資産運用で詐欺にあわないために! 実際の詐欺事例や手口、見分け方を解説

※本記事で紹介しているサービスにはPRが含みます。
資産運用という言葉を聞くと資産運用詐欺のイメージを思い浮かべてしまうというひとも多いと思います。

そのため資産運用自体は怖いものでは決してありませんが、イメージが先行して踏み出すことができないというひともいるのではないでしょうか。

低金利時代の今、資産運用の重要性が大きくなってきているため多くのひとが検討する場面に直面すると考えられます。

しかし詐欺には絶対遭いたくないですし、怖いですよね。

実は、資産運用詐欺の手口にはいくつかのパターンが存在します。

この記事では
  • 資産運用詐欺の手口
  • 過去の詐欺事件の事例
  • 資産運用詐欺の見極め方
  • 相談窓口
について解説していきます。

今後、資産運用詐欺に遭わないためにとても役立つ内容になっていますのでぜひ最後までごらんください。

内容をまとめると

  1. 資産運用詐欺にはいくつかの手口のパターンがある
  2. 資産運用詐欺かどうか見極めるポイントはいくつかあるが、勧誘者が無名であることや投資先が海外で実態がよく分からないこと、また元本保証を謳っているのに異様な高利回りである場合には怪しい
  3. しかしながら、資産運用詐欺かどうかの判断は素人には難しい部分も多く経験や知識が必要
  4. 資産運用詐欺かもしれないと思ったら1人で悩まず各相談窓口を利用する
  5. お金について個別に相談したいという人はFPなどお金のプロに無料相談することもおすすめ
  6. 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に資産運用の悩みを解決しましょう! 
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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、WEBメディアや保険代理店を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

資産運用や投資話と偽る詐欺の手口とは?

