精神疾患でも入れる医療保険!保険加入時の注意点や選び方、おすすめ保険も解説

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精神疾患の既往歴をもっていたり治療中であっても、医療保険への加入を検討したいという方もいると思います。

でも再発の不安がよぎったり、精神疾患から別の疾病を発症するリスクなどから
「精神疾患でも入れる医療保険ってあるのかな?」
と、不安になってしまうのではないでしょうか?

結論から先にいうと、精神疾患でも入れる医療保険はあります。

ですが、そのような医療保険は、保険料が高めに設定してあったり、保険給付金などの支払いに制限があるものが多い傾向にあります。

それらの特徴をしっかりと理解し、保険の保障内容や保険料を比べて、加入する保険を検討することが重要です。

この記事では、
  • 精神疾患でも入れるおすすめ医療保険3つ
  • 統合失調症など精神疾患でも入れる医療保険とは
  • 精神疾患でも入れる医療保険の選び方
  • 保険加入後に精神疾患にかかってしまったら
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読むことで、精神疾患でも入れる医療保険についてくわしく知ることができると思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

内容をまとめると

  1. 精神疾患でも入れる医療保険や共済には日本生命の「メディ・アン」、オリックス生命の「キュア・サポート・プラス」、かんぽ生命の「かんぽにおまかせ」などがある
  2. 精神疾患でも入れる医療保険の種類としては「引受基準緩和型医療保険」「無選択型医療保険」など
  3. 精神疾患を隠して医療保険に入っても、保険金の支払い時などにばれてしまう
  4. 保険を検討する順番としては、告知項目が少なく入りやすいからといって最初から引受基準緩和型医療保険や無選択型医療保険を検討するのではなく、保険料の安さや保障の充実面をふまえてまずは普通の保険から考えるべき
  5. 精神疾患など持病がある方でどの保険を選べばよいか自信がないときにはプロに相談するのがおすすめ
  6. 今ならスマホ1つで無料オンライン相談ができるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
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精神疾患でも入れる医療保険や共済は?おすすめ商品を紹介


精神疾患でも入れる医療保険や共済はあります。


いずれも告知項目は3つ程度で、すべてが「いいえ」に該当すれば入れる保険です。


契約から1年経過するまでは保障が半分になったり、通常の医療保険より保険料が割高であるといった傾向があります。


ここでは、「精神疾患の方でも加入できる可能性がある3つの保険商品」を紹介します。

  • 日本生命「メディ・アン」
  • オリックス生命「キュア・サポート・プラス」
  • かんぽ生命「かんぽにおまかせ」

統合失調症でも入れる日本生命「メディ・アン」

日本生命「メディ・アン」は、加入前からの持病が悪化、再発したことによる入院・手術・放射線治療なども保障される、精神疾患でも入れる医療保険です。


精神疾患を含む持病がある方、持病が再発した際の保障がついている保険に入りたい方などにおすすめです。


保障内容

10,000円
コース
(契約から
1年以内)
10,000円
コース

(契約から
1年経過後)
5,000円コース

(契約から
1年以内)
5,000円コース
(契約から
1年経過後)
入院
(疾病)※1
1日につき
5,000円
1日につき
10,000円
1日につき
2,500円
1日につき
5,000円
入院
(事故)※2
1日につき
5,000円
1日につき
10,000円
1日につき
2,500円
1日につき
5,000円
手術
(入院中)※3
1回につき
5万円
1回につき
10万円
1回につき
2.5万円
1回につき
5万円
手術
(上記以外)※4
1回につき
2.5万円
1回につき
5万円
1回につき
1.25万円
1回につき
2.5万円
放射線治療※51回につき
5万円
1回につき
10万円
1回につき
2.5万円
1回につき
5万円

※1・2 日帰り入院から保障→1入院60日、通算1,095日限度

※3 何度でも保障→入院給付金日額×10

※4 何度でも保障→入院給付金日額×5

※5 60日に1回を限度として何度でも保障→入院給付金日額×10


5,000円コース、10,000円コースともに契約から1年以内の保障額は半分になっています。


10,000円コースの保障額の設定は、5,000円コースの2倍の設定です。


告知項目

下記3に該当しない場合は、医師の審査なしで加入できます。

  1. 過去1年の間に、傷病により入院したこと、または手術を受けたことがある。もしくは最近3ヶ月以内に医師により入院または手術をすすめられたことがある。
  2. 過去2年の間に、がん・悪性新生物および上皮内新生物で、入院しまたは手術を受けたことがある。または現在、がん・悪性新生物および上皮内新生物で、医師の診察や検査、治療、投薬をうけている最中である。
  3. 今現在、慢性肝炎、肝硬変で医師の診察や検査、治療、投薬を受けている。
直近2年間にがんなどで入院をしていない、また直近3ヶ月以内にその他の傷病にて入院や手術をしていない、今現在治療などにかかっていないなどの要件を満たせば、それ以前に既往歴があっても入ることができます。

保険料

20歳30歳40歳50歳60歳70歳
男性5,900円6,980円
8,720円11,020円14,370円19,220
女性6,390円7,210円8,250円10,570円
14,120円19,510
上記の表は一部抜粋で、実際には5歳ごとの設定です。

40歳までは10歳ごとに1,000円程度、それ以降は10歳ごとに2,000円、3,000円、5,000円と大幅に上がっていきます。

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パニック障害でも入れるオリックス生命の「キュア・サポート・プラス」

