チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (92/342)
「文房具」「ドローン」「だまし絵」など、ユニークなテーマに基づく「企画性コメディ」で観客を魅了し続けているヨーロッパ企画。20周年を迎えた昨年は初期の名作『サマータイムマシン・ブルース』と、その続編『サマータイムマシン・ワンスモア』を上演。チケットが各地でソールドアウトとなるなど劇団にとって、集大成にふさわしい1年になった。そして21年目を迎えた今年、彼らが新たに取り組んでいるのが“劇団初のオカルトコメディ”である新作『ギョエー! 旧校舎の77不思議』。稽古の合間を縫って脚本・演出の上田誠、メンバーの石田剛太、永野宗典が来福し、新作への思いや意気込みを語ってくれた。【チケット情報はこちら】「学校の怪談モノって生徒たちが先生の目を盗みながら活躍する…というのが一般的かと思うのですが、今回は先生たちに頑張ってもらいます(笑)。あと、これまでポップなテーマが多かったヨーロッパ企画が『オカルト』 というテーマでコメディをやったらどうなるか、というところにも注目して頂ければ」と上田。さらに「77不思議という大風呂敷を広げていますが、それはちゃんとやります!」と続けると、「それを聞いた時点でメンバー全員、1ギョエーでした」と笑う石田は、「エチュードで先生役に挑戦していると、自分でも思った以上に気持ちいい。自分の中に教育魂が芽生えていると感じてます。最終的には“こんな先生いたらいいな”と思ってもらえたら嬉しい」とコメント。また永野は「石田くんは、先生をやることで自分の教育魂に気づいたと言っていましたが、僕は思わず保身に走ったというか、生徒の事を考えるより、事を荒立てたくないとか思ってしまい…。稽古を通してそういう人間性にも気づかされるのがショック(笑)」と語り、笑いを誘った。現段階では、「ヨーロッパ企画」のメンバーが先生役、客演が生徒役を担う予定だというが、最終的に誰がどんな配役に落ち着くのかも注目すべきポイントとか。「今回は、ひとりふた役とかも登場するかもですね。僕は、役や場所に愛着を感じるので、これまではひとりひと役で舞台のしつらえも変えない事が多かったのですが、今回は配役や空間を変化させてみることで、信じていたものの足場がなくなる怖さが表現できたらいいな…とも考えています」と上田。オカルトであり、コメディであり、青春劇。一般には交差しにくいこれらの要素が、どう落ち着くのだろうか?「僕らもそこは不安だったのですが、チラシの裏の上田くんのコメントを見た時に、“あっ…ふざけてる!”と。そこでなんとなく理解できました(笑)」と永野。楳図かずお氏のイラストをコラージュした、インパクト大の今公演チラシ。その裏に綴られた「飢田」のメッセージも必見だ。公演は全国10か所で、2019年8月からスタート。福岡公演は8月31日(土) 、9月1日(日)の2日間、西鉄ホールにて。チケットは発売中。
2019年07月10日オスカープロモーションによる男性エンタテインメント集団「男劇団 青山表参道X」の第2回公演『ENDLESS REPEATERS -エンドレスリピーターズ-』が7月20日(土)に開幕する。川尻恵太(SUGARBOY)による脚本・演出で、3つのチームでの上演となる本作。各チームを代表して、「ルビー」の飯島寛騎、「サファイア」の西銘駿、「エメラルド」の定本楓馬に話を聞いた。【チケット情報はこちら】オリジナルの密室劇で<4人チーム+ゲストひとり>の5人芝居となる本作。「ルビー」チームは飯島寛騎・栗山航・小沼将太・立花裕大、「サファイア」チームは西銘駿・塩野瑛久・村上由歩・松本健太、「エメラルド」チームは定本楓馬・中村嘉惟人・湯本健一・長田翔恩という布陣だ。さらに「日替わりゲスト」として水江建太・奥野壮・岩田知樹のほか、別チームのメンバーが登場することも。そんな独特のつくりの本作を、飯島は「全く同じストーリーだからこそ、各チームがどう演じるか、どんな違いが出るかが興味深いです」、西銘も「少人数だからこそ各チームの色が出るはず。さらに日替わりで自由なスペシャルゲストが加わりますからね…(笑)。毎回“違う作品”だと思われるようなものになればいいなと思います」と意気込む。各チームについて、飯島は「ルビーチームは“チーム・アダルティ”。他のチームに比べて年齢が上なぶん経験値があるのは魅力なのですが、いかんせん個性の塊揃いなので(笑)。どんなことになるのかは今から楽しみです」、西銘は「サファイアチームは“チーム・スタンダード”。メンバーを知っている方は異論があると思いますが(笑)、敢えて僕らはスタンダードを目指します!」、定本は「エメラルドチームは“チーム・バラバラ”です。それはチームワークがバラバラという意味ではなく(笑)、アクションだったり、英語だったり、メンバーそれぞれが違う得意分野を持っているという意味でのバラバラ。このメンバーだから生まれるものを活かしていきたいです」。昨年6月に旗揚げ公演を行った「男劇団 青山表参道X」。舞台作品としては2作目だが、それ以外にもさまざまな活動を行ってきた。飯島が「身内感が出てきた」と語るように、インタビュー中の3人の雰囲気も他の現場ではあまり見たことがないのびのびとした表情が印象的。定本は「それぞれがそれぞれの活動の中で吸収してきたものを持ち帰って、それをまたメンバーが吸収できる場所になっている。そこがすごくいいなと思います」と語る。旗揚げから1年経った今だからこそのものが観られるであろう本作は、7月20日(土)から28日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。取材・文:中川實穗
2019年07月10日7月27日(土)から31日(水)まで東京・三越劇場にて舞台『Run For Your Wife』が上演される。本作はイギリスの劇作家レイ・クーニーによる戯曲で、日本でも何度も上演されているコメディ作品。主演の山本一慶に話を聞いた。【チケット情報はこちら】山本にとって初のコメディ作品となる本作。「脚本を読んで、計算しつくされた上質なコメディ作品だなと思いました。笑わされるのと同時に、どうなっていくのかワクワクする内容で、脚本を読んでいるだけでも楽しくて。そこに挑戦できるのはありがたいです」。これまでも舞台上で“笑いを取る”ことはやってきたという山本だが「でも、そういう笑いとは違いますよね。登場人物のすれ違いだったり、勘違いだったり、そこから生まれる出来事だったりが、被さり合って被さり合って生み出される笑いですから。だから正直、不安もあります。舞台上でのキャッチボールがうまくいかないとおもしろくならないから」。主人公にはふたりの妻がいるけどバレたくない!というドタバタ劇。山本が演じる主人公のタクシードライバー ジョン・スミスは「重婚している最悪なヤツなんですけど(笑)、脚本を読んでいると憎めないんですよね。むしろガンバレって言いたくなるかわいらしさがある。そこを演じたいです」。そんなジョンのために振り回される友人を演じるのが、初共演のルー大柴。「ルーさんと僕の年齢差をうまく生かせれば、僕らがやる『Run For Your Wife』になるんじゃないかと思っています。35歳差の“友達”ですからね。そんなふたりだからこその関係も楽しい要素にしたいです」。ジョンのふたりの妻を演じるのは、花奈澪と七木奏音。「花奈は以前共演して以来、気心知れた仲なので、こういう作品を一緒にやるのは楽しみです。奏音ちゃんとも共演経験はあるのですが、そのときはあまり話せなかったので、今回どんなふうになるのか期待しています。それ以外の皆さんも芝居が好きなメンバーが揃っているので、楽しくなるんじゃないかな」。演出の菅原道則とはこれまでもタッグを組んでおり「菅原さんは役者にも自由にアプローチさせてくれるんですよ。そのうえで締めてくれるので、すごくやりやすいです」と信頼を寄せる。この6月に30歳という節目を迎えて最初の作品。「30歳の誕生日にファースト写真集を発売していただき、当日はファンクラブイベントもあってファンの皆さんと迎えられて、いいスタートを切れました。その皆さんが、僕がこの作品に出ることを喜んでくださっていて。だからこそいいものを見せたい。笑わせますが、それは僕が普段2.5次元作品で見せるような笑いでも、コントの笑いでもない、コメディ作品の笑いです。計算しつくされた笑いを堪能していただきたいです!」文:中川實穗、ヘアメイク:瀬川なつみ
