チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (173/342)
宮藤官九郎作・演出のオリジナルロックオペラシリーズ“大パルコ人”。2009年のメカロックオペラ『R2C2 (アールツーシーツー)~サイボーグなのでバンド辞めます!~』、2013年のバカロックオペラバカ『高校中パニック!小激突!!』に続いてついに第3弾が上演される。大パルコ人③ステキロックオペラ『サンバイザー兄弟』と題して贈るのは、瑛太と、ロックバンド「怒髪天」の増子直純がヤクザの兄弟となって描かれる物語。歌に乗せて、今度はどんなバカバカしさが繰り広げられるのか!?【チケット情報はこちら】瑛太と増子のキャスティングの理由を宮藤は、「前回の『高校中パニック!小激突!!』を観に来てくれたなかで、感じのいい、接しやすいふたりを選びました(笑)」と冗談めかして打ち明ける。だが、何が飛び出すかわからないこのシリーズ。確かに、どんなことにも応えてくれるという信頼が必要そうだ。実際、応える側になるふたりも、柔軟な構えを見せる。まず、舞台で歌を披露するのはこれが初めてという瑛太は、「今年の2月に、原田芳雄さんの追悼ライブで歌わせてもらったんですけど、手が震えて仕方ありませんでした。だから、不安はありますけど。楽器も弾くのかなと思うと大変ですけど。でも、練習をいっぱいしたいと思います」と前向きだ。片や、芝居の経験が少なくこれが初舞台となる増子。「今年50歳になったんだけど、50にして新しいことをやれるのが楽しみだよね。音楽は自分がやることが全部正解だけど、芝居は自分の解釈が正しいわけじゃないというのも面白い。『それ違うよ』って叱られたい(笑)」このふたりを真ん中に据えることで宮藤のなかに浮かんだのは、『ブルース・ブラザース』の世界。「めちゃくちゃなことをやるんですけど、ふたりはそれが正解だと信じて突き進み、周りが巻き込まれていく。そんなバカ兄弟にしたいなと思ったんです」。そこで生まれたのが、かつて“池袋のサンバイザー兄弟”と恐れられた伝説のヤクザの兄弟が、衰退した組を立て直すためにバンドを始めるという突拍子もない筋立てだ。「思い切りバカになりたいですね。普段できないことができるから僕はお芝居が好きなんです。だから思い切りはじけたいと思います」と瑛太が言えば、「バカバカしいことにお金と労力をかけられるのはそれこそステキなこと。無駄なものこそ芸術だからね」と、増子もバカに徹する覚悟はできている。そして、「音楽とお芝居が合わさってバカみたいでっていうものが、とにかく大好きなんです!」と宮藤。作り手自身が楽しいと思うものを自由に純粋に追求していく。そうして生まれるものが楽しくないわけがない。東京公演は11月13日(日)から12月4日(日)サンシャイン劇場にて。その後大阪、仙台を巡演。なお、チケットぴあでは、東京・大阪公演は9月15日(木)午前11時まで、仙台公演は9月21日(水)午前11時までそれぞれ先行抽選プレリザーブを受付中。取材・文:大内弓子
2016年09月14日14名の俳優による愛憎×群像×スポ魂活劇である『露出狂』が今月30日に開幕する。作・演出は中屋敷法仁(劇団「柿喰う客」)。2010年にオール女性キャストで初演された本作を、2012年にパルコ・プロデュースとしてオール男性キャストで上演。今回は14名×3チーム<チーム露・チーム出・チーム狂>の計32名(2チーム出演者アリ)で上演する。作・演出の中屋敷と、それぞれチーム露・出に出演する市川知宏、陳内将に話を聞いた。【チケット情報はこちら】今回、3チームで上演することについて中屋敷は「3チームでやろうと思ったのではなく、オーディションで一緒にやりたい俳優が多かったということです。既に作ってしまった作品で、僕自身も『この作品はこうあるべきだ』みたいな固定観念みたいなものができてしまっているので、できればそれを崩してくれるような、豊かな彩りを持った俳優さんに出会いたいというのが先にあって。役のイメージを更新してくれそうな俳優さんを探していたら、すごくたくさんいた」。選ぶ基準については「芯のある声、身体、心を持った人。言葉だけ、上っ面じゃない芝居をできる人」だったという。本作の内容について陳内は「(スポ根の)熱いお芝居が始まるんだなと思って観ていたら、途中からおやおやおや、と。これなんの話だろうなって(笑)」、市川も「衝撃でしたね。なにをやってるんだろうと思って。ゲラゲラ笑ったのを覚えているので、それを超えるものを作りたいです」。配役については「みんなを露出させるためには、(各出演者が)これまでどういう見方をされてたのか、どういうイメージの役をやってきたのかがすごく大事で。敢えて若干のミスキャスト、少しピッタリじゃない配役を心掛けました。この人のこういう芝居観たことあるってならないようにしなきゃってことは考えています」(中屋敷)。中屋敷「『露出狂』に出合うと、確実に価値観が変わるんじゃないかなと僕は思っています。世の中の見方とかが変わって人生が楽しくなるんじゃないかな。僕もそういう作品を作れてよかったなといまだに思うので。気持ちいい演劇を観れると思います」市川「小さすぎてアホらしかったり、部活を出ちゃえばどうでもいいことに揉まれてる感じに楽しさを感じてもらえると思います。観て何か感じる作品だと思うので、ぜひ観てほしいです」陳内「32人が入り乱れる稽古は、どのチームも作用されるし作用すると思っていて。その稽古場でのうねりがドーンとお客さんに届くはずなので。いろんなチームを観たくなると思います!」公演は、9月30日(金)から10月10日(月)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて。各回のチケットのほか、チケットぴあではセット券も発売中。取材・文:中川實穗
2016年09月14日舞台『真田十勇士』が9月11日に開幕。それに先がけ囲み取材が行われ、主演の中村勘九郎、加藤和樹、篠田麻里子、加藤雅也、浅野ゆう子、演出の堤幸彦が登壇した。【チケット情報はこちら】2014年の初演から約2年半ぶりの再演となる本作。劇作家・マキノノゾミのオリジナル戯曲で、戦国時代の名将と称えられる真田幸村(加藤雅也)が実は非力な人物で、数々の武功は「十勇士」のひとり・猿飛佐助(中村)の作戦によるものだという発想をもとに、佐助が大嘘で戦国の世を生き延びていく痛快な物語。9月22日(木・祝)には、同じく勘九郎主演で映画版が公開される。初日を迎え、勘九郎は「堤監督が製作発表のときにおっしゃっていた『大変です』という言葉はまさにその通りでした。昨日初めて舞台で通すことができたんですけれども、今日は初日ですが『千秋楽にならないかな』と思っております(笑)。ただ、それくらい大変だということは、それだけ極上のエンターテインメント作品になっていると思うので、自信を持ってお客様にお届けしたいです!」と挨拶。初演と映画では由利鎌之助を演じ、今回の再演では佐助の相棒・霧隠才蔵を務める加藤和樹は「映画を経ての再演なので、パワーアップしているところがたくさんあります。僕も村井(良大)くんもそうですけど、役が変わってる人もいますし、今回から参加される方もいます。なので再演というよりは、いろんなことがパワーアップした初演だと僕は思っております。前回を観た方も今回初めて観る方にも最高だったと言ってもらえるような舞台にしたいです」と熱く語った。初演からの変化について堤は「初演で作り上げた回る舞台や、自由自在に動き回るセットを生かした合戦のシーンを一切合切リニューアルしました。前回観られた方も、よりパワーアップしてるなと思っていただけると思います」と紹介。初演と映画、今作と真田幸村を演じる加藤雅也が「舞台では生身の身体で向かっていく“熱”をお客さんに見せていければ」、勘九郎も「初演でも舞台の“熱”に重きを置いてやっていました。今回も舞台裏で何人かぶっ倒れてます」と話すように、舞台ならではの魅力は“熱”。公開舞台稽古では、映像やプロジェクションマッピング、ワイヤーアクションが魅せる華やかさと共に、生身の人間が目の前で演じるからこその“熱”が伝わる舞台を披露した。公演は10月3日(月)まで、東京・新国立劇場中劇場にて。その後、神奈川、兵庫と巡演する。取材・文:中川實穗
