更新日:2021/05/03
1000万円を増やすおすすめの運用方法は? ポートフォリオやリスクなども詳しく解説!
- 貯金が1,000万円を超えたら投資をおすすめする理由
- 資産運用におすすめな7つの方法
- 増やすためのポートフォリオの組み方
- 商品別、運用収益のシミュレーション
- 資産運用の注意点
内容をまとめると
- 資産運用をすればインフレリスクに備えたり、資産を増やしたりすることができる
- 資産運用にはさまざまな方法がある
- 許容リスクや期待するリターンに応じたポートフォリオを組むことが大切
- 資産を失う可能性もあるので余剰資金で行う
- リスクを軽減するために分散投資をする
- 1,000万円貯めるには投資信託を活用する
- 無料相談を利用すれば、プロにお金の相談ができる
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目次を使って気になるところから読みましょう!
貯金が1000万円を超えたら投資をおすすめする理由
貯金が1000万円を超えたら、そろそろ投資を始めてみたいと思う人も多いのではないでしょうか?
貯金は安全だと考える人もいますが、
- 一金融機関当たり1,000万円を超えると金融機関破綻時の保護の対象にならない
- インフレのリスクがある
というように必ずしも安全とは限りません。
投資はリスクがあるから怖いと思われるかもしれませんが、上記の理由で「投資をしないことにもリスクがある」という考え方もあります。
超低金利で銀行にお金を預けているだけでは大きく増やすことができません。このような時代にあって投資には次のようなメリットがあります。
- リスクを分散できる
- インフレリスクに対応できる
- 大きく増やせる可能性がある
もちろん元本の保証が無いので資産を減らしてしまうリスクはあります。生活が苦しい人がイチかバチかで投資に手を出すことはおすすめできませんが、1,000万円以上の貯金があればやってみる価値があるでしょう。
1000万投資するなら?1000万円を増やすおすすめ資産運用
投資をやってみようと思ったらどのような投資があるのか気になりますよね。
ここでは1,000万円を投資するのにおすすめの方法を7つご案内します。
- 定期預金
- 個人向け国債
- 投資信託
- インデックス投資
- 不動産投資
- REIT
- 株式投資
それぞれの特徴やメリット・デメリット、おすすめできる人・できない人について詳しく解説します。
自分にはどの方法が合っているのか考えながら読んでみてくださいね。
定期預金(元本保証)
まずは多くの人になじみのある定期預金を紹介します。
一定の期間引き出せない預金で、目的に合わせて期間を選べます。
メリット
- 元本保証がある
- 普通預金より金利が高い
- 積み立てもできる
あらかじめ決めた金額を毎月自動的に積み立てられるサービスを利用すると便利です。
デメリット
- 金利が低い
- 中途解約すると利率が下がったり手数料を取られたりする
普通預金より金利が高いと言われていますが、それでも現在のは金利はとても低くほとんど増えません。
少しでも増やしたいなら利率の高いネット銀行を利用すると良いでしょう。
おすすめな人
- 元本保証が欲しい人
- 手軽に貯めたい人
おすすめできない人
- お金を増やしたい人
高い利率を期待する人には不向きです。
個人向け国債(元本保証)
個人向け国債は個人で購入できる国の債権(借用証書)です。国に一定期間お金を貸し、その見返りとして利子を受け取ることができます。
銀行や証券会社などで購入可能です。
メリット
- 元本が保証される
- 安全性が高い
- 最低金利の年率0.05%が保障される
国が発行しているので安心感があります。
デメリット
- 購入期間が決まっている
- 途中解約をすると利息がほとんどつかないことがある
毎月の購入期間が決まっているので、募集期間を確認してから購入する必要があります。
おすすめできる人
- 元本保証が欲しい人
- 少しでも高い利率を求める人
元本割れはせず、最低利率が設定されているので確実に増やしたい人におすすめです。
おすすめできない人
- 1年以内に換金する可能性がある人
- 高い金利を求める人
1年以内の中途解約はできないので、すぐにお金を使う予定がある人は他の方法を検討しましょう。
投資信託
投資信託とはプロが投資家に代わって運用してくれる金融商品です。
