更新日:2021/08/14
年利5%で資産運用!シミュレーション入りでわかりやすく解説!
- そもそも利回りとは?年利や利回りの計算方法を解説
- 積立投資での実際の利回りは?利回り別の最終金額までシミュレーション
- 年利5%でどのくらい増える?積立金額別・シミュレーション
- 年利の高いおすすめ資産運用
- 年利(利回り)と利率はどう違う?
- 投資初心者におすすめ!金融庁のウェブサイトの活用法
内容をまとめると
- 利回りは元金から増える金額の割合。それを1年単位で見るときに年利と呼ばれる
- 積立投資信託での目指す年利は10%。ただし初心者の方は5%〜9%が現実的
- 年利5%は現実的に目指せる数字。毎月1万円の積み立てでも10年後には銀行預金と30万円も差が開く
- 年利が高い資産運用は株式投資や外貨建て
- 紛らわしい用語「利率」はそもそも投資信託では使わない
- 投資初心者の方は金融庁の特設サイトで基礎知識を学ぼう
- 自分に合った資産運用方法は違うので、お金のプロへの無料相談がおすすめ
- いまならスマホ1つで無料のオンライン相談ができるので、まずはこれからのお金の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
投資や資産運用をする際の「利回り」って何?
利回りは簡単に言えば、投資の元金で生まれるプラス金額のパーセンテージです。その1年間の平均値が平均利回りです。
これらが数%違うだけで、結果は大きく変わります。
例えば元金100万円でのシミュレーションを見てみましょう。
元金 | 利回り | 結果 |
---|---|---|
パターン① | 5% | 105万円 |
パターン② | 10% | 110万円 |
パターン③ | 15% | 115万円 |
つまり資産運用するときには、各利回りを計算・シミュレーションして、比較検討するのが大切です。
投資や資産運用する際の利益の計算方法
利回りを計算すれば、得られるリターンを予測できます。資産運用するなら、利回り・利益の計算方法を知っておきましょう。
利回りから利益をシミュレーションするなら、
元金×(利回り%+1)=運用後の資金(予測)
これで計算できます。
具体的に数字を入れてみると
元金100万円×(利回り5%(=0.05)+1)=105万円
このようになります。
もし自分の運用している利回りが知りたければ、
(運用後の資金−元金)÷元金=利回り
これで計算できます。
先程の例で言えば、
(運用後の資金105万円−元金100万円)÷元金100万円=0.05(=5%)
となります。
投資信託における平均利回りとは
コツコツと中・長期的な運用に向いていて人気の投資信託(投信)が気になっている人も多いでしょう。
投信は常に資金が増えたり減ったり変動するので、計算が少し複雑です。そしてその投信を買ったタイミングで決まるわけでもないので、注意が必要です。
簡単に言えば、投信で言われる平均利回りは、投資した金額が1年で増える割合です。そのため実際は平均収益率と言いますが、こちらの用語が使われることが多いようです。
積立投資シミュレーション
長期的な資産運用で注目を集めているのが積立投資です。気になるのは、実際にどのくらい増えるのかでしょう。
積立投資と言えば以下2つの種類がメインです。
- 積立投資信託
- つみたてNISA
積立投資信託で資産運用した場合の年利はどれくらい?
まずは積立投信で資産運用するときの年利を見ていきましょう。目安になる年利がわかれば、方法や商品を選ぶ基準になります。
個人的な資産運用で目指すべき年利は10%と言われています。
元金100万円・年利10%で資産運用した場合、
- 3年後:133万円
- 5年後:161万円
- 30年後:1,744万円
と大きく資金を増やせます。
年利だけで見るとあまり増やせそうにないイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし積立投信は、年単位の長期的な視点で運用することが想定されています。
そのため、年利を見て長期的にどれだけ増えるのかを意識するのがポイントです。
なお投資初心者の方であれば、年利10%はやや高い目標です。そのため、5%〜9%を目安とすると良いでしょう。
この数値は、株式投資・インデックスファンド(投信)の市場平均と同じくらいですので、初心者の方でも目指しやすい年利です。
積立投資信託シミュレーション
まずは積立投信の運用シミュレーションを解説します。
ここでは毎月5万円の積立投信で10年続けたときの利益(最終金額)を想定します。先ほど解説した年利3%・5%・9%・10%で計算します。
年利 | 最終金額 |
---|---|
3% | 698万7,071円 |
5% | 776万4,114円 |
9% | 967万5,714円 |
10% | 1,024万2,249円 |
預金で貯蓄したときの最終金額は600万円なので、年利がかかることで大きく増えることがわかります。
このシミュレーションのほかにも、目標金額から必要な年利を算出することもできます。さまざまな角度から計算して試算すると良いでしょう。
つみたてNISAで資産運用した場合の年利はどれくらい?