2019年07月10日「ワンーワン!」と犬語(?)で始まった会見。登壇したのは7月6日に天王洲 銀河劇場で開幕した舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~の出演者たち。犬達の死闘を描いた同名漫画の舞台化だ。【チケット情報はこちら】原作に登場するのは犬なので、見た目を似せるわけではない。漫画からイメージされた衣裳に犬耳と尻尾。また佇まいでキャラクターの個性を表現。出演の荒木宏文は「2.5次元作品ですが、ビジュアルに忠実というより、原作を人間がやる意味があります。こんな舞台を初めて体験しました」と語った。また安里勇哉が「犬の(品種の)特徴を出している」と言うように、それぞれ何犬なのかイメージするのも楽しい。主人公の銀役の佐奈宏紀は「事前稽古でイチから犬の動きをやって、基礎を固めました」と振り返る。手探りながら、演出家の丸尾丸一郎も「まずは4本足で歩いてみることから。なにが答えかわからないなか、僕たちなりの答えが出せたんじゃないかな」と舞台に臨んだ。公開されたゲネプロでは、指を曲げて前足をつくったり、後ろ足を跳ねたり、しなやかに身体を動かすしぐさなどがさりげなく散りばめられている。犬としての動きは自然で、もはや、犬か、人間か、ということを越えて、彼らの闘いと成長の物語に引き込まれていく。歌も踊りもアクションも盛りだくさん。劇団四季出身の坂元健児は“最強の犬”というのも納得の伸びやかな声で歌う。本人は「ミュージカルじゃないかと思うほど、踊りが多い。でもやってみるとお芝居の要素が強い。不思議」と言う。たしかに、明確な物語に則って、歌うことで闘いの激しさや団結力が伝わる。さらに踊りは、「関節を進化させるような動き」(佐奈)で、犬の柔軟なバネが際立つ。郷本直也は「ダンスが苦手だったけど、今回辻本さんの振付で初めて動くことが楽しいと思った」と力強く踊った。物語は、最強の熊犬リキ(坂元)の息子・銀(佐奈)が、凶暴な殺人熊・赤カブトに敗れた祖父と父・リキの仇を討つため、仲間と共に全国の強い犬を集める旅に出る。犬たちの友情、裏切り……それぞれの信念を持ちながら、闘い、認め合う熱い物語だ。佐奈は原作の銀のイメージそのままに、まっすぐに成長する少年犬を堂々と演じた。映像も使うが、ほぼ岩山のみの舞台美術なので、身体や動きだけで表現。出演者は約2時間、汗だくになりながら、全力で駆け抜けていた。公演は7月15日(月・祝)まで。その後、20日(土)・21日(日)に神戸にて上演。取材・文:河野桃子
2019年07月10日白洲迅、加藤諒、木戸邑弥、川原一馬、永田崇人など映像や舞台で活躍中の若手俳優が多く所属する、キューブ若手俳優のサポーターズクラブ「C.I.A.(Cube Infinity Artists)」が令和最初のイベントとして8月26日(月)と27日(火)に“運動会”を開催する。イベントに参加する金井成大(29)、阿久津仁愛(18)、林勇輝(24)の3人に活動の意気込みや、運動会の思い出を聞いた。【チケット情報はこちら】『MISSION IN SUMMER 2019~令和もよろしくC.I.A的?夏の運動会~』と題した今回のイベントでは、C.I.A.のメンバーがチーム対抗戦で運動競技をする。また、C.I.A.の新曲『ドドドどんまい!』(8月26日(月・リリース予定)のお披露目も予定されており、熱いステージになりそうだ。詳細は当日のお楽しみということなので、イベントでどんな種目をやってみたいかを問うと、金井は「パン食い競争をやってみたい。盛り上がりそうだから」と答え、阿久津は「“台風の目”(4~5人を1組として、全員が長い棒を持って走る競技で、コースの途中にあるコーンを1回転しながら走るルールがある)をして、帰ってきたチームから、1アイテムずつコスプレをする競技。中学校の時に実際にやった競技ですが、面白いんですよ」と提案してくれた。また、学生時代の運動会の思い出を聞くと、林は「高校生のころ、すごく目立ちたがり屋で、個人種目の走り高跳びをやっていました。陸上競技大会で1位になれると思っていたんですが、スーパールーキーの1年生に負けて、2位でした…」とほろ苦い過去を明かした。2017年12月に発足したばかりのC.I.A.は、今回の“運動会”のようなイベントやライブなどを開催し、ファンとの交流を積極的に行っている。こうした活動について、阿久津は「僕たちも探り探りな面もあるけれど、フォトタイムやハイタッチなどでお客様と直接絡める機会があるので、うれしい。より身近な存在になれたらと思います」と話し、金井は「一見何をやっているのかよく分からない“攻め”の企画でも、ファンの皆様は前のめりになって楽しんでくださる。僕たちも楽しい。一緒に企画を盛り上げていけたら」。そして、林は「イベントやライブに足を運んでくださるのがまずありがたい。いつも応援してくれるファンの皆様と楽しい時間を共有させていただくのが何よりも幸せなことだと思います」と語った。昨年と同様、今年も年末にC.I.Aによる「SUPER LIVE」の開催が決定している。見どころについて、金井は「去年よりパワーアップしたものをやりたい。個人的にはもう5ネタぐらい仕込んでいます(笑)」と早くもやる気十分だった。『MISSION IN SUMMER 2019~令和もよろしくC.I.A的?夏の運動会~』のチケットはチケットぴあにて現在、先行抽選プレリザーブを実施中。取材・文:五月女菜穂
2019年07月09日8月10日(土)に東京・明治神宮外苑で開催される東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 「2019神宮外苑花火大会」の出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、神宮球場に倖田來未、MAX。2組は神宮球場で行われるライブに出演する。今年で第40回を迎える神宮外苑花火大会。都内で唯一、山手線内で開催されるコンサート付きの都市型花火大会として長年親しまれ、有名アーティストのライブとともに花火を楽しめることから、会場周辺も含め毎年およそ100万人を動員。 今年は神宮球場、秩父宮ラグビー場、神宮第二球場に有料観覧席が設けられる。チケットは発売中。■東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 2019 神宮外苑花火大会(第40回大会)日程:8月10日(土) 予備日:翌11日(日)会場:東京・明治神宮外苑(神宮球場、秩父宮ラグビー場、神宮第二球場)【神宮球場】 開場16:00 / 開演予定17:30【秩父宮ラグビー場】 開場16:00 / 開演予定19:30【神宮第二球場】 開場16:00 / 開演予定19:30※周辺の状況により開場時刻が早まる場合あり出演:ゴールデンボンバー / 倖田來未 / MAX / ラストアイドル / ほか
2019年07月09日中村雅俊デビュー45周年を記念した『中村雅俊45thアニバーサリー公演』が東京・明治座にて上演中。その公演初日に潜入した。【チケット情報はこちら】1974年4月にドラマ『われら青春!』で俳優デビューし、同年7月にはドラマ挿入歌『ふれあい』で歌手デビューした中村の記念公演となる本作は、その45年間に欠かせない“芝居”と“歌”をそれぞれ披露する二部構成。明治座初座長を務める。第一部で上演されたのは、中村が主演を務める時代劇『勝小吉伝 ~ああわが人生最良の今日~』。中村とは4度目のタッグとなる鴻上尚史が脚本・演出、鹿目由紀が脚本を手掛け、中村が勝海舟の父である勝小吉を演じる。共演は、小吉の妻・賀来千香子、息子の麟太郎(未来の勝海舟)・東啓介、麟太郎の恋人・愛加あゆ、悪役の片目・山崎銀之丞、小吉の兄・田山涼成、小吉の甥・寺脇康文ら個性豊かな面々。時代劇ならではの殺陣はもちろん、生演奏あり、歌あり、ダンスあり…そしてまさかのフライングあり!?という賑やかで楽しい作品に仕上がっていた。そしてその楽しさの中には「相手を信じる気持ち」や「今日の自分によかったと言える生き方」などさまざまなメッセージが詰まっていて、そこから生まれるあたたかなものには“中村雅俊”という存在に通ずるものを感じた。中村が演じる小吉は、自由でどこかとぼけているけれど剣の腕が立つ男。そんな彼を中心に登場人物それぞれが周囲の人を愛し、信じ、影響を与え合い、勇気を持って一歩踏み出す姿にぜひ注目してほしい。そして第二部のライブでは、デビュー曲『ふれあい』をはじめとするシングル曲はもちろん、アルバム曲やメドレーなど10曲以上を披露。中村は、歌はもちろんのこと、サックスやギターなど楽器を演奏したり、MCで観客とコミュニケーションを取ったりと、約60分のステージはあっという間だった。この日はMCで、本ライブのタイトルであり、7月1日に発売したばかりのベストアルバムのタイトルにもなっている『yes!on the way』について「まだ途中、という意味です。まだまだがんばるつもり。過去の45年よりもこれから先のほうががんばり甲斐があります」とにこやかに語り、観客を喜ばせた。公演は7月31日(水)まで東京・明治座にて上演中。チケット発売中。また、7月15日(月・祝)に開催される一夜限りのスペシャルライブには小椋佳、松山千春がスペシャルゲストで参加する。取材・文:中川實穗
