日8月16日に東京・シアタートラムで開幕する。主軸となるのは、子供のいないひと組の夫婦。ふたりは同僚だったが、夫婦は同じ部署で働くことができないという社内の不文律により異動になった妻は、退職して新たな会社を立ち上げる。子供を持つべきかどうかを巡って、家庭では言い争いが絶えない……。一方、会社に残った夫が働く部署では、一歩間違えば不正ともいえる決算方法が慣習として受け継がれていた。出世のためと受け入れてきた社員たちだったが、新たに配属された社員がこれに異論を唱え……。中村が得意とする企業ものとしての部分と、新たな挑戦となる家庭劇としての部分が螺旋状に絡み合う物語で、「次代に繋ぐ」ことの意味を描く意欲作。劇団の創立65周年を彩るのに相応しい舞台となりそうだ。文:町田麻子
2019年08月16日Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』が全世界での配信をスタートした。本作は、1980年代にアダルトビデオの世界で数々の作品を発表し、日本中をわかせた村西とおると仲間たちのドラマを描いた作品で、全8話のエピソードの中に個性的なキャラクターが次々に登場する。総監督を務めた武正晴と主演の山田孝之は、“人との出会いが村西をつくった”という。ふたりに話を聞いた。北海道で英会話の教材のセールスをするも冴えない日々をおくっていた村西は、会社が倒産し、妻に浮気され、どん底の状態の中で偶然に“エロ”の世界に足を踏み入れ、仲間たちと業界に殴り込みをかける。そこで村西は新たな仲間に出会い、商売敵の妨害に遭い、助けられ、裏切られながら、日本中に旋風を巻き起こしていく。本作は本橋信宏の著書『全裸監督 村西とおる伝』が原作で、山田は「原作の帯の文を読んだ時点で出演を決めました」と笑顔を見せる。ちなみにそこに書かれているのは“人生死んでしまいたいときには下を見ろ! おれがいる。”の文字。「こんなに面白い人はなかなかいないですから、全力で向き合って演じることができたら、絶対に面白くなると思いました」しかし膨大なエピソードと登場人物が絡み合う村西の物語を8話のエピソードに落とし込むのは「紆余曲折あった」と武監督は振り返る。「シナリオをつくる段階でまず“このシリーズはどこから始めるの?”という議論があって、あらゆるパターンが考えられました。どのパターンもすごく面白くて、さらに“どこで終わるの?”っていうのも、いろんなパターンがあって……最終的には一番オーソドックスに時系列に描くことに落ち着いたんですけど、そこにいたるまでは紆余曲折がありましたね」当初は村西がアダルトビデオの世界で強烈なキャラクターを発揮している段階から物語を始める案もあったという。しかし、武監督とスタッフは「村西とおるは“怪物”ではないというスタンスで作り始めた」と語る。「だから、村西が教材のセールスマンだったところから物語を始めて、“あれ? 意外と普通の人じゃん”って思っていると知らない間にすごく変わってる……でも、それって普通の人もそうじゃないですか? 立場に変化があると、その人も変わりますから」山田も「誰もがその場で求められているスイッチを押している部分はあると思う」という。「村西さんご本人にお会いすると“村西とおるになるスイッチ”を入れてから喋る人だなって感じたので、結果的にカメラ前に立つとスイッチが入るし、それは英会話の教材を売る時にこれまでとは違った話し方をするスイッチを入れてみたら楽しくなって、人からも認められてやめられなくなって……それが“教材を売る”から“エロをつくる”に変わったんだと。そこは意識しました。でも、みんなそうなんじゃないですかね。トランプ大統領とかもそうだと思うんですけど、きっと“その場に求められているスイッチ”を押しているだけで。だからオン/オフがはっきりと見えた方が人間らしいし“この人もいろんな想いをしながらも、がんばってやってたんだな”って思ってもらえるんだと思います」ふたりが語る通り、本作では主人公・村西が観客の想像を上回る状況やピンチに立たされたり、時に周囲を絶句させるような状況を自ら作り出して、その度に村西自身が変化していく。