2016年09月13日初めての日本上演に注目が集まっている『sutraスートラ』。仏教用語で「経典」を意味するタイトルを掲げて見せるのは、本家嵩山少林寺の武僧による大迫力のダンス・アクロバットだ。演出は、世界で最も多忙な舞踏家と言われ、日本でも森山未來主演の『テヅカ』『プルートゥ』を手がけたシディ・ラルビ・シェルカウイ。世界60都市で絶賛されたパフォーマンスはいかに生まれ、どんな魅力を持つのか。世界公演で主演を務めてきたアリ・タベ、嵩山少林寺僧侶のファン・ジャハオとグァン・ティンドンが来日し、語ってくれた。『sutraスートラ』チケット情報作品づくりにあたって演出のラルビが行ったのは、アリとともに2か月間、少林寺に滞在するということだ。そこで「“身体と動き”という共通言語を得て、アイデアを交換し合うことができた」とアリは言う。「ラルビがひとつの形を提案し、それで遊んでみてと僧のみなさんに言うこともあれば、僧のみなさんに動いてもらって、それをどう使いましょうかと一緒に考えていくこともある。だから、大変ではありましたけど、ゲームのような楽しさも感じていました」。武僧のリーダーを務めるファンも、「ダンスと武術は少し似ているところがあって、お互い楽しく交流できたと思います」と振り返る。その結果、現代アート界の巨匠、アントニー・ゴームリーのアイデアも加えられ、大きな箱を使いながらの驚愕のパフォーマンスが誕生。初演では少年僧として、現在は大人の僧として出演しているグァンは、「箱はパートナーのようなもの。箱とのコラボレーションはとても難しく、大人を手伝うぐらいでよかった少年僧のときはラクでした」と笑うが、その通り、武僧たちは箱を移動させてさまざまな形を作りながら、圧巻の身体表現で静と動の世界を作り出す。「箱を使って私たちが表現しようとしたのは、少林寺の生活や文化のなかにあるものであり、西洋文明に存在しているもの。この箱を通して、次は何が起こるんだろうとびっくりしてもらえるような場面をたくさん作りましたし、ただのカンフーのデモンストレーションではなく文化を伝えていく、そんな次元を持った作品にしていくことを大事に作ってきました」とアリ。「このパフォーマンスには、伝統的な少林寺の文化も含まれていれば、舞台美術や音楽や照明と、新しい文化も入っています。そのすべてを楽しんでもらえたらうれしい」とファンも言う。まさしく異なる文化が交流し、融合してできた舞台。ジャンルや国の違いを超越したところにある力強いパフォーマンスを楽しみにしたい。公演は10月1日(土)・2日(日)東京・オーチャードホール、5日(水)愛知県芸術劇場大ホール、8日(土)福岡・北九州芸術劇場大ホールにて。取材・文:大内弓子
2016年09月13日日本演劇界が誇る名女優・藤山直美の最新舞台は、山本周五郎の小説が原作、そして石井ふく子演出による『おたふく物語』。江戸の下町に暮らす人々の愛と人情を描いた傑作だ。家族の問題を抱えながらも、健気に暮らす“おしず”を藤山、おしずが思いを寄せる彫金家“貞二郎”を錦織一清、おしずの妹“おたか”を田中美佐子が演じ、その他豪華出演者が脇を固める。舞台『おたふく物語』チケット情報「この物語では、綺麗でもなんでもない普通の女性・おしずが、ひとりの男性に凄く惚れるんですわ。でも、ストーカーみたいな感じではなく、本当に一途に愛らしい想い。女性のチャーミングな情念が出たらええなと思いますね。あと、家族のいろいろな問題も出てきます。表面上はとても良い感じに見えていても、どこの家族も他人には言えへんな~みたいな見せたくない小部屋みたいなんがある。その辺りも丁寧に描いてあって、その中でおしずがどんな風に現実と向き合っていくか。笑いながらもちょっと考えさせられる感じになるかもしれませんね」本作同様、山本周五郎原作、石井ふく子演出、藤山直美主演で舞台化された『かあちゃん』を、今年3月に明治座で上演。こちらも大好評だったという事で、またの石井とのタッグにも期待が高まる。「石井さんは本当に稽古でどんどん変えていかはる方。頭の中にビジョンがちゃんと出来上がってらっしゃるんでしょうね。いやもうお元気で。太陽電池かなんか入ってらっしゃるんやないやろか(笑)。表ではレジェンドやって言うてますけど、妖怪辞典に載りそうな勢いですわ。って、こんなの言うたら怒られるわ(笑)」映画『団地』では上海国際映画祭で日本人女優として初めて最優秀女優賞を受賞するなど、まずます注目も高まっているが、本人は「映画の賞は、やっぱり監督のもの。自分が貰ったという意識はない」とあくまで自然体。そして演じる事への気持ちはどんどん貪欲になっている。「父(藤山寛美)の時代は、芝居が一番の娯楽やった時代。今は多種多様で、いろいろな選択肢がある。その中で劇場や映画館に足を運んで頂くことの難しさも痛感しますね。テレビと違って、おもろないからって途中で変更もできませんから。責任もって最後まで楽しませなアカン思います」公演は9月25日(日)まで東京・明治座、10月5日(水)から27日(木)まで福岡・博多座にて。チケット発売中。
2016年09月13日パキスタン系アメリカ人の作家アヤド・アフタルが2013年にピューリッツァー賞を受賞した舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』が、日本初演の幕を開けた。作家と同じ出自をもつ主人公と白人の妻との無意識下のズレが、次第に大きな事件に発展していくさまを描いた問題作。人種や宗教観の相違という、日本ではなじみの薄いテーマが大きな要素を担っているが、観る前の心配は杞憂に終わった。小日向文世や秋山菜津子、安田顕といった実力派役者陣が火花を散らしてぶつかり合う、見応えのある舞台となっている。【チケット情報はこちら】ニューヨークに住む弁護士アミール(小日向)は、パキスタン系アメリカ人。白人の画家でイスラム美術を敬愛する妻エミリー(秋山)と何不自由ない生活を送っていたが、甥のエイブ(平埜生成)から“指導者”を助けてほしいと頼まれ、仕方なく引き受けたことで、世間の風向きが変わり始める。そんなある日、エミリーの絵がホイットニー美術館で展示されることになり、アミールと同じ事務所の弁護士で黒人のジョリー(小島聖)と、その夫のユダヤ人でホイットニー美術館のキュレーター・アイザック(安田)が来宅する。食事の席での冗談めかした会話は、次第に各々の人種にまつわる話題へと移り始め……。大河ドラマ『真田丸』でも、無邪気さと残酷さを併せ持つ豊臣秀吉を演じて高い評価を得た小日向だが、その陰影に富む役作りは本作でも健在。幼少期の「クソのような境遇」から、努力と実力で現在の社会的地位にまで上りつめたアミールが、封じ込めたはずのコンプレックスと葛藤におびえるさまが痛々しくも切ない。そんな彼のトリガーとなるのが、安田扮するアイザックだ。美術館のキュレーターだが、絵を値踏みするような口ぶりはニューヨーカーらしいスノッブさ。だが絶対的な“美”への服従は芯にもっている人物像が伝わってくる。同じように高い知性を持ちながらも、出自への迷いが拭いきれないアミールと、出自を受け入れ苛立ちを明確にするアイザックとが対峙するシーンは、息詰まるような緊張感で見応えがあった。美人で頭がよく、才能も思いやりもあるエミリー役の秋山と、褐色の肌に腰高のスタイル、強い眼差しをもつジョリー役の小島は、共にハマり役。アミールとアイザックはもちろん、エミリーとジョリーもそれぞれの夫とぶつかり合い、日常の瑣末な物事に対する反応を細かく積み上げていくことで、この世界観の"体温"に説得力が出た。人種、宗教、仕事、男女の愛、すべてを織り込むようにして進む物語の果てに、甥のエイブがアミールに放つひと言が、胸に迫る。上演は、休憩なしの1時間45分。とぎれることのない緊張感が演劇的高揚感に変わる、希有な1本である。舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』は9月25日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、9月27日(火)に名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、9月30日(金)から10月2日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演。取材・文佐藤さくら
2016年09月13日BRADIOが11月2日(水)にスタートするツアーより、ライブ会場限定シングル『Back To The Funk』を販売することが決定した。【チケット情報はこちら】同作は表題曲『Back To The Funk』とカップリング曲『夢見るEnergy』など4曲を収録。またBRADIO は10月19日(水)よりCD『ファンキー中級盤』をTSUTAYA限定でレンタル開始。同作には『Back To The Funk』のほか、メンバーが厳選したライブの代表曲や、CD未収録の音源『Abracadabra』など計6曲が収められている。BRADIOの東名阪ツアー「ファンカジスタツアー2016~PUMP UP FUNK編~」のチケットは発売中。■ライブ会場限定シングル『Back To The Funk』11月2日(水)大阪・BIGCAT公演より発売開始収録曲01. Back To The Funk02. 夢見るEnergy03. Back To The Funk(Hidden AFRO ver.)04. 夢見るEnergy(Hidden AFRO ver.)■TSUTAYA限定レンタルCD『ファンキー中級盤』10月19日(水)レンタル開始収録曲01. オトナHIT PARADE02. Back To The Funk03. 真っ赤なカーチェイス04. Take Me Higher05. Abracadabra06. スパイシーマドンナ■東名阪ワンマンツアーファンカジスタツアー2016~PUMP UP FUNK編~11月2日(水) BIGCAT(大阪府)開場18:00 / 開演19:0011月26日(土) ダイアモンドホール(愛知県)開場17:00 / 開演18:0012月9日(金) Zepp DiverCity(東京都)開場18:00 / 開演19:00