2019年07月09日松竹芸能所属のタレント、星加莉佐が旗上げした「星加劇団」の第一回公演『略奪女子~絶対、逃がさない~』が7月14日(日)・15日(月・祝)の2日間(計3公演)、DAIHATSU 心斎橋角座で上演される。“略奪女子”を演じるのは、女優・モデル・タレントなどの様々なジャンルで、関西を拠点に活動中の星加莉佐・肥川彩愛・南ななこ・清家麻里奈の4人だ。星加劇団 第一回公演 「略奪女子~絶対、逃がさない~」チケット情報座長の星加は、舞台の見どころをこう語る。「恋をしすぎて恋ができなくなった男子を、恋をしたことがない女子4人が奪い合うストーリーです。私たちは同じアイドルグループという設定なので、友情と恋愛、どっちを選ぶのか?とか、お客様がヒロインにしたいと思ったメンバーをひとり選んでいただいて、一番支持が多かったメンバーがヒロインになれるというシステムのエンディングなので、そこに注目してほしいです!」4人の役柄は、「私は大人な雰囲気の高嶺の花みたいな女子なんですけど、恋愛に関して悩みを抱えている役です」(清家)。「私はユリナという最年少のピュアな女の子で、真っ直ぐにアイドル活動を頑張っているから恋愛経験がなくて、ちゃんと恋愛が出来るのか?という役です」(南)。「私はアカネという女の子で、あざとくて、ボディタッチも激しくて、他人のものが欲しくなるヤバい奴です(笑)。でも、ところどころで闇があるというか、サイコパスな怖いシーンがあるので、そこに注目してほしいです」(肥川)。「私はランという、とにかくパワーで押し切るような女の子なんですけど、みんなのことを思って、自分は後回しでいいかって思うタイプの子が、どう恋に落ちていくのかを観てほしいです」(星加)。星加劇団として初めて挑む舞台。4人は自信に満ち溢れている。「ひとりでも多くの方に観ていただきたいと思います。絶対に後悔させません!」(清家)。「星加さんの劇団なので、絶対笑えます! 期待して観に来て下さい!」(南)。「全公演(3回)来ていただくと、特典もあってお得です! この記事を読んだ方は必ず私に投票をお願いします!(笑)」(肥川)。「笑いあり、涙なしの星加劇団の舞台をぜひ御覧下さい! この4人のように、関西で頑張っている女の子がいることをもっと知ってほしいなと思いますし、舞台を終えた後、何か次のお仕事に繋がるきっかけになるように頑張りたいと思います。今回の舞台が満席にならなかったら、私は松竹芸能から見放される可能性がありますので、皆さんのお力を貸して下さい!よろしくお願いします!」(星加)。チケットは発売中。取材・文:ポッター平井
2019年07月09日イギリスのアーティスト、スティングが10月に2年ぶりとなる来日公演を開催する事が決定した。今年、バンド時代、そしてソロになってからの名曲の数々を、現在の視点でアップデートしたアルバム『マイ・ソングス』をリリース。今回の来日公演は同作を携えて行われる。スティングは1977年にロックバンド、ポリスを結成。『シンクロニシティ』などのヒット作を発表。1983年のバンド活動休止後、1985年にソロとして活動を開始。1999年に発表した『ブラン・ニュー・デイ』は、第42回グラミー賞で2部門を受賞している。チケット発売の詳細は後日発表予定。■STING(スティング)来日公演10月7日(月) 福岡国際センター(福岡県)10月9日(水) 幕張メッセ 7・8ホール(千葉県)10月10日(木) 幕張メッセ 7・8ホール(千葉県)10月12日(土) ゼビオアリーナ仙台(宮城県)10月15日(火) 丸善インテックアリーナ大阪(大阪府)
2019年07月08日パルコと初タッグを組み、根本宗子が作・演出を手がけるPARCOプロデュース2019『プレイハウス』。本作でアイドルグループ・GANG PARADE(以下ギャンパレ)とW主演を務める磯村勇斗に、稽古前の心境を聞いてみた。【チケット情報はこちら】新宿・歌舞伎町を舞台に、ギャンパレ演じる10人の風俗嬢を中心とする群像劇が繰り広げられる本作。磯村は物語の主軸となり、全体をつなぐ役割のカリスマホスト・一ノ瀬聖也を演じる。初主演、初めてのミュージカル出演を「楽しみであり挑戦の場」と捉えつつ、台本の到着を前に作品について思いをめぐらせている段階だという。出演が決まって根本と会った折に、自らの生い立ちをヒアリングされた磯村。公演フライヤーに記されている「人からちやほやされることしか経験せずに育った」聖也のキャラクターには、1列に並ぶ女子へひとりずつキスした幼稚園時代の“モテ期”エピソードが反映されているのでは、と類推する。当時からカリスマホストの片鱗が?……と筆者が尋ねると「昔とは違いますよ」と笑顔で謙遜。同時に「人を惹きつける力を演技でどう見せるか、実在するホストの方と友人になって密着してみたい」と役づくりに対して積極的な姿勢を見せた。一方で、聖夜(也)はクスリが手放せない“影”のあるキャラクターとして描かれる。磯村は「影があるからこそ輝ける聖夜(也)の二面性を、バックボーンを設定して使い分けるように演じていきたいですね」と現段階での構想を明らかにした。ギャンパレが自身の楽曲に乗せて風俗嬢の切実な思いを歌い上げるなら、芝居パートでメインを張る磯村はどのようなパフォーマンスを展開するのか。最後まで見届けよう。また磯村は本作を「これまでのミュージカルとは異なる、ライブに近い新感覚の作品になりそう」と予想。その要素となるギャンパレの野音ライブに足を運んだ時の感想を「カワイイというよりクールでエネルギッシュ。本当にパワフルでしびれました!」と熱く語り、MVを観て楽曲に親しむなど“遊び人(ギャンパレファンの総称)”として彼女たちを応援している日常を覗かせた。『プレイハウス』は、8月25日(日)から9月1日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、9月28日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。取材・文:岡山朋代
2019年07月08日7月中旬から全国ツアーがはじまる舞台『フローズン・ビーチ』。1998年に発表されたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の脚本を、鈴木裕美が演出。愉快で訳ありな“5人の女”によるサスペンスコメディだ。その公開稽古が行われた。【チケット情報はこちら】公開されたのは<第一場>。1987年の夏、千津(鈴木杏)と親友の市子(ブルゾンちえみ)は、双子の姉妹・愛と萌(花乃まりあ二役)の父親の別荘に来ていた。そこに、愛と萌の盲目の継母・咲恵(シルビア・グラブ)が予定より早く旅行先から帰ってくる……。継母のせいで母が死んだと思っている愛は、咲恵に苛立ちをぶつける。しかし当人はあっけらかんと笑い、ワインを飲んでいる。盲目の役のため、シルビアは焦点を合わせず少しずれた方へ顔を向けて話すが、コミュニケーションを自然に感じさせる。険悪なふたりに挟まれ、気をつかう千津。演じる鈴木杏は大きな目をキョロキョロと動かし、いたたまれなさと困惑がとても伝わる。一方の市子は、超マイペースで楽しそうだ。初舞台というブルゾンだが、緊張感はありつつも、細部まで真剣に気を配っているのが感じられる。不穏な空気が漂う……。演出の鈴木裕美は「誰かが誰かを殺そうと思ったりもする」とサスペンスフルな雰囲気を煽りつつ、「救ったり救われたりもする不思議な本。まずは出演者4人が面白い」と強く推した。KERA作品に2度の出演がある鈴木杏は「ケラさんの脚本はやっぱり大変。楽しみながら苦しんで、稽古するほど深まる」と感想を語る。ブルゾンちえみの演じる市子は真逆で「(市子は)ちょっとわけがわからない。論理的でなく、本能で動いている。でもけっこう憎めないんじゃないかな?」と愛着が湧いてきたようす。花乃まりあは、性格の違う双子をどう演じるのが楽しみだ。急きょ代役として遅れて参戦したが、「温かく迎えていただいて感謝」と安心した表情を浮かべる。座組についてシルビアは「和気あいあいとして体育会系の集まりのノリ。ずっと笑っている稽古場」と紹介した。演出の鈴木は「面白くするためなら何でもやります!みたいな4人が集まった。すでにファンの多い作品だけど、やっと自分たちの『フローズン・ビーチ』になってきた」と手応えを感じているようだ。上演は7月12日(金)神奈川でのプレビュー公演を経て、新潟・福島・東京・大阪・静岡・愛知・高知・香川を8月末にかけてめぐる。取材・文・撮影:河野桃子
2019年07月08日1969年10月5日に放送開始し、今年50周年を迎えるアニメ 『サザエさん』。そのアニバーサリー企画のひとつとして舞台「サザエさん」(脚本・演出:田村孝裕)が上演される。アニメから10年後の磯野家を描くという本作。磯野カツオを演じる荒牧慶彦に話を聞いた。【チケット情報はこちら】漫画やアニメを舞台化した2.5次元作品でさまざまな役を魅力的に演じ、高い人気を集める荒牧。小学生男子から刀剣男士まで演じてきた彼だが、磯野カツオという誰もが知るキャラクターを演じることには驚いたそう。「最初に話を聞いたときは戸惑いました、“僕でいいんですか!?”って。まさか自分がカツオ役をやるとは…」と明かしつつも「光栄なことです」と笑顔をみせる。本作のカツオは“10年後”の大学生。「大学生って進路に悩みますし、周りからの影響も過分にうける年頃だと思うので、そういう揺れる心が人間臭くていいなと思いました。ちょっと大人ぶりたい年頃を演じるので、アニメのわんぱくさも残しつつ、そういう部分も演じていけたら」。荒牧自身も大学時代は進路で揺れたそうで「ちょうど就職活動の頃に俳優をやろうと決めたので、友達が次々と大企業に就職が決まっていくなかにいるとやっぱり揺れましたね。だけど1回は自分のやりたいことをやってみたいと思い、この世界に飛び込みました。当時、僕を心配していた友達は今も応援してくれています。あのときやれてよかったです」。サザエを藤原紀香、マスオを葛山信吾、フネを高橋惠子、波平を松平健、ワカメをWキャストで秋元真夏(乃木坂46)と齊藤京子(日向坂46)、タマを酒井敏也というキャスト陣が揃う本作。「豪華なキャストの皆さんとお芝居できることは、嬉しいのと同時に“うわあ、めっちゃ緊張するやつじゃん!”と思いました(笑)。だから早く先輩たちと仲良くなりたいです。きっと親しみやすくておもしろい作品になると思いますし」と稽古が始まるのを楽しみにしている様子。脚本・演出の田村孝裕とも初めてのタッグとなるが「初めての演出家さんとはまず打ち解けたいです。そうするとお互い話をしやすくなりますから。特に今回はまだ誰も見たことのない10年後のカツオなので、しっかりと話しながらつくっていけたら」と意気込む。10年後の磯野カツオ、そして磯野家がどんな姿をみせてくれるのか楽しみに待ちたい。舞台「サザエさん」は9月3日(火)から17日(火)まで東京・明治座、28日(土)から10月13日(日)まで福岡・博多座にて上演。7月15日(月・祝)からの一般発売に先駆け、7月11日(木)までぴあ先行申込受付中。取材・文:中川實穗