「この物語は“人と人が出会う”話ですよね。だから、感染することもあるし、世知辛い部分や別れもあるんです」(武監督)だからこそ製作陣は村西のドラマを描くだけでなく、彼が出会う人々のドラマを丁寧に描き、キャスティングすることにこだわった。「村西さんが面白いのは、彼が出会った人たちの面白さでもあるので、彼が出会う人を誰にしたらいいんだろう?っていうのが重要でしたね。仲間にせよ敵役にせよ、彼が出会った人たちを吸収して“村西とおる”が出来ていく。だから、キャスティングにはとにかくこだわって、スタッフに“1回しか出ない役なのにこの人にオファーするんですか?”って怒られても、とにかくダメ元でもいいから聞いてみてくれって」(武監督)その結果、本作は8つのエピソードに強烈な個性をもつ俳優陣が集結した。山田は「何回観ても“キャスティングすげーな”って思うし、“出てくるタイミングも最高だなぁ”って毎回思う」と笑う。「なかなかこのメンバーが揃わないですよね。でも、この人たちが村西さんをつくっていくわけだし、8話をトータルで観た時に残るものをつくっていくんですよね」(武監督)本作は、過激な世界を描いた作品でもなければ、怪物的な個性の主人公を描いた作品でもない。すべてを失い、孤独で、さみしさを抱えている男が似たような状況にいる仲間に出会い、それまでの人生では考えられなかったような相手と対峙し、運命の女優との遭遇する中で“村西とおるになるスイッチ”を育て、時に制御できなくなるほど振り回される様を描いている。「出てくる登場人物が面白いので観てもらいたいですよね。1980年代だったのでアダルトビデオの世界が出てきますけど、要は何かを“生業(なりわい)”にしているヤツらが、その世界にもっと入っていこうとする話なので……そういう意味ではすごく面白いものになったと思います」(武監督)『全裸監督』Netflixにて全世界独占配信中
2019年08月15日1940年代に制作されたアニメーション映画(カートゥーン)『トムとジェリー』は、1960年代以降日本でも何度もテレビ放映され、多くのファンを持つ人気作品だ。そのポイントは「笑い」と「音楽」。アニメーションと音楽をシンクロさせる手法だ。1話約8分が色彩感豊かなオーケストラ・サウンドに満たされているのだから素晴らしい。その『トムとジェリー』が大スクリーンで上映されて、生のオーケストラの演奏付き!と聞いたらこれは気になる。プログラムには「ただいまお昼寝中」「ワルツの王様」「土曜の夜は」&「ネズミとり必勝法」に「ピアノコンサート」など、人気作がずらりと並び、トムとジェリーの動きに合わせてオーケストラが名曲の数々を奏でるというのだから楽しみだ。ナビゲータ−・ナレーターには、人気声優の駒田航と上水樽力が登場するのも話題の一つ。オリジナル・スコアによるゴージャスなステージがさらに楽しくなりそうだ。*公演は9月1日(日)14:00〜東京オペラシティ・コンサートホール。●サイモン・ラトルも大ファン!2015年、世界的指揮者サイモン・ラトルがベルリン・フィルのコンサートで音楽だけを取り上げて演奏したところ、お客に大ヒット!躍動的で、トムとジェリーのドタバタ劇を華麗に、ユーモラスにオーケストレーションされた音楽が見事に繰り広げられ、音楽だけでも楽しめることが立証された。以来、独立した音楽としての価値が再評価されてきて、なんと、近年ではその魅力に取りつかれ、トムとジェリーの音楽を研究対象として博士号を取得した学者まで現れているのだとか。●天才音楽家スコットブラッドリー『トムとジェリー』のオーケストラ音楽を書いたのが、スコット・ブラッドリー(1891年- 1977年)。天才的なアイデアによって、アニメーションの登場人物の動きや表情に合わせて音楽がシンクロする世界観を確立したのだ。●誕生80周年を前にして、今年は、東京と大阪で過去最大級の『トムとジェリー』の展覧会が開かれ、音楽劇『トムとジェリー〜夢をもう一度』が上演。また、NHKテレビの「らららクラシック」ではトムとジェリー音楽特集が2回も組まれたりと、異様な盛り上がりを見せています。●2020年は『トムとジェリー』誕生80周年のメモリアルイヤー誕生80周年となる2020年は、世界各国で『トムとジェリー』がさらに盛り上がるのは必至。2021年には『トムとジェリー』の実写版映画の制作も決定している。