次につみたてNISAで運用したときの年利を確認しましょう。
つみたてNISAは国(金融庁)が決めた基準をクリアしている投信に限られるので、初心者でも選びやすいのがポイントです。
もちろん商品によって異なるものの、平均的な利回りは
- 国内株式:3%〜4%
- 先進国株式:5%〜6%
- 銀行預金の利率が0.01%ほどであること
- 年間40万円まで税金がかからない
つみたてNISAシミュレーション
つみたてNISAの運用シミュレーションを解説します。
この制度を活用するときは年間40万円までしか投資できないので、毎月3万円で10年間続けたときの利益(最終金額)を想定します。
ここでは年利3%・4%・5%・6%で計算します。
年利 | 最終金額 |
---|---|
3% | 4,192,243円 |
4% | 4,417,494円 |
5% | 4,658,468円 |
6% | 4,916,380円 |
毎月3万円を銀行預金で貯めたとき、10年後の最終金額は360万円です。年利がかかって大きく増えているので、つみたてNISAの活用は非常に魅力的でしょう。
つみたてNISAは税金も優遇されているので、積極的に活用していきたい方法です。
年利5%で積み立てることは可能?
実際に年利5%で運用していくことは可能なのかどうか、気になる方も多いでしょう。インターネットで検索しても、この数値が使われていることが多いようです。
結論から言えば、今後必ず年利5%運用が可能かどうかはわかりません。「絶対がない」のが投資です。
ですが、過去10年の結果の平均(参考:MONEY PLUS)を見てみると、
- 日本株式:7.33%
- 先進国株式:11.69%
年利5%での運用でどれくらい増えるかシミュレーション
では、年利5%での運用シミュレーションを見てみましょう。
同じ年利で比べるとき、毎月の積立額で増える金額が変わります。そこで今回は
- 毎月1万円
- 毎月5万円
- 毎月10万円
①毎月1万円積み立てる場合
パターン①は、
- 毎月1万円
- 年利5%
- 10年間
毎月1万円×年利5%×10年間=155万2,823円
毎月1万円を普通預金で貯めた場合は120万円です。つまり、同じ金額を積立投資で資産運用したと仮定すると、30万円ほど結果として多くなると予測されます。
普通の銀行預金では0.01%ほどの利息しかつきませんので、10年間続けても数百円程度です。それを考えればコツコツ積み立てすれば効率的に増やせるので、おすすめです。
- 毎月の家計のやりくりは大変だけど将来に向けて少しでも準備したい
- まず小さな金額で資産運用してみたい
②毎月5万円積み立てる場合
パターン②は、
- 毎月5万円
- 年利5%
- 10年間
上記3つの条件で積み立てたケースです。
シミュレーションは以下の通りです。
毎月5万円×年利5%×10年間=776万4,114円
毎月5万円を普通預金で貯めると600万円になります。毎月の差額で言えば4万円しか変わりませんが、10年と複利が影響すると180万円近く変わります。
シミュレーションを見ると、積立投資の強みがよくわかります。
現在、毎月5万円を貯蓄している人が全額を積立投資に回すとなると、やや不安を感じるかもしれません。そこで、いまの毎月の貯金額の一部を資産運用に使うのがおすすめです。
つまり、
- 毎月の貯蓄だけだと心配
- ある程度の資金を資産運用に回せる
このような人には向いている金額設定でしょう。
③毎月10万円積み立てる場合
パターン③は、
- 毎月10万円
- 年利5%
- 10年間
上記3つの条件で積み立てたケースです。
シミュレーションは以下の通りです。
毎月10万円×年利5%×10年間=1,552万8,228円
毎月10万円を普通預金で貯めた場合は1,200万円です。毎月10万円を資産運用すると、10年後には300万円以上も差が開きます。非常に大きな金額になりますよね。
子育てをしている現役世代が毎月10万円を貯蓄するのは簡単ではないかもしれませんが、だからこそ資産運用の複利を活用して、効率よく将来資金を準備したいところです。
年利5%と他の年利との比較シミュレーション
もし年利が3%になると、増える金額はどの程度変わるのでしょうか?