2016年09月13日11月16日(水)・17日(木)に広島・広島文化学園HBGホールでライブイベント「VIVA!真赤激!」の開催が決定した。【チケット情報はこちら】これは、9月10日に25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープを祝うライブイベント。初日の11月16日(水)にはポルノグラフィティ、そして奥田民生、岸田繁(くるり)、伊藤大地(SAKEROCK)によるバンド、サンフジンズ。17日(木)には奥田民生(弾き語り)、堂珍嘉邦、ポルノグラフィティが出演。出演者はいずれも自他共に認める大のカープファンばかりだ。2004年に旧市民球場、そして昨年にはMAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島で史上初となる単独ライブを実現した奥田民生は、ステージでも度々カープ愛溢れるコメントを寄せてきた。かつてカープが優勝したら曲を作る、と公言していたが、この日初披露されるのか期待が高まる。また、少年時代からの生粋のカープファンだという地元・因島出身のポルノグラフィティ、さらにデビュー前には旧市民球場でアルバイトをしていたという堂珍嘉邦も歓喜の歌を響かせてくれるはずだ。チケットの一般発売は11月5日(土)午前10時より。なお一般発売に先駆けて、チケットぴあでは、いち早プレリザーブを実施。受付は10月1日(土)午前11時から6日(木)午前11時まで。■VIVA!真赤激!(ビバ・マッカゲキ)日程:11月16日(水)開演19:0011月17日(木)開演19:00会場:広島文化学園HBGホール(広島県)料金:全席指定 8,950円(税込)・記念品付き出演:【11月16日(水)】応援団長:ポルノグラフィティ、応援団:サンフジンズ【11月17日(木)】応援団長:奥田民生(弾き語り)、応援団:堂珍嘉邦/ポルノグラフィティ
2016年09月13日シンガーソングライターにして俳優の中川晃教が、デビュー15周年を迎え精力的に活動している。7月にはミュージカル『ジャージー・ボーイズ』で実在するシンガー、フランキー・ヴァリ役を熱演。この後も『マーダー・バラッド』『フランケンシュタイン』と出演作が目白押しだ。そんな中、この夏には自身のルーツである“音楽”に焦点を当てたライブコンサートも立て続けに開催。中川に話を訊いた。チケット情報はこちら8月8日には東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団とともにコンサートを行った。「やっぱり(歌手として出発した)デビューを振り返ると“音楽”というものが一番、僕の核になっていると思うんです。その音楽で、デビューの月に皆さんと触れ合えることが出来た。僕にとっても本当に特別な一夜でした。あの日はフルオーケストラならではの音楽の中で、僕がこの15年で培った経験が歌声として表現できたらと思ってやりました」。あの日オーケストラをバックに届けられた中川の歌声はどこまでも透明で美しく、感動的だった。その感想を伝えたところ「嬉しい!」と少年のような顔で笑う。「でも客席の一番後ろまで届くような濁りのない歌のイメージというのは、ミュージカルをやったことによって自分が得ることできた歌唱だと思っています。僕自身、最初の誰に教わったわけでもない音楽家としての第一歩の歌い方が“1stボイス”、その後ミュージカルなどの出演を経て、テキストや譜面の中で求められる声に、自分の個性をどう乗せていくかという経験からの歌声が“2ndボイス”と位置づけているのですが。今“3rdボイス”という次のステージを見始めています。それは『ジャージー・ボーイズ』のフランキー役に出会ったことが本当に大きい。彼特有の“トワング”という発声を含め、その声の出し方を取得することで、これだけの音楽性が自分の中で広がるんだということを実感しています。それは一言で言えば“みんなから愛される声”かな(笑)? その声を聞いたらみんなが「中川晃教ね」って思ってもらえる、その声を極めていきたいです」。すでにボーカリストとして、ミュージカル俳優として唯一無二の立ち位置を確立している彼だが、さらに高みを目指しているようで、そのあくなき向上心に驚かされる。さて、彼が次に開催するのは、音楽を追求する“I Sing”シリーズのオールタイム・ベストコンサート『I Sing~Crystal~』。「15年僕と共に歩んでくれた人、1か月前に僕を知ってくれた人、すべての人にとっての“中川晃教の最高の今”をお届けしたいです。バンドでやるのも2年ぶり。だから8月のコンサートともまったく違うものになりますよ! みんなで一緒に楽しめるもの…“一体感”を大切に作りたいです」。アニバーサリー・イヤーをまさに止まらない勢いで駆け抜けている中川。最後に、彼にとって音楽とは? と訊いたところ「成長していくもの。すごくのびしろがあるもの」と即答した。まだまだ、彼の飛翔は終わらない。コンサートは9月18日(日)に東京国際フォーラム ホールCにて開催。
2016年09月12日2017年3月に東京・豊洲にオープンする新劇場「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演として1年3か月上演する、劇団☆新感線の『髑髏城の七人』。花・鳥・風・月の4シーズンに分けて上演する、その最初の「Season 花」の製作発表記者会見が行われ、小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名、近藤芳正、古田新太、中島かずき、いのうえひでのりが登壇した。新劇場は、360度回転する円形の客席を中央に配置し、その周囲をステージとスクリーンがぐるりと囲む形状。劇団の主宰で演出のいのうえは「1番のメリットは暗転を作らないこと。舞台はどうしてもセットを入れ替えないといけないので、その間どうやってお客さんの気持ちを途切れさせずにみせるかは、ひとつ演出の腕の見せ所だと思うのですが、(新劇場では)セットが用意してあるところを客席の方がグルグル回っていくわけですから。映画じゃないですけど、ほとんど切れ目なくシーンが進んでいく。ある意味では新感線にピッタリな劇場と言っても過言ではない」、脚本の中島も「(同じ形状の舞台がある)オランダで芝居を観たときに、客席が回るということは想像よりももっと演劇の中に(観客が)一緒に入っている感覚が強い。今まで感じたことがない感覚でした」と熱く語った。1990年の初演以来、7年ごとに上演を繰り返してきた『髑髏城の七人』について、いのうえは「戦国を舞台に若者たちが暴れまくるという話。『Season花』では、圧倒的な大人、リーダーを失った若者たちの葛藤と青春を中心に描いていく」と紹介。中島は「1990年にやったときには粗削りな舞台でした。でも逆に原石のような魅力があって。再演するたびに輝き方が違う芝居になって、ある種宝物だなと思いながらやってきました。今度は(劇場)システムが違うということで、磨けば磨くほど輝き方が違う芝居に対してピッタリ」と期待を寄せた。捨之介役の小栗は「2011年の『髑髏城の七人』でこの捨之介の役をやらせていただきまして、そのときにちょっと自分の中でいろいろ足りない点や思うところがいっぱいあったので、それをこういう形でやらせてもらえることを非常に嬉しく思っています」。蘭兵衛役の山本は今回が新感線初参加。何度も再演された作品への出演について「演者が違うということは全く違うものになると思う」と真っ新な状態で挑むことを宣言。贋鉄斎役の古田は「最終的に『りょうちゃんより古田さんの方が色っぽかったよ』って言われたい」と意外なライバル心(?)を披露した。公演は2017年3月30日(木)から6月12日(月)まで、東京・IHIステージアラウンド東京にて。
2016年09月09日9月6日。初日を1か月後に控えた舞台『鱈々』の顔合わせが行われた。舞台『鱈々』チケット情報韓国の戯曲が、6都市ツアーを含むこれほどの規模で上演されるのは日本ではほぼ初めて。稽古を始める前に劇作家・李康白氏から、この日のために届いたというメッセージが読み上げられる。「戯曲は紙に書かれた文字です。その文字を、舞台の上で生き生きと動き回る生命体にするには、皆さんに体を与えてもらい、魂を吹き込んでもらわなければなりません」と始まる文章には、演出:栗山民也への敬意や、康白氏の令嬢がキャストの藤原竜也ファンだということも記され、カンパニーを大いに激励する内容だった。続いて挨拶を求められた栗山も「最近の日本は、何もかもを“わかりやすさ”で括ろうとする危険な状態にあります。だからこそ他者や種々の出来事に対し、自分の視点からきちんと問い掛けることが、混迷する現代日本を生き伸びるためには不可欠。この戯曲には、そんな、今の日本から失われたものが多々含まれている。目に見えぬ大切なものを見つけるために最適の戯曲を、皆さんと共に舞台に立ち上げたいと思っています」と、康白氏の言葉を引き継ぐように檄を飛ばした。戯曲は冒頭から真面目で几帳面なジャーン=藤原竜也と、やや投げやりで粗暴なキーム=山本裕典、ふたりのやりとりが延々と続き、稽古場はあっという間にふたりが暮らす薄暗い倉庫、その息苦しいような雰囲気へと塗り替えられていく。同じ仕事、意味も理由もあいまいな作業を繰り返す日々にうんざりし、イラつくキームを穏やかに誠実になだめるジャーン。初回とは思えぬほど藤原&山本のコンビネーションが良く、時に周囲に笑いも巻き起こしながら、会話はどんどんテンポアップしていく。場が変わって中村ゆり演じるミス・ダーリンが登場。男たちとは別の角度から、自身の人生をなんとか変えようと足掻くダーリンを、中村は繊細にしなやかに表現する。彼女の父親でトラック運転手役の木場勝己は、その登場から倉庫にそれまであった、退屈な平穏をぶち破る衝撃。圧倒的な声量と迫力が、場の空気を震わせる。閉塞した劇中の状況とは裏腹に、本読みはスピーディに進み、一度の休憩を挟んだものの100分程度でラストまで駆け抜けた。「面白いホンだよね。平凡な日常を描いているようで実は、人物や倉庫から出し入れされる大量の箱の存在など、非常に象徴的かつ寓話的で、観る者に多くを想像させる。稽古では、観客がさらなる想像を膨らませられるよう、色々なことを仕込んでいこうと思う」と、栗山。4人の俳優たちも、それぞれ思うところのある表情で席を立っていった。秘密や謎の多い戯曲に、エネルギッシュな4人の俳優と演出家が挑む。その先にどんな舞台が生まれるかはまだわからないが、多くの観客が“未知”の演劇に触れられる。そんな予感を強くした一日だった。公演は10月7日(金)から30日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。その後、長野、大阪、鹿児島、福岡、静岡を巡演。取材・文:SORA ONOE