2019年07月08日ワクワク、ドキドキ、だれもが音楽の楽しさを体で感じ、表現できる「サラダ音楽祭」。例年2日間だった同音楽祭が、今年は9月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)の3日間に拡大し開催。さらに2日間のスペシャルコンサートも9月19日(木)、10月27日(日)に行われる。【チケット情報はこちら】東京都交響楽団が奏でる豊かなオーケストラ・サウンドとともに「歌う!聴く!踊る!」=Sing and Listen and Dance!!(SaLaD=サラダ)をテーマに催されるサラダ音楽祭は、0歳の赤ちゃんや好奇心旺盛なお子さん、音楽で心を震わせたいすべての大人たちにとって、きっと特別な体験となること間違いない。今年はシアターイースト、シアターウエストでも新企画がスタートする。サラダ音楽祭のメイン会場となるのは、池袋の東京芸術劇場。およそ2000の客席が並ぶ大きなコンサートホールでは、音楽祭のメインとなるふたつのコンサートが行われる。ひとつは「赤ちゃんOK! 歌ってOK! 踊ってOK!」とOKづくしのコンサート「OK!オーケストラ」。0歳の赤ちゃんから参加できるこのコンサートでは、ディズニーやスタジオジブリの作品でおなじみの名曲や、1度は聴いておきたいクラシックの傑作をプログラミング。そして、指揮者体験・合唱体験コーナーでは大野和士さんが指揮する、都響の本格的な演奏を、ホールで体いっぱいに感じ、一緒に歌ったり踊ったりできるコンサートだ。もうひとつは、その名も「音楽祭メインコンサート」。今年はシェイクスピアの名作を題材にした劇的交響曲《ロメオとジュリエット》がメイン・メニュー。ステージいっぱいに広がる大編成のオーケストラと、バレエや歌で華やかに繰り広げられる生のパフォーマンスを、たっぷりと楽しめる。さらに今年は東京芸術劇場が世界に誇る巨大なオルガンや、ハンディキャップを抱える子どもたちが生き生きと表現する「ホワイトハンドコーラス」が活躍するコンサート「オルガンでLet’s SaLaD!」も開催。またシアターイーストではスイスのバーゼル歌劇場からやってくる「ベイビーオペラ『ムルメリ』」という赤ちゃん向けの企画もあり、多彩なラインナップだ。音楽会は初めてというお子さんも、コンサート会場に足を踏み入れるのは慣れていないという大人の方も、心配はご無用。着心地のいい服装で、リラックスして会場へ。大ホールの空間に放たれる響きの迫力、奏者たちの生き生きとした表情を、ぜひ体感してほしい。文:飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)
2019年07月08日観客からのリクエストで番組が決まる『納涼茂山狂言祭』。2019年の関西公演は7月27日(土)に、神戸・湊川神社の神能殿で上演する。「納涼 茂山狂言祭2019 神戸公演」チケット情報昼の部は茂山千作、千五郎、茂親子による『佐渡狐』と『飛越』、新作狂言『死神』を、夜の部は、『千鳥』『宗論』、落語をもとにした茂山逸平作・演出による新作狂言『かけとり』を上演する。開催を前に、茂山あきら、茂山茂が取材会をおこない、演目の説明や意気込みなどを語った。「『死神』は夏によく出る演目です。『佐渡狐』はめでたさの中に面白さが入っている話。また、『飛越』は川が飛び越えられないという他愛のない話で、割合とよく出ていますが、千之丞、七五三という組み合わせはなかなか珍しいと思います」とあきら。茂によれば、茂山逸平が作・演出を手掛ける『かけとり』は3バージョンほどある中で「一番新しいもの」を予定しているという。「新バージョンは舞台でしか見られない演出です。どう違うかは、当日のお楽しみです」。千五郎、茂による『宗論』では、浄土の僧を茂が、法華の僧を千五郎が演じる。「去年、京都での会で演じました。本来は兄の千五郎が浄土、僕が法華という配役が多かったのですが、性格的には兄が法華をする方が合うと思います。浄土がそれをいなすようなキャラクターなので、今回の配役が合うんじゃないかなと思います」と茂、見どころを語った。「今年はなじみの狂言が多く、兄弟で出演するものが並んでいる」と茂。「昼の部、夜の部とも、僕と兄のケンカを見てください(笑)」と笑顔を見せた。そして「昼の部は死神のあきらさんをお楽しみに」といざなった。『納涼茂山狂言祭』は7月27日(土)に神戸・湊川神社 神能殿で開催。チケット発売中。取材・文:岩本
2019年07月05日9月に4年ぶりの引っ越し公演を行う英国ロイヤル・オペラ。ヴェルディの最高傑作『オテロ』は、2017年6月に本拠地コヴェント・ガーデンで新演出上演が行われ、ヨナス・カウフマンのロール・デビューとなったこともあり大きな話題を呼んだ。日本では2018年にローマ歌劇場来日公演『マノン・レスコー』で卓越したデ・グリューを演じたグレゴリー・クンデがこの「嫉妬に狂わされた悲劇の王」を演じる。2013年のフェニーチェ歌劇場来日公演でもこの役で喝采を浴び、今年もパリのバスチーユ、モナコのモンテカルロ、スペインのコルドバとパンプローナでも同役を演じる世界屈指の「オテロ歌い」に期待が高まる。【チケット情報はこちら】アントニオ・パッパーノが英国ロイヤル・オペラの音楽監督に迎えられたのは2002年。以後17年に渡る歌劇場との蜜月時代は異例の長さであり、他のオペラ・カンパニーでも(今世紀においては)あまり類を見ない。その秘密は、パッパーノの進化し続ける創造性と天才的な演劇センス、オーケストラに炎をともすリーダーシップにある。2015年の来日時にパッパーノに取材したとき、朝10時スタートというスケジュールだったにもかかわらず、マエストロは元気溌剌。それ以上に驚かされたのは、9時半くらいからオーケストラのメンバーが上野の東京文化会館に集まり、リハーサルの準備をしていたことだった。ロンドンの人々の朝はかくも早いのか。そのパワーの源泉となっているのはつねに勤勉で健康体なパッパーノであることは明らかだった。イタリア人の両親のもと英国に生まれたパッパーノはコレペティ出身で、声楽教師であった父親のアシスタントとして10代から歌手たちのレッスンの伴奏をしていた。1987年のノルウェー歌劇場での『ラ・ボエーム』で指揮者デビューを飾る。パッパーノが音楽監督を務めるサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の来日公演では、壮麗な『アルプス交響曲』(R・シュトラウス)が印象的だったが、パッパーノはオペラ以外のシンフォニーでもスケールの大きな演奏を聴かせる。歌、演技、音楽と総合的なアプローチが可能なのは、彼自身がストイックな努力家であり、音楽に関して幾重もの洞察を重ねてきたからだろう。英国ロイヤル・オペラがいつもフレッシュで革新的である理由はそこにあるのかも知れない。キース・ウォーナーの演出はオテロを陥れる家臣ヤーゴの闇の精神に迫り、潜在的な「悪」がじわじわと現実を動かしていく様子を描き出す。ヴェルディにとっても新しい書法(番号つきではない)を試みた最初の作品であり、台本作家とは5年の熟成期間を要した。細部まで演劇の力が漲る合唱も大きな聴きどころだ。文:小田島久恵
2019年07月05日9月5日(木)より大阪・東京全15公演にて上演するミュージカル「アルスラーン戦記」のキービジュアルとプロモーションビデオが公開された。本作は、『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』などを手掛ける人気漫画家荒川弘が手掛けるコミックス『アルスラーン戦記』( 「別冊少年マガジン」(講談社連載中)が原作。架空の王国パルスを舞台に、王太子アルスラーンを始めとする英雄たちの戦いの軌跡を描いたストーリー。コミックスは1986年に刊行がスタートした田中芳樹の歴史ファンタジー小説に基づき、 2013年8月号より「別冊少年マガジン」(講談社)にて連載を開始し、既刊11巻でシリーズ累計650万部を突破。2015年4月にはMBS・TBS系全国28局ネットでTVアニメ第1期が放送され、2016年7月には第2期の放送もされるなど注目度の高い作品だ。本日公開されたキービジュアルは、アルスラーン(木津つばさ)を中心に、これから始まる戦いへの覚悟と信念を感じさせるパルス軍8名と、アルスラーンの王位継承を阻止する最大の宿敵・ヒルメス(伊万里有)らの大迫力のビジュアルに仕上がっている。また、プロモーションビデオは、ビジュアル撮影時の様子を切り取ったもので、キャストひとりひとりが役に入り込み、自らのキャラクターを真剣に演じる姿が全面に映し出された圧巻の映像だ。さらに、原作コミックスを手掛けた荒川弘の描きおろし複製ミニ色紙が来場者特典として全員にプレゼントされることも新たに決定。本作のキーパーソンでもある、アルスラーンとダリューンが描かれた色紙は原作ファンのみならず手に入れたい貴重なイラストだ。また、追加キャストとして物語のキーマンでもあるバフマン(佐久間祐人)とアンサンブル10名の情報も公開されている。チケットの一般発売は、明日7月6日(土)午前10時より。■ミュージカル「アルスラーン戦記」9月5日(木)~9月8日(日) COOL JAPAN PARK OSAKATTホール(大阪府)全6公演9月11日(水)~9月16日(月・祝)THEATRE1010(東京都)全9公演※公演回数・日時は変更の可能性があります料金:一般席8,800円(税込/全席指定)※未就学児の入場は不可※来場者特典:荒川弘先生 描きおろし複製ミニ色紙
