チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (95/342)
フランス歌謡・シャンソンの深みを味わえる「レジェンドたちのシャンソン 2019シリーズ」が今夏を彩る。錚々たる面々が集う同コンサートを牽引するひとりが、1955年8月5日の新派公演にて水谷良重の名で初舞台を踏んだ同日、「ハッシャ・バイ」でジャズ歌手デビューも果たした当代・水谷八重子だ。【チケット情報はこちら】「“あたし”の歌の育ちには終戦が絡んでいますからアメリカが優先で、しばらくの間、シャンソンは食わず嫌いでした」と振り返る。同ジャンルに傾倒したきっかけは、日本を代表するシャンソン歌手・越路吹雪だった。越路といえば、元宝塚歌劇団トップスターにして、希代のシャンソン歌手エディット・ピアフの伝道師。八重子は越路の公私においての「人間力」に惹かれたと眼を細める。加えて、日本におけるシャンソンの浸透については「岩谷時子先生のお力ね」と懐かしむ。岩谷は名作詞家かつ訳詞家のみならず、越路のマネージャーでもあった人物だ。八重子いわく「越路のお姉と岩谷先生は、日本のお客様の前で歌うんだから、どこの国のものでも日本語で伝えなければというのが信念。私もできるだけ言葉と、言葉の裏にある気持ちを伝えたいという思いでコンサートに臨んでいます」そんな八重子が今回、ソロナンバーとして披露するのは『人生は過ぎ行く』、『愛の讃歌』、『夢の中に君がいる』、『サン・トワ・マミー』、『ラストダンスは私に』、『兵士の別れ』の5曲。それぞれ副題に、18日は「~4人の巴里祭~」、19日は「~歌と朗読で綴る シャンドン・ド・パリ~」と冠され、異なるラインナップが用意されている。元宝塚歌劇団トップスターで女優の安奈淳とデュエットする『ろくでなし』も注目すべき1曲だ。通常、明るく歌われることが多い同曲だが、八重子は「実はとても悲しい曲。だって人から『ろくでなし』と言われたことで街から出て行かなければならないんだもの……でも今回は安奈さんとご一緒。役を交代するように気持ちも入れ替わり立ち替わりして歌えますので、楽しい『ろくでなし』になると思います」。本公演に懸けるを思いを「歌の場合、相手役はお客様。ですから、どうぞいい相手役に出会えますようにと祈っています」と締め括りつつ、「『セックス・マッド』がやりたいのよ!」と同席したプロデューサーに談判。かつてフランスのレビュー・スター、ジジ・ジャンメールが日比谷公会堂で披露した際に八重子が感銘を受けた、キワドイ内容の曲だというから聴き逃せない。細部にこそ魂が宿ると言われるが、一音にも同じことが。「越路さんは“歌詞に“わたし”とあっても、“あたし”って歌わないと色気がなくなるよ”と。折しも同時期、母(初代・水谷八重子)が“新派の芝居では、“わたし”って言っちゃ堅くなるからね。”……そんな奇遇を受けて、岩谷先生が新派のお芝居の曲を書き下ろしてくださった時、タイトルを“あたし”にしたこともあるのよ」。来年で芸能生活65周年を迎える希代の歌姫に出逢いに、ヤマハホールを訪れてみては?取材・文:山田美穂
2019年06月13日今年7月、21年ぶりの来日公演が行われるエイフマン・バレエ。その公演を控えた6月2日、上演作品の『アンナ・カレーニナ』『ロダン~魂を捧げた幻想』について、文学、美術の専門家を講師に招いた「エイフマン・バレエ来日記念講演会」が開催された。【チケット情報はこちら】『アンナ・カレーニナ』についての講師は、東京外国語大学教授でロシア文学研究者の沼野恭子。まず小説に登場する3組の家庭の関係性の解説から始まり、冒頭の有名な一文「幸福な家庭はどれもみな似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」を引用。小説では「幸福と不幸」「都会と田舎」「生と死」など対比のコントラストが効いていることを紹介した。また機械文明の象徴として「鉄道」が物語の伏線となっている点など、小説を読み解くヒントを提示し「当時のロシア社会がリアリスティックに、端整な文体で描かれている。読書の快楽を味わうことができる名著」とその魅力を語る。さらに小説とバレエでは描かれ方が違うことに触れ「小説がどのように“アダプテーション”(原作を映画や舞台に脚色、翻案すること)されているかを観るのがもっとも楽しい。バレエという身体言語で文学をどのように表現しているのかも見どころ」と締めくくった。続いて、彫刻家オーギュスト・ロダンの創作魂に迫る『ロダン~魂を捧げた幻想』にちなみ、ロダン・コレクションで知られる静岡県立美術館の上席学芸員、南美幸が登壇。ロダンが一躍有名になった作品「青銅時代」について、そのリアルさが物議を醸したことや、代表作「地獄の門」「カレーの市民」の制作過程について、写真を交えながら解説した。またバレエでも描かれている、妻ローズと助手で恋人のカミーユとの三角関係に言及し、カミーユがロダンとローズを揶揄して描いたデッサンや、3人の関係を表現した彫刻「分別盛り」など、愛憎うごめく作品も紹介。晩年のロダンがニジンスキーの『牧神の午後』を賞賛し、彼をモデルにした彫刻を作っているという話もバレエファンにとって興味深い内容だった。最後にサンクトペテルブルクで『ロダン』を鑑賞し、バレエ団の稽古も見学した舞踊評論家の桜井多佳子が登壇。長身の美しいダンサーたち(ダンサーの採用基準は男性が184cm、女性は173cm以上)がアクロバティックな動きを繰り広げる興奮と、音楽の効果的な使われ方の面白さについて臨場感たっぷりに語った。文学、美術講座としても知識欲を刺激する贅沢な内容の2時間で、バレエファンはもちろん、文学、アート好きにとっても楽しめる公演になることを確信する講演会だった。公演は7月13日(土)に滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、7月15日(月)に静岡・グランシップ(静岡)中ホール・大地、7月18日(木)~21日(日)まで東京・東京文化会館にて行われる。取材・文:郡司真紀
2019年06月12日9月7日(土)、8日(日)に福岡・芥屋海水浴場キャンプ場で行われる「27th Sunset Live 2019 - Love & Unity -」の第1弾出演者が発表された。【チケット情報はこちら】今回発表された出演者は初日の9月7日(土)にRHYMESTER、MONKEY MAJIK、King Gnu。2日目の9月8日(日)にYAKUSHIMA TREASURE(水曜日のカンパネラ×オオルタイチ)、SIRUP、YASUSHI IDE presents THE MILLION IMAGE ORCHESTRAなど27組。チケットの一般発売は7月15日(月・祝)より。なお、一般発売に先駆けて、現在オフィシャルサイトでは特割先行予約を実施中。受付は6月19日(水)午後11時59分まで。■27th Sunset Live 2019 - Love & Unity -日時:9月7日(土)開場11:00 / 開演11:309月8日(日)開場11:00 / 開演11:30会場:芥屋海水浴場キャンプ場(福岡県糸島市志摩芥屋2589)出演:【9月7日(土)】Awesome City Club / King Gnu / ゴリパラ(ゴリけん&パラシュート部隊)/ SANABAGUN. / Sister’s Edge(Keyco×COMA-CHI×CHAN-MIKA) / TOMOYUKI TANAKA (FPM) / TENDRE / Tempalay / FREAK / ペトロールズ / MONKEY MAJIK / RHYMESTER / LUCKY TAPES ほか【9月8日(日)】折坂悠太(合奏)/ カネコアヤノ / KID FRESINO / SIRUP / STUTS / 中村佳穂 / never young beach / BananaLemon / 前野健太 / 向井太一 / MONJU (ISSUGI, Mr.PUG, 仙人掌) / YAKUSHIMA TREASURE(水曜日のカンパネラ×オオルタイチ) / YASUSHI IDE presents THE MILLION IMAGE ORCHESTRA / yonawo ほか※出演者は50音順料金: 単日券大人7500円ナイト券6000円(17時以降の入場)2日間通し券14000円(オリジナルタオル付)※料金はすべて税込。 ※中高生4,000円(要学生証提示で当日差額返金。大人券をお買い求めください)※小学生以下無料(但し家族に限り)※雨天決行(荒天の場合は中止)
