毎月分配型投資信託は危ないのか? メリット・デメリットをご紹介!

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投資をしている人は半年に一回や年に一回分配金配当金を受け取る人も多いと思いますが、毎月分配金を受け取ることができたらより資産の増加を実感できて良いですよね。

毎月分配型投資信託は、毎月分配金を受け取ることのできる投資信託ですが、デメリットも多く危ない商品という評判もあり、どのような商品か気になっているのではないでしょうか。

そこで、この記事では「毎月分配型投資信託は危ない商品なのか、メリットとデメリット」について、
  • 毎月分配型投資信託の分配金の仕組み
  • 毎月分配型投資信託のメリットとデメリット
  • 毎月分配型投資信託の分配金の再投資について
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、毎月分配型投資信託が危ない商品なのかそうでないのかを知ることができ、投資の役に立てていただけます。

ぜひ最後までご覧ください。

内容をまとめると

  1. 毎月分配型投資信託は危ないという評判をよく聞く
  2. 毎月分配型投資信託は一見、毎月分配金を受け取ることができてお得な商品に思える
  3. しかし毎月分配型投資信託がなぜ危ないのかは、大半の商品が投資元本から分配金を出しているからである
  4. さらに、毎月分配型投資信託はリスクが高い商品に投資しているものもあり危ない
  5. ファンドの収入を計算してよく見極めれば、毎月分配型投資信託も危ない商品ではない
  6. 無料相談を利用すれば、プロと一緒に複数のファンドを比較して投資する対象を決められる
  7. 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に投資の悩みを解決しましょう!
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、WEBメディアや保険代理店を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

毎月分配型投資信託は危ない?分配金のしくみを正しく理解しよう


毎月分配型投資信託は危ない投資商品だということは、投資の世界ではよく言われますが特に投資初心者はその理由が分からないという方もいると思います。


毎月投資の配当金がもらえれば成果が目に見えやすいですし、モチベーションも保てるため良いものに見えますよね。


毎月分配型投資信託とは、その名前のとおり1ヶ月ごとに決算が行われて、毎月分配金を受け取ることができる投資信託の商品です。


また、毎月分配型投資信託の多くは分配金の利回りが非常に高く設定されていて、たいへん魅力的な商品に見えます。

しかし、そんな高利回りに見える毎月分配型投資信託には危ない仕組みがあるのです。

それは、毎月ファンドが得ている収入よりも多くのお金を分配金として出し続けていることが理由です。

どういうことか、毎月分配型投資信託のメリットやデメリットも交えながら、以下の項目で詳しく解説します。

毎月分配型投資信託のメリット・デメリット

毎月分配型投資信託は、毎月お金が入ってくるという魅力的な面はありますが、それ以上にデメリットの多い商品となっています。


毎月分配型投資信託には、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。


メリットとしては以下のことが挙げられます。

  • 利便性がいい

また、反面デメリットとしては以下のことが挙げられます。

  • 毎月手数料がかかる
  • リスクが高い商品が多い
  • 投資した元本から取り崩されている場合がある

これらの毎月分配型投資信託のメリットとデメリットについて、次の項目で詳しく解説します。

メリット:利便性がいい

毎月分配型投資信託のメリットとしては、やはり毎月分配金をもらえるという利便性のよさです。


必ず月に1回は分配金を受け取ることができるため、小遣いの足しにしたり、余裕資金の増加分とする使い方などさまざまな使い道が考えられます。


毎月資金が増えるので、気分的にもより分配金の恩恵を受けやすいというメリットもあります。


通常の投資商品は、基準金額の値上がりにより保有資産の価値の上昇を期待するものですが、実際に売却するまでは利益は確定しません。


そのぶん、毎月分配型投資信託であれば毎月金銭として受け取ることができるため、より利益を実感しやすいでしょう。


また、年金生活者などシニア世代にとっては、年金に上乗せしてお金を受け取ることができるため、個人年金に近い感覚で運用できることもメリットです。

デメリット:毎月手数料がかかる

一方で、毎月分配型投資信託にはデメリットも多くあります。


そのひとつが、同一の投資信託を再購入する場合には毎月手数料がかかるということです。


投資信託を含めた投資商品は、投資元本に加えて利息や配当などで得た資金も再投資をするのが基本です。


そのことによって得られる利息や配当がどんどん大きくなるという複利効果を得ることが、利回りを最大限に高めるコツです。


毎月分配型投資信託の場合、投資信託を維持するための信託報酬に加えて、再投資を行う場合は購入手数料も毎回かかります。


分配金がない、または年1回など少ないファンドであれば購入手数料を支払う回数も最小限で済み、本来得ることのできる利益を最大限受けることができます。


せっかく分配金を得ても、購入手数料で相殺されてしまっては投資をしている意味はあまりありません。


そのため、毎月分配型投資信託よりも、分配金が少ない一般的な投資信託のほうが結果的には利回りが高くなるのです。

デメリット:リスクが高い商品が多い

また、毎月分配型投資信託はリスクが高く危ない商品が多いこともデメリットのひとつです。


ここで言うリスクとは、投資元本よりも回収できる金額が少なくなる、いわゆる元本割れの状態になりやすいというリスクです。


毎月分配型投資信託は、顧客を集めるために利回りが10%を超える商品も多く販売されていますが、このような高利回りの投資商品は危ないというのが鉄則です。


毎月分配型投資信託は、国内リートなどの不動産に投資しているものもありますが、ある商品では利回り20%を超える分配金を出している商品が、直近1年での騰落率がマイナス25%を超えるといった商品もありました。