2019年08月15日範宙遊泳の山本卓卓が、KAAT 神奈川芸術劇場のキッズ・プログラムに初登場。岡田淳原作の『二分間の冒険』を、8月17日から、同劇場の大スタジオで上演する。山本とキッズ・プログラム、意外にも思われるこの組み合わせ。だがKAATについて山本は「とても良い劇場」と語り、両者の良好な関係がこの企画を後押ししたことを明かす。「KAATの人たちはちゃんと“人”でつくっている感じがするんですよね。流れ作業ではなく、そこにしっかりと血が通っている。またアーティストとどう関わろうかを考えてくれますし、さらに地域のことも考えている。キッズに力を入れているところも魅力的ですし。だからお話をいただいた時はぜひ!って感じでした」『二分間の冒険』に関しては、KAATの方から提案があったとのこと。山本は上演台本と演出を担うが、劇団公演を始め、これまで手がけた舞台はほぼオリジナル。原作ものへの抵抗はなかったのだろうか。「まったくないですね。逆に僕、得意だと思いますよ。というのも、原作者の考えていることっていうのは上演台本を書きながらもすごくためになりますし、そこからどう自分なりのものに置き換えていくか。それを思案するのはすごく楽しい作業で。自分の中から絞り出して書くオリジナルよりも、ずっと楽しかったです」原作は小学校高学年以上を対象にした長編冒険小説。だが舞台では4歳から入場可ということで、わかりやすい表現へと意識的に書き換えたのかと思いきや……。「子供目線ということを強調したくないと思ったんです。だから平易な言葉にする、みたいなことはまったくやっていませんし、多少難しくてもそのままでいいかなと。難しいってネガティブに捉えられがちですが、つまりは考えるきっかけになるということ。そして今伝わらなかったとしても、何時間、何日、何年か後に伝わる可能性はある。それを僕は“ディレイ”と呼んでいて、特にこの作品ではそのディレイに期待しているんです」本作には主要なキャストが7人登場するが、それ以外に公募された10人がエキストラ=”みんな”役として参加している。「先日初めて、”みんな”勢も加わって稽古をしてみたんです。メインと言われるメンバーはかなり細かい段階まで仕上がってきているんですが、そこにみんな勢が入った時に、お芝居がさらに立体的になったのを見てすごくワクワクして。これからもっと荒々しくて初々しいものになっていくはずなので、その駆け引きが今から楽しみですね」すでに来年にはツアーも予定されている本作。“みんな”役は各都市でそれぞれ新たに公募される。「だから地方によってバージョンが変わるわけで、それこそ僕がやりたかったことなんですよね。地域の人たちと経験を共有することが出来ますし、演出家としてももうちょっとキャストのボリュームを出したいって時にそれが可能になる。これがフォーマットとして演劇界に定着していけば、演劇の可能性をもっと広げられるんじゃないか。そのひとつの可能性として提示したいって気持ちもあるんです」その第一歩はまず8月の横浜から。そして山本はこの舞台にこんな想いを込める。「人は最終的には“個”、“私”であるということですね。もちろん最初から最後まで“私”では、ただ我が強いだけでダメですけど。まず“私”から始まって、次に“あなた”の存在に気づき、そこから“私たち”になって、さらに“みんな”になる。でもそこからちゃんと“個”があることが認識出来ると、“私”から“私”までの過程がものすごくぶ厚くなるはずで。それを感じ取ってもらえたら嬉しいですし、ディレイしていつか届くといいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2019年08月15日世界中のセレブたちが愛し、名だたるスターたちが幾多の逸話を残していることから、ニューヨーク・タイムズが“秘密の宮殿”と呼んだ伝説のクラシックホテル“ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル”について描いた『カーライル ニューヨークが恋したホテル』が現在公開中。