2019年06月12日松下優也と平間壮一がW主演する舞台『黒白珠』が6月7日、Bunkamuraシアターコクーンで開幕した。青木豪が書き下ろした新作で、河原雅彦が演出を担当する。1990年代の長崎を舞台に、双子の兄弟とその家族の憎愛を描いた人間ドラマ。開幕前には出演者らが会見取材に応じ、心境を語った。【チケット情報はこちら】主人公の双子の兄弟を演じる松下と平間。松下は「緊張しきれていない感じ。僕らが稽古場でやってきたことを、どうお客様が感じてくれるかのか。1番楽しみです」と話し、平間は「いろいろありまして、ここまで来て、やっと初日を開けられるようになって、よかったと思います」。ふたりは、河原が演出した『THE ALUCARD SHOW』(2014年)以来の共演となる。松下は「すごく仲のいい、本当に仲間というか友達みたいな感覚でやれる。双子の役なのに見た目は似ていないのですが(笑)、稽古場で芝居のことをいっぱい話しました」と充実した稽古期間を振り返り、平間も「特に双子だからこうしなくては…という気負いはなく、自然とやっていました」と語った。ともに1990年生まれで、どちらかというとミュージカルで歌って踊るイメージも強いふたりだが、今回は河原の演出のもと、ストレートプレイへの挑戦となる。松下は「お芝居、楽しいです。踊ったり歌ったりはしませんが、結構動く役柄なので、ダンスをやっていてちょっとだけ良かったかな(笑)」と述べる一方、平間は「あんまり苦手意識はないのですが、芝居だけを一生懸命やらなくてはという思いで稽古場に入りました。これだけのベテランの方々と一緒にやらせていただけるので、安心感はありました。下手なら下手で全力でやって、あとは先輩たちに助けてもらおうという気持ちになりました」と話した。それに対して、双子の父親役を演じる風間杜夫と母親役の高橋惠子は「ふたりは役について、いつも語り合っていて、熱心だった」と振り返り、同じく共演する村井國夫も「本当にふたりはね、よくやっています。感心するぐらい。とても素敵なふたりだと思います」と褒めていた。東京公演は23日(日)まで。兵庫公演は6月28日(金)から30日(日)まで、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、愛知公演は7月6日(土)・7日(日)刈谷市総合文化センター 大ホール、長崎公演は7月10日(水)長崎ブリックホール 大ホール、久留米公演は7月13日(土)・14日(日)久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて。各公演ともチケット発売中。文・写真:五月女菜穂
2019年06月12日ロストロポーヴィチ・コンクールでの日本人初の第1位入賞をはじめ、出場したコンクールはすべて第1位受賞という話題のチェリスト・宮田大が6月30日、横浜みなとみらいホールで神奈川フィルをバックに全曲『コンチェルト』という、チェリストとして類を見ない驚愕の公演に挑む。しかも選曲はすべて宮田自ら行っているのだから、ひとつひとつの曲への思い入れもひとしおだ。【チケット情報はこちら】「CDにも録音したぐらい大好きなブルッフの「コル・ニドライ」は神様の言葉を聞いているかのような美しいメロディーとハーモニーで、演奏会の冒頭から皆様を異世界へ誘えたらと思っています。エキゾチックな独特の世界で、哀しく胸の中が張り裂けそうなくらいの切ないメロディーをチェロが語る場面もあれば、真っ直ぐ決意を固めた意志で進んでいく場面もあり、あたかもひとりの人生のオペラを観ているような作品です。なかなか日本では聴く事のできない作品のひとつです」後半は現役のチェリストにして作曲家、ソッリマの作品から始まる。不思議な響きを持つこの作品は宮田大の指名により高木慶太が出演する。「ソッリマはチェリストでありながら、チェロの魅力を100%伝える事のできる作品を世の中に沢山生み出しています。その中でも1番の代表作である、『チェロよ歌え!』は、2人のチェリストが対話している様に歌が重なってゆき、チェロの魅力を最大限に引き出した曲です。今回共演する高木さんは、私が大尊敬する大好きなチェリストです。今回の演奏会でしか聴けない演奏をふたりで表現できたらと思っています」そして切なく美しい旋律が印象的なフォーレ、そしてポッパーの超絶なナンバーは「これぞチェロの名作」といった有名な作品だ。この2曲に対する彼の思い入れも聞いてみた。「フォーレの「エレジー」とポッパーの「ハンガリー狂詩曲」もCDに録音しているくらい大好きな曲です。フォーレの「エレジー」はチェロの1番低い音までが書かれたチェロならではの歌い上げ方をしている曲です。エレジー=哀歌ですので切ない歌ですが、聴き手の方々の言葉としてそれぞれ想いの違った歌になります。ご自身の今のお気持ちで聴いていただけたら嬉しいです。ポッパーのハンガリー狂詩曲は、チェリストにとって大切な一曲です。演奏会の最後にふさわしいのではないかと思いこの曲を選ばせていただきました」宮田大による全編協奏曲公演など、次はいつ聴けるかわからない。聴衆に向けて、最後にメッセージをもらえた。「普段オーケストラと共演させていただく時は、ひとつの演奏会でチェロ協奏曲の一曲だけの出演が多いのですが、今回の演奏会は、全ての曲にチェロとオーケストラの組み合わせで出演します。この瞬間でしか体験できない思い出に残る演奏会にしたいと思います」若くして実力、人気、実績が揃ったスーパー・チェリスト・宮田大の渾身の公演、聴き逃す手はない。※高木慶太の「高」ははしごだか
2019年06月11日初演は1972年。ブロードウェイでロングランを記録し、2013年にリバイバル上演され、トニー賞4部門を受賞した大ヒットブロードウェイミュージカル『ピピン』。舞台を中世ヨーロッパからサーカス団へと移し、手に汗握るアクロバットと歌と演技が融合した世界的エンターテインメント作品の日本版公演が、6月10日より東京・東急シアターオーブにて上演される。【チケット情報はこちら】ピピンは神聖ローマ帝国初代皇帝の息子。大学を卒業した彼は、生死をかけた戦で失態を晒し、自分が特別な存在であることを証明する旅へと出発する。そんな悩める王子ピピンを演じるのは城田優。そして、物語の進行役であり、ピピンを不思議なサーカス団に誘うリーディングプレイヤーを演じたクリスタル・ケイのおふたりに意気込みを聞いた。「いきなり断言しますが、『ピピン』は城田優史上、1番難易度が高く、チャレンジングであり、スリリングな作品。もう2度とできない大役です!」そう、興奮気味で話し始めた城田。その理由は「ど頭からアクロバットで登場して、劇中ではバク宙するんです。しかも歌いながら。でももっと凄いのはミュージカルデビューにも関わらず大役を務めたクリ(クリスタル・ケイ)ですが」と明かした。本作は、シルク・ドゥ・ソレイユ出身のアーティストが演出・出演を手がける壮大なショーが見もの。クリスタル・ケイは、空中ブランコの上で圧倒的歌唱力を披露し、全編に渡りマジックとフォッシースタイルのダンスを披露する。未知の挑戦を果たしたクリスタル・ケイが胸中を明かした。「出演のきっかけは優からのLINE。“一緒にブロードウェイやらない?”って誘われて驚きましたが、現地で作品を観たことがあり、しかも上演後、お客さんに当時リーディングプレイヤーを演じたパティーナさんと間違われたんです。そんな運命的な役なら絶対やらなきゃって!」最後にふたりは力強く語った。「予備知識はいりません。誰が観ても凄いと感じ、目の前で感動が感動を重ね、最終的にはなんで泣いているのかわからない涙が流れます。みんな命がけで頑張りました。どうぞ観に来てください!」(城田)「出演する私自身、毎回素晴らしいパフォーマンスに圧倒され、感情が溢れて涙が出てくるんです。この感情は観ている人とも共有できるはず。1回だけではなく、何回でも楽しめる作品です!」(クリスタル・ケイ)ほかにも、中尾ミエと前田美波里(Wキャスト)や、今井清隆、霧矢大夢らが出演。アクロバットはブロードウェイの出演者5名が来日する。公演は10日(月)から30日(日)まで。その後愛知、大阪、静岡を巡演。チケット発売中。取材・文:浅水美保★ぴあ貸切公演あり!6/17(月)13:30、6/22(土)17:00
2019年06月10日パントマイムで笑いと感動を届ける「サイレントコメディー・デュオ」として国内外で活躍を続けてきた「が~まるちょば」が、ソロになって初の舞台「MIME CRAZY」を上演した(6月7日~9日、東京・中野 テアトルBONBON)。開幕直前に行われた公開ゲネプロおよび囲み取材の模様をレポートする。【チケット情報はこちら】今年春、約20年にわたってコンビを組んできたケッチ!が脱退、「が~まるちょば」の看板をひとりで担うことになったHIRO-PONによる、これは最初の舞台。が~まるちょばはいったい何処へ?といぶかしむ間もなく、ステージは彼らの代名詞ともいえる「が~まるSHOW」で幕を開け、「太陽にほえろ!」「初めての手術」や「ドラゴン─怒りのラーメン─」──と、新旧の小品が次々と演じられる。冒頭でこそ、「あれ、もうひとりは?」とおどけた身振りでソロの舞台を印象付けたが、おなじみのジュラルミンのスーツケースが登場し、観客をしつこく巻き込んだり、おかしな人物を演じたりと、ワクワク感にあふれた舞台は紛れもない「が~まるちょば」のステージだ。最後は人情味たっぷりの長編「指輪」で感動を誘う。或る男の不遇の人生と、出会い、別れ、幸せをセリフなしでドラマティックに見せていく、まさに彼らのパントマイムの真骨頂だ。「ソロは約10年ぶり──。しばらくふたりでやっていたものを、ひとりで表現する作り方に頭を切り替えるのが少し難儀で、産みの苦労が付いてまわった」と話すHIRO-PON。大人も子供も一緒に楽しめる作品を数多く発信してきたが、今回は15歳未満入場不可の「R指定」公演としたことについて、「パントマイムという表現に2時間、集中してくださるお客さんに伝えたかった。R15といってもエロいわけではなく(笑)、サスペンスのような、子供向きでないものも見ていただきたくて」と思いを明かした。ひとりになったことも「再出発」とはせず、すべて「通過点」という。「僕にとってはパントマイムを始めた時こそが“出発”だった。今後も、パントマイムというものをどう世の中に発信していったらいいか、考えながら取り組みたい」と、覚悟のほどを示した。今後の予定としては、7月7日(火)から9月16日(月・祝)まで、大阪COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールで開催される世界初の超新感覚ライブエンターテインメント「NO BORDER」にメインMCとして出演することが決まっている。最新デジタルテクノロジーが用いられるこのステージ、「パントマイムはアナログだと思うけれど、デジタルに負けてはいられない!」と、新たな挑戦にも意欲的だ。取材・文:加藤智子