せっかく毎月分配金を受け取っても、投資元本がそれ以上に減ってしまっては元も子もないどころか、最悪元本割れということもありえます。


このような危ない商品もあるため、毎月分配型投資信託に投資する際は注意が必要です。

デメリット:投資した元本から取り崩されている場合がある

また、毎月分配型投資信託の最大のデメリットは投資した元本から取り崩されている場合があることです。


通常の預貯金や投資においては、投資額に対して利益が生じた場合、利益の金額に応じて利息や配当金を受け取ることができます。


しかし、毎月分配型投資信託でいうところの分配金は、預貯金に対する利息や株式に対する配当金とは根本的に異なるものがほとんどです。

毎月分配型投資信託における分配金とは、投資元本が払い戻されているだけという商品がほとんどなのです。

かんたんに説明すると、投資時に10,000円で購入したファンドで、1ヶ月後に10円を分配金で受け取ったとすると、投資元本(基準金額)は9,990円になっているのです。

これが基本的な毎月分配型投資信託の考え方で、販売されている全商品の7割ほどはこのような投資信託になっています。

単に投資した元本が返ってきているだけであり、しかも投資額自体が減少しているため、収益による基準金額の増加には期待できません。

これが、毎月分配型投資信託が危ないといわれる理由でもあるのです。

分配金を再投資するのはおすすめ? 危ない?

そうはいっても、毎月分配型投資信託で出た分配金を再投資に回せば、そのぶん利回りが高くなると思う方もいるでしょう。


しかし、分配金を再投資するのは危ないというよりも、あまりおすすめはできません。


その理由は、上記でも述べたとおり毎月分配型投資信託の分配金は単に投資額が返ってきているだけであり、投資元本そのものが増えているわけではないからです。


しかも、分配金には所得税が課税されるため、投資総額で見れば単に税金を支払っているだけにすぎません。


そのため、毎月分配型投資信託に再投資する意味はまったく無く、危ないどころか資産を目減りさせていることになるのです。


再投資を行う場合は、毎月分配型投資信託ではなく、他の投資商品にしましょう。

悪くないかどうか判断するポイントは?ファンドの収入を計算してみよう!

毎月分配型投資信託は危ないということをお伝えしてきましたが、毎月分配型投資信託そのものが決して悪い商品というわけではありません。


毎月分配型投資信託はここまでに述べたように、複利効果が期待できるものではなく、資産運用という面ではメリットが無く危ない商品ではあります。


しかし、毎月分配金を受け取るという仕組みそのものは、年金受給者などにとっては毎月の収入が増えるという側面もあり、一定の需要があることも確かです。


そこで、毎月分配型投資信託のなかでも悪くない商品を見分ける方法をご紹介します。


それは、ファンドの収入を計算して見ることです。


これは単純な話で、ようはファンドの収入が分配金を上回っていれば、無理して投資総額のなかから分配金を出す必要はなく、利息や配当金のように分配できるということです。


ファンドの収入の計算方法としては、ホームページなどに掲載されているマンスリーレポートに載っている、直接利回りから計算します。


直接利回りは年利で記載されており、以下の計算式でファンドの収入が計算できます。

基準金額×直接利回り÷12


この計算式によって算出された金額が、毎月の分配金を上回っているかどうかがポイントで、上回っていれば分配しても問題ないということになります。


ただし、ファンドの収入は毎月一定の金額というわけではありません。


たまたま収入が少なかったり、逆に多かったという月もありますので、そのファンドが健全かどうかを確認するためには、数か月分のデータをとってみましょう。

まとめ:毎月分配型投資信託は危ないのか? 事前にしっかり見極めよう

毎月分配型投資信託は危ないのか、メリットとデメリットについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • 毎月分配型投資信託は運用収益よりも多い分配金を出すファンドが多く危ない
  • 毎月分配金をもらえる利便性はいいが、リスクが高い商品が多く投資元本を取り崩しているものは危ない
  • ファンドの収入を計算して、分配金が適正な金額かどうかを精査する必要がある

です。


証券会社の商品案内をぱっと見ると、毎月分配型投資信託は高利回りで非常に魅力的な商品に見えます。


しかし高利回りということは必ずリスクもついて回るものであり、毎月分配型投資信託に潜む危ない面も知った上で、ファンドの収益などのデータをよく見極め、購入することが大切です。

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