投資先やコストなどが異なるさまざまな商品があります。証券会社や銀行で購入できますが、金融機関により取り扱っている商品は異なります。
メリット
- プロに運用を任せられる
- 少額から始められる
プロが目的に合わせて投資をしてくれます。金融機関によっては数百円から投資ができます。
デメリット
- 元本保証されていない
- コストがかかる
状況によっては大きくマイナスになる可能性があります。また、プロが運用するので信託報酬などのコストがかかります。
おすすめな人
- 手間をかけずに投資をしたい人
- ある程度のリターンを期待する人
株式投資ほど情報収集に時間をとられないので手軽に始めたい人におすすめです。
おすすめできない人
- リスクを取りたくない人
元本は保証されていません。絶対に資金を減らしたくない人には不向きです。
インデックス投資
日経平均株価などの市場の動きを表す指数に基づいて運用されている金融商品に投資することをインデックス投資と言います。
【インデックス投資ができる主な商品】
商品 | 特徴 |
---|---|
ETF | コストが安い |
投資信託 | 少額から始められる |
メリット
- コストが安い
- 手間がかからない
プロが運用するのではなく指数に連動させるのでコストが抑えられます。個別株に比べて銘柄を選ぶ手間がかかりません。
デメリット
- 大きなリターンは狙えない
- 投資商品が少ない
おすすめな人
- 投資の初心者
- 長期投資をしたい人
- 手間をかけずにそこそこの利益を期待する人
コストが低いので長期間をかけて安定的に増やしたい人におすすめです。
おすすめできない人
- 大きなリターンを狙いたい人
個別株のように大きな値動きはないので、短期間で利益を出したい人には不向きです。
不動産投資
不動産投資とは不動産を購入し「家賃収入」や「売却益」で利益を得る方法です。
メリット
- 売却益と運用益の両方が狙える
- 節税効果がある
給与所得がある人は所得税を節税できる可能性があります。また、相続税対策にもなります。
デメリット
- 幅広い知識が必要
- 手間がかかる
- 初期費用がかかる
- リスクが大きい
売買や運用にかなりの知識と手間が必要です。必ず入居者がいる保証はなく売却時に不動産価格が暴落している可能性もあり、リスクが大きいです。
おすすめな人
- 勉強ができる人
- 給与所得が高い人
しっかり勉強をすれば成功する確率が高くなります。高額な所得税を納めている人は節税効果が高いのでおすすめです。
おすすめできない人
- 自分で調べることができない人
不動産投資を営業マンからすすめられることがありますが、セールストークを鵜呑みにして、自分で判断できない人には向いていません。
REIT
REITとは投資信託の一種で不動産に投資します。証券会社に口座があれば購入可能です。
メリット
- 専門家が運用する
- 少額投資が可能
- 複数の不動産に投資できる
プロに運用を任せるので、自分で不動産投資をするよりも手間がかかりません。
個人でいくつもの不動産を購入することは難しいですが、REITならさまざまなタイプの不動産に分散投資もできます。
デメリット
- 不動産を資産として所有できない
- 不況や天災リスクがある
バブル崩壊時のように大きく損をする可能性があります。
おすすめな人
- 大きく増やしたい人
- 資金が少ない人
不動産投資に魅力を感じているが、自分で不動産を購入できるほどの知識や資産がない場合、REITからはじめると良いでしょう。
おすすめできない人
- リスクを取りたくない人
REITには価格下落・災害・運用会社倒産などさまざまなリスクがあります。これらを許容できない人は他の方法を検討しましょう。
株式投資
企業が発行する株式を購入し、「売却益」や「配当金」で利益を得る方法です。証券会社に口座が必要です。
メリット
- 選ぶ銘柄により大きく増やすことができる
- 配当金と値上がり益が狙えるので、成長しそうな企業の株を選べば大きなリターンが得られる
デメリット
- ある程度の資金が必要
- 専門知識が必要
- リスクが大きい
不況になったり企業が倒産したりすると大きな損失をする可能性があります。
おすすめな人
- 大きなリターンが得たい人
- 応援したい企業がある人
株を購入すると株主となり株主総会に出たり優待を受けたりすることができます。好きな会社がある人にもおすすめです。
おすすめできない人
- リスクを取りたくない人
- 勉強を続けられない人