2019年06月10日NISSAY OPERA 2019『ヘンゼルとグレーテル』が、いよいよ今週末に開幕。ひと足早くゲネプロを観る機会に恵まれた。【チケット情報はこちら】ニッセイ文化振興財団が、オペラのファン層を広げようと最高水準の舞台を手ごろなチケット料金で上演するNISSAY OPERAシリーズ。2019年ラインアップの1作目である本作は2013年の初演をよりパワーアップさせたもので、今回も蜷川幸雄やジョン・ケアードの舞台や数多くのミュージカルに携わってきた広崎うらんが演出・振付を手がける。まず圧倒されたのは、マイクなしで劇場全体に歌声を響き渡らせるソリスト6人の声量。オペラ鑑賞ビギナー向けに日本語訳詞で上演されており、高音でもハッキリとした発声で聞き取りやすい。母の言いつけで森にイチゴを摘みに行った兄妹が、恐ろしい魔女のつくったお菓子の家を見つけて……というグリム童話を原作とするストーリーが自然と頭に入ってくる分、舞台上で繰り広げられる展開や演出効果を楽しむことに集中できた。ステージの両サイドには歌詞の字幕が表示されており、観劇に不慣れな初心者や子どもにやさしい。天使が幻想的に舞う、1幕ラストの美しさには特に目を見張った。森の中で怪しくうごめく14人のダンサーが次々に端切れを脱ぎ捨て、均整の取れた体つきを露わにしながら天使へ変身する。ヘンゼルとグレーテルの周りで繰り広げられるダイナミックながらも華麗な群舞に見とれていると、無数の羽根が降ってきて……。夢幻の森のかなたへ消えていく天使の後ろ姿と舞い散る羽根をバックに緞帳が降り、2幕への期待を高めた。まるで本の中から飛び出してきたようなメルヘンなお菓子の家、鬱蒼とした森の舞台美術も観客の目を惹きつける。そのステージを縦横無尽に駆け回る兄弟を筆頭に、彼らの両親や眠りの精・露の精といった登場人物のキャラクタービジュアルも非常にユニークでカラフル。特に男性ソリストが演じる魔女の網タイツ姿や衣装の変化に着目したい。ドイツの作曲家、エンゲルベルト・フンパーディンクが手がけた優美な音楽を奏でるオーケストラは、角田鋼亮の指揮による新日本フィルハーモニー交響楽団だ。公演は6月15日(土)・16(日)に東京・日生劇場にて。チケット発売中。取材・文:岡山朋代
2019年06月10日7月に東京・品川クラブeXにて舞台化される大人気乙女ゲームシリーズ「Starry☆Sky on STAGE」の追加公演が決定した。【チケット情報はこちら】「Starry☆Sky」はhoneybeeが贈るドラマCD、乙女ゲームなどからなる女性向けメディアミックス作品シリーズ。天文に関する知識を教える『星月学園』(せいげつがくえん)を舞台に、唯一の女子生徒が主人公となり、十三星座の性格特徴を持つ男性キャラクター達との恋愛を描く作品。 舞台の脚本は、様々なドラマCDやゲームシナリオも手掛け、劇作家でもあり脚本家でもある錦織伊代。演出は、『A3!』シリーズや『機動戦士ガンダム00-破壊による再生-』など、数多くの舞台を手掛ける松崎史也が務める。追加公演は7月11日(木)14時の回が決定。 追加公演のチケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあでは抽選先行を本日6月10日(月)18時より開始。(C)Arithmetic / (C)『Starry☆Sky on STAGE』製作委員会
2019年06月10日六月花形新派公演『夜の蝶』が6月6日より三越劇場で開幕した。昭和30年代、銀座で人気を二分していた実在のクラブのマダムをモデルに描いた本作。新派の女方・河合雪之丞に対し、現代演劇の女方である篠井英介が新派に初参加して、華やかな世界の裏にある意地の張り合いを舞台上で繰り広げる。出演する雪之丞と篠井に公演の見どころや意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】原作は1957年に発表された川口松太郎の小説で、同年7月映画化。同年10月には花柳章太郎と初代水谷八重子により舞台化され、さらに坂東玉三郎と当代水谷八重子によって再演された。今回の公演では、銀座随一の高級クラブ“リスボン”のマダムである葉子を雪之丞が、京都で舞妓あがりのお菊を篠井がそれぞれ演じ、ふたりの女方対決が見どころとなっている。雪之丞は「せっかく女方同士でやるのだから、女同士のバトルをしっかりご覧いただきたい。これまでの『夜の蝶』とは少しニュアンスが違う作品に仕上がったと思う」と話す。一方の篠井は、今回が新派初参加。「100年以上の歴史があり、日本の郷愁を誘う芝居を作り続けてきた新派。若い頃から憧れを持って観てきたので、本公演に呼ばれた時は、ちょっと怖かった。歴史と格式ある劇団に飛び込むというのはなかなか勇気のいることなので」と思いを語りつつ、「雪之丞さんや(喜多村)緑郎さんとご一緒なら助けてもらえるかなと甘えた気持ちがあった」とも。本作の見どころについては「女の戦いといっても殴り合うわけではなく、独特の皮肉や嫌味から火花が見えるところが面白い。ネタバレになるので詳しくは言えないが、映画とはまた違う、素敵なエンディングを迎える」と教えてくれた。篠井の女方としての魅力について、雪之丞は「花組芝居や翻訳劇で女方をされていることは存じ上げていた。実は公演前から、篠井さんは新派に向いているのではないかなと思っていた。日本舞踊の基礎もあるし、現代的な要素もお持ちなので。一緒に稽古をして、私の目に狂いはなかったなと思う」と話した。それに対して篠井は「そういう風にご覧になってくださっていたなら、本当に幸せ。うれしい理解者であられてくださったなと思う」と照れ、「雪之丞さんは粋で洒落ていて格好いい。葉子というこれぞ新派の女方が演じるべきお役を演じられる姿を、自分が出ていないところでは見惚れています」と返していた。ほかに喜多村緑郎、瀬戸摩純、山村紅葉らが出演する。公演は28日(金)まで。10日(月)と18日(火)の公演終了後にアフタートークあり。チケット発売中。文・取材:五月女菜穂
2019年06月07日「錆色のアーマ」 -繋ぐ- が、6月6日に開幕。佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE)と増田俊樹を中心に、乱世の時代に天下統一を夢見た男達を描くオリジナル作品だ。世界初“逆2.5次元舞台”として、舞台上演から漫画など他のメディアに展開していく。会見ではついにアニメ化すること、声優はふたりが自分の役をつとめることが発表され、「自分たちが原作となる!」と盛り上がった。【チケット情報はこちら】今作は続編だが、前作を観ていなくても楽しめる。前回、本能寺の変で織田信長(増田)は炎に包まれた……はずだった。そこで人ならざる影に出会った信長のことなど知る由もなく、最強の傭兵集団『雑賀衆』の孫一(佐藤)らは本能寺より帰還。「信長の死」の噂が広まるなか、陰陽師・賀茂在昌(丘山晴己)にそそのかされた羽柴秀吉が、病弱な息子・秀勝(玉城裕規)の命を繋ぐためアーマと孫一を手に入れようとする……。「前作はわかりやすくエンタメ。今回はそれぞれ自分の役をいちから考えて、ひとりの人間を描いている」(佐藤)。「なぜ闘うのか、なぜいがみ合うのか、なぜ手をとり合うのか」(増田)。その言葉どおり、雑賀衆のメンバー5名(荒木健太朗、永田崇人、平田裕一郎、章平、神里優希)それぞれの過去や大切にしているものが浮かび上がる。ある者は仲間のため、ある者は家族のため、親友のため、故郷のため……。生き様や深いドラマを彩るのに、新キャストらの存在感が大きい。単なる敵味方として対立するのではなく、それぞれに事情があることで、矛盾や苦悩がうまれる。雑賀衆らの国をまとめる藤白(石渡真修)は、孫一にライバル心を燃やす。茨木童子(佐藤永典)は雑賀衆のひとりと因縁がありそうだ。その兄・酒呑童子(田中しげ美)は闘うことが異様に好きでたまらない。今回、雑賀衆の前に立ちふさがる陰陽師・賀茂在昌(丘山)は優雅で繊細な振る舞いをし、利己的な考えの美学が際立つ。そして、孫一と奇妙な関係を築いていく秀勝(玉城)は、病弱だが才能あふれた若者。幅広い表情を見せる玉城の集中力が、物語をより深く、悲しく、美しく紡いでいく。演出・上演台本の元吉康泰は今作について「まだ見ぬ地平のどこまでのびていくか、とやってきた。前作を観た方は驚かれるんじゃないか」と自信を見せた。ダイナミックな殺陣、アクション、歌、ダンスなど興奮盛りだくさんの2時間半(休憩あり)。22日(土)23日(日)に愛知、27日(木)から30日(日)まで大阪にて上演。取材:河野桃子※「錆色のアーマ」の【錆】の字「つくり」下部分は【円】が正式表記です。
