更新日:2021/05/18
20代で資産運用はした方がよい? メリットデメリットからおすすめの資産運用方法まで解説!
- 20代は資産運用や株式投資はすべきか
- 20代で資産運用をするメリット・デメリット
- 20代におすすめの資産運用・資産形成の方法
内容をまとめると
- 資産運用は早いうちが良いと聞くけれども、20代からでは早すぎるのではないか
- 運用期間が長いほど有利なので、20代から資産運用は始めるべき
- iDeCoやNISAなど、所得税が非課税となるお得な制度もたくさんある
- 投資信託であれば初心者も手を出しやすい
- 20代のうちはリスクの高い外国株式なども積極的に投資してみよう
- 投資に慣れてきたら、ポートフォリオを自分で組んでみよう
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目次を使って気になるところから読みましょう!
20代は資産運用や株式投資はすべき?
資産運用や株式投資と聞くと、なんだか怖い、損をするだけなのではないか、自分には関係ない…と思う方が多数です。
実際、20代の方に資産運用をしているかを問うアンケートでは、男性で7割以上、女性で8割以上の方が資産運用をしていないという結果も出ています。
これは、特に日本という国においては金融教育がほとんど行われておらず、資産運用に対するイメージが悪い話ばかりが先行してしまっていることが一因です。
しかし、資産運用は期間が長ければ長いほど有利に働くものです。
20代の頃から資産運用を始めることは、周りの人とも差をつけられることになりますし、将来の教育資金や老後資金を準備するうえでも、資産運用は欠かせないものなのです。
20代で資産運用するメリット・デメリット!失敗したら?
それでは、実際に20代で資産運用を始めることのメリットとデメリットを紹介します。
資産運用ではとかくデメリットばかりが強調されがちですが、それは正しい資産運用の方法を知っている人が少ないからなのです。
メリットとデメリットをしっかりと理解することは、資産運用を始めるうえで重要なことです。
20代で資産運用するメリット
20代で資産運用をすることは、以下のようなメリットがあります。
- 運用期間が長期間になることで、短期間の運用の人より有利な条件になる
- 長期間の運用になることで、短期的な損失もリカバリーしやすくなる
20代で資産運用するデメリット
一方で、20代で資産運用をすることには以下のようなデメリットもあります。
- そもそも資産運用をするための元手が少ない
- 成果を上げようとすると貯蓄より投資のほうが割合が大きくなる
- 社会的信用が少なく、借り入れがしにくい
まず、20代という年齢は社会人になりたてか、なって年数がそんなに経過していない人が大半です。
このことから一般的に20代は貯蓄の金額が少なく、総資産の平均は100万円前後です。
資産運用においては、投資に回す金額が大きければ大きいほど効果があるため、総資産の少ない状態で始めても、デメリットというほどではありませんがあまりメリットがありません。
また、投資については安全資産である現預金とのバランスを考えることも必須であり、総資産が少ない状態で投資をしようとすると、どうしても現預金より投資額のほうが大きくなってしまいます。
これでは資産の安全性が保てなくなり、デメリットが目立つこととなります。
加えて、たとえば不動産投資などは頭金や借入額も問題となり、勤続年数や年収が少ない20代ではあまり大きな金額を借り入れることが難しいこともデメリットになります。
20代におすすめの資産運用・資産形成の方法
では、実際に20代の方におすすめの資産運用および資産形成の方法について、以下のものを具体的にご紹介します。
- 投資信託
- iDeco(個人型確定拠出年金)
- NISA・つみたてNISA
いずれも、リスクが少なめで始められる資産運用です。
20代の資産形成などにおすすめの方法①投資信託
まず、20代の資産形成におすすめの資産運用の1つめの方法は、投資信託です。
投資信託とは、証券会社などが投資家から集めた資金をもとに、証券会社に所属する専門の投資家が株式や債券などに分散投資し、成果が上がれば投資家に分配され還元されるというものです。
投資家はただお金を拠出するだけで、投資のプロが投資家に代わって運用をするというイメージです。
そもそも投資とは、株式や債券など複数の運用を組み合わせる、いわゆるポートフォリオを組んで行うことが基本です。
投資信託は、それに投資するだけで自動的にポートフォリオが組まれるようなもので、20代などの投資初心者におすすめの方法です。
債券が多め、株式投資が多めなど商品によってある程度の特徴があり、きちんと各商品の特徴を把握すれば元本割れのリスクを低減することができるのがメリットです。
逆に、投資額の増減幅が少ないため、リスクをとって資産を増やすというような手法には向かないことがデメリットです。
20代の資産形成などにおすすめの方法②iDeco(個人型確定拠出年金)
続いて、20代の資産形成におすすめの資産運用の2つめの方法は、iDeco(個人型確定拠出年金)です。
iDeCoとは、個人が毎月掛け金を拠出することで運用される年金の一種で、60歳以降に一時金として積み立てた掛け金を受け取ることができる制度です。
この制度の最大のメリットは、拠出した掛け金が社会保険料控除として所得控除できるという点です。
