外国債券はおすすめ?メリット・デメリットや注意点などを紹介

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預金以外の資産運用を始めてみたいけどリスクが高いものは怖いという人や、海外の資産にも興味があるけど何に投資をしたら良いかわからないという人もいるでしょう。

投資にリスクはつきものですが、分散投資をすることである程度リスクを抑えることができます。しかし、分散投資という言葉を聞いたことがあっても、具体的に何をすべきなのかわからず悩んでいるのではないでしょうか。

そういった人に、おすすめしたいのが外国債券です。外貨建ての外国債券なら国際分散投資が叶い、しかも債券なので株式よりもリスクは低く、投資初心者でも始めやすいです。

この記事を読むと
  • 外国債券とはどのようなものか
  • 外国債券のメリットやデメリット
  • 外国債券に投資する際のリスクや注意点
  • おすすめ商品
がわかります。

投資初心者の人でも外国債券投資が始められるよう、わかりやすく解説しましたのでぜひ最後までご覧ください。

内容をまとめると

  1. 外国債券のメリットは利回りが高く、分散投資ができることだが、デメリットはカントリーリスクや為替リスクがあること
  2. 外国債券の利回りは米国債でも年1.6%程度で国内債券より高い
  3. 外国債券は国内債券よりもハイリスクなので、投資信託を活用した分散投資でリスクを抑えるのがおすすめ
  4. 資産運用をするなら株式などと合わせて外国債券も資産に組み入れたい
  5. 投資信託の始め方や商品の選び方などで迷ったら、お金のプロに無料相談してみましょう
  6. いまならスマホ1つでオンライン相談も可能なので、興味のある方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください!
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、WEBメディアや保険代理店を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

外国債券はおすすめなのか

債券とは、国や企業など(発行体)が投資家からお金を借りるために発行する有価証券の一種です。簡単に言うと、債券は投資家が発行体にお金を貸した証明書だと言うこともできます。


債券には償還日(満期)が決められており、その日が来ると貸したお金は全額返ってきます。また債券を保有している期間中は決められた利率の利子を受け取れることが多いです。


そのため、債券は株式よりも安定したリターンが見込めるとされています。


債券のなかでも、発行体・通貨・発行市場のどれかが日本以外のものを外国債券と呼びます。


外国債券は日本国内で発行される日本円建ての債券にはない魅力があります。このあと外国債券の特徴や、メリット・デメリット、おすすめの投資方法などを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

外国債券の特徴は?メリット・デメリットも解説


外国債券には、債券の特徴である

  • 株式よりも安定したリターンが見込める

ことに加えて、

  • 日本円建ての商品に比べて高金利のものが多い
  • 外貨建て資産に投資することで分散投資ができる

という2つの特徴があります。


この2点は外国債券ならではの特徴であり、メリットでもありますが、その代わり外国債券には日本国内で発行される日本円建ての債券にはないデメリットもあることには注意が必要です。


外国債券のデメリットとして挙げられるのは

  • 信用リスク
  • カントリーリスク
  • 為替リスク

です。


ここからは上記の外国債券のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。外国債券に投資をする前に、ぜひ目を通してくださいね。

外国債券のメリット

外国債券のメリットは2つあります。

  • 利回りが高い
  • 分散投資ができる


日本は世界のなかでも特に政策金利が低い国の一つです。しかし海外には日本よりも金利が高い国がたくさんあります。


債券の利率は基本的に各国の政策金利の影響を受けるため、政策金利が高い国で発行された債券の利回りは高くなる傾向があります。


また外貨建ての資産を持つことは分散投資になり、国内の株や債券だけに投資する場合と比べて他の保有資産を含めたポートフォリオ全体のリスクを下げることにつながります。


債券であれば株式よりもリスクは低いので、なるべくリスクを抑えながら分散投資をしたいときに外国債券はおすすめです。

外国債券のデメリット

外国債券のデメリットは
  • 信用リスク
  • カントリーリスク
  • 為替リスク
の3つあります。

それぞれのリスクを簡単に説明すると以下の表のようになります。
リスクの種類内容
信用リスク発行体が、決められた条件で利子や元本を支払うことができるかどうかというリスク
カントリーリスク発行体が所属する国の政治や経済情勢の変化によるリスク
為替リスク為替レートが変動すると、債券の価格や利子を日本円に直したときの価格が変化することがある

個人投資家の場合、外国債券は不要という意見もあります。

このような意見がある背景には近年、世界的に低金利化が進行していることがあるようですが、債券には株式と違う特性があります。そのため、分散投資の目的で外国債券に投資するのは意味があります。

外国債券のおすすめは?


日本では長い間、低金利の状況が続いているので、債券投資はあまり魅力がないと考える人もいるかもしれません。

しかし、以下の表でわかるように世界にはまだまだ高金利の国がたくさんあります。(表は各国の10年債利回り、データは2021年5月時点)

国名10年債利回り
日本0.80%
アメリカ1.64%
メキシコ7.015%
南アフリカ9.125%

メキシコや南アフリカなどの新興国の方が金利は高い傾向にありますが、アメリカのような先進国にも日本より好利回りの国があります。

外国債券なら株式よりもリスクを抑えながら、高金利のメリットを享受できる可能性があります。

このあと外国債券のおすすめを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

外国債券でおすすめのETF、投資信託は?