株は売買のタイミングが大事です。購入後も経済の動きや世界情勢などの勉強を続ける必要があります。
1000万円を増やすためのおすすめのポートフォリオ
1,000万円を資産運用するためのおすすめのポートフォリオを紹介します。ポートフォリオとは資産運用方法の組み合わせ方のことです。
ポートフォリオは
- 運用期間
- リスク許容度
- 投資の知識の有無
- 投資金額
などにより変わりますが、ここでは代表的な組み合わせを解説します。
【リスクを取りたくない人】
商品 | 割合 |
---|---|
定期預金 | 20% |
個人向け国債 | 40% |
保険 | 40% |
商品 | 割合 |
---|---|
個人向け国債 | 40% |
インデックス投資 | 30% |
REIT | 30% |
商品 | 割合 |
---|---|
株式投資 | 50% |
投資信託 | 30% |
REIT | 20% |
資産運用1000万円での運用利益シミュレーション
資産運用をしたらどれくらい利益が出るか気になりますよね。
そこで金融商品別の運用利益のシミュレーションを紹介します。
1,000万円を次の3つの方法で運用したらいくらになるのか解説していますので、ポートフォリオを組む際の参考にしてくださいね。
- 定期預金
- 投資信託
- 株式投資
マネーシミュレーター「みらい電卓」のサイトに運用金額と利率・運用期間を入力すると運用結果が分かります。
気になる運用方法があればご自身でも試してみてくださいね。
定期預金の1000万円
まずは守りの資産運用である定期預金1,000万円運用した時のシミュレーションを紹介します。
定期預金の金利は現在かなり低い状態となっていますが、一般的にメガバンクなどよりもネット銀行の方が高い傾向があります。
できるだけ高い金利の銀行を選ぶことも大切です。
ここでは年利0.1%で運用したケースをまとめました。
運用期間 | いくらになるか? | 運用収益 |
---|---|---|
5年 | 1,005万円 | 5万円 |
10年 | 1,010万円 | 10万円 |
20年 | 1,020.2万円 | 20.2万円 |
30年 | 1,030.4万円 | 30.4万円 |
元本が保証されているので安心ですが大きくは増えません。
投資信託の1000万円
次に幅広い分野の資産運用ができる投資信託のシミュレーションを紹介します。
投資信託は選ぶ商品により、期待される収益が大きく異なります。中には利回りが20%や30%を超える商品もありますが、その分リスクも大きいです。
ここでは初心者でも購入しやすいインデックス投信で期待される利回り、年利3%のケースをまとめました。
運用期間 | いくらになるか? | 運用収益 |
---|---|---|
5年 | 1,159.3万円 | 159.3万円 |
10年 | 1,343.9万円 | 343.9万円 |
20年 | 1,806.1万円 | 806.1万円 |
30年 | 2,427.3万円 | 1,427.3万円 |
複利の効果で長期にわたり持ち続けるとかなりの収益が出ます。
株式投資の1000万円配当
最後に資産運用の王道である、株式投資のシミュレーションを紹介します。
株で「大儲けした!」とか「財産を失ってしまった」という話を聞いたことがあるように、株式投資では大きく増やせる可能性もあれば、マイナスになってしまうこともあります。
投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏の平均利回りは約20%と言われていますが、一般人では長期にわたってこの数字を出し続けるのは難しいでしょう。
株式投資の利益は以下の3つの要素から構成されています。
- キャピタルゲイン(売却益)
- インカムゲイン(配当金)
- 株主優待
上記を合計した平均と言われている年利5%で運用したケースを紹介します。
運用期間 | いくらになるか? | 運用収益 |
---|---|---|
5年 | 1,276.3万円 | 276.3万円 |
10年 | 1,628.9万円 | 628.9万円 |
20年 | 2,653.3万円 | 1,653.3万円 |
30年 | 4,321.9万円 | 3,321.9万円 |
必ずしもシミュレーションのように運用できるとは限りませんが、20年で倍以上になるのは魅力的ですね。
1000万円を元手に資産運用する際の注意点 リスクを考えよう!