“究極のおもてなしとは何か”が隠された、世界初の5つ星ホテルドキュメンタリーだ。本作では、ジョージ・クルーニーやソフィア・コッポラ、ウェス・アンダーソンをはじめとする総勢38名のスターたちが、カーライルに眠る歴史的な秘話やその魅力を語る。そして、セレブたちにこよなく愛されるホテルスタッフたちから紐解く、今こそ知りたい究極のおもてなしが明らかになる。1930年創業のニューヨーク・マンハッタンに佇む“ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル”は、1泊だけで200万円もするスイートルームがある超高級ホテルだ。その顧客には、英国王室や歴米大統領、映画スター、アスリートにミュージシャンと、極上のセレブたちが名を連ねている。『ハンナとその姉妹』や『セックス・アンド・ザ・シティ』のロケ地としても知られ、2年間カーライルに滞在していたこともあるウディ・アレンは、ホテル内のカフェ・カーライルで今でも週に1度クラリネットを演奏しているほどだ。上等なホテルは数あれど、セレブの誰もがカーライルを選ぶその理由とはなんなのか?“お客様の秘密は必ず守ります”と、そう答えるのは個性的でユーモラスなホテルのスタッフの人々。先達からの伝統を受け継ぐ彼らは、溢れんばかりの笑顔でゲストを出迎える。それに対してセレブたちは「まるで我が家のよう」と口をそろえるのだ。名物コンシェルジュのドワイトは、吃音症を抱えながらも36年間カーライルを支えてきた。彼の上品で温かい接客は、宿泊客だけでなくスタッフからも愛されている。彼らのおもてなしの心意気は、時代の中で失われつつある本当の人間の豊かさを教えてくれるはずだ。監督はマシュー・ミーレー。彼はこれまでに、『ニューヨーク バーグドルフ 魔法のデパート』や『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』といったニューヨークの老舗高級ショップのドキュメンタリーを続けて制作してきた。4年間自らカーライルに通い詰め、超一流セレブたちの数々の素顔を引き出している。撮影はジャスティン・ベアで、音楽はアール・ローズが担当だ。その他の出演者は、アンジェリカ・ヒューストン、トミー・リー・ジョーンズ、ハリソン・フォード、ジェフ・ゴールドブラム、ヴェラ・ウォン、アンソニー・ボーデイン、ナオミ・キャンベルらなど。彼らの視点と声を通して、5つ星ホテルの魅力に迫ることができる。今こそ知りたい世界一の“おもてなし”を、ぜひ劇場で。『カーライル ニューヨークが恋したホテル』公開中
2019年08月15日昨年の結成20周年ツアーでは、代表作『サマータイムマシン・ブルース』とその続編となる新作『サマータイムマシン・ワンスモア』を交互に上演し、11都市で2万4千人以上を動員するというお祭りモードな1年をおくったヨーロッパ企画。現在ツアー中の新作『ギョエー!旧校舎の77不思議』は、“オカルト青春コメディ”と銘打ち、タイトルにある通り“旧校舎の77不思議”が展開される。「僕はそもそも理系でして、怪異や怪現象へは懐疑的ですし、そういうことが身に降りかかったことや、ましてや霊的なものに憑りつかれたことなど一度とてありません」と言う作・演出の上田誠だが、確かに彼らのこれまでの作品は、トリッキーだったりSFチックだったりするポップなコメディで、オカルトという素材自体が意外。さらに近年は、物語性よりも何らかの目新しさに重点を置いた“企画性コメディ”で、特殊な劇構造や大がかりな仕掛けの舞台を展開してきたが、ここに来て初めての恐怖もの。77つの“ギョエー!”なネタと青春コメディを、彼らが得意とするアンサンブルでどう劇空間に織り込んでいくのか。21年目にしてヨーロッパ企画が踏み込む新境地に、怖いもの見たさ的な好奇心でいっぱいだ。なお、楳図かずお監修によるイラストのメインビジュアル、青木慶則が全曲書き下ろしを担当する音楽にも注目。ヨーロッパ企画メンバー8名ほか、祷キララ、金丸慎太郎、亀島一徳、日下七海、納谷真大をゲストに迎えておくる。東京・本多劇場で本日8月15日(木)から25日(日)まで上演し、広島、福岡、名古屋、大阪、高知、愛媛、札幌で公演を行う。文:伊藤由紀子
