更新日:2021/08/29
日本のヘッジファンドについて解説! 注意点やおすすめのものを紹介
内容をまとめると
- ヘッジファンドとは、私募で資金を集め様々な金融取引を使い資産運用を行い絶対利益を追求する資産運用方法
- ヘッジファンドでは、最低投資額が高額なので対象者は機関投資家や富裕層
- 日本国内にも個人投資家が利用できるヘッジファンドは存在する
- 日本でヘッジファンドを選ぶ際には、ランキングを信用しすぎず自分でファンドの特徴を調べること、運用実績を公開しているとこを選ぶこと、リスク対策がきちんとしているところを選ぶこと、手数料は完全報酬型のところを選ぶことがポイント
- お金について個別に相談したいという人はFPなどお金のプロに個別相談することもおすすめ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
ヘッジファンドとは
ヘッジファンドとは、投資家から集めたお金を様々な手法を組み合わせてお金を運用し絶対的収益を追求する投資ファンドです。
投資信託との大きな違いは主に
- 募集対象→機関投資家や富裕層
- 投資金額→数千万から数億円
- 投資対象→伝統的資産、先物やオプション
- レバレッジ→最大10倍
投資信託の場合は、金融機関にもよりますが今なら100円からだれでもすることができますが、ヘッジファンドの場合は投資金額は数千万から数億円が必要です。そのため、募集対象は機関投資家や富裕層になります。
また、投資対象は投資信託の場合は株式や債券、不動産が基本です。
しかし、ヘッジファンドは国内外の株式や債券などの伝統的資産のほかに先物やオプションなどのデリバティブ取引が加わるため、相場が下落しているときでも高い収益を狙っていきます。
つまり、どんな相場でも利益がでるように運用していくということです。
さらに、投資信託では基本的にレバレッジ効果とよばれるものは期待できません。レバレッジ効果というのは投資した金額以上の取引をすることです。それに対してヘッジファンドでは先物取引などができるため最大で10倍程度のレバレッジを効かせることができます。
日本で個人が利用できるヘッジファンドはあるのか
さきほど、説明したようにヘッジファンドは富裕層対象にはなりますが個人投資家も利用することが可能です。
そこで「日本で個人が利用できるファンドはあるの?」と興味を持った人もいると思います。
結論から言うと、日本国内に個人が利用できるヘッジファンドはあります。しかし、募集するときに広告などで宣伝されるわけではなく、あくまで私募なのでその情報は公になっていないので知らないという人が多いと思います。
では、どこでその情報を知ることができるか、というと現在は、
- 富裕層
- 投資に詳しいひ
- 証券会社などで投資についての情報に詳しい人
しかし、昔に比べると日本でも資産運用への関心の高まりから、ヘッジファンドを検討する人が増えてきているようです。今後国内でもメジャーな投資方法として認知されれば、もう少し情報を得やすくなるかもしれません。
現段階では、興味があるという人は、投資に詳しい人に聞いてみるといいと思います。
日本のヘッジファンドを選ぶ際の注意点
日本のヘッジファンドを選ぶ際の注意点は
- ランキングは信用しすぎない
- 自分で調べてそれぞれのヘッジファンドの特徴を理解する
- 運用実績など情報開示をしてくれるところを選ぶ
- リスク対策について確認しておく
- 手数料は必ず成功報酬型のところを選ぶ
ここではこの5つの注意点をそれぞれ詳しく説明していきます。
外国と比べて日本でヘッジファンドが浸透していない理由として過去のヘッジファンドがうまくいかなかったということが挙げられます。
そのようなことにならないよう見極めるためにも、これらの注意点をしっかりと頭に入れておきましょう。
ランキングは信用しすぎない
1つ目の注意点はランキングを信用しすぎないということです。