2016年09月09日昨年、1996年のサントリーホール・デビューから20周年の節目を迎えたピアニストの及川浩治。新たな一歩となる21年目のシーズンの開幕を告げるリサイタル・ツアーが9月3日の静岡公演でスタートした。9月17日(土)にはサントリーホールでの東京公演を控える。ツアー曲目には、「ロマンティック・ヴィルトゥオーゾ・プログラム」と題する魅力的な名曲が並んでいる。及川浩治 コンサート情報「今回、思っていた以上に『いいプログラムだね』と言ってくださる方が多くて。クラシック音楽ファンの方じゃなくても、聴けばきっとご存知の曲ばかり。好きな作曲家の愛すべき作品たちです」「たとえば《ラ・ヴァルス》は20代の頃によく弾いていた曲。オーケストラ版を意識して、どれだけいっぱい音を入れられるかと弾き手がチャレンジしがちじゃないですか。でも、そういうのは20代の人に任せておけばいい(笑)。今は、付け加える音は最小限にしつつ、実際にオケで聴いた時のイメージで弾きたいと思います。《亡き王女のためのパヴァーヌ》も同じです。もちろんピアノ曲として素敵だけど、オーケストラ版の、少しスローなイメージで。若い頃、あのシンプルな美しさの中で色合いを作り出すのがすごく難しいと感じていたんです。たぶん人前で弾くのは初めてじゃないかな」と、「音色」について語る言葉には、彼の音楽観も象徴されているように感じる。「結局は音なんですよ。自分の音をいかに作るか。でもそれは1音で成り立つものではなくて、ひとつの音と次の音の間に何を感じるか。それが音楽になるんですよね。たぶん死ぬまでそれを追い求めていくんだと思います」プログラムには、ブゾーニ編の《シャコンヌ》や、ラフマニノフ編の《愛の喜び》などの編曲作品が、いわば隠しテーマのように散りばめられている。「好きなんですよ。いろんな楽器のいろんな音楽が弾きたいんです 。ピアノだけじゃなく、指揮者になりたい、テノール歌手になりたいと、とにかく音楽が好きで育ったので」21年目。支えてくれる周囲の人々、そしてなにより、聴衆への感謝の念が強くなっているという。「プロでも学生でも、音を出した瞬間から、誰かに聴かせるのが前提です。聴き手がいて初めて演奏という行為なのです。演奏家の役割は、音楽を皆さんに伝えて、その空気を共有、共感しあうこと。長い年月ステージに立てているということは、それだけ聴きに来てくださっている方がいるということです」取材・文:宮本明
2016年09月09日宝塚歌劇月組公演『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』の制作発表が9月8日、都内にて行われた。2017年の幕開けを飾るとともに、新トップスター・珠城りょうのお披露目公演でもある注目公演だ。『グランドホテル』は1928年のベルリンにある超一流ホテルを舞台に、そこに行き交う人々の人間模様を描く群像劇。1989年トミー・チューンの演出・振付によりブロードウェイで初演され、トニー賞5部門を受賞した伝説の作品だ。宝塚歌劇団では1993年に涼風真世の退団公演として上演、好評を博した。繊細かつ大胆な演出と、美しい音楽・ダンスの数々に、今でも人気が高いこの作品が、24年ぶりによみがえる。1993年公演もトミー・チューンと共同演出を手がけた岡田敬二は「当時、1年2か月の打ち合わせと3か月の稽古をし、公演をした。トミーさんのブロードウェイのスタッフと、我々宝塚のスタッフががっつり組んで作った公演で、宝塚歌劇団にとっても冒険だったし、大きなモーメントになった作品です。夢が叶って、再びトミーさんともう一度お仕事できることをとても嬉しく思います」と話す。併演のショー『カルーセル輪舞曲』を演出する稲葉太地も「『グランドホテル』は23年前、私も劇場で観て、とても大好きな作品。(ショーの演出家ではなく)『グランドホテル』の演出“助手”でいいです、と言ったくらい(笑)。宝塚の定番の“2本立て”という興行で、その作品の“後物”を務めさせていただくことを大変光栄に思っています」と語り、彼らの言葉から宝塚関係者にとって『グランドホテル』という作品がどれだけ大切なものかが伝わってくる。この作品でトップお披露目となる珠城りょうは、入団9年目という近年まれなスピードでのトップ就任。「月組の主演男役としてご挨拶させていただくのは、本日が初めて」と語り、「『グランドホテル』という作品も、そして日本初のレヴュー『モン・パリ』誕生90周年を記念して作られる『カルーセル輪舞曲』も、とても大きな作品。自分に務まるのかと不安もありましたが、今日の制作発表に向けての稽古を進めるうちに、この作品に携わらせていただくことが、役者としてどれだけ幸せなんだろうという思いの方が強くなっていきました」と幸せをかみ締めている様子。「もっと磨いていかなくてはいけないところもありますし、もっと研究してより男役らしくなっていきたいと思いますが、自分に出来る精一杯の努力をして、今の私たちにしかできないふたつの作品に仕上げていきたい」と意気込みを語った。会見では珠城のほか、トップ娘役・愛希れいか、月組男役・美弥るりかも出席、『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』の世界の一端を見せるパフォーマンスを披露した。また特別監修を務めるトミー・チューンも登壇。「宝塚でまたお仕事をさせていただけるとは思っていなかった。夢のようです」と、笑顔で語っていた。公演は2017年1月1日(日)から30日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、2月21日(火)から3月26日(日)まで東京宝塚劇場で上演される。
2016年09月09日シンガーソングライター、工藤慎太郎が10月27日(木)東京・恵比寿天窓.switchより全国ツアーを開催する。【チケット情報はこちら】工藤慎太郎は2006年にシングル「シェフ」でメジャーデビュー。同年の第39回日本有線大賞新人賞を受賞。2007年にはユニクロTVCMソングに『君を想う』『願い』が続けて起用され脚光を浴びる。その後も精力的に活動を続け、2010年までにシングル7作、アルバム2作をリリース。2011年 咽喉療養のため音楽活動を休止するが、2013年に活動を再開。2014年、2015年と全国ツアーを開催。2017年には6年ぶりとなるフルアルバムのリリースを発表している。ツアーは全国12か所で開催。3年前の活動再開以来ライブでは足を運べていなかった福岡、熊本、茨城のほか、ワンマンは初となる青森県弘前でライブを開催する。チケットは発売中。■SHINTARO KUDO 10th TOUR「羅針盤~旅の途中~」10月27日(木) 恵比寿天窓.switch(東京都)11月5日(土) 神戸布引ハーブ園森のホール (兵庫県)11月6日(日) 岡山・城下公会堂 (岡山県)11月12日(土) FOLK SONG BAR 海風(宮城県)11月13日(日) フォーク酒BARてふてふ(青森県)11月19日(土) ライブラリーカフェ然々 (茨城県)11月20日(日) 平塚LIVE HOUSE KANAFU (神奈川県)11月26日(土) Cabaret BAHIA(熊本県)11月27日(日) ライブハウス音故知新 (福岡県)12月3日(土) 悠日カフェ (栃木県)12月11日(日) LIVE HOUSE Hearts (埼玉県)12月18日(日) マーカムホール (静岡県)
