更新日:2020/12/21
70歳以上でも医療保険は必要か?おすすめの70歳からの医療保険は?
内容をまとめると
- 70歳以上では医療費の自己負担は2割になり、高額療養費制度等の保障は厚くなる。
- 医療保険の加入が必要なのは、年金制度に不安を感じる人や入院する可能性の高い人など
- 医療保険への加入が不要なのは、貯蓄が十分にある人や資産家など
- 70歳以上の医療保険は、加入している保険を見直し、公的医療保険でカバーされない部分を補う
- 70歳以上でも入れる医療保険はある
- 70歳以上で医療保険への加入を検討したいと思ったら、無料保険相談で話を聞いてみるのがおすすめ
- 今ならスマホ1台で無料オンライン相談が利用できるので、保険のプロに相談して悩みを解消
目次を使って気になるところから読みましょう!
70歳以上の方に医療保険は必要か?
70歳以上の方に、医療保険は必要でしょうか。
現在の日本は医療も進み、平均寿命も男女ともに80歳を超えるという高齢化社会を迎えています。
また、厚労省は「日本人の三大死因(がん、心疾患、脳血管疾患)の死亡率の低下が平均寿命を延ばしている」とし、「健康意識の高まりでさらに寿命が伸びる可能性がある」とみています。
つまり、これから先も平均寿命が延びるかもしれないのです。
高齢になると心配になるのが医療費です。若い頃に比べて病気にもかかりやすくなり、病院に行く機会も増えますよね。
しかし、医療費のために貯蓄が減ってしまうのも不安がつのります。
そこで、高齢になっても不安なくすごすために必要なのが、医療保険なのです。
70歳以上の公的医療保険制度の保障内容を解説
70歳以上の公的医療保険制度では、どのような保障があるのでしょうか。
70歳になると、医療費の自己負担割合や、高額療養費制度の限度額がかわります。
保障内容にどのような変化があるのか、どのくらいの保障があるのかを知ることは、保険に加入する上でもどのくらいの保障が必要なのか判断する上で重要になります。
そこで、
- 70歳以上の方の医療費の自己負担割合が2割になることもある
- 70歳以上の方の高額療養費制度とは
について詳しく解説していきます。
70歳を迎えると、公的医療保険制度は手厚い保障へと変わっていくことがわかるかと思います。
70歳以上の方の医療費自己負担割合は2割になることも
70歳以上の方の医療費自己負担割合は、収入や年齢によって違いがあります。
70~74歳 | 75歳以上 | |
---|---|---|
一般世帯 | 2割 | 1割 |
現役並みの所得者 | 3割 | 3割 |
表からわかりように、70歳から74歳までの方の負担割合は2割、75歳の誕生日が来た人は自己負担の割合は1割になります。
75歳からは、それまでの国民健康保険、健康保険制度ではなく、後期高齢者医療制度に変わり、保険証も後期高齢者医療被保険者証になるのです。
また、現役並みの所得がある方は3割負担となります。
現役並みの所得とは、健康保険加入者は月額28万円以上、国民健康保険加入者は課税所得額年間145万円以上です。
70歳以上の方の高額療養費制度
70歳以上の方の高額療養費制度はどうなっているのでしょうか。
高額療養費制度とは、1日から月末までの1ヶ月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、申請することで自己負担限度額を超えた分が払い戻される制度です。
70歳以上の高額療養費制度を以下の表にまとめました。
被保険者の 所得区分 | 限度額 外来(個人ごと) | 限度額 入院・外来(世帯) |
---|---|---|
現役並み (標準報酬月額83万円以上) | 252,600円+ (総医療費-842,000円)×1% | 252,600円+ (総医療費-842,000円)×1% |
現役並み (標準報酬月額53~70万円以上) | 167,400円+ (総医療費-558,000円)×1% | 167,400円+ (総医療費-558,000円)×1% |
現役並み (標準報酬月額28~50万円以上) | 80,100円+ (総医療費-267,000円)×1% | 80,100円+ (総医療費-267,000円)×1% |
一般所得者 | 18,000円 (年間上限144,000円) | 57,600円 |
低所得者 | 8,000円 | 15,000円・24,600円 (所得による) |
70歳以上の一般所得者の場合、外来診療費ひと月の限度額は一人当たり18,000円です。
この額を超えた分は、高額療養費制度によって戻ってきます。
また、現役並みの所得がある方は、所得によって自己負担限度額はかわります。
医療費の自己負担額2割の場合のシミュレーション
医療費の自己負担額が2割の場合、医療費はどうなるのでしょうか。
