うつ病でも加入しやすい医療保険はある?注意点・選び方もご紹介!

※本記事で紹介しているサービスにはPRが含みます。
▼この記事を読んでほしい人
  • 一生涯を通して、長く働き続けたい人
  • うつ病のリスクを耳にしたことがある人
  • 何らかの形で、うつ病で働けなくなった時の備えをしたいと考えている人
  • うつ病の保険に加入する際に意識する点を知りたい人

内容をまとめると

  • うつ病は誰しもがなるリスクがあるため、早い段階での備えが必要
  • うつ病の治療は長期化かつ専門医療機関の受診・通院が必要になる
  • 告知義務に違反すると強制解約や保険金返金を求められる可能性があるためNG
  • うつ病に備える保険に加入する場合は、ファイナンシャルプランナーへの相談が近道

うつ病の人が医療保険に加入しづらい理由


うつ病とは、誰しもかかる可能性がある心の病気・不調とも言えます。


自分はうつ病にならないと信じていたいたとしても、自分以外の原因やきっかけでうつ病を発祥する可能性もあるからです。


関係する人や環境が少し変わっただけでうつ病になる可能性はどの人でも、どの職場でも起こりうることだからです。


うつ病になろうと思ってなる人もいませんし、自分から辛い思いをしようとする人もいないでしょう。


うつ病が医療保険に加入しにくい理由としては、以下のような要因が挙げられます。

  • 治療の長期化
  • 神経、心に関係することのため、本人の考え方や捉え方が関係する点が大きい
  • 専門家でも全てが分かりきっているわけではない
精神科医など、専門家と言われる人もいますが、人と人との相性もあり、絶対にこの医師に相談すれば改善するという保障はありません。

そのため、相性や治療方法が合わない場合は治療の長期化や悪化も有り得る話です。

さらに、いくら専門医と言えども精神という見えないものを扱っている以上、全てを熟知し、その患者の特性を把握しきれているわけではないのです。

そのため、絶対に完治、改善という保証もないのです。

捉え方や治療に関係する医療関係者の知識の有無、環境によって治療の進み具合も異なるばかりか、治る治らないも左右することになります。

治療の難しさの点もあり、うつ病は治療が長期化しやすく、保険会社としてはハイリスクであるとして引受を許可しにくい部分があると言えます。

うつ病でも加入しやすい医療保険


うつ病の人の場合、保険会社にとっては保険金支払いの可能性が大きいハイリスク要因であるため加入が難しいケースがあります。


しかし、世の中にある保険商品の中には、うつ病であっても加入可能性の高い保険も用意されています。


うつ病の人も加入しやすい医療保険は以下の通りです。

  • 加入しやすい医療保険①引受基準緩和型
  • 加入しやすい医療保険②無告知型(無選択型)

加入しやすい医療保険①引受基準緩和型

引受基準緩和型は、通常の保険加入よりもハードルが低く入りやすいのが特徴です。


なぜ加入しやすいのかと言うと、保険引受の基準や告知事項が少ない点が挙げられます。


一般的な保険会社にとって確認したい事項のチェックがないため、告知しなければならない事項もより少なくなります。


そのため、過去の病歴や現時点の健康状態に照らし合わせてみた場合、告知事項に該当せずに問題なく加入できる場合もあります。


以下は引受の際に確認される告知事項の一例であり、これらの質問に対しYesかNoで答えていく形となります。

  • 現時点で入院や通院があるか
  • 直近3ヶ月以内に医師から入院や手術を勧められたか
  • 過去2年以内の入院・手術歴はあるか

引受基準緩和型の保険であれば、他の医療保険の加入を断られた人であっても、問題なく加入できる場合も少なくありません。


しかし、引受基準緩和型の保険にも以下のようなデメリットがあります。

  • 保険料が高い傾向にある
  • 加入から一定期間は保険金支払いで減額される可能性がある

そのため、うつ病が関係していない病気や怪我であっても、減額された金額で保険金が支払われることもあるので注意が必要です。

加入しやすい医療保険②無告知型(無選択型)

