退職金運用はしない方がいいのか? 失敗しないための運用方法を紹介

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一部の企業では定年が65才に延長されていますが、それでも人生100年の観点からすれば退職後の人生はまだまだ長いです。

退職後も生活の質を維持していくためには老後資金として2,000万円が必要といわれていますが、正直、用意できるか不安になりますよね。

老後資金を用意する1つの手段として、定年時に会社から支給される退職金でまかなう方法があります。

しかし、近年、定年時に支給される退職金の平均金額は減少傾向で、退職金だけで老後資金の目安とされる2,000万円を確保できないケースが多いです。

そのため、老後資金を確保するためにも、失敗しない退職金運用のやり方を学んでおくことをおすすめします。

この記事では、退職金運用を失敗しない方法を身につけてもらうために
  • 退職金運用の必要性
  • 退職金運用の失敗例
  • 退職金運用で失敗しないコツ
  • おすすめの資産運用方法
以上を解説していきます。

この記事を読むと、どのように退職金運用を行えばよいか学べますので、ぜひ最後までご覧ください。

内容をまとめると

  1. 支給される退職金の平均額は年々減ってきているので、退職金運用を検討することがおすすめ
  2. 退職金運用は時期や目的に合わせて運用方法を検討するとよい
  3. 投資経験がない方が勉強せずに退職金運用する場合、失敗する可能性が高いために避けた方がよい
  4. 退職金運用を失敗しないコツは、分散投資をすることや自身が理解していない金融商品を購入しないことが挙げられます。
  5. 失敗しない退職金の運用方法として、保険や投資信託がおすすめ
  6. もし退職金運用の方法を自身だけで決めることに不安を感じるのであれば、お金のプロに無料相談するのがおすすめ
  7. いまならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会にお金の悩みを解決しましょう!
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、WEBメディアや保険代理店を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

退職金は運用しない方がいいのか?

老後資金を考えるうえでいまは十分な貯蓄を持っていなくても、定年退職時に受け取れる退職金があるから大丈夫と考えていませんか?


また、資産運用はなにやら難しそうだし失敗するかもしれないから、運用しない方がよいと考えている方も多いでしょう。


この見出しでは、退職金運用をしない方がよいのか、あるいはすべきなのかを判断してもらうために、

  • 退職金運用を必要性
  • 退職金運用を行ううえでの注意点

について、説明していきます。

退職金の運用ニーズは高まっている

昭和の時代は退職金だけでも老後資金を十分に用意できました。しかし、現在は以下のふたつの理由から退職金運用をしないと老後資金が不足するケースが増えました。

  • 退職金の平均額の減少
  • 平均寿命が伸びている


退職金の平均金額

厚生労働省により公表された「平成30年就労条件総合調査」によりますと、大卒以上の会社員が2017年に定年退職した際に受け取れる退職金額は1,788万円でした。


しかし、2012年に行った同様の調査では1,941万円だったので、退職金の平均額は減少していることを理解してもらえるでしょう。


また、退職金の平均額は2,000万円未満なので、退職時に貯蓄がなくて退職金運用をしない場合、老後資金が不足してしまいます。


平均寿命が上がっている

日本は、現在世界一の長寿国です。


2019年の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳ですが、2010年は男性が79.55歳、女性が86.30歳だったので、男女とともに平均寿命が延びています


さらに定年退職は60才の企業が多いので、20年以上退職後の人生があることになりますよね。


つまり、仮に退職金運用をせずに、思ったより長く生きてしまって場合、晩年が苦しい生活になってしまう可能性もあります。


そのような事態を避けて長い老後を安心して暮らしていくためにもできるだけ早く退職金運用を検討した方がよいでしょう。

時期と目的に合わせて検討が必要

退職金は1,800万円とまとまったお金を受け取れます。元金が大きい方が運用で得られる金額が大きくなるため、退職金を受け取ってから早いうちに資産運用を始める方がよいです。


ただし、元本保証でない運用方法を選んだ場合、失敗すると大切な老後資金をリスクもあります。


一方、元本保証がされている金融商品だけで運用すると、得られるお金が少なくて肝心の老後資金が不足してしまうケースもあります。


そのため、老後資金を使いたい時期と目的に合わせて、退職金運用の方法を選ぶことが大事です。


例えば、住宅の修繕費用や将来の病気になったときの医療費などはいますぐは必要ありませんが、将来必要となるお金です。


このような将来に必要となるお金については、資産運用で増やすことを検討するとよいでしょう。


なお、株式投資や投資信託など、資産運用の方法の種類は多くあります。老後資金は貴重なので、大きな失敗をして全て資金が失う事態は絶対に避けるべきです。


なるべく失敗しないためにもリスクが低めの運用方法を選択しましょう。

退職金運用の失敗例は?