2016年09月08日ここ最近、ドラマにバラエティ番組にとひっぱりだこのミュージカル界のプリンス、山崎育三郎が主演するミュージカル『プリシラ』の製作発表会見が9月7日、東京スカイツリーの下で開催された。山崎のほか、出演するユナク(超新星)、古屋敬多(Lead)、陣内孝則が劇中のド派手なドラァグクイーン姿で登壇。見どころや意気込みを話した。ミュージカル『プリシラ』チケット情報原作は3人のドラァグクイーンが、1台のバス「プリシラ号」で旅をするドタバタ珍道中を描いたオーストラリア映画。2006年には同じくオーストラリアでミュージカル化され、その後世界15か国以上で上演されてきた作品が、満を持して日本へ初上陸する。マドンナやドナ・サマーなどの往年のヒット曲が散りばめられていることも人気のひとつだが、この日の会見でも劇中で使用されるナンバー『GO WEST』をバックに、キャストが登場。その姿は、自身の頭の3倍以上はありそうなカラフルなカツラに、ド派手な衣裳だ。「今日初めて衣裳をつけて、頭が重くてびっくり。しかも歩きづらい。本番はこの格好で踊りながら歌うので、かなりリハーサルが必要なんじゃないかな」(山崎)、「マネージャーには本番まで20キロ痩せろといわれ、今日は腋毛をそってこいと言われ…。再来年還暦なんですけど、還暦前にやる仕事じゃない!」(陣内)と、なかなか苦労をしているよう。しかしそんなぼやきを言いながらも、陣内などはところどころ「アタシはね…!」と女性っぽい言葉遣いが混ざったり、本人たちもノリノリで楽しんでいる様子が見て取れた。見どころとしては、ユナクが「衣裳も派手でステージも美しい。本当に目で見て楽しめて、心は癒される作品。家族の愛や友情、色々なものが描かれています」、古屋が「(3人の仲間たちが)仲が悪いようでめちゃくちゃ良かったりと、人情のある物語。早くみんなと打ち解けて自然な空気が出せたら」とそれぞれ語る。山崎も「音楽も名曲ぞろいで、ショーアップされた部分もありますが、それだけではなく、3人がバスで旅をする中で家族や愛、自分自身のことを見つめ直します。一度きりの人生をどう生きていくのかという大きなテーマも描かれて、最後にはちょっと泣ける。笑いから涙まで詰め込まれた、これぞミュージカルといった作品」と話した。なおこの日から、劇中で登場するバス“プリシラ号”さながらのピンクのバス・プリシラ号が都内を回遊。その出発式も行われた。MCとして会見に登壇した(本作にも出演する)キンタロー。も「プリシラ号を見つけたら、金運・恋愛運・仕事運がアップする…かも!?」とアピール。ファンの方はぜひチェックを。ユナクと古屋はWキャスト。公演は12月8日(木)から29日(木)まで、東京・日生劇場にて。チケットは9月17日(土)に一般発売を開始する。
2016年09月08日吉本の大御所から人気の若手までが漫才、落語、コント、吉本新喜劇を繰り広げる看板寄席「グランド花月」が、再び東京で開催。東京・吉本興業本社で発表記者会見が開かれ、新喜劇を率いる川畑泰史座長、NON STYLE、横澤夏子が登壇した。東京グランド花月 チケット情報「東京グランド花月」に初登場する川畑座長は、「大阪のメンバーだけで新喜劇をできるのが初めてで、池野めだかさんや諸見里大介くんも一緒に来ます。面白かったと思ってもらえる新喜劇を確実に作れると思うので楽しみにしてください」とPRした。前回までは、すっちー座長が新喜劇を率い、また8月には小藪一豊座長公演が東京で開かれたばかり。他の座長との違いを訊ねられると、「ふたりはボケで僕はツッコミなのでスタイルが違います。僕の場合は周りの人にどんどんボケてもらって、どんどんツッコんでいく。こんなタイプの新喜劇もあるんやというのを観ていただけたら」とコメント。さらに、「カウスボタンさんや(桂)文珍師匠のあとに新喜劇がいつも通りあるので、そのいつも通りを東京の方に観ていただきたい。東京で新喜劇が浸透しているのを信じて、大阪とおんなじ気持ちでやらせていただきます」とアピールした。過去3回の「東京グランド花月」にすべて出演しているNON STYLEはこれで皆勤賞。「皆勤するつもりはなかったんですけどね」と井上裕介が笑わせると、石田明も「なぜ我々が皆勤かと言いますと、この東京グランド花月っていうのを、言い出したのが、僕なんですね」と言ってさらに沸かせた。今回初出演の横澤は、「嬉しい限りです。うふふ」と控えめ。女優としてドラマにも出演している横澤は、「ネタでずっといい女ぶってたら、ドラマでもいい女になって。大丈夫かなって」とちょっと心配気味。それを聞いた井上は、「ドラマ観てますけど、完璧に横澤夏子ですよ。消えてない」とツッコミ。さらに、井上が「誰とラブストーリーしたいの?」と訊くと、「田中圭さん!」と横澤は即答し、記者たちを爆笑させた。「東京グランド花月」には、他にも、オール阪神・巨人、ザ・ぼんち、FUJIWARA、博多華丸・大吉、トレンディエンジェル、ハリセンボン、コロコロチキチキペッパーズらが日替わりで出演する。9月29日(木)から10月2日(日)までの4日間にわたりサンシャイン劇場にて上演される。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年09月08日古典はもちろん、バレエを原作とする『ジゼル』や、人気漫画『ガラスの仮面』内の劇を能にした『紅天女』などの新作能にも積極的に取り組む、能楽観世流シテ方で人間国宝の梅若玄祥が、自身の企画する「至高の華」で能『弱法師』を上演する。讒言を鵜呑みにした父に家を追放され、天王寺で盲目の乞食になった俊徳丸が、訪ねて来た父と再会を果たす物語だ。世阿弥の長男・観世元雅によって書かれたあと上演が途絶えるも、江戸中期に復曲されて今に至るが、今回は現行版ではなく、世阿弥自筆本に基づく版で上演される。その理由を、玄祥はこう語った。「至高の華」チケット情報「30代のころ、演出家の堂本正樹さんや能楽師の大槻文蔵さんと、 “能劇の座”という会で色々な曲の発掘や演出の見直しなどをしていて、この世阿弥自筆本での上演もやりました。現行版の『弱法師』は、削って削って、ただ舞台に弱法師が座っているだけという“能的”なものになっていますが、世阿弥自筆本は、天王寺の僧たちや弱法師の妻も登場するなど“演劇的”で“現代的”。ではどちらの版がいいかというと、両方です。昔はこうだった、で終わらせず、現行版とは違う、もうひとつの『弱法師』を完成させなければならないのです」玄祥がこの版でシテの俊徳丸を勤めるのは、“能劇の座”の後、今回が恐らく4回めだという。「現行版と違ってこの版では、弱法師が妻と連れ立って登場し、天王寺のガイドをして生活しているという経済状況が見えます。その分、最初に演じた時は内面性の点で浅くなりがちだったかもしれません。だからこそ繰り返し上演することに意味があります。非常に役者の技量が問われるので、存在感が必要な俊徳丸の父・高安左衛門の役を、今回、(狂言方和泉流で人間国宝の)野村万作先生にお願いし、快くお受けいただきました」通常とは勝手が異なる部分が多く困難を伴うにもかかわらず、敢えて上演するのは、玄祥の使命感の表れだ。「僕は(2014年に)人間国宝の認定をいただいた時、伝承を作っていかなくてはいけないのだなと思ったのです。人間国宝は個人的な栄誉ではなく、伝承する仕事を承ることを意味しますから。能はずっと伝承されてきましたが、それだけに頼らず、それらを踏まえた上での自分にとっての伝承を、今後、何十年何百年と残るようにしていくことが僕の課題。できるかどうかは別として、思いは残さなくてはなりません。今回の公演は、その手始めとなりそうです」15世紀に書かれた能だが、今なお、この物語は人の心をつかむ。「俊徳丸は思いがけない不幸に見舞われますが、実際、人生では何が起きるかわかりませんよね。だからこそ、三島由紀夫も戯曲化したのでしょう。最後は親子が再会するハッピーエンドですが、そこには元雅の、父・世阿弥に対する思いが表れているのかもしれません。演劇的な分、初めて能をご覧になる方にもわかり易く、飽きずに観ていただけると思います」公演は9月22日(木・祝)東京・国立能楽堂にて。取材・文:高橋彩子
2016年09月08日FRESH! by AbemaTV&ニコニコ生放送で隔週木曜日に放送されている「アニメぴあちゃんねる」。9月8日(木)放送はゲストにTVアニメ『アンジュ・ヴィエルジュ』OPテーマを歌い、11月5日(土)には千葉・幕張メッセで、”Birthday Live 2016 ~Cheers!!!~” を行う鈴木このみを迎える。【チケット情報はこちら】ゲストコーナーでは、鈴木このみが、先日出演したイベント「Animelo Summer Live 2016 刻 -TOKI」(アニサマ)での舞台裏写真を公開。アニサマには2012年、自身が15歳の時から出演している鈴木ならではの裏話や今年のアニサマの感想を語る。さらに、前回アニメぴあに出演した時は、上京したてという事もあり、段ボールを机代わりに使っていた彼女。最近新しく机を購入したということで、机の写真とともに部屋の写真を披露。そのほか、休日の過ごし方や8月に発売した「LOVE is MY RAIL」のMVを見ながら撮影秘話などについてトークを展開する。会員放送では、アニサマの舞台裏の初公開写真や、彼女の特技である「タップダンス」を披露。レギュラーメンバーも彼女のレクチャーを受け、タップダンスに挑戦する。また、番組最後には新曲の「LOVE is MY RAIL」を生歌唱。圧倒的な彼女の歌声はファンならずとも必見だ。なお、視聴者プレゼントとして鈴木このみのサイン入り色紙もあるので、どしどしご応募を。■アニメぴあちゃんねる日時: 9月8日(木)午後8時~午後10時20:00~21:30FRESH! by AbemaTV(無料)&ニコニコ生放送(無料)21:30~22:00FRESH! by AbemaTV(会員放送)&ニコニコ生放送(会員放送)出演:タカオユキ / 秦佐和子 / 高野麻里佳 / 美濃部達宏ゲスト: 鈴木このみ