2019年06月07日企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-が日本科学未来館(東京・お台場)で開幕。2005年「愛・地球博」で700万人が熱狂した「ユカギルマンモス」をはじめ、近年ロシア・サハ共和国の永久凍土から発掘された数々の貴重な動物たちの冷凍標本を世界初公開する史上最大規模の「マンモス展」。【チケット情報はこちら】約4,000年前に絶滅したと言われている大型哺乳類のマンモス。「ユカギルマンモス」の頭部をはじめ、世界初公開となる「ケナガマンモス」の鼻と皮膚も冷凍標本として展示。本企画展では、その貴重な冷凍標本の展示を、古生物学や生命科学などのさまざまな角度から見つめ、絶滅したマンモスの実像に、過去・現在・未来という視点で迫る、前例のない大きなスケールの展覧会。また、こちらも世界初公開となる仔ウマ「フジ」、「ユカギルバイソン」、「ライチョウ」、「仔イヌ」などの古生物の冷凍標本も展示。これらは通常の化石などと違い、冷凍状態で出土したため、生前の様子を生々しく残しているのが特徴。これらの標本を間近で観察することができる。展示構成監修を担当する、いとうせいこう(作家・クリエイター)は「地球温暖化で永久凍土から古生物が出てきつつある。私もシベリアへ取材に行ったが、数万年の時を経たとは信じがたいものばかりだった。今回なんと日本でそれらを見ることができる」と語った。近畿大学の「マンモス復活プロジェクト」を通して最先端生命科学の「今」と「未来」をナビゲートし、マンモスの「細胞核」を採取する上で直面した困難や、マンモスの細胞核が生命活動の兆候をみせたという発見など最新研究の紹介も本展のもうひとつの見どころ。音声ガイドナビゲーター(通常版)には、TVアニメ『進撃の巨人』(エレン・イェーガー)などで人気を博す、声優の梶裕貴。ジュニア版には、透き通る歌声で歌手としても活躍の場を広げている声優の東山奈央がご案内。企画展「マンモス展」は11月4日(月・休)まで開催中。チケットぴあでは当日券を発売中。好評につき人気のクリエーター「ヨッシースタンプ」と特別コラボしたオリジナルキーホルダー、メモ帳がセットになったチケットもチケットぴあ限定で発売中。予定枚数に達し次第販売終了。
2019年06月07日宝塚歌劇団雪組公演のかんぽ生命 ドリームシアター 幕末ロマン『壬生義士伝』、かんぽ生命 ドリームシアターダイナミック・ショー『Music Revolution!』が5月31日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。宝塚歌劇雪組 かんぽ生命ドリームシアター 幕末ロマン『壬生義士伝』/かんぽ生命ドリームシアター ダイナミック・ショー『Music Revolution!』チケット情報浅田次郎のベストセラー小説を原作に、映画化やドラマ化もされてきた『壬生義士伝』。幕末の動乱期を舞台に、奥州盛岡、南部藩の足軽の子として生まれた下級武士、吉村貫一郎の生き様を描いた物語だ。朴訥な人柄でありながらも北辰一刀流免許皆伝の腕前を持つ貫一郎は、貧困にあえぐ家族を救うため、妻子を盛岡に残して脱藩し、新選組隊士となる。危険な任務もいとわず人を斬り続けるが、新選組は鳥羽伏見の戦いで敗走。深手を負った貫一郎は帰藩を請うべく大坂の南部藩蔵屋敷へと向かうが、そこにいたのは、蔵屋敷差配役となった竹馬の友・大野次郎右衛門だった…。近藤勇、土方歳三、斎藤一、沖田総司ら、新選組の名だたる隊士が一目置いた吉村貫一郎。剣士としての腕はありながらも、彼らのように決して圧倒的な存在感や華があるような人物ではなく、むしろ控え目だ。しかし家族のことを第一に考え、“守銭奴”と言われながらも、妻子に仕送りをするために人を斬り、いつか必ず故郷に帰ろうという思いで生きている真っ直ぐな男。そんな彼の生き様をトップスター望海風斗が抑えた演技で繊細に表現して魅せ、観る者の胸をぐっと締め付ける。トップ娘役・真彩希帆は、盛岡で辛い環境にありながらも子どもたちと共に強く生きる貫一郎の妻しづと、愛らしく、貫一郎に思いを寄せる京の両替商・鍵屋の娘みよの二役を好演。大野次郎右衛門役の彩風咲奈や、土方歳三役の彩凪翔、斎藤一役の朝美絢らも存在感たっぷりに演じている。専科から出演の凪七瑠海は、大日本帝国陸軍・軍医総監の松本良順役。新選組の主治医であったことから、当時の彼らの状況を回想しながら、狂言回しとして落ち着いた演技で舞台の空気を締めている。第2幕のショー『Music Revolution!』は、ロックからはじまり、ジャズ、ラテン、ポップス、クラシックなど、さまざまなジャンルの音楽を使い、ダイナミックに繰り広げられる。男役の黒燕尾の群舞やしっとりとしたデュエットなど、緩急ある展開で楽しませてくれる。公演は7月8日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、7月26日(金)から9月1日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは6月30日(日)一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2019年06月07日石井一孝、藤岡正明、彩吹真央が出演するミュージカル『SMOKE』が、6月6日、東京芸術劇場 シアターウエストで開幕した。昨年日本初演され、その濃密な世界観と美しい音楽に多くの中毒者が生まれた作品。大作ミュージカル常連の実力派3名で贈る今バージョンはファンの間では“大人SMOKE”と呼ばれているようで、彼らならではの力強く美しいハーモニーと、繊細かつ熱い芝居で、劇場をどこか浮遊感のある不思議な色合いに染め上げた。チケット情報はこちら作品は、20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人、李箱(イ・サン)の遺した詩と彼の人生にインスパイアされた内容で、超(チョ/石井)と海(ヘ/藤岡)が、三越デパートの令嬢だという紅(ホン/彩吹)を誘拐してくるところから始まる。このサスペンスフルな誘拐劇をハラハラした気持ちで見つめていると、物語は予想もつかない方向へ。彼らは一体何者なのか? 何が目的なのか? ドラマチックな展開を見守るうちに観客は、結核をわずらった後日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で亡くなった李箱本人の心の葛藤を旅していくことになる。文学的で、難解と言えばそうかもしれない。だが、3人の熱い芝居が難解さを感じさせず、力強く物語を引っ張っていく。強さの奥に弱さを隠す石井の超の感情の触れ幅。14歳のまま時が止まっている海を演じる藤岡の、ピュアさと恐れの表現。優しげだがそれだけではない、彩吹扮する紅のミステリアスさ。そして何と言っても、音楽が良い。ミュージカル界屈指の歌唱力を持つ3人だ。パワフルな石井の歌声、硬軟自在な藤岡の歌声、優しさと色気がある彩吹の歌声。“上手い”だけではなく、声自体にドラマ性を込められる3人の歌が、メロディアスな楽曲をさらに輝かせる。たった3人の出演者だが、これほど贅沢なミュージカルはそうはない、と思える質の高さだった。開幕に際し、キャストはそれぞれ「僕ら3人で精一杯、李箱という人の人生、作品世界を表現できたら」(藤岡)、「この作品の魅力は…、何を言ってもネタバレになるということ。見どころは3人の呼吸。3人の呼吸が一糸乱れないところと大いに乱れるところ、その振幅が魅力」(石井)、「答えを突き詰めすぎると『SMOKE』らしさを失ってしまう。最終的にカンパニー全体でその塩梅を調整しながら今日に至っています」(彩吹)とコメント。このコメントからも、煙を掴むような、ひと筋縄ではいかない作品の魅力が伝わるのでは。公演は6月16日(日)まで、同劇場にて。なお7月25日(木)から8月28日(日)にかけて浅草九劇にて、昨年のオリジナルキャストを中心としたバージョンも上演される。
2019年06月07日秦建日子のベストセラー小説「刑事 雪平夏見シリーズ」を初舞台化。主人公の雪平夏見役に篠田麻里子を迎え、好評を博した第1弾『アンフェアな月』に続き、第2弾『殺してもいい命』が上演される。そこで雪平の相棒、安藤一之役として初参加する松田凌と、雪平の元夫・佐藤和夫役を続投する中村優一に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本シリーズの魅力としてまず中村が挙げたのは、「女性がキーになっている」ということ。雪平はもちろん、雪平の娘の美央、事件に関わる女性など、「男性の秦さんがあれだけ女性の心情を描けるのが本当にすごい」と驚く。その中でふたりが演じる安藤、佐藤についてそれぞれ聞くと、「それもやっぱり雪平にとっての男性、ですよね」と松田。「優一くんの言うように女性がキーになっているこの作品の中で、女性の孤独とか憧れとかすべてを背負っているのが雪平夏見。そんな雪平を支えるふたりだってことは間違いなくて…」と語る。さらに松田は「こと安藤に関しては、自分にしか埋められない雪平の穴を見つけたいと思っているというか。そして雪平が唯一ホッと出来る場所でもあるのかな」と自らの役をこう捉える。すると中村は、「前回までは佐藤も確かにそうだったんですが、最終的に佐藤は支えられなかった人間なんですよね。今回はその佐藤が殺されたところから物語が始まるので、わかりやすく言えば雪平の守護霊、みたいな存在だと思います」といたずらっぽく笑った。