2019年07月05日人気TV番組『世界一受けたい授業』(日本テレビ)から生まれたイベントとして、昨年全国5大アリーナで18万人を動員。芦田愛菜の初舞台・初主演作としても話題を集めた恐竜ライブショーが、『世界一受けたい授業 THE LIVE 2019 もう一度恐竜に会える夏!』として、スケールアップして帰ってくる。【チケット情報はこちら】現在は本番さながらのリハーサルが繰り返され、8月に向けて準備に余念がない。前回あまりのリアルさで話題を集めた実物大の恐竜は、昨年同様『DINO-A-LIVE』などを手がける「ON-ART(オンアート)」が担当する。今回の注目恐竜は、初登場となるブラキオサウルス。その姿はなんと実物サイズを再現したという、全長およそ25メートルという圧倒的スケール。広大なリハーサル会場の天井に余裕で届いてしまうほどの大きさで、下から見上げる姿はまさに勇壮な雰囲気。昨年会場中で暴れ回って、観客を恐怖に陥れた実物大のリアルな恐竜たちももちろん登場。子供の人気NO.1のティラノサウルスをはじめ、獰猛な肉食恐竜のアロサウルスなど、憧れの格好いい恐竜たちが次々と会場に現れ、目の前ギリギリまで迫ってくる。また、土岐駆博士が開発したタイムマシンのアイテム「タイムスティック」もパワーアップしていて、今回はなんと太陽系や地球が誕生した時代へも旅立つことになる。どんな展開になるかは、本番までのお楽しみだ。出演は昨年と同様、タイムマシンを開発した土岐駆博士(八嶋智人)、芦田愛菜(本人役)、助手のヤマシゲ(山崎樹範)。3人のコミカルな演技や、愛菜ちゃんが歌う「タイムマシンにお願い」もパワーアップ。さらにコナンくんや、恐竜学者の小林快次先生も引き続き登場して、宇宙や恐竜についてのさまざまな知識をわかりやすく教えてくれるほか、好評を得た『アハ体験コーナー』も健在。全国のダンス強豪校による、華麗なダンスパフォーマンスでも楽しませてくれて、一時たりとも目が離せないものになる。子供も大人も楽しく学べる『世界一受けたい授業 THE LIVE 2019 もう一度恐竜に会える夏!』は、8月3日(土)と4日(日)に埼玉・さいたまスパーアリーナ、8月11日(日・祝)と12日(月・休)に大阪・大阪城ホールで開催。大阪の1日目は残席のこりわずかとのこと。この夏休み、親子でどこに出かけるかお悩みのファミリーに是非オススメ、夏の自由研究にも活用できる、大興奮のライブショーだ。取材・文:榑林 史章
2019年07月05日原作、大海赫による人気絵本の舞台化「ビビを見た!」が、7月4日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて開幕した。【チケット情報はこちら】物語は、目の見えない主人公のホタルが「7時間だけ目が見えるようにしてやろう」という声とともに、目が見えるようになる。その一方でホタルの母親や周囲の人々は目が見えなくなる。人々がパニックになる中、ホタルはビビという女の子に出会う。舞台化が難しいと言われた名作絵本に挑戦する出演者・演出家から開幕コメントが到着。■岡山天音今日は、開演数分前に演出の松井周さんとすれ違ったときに「色々言ったけれど今日は楽しんでください!」と言われて、その言葉がすっと入ってきて思い切って舞台に立てました。この作品の世界はすごく奥行きがあって、特にビビとふたりきりのシーンは演じる度に言葉に対する解釈が変わるので、これから毎回その奥行きを見つけていくのが楽しみですし、お客様にも「この世界はどこまで続いていくんだろう」という感覚で観ていただけるような作品にしていきたいですね。皆さんにとってのビビを見つけてもらえたら嬉しいです。明日からも頑張ります!■石橋静河あっという間の稽古期間で、「もう初日!?」というのが正直な気持ちですが、キャスト・スタッフ共に素敵なメンバーに恵まれ、楽しい創作の時間でした。演出家の松井さんは、笑いながら難しいことを要求する方。でもそれが不可能な事とは決して思えずどうしたらうまくできるのかを考え、常に前進する気持ちを奮い立たせる方です。「ビビ」は特別で不思議な役で、私も体験したことがない舞台でした。お話も決して分かりやすいものではありませんがお客様ひとりひとりが感じていただけることが全てで、それを楽しんでいただければと思います。■樹里咲穂お稽古から色々な失敗を繰り返し、今の今まで模索し続けましたが、初日にようやく「これがやりたかった」というレベルまで持ってくることができ、ほっとしています。初めて松井さんとご一緒しましたが、つくってはすぐ壊し、ブロンズ像を作っているような感覚で舞台の演出をしているように感じました。松井さんがやりたいことが純粋に伝わり、その想いに応えたいと思わせる方です。原作者・キャスト・スタッフ全員のパッションが込められた舞台です。決して当たり前ではないが、誰もが起こりうる世界を体感してほしいと思います。■松井周自分にとって原点ともいえる絵本を舞台化することができて、今日は本当に感無量です。色々チャレンジングな方法を使って、俳優にもスタッフにも無理難題を強いたと思いますし、作品が生まれるまでは難産でしたが、良い生まれ方をしたなと思いました。そしてこれからもっと良くなっていくと思いますので、ぜひ、劇場でご覧ください。7月15日(月・祝)までKAAT神奈川芸術劇場大スタジオにて上演中。
2019年07月05日今年の再々演でラストステージを迎えた、村上春樹原作、蜷川幸雄演出の舞台『海辺のカフカ』。それに続く村上文学の舞台化第2弾、『神の子どもたちはみな踊るafter the quake』が今夏、上演される。【チケット情報はこちら】原作は阪神淡路大震災をモチーフに、地震のニュースに触れた人々の心の動きが綴られた作品を集めた短編集で、その中から『かえるくん、東京を救う』『蜂蜜パイ』の2編を取り上げて構成。脚本は『海辺のカフカ』を手がけたフランク・ギャラティ。演出は、蜷川演出の舞台『私を離さないで』(2014年、カズオ・イシグロ原作)で脚本を担当した倉持裕が担うこととなった。今回、『海辺のカフカ』のナカタ老人役で海外からも多くの賞賛を得た木場勝己が、“かえるくん”役で出演。再び村上ワールドに挑む思いを聞いた。「『海辺のカフカ』パリ公演の時に村上春樹さんのトークショーがあって、10代の若い女性ファンが作品のテーマなどを質問するんですね。村上さんはテーマのことはおっしゃらずに“僕は物語を作るんです”と主張されていました。僕ら俳優の場合は物語を作るというより、その瞬間、瞬間の場で起こったドラマをつなげることで、最終的に物語になると考えていて。そこが作家とは違うなと思っていたら、さらに“僕は、プロットは作らない。登場人物を置いた後、彼らがどう動くかは書いてみないとわからない”とおっしゃった。その感覚はちょっと近いかな、なんて思いましたね。豊かな物語に負けないよう、その瞬間、瞬間のつなぎをちゃんとやらなきゃと思っています」蜷川との思い出を「ああしろ、こうしろと言われたことは皆無。だから自分の好きなようにやって、それを蜷川さんがニヤニヤして見ていた」と笑いながら振り返る。倉持との舞台作りは今回が初。その期待とともに気になるのは、自身が担うキャラクターである。「何しろ人間じゃなくて、蛙だからね。蛙の気持ちは知らないけれど(笑)、未知な分だけ面白いと思います。村上さんは“総体としての蛙”という言い方をしていたかな。かえるくんは、信用金庫に勤める片桐さんに「みみずくんが東京に大地震を起こそうとしている。一緒に闘ってくれ。あなたでなければいけない」と頼むんです。その片桐さんというキャラクターがとても興味深いんですよ。風采があがらず、腕に覚えもないのに、ヤクザの前でも動じずにこちらの要求を通したりする。そういう嫌な仕事を押し付けられるんだけど、きちんとやり遂げていて。そんな片桐さんを、かえるくんはなぜシンパシーを感じて選んだのか。そこが1番、僕のモチベーションの核になるだろうと思います。僕自身、そういう人がちょっと好きですから」地震をモチーフに人々の繊細な心の揺らぎを描く本作について、「ラストは再生に向かっている、と感じられます」と穏やかな表情で見据える。共演する古川雄輝、松井玲奈、川口覚ら瑞々しい才能たちの頼れる支柱となることは間違いない。“ナカタさん”から“かえるくん”へ、魅惑の村上ワールドを飄々と泳ぐ、熟達の味わいに期待せずにはいられない。取材・文上野紀子