投資の目的はお金を増やすことでしょう。しかし、増やすためにはある程度のリスクを取る必要があります。
そこで、元本保証のない金融商品を含めて資産運用する際の注意点をご案内します。
- 余剰資金で運用する
- 分散投資してリスクを回避
- 投資のタイミングも分散させる
投資をする際にはぜひ上記のポイントを意識してくださいね。
余剰資金で運用する
1,000万円を資産運用しようとしたとき、必ず確認して欲しいことはそのお金は投資に使って良いお金かどうかです。
たとえば、1,000万円全てを資産運用に使ってしまい、
- 生活費がなくなってしまった
- 入学金や授業料が払えなくなってしまった
ということでは困ってしまいます。
ある程度リスクのある投資をするときは当面の使い道が決まっていない余剰資金で行うことが鉄則です。
資産を必要に応じて3つに分けてみるとわかりやすいです。
運用方法例 | |
---|---|
日常生活に必要な資金 | 普通預金 |
将来的に必要な資金 | 定期預金 学資保険 国債など |
しばらく使い道がない資金 (余剰資金) | 投資信託 株式 不動産購入 |
上記はあくまで例であり、子どもが生まれたばかりであれば時間を味方につけて投資信託で教育費を運用するというのも良いでしょう。
資産運用を考える際は、いついくら必要なのか?をライフプランに沿って考えることが大切です。
分散投資してリスクを回避
資産運用をする際になるべくリスクは回避したいものです。そこでおすすめしたいのが分散投資です。
一つの投資方法にすべてをつぎ込むのではなく、さまざまな値動きをする運用方法に分散させることでリスクの軽減ができます。
分散の方法は大きく分けて3つあります。
- 地域の分散
- 商品の分散
- 時間の分散
地域の分散では、国内だけなく、海外への投資もすることで日本が不況に陥っても海外の資産は守られます。
海外の資産はさらに先進国・途上国に分散させることができます。
商品の分散とは、株式や投資信託・預金・保険・債権など異なる特徴を持った商品に分けることです。
特に株式と債券は逆の値動きをするのでどちらも持っておけば景気がどのように動いても資産を守ることができます。
時間の分散については次の項で詳しく解説します。
投資のタイミングも分散させる
資産運用において時間を分散させることもリスクを軽減する大事なポイントです。
投資のセオリーは安い時に買って高い時に売ることですが、素人がうまくタイミングをとるのはほぼ不可能です。
そこでおすすめしたいのが、値上がりした時も値下がりしたときも一定の金額をコツコツと購入する積み立て投資です。
ドルコスト平均法とも言われ、平均購入単価を下げる効果があります。
また、売買のタイミングを考える手間もかからないので資産運用にあまり時間をかけたくない人にもメリットがあります。
(参考)1000万円を目標にして資産運用!おすすめの方法
ここでは1,000万円を貯めるための方法を紹介します。
1,000万円を目標に資産運用するなら、できる範囲でコツコツと積み立て投資をするのがおすすめです。
前述したように投資時期をずらして積み立てをすると低リスクで投資の効果を得られます。
さまざまな投資商品がありますが、少額から積立てられる投資信託が良いでしょう。
投資信託なら毎月の投資額は数千円から始められますし、コストも安いので長期投資にも向いています。
証券会社によっては自動積み立てに対応していたり、ボーナス月は追加購入も可能であったりするので初心者でも投資しやすいですよ。
参考として1,000万円を貯めるための月の積立金額を利回り・積立期間別にまとめました。
利回り | 10年 | 20年 |
---|---|---|
1% | 80,000円 | 38,000円 |
3% | 72,000円 | 31,000円 |
5% | 65,000円 | 25,000円 |
7% | 59,000円 | 20,000円 |
自分ならどれくらいのリスクが取れるのか、どれくらいの期間で貯めたいかを考えるうえで参考にしてくださいね。
まとめ:貯金が1000万を超えたらリスクの少ない資産運用がおすすめ
ここまで貯金が1,000万円を超えた人におすすめしたい資産運用について解説してきました。
この記事のポイントは
- インフレリスクに備えたり、資産をふやしたりすることができる
- 許容リスクや期待するリターンに応じたポートフォリオを組むことが大切
- 資産を失う可能性もあるので余剰資金で行う
- リスクを軽減するために分散投資をする
- 1,000万円貯めるには投資信託を活用する
でした。
1,000万円の貯金があるなら、資産を大きく増やす可能性のある資産運用を検討するべきですが、方法や期間により損をしてしまう可能性も考慮しなければなりません。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、この記事を参考にリスクを十分理解したうえでライフプランに合った運用をしましょう。