そんな雪平演じる篠田について中村は、「すごく努力される方」とひと言。松田も「芯が強くて、全部を背負える人。そこは雪平に重なるのかもしれないですけど」と全幅の信頼を寄せる。さらに中村は「それで言うと篠田さん自身、雪平に近い“S”っぽさを感じるんです。僕はMなのでちょうどいいんですけど」とニヤリ。そんな意外なところにも、役に通じる部分があるようだ。松田と中村の本格的な共演は今回が初。中村は「すごく真面目っていうのがベースにありつつ、絶対にヘンな人(笑)」と、松田について表現。さらに「でもそれがすごく魅力的なんです」と続ける。一方、松田は中村について「ミルクティーみたいな人」と表現。それは中村の品のよさゆえとのことだが、「やっぱりヘンでしょ?」と中村のツッコミが。すると松田は笑いつつ、「僕は優一くんから学び取ることしかないので、本番終わるまでいろんなものを吸収させてもらえたらと思います」と言うと、「僕もまったく同じです」と中村も続いた。公演は6月21日(金)より東京・サンシャイン劇場にて開幕。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年06月07日日本ミュージカル界屈指の人気作『エリザベート』の2019年シーズンが、いよいよ6月7日(金)に開幕する。初日に先駆け6日、出演する花總まり、愛希れいか、井上芳雄、古川雄大、山崎育三郎、成河が意気込みを語った。チケット情報はこちら19世紀末のウィーン、皇帝フランツ・ヨーゼフに嫁いだ美貌の皇后エリザベートを主人公にした物語。実在した皇后の波乱万丈な人生を、エリザベートに惹かれていく黄泉の帝王トート(死)という架空の存在を絡め、美しい音楽に乗せ描いていくミュージカルだ。日本では宝塚歌劇団版と、“東宝版”と呼ばれる東宝製作版プロダクションの2バージョンが繰り返し上演されている。今回の東宝版は2016年以来、約3年ぶりの上演。メインキャストも新しい顔ぶれが加わった。タイトルロールであるエリザベートを演じるのは、東宝版には3期連続出演となるだけでなく、1996年の宝塚版初演で同役を演じたオリジナルキャストである花總と、昨年宝塚歌劇団を卒業し、今回東宝版『エリザベート』には初出演となる愛希。ただ愛希も2018年の宝塚月組公演で同役を演じた経験がある。花總は「日本初演以来、ものすごく長くお客さまに愛されている作品。それを受け継ぎつつ、やるキャストによって色々な色に作品を変えることができたらいいなと思って毎回みんなで頑張っています。今回もたくさん愛していただけたら」と心境を。愛希は花總と「同じ時に同じ役をさせてもらうということに感動」と語り、「新しく作品に入らせていただきますが、もっと(作品を)深めて、先に先にいけたら」と意気込んだ。エリザベートと愛憎を繰り広げるトート役は、こちらも東宝版には3期連続出演の井上と、前回公演までは皇太子ルドルフを演じ、今回トート役初挑戦となる古川。ミュージカル界のプリンスと呼ばれる井上は、2000年の東宝版初演のルドルフ役でデビューをしているが、奇しくもこの日がデビュー記念日。「たまたま19年前の今日が初日だった。この仕事を19年も続けられて嬉しい(笑)。『エリザベート』は当時も人気作品でしたが、どんどん大きな作品になったんだなとひしひしと感じます」と話す。古川は「2012年にルドルフ役を演じ、今回で作品には4度目の出演ですが、いま2012年以上に緊張しています。ただ当時は感じられなかった“楽しみ”という気持ちも今はある。トートのことだけを考え、色々なことに挑戦していく機会にしていきたい」と語った。エリザベート暗殺犯・ルキーニは山崎、成河のダブルキャスト。「音楽面でも色々と変更が加えられている。作品を見慣れたお客さまたちも新しい重厚な世界を楽しんでいただけると思う」(成河)、「『エリザベート』は時代ごとに変化していくところも魅力」(山崎)とそれぞれアピールした。公演は6月7日(金)から8月26日(月)まで、東京・帝国劇場にて。
2019年06月07日乙女ゲームシリーズ『Starry☆Sky』が誕生10周年を迎えて舞台化され、2019年7月に品川プリンスホテル クラブeX(東京都港区)にて上演される。七海哉太役を演じる田中尚輝と、東月錫也役を演じる國島直希に本作への意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】『Starry☆Sky』はドラマCDや乙女ゲームなどからなる女性向けメディアミックス作品シリーズ。天文に関する知識を教える「星月学園」を舞台に、唯一の女子生徒が主人公となり、十三星座の性格特徴を持つ男性キャラクターたちとの恋愛を描く作品だ。本作は、原作シリーズに倣い、公演日によってエンディングが変わるという。田中は「日によってエンディングが違うと、毎回新鮮な気持ちで芝居ができるし、楽しい」と話し、國島は「どういう風になるのか分からない部分も多いけれど、何度も見られるので、お客様にも楽しんでいただけると思う」。初共演となる田中と國島。お互いの第1印象について、田中は「素から優しそうなオーラが漂っていた」、國島は「(実際の年齢はひとつ下だが)年上だと思っていた。すごくしっかりしている」と話す。“2.5次元”の舞台に初挑戦する國島は「最初は不安が大きく、セリフや動きも2次元だから成立するのかな、本当に整合性がとれるのかなと心配した。でも、この衣装やカツラを身につけて、これなら受け入れてもらえるかもしれないと思って」と率直な思いを話す。アニメが好きで100作品以上鑑賞してきたという國島は「アニメ好きという点では誰にも負けないと思う。『Starry☆Sky』が好きな方も納得してくださるよう、自分ならではのことができたらいいなと思っています」。一方、“2.5次元”の舞台出演経験も多い田中は「毎回どうキャラクターと寄り添うか、とても悩む。2.5次元舞台の魅力は、ゲームやアニメでは見えなかったキャラクターの関係性などを生で見られること。原作の裏で俺たちはこうやって時間を生きてきたということを表現できるのが素敵だと思う」と語ってくれた。そして、「たくさんの方が愛している作品なので、その期待を上回るような作品にしたい」と思いを述べた。公演は7月10日(水)から15日(月)までの全10公演。脚本・錦織伊代、演出・松崎史也。出演は田中と國島のほか、糸川耀士郎、越智友己、古谷大和、橘りょう、青木一馬、輝山立、丸山ナオ、杉江優篤、高本学、桜庭大翔、榊原徹士、竹井未来望、阿瀬川健太、佐藤和斗、瑞野史人、高橋凌。チケットぴあでは現在先行先着販売を実施中。チケット一般発売は6月8日(土)10時より。取材・文:五月女菜穂
2019年06月07日11月4日(月・祝)に東京・日本青年館ホールにて舞台「俺たちマジ校デストロイ」のスペシャルライブが開催されることが決定した。人気コミックが原作の舞台「俺たちマジ校デストロイ」は谷水力、小南光司、神永圭佑、横井翔二郎など人気のキャストが集結。STORY&LIVEの2部構成で今年の3月に上演され、大盛況のまま終演した。同公演の劇中で披露した楽曲の中毒性が高く、リピーターが続出、公演後ももう一度あの楽曲を聴きたい!というファンの要望が多かったため、このたびスペシャルライブの開催が決定。劇中では客席と一体感のあるコール&レスポンスで盛り上がった『マージナルデイズ・デストロイ!』や『MAGIC CALL!!』のほか、ブンブン!のコールで盛り上がること間違いなしのトモ(谷水力)×ニーナ(野口稜介)×メグ(熊谷魁人) によるユニット曲『Boom Boom Bomber!』をはじめ、日替わりで披露されたユニット楽曲を含む全8曲と、ファン待望の新曲も披露される予定。同公演の最速先行シリアルコードは、7月26日(金)にリリースされる、舞台「俺たちマジ校デストロイ」Blu-ray&DVDの初回生産特典に封入されている。■マジステLIVE 2019「NEO★FES」11月4日(月・祝)【昼の部】開場15:30/開演16:00【夜の部】開場18:30/開演19:00会場:日本青年館ホール(東京都)(C)Marumero Tanaka/KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ
2019年06月06日いまや日本の夏の風物詩となっているミュージカル『ピーターパン』。6月4日、10代目ピーターパンを務める吉柳咲良、22代目フック船長を演じるEXILE NESMITHらが登壇し、製作発表会見が行われた。【チケット情報はこちら】1981年に榊原郁恵がピーターパンを演じた日本初演から、今年で39年目。2017年に13歳の新人にしてピーターパンに抜擢された吉柳咲良も、今回で3度目の主演となる。「1年目のときは初舞台で、何もわからないままガムシャラに突き進んでいっただけだった」と振り返りながら、「今年は3年目。ダンスや歌、フライングの細かいところまで目を向けられるようになってきたなと思っていますし、ピーターパンに対する思いも深まってきた。今年で15歳になり、1年目の時よりも大人になっていますが、子ども心を忘れずに、ピーターパンとしての存在感を舞台で出せるように頑張りたい」と意気込みを語った。ピーターパンと戦うフック船長は、EXILE NESMITH。会見ではすでにフック船長としての迫力ある扮装姿を披露したが、本格的なミュージカルはこれが初挑戦。「以前からずっとチャレンジしたいと思っていたことが、今回、素晴らしい皆さまに囲まれて実現できることを嬉しく思います。ミックスの自分がこういう役をやることにも意義があるし、LDHの後輩たちにもこういう場所があるんだということを示せるのかなと思っています。自分なりにフック船長をやらせていただいて、(この先に)繋いでいきたい」とこちらも意気込み十分だった。演出を手掛けるのは、近年ヒット作を連発し、今年1月にはロンドンで演出家デビューも果たした藤田俊太郎。「0歳児から見ることのできるこの作品は、たくさんの“初めてミュージカルを観るお客さま”がご観劇なさいます。お客さまがこの作品を観たことで、これから一生ミュージカルを見ていきたいと思うのか、責任は重い。そう思っていただけるような作品を作り続けたい」と熱く話す。共演はほかに河西智美、宮澤佐江、入絵加奈子、久保田磨希ら。昨年春から芸能活動を休止していた宮澤はこれが復帰作となるが「1年分溜めたパワーをステージにぶつけたい」と語っていた。公演は7月21日(日)から28日(日)まで彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、8月2日(金)から5日(月)までカルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)ホールほか、全国各地で上演される。チケットは発売中。
2019年06月06日カナダを代表するチルポップバンドMEN I TRUST(メン・アイ・トラスト)の来日公演が10月10日(木)東京・渋谷WWWXにて開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】MEN I TRUSTは、ドラゴス、ジェシー、紅一点エマの3人組のバンド。結成後、立て続けにリリースされたシングルは世界中のプレスからも高い評価を集め、続いてリリースされた『Tailwhip』は発表から僅か2ヶ月でSpotifyでの再生回数が200万回超えを記録。米の人気音楽ブログ「Gorilla vs Bear」では「完璧なポップ・ソング」と評され2017年のNO.1ソングにも選出され注目バンドとなった。世界中のインディ・ファンから絶賛される彼らは、日本国内でもコーネリアスがインタビューでお気に入りのバンドとして名前を挙げるなど話題を集めている。2018年にはRALLYE LABELより日本限定のコンピレーション・アルバム『Tailwhip』をリリース。今年に入り、2曲の新曲を立て続けにリリースし、アメリカのコーチェラ・フェスティバル や スペインのプリマヴェーラ・サウンド・フェスティバルにも初出演するなど、その勢いはますます加速している。チケットの一般発売に先駆けて、チケットぴあでは主催者先行を実施中。受付は6月10日(月)午後11時59分まで。■MEN I TRUST(メン・アイ・トラスト)10月10日(木)渋谷 WWW X(東京都)
2019年06月06日ワハハ本舗の“歌姫”こと梅垣義明が、昨年に引き続き単独公演を行う。その名も『梅垣義明60 還暦記念リサイタル!』。60歳を迎えた翌日から幕を開けるステージの詳細を掘り下げるべく、梅垣のもとに向かった。【チケット情報はこちら】シャンソン・ポップスといった定番曲の生歌に、過剰な“客席サービス”を盛り込むショーで知られる梅垣。越路吹雪がカバーした『ろくでなし』を歌いながら鼻から豆を飛ばすパフォーマンスが特に有名だ。しかし、今回のサブタイトルは『本物のシャンソンが歌える年になりました』。おなじみのネタを封印して美声のみを響かせるのか? そう尋ねると「年を重ねないとシャンソンは歌えない、みたいなステレオタイプへの皮肉」と笑う。そんな舞台を30年ほど務めてきた梅垣には、今や280近いネタが。この還暦記念リサイタルでは「昨年のベスト版で披露しなかったステージを届ける」と意気込み、「去年ご覧になった方も楽しめる内容」と予告。特に大阪では日ごとにネタを変え、東京では新宿コマ劇場でしかやったことのないネタを展開するという。還暦記念は演出家の変更にもおよび、今回は監修にまわった喰始に代わってワハハ本舗の設立メンバー・すずまさが登板。美空ひばり『悲しい酒』を歌いながらオムツに酒を注ぐ……といった“1曲あたりひとつのアイディア”とMCの繰り返しだった従来の構成を大胆に翻し、「後半戦はメドレーを投入してノンストップで歌う“波”を起こし、喋りなしで一気に突っ走る演出を模索しています」と構想を明かした。ピアニスト・田中大介とのセッションも予定されている。客席サービスに関しても、来場者全員に女性用パンティを配布して被らせた過去を引き合いに出しながら「開演の前後にも“非日常”の空間をつくることが僕の仕事」と語り、今回も同じような取り組みを行うことを匂わせた。どんなアイテムですか? と身を乗り出した筆者を制するように「言いませんよ!」と口を閉ざしながらも、梅垣は「ちゃんと剃ってありますから」と脇の下をチラ見せ。カメラの撮影を受け入れた。どのようなパフォーマンスが行われるのか、ぜひ会場で確認してほしい。公演は7月13日(土)から15日(月・祝)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて。その後、19日(金)に東京・山野ホール、27日(土)と28日(日)に宮城・誰も知らない劇場、 8月23日(金)に愛知・ダイアモンドホールと巡演する。チケット発売中。取材・文:岡山朋代
2019年06月06日7月13日(土)から9月29日(日)まで、Bunkamuraザ・ミュージアム(東京都渋谷区・東急本店横)にて展覧会「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」が開催される。オフィシャルサポーターに就任した俳優・千葉雄大と評論家・山田五郎による会見が行われた。【チケット情報はこちら】「ベル・エポック」時代とも称される、1910年代のパリで活躍したグラフィックデザイナー、アルフォンス・ミュシャ。彼はアール・ヌーヴォーを代表する芸術家のひとりで、「線の魔術」ともいえる繊細で華やかな作品、特に芸術性の高いポスターが有名だ。同展では、没後80年経った今なお世界中の人々を魅了し続けるグラフィック作品群を紹介。ミュシャに大きく影響を受けたアーティストの作品などと合わせて、およそ250点が展示される。注目は、ミュシャが20代の頃に描いた貴重なイラストや、本人がコレクションしていた書物・工芸品などの展示。彼がポスター作品で一世を風靡するまでの足跡をたどっていく。また、ミュシャに影響を受けたアーティストたちによる作品、例えば1960~1970年代にアメリカやイギリスで発表されたレコード・ジャケットやロック・ポスター、日本の文芸誌の表紙などからは、その影響力の強さが伺える。オフィシャルサポーターとともに音声ガイドも務める千葉雄大は、「光栄なのと同時に、責任を感じています。今回は趣向を凝らしてミュシャに扮して語りました。展覧会に訪れた方に、より作品を知ってもらえるように頑張ります」と意気込みを語った。同じくオフィシャルサポーターの山田五郎は「今までのミュシャ展との違いは、1960~1970年代のアメリカ西海岸の音楽シーンや、日本の少女漫画といったほかの時代、ほかのメディアにミュシャが与えた影響をフィーチャーしているところ。新しい発見があります」と同展ならではの見どころを紹介した。ミュシャ作品で気になるものは何か、という質問に千葉は「《椿姫》。繊細さが目に留まりました。指の先までポーズが美しいですね」と回答。山田は「デビュー作の《ジスモンダ》。パリのアール・ヌーヴォーと、チェコ出身のミュシャらしい東ヨーロッパの装飾センスが融合した作品で、ミュシャのすべてが詰まっている」とその魅力を熱く語った。チケットぴあでは、当日券より200円お得な前売チケットを販売中。7月1日(月)に東京・オーチャードホールで開催される「みんなのミュシャ 開催記念 読売日本交響楽団プレミアム・コンサート」のチケットも販売されている。どちらもお見逃しなく。取材・文:松﨑 優美子
2019年06月06日アイドルグループ「GANG PARADE」(以下ギャンパレ)を主演に、彼女たちの楽曲でミュージカルを!劇団旗揚げ10周年を迎えた根本宗子が、そんな熱い企画でパルコ・プロデュースの舞台に初登場する。もともとギャンパレのファンで彼女たちを知り尽くした根本はどんな世界を生み出そうとしているのか。次世代の演劇界を担う作・演出家に聞いた。【チケット情報はこちら】「みんなの遊び場 」をキャッチフレーズにし、ファンを「遊び人」と呼んでいるギャンパレ。その精神を魅力に感じた根本は、そこから発想を膨らませて、今回の『プレイハウス』を作ろうとしている。始まりは、「ギャンパレで遊び場を表現しようと思ったときに、こんなにたくさんの人数がいるグループとお芝居が作れる機会もないので、バーレスクっぽいものがやってみたいなと思った」ことだったと語る根本。そこから、近未来の新宿歌舞伎町を舞台にした、“歌舞伎町プレイハウス”にいる10人の謎めいた風俗嬢の物語が立ち上がっていった。そこで描くのは、「普通の作家はここまで書かないだろうというところまで書くのが、自分の芝居の色だと思っている」という根本だから見せられる「それぞれの女の子の切実な思い」だ。しかもそれが、ギャンパレの楽曲のカッコよさを活かしながら歌って踊って描かれる。「私の芝居は基本的に、何を思っているかっていうことを全員がものすごくしゃべるんですけど、歌ったほうが伝わることも大いにあって、音楽は自分の演劇を広げてくれるなと思っているんです」。また、もともとある楽曲を使いながらも、「無理やりストーリーにした感がまったくないように(笑)、かなり考えていますし、そうならないような楽曲をギャンパレは歌っているので。ストーリーと自然につながっていくのをぜひ楽しみにしていただければ」と強調する。ギャンパレが作り出す世界でうごめく人物には、男性主演として、朝ドラ『ひよっこ』で一躍注目を集めた磯村勇斗が登場。磯村を取り囲むギャンパレの姿はまたカッコよさを増すだろう。「彼女たちはパフォーマーとしての意識が高いので一緒に作っていくことが楽しみですし。今回は彼女たちにエモーショナルなものを求めていて、そこは役者が本業じゃない彼女たちだからこそ、技術ではなく熱量で出せるものがあると期待しています」。根本とギャンパレの魅力がふんだんに盛り込まれるミュージカル。面白いことになりそうだ。公演は8月25日(日)から9月1日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演。チケットは現在、チケットぴあにて抽選先行プレリザーブを受付中。取材・文:大内弓子