無告知型や無選択型は、病歴や治療の有無の確認なしに加入できる点が特徴です。


通常であれば、健康状態は良好か、既往歴がないか確認をとられます。


しかし、それらの確認が一切ないため、現時点でうつ病と診断された人やその他の持病があり他の保険会社で加入をこと笑えた人も加入できる可能性が高いのです。


しかし誰でも加入できる分を考慮し、保険料が割高に設定されています。


上記で示した引受基準緩和型のような基準もないため、保険料が高い傾向にある引受基準緩和型よりもさらに保険料が高額になる可能性が高いです。


その上、保険金の支払ができる条件が多数であるため、支払できる可能性は低いと言わざるを得ない現実があります。


その上、保険加入してからの一定期間は病気や怪我でも保険金が支払われない場合も多々ありますので、十分保険料とリスク管理などを検討して加入してください。

うつ病の人におすすめの医療保険の選び方


うつ病で医療保険に加入する場合、おすすめの選び方としては必要な保障が受けられるかどうかで決める方法があります。


なぜなら、通院や入院のリスクが高いため、これらの保障を受けることで、金銭的な負担を軽くすることができるからです。


うつ病の人におすすめの選び方として、以下の保障が受けられるかどうかで決めるとスムーズです。

  • おすすめの選び方①入院保障がある
  • おすすめの選び方②就業不能保障がある
  • おすすめの選び方③通院保障がある

おすすめの選び方①入院保障がある

入院保障がある医療保険に加入すると、もしも入院した時のことを考えると安心です。


なぜなら、うつ病は心の病であり、自分が思っている以上に深刻かつ治療が長期化する可能性もあるためです。


厚生労働省の「平成29年患者調査の概況」によると、平均入院期間が113.9日となっている点からも、治療・入院の長期化傾向が分かります。


うつ病で入院となった場合、入院日数が長期化する傾向にあるため、一般の保険で想定されている入院日数を上回ることもなきにしもあらずです。


そのため、一般の保険では保険金支払い日数の上限を上回り、十分な保険金支払いが行われない恐れもあります。


つまり、一般の医療保険ではうつの入院日数や治療に必要な金額をカバーしきれない可能性もあるため、入院保障が手厚い医療保険を選ぶべきです。

おすすめの選び方②就業不能保障がある

就業不能保障とはその名の通り、働けなくなった場合の保障です。


元気なうちは仕事をして収入を得るのが当然と考えがちです。


しかし、働けなくなった場合、収入が絶たれてしまうことになるため、日々の生活に困難をきたしてしまいます。


うつの場合は入院や治療が長期化する傾向にあり、働けない期間も当然長くなってしまいますので、その間に要する費用を準備する意味でもチェックするべき事項です。


しかし、就業不能保障があれば安心とは言い切れず、保険契約によっては免責事項に該当することも避けられません。


免責事項で保険会社側から支払いなしとなった場合、保険金は受け取れないのです。


就業不能保障の中には精神疾患による就業不能は保障外とする場合もあり、もしもうつ病になった場合に、こんなはずではなかったと後悔することになります。


保険に加入する際は、精神疾患による就業不能でも保障を受けられるものを選んでください。

おすすめの選び方③通院保障がある

通院保障がある医療保険に加入することをおすすめします。


なぜなら、うつの場合自分のみの力で完治するのは非常に難しく、専門的な知識を持つ医療機関の通院がうつ治療の近道だからです。


うつは治療が長期化する傾向があり、通院の回数も少なくないことが想定されます。


通院の負担も塵も積もれば山となるため、通院保障があると安心ですね。


注意すべき点としては、通院保障が受けられる条件の有無です。


場合によっては入院に関する通院のみなど、通院の条件がありそれに該当しない場合は通院保障を受けられないことになります。


もしもうつになった時にどのような治療を受けるか想定すると同時に、通院の際に通院保障が受け取れる可能性が高いものを選択するべきです。

うつ病の人が医療保険に加入する際の注意点


うつ病の人が医療保険に加入する際には以下の点を注意すべきです。

  • 注意点①告知義務違反はNG
  • 注意点②告知不要なのは完治から5年
保険会社として、保険金支払いの可能性やリスクの有無を確認した上で医療保険の受け入れをします。