外国債券に投資するなら検討したいのがETFです。ETFとは上場投資信託のことを指し、
  • 少ない費用で簡単に分散投資ができる
  • コストが安い
といったメリットがある金融商品です。

外国債券に投資ができるETFにはたくさんの種類がありますが、なかでもおすすめは
  • 上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型
です。

「上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型」は日本を除く世界中の国債価格に連動するインデックス(FTSE世界国債インデックス)に連動することを目指すものです。

したがってこのETFに投資することで世界中の国債に投資するのとほぼ同じ効果が得られます。

また、投資信託であれば先進国の国債価格に連動する
  • eMAXIS Slim先進国債券インデックス
もおすすめです。

外国債券でおすすめなのは米国債券

外国債券に直接投資をしたいなら、おすすめは米国債券です。

米国債券は
  • 国内債券に比べて利回りも良い
  • 米国債券は新興国などに比べて安定している
  • 取り扱っている証券会社が多く、日本に住んでいても投資しやすい
のがメリットです。

アメリカの10年債利回りは2021年5月現在、約1.64%で、日本の10年国債利回り(0.8%)の2倍近い高さです。

また新興国と比べてアメリカは政治・経済的に安定しているので、債券利回りの変動が少ないです。アメリカの政治や経済の情報は日本語でも入手しやすいという点も安心ですね。

加えて、米国債券であれば日本国内の証券会社でも取り扱いがあるので日本国内に住んでいる個人でも投資しやすいのもおすすめしたいポイントです。

外国債券は外貨建てがおすすめ!

外国債券の定義は「発行体・通貨・発行市場のどれかが日本以外」なので、なかには海外発行の日本円建ての外国債券もあります。

この記事では
  • 円建ての債券よりも高い金利が得られる
外貨建ての外国債券をおすすめしています。

日本は超低金利政策をとっているため、外貨建て債券は円建てのものよりも高い金利が得られることが多いです。

ただし外貨建て債券への投資は為替リスクを伴うので注意しましょう。ここでいう為替リスクとは、もし投資したタイミングよりも円安になれば為替差益を得ることができ、円高になれば為替差損を被る可能性があることを指します。

投資信託での外国債券の必要性は?


外国債券に投資する方法としては
  • ETF
  • 投資信託
  • 直接投資
があります。

外国債券はすでに紹介した通り、為替リスクやカントリーリスクなどがあるため、国内債券に比べるとハイリスクな商品です。

しかしすでにご紹介した通り、外国債券はポートフォリオにうまく取り入れれば国際分散投資ができる魅力的な資産でもあります。

そこでこの記事では外国債券に投資するなら投資信託を使った分散投資でリスクを抑えることをおすすめします。

投資信託なら証券会社によっては100円程度から投資が可能なので、少ない資金でも外国債券を含めたさまざまな資産へ分散投資ができます

外国債券への投資を考えているなら、投資信託を利用することを検討してみましょう。

外国債券の資産運用に充てる割合は?組み合わせも考えよう


資産運用をするなら、外国債券の割合はどのくらいにするのが良いのでしょうか。またどういった資産と組み合わせて運用するのが良いのでしょうか。

一般的に債券は株式と異なる値動きをすることが多いので、債券と株式の両方を持つと分散投資の効果が期待できます。

参考までに、国内外の債券および国内外の株式という4つの資産に投資している日本の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のポートフォリオを見てみましょう。

GPIFでは全体に占める外国債券の比率を25%(乖離許容幅を含めると19〜31%)として、実質運用利回り1.7%の運用目標を達成しようとしています。

外国債券は国内債券よりもハイリスクではありますが、国内外の株式よりも低リスクで、比較的安定したリターンが期待できる資産です。

資産に外国債券を組み入れて、上手な資産運用ができると良いですね。

まとめ:外国債券は投資信託で保有するのがおすすめ!


ここまで外国債券の特徴やメリット、デメリットなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは

  • 外国債券のメリットは利回りが高く、分散投資ができることだが、デメリットは国内債券などと比べるとリスクが高いこと
  • 外国債券の利回りは米国債でも年1.6%程度で国内債券より高い
  • 投資信託なら分散投資でリスクを抑えながら外国債券に投資できる
  • 資産運用をするなら株式などと合わせて外国債券も資産に組み入れたい

でした。


外国債券は日本国内だけでなく、海外への投資に挑戦したい人にもおすすめです。


ただし国内債券よりはリスクが高い金融商品ですので、この記事では外国債券を資産に取り入れるなら、少額から投資ができる投資信託を活用することをおすすめしています。


この記事が外国債券への投資に興味がある人に役立てば幸いです。

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