2019年06月05日再々演となる、THE CONVOY SHOW vol.37『星屑バンプ』。歌、ダンス、タップのパフォーマンスと心躍る物語が人気の本作に出演する、今村ねずみ、瀬下尚人、トクナガクニハル 、本田礼生、伊藤壮太郎、加藤良輔、バーンズ勇気の7名が登場。作品愛と互いへのリスペクトにあふれた彼らの声をここにお届け!【チケット情報はこちら】「今回、再々演できることがすごく嬉しい。毎回、キャストが異なるのでそれぞれにちがう作品になっているし、全員が対等な関係でいられて、好きだ!という熱を出せることがとても楽しい」(瀬下)「常に新作のつもりで演っているので、僕は『星屑NEWバンプ』って呼んでます(笑)。今回はトクちゃん(トクナガクニハル)と勇気(バーンズ勇気)が入ってくれて、より新たな作品になります」(今村)「またできるんだとガッツポーズしました!」(本田)「演者としても好きな作品なので、またお届けできるのが嬉しい」(伊藤)「前回は初参加で毎日、必死過ぎました。だから、もう一回、挑戦できることが驚きで楽しみでもあります」(加藤)前作からの出演者が喜びを語る一方で、初参加の出演者も意気込みを明かす。「1度はこの道を離れたこととか台本を読んで自分と重なる部分がいっぱいありました。ジャズダンス、タップダンスは初の挑戦なのでわくわくしています」(バーンズ)「54歳新人のトクナガです(一同笑い)。この作品は誰もが共感できて、大げさでなく人生のバイブルのような物語なので、出演してよかったと実感したいです」(トクナガ)年齢もキャリアもばらばら。そこで、後輩から見た先輩たちの印象をたずねると、すかさず今村たちが「ちょうだい、ちょうだい!」「いいこと言ってね!」と反応、笑いが起こる。実にすてきなカンパニーだ。「皆さんは僕にとってのヒーローで理想です。カッコイイ姿もボロボロの姿も全部、すごく憧れます」(本田)「ファミリーのような感覚。厳しいことも言われますがとてもリラックスできる。そんな環境の中で、毎日必死について行っています」(バーンズ)「毎日、遊びを習っている感じがしています。本気で遊んでいることでなにかが生まれている、その姿を見せてもらっているのがすごい!」(伊藤)「常に全力で楽しむ姿がとにかくすてきで、おもしろくて……うーん、言葉が追いつかない……だから、1度、稽古場に来てほしいです!」(加藤)最後にひと言をいただいた。「たくさんの星があるなかで、同じ星を目指そうとする者たちが出会っちゃったのがこの舞台です。一緒にその星を見つめてください」(今村)THE CONVOY SHOW vol.37『星屑バンプ』の東京公演は銀座・博品館劇場にて6月5日(水)から12日(水)まで、名古屋公演はテレピアホールにて6月15日(土)から20日(木)まで上演。
2019年06月05日注目のオペラ公演が6月5日(水)に初日を迎える。東京二期会オペラ劇場のリヒャルト・シュトラウス《サロメ》。直前の舞台稽古を見た。この《サロメ》は1995年にハンブルク州立歌劇場で制作された、鬼才ウィリー・デッカー演出によるプロダクションで、5月下旬からデッカー自身が来日して稽古をつけている。【チケット情報はこちら】幕が開くと、舞台の間口いっぱいに巨大な階段がそびえる。中央に空いた暗い裂け目が、ヨカナーンの囚われている古井戸だ。30数段はある大階段を、歌手たちは上下左右に激しく動き回り、ときにストップモーションのように静止する。ドラマの流れを演者の動きにタイトにリンクさせて表現するのは、デッカー得意の演出手法だ。その階段や衣装はほぼ白とグレーで統一され、剣やヨカナーンの首が乗せられる銀の皿も含めモノトーンの世界。サロメはじめ登場人物の多くがスキンヘッドなのもインパクト大だ(ただし、サロメ以外はおおむね帽子や王冠などを被って隠している)。この日の稽古は6月5日(水)&8日(土)の出演歌手たちによるもの。序曲なしで始まる冒頭、いきなり歌い出すナラボート(大槻孝志)の力強い声や、古井戸から聞こえるヨカナーン(大沼徹)の朗々とした響きに、すでに好調な舞台の予感が漂う。そしてその期待を裏切らない圧巻の存在感を示すのが、いま最も勢いのあるソプラノのひとりである主役サロメの森谷真里だ。彼女にとってこれが初役。広い音域で強靭な声が求められる難役を見事に演じきっていた。ヘロデの今尾滋とヘロディアスの池田香織も、知的なアプローチを聴かせる。そして新常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレ率いる読売日本交響楽団が特筆もの。フランクフルト歌劇場の音楽総監督でもあるヴァイグレが、リヒャルト・シュトラウスの大編成で濃厚なオーケストレーションを、力強く、また官能的に響かせる。オペラ指揮者としての本領発揮といった風情で、音楽の色彩が舞台のモノトーンと対照をなして映える。演出と指揮、歌手、オーケストラがぴったりと噛み合った充実の舞台。実にかっこいい、見ごたえ十分のリヒャルト・シュトラウスだった。東京二期会の《サロメ》は6月5日(水)、6日(木)、8日(土)、9日(日)。上野の東京文化会館で(初日のみ18時30分開演、ほかは14時開演)。(オペラ《サロメ》あらすじ)紀元30年頃のイェルサレムの宮殿。古井戸に幽閉されているヨカナーン(洗礼者ヨハネ)は救世主(つまりイエス)の到来を予言している。その声に魅了された王女サロメは彼を誘惑するが拒絶され、その欲望は徐々に狂気を帯びる。義父のヘロデ王を官能的な踊りで誘惑してヨカナーンの生首を手に入れたサロメは、それを愛撫し口づけをする。その姿を恐れたヘロデ王は兵士たちに娘の処刑を命じる。取材・文:宮本明
2019年06月05日中村雅俊デビュー45周年を記念した『中村雅俊45thアニバーサリー公演』が7月に東京・明治座で上演される。芝居とライブの二部構成となる公演について中村に話を聞いた。【チケット情報はこちら】1974年4月にドラマ『われら青春!』で俳優デビューし、同年7月にはドラマ挿入歌『ふれあい』で歌手デビュー、その日から45周年を迎える感想を中村は「改めて長い間やってきたんだっていう実感……がないんです(笑)」と明かし、「今をどう生きているかが一番!」と、第一線を走り続ける理由を感じるひと言。今回の公演は、中村の両輪である“芝居”と“歌”をそれぞれ披露する二部構成。第一部は鴻上尚史が脚本・演出、鹿目由紀が脚本を手掛け、中村が勝海舟の父・勝小吉を演じる時代劇『勝小吉伝 ~ああわが人生最良の今日~』を上演する。鴻上とは昨年上演された『ローリング・ソング』に続いてのタッグ、共演者は賀来千香子、東啓介、愛加あゆ、山崎銀之丞、田山涼成、寺脇康文と共演経験のあるキャストが多く揃い、中村にとっては安心する座組だという。「若手の東くんと愛加さんは初めてですが、歌がうまいと聞いて、ひょっとすると芝居にも歌が入るのかな?と思っています。俺が第二部で歌だけやるにも関わらずね(笑)。鴻上さんだったらやりそうだなあ。そしたら田山くんなんかは“ちょっと歌わせてくれよ”って飛び入りしてくるかも(笑)」と楽しそうに語った。第二部は中村のLIVE『yes!on the way』。「皆さんの知っている曲を多くやろうかなと思っています」とセットリストも決まっているそうだが、「言えるのは、俺が楽器をたくさんやるってこと。サックス、ピアノ、ギター、ハーモニカと弾きますよ」と中身は開幕までのお楽しみ。さらに7月15日(月・祝)に開催される一夜限りのスペシャルライブには小椋佳、松山千春がスペシャルゲストで参加するなど、アニバーサリーならではの企画も用意されている。「楽しんでもらえると思います。ライブの中で、ファンの皆さんと一緒に“ここまできたね”と思えたらいい。でもここで終わりじゃないのでね。on the way、途中なので!」最後に45年前の自分に声をかけるとしたら?と聞いてみた。「“よかったね、中村くん”かな。いきなりドラマの主役でデビューして、デビュー曲もオリコンで10週間1位だったんですよ。そのときは、これから先でこれ以上の結果は出せないと思った。それで不安だったんだろうね。当時の取材では“八百屋になろうかな”とか言ってるんですよ(笑)。だから45年後もまだやれてるってことで、“よかったね、中村くん”と言いたいです」中村の魅力が詰まった公演は7月6日(土)から7月31日(水)まで東京・明治座にて。チケット発売中。また、7月1日(月)には歌手生活45周年を記念したシングルベスト盤『yes! on the way』を発売する。取材・文:中川實穗
