更新日:2020/11/23
生命保険を解約するときに使える理由は?言いにくい時はどうする?
- 生命保険を解約したいと思う理由
- 解約しても大丈夫なのか
- 解約前に試したい方法
- 解約方法
- 解約返戻金の振り込み時期
内容をまとめると
- 生命保険を解約したいと思うよくある理由は、保険料の支払いができなくなったり違う保険へと切り替えること
- 生命保険を解約するまでの期間は10年を超えていて、解約返戻金は生活費に充てる傾向がみられる
- 解約前には、具体的な理由を明確化したり、以後の保障が無くなるデメリットを把握する必要がある
- 場合によっては、契約者貸付を利用したり、延長保険や払済保険に切り替えることで解約を回避できる
- 生命保険の解約を考えたい人は、保険料や保障内容を見直したいと思っている人
- 生命保険を解約して自分に一番必要な保険に入りたいと思っている方には、保険のプロに無料保険相談するのがおすすめ
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目次を使って気になるところから読みましょう!
生命保険を解約するときに使える理由は?
早速ですが、あなたが生命保険を解約したいと思う理由はなんですか。
よくある理由としては、
- 収入が減って保険料を支払えなくなった
- より自分に合った保険に加入し直したい
- 保険料が高すぎる
よくある理由①:保険料を支払う余裕がなくなったから
生命保険の保険料は結構な支出であり、それだけで家計に負担がかかってしまうものです。
また、退職や転職、さらには経済的な影響によって収入が減ると、より保険料の負担が重くのしかかってきますよね。
このように、保険料を支払う余裕がなくなると生命保険の解約を考える方が多いです。
この点に関しては、各保険会社でも対策がとられています。
たとえば、第一生命では保険料の払い込みが困難になった方に向けて、保険金額の減額や払済保険への変更措置をとっています。
収入が減ってやむを得ず保険の解約を考えている方は、保険会社に相談してみても良いでしょう。
なお、減額や払い済み保険については後程詳しく解説いたします。
よくある理由②:他に魅力的な生命保険を見つけたから
現在加入している生命保険よりもさらに魅力的な保険を見つけた際に、他社への切り替えをすることはよくある話です。
このパターンは、生命保険自体には強い関心を持っている方が多いです。
それゆえに、他社と比較してより適している保険を見つけてしまうのでしょう。
この場合に注意しておきたいことは、新しい保険の保障開始日までに病気やケガをすると無保険の状態になってしまうことです。
また、現在の保険会社のまま保障内容を見直す方法もあります。
日本生命では、毎年1回「ご契約内容確認活動」を行い保険の内容を見直す機会を提供しています。
このように、保険会社独自の制度で契約者を支えているのです。
よくある理由③:予想以上に保険料が高くなったから
生命保険を更新すると、予想外に保険料が高くなってしまったため保険の解約を考える方が多く存在します。
思っていた以上に保険料が高いと、安い保険料で済む保険に切り替えたくなりますよね。
これもよくある理由の一つですが、実は契約時に担当者の話をよく聞いておくことで回避できる内容でもあります。
日本生命や第一生命をはじめ各保険会社では、契約時に更新時の保険料について説明をすることとなっています。
そのため、更新時の保険料に納得いかない場合は、契約時にその旨を相談してみましょう。
その他の理由
この他に、生命保険を解約したいと思うよくある理由として、
- まとまったお金が必要になった
- 義理や付き合いで加入した
- 加入後のアフターサービスが不満
- 家族構成が変わった
担当者に「やめる」と言いにくい場合の対処法
生命保険を解約する際に、それまでお世話になった担当者に直接「やめる」とは言いにくいですよね。
その場合は、無理に担当者に報告をせず、コールセンターや本社の窓口を経由して手続きすることをおすすめします。
コールセンターを経由する場合は、指定された電話番号に電話をかけて、オペレーターとやり取りをします。
この場合、後日解約申請書が送付されるため、記入と所定の確認書類を送り返すこととなります。
なお、保険会社によってはインターネットで手続きを完了することが可能です。
この他、本社の窓口を経由するとスムーズに話が進みます。
なぜなら、本社の社員は解約手続きをしても自分の成績には影響しないからです。
担当者を通すと、自分の成績に影響が及ぶため引き留めようとしますが、本社の社員にはそこまでの役目はないので、事務的に作業が行われます。
参考:生命保険解約に関する統計
生命保険の解約については、「生命保険文化センター」による統計がとられています。
全国的な調査なので、他の人が生命保険の解約についてどのような思いを持っているのか、また実際にとった行動を知ることができるのです。
このデータを参照しながら、生命保険解約に関してどのような意識付けがされているのかを参考にしてみましょう。
下記では、
- 解約するまでの契約期間
- 解約の理由
- 解約返戻金の使い道
解約するまでの契約期間
平成27年からの3年間のデータによると、民間保険を解約・失効するまでの契約期間は13年1ヵ月です。(かんぽ生命を除く)