詐欺に合わないためには、まずは基本的な手口について把握しておくことが有効です。


資産運用や投資話を偽る詐欺の手口は、代表的なパターンは次の4つあります。

  1. ポンジスキーム
  2. 未公開株
  3. 高利回りファンド
  4. システムトレード


聞いたことのあるものもあれば、初めて聞く言葉もあるのではないでしょうか。ここでは、この4つの手口についてそれぞれ詳しく説明していきます。

ポンジスキーム

ポンジスキームは、好条件で運用して利益を配当するとして出資金を募る詐欺です。


実際には、集めたお金は運用しているわけではなく、他の出資者へと回されます。


この手の詐欺は出資者が増えてる時期は、配当と偽った他のひとのお金が分配されることもあるので気づかない場合もあります。


そして出資者が増えずお金が回らなくなってくると、変だなと気づいたり、破綻するまで気づかないというパターンが多いです。


ポンジスキームによる詐欺は規模が大きいことが特徴です。


たとえば、アメリカで起きたバーナード・マドフ事件とよばれるポンジスキームでは25年間に渡って行われ被害総額は日本円で約6兆円ともいわれています。


この理由は先ほど、説明したようにポンジスキームは最初は詐欺だと思わないことが多いので出資者が友人や口コミにより他のひとへも薦めてしまうということがあげられます。


信用しているひとが薦めているからとひとが多く集まりやすいという特性があるのです。


ポンジスキームの特徴としては

  • 紹介料はある
  • 相場観とかけ離れている
  • 元本保証がある
などが多く見受けられます。


素人には見分けるのがなかなか難しいですが、すぐに飛びつくのではなく一度冷静に考えてみましょう。

未公開株

未公開株は、まだ証券取引所に上場されていない株式のことです。


この手口としては、「まだみんなが知らない株だけど今後上場されれば必ず高くなるので今のうちに購入しておきませんか?」と近づいてきます。


この場合、未公開株自体は違法ではなく、証券取引所を通じての売買はできませんが当人同士であれば条件などの同意により売買することはできます。


しかし、未公開株を利用した詐欺では実際にはない企業であったり、近いうちに上場するという情報が虚偽であるというパターンが多いです。


上場前の企業情報については、情報が少なく調べるのが難しいですが、まずは会社がきちんと存在しているかを確認することが重要です。


そのうえで証券販売業者として登録があるのかを確認します。これは金融庁のHPより確認することが可能です。


また、「あなただけに教える話」や「ほかのひとには絶対言わないで下さい」といううたい文句も未公開株を使った詐欺に多い手口なので要注意です。

高利回りファンド

ファンドとは、出資金をプロのひとが運用するものです。


運用自体をプロに任せることができるので、投資初心者や知識があまりないひとには人気があります。


しかし、これを使って異様に高利回りの架空ファンドを立ててお金を集めるというのがこの詐欺の手口になります。


このような詐欺では、ある程度の資金が集まったら音信不通になり、お金は配当金はもちろん元本も戻ってきません。


詐欺を見分けるポイントとしては元本保証や、年利20%などと異様に高い利回りを言ってきたら注意です。


投資はリスクがあるものなので元本保証などということはありません。


また異様に高い利回りについては初心者にとっては見分けることが難しいと思いますが先ほども説明したように、普段から常識的に経済の相場観を把握しておくことが大切です。

システムトレード

システムトレードは、コンピューターを使ってあらかじめ決められたルールで機械的にトレードを行うという方法で海外ではメジャーな投資方法の1つになっています。


日本でも、システムトレードを行うひとも増えておりFXなどで取り入れられています。


システムトレードは、機械的に売買を行ってくれるので24時間ずっとマーケットを見続ける必要もないというメリットがあります。


しかし、これを悪用した詐欺が出ています。


有効ではないシステムトレードを売りつけて多額のお金をだまし取るという事案です。


この詐欺は、投資する対象自体はFXた仮想通貨という多くのひとが投資している対象であるので気づきにくいという特徴があります。


システムトレードは、機械的に売買するといっても、全く知識ゼロのひとが必ず儲けることができるというものではなく、ある程度の知識が必要です。


また、そのツールを使用した運用実績も虚偽のものなのでフォワードテストなど改ざんすることができないデータで確認する必要があります。

過去にあった資産運用に関する詐欺事件の実例

過去に実際にあった資産運用詐欺事件のうちバーナード・マドフ事件について最初の方で少し紹介しましたね。


この事件は説明済みの通り、ポンジスキームという手口による詐欺事件でした。この事件では、マドフ証券という証券会社の創始者が主犯だったことで信用する者が多かったことで事件の規模が大きくなりました


被害者のなかには著名人のほか、なんと大手銀行も含まれています。


およそ25年間にわたる詐欺事件は、サブプライムローン問題により家計が苦しくなった出資者から解約請求が続出し、支払いができなくなったことで事件が発覚し逮捕され幕を閉じました。


ポンジスキームの説明のところでも書いたように、このような手法はいつかは必ず破綻すします。


実は同じような事件は、実は日本でも起きています。


それが2012年のAIJ投資顧問による年金消失問題です。これは、日本版マドフ事件などとも言われたりもしていますが何となく記憶にあるというひとも多いと思います。


この事件では、AIJ投資顧問が顧客から預かった資金でも資産運用を失敗し大きな損失を出したにも関わらず10年以上そのことを隠蔽し、虚偽の報告をしお金を集め続けていたというものです。


この事件での損失額は約200億円となっており、大切な老後資金がなくなってしまったという事実は国民におおきな衝撃を与えました。


なぜ、ずっと虚偽の報告がばれなかったのかと疑問におもうひともいると思います。ここがこの問題の大きな闇の部分ともいえます。


資産運用というものは、本来きちんと知識を持ったひとが行うべきものです。


企業の運用担当者はプロではなく素人であることも多くの虚偽の報告を受けていても相場観などがあまり分からないため見抜くことは難しかったと考えられます。


そして、なぜそもそもAIJへ預けたのかということにもなりますがハイリスクハイリターンに頼らざるをえなかった資金事情の問題もあります。


この事件の場合、被害にあったのは各企業の厚生年金基金の運用担当者になりますが、これまでの日本の厚生年金の仕組みが大きく変わるきっかけとなりました。  

資産運用や投資と偽る詐欺の見分け方


詐欺かどうかを1人で見分けることは簡単ではありませんが、資産運用や投資と偽る詐欺には共通した特徴があります。


  1. トレンドを絡めて不安を煽ってくる
  2. 限定をアピール
  3. 元本保証
  4. 紹介制度
  5. 異様な高利回り
  6. 過去の実績の強調
  7. 勧誘者が大手金融機関などでない
  8. 投資先が海外案件