2019年06月05日ニュージーランド出身のシンガー・ソングライター、Aldous Harding(オルダス・ハーディング)の初来日公演が12月15日(日)に東京・渋谷 WWW Xで開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】2014年にセルフ・タイトル『Aldous Harding』でデビューを果たすと、好事家たちの間で瞬く間に注目の的となったオルダス・ハーディング。新代SSWを担う存在として期待と注目を集めている。今年4月26日にはジョン・パリッシュを再び迎えた3rdアルバム『Designer』を発表。彼女の豊かで時代を越えたソングライティングとメランコリックなその歌声は死、誕生、悲しみ、愛情といった人生の核となる部分から描かれる。先行シングル「The Barrel」のシュールで独特の世界観のMVも大きな話題となった。チケットの一般発売に先駆け、チケットぴあでは主催者先行を実施中。受付は6月10日(月)午後11時59分まで。■Aldous Harding12月15日(日)渋谷 WWW X(東京都)
2019年06月05日熱海五郎一座の新橋演舞場シリーズ第6弾『翔べないスペースマンと危険なシナリオ ~ギャグマゲドン mission~』が東京・新橋演舞場で5月31日に開幕、それに先がけ公開舞台稽古と囲み取材が行われ、取材には出演・構成・演出の三宅裕司、出演者の渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之(東と深沢はWキャスト)、今作ゲストの高島礼子と橋本マナミが出席した。【チケット情報はこちら】新橋演舞場シリーズも6作目となる今作は「作家(新橋演舞場シリーズ1作目から手掛けている吉高寿男)も当て書きをしますからね。役者をわかっていればいるほど面白い台詞をつくることができるんです」(三宅)と、変わらぬメンバーで歴史を重ねてきたからこその仕上がりになっているそう。そんな熱海五郎一座の面々について橋本が「皆さん本当に仲良し。その空気感が舞台上にも出ると思います」と語ると、三宅も「特に今作は全員が出ている場面が多い。みんなが順番にガンガン笑わせるし、失敗したらしたで誰かがフォローして、また笑いに持っていける」とチームワークを明かし、「このメンバーじゃなきゃだめです」と笑顔をみせた。日本航空宇宙開発局・通称JASCA(ジャスカ)を舞台にした今作は、「30日後に大きな隕石が日本にぶつかります」という衝撃の発表から始まる物語。「練りに練り込んだ、『え!?』となるストーリーです。爆笑が続いて、橋本さんのセクシーさがあって、高島さんがいい芝居でグッと締める。泣けますよ!」(三宅)という内容だ。稽古について喜劇初挑戦の高島が「毎日が戦い。刺激的でした」と振り返ると、三宅は「この一座の楽しさが本当にわかるのは本番です」とニヤリ。それぞれが濃厚すぎるほど濃厚なキャラクターを炸裂させながらも、どんでん返しに次ぐどんでん返しの展開をしっかりと芝居でみせていく、メリハリのきいた本作。歌、ダンス、アクションも満載で、フライングなど華やかな演出のなか細かなギャグが次々と投下されるギャップに爆笑が巻き起こっていた。三宅が「令和最初の作品。平成ではやらなかった新しいことをたくさんやります。ですが“爆笑の連続で、最後に感動”は間違いないので、前知識を持たずに、ぜひ観に来てください」と語ったように、何も知らずに観るとより楽しめそうな内容。劇場でまさかの結末を楽しんで!『翔べないスペースマンと危険なシナリオ ~ギャグマゲドン mission~』は、6月26日(水)まで東京・新橋演舞場にて上演中。取材・文:中川實穗
2019年06月05日歌舞伎俳優の中村獅童とバーチャルシンガー初音ミクがコラボする「超歌舞伎」が8月、京都・南座に初登場。公演に向けて、出演の中村獅童、澤村國矢が意気込みを語った。「南座新開場記念 八月南座超歌舞伎」チケット情報2016年よりニコニコ超会議で上演を重ねてきた「超歌舞伎」は、NTTによる最新の情報通信技術を用いて行う新たな歌舞伎興行。今回の「八月南座超歌舞伎」は、『超歌舞伎のみかた』、中村獅童と初音ミクによる新作舞踊『お国山三 當世流歌舞伎踊(いまようかぶきおどり)』、今年のニコニコ超会議で上演した『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』を新たな演出でお届けする三本立て公演。またリミテッドバージョンでは『今昔饗宴千本桜』のみを、別配役で上演する。初演より出演している獅童は「歌舞伎を観たことがない若者を振り向かせることが中村獅童の使命と思っておりますので、伝統を守りつつ革新を追求するスタイルはこれからも貫き通したいです。今まで歌舞伎を観たことがないような方々も、いつの間にか“大向う”の掛け声が上手になってきていて。NTTさんにも“電話屋”という屋号ができました(笑)。毎年最後には燃え尽きて、何とも言えない感動が味わえる。南座でもそんなお芝居を作りたいと思っております」と力を込める。同じく初演より獅童、初音ミクの敵役として共演している國矢は「超歌舞伎の1か月間公演は初めてなので、どんな公演になるのか楽しみです。それとともに、リミテッドバージョンでは獅童さんの役を演じますので、獅童さんがお客様を燃え上がらせたあの魂を引き継いでやらなければならないプレッシャーに押し潰されそうですが、全身全霊で臨みたいと思います」と意気込みを語った。初の劇場公演となる今回、獅童に構想を尋ねると「初音ミクさんと宙乗りがしたくて、今ミクさんを説得しているところです。ご本人のお返事待ちです(笑)」とにっこり。通常の歌舞伎公演とは異なる、映像とコラボした歌舞伎ということでの見どころも多い。「回を重ねるごとにデジタルも進化している。ミクさんの踊りもどんどん上達されています(笑)。陰で並々ならぬご努力をされているのを見て、我々も身が引き締まります。また、歌舞伎ならではの色彩美には僕もすごくこだわっていて。日本特有の伝統色や歌舞伎のお化粧法も楽しんでいただければと思います。お客様参加型の演目ですので、歌舞伎を観たことがない若い方はもちろん、いつも南座にお越しいただいているお客様にも一緒に盛り上がっていただけるとうれしいです」。南座新開場記念「八月南座超歌舞伎」は8月2日(金)から26日(月)まで京都・南座にて。6月5日(水)23:59までプリセール受付中。6月6日(木)一般発売。
2019年06月04日ディズニー・ミュージック・グループが送り出す初のアカペラ・グループ「ディカペラ」。2019年夏には全国ツアーがスタートする。初来日した「ディカペラ」に早速インタビューを行なった。【チケット情報はこちら】今回の全国ツアーの見どころや魅力について、「本当に壮大なプロダクションになるんですけれども、30曲以上のディズニーのカタログからの曲を歌ったり、踊ったり、さらには巨大LEDスクリーンに今まで公開されたことのないアニメーションが映し出されます。さらに観客参加型なので、みなさんにもちょっと踊ってもらったり、歌っていただいたり。最後にはディズニーのマジックを心にしっかり留めて帰っていただければと思います。あと、僕たちも日本語で歌ったり話したりします」とベースのジョー・サントーニが語った。続いて、ソプラノのモーガン・キーンが「実はアルバムのレコーディングではクリス・ハートさんに指導をいただいたんですけれども、日本用のボーナストラック5曲を3日間でレコーディングしなればいけないというスケジュールで、リズムや、日本語の母音、子音の発音の仕方の指導の手助けになりました。さらには、日本語のフレーズだったりとかも教えていただいてます」と日本語の勉強法について説明してくれた。最後にバリトンのオーランド・ディクソンが「本当に興奮していて、今すぐにでもツアーを始めたいという気持ちなんですけれども、とにかく家を離れて全く違う環境に来て、そして、そこで受け入れられるっていうのは本当に恵まれてるなあと思いますし、非常に謙虚な気持ちになりますね。この1週間だけでも、インタビューとか受けてるんですけれども、本当に目が回るぐらいの忙しさで、スタッフの皆様からインタビューをしてくださる皆様に至るまで、本当に愛を感じていて、感謝の気持ちとワクワク感が同時にあります」と意気込みを語ってくれた。個々の歌唱力だけではなく、パーソナリティやカリスマ性、そして何よりも歌うことをこよなく愛するベストな7人が送るディズニー・アカペラ・コンサート「ディカペラ」。ボイスパーカッションと緻密なハーモニーで繰り広げられる、今まで聞いたことのないディズニー音楽の世界を堪能してみては。「ディカペラ」初の全国コンサートは8月22日(北海道・札幌文化芸術劇場hitaruを皮切りに全国で開催。チケットは発売中。取材・文:秦麻里安<出演情報>■7月27日(土)10:00~、テレビ朝日「題名のない音楽会」題名のない音楽会にディズニー初・公式アカペラグループ「ディカペラ」出演!ゲストには藤本美貴も登場!「ディズニー・ソングをアカペラで歌う音楽会」お楽しみに!
2019年06月04日