2016年09月08日長塚圭史、中山祐一朗、伊達暁による演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」が、旗揚げ20周年の今年、2004年の作品『はたらくおとこ』を再演する。キャストは阿佐ヶ谷スパイダースの3人に加え、池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎と初演時のメンバーが再集結。女性キャストの北浦愛は今作で初出演。作・演出の長塚に話を聞いた。【チケット情報はこちら】20周年の公演に『はたらくおとこ』を選んだことについては「ひとつは『はたらくおとこ』を2016年に上演したらどういう反応が返ってくるのかなっていう興味。12年前とは世の中が全く変わってるわけで、今、どういう風にこの作品が響くのかという興味は大きくありました。それと、阿佐ヶ谷スパイダースを好きなお客さんから再演の希望がすごく高いこともあります。でも、成志さんもまことさんもいないってなったら、やらなかったかもしれないです。そのくらいにこの作品は彼らと作ってきたので。それで上演が決まって、気が付くと『20周年だ』みたいな」と、20周年は後からついてきたものだったそう。長塚は「僕ら10周年も15周年も見落としてきてるから」と笑う。再演については「楽しみですよ。僕は『失われた時間を求めて』(2008年)くらいから、『はたらくおとこ』時代のお客さんに随分敬遠されたんじゃないかと思ってるんです。わざわざ難しいことをやってるみたいに言われるんだけど。そんなつもりはなくて。でも言われ続けるわけですよ。『圭史くんの作品、変わった』って。で、まあじゃあそういうのを1回景気づけにやるか、みたいな。やるなら面白くしますよ、当然ですけど。前回以上の作品にしたいなって思うし。ギャグもやりますよ。この『はたらくおとこ』に笑いは絶対必要だから」再集結するキャストについては「みんな多分、阿佐ヶ谷スパイダースがどうとかっていう考えではないと思うんですよ。『はたらくおとこ』をどう面白くするかっていうことだけで向かってくると思うから。有意義なクリエイションができることは確信しています。でもまあ会ってみないとわからないですね。なんか盗賊みたいな人たちが1回わかれて、もう1回集まるみたいな。そういう感じあるんですよ(笑)。それも、集まって同窓会するんじゃなくて、同じかそれ以上のことしようっていうんですから。その盗賊が成志さんとかまことさんでしょ?おかしいよね(笑)」公演は11月3日(木・祝)から20日(日)まで東京・本多劇場にて。その後、福岡、大阪、仙台など全国6か所を巡演。取材・文:中川實穗
2016年09月08日イギリスのソロアーティスト、ジェイムス・ブレイク(JAMES BLAKE)が2017年2月24日(金)大阪・なんばHatch、25日(土)東京・東京国際フォーラムホールAで4年ぶりの単独来日公演を行うことが決定した。【チケット情報はこちら】ジェイムス・ブレイクは2011年にアルバム『James Blake』でデビュー。第56回グラミー賞最優秀新人賞にノミネートされ、大きな注目を集めた。今年の5月には3作目となるアルバム『The Colour in Anything』をリリース。同作を引っ提げ「FUJI ROCK FESTIVAL ’16」で来日を果たし、同フェスで一番大きなGREEN STAGEに登場。圧倒的なパフォーマンスで多くの観客を魅了した。チケットの一般発売は9月24日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、主催者先行を実施中。受付は9月12日(月)午後11時まで。■JAMES BLAKE JAPAN TOUR 20172月24日(金)なんばHatch(大阪府)開場 18:00 / 開演19:002月25日(土)東京国際フォーラムホールA(東京都)開場 17:00 / 開演 18:00
2016年09月08日「いま最も旬でうまいラーメンは?」をコンセプトに関西最強のラーメンを決定する「第5回 究極のラーメンAWARD関西」が、9月8日(木)発売のムック本『究極のラーメン2017関西版』(ぴあ)にて発表された。『究極のラーメン2017関西版』発売情報テレビなどの各メディアで活躍する、関西を代表する有名ラーメン通4名が選考委員を務め、1000店以上ものノミネート店の中から総合グランプリに選んだのは、京都で人気を博す関西屈指のハイレベル店「らぁ麺 とうひち」。厳選素材を駆使したスープと自慢の自家製麺、ローストポーク風のチャーシューなどのひとつひとつが高いポテンシャルを誇る、ラーメンマニアから圧倒的支持を受ける関西を代表する名店だ。グランプリの記念盾が贈呈され、店主の袖岡哲也さんは「本当に感激です。今後もしっかり精進していきます」と、受賞の喜びをかみしめた。また、新店をはじめ、醤油、塩、豚骨、鶏白湯、味噌、つけ麺、まぜそばなどの各部門のグランプリ&準グランプリ店も同時に発表。今回も関西のラーメンシーンの最新トレンドが分かる、興味深いラインナップとなっている。■『究極のラーメン2017 関西版』2016年9月8日(木)発売本体680円+税ぴあ
2016年09月08日2016年10月14日より開幕するDAZZLE 20周年記念公演「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」の記者会見が、9月1日に都内で行われた。登壇者は、DAZZLE主宰の長谷川達也、メンバーである宮川一彦、金田健宏、荒井信治、飯塚浩一郎、南雲篤史、渡邉勇樹、高田秀文。そしてドラマ「あさが来た」「リーガルハイ」などドラマからアニメにわたるまで様々な作品の音楽を手掛け、本作品の音楽制作を担当する作曲家・編曲家の林ゆうき。DAZZLE チケット情報DAZZLEは大学のダンスサークルからスタートし、ストリートダンスにコンテポラリーダンスを融合させた独創性の高いダンス、テキストやナレーション、小道具を駆使して幻想的な物語を精緻に紡ぎ上げる孤高のダンスカンパニー。記者会見では、公演の一部が披露され登壇者それぞれが20周年に関してや、作品への意気込みを述べた。主宰である長谷川達也は「20年間続けてこられたのは、自分たちの表現に絶対的な確信があるから。また、一緒に踊るメンバーがいてくれたことがなによりも恵まれていて、幸せです。これからもこのメンバーで続けていきたい」と20年を振り返った。また宮川は「20年間振り返ると、長く感じたりあっという間だったりと不思議な感覚。新たなDAZZLEとして今後も踊り狂っていきたい」と意気込み、南雲は「このメンバーと過ごす時間は人生の中で両親と過ごす時間よりも長い」と大切な仲間たちと共に迎える20周年を喜んだ。新作「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」は幾度も繰り返される人間の愚行を見つめながら千年の時を生きてきた人魚の物語。主宰の長谷川は「不朽の名作を作りたいと思い、不朽や永遠を感じさせる象徴として日本の“八百比丘尼(やおびくに)”伝説にもある人魚を登場させている」と語った。また上演ごとに結末を観客が選択する『マルチエンディング』を採用していることについて「作品の大きなテーマのひとつである“決断”をお客様に体験して欲しかった。物語の一員になっていただいき、自分たちの未来を自分の手で選んでいくことを体験してほしい」と思いを述べた。また、多くのDAZZLE作品の音楽を担当する林ゆうきについて「身体表現に合わせて音楽をあてていくことに長けている作曲家。物語も音楽で表現していきたいという希望と、踊れる音楽という両方を兼ね備えた音楽を制作してくれる。DAZZLEの音楽は林ゆうきさん以外では考えられない」とベタ褒め。一方、林は音楽制作の中での苦労を聞かれ「達也さんの細かい発注は、自分がこれまで色々な仕事をする中でここまで具体的に頭の中で音楽ができている人はいないのではないかと思うくらい」と長谷川の細かさに対応していく苦労を笑いながら語った。ダンスカンパニーDAZZLE 20周年記念公演「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」は10月14日(金)から東京・あうるすぽっと(池袋)で開幕。チケット発売中。
2016年09月07日ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の製作発表記者会見が9月5日、都内ライブハウスで開催された。ロミオ役は古川雄大と大野拓朗のWキャスト。ジュリエット役もWキャストで、乃木坂46の生田絵梨花と、現役女子高生の木下晴香が抜擢された。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』チケット情報シェイクスピアの名作をもとに2001年にパリで初演され、世界で500万人以上を動員している大ヒット作。日本でも上演を繰り返しているが、今回は振付・美術・衣裳が一新された“新バージョン”演出で登場する。演出を手がける小池修一郎は「もともと2011年の(日本オリジナル版)初演の際、両家の争いの中で起こるロミオとジュリエットの物語を、この21世紀に一片のリアリティを感じられたら…と思い、やや近未来的な“崩壊した世界の中の出来事”というものを想定して進めていた。しかし震災があり、そんな時に“破壊された世界”を描くことに抵抗を覚え、少しロマンチックな、おしゃれなものになりました。それが好評を博したので、今度は初心に返り、やってみたかった“失われた世界の中でのロミオとジュリエットの悲劇”というのを描いてみたい」と、新演出の狙いを語った。ロミオ役の古川は2013年公演に続いての出演。「今回、新演出になるので、新作に挑む気持ちです。一からこの台本とロミオと向き合っていけたら」と意気込みを。初参加の大野は4年ぶりのミュージカル出演だが「僕自身、小池先生演出の『ロミオ&ジュリエット』が世界で一番好きな舞台。初めてミュージカルに出させていただいた後から4年間、ずっとこの舞台に立つことを夢見てレッスンしてきました」と熱く語った。そしてジュリエット役はふたりともまだ10代。乃木坂46で活躍する生田は「3年前にこの作品を観て、感動と衝撃を受け、いつかジュリエットをやりたいということを思い続けてきた。今ここに立てていることが不思議」と話す。木下は「全日本歌唱力選手権歌唱王」(日本テレビ系)に出ていたところを小池が見たことから、オーディションを経てこの役を掴んだ。「いつもはお客さんとして客席から憧れて見ていた皆さんと同じ舞台に立たせていただくことが、本当に夢のよう」と話していた。この日はキャストによるミニライブも披露。そのパフォーマンスを見、小池からは「このメンバーは意外といけるのでは、自分のやりたい方向の作品の精神で進められるのではと勇気と自信をもらえたかな」と満足気なコメントが飛び出した。新生『ロミオ&ジュリエット』、いったいどんな作品が生まれるのか、注目だ。公演は2017年1月15日(日)から2月14日(火)まで東京・赤坂ACTシアター、2月22日(水)から3月5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて行われる。チケットは東京公演が発売中、大阪公演が10月15日(土)に一般発売開始。