2019年07月05日大阪を拠点に、“全国規模の在阪劇団”を目標にかかげる劇団壱劇屋。近年、セリフを使わずに殺陣だけで物語を紡いでいく「Wordless×殺陣芝居」シリーズを確立。今年3月に大阪・HEP HALLで4日間に渡り上演された『猩獣(しょうじゅう)』では、2000人越えの動員を記録するなど、注目を集めている。そんな彼らが、新作『Pickaroon!(ピカルーン)』ではその制約を解き放ち、セリフのある殺陣芝居を上演。7月5日(金)の開幕に向けて、ABCホールでゲネプロが行われた。劇団壱劇屋「Pickaroon!」チケット情報本作は、記憶を失くした少女と彼女を取り巻く7人の盗賊の物語。義賊の力石、口に特殊な金属を付けた異様な風体の由良、兄妹盗賊の陸上角(おがうえかく)、陸上飛(おがうえとび)、筆で描いた者の姿に成り代わることができる伊武、紙を自在に操る紙研(しげん)、圧倒的な力を発揮する不動の男虎(おのとら)。単独で悪名を重ねてきた彼らが、ひょんなことからひとりの赤子を手にし、“御姫”と名付けて7人で見守り、育てることになる。そんな彼らに目をつけ、少女となった御姫を奪おうと企む国の執政官・佐久間は、人並み外れた嗅覚を持つ腹心・勝又と共に、彼らを追い詰めていく…。作・演出も手がける竹村晋太朗をはじめ、山本貴大、小林嵩平、西分綾香ら劇団員と、劇団Patchの竹下健人、墨絵師で本作の宣伝ビジュアルなども手がける御歌頭(おかず)、クールな佇まいの実力派女優・立花明依が、御姫を守る7人の盗賊に扮し、舞台を所狭しと駆けめぐる。そのスピード感あふれるアクションの数々に圧倒、7人がズラリと一列に並んだ姿は惚れぼれするほどのカッコよさだ。主役は不在、個性の異なるキャラクターたちが、それぞれの見せ場で、圧倒的な熱量を持って魅せていく。また、御姫を演じるのは、ローティーン向けファッション雑誌「nicola(ニコラ)」専属モデルで初舞台の池未来実。持ち前の透明感と初々しさで、愛らしくも儚げな少女を演じている。これまでの「Wordless×殺陣芝居」で培われたであろう表現力の豊かさに言葉の力が加わり、壱劇屋の新たな魅力が生み出された本公演は、7月5日(金)から7日(日)まで大阪・ABC HALL、7月26日(金)から29日(日)まで東京・池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERにて上演。取材・文:黒石悦子
2019年07月05日8月11日(日・祝)と12日(月・休)に東京・DDD青山クロスシアター初となる落語会『青山らくごVol.1~DDD寄席~』が開催される。劇場で開かれ、落語家・柳家花緑、俳優・風間杜夫らが出演する、“落語界と演劇界がクロスする2日間”な本企画。その両日に出演する風間に話を聞いた。【チケット情報はこちら】8月11日は「~花緑と風間落語×演劇の最強タッグ~」として柳家花緑、風間、柳家勧之助が、12日は「~風間杜夫と旬な若手たち~」として風間と笑福亭べ瓶、三遊亭とむ、三遊亭鳳月が出演するこの企画。そこに両日出演し、古典落語のネタを披露する風間は、“演劇界代表”とはいえ落語ファンにはおなじみの存在だ。俳優業のかたわら20年以上にわたり落語に取り組み、多いときは年間30ステージほども高座にあがる。実は1日目に共演する花緑はその活動のきっかけを作った人物。「僕が初めて高座にあがったとき、花緑師匠がすごく褒めてくださいまして。花緑師匠は小さん師匠のお孫さん、つまり人間国宝の孫でしょう?さすがサラブレッドですよ。人を見る目が違う。褒める人間を間違えない(笑)。師匠の眼力の鋭さに敬服しまして、『それじゃあやってやろうじゃないか』とね」とお茶目に笑う。2日目の出演者は、二ツ目(落語家の階級。最高位「真打」のひとつ下)を中心に勢いある若手がズラリ。そんな若手との共演を「楽しみ」と語りつつも「でも中には『なんで風間杜夫なんだ』と思っている人もいるかもしれないからね!そこは芸でねじ伏せないと」と意気込んでみせる。では風間にとって“良い芸”とはなにか。「これは芝居も同じですが、上手い下手、好き嫌いはあれど、結局人を惹きつけるのって“人柄”だと思います。よく『芸は人なり』と言いますよね。そこに人間性が出るものだからこそ、僕がつまんないヤツだと噺もつまんなくなっちゃう」。『芸は人なり』は柳家小さんの言葉でもあるが、俳優・風間と縁が深いつかこうへいの考えにも通ずる。「つかさんも、そうやって僕らを前に出してくれました。お客さんに判断してもらえ、と。お前の中にある愛嬌だとか正義感だとか卑屈さだとか人を嫉む気持ちとか、とにかく人としてのいろんなものを観てもらえ、そして『でもやっぱり風間はいいな』と言われるようになれ、と」。本企画を前に「花緑師匠と同じ板の上に出られることはしあわせですし、若手の皆さんの高座を拝見して刺激を受けるのも楽しみです。落語はいつも修行のつもりで出ていますが、僕が落語を楽しんでることは、お客さんに伝えたいですね」と語った風間。70歳を迎えてもなお進化し続ける風間と落語家たちの、DDD青山クロスシアターでしか観られないコラボをお楽しみに!取材・文:中川實穗
2019年07月05日数多くの革新的な作品を発表し、日本のアニメーションに多大なる影響を与えたアニメーション監督・高畑勲。その高畑初の回顧展『高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの』が、7月2日(火)から10月6日(日)まで、東京国立近代美術館で開催される。アクションやファンタジーではなく、日常生活に寄り添った、豊かな人間ドラマとしてのアニメーションを確立した高畑。本展では、半世紀を超える高畑の創作の秘密を、その演出術に着目し4つの章から紐解いていく。【チケット情報はこちら】まず第1章は「出発点:アニメーション映画への情熱」。ここで注目すべきは、初の演出(監督)作品となった『太陽の王子 ホルスの大冒険』だろう。高畑は絵を描かないアニメーション監督であり、作画監督や脚本家など、各スタッフと対話を重ねることで、これまでにない作品世界を構築。それは登場人物の香盤表や作画担当表といった、高畑による緻密な資料群からも伺うことが出来る。また本章には、遺作となった『かぐや姫の物語』に通じる貴重な資料「ぼくらのかぐや姫」も展示。第2章は「日常生活のよろこび:アニメーションの新たな表現領域を開拓」。ここでは子供を主人公に、子供が楽しめる作品づくりを目指した高畑の、テレビの名作シリーズを中心に紹介する。『アルプスの少女ハイジ』では、かの有名なオープニング映像のラフ原画を展示。現地をロケハンし描かれたという、美しい背景美術にも目を奪われる。また宮崎駿が手がけた『パンダコパンダ』のレイアウトは、本展開催直前に発見された非常に貴重なものだ。第3章「日本文化への眼差し:過去と現在との対話」では、『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』などが登場。大阪を舞台にした『じゃりン子チエ』以降、日本の風土や庶民の生活を、リアリティーをもって描くことに情熱を注いでいった高畑。膨大なイメージボードや背景などから、その強い想いを感じることが出来る。最後の第4章「スケッチの躍動:新たなアニメーションへの挑戦」では、水彩画風という新たなアニメーション表現を摸索した、高畑の飽くなき探求心に驚かされる。特に完成まで8年を要した『かぐや姫の物語』では、線画による1枚1枚の原画が、残像効果までも計算して描かれているというから、さらに驚きだ。また高畑はかつて、ジャック・プレヴェールの詩を翻訳、それに奈良美智が絵をつけた詩画集『鳥への挨拶』を発表。本展にはその詩画集が出力された色校正用の紙の上から、奈良が新たにドローイングを加えたオリジナル作品、≪鳥への挨拶≫24点も出品されている。取材・文:野上瑠美子