2019年08月15日オークワフィナが『The Last Adventure of Constance Verity』に主演することになった。冒険ファンタジー小説の映画化で、原作は現在までに2冊が出版されている。3冊目も今、執筆されているところだ。主人公コンスタンス・ヴェリティは、生まれながらに特殊能力を持った女性。彼女はこれまでずっと世界を救ってきたが、普通の生活をしたいと感じている存在だ。監督は決まっていない。オークワフィナが主演する『The Farewell』は、現在アメリカでスマッシュヒットしている。年末には、『Jumanji: The Next Level』が公開予定。最近はまた実写版『リトル・マーメイド』にも出演が決まったところで、スター街道まっしぐらといったところだ。文=猿渡由紀
2019年08月14日情報公開から、なんとわずか1週間でクラウドファンディングは第一目標を達成。昨年の取り組みは《カンヌライオンズ2019》音楽部門ブロンズ、《第72回広告電通賞》特別賞を受賞するなど、各界から高い評価を得ている「落合陽一 × 日本フィル プロジェクト」が今年もやってくる(8月20日:東京オペラシティコンサートホール/8月27日:東京芸術劇場)。メディアアーティスト落合陽一と日本フィルが目指す新しいオーケストラ体験の場は、聴覚障害のある方をはじめ、普段、馴染みのない方にもオーケストラの楽しさに触れてもらい、音楽をもっと身近にすることを目指した全く新しいプロジェクトだ。ビジュアルデザインは、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない幅広いデザインワークを国内外で展開しているWOWが担当。日本フィルの広報曰く「いったい何をやるのか・・・直前までなかなかこれ!というご説明ができないまま進行するのも昨年同様でございます」というのも実に可笑しい。それだけにステージへの期待値も大きく、わくわく感は増すばかりだ。●クラウドファンディング Readyfor●《耳で聴かない音楽会》ダイジェスト●《変態する音楽会》ダイジェスト
2019年08月14日.md-mainTitleArea .md-tieup__sns {background-color: #fff;}.dcinemaWrap__link { margin-top: 16px; padding: 0 20px;}.dcinemaWrap__link__btn { width: 48%; display: inline-block; margin: 0px calc(1% - 1px); border: 1px solid rgb(0, 112, 192); border-radius: 5px; background-color: rgb(0, 112, 192); box-sizing: border-box;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut { background-color: #777; border: 1px solid #777;}.dcinemaWrap__link__btn p { font-size: 1.4rem; background-color: rgb(0, 112, 192); padding: 6px 0; text-align: center; margin-top: 0;}.dcinemaWrap__link__btn.btn__grayOut p { background-color: #777;}.dcinemaWrap__link__btn p a { color: white !important; display: block; width:100%; height: 100%;}.md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2):before, .md-gallery__thumbnail:first-child:nth-last-child(2) ~ .md-gallery__thumbnail:before {padding-top: 66%;} 公式サイト()公式Facebook()公式Twitter()『ライオン・キング』は単なる実写映画ではなく、最新の技術を駆使して制作された“超実写映画”で、スクリーンに映るキャラクターやアフリカの大地、降り注ぐ光などすべてのビジュアルがデジタル技術によって生み出されたが、ジョン・ファヴロー監督と名撮影監督のキャレブ・デシャネルは通常の実写映画と同じように照明を設置し、ファインダーを覗き、カメラをセッティングして撮影を進めていった。本作は一体、どんな手法で誕生したのか? なぜ監督はこの手法を選んだのだろうか?現場にはカメラとVRゴーグル!?本作は“どこ”で撮影されたのか?導入 ()第1回 ()第2回 ()第4回 ()
2019年08月14日世界中で今最も熱い話題となっている実録ドラマ『チェルノブイリ』。この度、本作の冒頭10分間のノーカット映像が公開された。今年5月より米国や英国で放送されるやいなや、その衝撃的なテーマと、作品としての完成度の高さに大絶賛が巻き起こった本作。本年度エミー賞でも作品賞、監督賞、主演・助演の主要各賞をはじめ19ノミネートを果たし、まさに“本年度最大の話題作”となっている作品だ。映画専門サービスの“BS10スターチャンネル”にて、9月25日(水)より“独占日本初放送”となる(Amazon Prime Video チャンネル“スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-”(以下“スターチャンネルEX”)でも、9月26日(木)よりオンデマンド配信スタート)。本作は、1986年4月26日、旧ソビエト社会主義共和国連邦のチェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発事故の真実に迫る衝撃の実録ドラマ。未曾有の原発事故の発生に、冷戦下の旧ソビエト政府が事態を隠ぺいしようとする中、被害の拡大を少しでも抑えようと必死に戦った英雄たちの姿を描く。【関連リンク】 『チェルノブイリ』冒頭10分間ノーカット映像()この度の“冒頭10分間ノーカット映像”が公開されたのは、独占放送するスターチャンネルの公式サイト上でのこと。この超話題作の全貌の一端が、垣間見られるものとなっている。映像の冒頭では、事故に関わった関係者の衝撃的な独白から始まる。そして1986年4月26日午前1時23分に、人類の歴史上最悪とも呼ばれる事故が、一般市民は何も知ることが無く、日常の中で“普通”に、そして“静か”に起こったことが描かれる。しかしその後、場面が事故現場の描写に切り替わるとストーリーは一気に怒涛の展開をみせ、恐怖をも感じさせる緊迫感の中で物語が進行していく。この10分間の映像だけでも、本作がとんでもない作品であることが感じられるものとなっており、まさに海外ドラマ史上最高評価も頷ける、ドラマファン、映画ファンのみならず、全人類が必見の内容となっていることが分かる。キャストは、旧ソビエト政府に調査を委任された科学者をジャレッド・ハリス、ゴルバチョフ書記長に現場の対応を任された副議長にステラン・スカルスガルド、事故の真相解明に奔走する核物理学者をエミリー・ワトソンが演じている。ハリウッドで活躍する3人の実力派が、物語の中心人物たちを重厚に好演。製作は、あの『ゲーム・オブ・スローンズ』のHBOR、監督は『ウォーキング・デッド』や『ブレイキング・バッド』のエピソード監督を担当したヨハン・レンクという最高布陣で、廃炉となったリトアニアの原子力発電所でのロケを敢行している。綿密な取材に基づき、緊迫の一部始終を描き上げた本作は、米国のレビューIMDb過去最高9.7点と、あの『ゲーム・オブ・スローンズ』を超えて、海外ドラマ史上最高評価を獲得している。『チェルノブイリ』(全5話)BS10スターチャンネルにて9月25日(水)より、毎週水曜よる11:00ほか“独占日本初放送”(※吹替版は9月30日(月)より毎週月曜よる10:00ほか放送)■配信情報“スターチャンネルEX”にて、9月26日(木)よりオンデマンド配信スタート【関連リンク】 『チェルノブイリ』作品情報()