40歳以上の医療費は年間100万円を超えます。また、65歳以上になると約358万円にのぼるといわれています。
70歳の方が骨折で入院した場合、がんで入院した場合の医療費についてシミュレーションしてみます。
がん(悪性新生物) | 骨折 | |
---|---|---|
診療費 (一日当たり) | 64,115円 | 45,383円 |
平均入院日数 | 18.7日 | 37.9日 |
入院の診療費 合計 | 1,198,950円 | 1,720,015円 |
自己負担額 | 57,600円 | 115,200円 |
差額ベット代 食費 | 140,698円 | 285,159円 |
自己負担額 | 198,298円 | 400,359円 |
自己負担額はがんで入院した場合は198,298円、骨折で入院した場合は400,359円となることがわかります。
公的医療保険制度を利用しても、高額な出費が予想されますね。
また、年齢が上がるにつれて入院日数も長くなる傾向もあるため、備えが必要なことがわかります。
70歳以上で医療保険が必要な人
70歳以上で医療保険が必要な人とはどんな人でしょうか。
- 70歳以上で年金制度がこのまま維持されるのか不安を感じている人
- 70歳以上で入院する可能性の高い人
が考えられます。
そこで、年金制度に不安のある人、入院する可能性の高い人にはなぜ公的医療保険制度だけでなく、医療保険も必要なのかについて詳しく解説していきます。
読んでいただければ、医療保険が必要なのかの判断に役立てていただけるかと思います。
70歳以上で年金制度に不安がある人
少子高齢化が進むなか、公的年金制度がこのまま維持されるのか不安に感じている人も多いかと思います。
高齢者の収入のベースは年金であり、年金の受給額が減るようなことになれば、生活への影響は避けられません。
また、平均寿命が延びる可能性も考えられる現代において、これまでよりももっと多くの貯蓄が必要になる長生きリスクも考えなければならないでしょう。
そのため、公的年金制度をベースとした生活はリスクがあると考えられます。
このように年金制度に不安を感じている人は、医療保険への加入が必要になってきます。
なぜなら、いざ病気やケガで受診をしたとき年金や貯金の中から治療費を捻出するのは生活への影響が考えられますが、医療保険に加入しておくと医療費の負担を軽減することができるのです。
70歳以上で入院する可能性がある人
70歳以上になると、ふとした病気やケガで入院する可能性は誰にもあります。
しかし、親や兄弟に心臓の病気にかかる人が多いなど遺伝的に病気のリスクが高い人や、持病のある人などは、特に入院する可能性が高いといえるでしょう。
そのような、70歳以上で入院する可能性の高いことが考えられる人には、医療保険が必要です。
医療保険に加入しておくと万が一入院した場合、医療費の負担を軽減することができます。
公的医療保険制度も利用できるのである程度の保障はありますが、入院したときの差額ベット代や食費は全額自己負担です。入院が長くなると負担も大きくなるため、経済的に負担になることが考えられます。
医療保険に加入していると、入院保障を受け取ることができるので、経済的かつ精神的な負担を軽減することができます。
70歳以上で医療保険が不要な人
公的医療保険制度や公的年金だけでは、万が一病気やケガなどで入院した場合は経済的な心配がつきません。しかしなかには医療保険が不要な方もいます。
70歳以上で医療保険が不要な人とはどんな条件を満たす人でしょうか。
医療保険が不要といえる人とは
- 70歳以上で貯蓄が十分にある人
- 70歳以上で資産家である人
が考えられます。
そこで、貯蓄が十分にある人、資産家である人にはなぜ医療保険が不要なのか詳しく解説していきます。
70歳以上で貯蓄が十分にある人
貯蓄が潤沢にあり、入院や手術を数回受けても余裕があるような経済的に余裕のある人には、医療保険は不要といえます。
かえって、毎月払う医療保険の掛け金の方がもったいないと考えられます。なぜなら支払った掛け金の元が取れるとは限らないためです。
それでは、どのくらいの余裕があれば医療保険が必要ないといえるのでしょうか。
それは、突然10万円から20万円のお金が必要になっても、すぐに支払うことができ、家計には影響を及ぼさないくらいの貯蓄があるなら、必要性は低いといえます。
さらに多額の出費が2回、3回と複数回発生しても困らないくらい貯蓄があると、医療保険に加入しなくても安心感がありますね。
70歳以上で資産家である人
70歳以上で、資産家である人にも医療保険は必要がないといえます。
はっきりとした定義はありませんが、資産家とは多額の現金のほか、株や債券などの金融資産、および土地、建物などを多く所有し、その価値が数億円以上にのぼる人のことを指すことが多いようです。