下記では、平成18年の調査からのデータを表にまとめてみました。
調査年 | 契約期間 |
---|---|
平成18年 (平成15年~18年に解約・失効) | 8年11ヵ月 |
平成21年 (平成18年~21年に解約・失効) | 10年3ヵ月 |
平成24年 (平成21年~24年に解約・失効) | 10年6ヵ月 |
平成27年 (平成24年~27年に解約・失効) | 11年6ヵ月 |
平成30年 (平成27年~30年に解約・失効) | 13年1カ月 |
上記の結果を見ると、年々解約・失効するまでの契約期間が延びていることがわかります。
生命保険の解約経験がない人も増えていることから、いったん契約した生命保険をなかなか解約しない傾向が見られます。
解約の理由
生命保険の解約理由をデータで解説してみます。
まず、他の生命保険に切り替えた場合や、生命保険料を支払う余裕が無くなったことは統計でも多い理由として挙げられています。
この他、
- 経営内容が不安
- 生命保険はインフレに対応できないと考えた
- 生命保険よりも有利な貯蓄手段が見つかった
- イメージしていた商品内容と異なる
- 期間が長すぎて嫌になった
解約返戻金の使い道
生命保険を解約・失効した際に受け取る解約返戻金は、どのように使われているのでしょうか。
平成27年から30年の間に生命保険を解約・失効した世帯のデータによると、
- 生活費に充てた
- 預貯金に預け替えた
- 他の生命保険の掛け金に充てた
生命保険を解約しても本当に大丈夫なのか確認しよう
統計から、生命保険の解約を考える一般的な理由をご理解いただけたでしょうか。
ここまで読んでいて、最初は生命保険の解約を考えていても、だんだん本当に解約して良いのか不安になってきた人も多いでしょう。
生命保険は人生の大きな買い物なので、解約時にも本当に解約して良いのかじっくり考える必要があります。
下記では、解約を考える上でご自身のなかで明確にしておきたい理由と、解約によるデメリットについて解説していきます。
生命保険を解約したい理由を明確にしよう
生命保険を解約する際には、解約したい理由を明確にする必要があります。
ただ単に「家計の負担が大きいから」だけでは、解約後のメリットはありません。
むしろ、別の方法で継続していた方がメリットが大きいかもしれません。
たとえば、
- 今の保障内容が適切ではない
- 保障内容に比べて保険料が割高
生命保険を解約するデメリットを知ろう
ここで、生命保険を解約するデメリットを考えてみます。
具体的には、
- 早期解約すると、解約返戻金はほとんど受け取れない
- 再加入時の健康状態によっては加入できない
- 再加入時の年齢によっては保険料が高くなる
- 特約部分の保障が無くなる
解約する理由とデメリットを比較してみよう
解約する理由を明確化することと、解約によるデメリットを解説していきました。
生命保険を解約するのであれば、あなたにとってメリットでなければなりません。
そのため、上記で挙げたデメリットと比較をして、それでも解約をすることが最良なのかを考える必要があります。
メリットとデメリットを比較したうえで、それでもメリットの方が多いのであれば解約をしても後悔はしないと思います。
しかし、解約をしてから健康状態が悪くなると、再加入しにくくなります。
高齢になったときにまったく保障がないと、病気やケガをした際のリスクが大きいですよね。
このようなデメリットを踏まえると、安易に解約をしない方が良い場合もあるので、考え直すことをおすすめします。
また、自分だけでは比較が難しいと感じる人は、無料の保険相談を利用してみましょう。
保険相談窓口では、保険の専門家が適切なアドバイスをしてくださります。
不安に思うことは、ぜひ相談してみましょう。
生命保険を解約すべきか迷ってしまった場合に試してほしいこと
生命保険を解約する理由を明確化できれば、すぐにでも解約に踏み切ってしまいたいと思われるでしょう。
しかし、少しでも迷われるのであれば、無理に解約をおすすめしません。
場合によっては、別の手段で回避できる可能性があるからです。
下記では、生命保険を解約するべきか迷ったときに試したいことについて
- 契約者貸付などの利用
- 保険金の減額や特約の解約
- 延長保険や払済保険への変更
①契約者貸付などの利用
1つ目は、契約者貸付などを利用することです。
契約者貸付とは、所定の解約返戻金の範囲内で保険会社が資金を貸すことです。
つまり、保険会社に保険料を立て替えてもらいながら保険に加入し続ける仕組みです。
日本生命でも、契約者貸付制度を行っており、利用する場合は所定の手続きを経て開始することとなります。
しかし、契約者貸付はあくまでも借金となるので、後に保険会社に返済しなければなりません。
加えて、貸付金には利息がかかるため、支払ってもらっていた保険料よりも多くのお金を返済しなければならず、逆に負担が大きくなるリスクがあります。
借金と同等の性質を持つことからも、安易に利用することはおすすめしません。
貸付金を返済できる目途が無ければ、なるべく利用しないで済ませたいですね。
②保険金の減額や特約の解約
2つ目は、保険金の減額や特約を解約することです。