これは、どんなことにも共通することではありますが、どれがいいのか商品を迷ったとき私たちはどうしてもランキングを参考に決めるという習性があります。
もちろん、ランキングが上位になるということは多くの人が購入しているという証拠なので参考にはなります。しかし、信用しすぎてはいけません。
商品でもランキングが上位だからといって、必ずしもそれが自分にとって一番合っているものとは限りませんよね。金融商品についてもそれは同じです。
そのため、ランキングは参考にする程度にし、信用しすぎないようにしましょう。
自分で調べてそれぞれのヘッジファンドの特徴を理解する
2つ目の注意点は自分で調べてそれぞれのヘッジファンドの特徴を理解するということです。
これは1つ目の注意点にも関係してきますが、誰か分からない人の情報を信用しすぎるのではなく自分で調べることがとても大切です。
ヘッジファンドについての知識を持っている人は他の金融商品に比べても国内にたくさんいるわけではありません。
ヘッジファンドは、期待できる利益が大きい分、投資金額も大きいです。運用はプロがしてくれるからと言って知識なしで手を出すことは危険です。
きちんと自分自身でもそれぞれのヘッジファンドについて勉強し、その特徴なども理解したうえで選択していくことが大切です。
運用実績など情報開示をしてくれるところを選ぶ
3つめの注意点は運用実績など情報開示してくれるところを選ぶということです。
過去の運用実績はファンド選びではとても重要です。もちろん、過去実績がいいからといって今後も好調にいくとは限りません。
しかし、実績を公開しているということは会社が運用に対して自信を持っているという証拠でもあります。
もし、実績があまりよくなかったとしてもそれにはどんな理由があったのか、そこからどうやって持ち直したのか知ることでファンドの戦略や実力を図る判断材料になります。
そのため、運用実績については必ず開示しているファンドを選びましょう。新しいファンドの場合は過去の実績をみることはできませんので、初心者は止めておくことをおすすめします。
リスク対策について確認しておく
4つ目の注意点はリスク対策について確認しておくということです。
ヘッジファンドでは、選ぶファンドによっては元本割れどころか運用に失敗すればほとんどお金が戻ってこないというところもあります。
その理由は、会社の資金と投資家から預かったお金を分別していないことが挙げられます。そのため、ほとんどのヘッジファンドでは預かったお金の一部で運用するなどの対策をしてリスクを回避しています。
このことから、細かいと思われるかもしれませんが預かったお金に対して運用額がどのくらいなのかなどリスク対策をきちんとしているのか確認しておくことは非常に重要です。
手数料は必ず成功報酬型のところを選ぶ
5つ目の注意点は手数料は必ず成功報酬型のところを選ぶということです。
投資信託では、購入と売却の際に手数料がかかるほか、間接的ではありますが運用に対しても手数料がかかります。
それに対してヘッジファンドでは基本的に成功報酬という形で運用に成功し利益が出た場合に手数料がかかり、利益が出ない場合にはひかれません。
成功報酬型ではないファンドを選んでしまうと、利益が出ていない場合はもちろん、利益が少ないと手数料分でマイナスとなってしまうこともあります。
そのため、手数料は必ず成功報酬型のところを選ぶようにします。
日本のヘッジファンドでおすすめは?
ここまで、ヘッジファンドについて様々説明してきましたが、実際どこがおすすめなにか知りたい!という人もいると思います。
そこでここでは、日本でおすすめのヘッジファンドとして
- BMキャピタル
- エクシア合同会社
- ヘッジファンド証券
の3つを紹介していきます。
もちろん注意点のところでも説明したようにランキングだけを信用するのではなく、これを参考に気になった人はぜひ自分でも調べてみてくださいね!