しかも、拠出した掛け金は複数の預金や投資信託などの運用方法を自身で選ぶことによって運用が可能で、運用による利益も非課税となります。
デメリットとしては、拠出した掛け金が60歳になるまで引き出せないということですが、逆に将来のための積立金という性質上、引き出せないことはデメリットにならないかもしれません。
ポートフォリオを自分で組みながら、将来の年金をお得に積み立てることができるため、だれにでもおすすめできる資産運用の方法です。
20代の資産形成などにおすすめの方法③NISA・つみたてNISA
最後に、20代の資産形成におすすめの資産運用の3つめの方法は、NISA・つみたてNISAです。
NISA・つみたてNISAは、毎年一定の金額まで、株式の配当金や売買差益にかかる利益に対する所得税・住民税が非課税となることがメリットである制度です。
株式投資であるため、投資信託やiDeCoに比べると投資金額の変動リスクが大きく、場合によっては損失が出るケースもあることがデメリットです。
しかし、特につみたてNISAはドル・コスト法による運用のため、価格の変動リスクを最小限に抑えることができ、20代の資産形成には特におすすめの方法です。
20代におすすめの投資信託の流れ
20代におすすめの資産形成方法をご紹介しましたが、実際にどのようにして資産形成を始めれば良いのでしょうか。
投資信託を例にとって説明しましょう。
- まず、投資の基本方針を考える
- 証券口座を開設する
- 証券口座に入金する
- ファンドを選び、購入する
- 追加の購入や売却を行う
以上が投資信託の基本的な流れになります。
投資信託とはひとくちに言っても、債券が中心のローリスクなものから、外国株式などが中心のハイリスクなものまでさまざまです。
まずは、自分がローリスクローリターン志向なのか、ハイリスクハイリターン志向なのかの方針だけでも固めておくことが重要です。
そのうえで、実際に証券口座を開設・入金し、その証券会社にてファンドを購入することから投資ははじまります。
その後は、徐々に投資信託を購入して積み立てていくのか、短期的に売買して利益を確定させていくのかなど、人によって運用方法はさまざまですが、実際の運用に入っていきます。
20代におすすめのポートフォリオの組み方・資産運用の方法を紹介
20代は、貯蓄額自体は少ない年代でもありますが、同時に資産の多い30代や40代と相対的に比較して、元本割れのリスクも積極的に取っても良い年代でもあります。
インデックス投資で組むポートフォリオ
まず、投資において比較的易しい始め方といえるのが、インデックス投資です。
インデックス投資とは、株価や経済などの指標と連動した数値に投資ができる仕組みで、代表的なものは日経225やTOPIX、ニューヨークダウと連動した投資信託です。
インデックス投資は、個別株への投資と異なり、それ自体が分散投資となっているため、どちらかといえばローリスクな投資方法といえます。
また、個別銘柄などを選ぶ手間も省けるため、とりあえず投資を始めたいという方にもおすすめの方法で、ポートフォリオとしてもインデックス投資ひとつという方法でも十分です。
投資信託で組むおすすめのポートフォリオ
また、投資信託も投資初心者におすすめの運用方法です。
投資信託は運用のプロが運用をしてくれるため、出資者は単に方針を決めるだけで良いこともメリットです。
投資信託のなかにもさまざまな種類があり、リスクの低い債券を中心としたもの、外国株式を中心としたものから、金などの資産、不動産など多数の投資信託があります。
多少のリスクが許容できる20代での資産運用のおすすめは、外国株式を中心とした投資信託です。
積立NISAで組むポートフォリオ
また、つみたてNISAも投資信託と似たようなポートフォリオで、20代の方にはおすすめの資産運用です。
つみたてNISAは公募株式投資信託と上場株式投資信託に商品が限定されており、また少額からの積立であるため、初心者が始めやすい資産運用です。
これも投資信託などと同様にそれ自体が分散投資であるため、つみたてNISAのみで資産運用を始めてもかまいません。
アセットアロケーションに注目して組むおすすめのポートフォリオ
また、少し投資に慣れてきたらアセットアロケーションに注目してポートフォリオを組むことをおすすめします。
アセットアロケーションとは、「日本円」「外国株式」「国内債券」「金」「不動産」など、同じ性質のものをグルーピングして、どのような配分で運用するかを決定することです。
投資信託との違いは、直接個別株式や商品を購入して運用することで、投資信託にかかる手数料は不要になりますが、その分リスクも増加します。
まずは投資信託で自分に合ったポートフォリオをみつけ、それに準じてアセットアロケーションを組んでみるようにしましょう。
まとめ:長期間できるので20代から資産運用はすべき!気になったポートフォリオで運用を始めてみよう!
20代の資産運用のメリットやデメリットについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のこの記事のポイントは、
- 20代は資産運用や株式投資はすべき
- 20代から資産運用をすると長期運用できるため、メリットが大きい
- 20代におすすめなのは、iDeCoやNISAの非課税枠を活用した資産運用
です。
資産運用で大きな成果を出そうとすれば元手は必要ですが、投資は経験も重要になります。
20代のうちから資産運用に関する経験を身につけ、将来の資産形成で他の人に差をつけましょう。