いざ退職金を運用するといっても、どうしたらよいかわからない方も多いと思います。そのような方はまずは過去の事例を学び、失敗しない資産運用方法を身につけるとよいでしょう。


ここでは、退職金を運用するのに失敗したふたつの事例を紹介します。

  • いきなり退職金運用を始めた事例
  • 金融機関がすすめるままに投資を行った事例

失敗例その1

最初に紹介する事例は、いままで投資経験がないのにいきなり資産運用を始めたケースです。


資産運用は投資に用いる資金が多いほど、大きなリターンを得られます。


退職金はまとまったお金なので、いままで投資した経験がないにも関わらず、資産を増やそうと資産運用を始める人が必ずいます。このような方は失敗して大事な退職金を失う可能性が高いです。


いきなり投資を始めてうまくいく人ももちろんいますが、投資を行っている大多数の人は何らかの失敗を経験しています。


退職後に大事な資金を失うと挽回できる余地が少ないために大金を得たからといって退職金の大部分を資産運用に回すことは避けましょう。


最初は少ない金額で投資経験を積むようにするのがおすすめです。

失敗例その2

ふたつ目に紹介する失敗例は、金融機関や専門家に相談し、言われるままにすすめられた投資信託などの金融商品を購入することです。


もちろんすべての金融機関や専門家が悪いわけではありません。相談者の立場に立って、本当に必要な金融商品を選んでくれる方も多くいます。


しかし、相談を受けた金融機関や専門家のなかには、自身の販売実績や得られる報酬の方を優先し、売りたい金融商品をすすめてくる人もいます。


このようなおすすめ商品のなかにはリスクが高いものや運用益が出にくい商品が含まれている場合があります。


そのような金融商品を購入しないようにするためにも、相談時にすすめられた金融商品を自身が納得するまでよく理解するようにしましょう。また、セカンドオピニオンを聞いてみるのもおすすめです。

退職金運用で失敗しないためにはどうすればいいか?

退職金運用は老後資金を確保するためなので、なるべく失敗しないようにしたいですよね。では、どうやれば退職金を失敗しないですむのでしょうか?


失敗しないコツとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 分散投資をする
  • 余剰資金で運用する
  • よく理解していない商品は購入しない


ひとつ目の分散投資は資産運用のコツとして、必ず挙げられます。資産運用ではひとつの商品に集中して投資した方がリターンは大きくなるのですが、その分、失敗するリスクも大きくなります。


退職金運用は大きく儲けるために行うわけではないので、必要以上に大きなリスクをとる必要がありません。そのため、特性が異なる複数の金融商品を組み合わせて、リスクを小さくするとよいでしょう。


また、少しでもたくさんの老後資金を得たい気持ちは理解できますが、貴重な資金なので失うと取り返しがつきません。そのため、退職金をすべて投資せずに当面の生活資金を除いた余剰資金で運用しましょう。


最後に自身が理解していない金融商品を購入してはいけません


資産運用は必ずリスクがあります。そのリスクがどのくらいかを把握しておかなければ、リスクに直面したときに損失を最小限にする行動をとれません。

退職金のおすすめ資産運用方法は? 退職金の正しい使い方を知ろう

ここまで退職金の失敗事例や失敗しないコツについて、解説してきましたが、実際にどのような資産を運用すればよいのか知りたいですよね。


ここでは、退職金の運用方法として、おすすめできる以下のふたつを紹介します。

  • 保険
  • 投資信託

保険を使った退職金の資産運用

退職金の資産運用のおすすめのひとつとして、終身保険が挙げられます。


終身保険は一生涯の死亡保障を受けられる生命保険です。この終身保険のなかには、一定期間が経過後であれば、解約した際に払い込んだ保険料よりも多い解約返戻金を受け取れる商品もあります。


また、終身保険に介護保障特約のオプションを付けると、介護費用にも備えることができます。


ひとつ気を付けておくべき点は、外貨建て終身保険です。


外貨建て終身保険は、ドルやユーロなどの外貨で運用しています。これらの外貨は日本円と比べて金利が高いので、運用利回りが高いのが特徴です。


そのため、高い運用利回りに魅力を感じて加入する人が多いのですが、為替相場が大きく変動した場合、元本を割り込んでしまうリスクがあります。加入する際にはリスクを理解したうえで加入するようにしましょう。

投資信託を使った退職金の資産運用

ふたつ目の退職金運用のおすすめの方法は、投資信託を用いた資産運用です。


投資信託は、投資のプロが扱う金融商品で、自身の代わりに資産運用をしてくれます。つまり、投資の経験が少ない自身が投資を行うよりも運用利益を得やすいです。


なお、投資信託で運用する際に気を付けるべきポイントは信託報酬です。投資信託は運用をプロに依頼する代わりに、運用する手数料として毎年信託報酬を支払わなければなりません


したがって、せっかく運用して利益が上がっているにもかからず、この信託報酬が高くて利益がほとんど手元に残らない商品もあります。


商品を選ぶ際には必ず信託報酬がいくらかを確認するようにしましょう。

まとめ:退職金運用で失敗しないためには

ここまで退職金運用に関して説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事を要約すると、 

  • 老後資金を十分に用意するためには退職金運用が必要
  • 退職金運用を失敗する人は、経験が少ないのにいきなり大きな額を投資する人や金融機関や専門家のおすすめを言われるまま、購入する人
  • 退職金運用を失敗しないコツは、金融商品をよく理解することと分散投資が挙げられる
  • 退職金運用のおすすめの方法として、投資信託や保険がある

でした。


退職金は老後資金として貴重なので、失敗しないためにもリスクが少ない方法で資産を運用することが望ましいです。


もし退職金の運用方法をどうすればよいかわからず困っている方は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するとよいでしょう。


ただし、専門家の意見だけで資産運用をした場合、気づくのが遅れて大きな損失を抱えてしまうケースもあります。


自身の資産運用の状況に興味を持つためにも自身もきちんと知識も身につけるようにしましょう。

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