それだけの資産があるので、医療費の支払いには困ることはないでしょう。先進医療や個室での治療を選んだとしても十分に支払うことができるかと思います。
そのため資産家である人には、毎月支払う医療保険の掛け金がもったいないと考えられ、医療保険は必要ないといえるでしょう。
70歳以上で医療保険への加入を検討したいと思ったら、無料保険相談で話を聞いてみるのがおすすめです。今ならスマホ1台で無料オンライン相談が利用できるので、保険のプロに相談して悩みを解消できます。
70歳からの医療保険の選び方
70歳になると、健康への不安、医療費への不安が増す方も多いでしょう。
- まずやるべきことは、現在加入している保険の見直し
- 公的医療保険ではカバーされない部分を補うことを意識した保険選び
について解説いたします。
70歳ならではの選ぶポイントもありますので、参考にしていただければ幸いです。
最初に加入している保険の見直しをする
医療保険への加入を考えたら、まず今加入している保険の見直しをしましょう。
チェックする項目は
- 保障は何歳まで続くのか
- 加入している保険の保障内容
- 毎月いくら保険料を支払っているのか
です。
加入している保険の保障が75歳まで、となっていたら76歳からは入院しても保障されないことになります。もう一度、保障が何歳までなのか確認してみましょう。
若い頃に入った保険のままでは、現在の状況に見合った保障内容になっていない場合があります。
特に子供がいる人は、若い頃に加入した保険では多めの保障になっている可能性があります。そのため、多すぎる保障に余分な保険料を支払ってることも考えられます。
また、毎月いくら保険料を支払っているのかもチェックする上で大事な項目です。
これから先ずっと払い続けることができるのか、負担が大きくないのか、冷静に判断することが必要です。
公的医療保険ではカバーされない部分を補う保険に加入する
公的医療保険では、年齢を重ねるにつれて保障が手厚くなります。
公的医療保険によって、窓口で支払うのは治療費の2割または1割ですみます。
また、高額療養費制度も利用できるので、あまり高額な保険は必要はないでしょう。
しかし、入院時の食事代や差額ベット代は保険の外なので、全額自己負担になります。そのため、入院が長くなると負担は大きくなります。
高齢になると、入院期間が長くなる傾向もあります。
公的医療保険ではカバーされない入院時の自己負担費用を重視して、保険を選ぶことをおすすめします。
もし、個室に入院することを希望する可能性があるなら、入院保障を厚く、先進医療を受けたいと思うのであれば、先進医療を保障する保険に加入した方が良いでしょう。
70歳以上でどのような医療保険に加入したらいいか悩んでいるなら、無料保険相談で相談してみてはいかがでしょうか。今ならスマホ1台で無料オンライン相談が利用できるので、保険のプロがあなたの悩みをすぐに解消してくれます。
70歳以上でも入れるおすすめ医療保険を紹介
70歳になって医療保険への加入を希望しても、持病や既往歴、年齢によって加入できない保険も多くあります。
そこで、70歳からでも加入できる保険を3つご紹介いたします。
- アフラック『ちゃんと応える医療保険EVER』
- メットライフ生命『終身医療保険フレキシィゴールド』
- チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』
これらの保険は70歳からでも加入できるうえ、高齢者にも対応した保障内容になっているのでおすすめです。
アフラック『ちゃんと応える医療保険EVER』
保険の特徴
アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」は、健康な人も、健康に不安がある人も加入できる保険です。
また、状況に応じて見直しを行い、特約をカスタマイズすることでライフステージにあわせて保障内容が変えられるという特徴があります。
例えば、働き盛りの30代、40代では働けなくリスクを考えて就労所得保障一時金特約を、介護のリスクが気になる50代、60代からは介護一時金特約などをつけることができます。
保障内容
保障内容を以下の表にまとめました。
アフラック 「ちゃんと応える医療保険EVER」 | |
---|---|
保険料 | 月々6,689円 |
入院給付金 | 入院1日につき5,000円 |
入院限度日数 | 60日 |
通算支払い 限度日数 | 1,095日 |
また、5日以内の入院でも一律5日分の入院給付金が支払われます。
近頃増えている日帰り入院でも、5日分である25,000円を受け取ることができる点は、安心感があるといえます。
健康に不安のある方でも、保険料は割り増しになりますが加入することができるのでおすすめです。
メットライフ生命『終身医療保険フレキシィゴールド』