つまり保険会社側が定めたルールや規則を守ってこそ、保険で守られる存在となります。

医療保険に加入したいがために、告知義務に違反する行動を取るのはルール違反となり、最終的に自分の首を絞めることになりかねません。

注意点①告知義務違反はNG

医療保険への加入を希望する場合、現状や病歴を伝えなければいけません。


そして、保険会社側では告知された内容から保険金支払いの可能性やリスクを判断します。


それと同時に、正常な運営のために保険金目当ての加入や虚偽の報告をする人の加入をシャットアウトする目的もあります。


つまり、告知義務に違反するということは、正常な運営の妨げであると同時に、保険会社との信頼を裏切る行為ともなります。


そのため、告知義務に違反した場合は以下のことが懸念されます。

  • 保険金が受け取れない
  • 違約金を請求される
  • 強制解約の恐れ
もしもの時にきちんとした保障を受けるためにも、正直に応えることが重要です。

注意点②告知不要なのは完治から5年

医療保険に加入する以上、直近5年の健康状態や通院・入院歴や投薬歴を報告しなければなりません。


告知内容は、以下のような病歴や詳細な内容が関係します。

  • うつ病を診断された病名
  • 治療に冠する内容
  • 治療に要している(要した)期間
  • 飲んでいる薬の種類(薬剤名・投薬の期間)
  • 入院の経験(入院期間) など

その他、長い期間の通院や薬の服用を要するため、再発するリスクもあります。


過去5年の間に何かしらの形でうつ病に関して通院・入院をしていた場合はちょっとしたことであっても保険会社に伝える義務があります。


保険会社への告知義務が消滅するのは、一定期間がすぎてしうつ病の再発の恐れが少なくなった時です。


つまり、うつ病が完治したそのタイミングから5年後が目安と言えます。

医療保険の無料相談ができる相談窓口4選!


うつ病に備えるために、早めに医療保険に加入したいと考えている人は保険相談窓口への相談が近道です。


自分の状況や今後の働き方、リスク回避を客観的かつ専門的知識を有する立場から見て必要と考えられる保険を紹介することができます。


保険相談窓口は数多くありますが、中でも無料かつこれまでの実績多数で評判もいい所で相談することをおすすめします。


無料相談窓口の中でも特におすすめする相談窓口は以下の4つです。

  • おすすめの無料相談窓口①マネーキャリア
  • おすすめの無料相談窓口②ほけんのぜんぶ
  • おすすめの無料相談窓口③保険見直しラボ
  • おすすめの無料相談窓口④保険市場

おすすめの無料相談窓口①マネーキャリア

▼マネーキャリアの特徴 

  1. 保険相談満足度93%以上 
  2. 保険相談件数12,000件以上 
  3. 取扱保険会社数40社以上
    ※業界トップクラス 
  4. 3,000人以上の優秀なFPが在籍 

マネーキャリアはFP相談に1番おすすめのFP相談窓口です。 


マネーキャリアの無料FP相談は信頼性が高く、リピーターが多いため相談者が満足する相談サービスを提供している点が評価ポイントです。 


家族や身近な人に経済的負担をかけたくない人に、マネーキャリアの無料相談をおすすめします。

おすすめの無料相談窓口②ほけんのぜんぶ

ほけんのぜんぶは、特に子育て世代からの支持が強い相談窓口です。


子育て世代と言えば、子供が生まれ、守るべきものが増えた立場です。


突然の心の病で働けなくなることを考えると生活が立ち行かなくなってしまう危険は独身・夫婦2人生活の時と比べると高いと言えます。


子供がいながら今の生活を守り、うつで働けなくなるリスクに備えるためには、早い段階で相談するべきです。


ほけんのぜんぶでは、子育て世代ならではの視点でのアドバイスを受けられるのでおすすめです。


これまで日本各地で子育て世代や親子を対象にしたイベントを行なってきたため、子育て世代や子供がいる親としての立場の考え方・生の声を耳にしています。


これまで子育て世代からの相談を15,000件以上対応してきた実績もあるため、安心して相談することができますね。

おすすめの無料相談窓口③保険見直しラボ

保険見直しラボは、保険の相談そのものに不安や懸念材料がある人にもおすすめしています。


なぜなら、保険見直しラボの相談対応を行うコンサルタントを対象にした評価制度があり、コンサルタントとしてもよりよい相談対応ができるよう常に研究をしているためです。


そのため、保険相談の際によくある以下のような心配事が起こる可能性が低いと言えます。

  • 意図していない保険商品を勧められる
  • 無理やり契約させられる
  • 相談に対しての真摯な対応が受けられない
  • 知識が乏しい状態で勧められる可能性
実際に担当したコンサルタントを相談後に点数で細かく評価することができ、合わない場合は交換してもらえるため、安心して相談できます。