2019年07月05日ヴァイオリンのTAIRIKUとKENTA、ピアノのSUGURUによるインストゥルメンタル・トリオの“TSUKEMEN”が、6月30日に東京・東京オペラシティコンサートホールで『TSUKEMEN LIVE 2019 ~時を超える絆~』を開催。イケメン3人によるテクニック満載の演奏と、空間を伝って響いていく繊細な音色に、集まった1,500人以上の観客は耳を傾けて酔いしれた。【チケット情報はこちら】2010年にアルバム『BASARA』で、CDデビューしたTSUKEMEN。デビューから500本以上を開催しているライブは、マイクやPAを通さない楽器の生の音を活かした演出が特徴で、海外でも数多くの公演を成功させている。人気イベントにも引っぱりだこで、6月に開催された『live image』にも出演して拍手喝采を浴びた。「時を越えた音楽の旅を楽しんでください」。2部構成のライブは、幅広い年代の洋楽ポップスのカバーをメインにした前半と、TSUKEMENのオリジナル曲を中心にした後半に分かれている。前半には、ジャクソン5やエリック・クラプトン、最新のクラブミュージックであるアヴィーチーなどのカバーを次々と披露。昨年映画が大ヒットしたクイーンのメドレーでは、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』に合わせて、会場にメンバーの足踏みと観客のクラップが広がり、まるでロックのコンサートのような一体感で盛り上がった。後半に披露したオリジナル曲は、演奏もアイデア満載。『ベストフレンド』という曲では、ピアノのSUGURUが鍵盤ハーモニカを演奏し、ヴァイオリンのふたりが連弾を聴かせて多才ぶりを見せつける。「また旋律の彼方へ」では、ヴァイオリンのふたりが並んでヴィオラを手渡ししながら演奏するというパフォーマンスでも魅せた。そして最新アルバム『時を超える絆』の表題曲であり、作詞をさだまさしが手がけた『時を超える絆』は、会場ごとに様々なコーラス隊とコラボレーションを繰り広げている。この日は、高校生の合唱部が登場してTSUKEMENの演奏をバックにみずみずしい歌声で聴かせた。「この広い宇宙で、同じ時代を生きている奇跡。そこには必ず絆があります」とメンバー。切なさ溢れるメロディと繊細なコーラス、シンプルなアンサンブルを聴かせる演奏は、ステージ上にいる全員の絆によってこそ成り立つもので、楽曲に込められた熱く温かいメッセージが、空間を通して優しく胸に響いてきた。TUKEMENのツアーは、7月27日(土)に神奈川・神奈川県立音楽堂でも開催。ヴァイオリンとピアノという編成からイメージする、クラシックのお堅い雰囲気とは真逆にある、親しみやすさと新鮮な驚きに満ちあふれたTSUKEMENのステージをぜひ1度体験してほしい。取材・文:榑林 史章
2019年07月05日9月4日(水)にニューアルバム『OAU』を発売するOAU。10月より約5年ぶりとなる全国縦断ツアーの開催が決定した。【チケット情報はこちら】OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDからOAUへ名前を一新し、数々のフェスやイベントでその圧倒的ライブパフォーマンスで観客を魅了してきた彼ら。ツアーは10月4日(金)岡山を皮切りに、ファイナル12月5日(木)東京国際フォーラムホールCまで全国13公演の開催となる。チケットの一般発売に先駆け、チケットぴあではオフィシャル先行を実施中。1次先行の受付は7月7日(日)午後11時59分まで。■OAUTour 2019 -A Better Life-10月4日(金)岡山ルネスホール(岡山)10月6日(日)広島Live Juke(広島)10月11日(金)仙台darwin(宮城)10月12日(土)盛岡CLUB CHANGE WAVE(岩手)10月25日(金)梅田Shangri-La(大阪)10月27日(日)Gate’s7(福岡)11月2日(土)松山WstudioRED(愛媛)11月9日(土)新潟ジョイアミーア(新潟)11月15日(金)名古屋CLUB QUATTRO(愛知)11月17日(日)京都磔磔(京都)11月21日(木)水戸LIGHT HOUSE(茨城)11月29日(金)高崎CLUB FLEEZ(群馬)12月5日(木)東京国際フォーラムホールC(東京)オフィシャル1次先行7月4日(木)21:00~7月7日(日)23:59(抽選)オフィシャル2次先行7月11日(木)21:00~7月14日(日)23:59(抽選)
2019年07月04日「個性と協調」「ソロとアンサンブル」。一歩間違うと水と油になりそうな要素同士が絶妙にバランスして、独特の魅力を醸し出すのがピアノ三重奏の世界。そこにこの冬、とびっきりの若いトリオが誕生する。戸澤采紀(ヴァイオリン)、西川響貴(ピアノ)、泉優志(チェロ)。今年19歳を迎える3人が、クリスマス・イヴに「トリオ・クレスコ」として産声をあげる(12月24日(火)・浜離宮朝日ホール)。【チケット情報はこちら】3人は現在東京芸術大学で学ぶ1年生の仲間同士。さらに、3月まで附属高校時代の3年間も同じ教室で過ごした。カフェでネットを検索して探したという、「成長」の意味のエスペラント語「クレスコ(kresko)」には、これまで3年間の成長と、これからの成長、両方の意味が込められている。「ピアノ三重奏の魅力は音域の広さ。そして、鍵盤楽器と弦楽器という、異なる種類の楽器が一緒に演奏することで、弦楽器だけのアンサンブルなどとは違う壮大なイメージがあります」(西川)「そのスケールの大きさを、この3人で、深い音楽で表現できたらと思います。尊敬できる同世代の仲間と一緒に勉強することが憧れだったので楽しみです」(泉)「単にソリスト3人が集まって弾くのではない、全員が寄り添った時の音が必要だと思います。3人の音。そういう意味でのアンサンブルの醍醐味を、でもお互いに寄せていくのではなく、遠慮なくぶつかり合って作っていきたいです。私たちにしかできない演奏、私たちにしか出せない音が絶対に見つけられると思っています」(戸澤)デビュー公演には、「今の自分たちにしかできないピュアな音楽を感じてほしい」という彼らの願いに沿って、フレッシュなプログラムを選んだ。メインとなる後半にはドビュッシーとラヴェルのピアノ三重奏曲。「最初に決めたのがドビュッシー。今の私たちより若い、18歳の作品に親近感を覚えます」(戸澤)「若いからこそ表現できるものがある作品です」(西川)ドビュッシーとくればラヴェルだが、その三重奏曲は、このジャンルの最高峰。難度も高い大作に挑む新生トリオに注目だ。一方、前半はピアソラのタンゴ、ロシアのジャズ・クラシックの作曲家カプースチン、そして映画音楽(パイレーツ・オブ・カリビアン)と、多彩なジャンルへの挑戦だ。カプースチンは原曲のフルートをヴァイオリンに置き換えての演奏。お楽しみ的な構成の中にも、他では聴けない彼ららしさがしっかりと織り込まれているのがいい。3人での公演の1か月前には戸澤のソロ・リサイタルも(11月9日・岡山県立美術館ホール、11月23日(土)・東京・トッパンホール)。2016年の日本音楽コンクール最年少記録優勝者。同じ年のピアノ部門覇者・樋口一朗との「念願の共演」で、こちらも若いエネルギーが溢れる。シューマンの傑作ソナタ第2番や、彼女が連続して取り組んでいるイザイのソナタ第2番、ラヴェル晩年のソナタ第2番など、レンジの広い楽しみなプログラム。取材・文:宮本明
2019年07月04日7月5日(金)より大阪・新歌舞伎座で始まる『新歌舞伎座開場60周年記念 市川由紀乃特別公演』。デビューから26年、初の座長公演だ。第一部は「島倉千代子七回忌 追善 人生いろいろ ~島倉千代子物語~」を、第二部は「市川由紀乃オン・ステージ ~令和の夢~」を上演する。「市川由紀乃 特別公演」チケット情報新歌舞伎座で座長公演を行うと告げられた時は耳を疑った。「どなたが座長ですかともう一度聞き返しました。私がですか?と(笑)。お芝居と歌謡ショーの劇場公演は大きな夢でしたので、ここ2、3年は口に出していました。口に出していたら歌手人生の中で一度くらいは叶うのではないかと。ただ、もっと先の夢だったので、かなりのスピードで実現しました」と市川。思ったことはあまり言葉にしない性格。だが、周囲からどんどん言葉に出していかないと夢は叶わないよと押され、表現するようになった。2016年のNHK『紅白歌合戦』初出場も、胸の内に秘めていた思いを言葉にし始めた時だったという。「『紅白』に出場したいですと言った年に出させていただいて。思いを言葉にすると神様が力を貸してくださったり、皆さんが自分の夢に引き寄せてくださるのかなと思いました」。念願の初座長公演。演じるのは演歌界の大先輩、島倉千代子の生涯だ。市川も歌手を志した子どものころから憧れていた。「歌い手さんとしても憧れがありますが、いろんなご苦労がありながらも美しく、きれいに年を重ねていて、島倉さんには年代ごとの美しさがあります。また、歌声も仕草も、どこか少女のような初々しさも残っていて。そんな島倉さんを演じさせていただけるのはとても光栄なことです」と声を弾ませる。春には五木ひろし座長公演にも出演し、五木の指導の元で研鑽も重ねてきた。「3月に名古屋の御園座で五木ひろしさんの公演に出演させていただきました。その稽古の時に五木さんから“お芝居をすると歌が変わる”と教わりました。なので、この座長公演を経て、これからの自分の歌や、歌手人生がどう変わってくるか楽しみです」と笑顔を見せる。そして自身の半生も振り返り「43年間の人生で、いろんな経験をしてきました。毎日幸せに越したことはありませんが、つらいこと苦しいことを乗り越えると、些細な事もよりうれしく感じます。そういうことが演歌においてはより説得力があるのかなと思いますので、苦しいときも“よし!またいい歌が歌える”と思うんです」と前を向く。『新歌舞伎座開場60周年記念 市川由紀乃特別公演』は7月5日(金)から18日(木)まで新歌舞伎座で上演。チケット発売中。