保険の特徴
メットライフ生命「終身医療保険フレキシィゴールド」は、保険加入の際の基準がゆるやかになり、持病があっても入りやすい点が特徴です。
また、オプションとして様々な保障が準備されているので、必要な保障を幅広く備えることができます。
保障内容
メットライフ生命 「終身医療保険フレキシィゴールド」 | |
---|---|
保険料 | 月々8,141円 |
入院給付金 | 入院1日につき5,000円 |
入院限度日数 | 60日 |
通算支払い 限度日数 | 1,095日 |
持病が悪化したことによる入院や手術も保障の対象なので、持病を持っている人には安心の保険といえます。
基本的な入院、手術、先進医療の保障に加えて、健康祝金や通院保障、短期入院定額保障などのオプションを必要に応じてつけることができるので、その人に合わせた保障内容を選ぶことができます。
チューリッヒ生命『終身医療保険プレミアムDX』
保険の特徴
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」は、7大疾病による入院は日数無制限で保障してくれる点、長期にわたる通院も保障してくれる点が特徴です。
保障内容
保障内容を以下の表にまとめました。
チューリッヒ生命 「終身医療保険プレミアムDX」 | |
---|---|
保険料 | 月々6,752円 |
入院給付金 | 入院1日につき5,000円 |
入院限度日数 | 30日 |
通算支払い 限度日数 | 1,095日 |
通常の病気やケガによる入院保障には限度日数が設けられていますが、7大疾病(ガン・心疾患・脳血管疾患・高血圧性疾患・糖尿病・肝疾患・腎疾患)による入院への保障は日数無制限です。
高齢になるとこれらの病気のリスクも高まるので、無制限に保障してくれる点は安心ですね。ただし、7大疾病延長入院特約をつける必要があります。
また、退院後の通院も120日にわたって保障してくれるので、通院への備えも可能です。
保険の見直し・新規加入には無料保険相談がおすすめ
今加入している保険を見直したり、新しく加入したいと思われたら、無料保険相談がおすすめです。
保険の保障内容には複雑なものもあります。自分で見直そうと思っても、細かい字で書いてある約款を読むことも面倒になってしまいますよね。
また、新しく保険に加入しようという場合でも、たくさんある保険の中から自分に合った保険を見つけるのは至難の業です。
そこで、保険のプロであるファイナンシャルプランナーに相談すると、保障が足りない点、過剰になっている点などを的確に指摘してくれるので、より自分に合った保険を選ぶことができます。
豊富な知識と情報量を持ち合わせているので、頼もしい存在に感じることでしょう。
無料なので気軽に相談してみることをおすすめします。
まとめ:70歳以上の方は公的医療保険も考慮しつつ必要な保障の医療保険加入がおすすめ
70歳以上の医療保険について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは
- 70歳以上になると医療費の自己負担は2割になり、高額療養費制度も利用することができるなど、公的医療保険制度による保障は手厚くなる。
- 医療保険の加入が必要なのは、年金制度に不安を感じている人や入院する可能性の高い人など。
- 医療保険への加入が不要なのは、貯蓄が十分にある人や資産家である人など
- 70歳以上の医療保険は、まず加入している保険の見直しをすること、公的医療保険ではカバーされない部分を補うことを重視して選ぶことがおすすめ。
- 70歳からでも加入できるおすすめの保険には、アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」、メットライフ生命「終身医療保険フレキシィゴールド」、チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」などがある。
でした。
70歳以上になると公的医療保険制度による保障がそれまでとは変わるので、70歳で保険は一度見直しする必要があるといえます。
保険をもう一度チェックすることで、これからをより安心して過ごせるのではないでしょうか。
それは、日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超え、70歳80歳でも元気に毎日を過ごしている人も大勢います。
しかしいざ病気になったとき、入院費や治療費が心配だと考える人が多いのではないでしょうか。
実は、70歳以上の方は公的医療保険制度によって医療費の自己負担が減るため、そこまで医療保険などの必要性が高くなかったりします。
そこで、
について解説いたします。
病気になったときの治療費の心配が軽くなれば、より充実した毎日を楽しむことができますね。