2019年08月14日東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館にて開催中の『みんなのレオ・レオーニ展』。絵本『スイミー』『フレデリック』などで知られる作家の生涯を、約200点の作品と重ね合わせながら紹介する。赤い色をしたきょうだいたちの中で、唯一黒い魚の物語『スイミー』。小学校の教科書にも掲載されているこの物語を、印象的な挿絵とともに記憶している人も多いのではないだろうか。作者のレオ・レオーニは、1910年にオランダで生まれ、イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビューした。その後、ねずみの『フレデリック』や、しゃくとりむしの『ひとあしひとあし』など、小さな主人公たちが“自分とは何か”を模索し、学んでいく物語を、水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を用いて描き、1999年に亡くなるまで40冊近くの絵本を発表している。同展では、初来日となる『スイミー』の原画をはじめ、レオーニの絵本原画、ポスターなどのグラフィック・デザイン、絵画、彫刻、アニメーションの素材まで、生涯取り組んだ多彩な作品約200点を展示。レオーニの人生をめぐる4つのキーワードから、その作品を読み解いていく。第1章の『レオとアート』では、子供の頃から絵を描くのが好きだったレオーニが初めての個展に出品した作品や、9歳の誕生日プレゼントの思い出から生まれた油彩などを展示。続く第2章『自分探し』では、両親の都合で欧米諸国を転々としたレオーニが“自分とは何者なのだろう”と模索しながら、自分が自分であることをポジティブに描き出した絵本を紹介する。第3章『平和を求めて』では、第2次世界大戦中にアメリカへ亡命したレオーニが、“平和の大切さ”を表した絵本などを取り上げ、第4章『リアル?フィクション?』では、リアルとフィクションが入り混じった絵本や、実在する人と実在しない人を描いた『想像肖像』シリーズの油絵、架空の植物をモチーフにした『平行植物』シリーズを紹介する。また、会場にはレオーニの絵本を読んだり、絵本の世界を映像や造形物で体感できるコーナーも設置。絵本と比較しながら、レオーニの手がけたみずみずしい原画の魅力を味わってほしい。
2019年08月14日ニューヨークのマンハッタン、グリニッジ・ヴィレッジにあるカーマイン通りのギター専門店。そこでは昔気質のギター職人リック・ケリーと、リックの母親ドロシー、そしてパンキッシュな見た目の弟子シンディが働いている。本作『カーマイン・ストリート・ギター』は、まるで時間から切り離されたようなギター店の一週間を追ったドキュメンタリーだ。そんな古い店を象徴するように、リックは携帯電話もパソコンも持たず、昔ながらの方法でギターを製作し続ける。その材料は、ニューヨークの建物が壊されるときに出る、ヴィンテージな建材。ニューヨークの街の歴史が、ギターの中に生き続けているのだ。このギター店、ルー・リードやボブ・ディラン、パティ・スミスなど、超大御所ミュージシャンも愛用しているという。本作では、一週間という短い取材期間にもかかわらず、ビル・フリゼール、マーク・リーボウ、チャーリー・セクストン、パティ・スミス・バンドのレニー・ケイなど有名どころが来店。店でギターを選んだり、リックと世間話や昔話に興じ、ギターの試し弾きをする。世間の喧噪や慌ただしさから解放された店内の空間は、ニューヨークの歴史が薫ってくるギターや、その音色に囲まれて贅沢でゆったりとした時間がただよっている。本作を観ることで、観客もその場にいて体験を共有している気分になってくるはずだ。来店した客やリックたちと共に、日々の忙しさやわずらわしいことを忘れ、弦から放たれる静かな音の波に耳を傾けてみてほしい。『カーマイン・ストリート・ギター』公開中
2019年08月14日