自分の悩みによりそってもらえるしくみがあるため、相談すること自体に不安を感じている人にもおすすめできます。

おすすめの無料相談窓口④保険市場

保険市場のポイントは、取り扱っている保険商品の数です。


他の相談窓口の追随を許さないほどの商品の品揃えがあるため、様々な種類や特徴の中からじっくりと選んでいきたい人に適しています。


例えば、服を買いに行くとします。


商品の取り扱いが少ない服屋と、様々なテイストや色味を取り揃えている服屋で、どちらが自分にぴったりな服に出会える可能性が高いかは一目瞭然です。


保険市場は90種類以上の保険商品の取り扱いがあるため、うつ病に関しての備えができる保険商品も多数取り揃えています。


欲しい保障がついているか、特約が充実しているかなど加入に際してチェックする点は十人十色ですが、それぞれに対応できるだけの商品展開があります。


さらに、以下のような工夫も施されています。

  • スマートフォンでスムーズに資料が見られる
  • チャット対応で気軽に保険相談
気軽かつ多くの商品の中から選びたい人は保険市場が適しています。

うつ病の人が活用できる公的制度


うつ病になる危険性は誰にでもあるため、多くの人がうつ病に対応でき、生活を守る保険を探しています。


保険に加入することで備えの第一歩になるとも言えますが、本当の備えはうつ病の際に活用できる知識や公的制度の内容を身に着けておくことです。


うつ病になった場合の治療などに関する保障は国としても用意しているため、民間の医療保険と組み合わせることでダブルの備えで治療と生活の2本柱を守れるのです。


うつ病に関する公的制度は以下の通りです。

  • うつ病の公的制度①生活保護
  • うつ病の公的制度②障害年金
  • うつ病の公的制度③傷病手当金
  • うつ病の公的制度④自立支援医療
  • うつ病の公的制度⑤特別障害者手当
  • うつ病の公的制度⑥精神障害者保健福祉手帳 
  • うつ病の公的制度⑦重度心身障害者医療費助成制度

うつ病の公的制度①生活保護

普段の生活に行き詰まった時に、最低限の生活ができるようサポートするための制度で、生活を保護する保護費が支給されます。


うつで仕事に行くことができない、収入減もしくは収入が絶たれた状態で十分な生活を送れない人も多数いるのです。


一度生活困難の負のスパイラルに突入してしまうと、自力でこれまでの生活まで立て直すのは難しくなってしまいます。


うつが原因で日々の生活が立ち行かなくなった場合、生活保護の申請が可能です。


場合によっては、保有している預貯金などの財産や他に支給されている手当の有無によって生活保護が受け取れない場合もあります。


生活保護を受けられる条件や金額は各地方自治体によって多少異なります。


お住まいの福祉事務所の生活保護担当者に相談する必要があります。  

うつ病の公的制度②障害年金

うつで生活に支障をきたすレベルの障害状態となった場合、生活の保障を目的として障害年金が支給されます。


しかしうつ病で一律ではなく、加入している年金によって受け取ることができるタイプが異なります。

  • 国民年金加入者:
    障害基礎年金
  • 厚生年金に加入している公務員・会社員:
    上記に加え、障害厚生年金を受け取れる

障害基礎年金は障害等級表1級、2級に該当する場合に支給されますが、3級は該当なしのため、3級の場合は障害厚生年金のみです。

障害等級給付内容障害の詳細(精神に関するもの)
第一級当該障害の存する期間1年につき給付基礎日額の313日分神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの
第二級同277日神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの
第三級同245日神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの


申請手続きは年金事務所もしくは年金相談センターで行います。


不明点や不安な点は直接相談しながら手続きできるので安心ですね。

うつ病の公的制度③傷病手当金

傷病手当金は、健康保険からの手当金です。


怪我や病気で働けない場合の生活を保障するもので、健康保険に加入している会社員や公務員が対象となります。


傷病手当金を受け取れる基準や条件は以下の通りです。

  • 仕事以外のことがきっかけによる病気や怪我による療養
  • 労務不能と判断された
  • 4日以上(連続する3日)仕事ができない
  • 休業している間の給与支払いがない
この仕事以外のことがきっかけによる病気や怪我にうつも含まれるため、うつと診断された場合は傷病手当金を受け取ることができます。

傷病手当金を受け取るためには、健康保険を提供している保険組合もしくは協会けんぽに必要書類を提出する必要があり、医師や職場の担当部署の記入が必要な部分もあります。

提出書類の記入漏れにはご注意ください。

うつ病の公的制度④自立支援医療

自立支援医療とは、心や体に関する障害を取り除く、または生活に支障がないように軽減するために治療する際の費用を公的機関が負担するための制度です。


心や体に障害を負った場合、全てを自力でどうにかしようとしても限界があります。


自力での完治は現実的ではないため、長期的な専門機関による治療を必要としますが、専門機関への受診は金銭的負担が大きいと言えます。


自分の力が及ばない点や、治療費用が高額になってしまう点は避けては通れない部分があるのです。


その点を公的な支援でカバーするため、自立支援医療制度として、継続的な通院・治療を負担します。


入院し集中的に治療する場合は対象外となりますが、通院で継続して治療を受ける場合公的機関が治療費を負担するため、上限が定められています。

  • 自立支援医療費用の事故上限負担額20,000円
  • (上限に満たない場合)医療費の1割を負担
上記の金額で必要とされる治療を受けられる制度ですが、市町村役場で必要書類を提出する必要があります。
  • 自立支援医療費(精神通院)支給認定申請書 
  • 自立支援医療診断書(精神通院):
    申請日から3か月以内に作成されたもの 
  • 医療保険の加入関係を示す書類:
    受診者および受診者と同一の世帯に属する人の名前が記載されている医療保険被保険者証等の写し 
  • 世帯の所得状況等が確認できる書類:
    区市町村民税課税・非課税証明書等
日々の通院や薬代を抑える点を考えても、大きな意味のある手当とも言えます。

うつ病の公的制度⑤特別障害者手当

特別障害者手当とは、精神や身体に著しい重度の障害を持っている人を対象に支給される手当で、介護なしの日常生活が送れない人の生活をサポートする目的があります。


年度ごとに支給される特別障害者手当は多少前後しますが、2022年4月以降は月額27,300円で、年に4回(2月、5月、8月、11月)、3ヶ月分の手当がまとめて支給されます。


※この先、支給額の見直しで増減する可能性もあります。


自宅で生活し、身体や精神に重度の障害があるとされる20歳以上の人が対象であり、重度の障害とは日常生活において特別な介護を必要としている状態を指します。


障害者手帳の等級や知能指数など数字で表せるもののみならず、日常生活における援助の必要性を鑑みた数字であるため、公的機関のジャッジ必要となります。


また、家庭における所得の制限も関係してくるため、詳しくは市区町村の障害福祉担当の窓口に問い合わせる必要があります。

うつ病の公的制度⑥精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳とは、一定障害の精神障害であることを示すものであり、以下のような診断を受けた人が受けるものです。

  • 統合失調症
  • うつ病
  • てんかん
つまり、うつ病も精神障害者保健福祉手帳の申請事由に当てはまるということです。

日々の生活の質の向上や利便性の追求の点からも、この手帳を所持・提示することで受けられるサービスも多々あります。

全国規模のサービス地域により異なるサービス
・公共料金等の割引:NHK受信料の減免

・税金の控除・減免:所得税、住民税、相続税の控除、自動車税・自動車取得税の軽減(手帳1級の方)