減額とは、たとえば「死亡保険金1,500万円を800万円に減額する」のように、単純に受け取れる保険金を減らすことです。
また、保険に特約が付いていると必然的に保険料が高くなってしまうので、解約することで保険料の負担を減らせますね。
いずれの方法も、保険料の負担を減らすことに役立ちますが、これにはデメリットもあります。
それは、一度減額した保険金は元に戻せないことです。
減額は、契約を一部解約することとなるので、お金に余裕ができて再度保険金を戻すには新たな契約を結ばなければなりません。
なお、特約も同様なので、安易に復活することはできないことを覚えておきましょう。
③延長保険や払済保険への変更
3つ目は、延長保険や払済保険に変更することです。
延長保険
延長保険とは、保険金額を従来のままとして保険期間が短くなるタイプのものです。
変更すると、以後の保険料の支払いが無くなるので、保険料の負担を抑えたいときに役立ちます。
なお、保険金額は契約時のまま変わらないため、解約するよりもメリットがありますね。
払済保険
また、払済保険とは、保険期間をそのままにして保険金額を減らすことです。
変更すると、保険金は減少するものの以後の保険料の支払いは無くなるため、保険料を支払う余裕がなくても解約を回避できます。
払済保険は、保険金額を減らして長い保障を持つときに役立ちますが、どのぐらい死亡保険金額が減るかは加入している保険の条件によって異なります。
そのため、契約している保険会社にシミュレーションを依頼すると理解が深まりますね。
参考:生命保険の解約返戻金はいつ振り込まれる?
生命保険を解約すると、解約返戻金が振り込まれますが、どのぐらいの期間を目安にお金が受け取れるのでしょうか。
解約申請書の受理には1週間ほどかかるので、不備がなければ解約返戻金もおおむね1週間で振り込まれます。
案外早く手元にお金が入ることに安心されているかもしれませんね。
これは、解約申請書を郵送で手続きした際の期間になるため、窓口を経由すればさらに振り込みまでの期間は短縮されます。
なお、保険会社によって振り込みまでの期間には差があるため一概には言えません。
解約返戻金をスムーズに受け取るためには、保険会社に提出する書類の不備がないことが求められます。
書類の提出時に慌てないように、日頃から保険証券と本人確認書類は手元に置いておくようにしましょう。
生命保険を途中解約する具体的な方法
生命保険を途中解約するには、どのような手続きが必要なのでしょうか。
保険会社に提出する書類は、一つでも不備があると処理に時間がかかるので、あらかじめ用意しておきたいですよね。
また、保険会社に解約理由を求められた場合は、本当のことを言うべきなのでしょうか。
下記では、
- 生命保険解約の手続きの流れ
- 解約時に必要な書類
- 解約書類の書き方例文
- 担当者に解約を言いにくい場合
生命保険解約の手続きの流れを紹介
生命保険の解約をスムーズに行うには、あらかじめ手続きの流れを知っておくと役立ちます。
大まかな流れは、下記のとおりです。
- 保険会社に解約の意向を伝える
- 解約申請書を作成する
- 保険会社に必要書類を提出する
- 解約の成立
- コールセンターへ電話
- 支社、窓口へ出向く
- 担当者と直接話す
生命保険の解約に必要となる書類
生命保険の解約に必要な書類について、
- 解約申請書
- 保険証券
- 本人確認書類のコピー
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- パスポート
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
解約書類によくある項目の書き方や例文
解約申請書の作成時には、解約理由を書くことが一般的です。
しかし、解約する理由を伝えたくないときには、どのように書けば良いのか迷いますよね。
そのような人のために、下記では解約書類によくある項目の書き方や例文を解説していきます。
たとえば、義理で加入したことが本当の解約理由だとしても、保険会社側には伝えにくいように思います。
そのときには、保険を解約するよくある理由を参考にしてみることをおすすめします。
一般的に、
- 収入が減って保険料が支払えなくなったため
- 他の生命保険に切り替えるため
- 保険料が高すぎるため
- 家事都合で仕事を退職することとなり、収入が減少したため、保険料を支払う余裕が無くなった
- 加入している生命保険の内容よりも、さらに適した保険が見つかって切り替えることにした
- 保障内容と保険料が見合わないため、内容が適している生命保険に加入することとした
生命保険を解約する際は後悔のないようにしっかり検討しよう
この記事では「生命保険を解約する前に知っておきたいこと」について解説いたしましたが、いかがでしたか。
記事の要点は、
- 生命保険のよくある解約理由は、収入が減って保険料が支払えなくなったことなどである
- 解約を考えていても、実際に行動に移す人は少なく、一つの保険に長期間加入し続けている人が増えている
- 解約前には、解約する理由を明確化して、デメリットを把握することが大切である
- 場合によっては、延長保険や払済保険に変更することで解約を回避できる
- 解約を担当者に話しにくい場合は、コールセンターや窓口を経由するとスムーズに手続きを終えられる