BMキャピタル
1つ目に紹介するおすすめの国内ヘッジファンドはBMキャピタルです。
BMキャピタルの特徴は
- 日本のバリュー株へ投資
- 最低投資額1,000万円~
- 手数料は購入手数料(5%程度)と成功報酬(30~50%)
- 過去に運用実績がマイナスになったことがない
- 年間10%~20%の利益が継続して出ている
- 「堅実投資」が信条
常にランキング上位のBMキャピタルは、厳正な分析から選んだ銘柄のみに投資する堅実投資が特徴です。主に、日本のバリュー株と言われる本来は価値ある会社だが現在株価が下がっているという企業の株式に投資しています。
運用実績は好調で今までマイナスとなったことはなく、コロナ禍においても順調に利益がでています。
このことから、BMキャピタルは景気に左右されにくいという特徴があり、そこは大きな魅力と言えます。
BMキャピタルが気になったという人は、ぜひ自分でも詳しく調べてみてくださいね。
エクシア合同会社
2つ目に紹介するおすすめの国内ヘッジファンドはエクシア合同会社です。
エクシア合同会社の特徴は
- 外国為替(FX)へ投資
- 最低投資額100万円~
- 手数料は完全報酬型
- 月3%ほどのリターン率で高利回り
- 過去マイナスの実績なし
- 出金や増資が柔軟にできる
です。
エクシアの最大の特徴は、高利回りかつ結果が出るまでが早いということが挙げられます。手数料は完全報酬型というシンプルな形になります。
またエクシアは、出金や増資が月単位でできることから融通がきくところも人気があります。
さらにエクシアは第二種金融商品取引業を持つ会社を子会社化させていますので、投資家としては詐欺などの心配なく安心して投資することができるというところもメリットだと思います。
エクシア合同会社が気になった人はぜひ詳しく調べてみてくださいね。
ヘッジファンド証券
3つ目に紹介する国内でおすすめのヘッジファンドはヘッジファンド証券です。
ヘッジファンド証券の特徴は
- エピック・パリアント・ファンド(国内株式)へ投資
- 最低投資額1,000万円~
- 手数料は契約時1%および管理手数料年間1~1.5%
- 運用実績年10%~20%
- ヘッジファンドに特化しておりコンテンツ豊富
- インターネットでの取引可能
です。
ヘッジファンド証券は、日本では珍しくヘッジファンドに特化した証券会社です。そのため、HPではマーケット情報などの投資判断材料や運用実績が見れるなどコンテンツも豊富に用意されています。
過去の運用実績は、2018年はマイナスになったもののそれ以外では10%~20%、平均すると年10%前後の利益が出ています。
また資金の流動性も高く、月ごとに解約や申し込みが可能です。そのためヘッジファンドは敷居が高いとなかなか踏み出せないという人もはじめやすいというメリットがあります。
ヘッジファンド証券が気になったと人はぜひ自分でも調べてみてくださいね。
まとめ:日本のヘッジファンドは特徴などを自分で確認してから利用しよう
日本のヘッジファンドについて詳しく説明してきましたがいかがでしょうか。
この記事のポイントをまとめると
- ヘッジファンドとは、様々な資産運用法をプロが駆使し絶対利益を目指す資産運用方法
- ヘッジファンドは最低投資額が1,000万円からというところも多いため富裕層向けの資産運用方法
- ヘッジファンドは公募ではなく基本的に私募なため情報が少ない
- 国内でも個人投資家が利用できるヘッジファンドはある
- 国内ヘッジファンドを選ぶ場合にはランキングを信用しずぎず自分で特徴などを調べること、運用実績が公開されていること、リスク対策をきちんとしていること、手数料は完全報酬型のところを選ぶということがポイント
ヘッジファンドは、よくわからないという人や初期投資が他の資産運用方法と比べて高額であることなどから何となく敬遠しがちな人が多いと思います。
しかし、投資信託ではできない運用方法を駆使し絶対利益を目指していくことから結果が出やすいというメリットがあります。
気になった人はぜひこの記事や各HPなどを参考にして一度検討してみてくださいね。
- ヘッジファンドとは?
- 日本のヘッジファンドを選ぶ際の注意点
- 日本でおすすめのヘッジファンド
について詳しく説明していきます。