まず、1つ目は不安を煽ってくるということです。


最近であれば、老後2,000万円問題などがよく言われていますので老後資金が足りないという問題提起を行ってきます。また、仮想通貨など耳にしたことのある投資方法で勧誘することで警戒心を少なくするという手法もあります。


警戒心を解く方法としては芸能人など誰もが知るひととのつながりを強調してくることもあるので注意です。


2つ目は、限定をアピールするということです。


「限定〇人」や「あなただけに教える」などという謳い文句には要注意です。


3つ目は、繰り返しになりますが元本保証です。


投資に関して元本保証はありません。元本保証があるのは定期預金のように値動きがしないものです。


4つ目は、紹介制度です。これについては100%ではありませんが、紹介することによるバックが大きい場合には詐欺の可能性が高いです。


5つ目は高額な利回りです。元本が保障されたうえに20%など高額な利回りを謳っている場合は特に怪しいので疑ってください。


6つ目は過去の実績のアピールです。


会社自体が架空の場合は実績自体も虚偽ですが、投資において過去の実績が今後も続くとはかぎりません。


また、都合のいい部分のみ強調していることもありますので信用しすぎてはいけません。


7つ目は、勧誘者が大手企業ではないということです。


これは投資詐欺か見極めるうえで非常に重要です。勧誘してくるひとが、どんなひとなのかきちんと確認する必要があります。


投資について勧誘する場合、ほとんどの場合は証券会社や金融機関です。全く知らないひとや、調べても無名であるひとであれば詐欺の確率が高いです。


8つ目は、投資先が海外であるということです。


もちろん、国内でも詐欺案件は存在します。しかし、海外案件の場合は、素人では投資先について調べることが難しいのが現状です。よく分からないまま投資してしまうというひとも少なくありません。


海外案件の場合、もし詐欺にあってもその後の対処が難しいという特徴もありますので投資するときは慎重な判断が必要です。


このように詐欺かどうか見極めるのにはポイントがあります。しかし、実際には知識や経験が少ないひとにとっては難しいということも多いです。


では、怪しい話を持ち掛けられたらどうしたらよいのか次のところで対処法を紹介します。

少しでも詐欺かなと思ったら、相談したい窓口を紹介!


怪しいなと感じたり、詐欺にかかってしまったかもと思ったら相談できる場所がいくつかあります。


<投資詐欺の相談窓口>

相談先連絡先
警察♯9110
金融サービス利用者相談室0120-64-5005
国民生活センター188
日本証券業協会0120-344-999
弁護士-

資産運用や投資に関する相談窓口は各機関に用意されています。ここで紹介したのは全国共通の連絡先になりますが、警察などでは最寄りの警察署でも相談を受けつけています。

自分のことはもちろん、友人や親族など身近なひとが詐欺にあっているということも十分にありえます。

話を聞いていて、おかしいなと思ったらぜひ早急に各窓口へ相談することをおすすめしてください。

まとめ:資産運用の詐欺はどんどん複雑に!どのような手口か理解しておこう!


資産運用詐欺について色々説明してきましたがいかがだったでしょうか。


この記事のポイントをまとめると

  • 資産運用詐欺の手口にはいくかの種類がある
  • 詐欺かどうか見極めるポイントは、いくつかあるか勧誘者が無名であることや投資先が海外であり実態がよく分からない先であることや、元本保証があるにもかかわらず異様な高利回りなどがあげられる
  • しかしながら、資産運用詐欺については相場観など経験から判断できる部分もあり素人には難しい
  • 詐欺かどうか迷ったら1人で判断せず専門の窓口に相談することも大切

本来、資産運用というのは正しい知識と然るべき機関を通じて行えば決して怖いものではありません。


しかし、一部の悪いひとたちのためにどうしても怖いものというイメージがついてしまっているのも事実です。


詐欺に遭わないためには、資産運用についての知識や相場観を普段から持っていることがとても大切ですが、素人や初心者についてはなかなか見抜けないということもあります。


怪しいと少しでも感じたら自己判断せずに専門のひとへ相談することをおすすめします。

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