先ほどのシミュレーションを活用して比較していきます。それぞれ10年間資産運用したと仮定します。
毎月の積立額 | 年利 | 最終金額 |
---|---|---|
1万円 | 銀行預金 | 120万円 |
1万円 | 3% | 139万7,414円 |
1万円 | 5% | 155万2,823円 |
5万円 | 銀行預金 | 600万円 |
5万円 | 3% | 698万7,071円 |
5万円 | 5% | 776万4,114円 |
10万円 | 銀行預金 | 1,200万円 |
10万円 | 3% | 1,397万4,142円 |
10万円 | 5% | 1,552万8,228円 |
年利が2%変わるだけで、最終金額が大きく変わります。
積立投資をするときは、「思ったより増えなかった」とならないように、理想の年利だけではなく考えられる最低の年利もシミュレーションしておくと安心です。
年利が高いおすすめの資産運用方法
投資信託のなかでも年利に違いがあるように、資産運用により年利は大きく変わります。運用するなら、できるだけ年利が高いものを選びたいですよね。
年利が高いもので言えば、株式投資があります。ANA Financial Journalによると、ここ10年間の平均利回りは、
- TOPIX(東証株式指数):10.38%
- 東証マザーズ指数:22.02%
またこのほかにも、外貨建て保険なども外貨の高金利を活かして資産を増やすことが可能です。保険であれば税金の控除も受けられるので、よりお得です。
投資信託でも投資内容によっては高い年利になります。
- 米国株式:16.1%
- 先進国REIT:15.1%
- 先進国株式:13.3%
年利と利回りの違いに注意
似ている用語に利回り(年利)と利率があります。投資初心者の人には特に難しく感じられますが、実はこの2つの用語は使われる投資商品が違います。
簡単に言えば、利回りは出資した元金で得られる全ての利益の割合です。そのため一般的にイメージされる利息はもちろん、その商品を売ったときの売却損益も計算対象です。
多くの場合で利回りは1年後の利回りを指していることが多いので、利回り=年利と考えても差し支えありません。
一方の利率は、そもそも投資信託では使われません。一般的に銀行預金・債券に関して使われる用語です。
違いと言えば、売却損益が含まれていない点でしょう。そもそも預金などには売却という概念がないからです。元金がどの程度増えるのかを示す割合が利率です。
金融庁のウェブサイトが役に立つ!
老後2,000万円問題などが問題になったいま、政府も個人での投資・資産形成を推奨しています。そこで、だれでも気軽に始められるようにという意図でできた制度がNISA(つみたてNISA)です。
サポートの一環として、金融庁のホームページには特設サイトがあります。これを活用すれば、さまざまな情報を手に入れることができ、より効率的に資産運用できます。
ここでは金融庁の特設サイトでできることを2つご紹介します。
NISAのシミュレーションが簡単にできる
まず1つ目にできることが、NISAのシミュレーションです。
試算方法にはいろいろありますが、金融庁のサイトでは気になる人も多いであろう
- 運用した場合の最終金額
- 毎月必要になる積立金額
- 目標金額に必要な積立年数
投資の基礎知識が学べる
このほかにも、投資の基礎知識を学べます。
投資初心者の方が知っておきたい
- 貯蓄と投資の違い
- 複利とは?
- 分散投資の方法
- 投資にかかる手数料
まとめ:年利5%で資産運用するには
ここまで年利5%の資産運用について、さまざまな角度から解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
この記事のポイントは
- 利回りとは元手の資金から何%増減するかを示す指標。1年間の利回りを平均利回り・年利と言う。
- 積立型の資産運用で目指すべきは年利10%。ただし初心者の方は5%〜9%が現実的。
- NISAやつみたてNISAの年利はそこまで高くないが、税金上の優遇があるのでおすすめ。
- 年利5%でもコツコツ続ければ大きく資産を増やせる。
- 紛らわしい用語「利率」は投資信託では使わない。
- これから投資を始める人は金融庁の特設サイトを活用すると必要な知識が身についておすすめ。
- 積立投資信託
- つみたてNISA