2016年09月07日ここ数年、ジャンルとしても方向性としても精力的にさまざまな作品に取り組み、いずれも高評価を得てきた倉持裕の待望の新作『家族の基礎~大道寺家の人々~』がいよいよ9月6日(火)、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて初日の幕を開ける。その前日、公開稽古と初日前会見が同劇場にて行われた。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』チケット情報会見では、作・演出の倉持が「シアターコクーン初進出なので自分が得意とするコメディで勝負を賭けました。荒唐無稽のぶっ飛んだ事件が頻発する、なかなかないタイプの家族劇に仕上がっていると思います」と力強くコメント。大道寺家の父親・尚親役の松重豊は「今回、僕は10歳から実年齢くらいまでを演じます。10歳のパートを演じただけで息が上がってしまっていますが(笑)、2時間35分という上演時間を人生のように走りきりたい」、尚親の妻と母の二役を演じる鈴木京香も「緊張がMAXで、普段の言動まで変になってきました(笑)。初日はとにかく落ち着いてみなさんに楽しんでもらえるように頑張りたいです」など、初日への意気込みを語った。直後に公開されたゲネプロでは倉持らが語ったように、大道寺尚親の少年時代から人生後半期までに起きたエピソード(これが確かに想像を絶した荒唐無稽な出来事ばかり!)が次から次へとスピーディーに展開。松重は半ズボン姿で10歳の尚親を演じたと思えばアッという間に実直そうな弁護士姿になり、大真面目な表情で大道寺家同様にこの物語を大黒柱として牽引していく。鈴木は女優の卵だった20代で尚親と出会い、家族を作り、意外な行動を起こすまでの須真という女性をチャーミングに演じるほか、尚親の母役としても印象深い演技を披露。また長男の益人を演じた林遣都は初舞台とは思えない振り切ったエキセントリックぶりで存在感を示し、長女の紅子役の夏帆は決して“普通”ではない環境から感情をこじらせていく複雑なキャラクターを魅力的に演じていた。さらに一家に大きな転機を与えることになる変わり者、大衆演劇の一座の座長・五郎丸を六角精児が嬉々として怪演するほか、それぞれ実に個性的な大道寺家の周囲の人々を堀井新太、黒川芽以、山本圭祐、坪倉由幸、眞島秀和らが熱演。また、頻繁に回転する廻り舞台と、組み合わせや角度を変えるたびにさまざまな仕様の部屋に変貌する可動式の舞台装置も印象的で、場面転換が非常にスムーズなことに感心しつつもスタッフ・キャストの苦労と工夫がしのばれた。もちろん今作でも倉持ならではの言葉のチョイスの面白さ、奇異な事件がなぜか淡々と受け入れられていく展開の不思議な味わいは満載。それでいてこれまでの倉持作品のどれにも似ていない、新たなベクトルを持つ舞台がここに誕生した。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々~』は9月28日(水)までシアターコクーンで上演後、10月には愛知、大阪、静岡と巡演する。取材・文/田中里津子
2016年09月06日2016年9月3日に初日を迎えた舞台『インフェルノ』。本作は『メサイア』シリーズ、『魔界王子 devils and realist』の高殿円が原作、RURUが漫画を担当、「ARIA」(講談社)で連載中の近未来サスペンス・アクションだ。舞台『インフェルノ』チケット情報描かれるのは、「父」にしてロシア系マフィアコーザ・ファミリーの御曹司リッカ(植田圭輔)とその1歳違いの「息子」ノエル(平野良)の、血よりも濃い絆──場所は皇歴235年、記憶を失い死に至る人形(ドール)病の蔓延により、分けられた街……富裕層が暮らす東京湾の人工島「セブン」とスラム街と化した東京、通称「ラージ・プリズン」。「己は何者か?」「この椅子に座るのは誰か?」このふたつを軸に届けられるのは、人の絆と在るべき場所。10年前、儀式で「親子」となったリッカとノエルだが、その契約により実績もないままコーザ入りしたノエルは異端の存在だ。ゆえに、リッカを溺愛する実兄にしてトップに立つサーシャ(藤田玲)はその真意を問い、サーシャに仕えるクラウド(山内圭輔)と彼を慕うスネーク(桑野晃輔)はノエルの存在を憎む。人形病を研究しながらふたりを見守る叔父・オリーブ(藤原祐規)、サーシャへの上納金を滞納し策を練るウィウィー(唐橋充)と彼を叱咤する部下のアンク(新田健太)、彼らを翻弄する謎の辻占い師ブラック・サンタ(中村龍介)。それぞれの思惑が交差し、年に一度、ファミリーが集う「クリスマスパーティ」当日へと集約されていく。ナイフ使いのノエルと彼を追う刺客たちとのアクションが鮮やかで美しい。演じる平野も「ここまでアクションが多い作品は初めてに近くて、30代になってからは間違いなく初めてになります」と明かす。同時に彼らの会話により事態は二転三転、原作の世界観そのままに新たに書き下ろされた物語は観る者を撹乱する。植田は「肉弾戦以外でも言葉の中のやりとりみたいなものがすごくスリリングでどんどん展開されていくので、そういったスピーディーさも見どころです」と語る。一方、かいがいしく世話をやくノエルと当然のように命じるリッカが微笑ましく。思わず「それ、親子なの!?」とツッコむオリーブに、無表情で「息子だ」「父です」と返す場面では客席から笑いが。リッカの夕食のリクエストに応え、食材をかつぎ(?)華麗に戦うノエルにも注目、だ。『インフェルノ』は9月11日(日)まで東京ドームシティ シアターGロッソにて上演。チケットぴあでは当日引換券を各公演日の前日まで販売。取材・文/おーちようこ
2016年09月05日森山直太朗が2017年1月27日(金)埼玉・川口総合文化センター リリア メインホールより「森山直太朗 15thアニバーサリーツアー『絶対、大丈夫』」を開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】ツアーは7月末まで半年にわたって開催。現在、4月28日(金) 中野サンプラザ公演までの日程が発表されている。森山直太朗は今年、デビュー15周年。9月21日(水)にはオールタイムベストアルバム『大傑作撰』をリリースする。チケットの一般発売に先駆けて、オフィシャルHP先行を実施中。受付は9月8日(木)午後11時59分まで。■森山直太朗 15thアニバーサリーツアー『絶対、大丈夫』~前半公演~1月27日(金) 川口総合文化センター リリア メインホール(埼玉県)1月28日(土) 川口総合文化センター リリア メインホール(埼玉県)2月4日(土) コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)(山梨県)2月5日(日) ベイシア文化ホール 大ホール(群馬県)2月15日(水) 酒田市民会館 希望ホール(山形県)2月19日(日) 和歌山市民会館 大ホール(和歌山県)2月25日(土) 市原市市民会館(千葉県)2月26日(日) 佐野市文化会館 大ホール(栃木県)3月4日(土) 神奈川県民ホール大ホール(神奈川県)3月10日(金) 名古屋国際会議場(愛知県)3月12日(日) 防府市公会堂 大ホール(山口県)3月19日(日) フェスティバルホール(大阪府)3月20日(月・祝) フェスティバルホール(大阪府)3月25日(土) 福岡サンパレス(福岡県)3月26日(日) 日田市民文化会館 パトリア日田(大分県)4月1日(土) 高知県立県民文化ホール オレンジホール(高知県)4月2日(日) 倉敷市民会館(岡山県)4月8日(土) 北陸電力会館 本多の森ホール(石川県)4月9日(日) 越前市文化センター(福井県)4月15日(土) 秋田市文化会館(秋田県)4月16日(日) 盛岡市民文化ホール(岩手県)4月20日(木) だて歴史の杜カルチャーセンター 大ホール(北海道)4月21日(金) 札幌市教育文化会館 大ホール(北海道)4月23日(日) 函館市民会館(北海道)4月27日(木) 中野サンプラザ(東京都)4月28日(金) 中野サンプラザ(東京都)