2019年07月03日9月7日(土)、8日(日)に福岡・芥屋海水浴場キャンプ場で行われる「27th Sunset Live 2019 - Love & Unity -」の第三弾出演者が発表された。【チケット情報はこちら】今回出演が決まったのは初日の9月7日(土)にAttractions、DYGL、DJ SHOTA-LOW (ABOUT MUSIC/PLAG)、ReN、2日目の9月8日(日)にSKY-HI×SALUの5組。チケットの一般発売は7月15日(月・祝)より。なお、一般発売に先駆けて、現在セブン-イレブンWEB先着先行予約を実施中。受付は7月14日(日)午後11時59分まで。■27th Sunset Live 2019 - Love & Unity -日時:9月7日(土)開場11:00 / 開演11:309月8日(日)開場11:00 / 開演11:30会場:芥屋海水浴場キャンプ場(福岡県糸島市志摩芥屋2589)出演:【9月7日(土)】Attractions【NEW】/Awesome City Club / King Gnu / ゴリパラ(ゴリけん&パラシュート部隊)/ SANABAGUN. / Sister’s Edge(Keyco×COMA-CHI×CHAN-MIKA) / DYGL【NEW】/DJ SHOTA-LOW (ABOUT MUSIC/PLAG)【NEW】/TOMOYUKI TANAKA (FPM) / TENDRE / Tempalay / HAN-KUN / FREAK / ペトロールズ / MONKEY MAJIK / RHYMESTER / LUCKY TAPES /ReN【NEW】他【9月8日(日)】iri / 折坂悠太(合奏)/ カネコアヤノ / KID FRESINO / くるり / SIRUP / SKY-HI×SALU【NEW】/STUTS / CHAI / 中村佳穂 / never young beach / BananaLemon / 前野健太 / 向井太一 / MONJU (ISSUGI, Mr.PUG, 仙人掌) / YAKUSHIMA TREASURE(水曜日のカンパネラ×オオルタイチ) / YASUSHI IDE presents THE MILLION IMAGE ORCHESTRA / yonawo 他※出演者は50音順料金: 単日券大人7500円ナイト券6000円(17時以降の入場)2日間通し券14000円(オリジナルタオル付)※料金はすべて税込。 ※中高生4,000円(要学生証提示で当日差額返金。大人券をお買い求めください)※小学生以下無料(但し家族に限り)※雨天決行(荒天の場合は中止)
2019年07月03日舞台俳優としてだけでなく近年映像作家としても活躍する赤星マサノリのプロデュース公演「映像投影パフォーマンス StarMachineProject」。最新公演『はじまりの かんじょう そうこう』の詳細が発表された。StarMachineProject『Scene2 はじまりの かんじょう そうこう』チケット情報StarMachineProjectは赤星が培ってきた演劇と映像のほかに、音楽・ダンスを最大限に取り入れた演劇公演。ダンサーには海外で経験を積んだタップダンサー細川慶太良、ストリートダンス出身のエンターテイナーChiiといった本格派ダンサーを招集。加えて、今回は音楽の要素も兼ね備えており、劇中には複数のオリジナル楽曲を使用する予定だ。さらに、FM802DJの豊田穂乃花の出演が決定しており、各ジャンルのスペシャリストが結集する。今回は舞台セットにも注目だ。あらゆるテクノロジーを駆使し、回転舞台を実現。おそらく小劇場規模で電動回転舞台の使用は至上初!また客席はその回転舞台を取り囲むように配置されていて、ほかでは味わえないエンタテインメントになること間違いなしだ。公演は9月6日(金)から8日(日)まで大阪・HEP HALLにて開催。チケットは先行販売実施中。先行期間限定販売のプロジェクトメンバーチケットを購入すると、作品のエンドロールに名前が載るほか、HEP FIVE観覧車に赤星マサノリと同乗できる特典付き!
2019年07月03日俳優の池田純矢が自身のプロジェクト「エン*ゲキ」シリーズで、オスカー・ワイルドが1893年に発表した戯曲『サロメ』を原案にした『絶唱サロメ』を上演する。「エン*ゲキ」とは、池田が「今一番面白いと思うことを今自分ができる全力で作りたいと立ち上げた場」。池田の最新の思いがもっとも集約されている舞台だ。エン*ゲキ#04「絶唱サロメ」チケット情報出演はもちろん、脚本・演出も手掛ける池田。本公演を「ミュージカルでも音楽劇でもない、新しい形の音楽と演劇の融合」と表す。「ミュージカルは感情や心情が歌になっていて、音楽劇は音楽が物語を運んでいくという性質がありますが、『絶唱サロメ』はそのどちらでもなく、歌を歌として歌います。でもライブシーンではありません(笑)。“歌います!”という宣言のもとで歌います。音楽というギミックがちゃんと物語に溶け込むように作っているので、違和感なく楽しんでいただけると思います。これは少なくとも僕はまだ見たことのない融合の仕方なので、お客様にどう届くか楽しみです」と笑顔を見せた。主演は松岡充。『サロメ』のエンタテインメント作品化と、演劇と音楽の新たな融合という企画は当初、異なるベクトルを向いていた。だが、2017年に出演した劇団鹿殺しプロデュースの舞台『不届者』で松岡と出会い、「どかんと一発、雷が落ちたような衝撃」を受けた。「松岡さんが歌ったときに歌詞や言葉が形になってどんと目の前に現れたような印象があって。その時、松岡さんというファクターを通すことによって、僕の頭の中にあったふたつの案がひとつにまとまりました」。池田は脚本を先に書き上げ、松岡に見せた。そして「これは松岡充でしかできないから、もし兄さんが断ったら、一生世に出ることはない」と迫った。しかし、松岡からはなかなか返事がなかった。ある日、恐る恐る聞いてみると「もう出演する気でいた」という答えだった。そうして動き出した本プロジェクト。原案は古典作品だが、気軽に楽しんでほしいといざなう。「演劇は娯楽。単純に遊びに来てほしいです。2時間後には“いや~楽しかったね”と劇場を出ていただける作品になっているので、まずは劇場に足を運んでいただいて、演劇体験をしてほしい」と意気込み、原作ファンに向けても「“あのシーンはこうなったんや”と思ってもらえるように作っています!」とアピールした。公演は10月5日(土)から13日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、10月26日(土)・27日(日)大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。7月13日(土)一般発売開始。チケットぴあでは、7月7日(日)23:59まで2次プレリザーブ受付中。取材・文:岩本
2019年07月03日ワハハ本舗の歌姫“梅ちゃん”こと梅垣義明が7月で60歳を迎えるのを記念して、『梅垣義明60還暦リサイタル!~本物のシャンソンが歌える年になりました~』を全国4都市で開催する。新作はもちろん過去のベスト版と、さらに劇場が敬遠する“禁断の秘蔵ネタ”を日替わりで解禁する。「みんな年齢を重ねるとバカなことをやらなくなるんだけど、やり続けた方がカッコいいんじゃないかなって」と梅ちゃん。過去発表した歌ネタは250曲以上。そこから今回は、越路吹雪の名曲『ろくでなし』を口ずさみながら、鼻の穴に詰めた豆を客席に飛ばす“殿堂ネタ”を筆頭に新旧10~12曲を厳選、2時間強のショーに仕立てる。「WAHAHA本舗PRESENTS 梅垣義明 60還暦記念リサイタル!~本物のシャンソンが歌える年になりました~」チケット情報「歌は上手いから心に響くかと言えば、そういう問題でもなくて。芝居と同じで技術だけじゃない、その人自身が問われるようなものだと思う。僕も60歳を迎えどんなものが滲み出せるのか。それは、お客さんたちに発見していただきたいんですけど(笑)」。舞台美術並みの質と量を誇る衣裳も見ものだが、過去にはそれが原因でお蔵入りしたネタも…。「加山雄三さんの曲『海 その愛』では、スルメイカの丸干しと昆布でできたドレスに、鰹節のストールを巻いて出たら、お客さんがドッと沸いて。自分も歌ってて楽しかったんだけど、劇場に臭いが残ってダメでした」。他にも『ケ・セラ・セラ』では、トレビの泉を模した噴水型の衣装で水を撒き散らし、観客も負けじと噴水にお賽銭を投げ入れ応戦(?)するなど、観客参加型の演出が持ち味。加えて、衣裳替えも舞台上で行い、出突っ張りでもてなすのが梅ちゃん流だ。「今は映像で場をつなぐ舞台もあるけど、僕はひとが一生懸命もがいて汗かいてる舞台の方が、観るのもやるのも面白いと思う。超アナログなことをやってます。ハイヒールで2階席まで駆け上がれるのも、お客さんの拍手や笑い声があるから。僕も乗せるし、お客さんにも乗せられる。そんな瞬間があると、いい舞台だなと思います」今回は喰始が監修に回り、新たにすずまさが構成・演出を務める。還暦を境に、梅ちゃんの新たな章の幕が開く。「子どもからお年寄りまでいろんな世代が一緒に笑えるのが、僕らの舞台のいいところ。僕自身、『これを見逃すともったいないな』と思いながら面白いことをやってるので(笑)。ぜひ初めての方にも、観に来てほしいなと思います」。公演は7月13日(土)から15日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、7月19日(金)に東京・山野ホール、7月27日(土)、28日(日)に仙台・誰も知らない劇場、8月23日(金)に名古屋・ダイアモンドホールで上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2019年07月02日