・生活福祉資金の貸付

・手帳所持者を事業者が雇用した際の、障害者雇用率へのカウント

・障害者職場適応訓練の実施
・私鉄、バス、タクシー等の運賃割引
携帯電話料金の割引 ・上下水道料金の割引
・心身障害者医療費助成

・公共施設の入場料等の割引

・福祉手当の支給

・通所交通費の助成

・軽自動車税の減免

・公営住宅の優先入居

うつ病の公的制度⑦重度心身障害者医療費助成制度

重度心身障害者医療費助成制度とは、地方が実施している医療費の負担制度です。


地方自治体として、心身に重度の諸具合がある人が病院を受診した場合の助成金を支給しています。


うつ病は心の病かつ目に見えないものですので、治療が長期化したり、重症化したりするリスクも高く、治療費用も高額になる恐れがあるからです。


障害があるとみなされた人が保険証を使用して病院にかかった場合に、医療費に関する自己負担分について地方側から助成金が出るため、自己負担が軽減します。


しかしこの制度は地方の制度の内容により条件が異なるため、お住まいの地域を管轄する市町村役場で確認する必要があります。

うつ病でも加入しやすい医療保険に関するよくある質問


うつ病で医療保険に加入したいと考えた場合、既往歴の関係で引受が難しい場合も少なくありません。


その際、自分が加入したい保険に加入するために以下のようなことを考える人もいるようです。

  • うつ病を隠して医療保険に加入したら?
  • 告知義務違反はいつばれる?
もしも、うつ病であることを隠したり、告知義務に違反した場合はどうなるのか以下で説明していきます。

うつ病を隠して医療保険に加入したら?

人によっては、うつ病は隠して医療保険に入れるかもしれないと考えたことがあるかもしれません。


しかし、うつ病を隠して医療保険に加入した場合、その後何かしらの形で判明し、保険金が支払われない、違約金の発生も起こりうるのです。


最悪の場合は強制解約もなきにしもあらずです。


なぜなら、医療保険に限らず保険は加入する段階で状況を正直に伝える告知義務があるためです。


もしもうつ病であることを隠し、うつ病の既往歴なしとして加入した場合、定めのある告知義務に違反することになってしまいます。


保険会社として加入後も行う様々な調査で判明した場合、保険金支払事由に当てはまっていたとしても保険金が支払われないことがあります。


そればかりか、違約金を請求される可能性もありますので、これらのリスクを考えると隠して加入すればいいとは言えません。

告知義務違反はいつばれる?

保険に加入する際、嘘を伝える、隠し通したらばれないのではないかと考える人もいるかもしれません。 


しかし、加入する段階では加入自体はできるかもしれませんが、その後どこかのタイミング、何かしらの形でがんであることが知られる可能性が非常に高いのです。 


保険会社として、加入手続きをして終わりではなく、加入後もタイミングは様々ですが様々な調査を行うからです。 


そのため、加入段階でうつ病を隠したつもりになっていたとしても、病歴や通院歴、過去の入院の有無を追っていくことでうつであることが判明することもあります。 


当然調査は無作為、不定期に行われるため、加入から何ヶ月後に調査が行われると断定できるものではありません。 


しかし、いつばれるか、違約金や強制解除の危機を感じながら加入するのは精神的にもよくありませんので、告知義務には違反せず、正直に伝えるべきです。

まとめ:うつ病で医療保険に迷っているなら無料の保険相談窓口を利用しよう!

日々生活し、仕事をする際様々なことを考え多くの人々と接している以上、うつ病になるリスクは誰にでもあります。


一見すると、ちょっとしたことがきっかけでうつ病になることも十分考えられます。


さらに、目に見えない心の病で医師との相性もあるため、場合によっては治療が難航かつ長期化する恐れもあるので注意が必要です。


うつ病になった場合、日々の生活や仕事にも困難をきたすことになってしまうため、早い段階で備えることが重要です。


活用できる公的制度を知ると同時に、保険商品でうつ病になった時の治療費や生活費に関する金銭的な不安に備える準備をすることをおすすめします。


うつ病に備えるための保険商品は数多くありますので、豊富な知識を有したファイナンシャルプランナーに客観的かつ専門的な視点からのアドバイスが参考になるはずです。


無料相談窓口では無料で医療保険をはじめとする多様な保険について相談できるため、ぜひ活用してみてください。

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