2016年09月05日ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』が9月2日に東京・かめありリリオホールでプレビュー公演の幕を開ける。天才画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホと、彼を支え続けた弟テオの半生を描いた、韓国発のふたりミュージカルだ。1日には最終舞台稽古が報道陣に公開され、ヴィンセント役の橋本さとし、テオ役の岸祐二が熱演を見せた。ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』チケット情報『ひまわり』『星月夜』など2000点以上の絵画を残し、37歳でこの世を去ったヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。彼独特の荒々しい筆致で描かれた絵画の世界の中に入り込んでいくようなオープニングから、印象的だ。本作の特徴は、白いシンプルな舞台に描き出されるプロジェクション・マッピングの使い方。情景が、小道具が、ヴィンセントが描く絵画が、ユニークかつリアルに舞台上に立ち上がる。この映像は「第三のキャスト」とも位置づけられているようで、俳優の動きともシンクロし、物語は展開していく。今の時代ならではの、新しい形の舞台芸術だ。もちろん見どころはハード面だけではない。橋本は自分を追い込んでいってしまう天才画家の苦悩や歓喜を、純粋な魂を持つ人間だからこその発露として描き出す。繊細さと激しさを同居させた熱演は、冒頭から終幕まで物語を引っ張った。兄を支え続ける弟テオの岸は、優しさと深い愛情がいい。岸は兄弟の父親役や画家・ゴーギャンなどにも扮するが、それらのシーンでの岸の俳優としての巧さも印象に残る。何よりもふたりの迫力の歌唱は、韓国産らしいパワフルでドラマチックな楽曲に合っていて、聴きごたえがあった。初日に向けて、橋本は「気がつけばひまわりの季節が過ぎましたが、永遠に咲くゴッホのひまわりと共に2世紀の時を越えて、ヴィンセントの思いや生き様をお届けしたいと思います」、岸は「俳優として目標としてきた、さとしさんとのふたりミュージカル!愛すべき先輩と今回組めるのは、喜びと緊張の極みです。テオは兄ヴィンセントを支え、精一杯生きた人。その時代の空気や人間の純粋さを大事にし、観客の皆様へ伝えます」とコメントを発表した。斬新な舞台美術と、ふたりの俳優の生々しい熱演の融合、ぜひ自身の目で見届けてほしい。プレビュー公演後、9月7日(水)から24日(土)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。チケットは発売中。なお出演者はトリプルキャスト、橋本・岸のほか、ヴィンセント役に泉見洋平と野島直人、テオ役に上山竜治と入野自由。
2016年09月02日今年はTETSUYAにとって、ソロ・デビュー15周年の年。それを自ら祝うかのように、EMI Records移籍第1弾、約6年ぶりのリリースとなるシングル2タイトル「Make a Wish」「Time goes on~泡のように~」が、9月7日(水)にリリース(全世界同日デジタル配信)されることが決まった。PlayStation 4、PlayStation Vita用ゲームソフト「イグジストアーカイヴ-The Other Side of the Sky-」のタイアップ曲として制作された2曲に込めた、TETSUYAの思いとは?TETSUYA ライブ情報「最初はオープニングだけだと思って、「Make a Wish」を作っていたんですが、エンディングもだということに途中で気づいて。ちょうどその時ライヴ用に「Time goes on」をカバーして歌っていたので、この曲はタイアップのイメージにも合うし、エンディング用に新たに書かなくても、この曲があるからいいんじゃないの?っていうところがスタートです。(笑)」「Make a Wish」は書き下ろしの新曲だが、「Time goes on~泡のように~」は、L’Arc~en~Cielの2004年のアルバム『SMILE』に収められていた、TETSUYAが作詞作曲を手掛けた曲のセルフ・カバー。TETSUYAの才能の多面性を示す、カラフルな2曲の組み合わせだ。「「Make a Wish」は今までのメンバー、チームでやっているので、いつも通りの感じです。「Time goes on~泡のように~」は、最初からいつかは自分でカバーしようと思って作っていたので、12年目でセルフ・カバーすることになりましたね。ただし同じことをやっても仕方ないので、アレンジは全然違います。制作スタッフも新しいチームで、はじめましての人たちと組んでやったので、すごく今までにない感じに仕上がったと思います」そして、リリースのあとのお楽しみは、もちろんライヴ。10月3日のTETSUYAの誕生日を記念する、恒例のバースデー・ライヴ “THANK YOU”が、今年も開催されることが決定した。しかも今年は、誕生日当日の東京・赤坂BLITZを皮切りに、大阪BIGCATと名古屋ダイアモンドホールを加え、ぐっとスケール・アップしているのが嬉しい。「今までは東京だけで行ってきたんですが、今回初めてツアー形式で東名阪を回ることになって、ちょっとしたツアーですね。楽しいライヴにする自信はあるので、まだ僕のことを知らない人、生で見たことのない人にぜひ来てもらいたいですね。もし楽しくなかったら返金します。嘘です(笑)。でも、そのくらいに自信はあるんです」最後に、TETSUYAさんにとってライヴとは?と問うと、「ごまかしの利かない、自分が試される場所だと思います」とひとこと。彼の人間と音楽の魅力に間近で触れられる、この機会をぜひお見逃しなく。取材・文:宮本英夫
2016年09月02日9月1日、渋谷にライブハウス「WWW X」がオープン。【チケット情報はこちら】「WWW X」は日本最大の音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」がプロデュースし2010年に渋谷にオープンした「WWW」の2号店。場所は年間12万人の来場者で賑わっている「WWW」の上階にあたる、ライズビル2階。9月1日に行われたこけら落とし公演は、「WWW」にて1stアルバムのレコ発ワンマン、年越しカウントダウンや震災チャリティライブなど、1号店オープンから様々な企画を同会場で行ってきたceroのワンマンライブが行われた。その後も様々なライブが開催予定。気になる方は公式サイト等でご確認を。
2016年09月02日単身ニューヨークに渡り、ソウル・シンガーへの道を切り開いていったNao Yoshioka。ソウルの殿堂アポロシアターで行われた「アマチュアナイト」準優勝や、アメリカ最大のゴスペルフェスでファイナリストに選出された経験も持つ。そんな彼女のニューヨークでの話やニュー・アルバム、ツアーへの意気込みについて聞いた。【チケット情報はこちら】幼少の頃から歌が大好きで、歌が自分のすべき事だと直進してきた。しかし、10代後半に様々な出来事が襲い引きこもりとなり、歌を2年程やめた時期があったそう。このままではダメだと感じ、ふと「ニューヨークへ行こう!」と思いつき、英語もままならない中、単身渡米。mixiで現地の人を探して連絡を取り、その中のひとりが紹介してくれたヴォーカルコーチが彼女の運命を変えた。厳しい指導の中、持ち前の才能と歌への情熱で着実に課題をクリア。数々のオーディションに勝ち残るようになった。「厳しさのあまりレッスン前は緊張でお腹が痛くなりました。でも先生のおかげでステップアップしている自分も実感できて、つらさよりも楽しさの方が上回っていたかな。町では飛び入り参加のステージも多く開催されていて、周りの意識も高く、『もっと頑張らないと!』と自分の目指す基準がどんどん上がる日々。先生や周囲のミュージシャンなど、多くの人からたくさん刺激を受けましたね」とニューヨークの生活を語る。帰国後、現在所属のレーベルに出会い、世界へ発信する音楽を生み出していった彼女。1stアルバム『The Light』、2ndアルバム『Rising』に続き、9月21日(水)に3rdアルバム『The Truth』をリリース。「”音楽は国境を越えて心を繋いでくれる”というのがテーマ。お気に入りの『I Love When』はアリシア・キーズに楽曲提供するMusicman Tyと一緒に作りました。曲を作ってからレコーディングするのではなく、スタジオで彼が曲を作りながらレコーディングするという新しいスタイルで作りだし、音楽的にチャレンジした曲。1番のお薦めはグラミー賞ノミネート作品もプロデュースするKhari Mateenとの共作で、タイトルにもなっている『The Truth』。様々な音が詰まっているので、じっくり聴いてほしいです」とアルバムの魅力を語ってくれた。3rdアルバムを引っ提げて10月10日(月・祝)よりツアーが始まる。「今回はフルバンドでのツアー。サウンドに厚みも出て1番やりたい事や伝えたい事を音楽にしてお届けできるのが楽しみ。前作のツアーから、ライブパフォーマンスもすごく変わったと自負しています。今までとひと味違ったステージにしますので、楽しみにしていてください!」と期待膨らむコメントをくれた。進化し続けるNao Yoshiokaの魅力をたっぷりと堪能できるステージ。公演は愛知、福岡、大阪、北海道、東京で開催。チケットは発売中。
2016年09月02日