続いて紹介するのはオリックス生命の「キュア・サポート・プラス」です。


傷病による入院・手術を一生涯保障(手術は約1,000種類が対象)、先進医療を通算2,000万円まで保障するのが特徴です。


そのため、持病があるけれど保険を検討したい方、手頃な保険料の引受基準緩和型医療保険に入りたい方、先進医療の保障を手厚く備えたい方に特におすすめの保険です。


保障内容

日額10,000円コース日額5,000円コース日額3,000円コース
病気での入院1日につき
10,000円
1日につき
5,000円
1日につき
3,000円
ケガでの入院1日につき
10,000円
1日につき
5,000円
1日につき
3,000円
約款所定の手術1回につき入院中10万円
外来5万円
1回につき入院中5万円

外来2.5万円
1回につき入院中3万円

外来1.5万円
先進医療先進医療の技術料と同額先進医療の技術料と同額先進医療の技術料と同額

契約から1年以内に支払われるすべての給付金は半額になります。


特約を付加すると、三大疾病入院による一時金やがん診断一時金、死亡保険金などを受け取ることができます。


入院保障については、掛け金に比例して保障額も多くなります。


告知内容

すべて「いいえ」なら契約可能です。

  1. 3ヶ月以内に医師から入院・手術・検査をすすめられたか
  2. 2年以内に病気やけがによる入院・手術をしているか
  3. 5年以内にがんまたは上皮内新生物・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で医師の診察、治療、検査、投薬をうけているか

直近5年間にがんや認知症などで入院をしていない、2年以内に疾病による入院・手術をしていない、また直近3ヶ月以内に医師から入院や手術をすすめられていなければ契約することができます。


保険料

25歳30歳40歳50歳60歳
男性2,954円3,229円3,906円4,963円6,493円
女性3,147円3,205円3,391円4,202円5,448円

上記の情は一部抜粋したもので、実際には1歳刻みの契約年齢ごとに保険料が設定されておいます。


引受基準緩和型医療保険としては、比較的手頃な保険料になっています。

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統合失調症でも入れるかんぽ生命の「かんぽにおまかせ」

3つめのかんぽ生命の「かんぽにおまかせ」は、入院初期保障、外来の手術、外来の放射線治療にも対応する特約をつけることができます。

既往歴があるけれど終身保険への加入を希望する方、けがや病気に対する特約をつけて保障を厚くしたい方におすすめです。

保障内容

条件
  • 基本保険金額1,000万円
  • 70歳払込済
対象支払削減期間保障内容
死亡支払削減期間1年間
1,000万円
死亡(不慮の事故・所定の感染症)契約日からその日含め

1年6ヶ月経過後から保障
上記+1,000万円
入院(日帰り入院含む)支払削減期間1年間入院1日目に上乗せ75,000円
日額15,000円×入院日数
手術支払削減期間1年間入院中の手術15万円
外来の手術7.5万円
放射線治療支払削減期間1年間15万円
入院保障について、先ほど紹介した「メディ・アン」や「キュア・サポート・プラス」に比べて手厚い保障になっています。

告知内容

以下3つの項目がすべて「いいえ」なら申し込み可能です。

  1. 3ヶ月以内に医師から入院・手術・放射線治療/温熱療法のいずれかをすすめられたか
  2. 2年以内に病気やけがで入院・手術・放射線治療/温熱療法のいずれかを受けたか
  3. 3年以内に、がん・肝硬変・認知症(いずれも疑いも含む)で医師の診察、治療、検査、投薬、指導を受けたことがあるか
直近3年間にがんや認知症などで治療などをしていないこと、2年以内に疾病などで入院・手術などを受けていないこと、3ヶ月以内に医師から入院や手術などをすすめられていないことなどの要件を満たしていれば、申込みすることができます。

保険料


性別/加入年齢基本契約の払込済年齢基本契約(終身)基本契約(終身)
男性40歳60歳9,100円9,600円
男性60歳80歳11,440円11,540円
男性80歳90歳33,880円33,920円
女性40歳60歳8,620円9,280円
女性60歳80歳10,020円10,220円
女性80歳90歳25,980円26,080円
※口座払込の場合

契約後1年間は、支払われる保険金が1年以後以降の50%になります。
「かんぽにおまかせ」は、保障も手厚いですが、保険料もやや割高といえる設定です。

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(補足)統合失調症でもがん保険なら入れる

がん保険は一般的に保障をがんに関する治療に限定しています。

それにより、がん保険の告知項目はがんの既往歴についてのみの内容となっています。

そのため通常のがん保険は統合失調症など精神疾患でも入れることが多いです。

ただし、精神疾患があっても責任能力があり保険料の支払いができることが条件とはります。

統合失調症などの精神疾患でも入れる医療保険はあるの?


精神疾患にかかると仕事を長期にわたって休んだり、退職を余儀なくされる場合もあるでしょう。


診察や薬などで治療費もかさんでくることもあり、治療が長引くと経済的な負担が大きくなるリスクも高まります。


このような状況においては医療保険による保障を期待したいところですが、保険は困ったときにお互いが助け合うという「相互扶助」のしくみによって成り立っています。


そのため保険の加入にあたっては、加入者間の公平性を保つために既往歴や最近の入院・手術について告知する必要があるのです。


精神疾患がある人は一般的な医療保険に入ることは難しかったり、他の人より高い保険料が必要になることが多いとされています。


しかし、精神疾患でも入れる医療保険があるのです。


以下で

  • 告知項目が少ない引受基準緩和型医療保険
  • 健康告知不要の無選択型医療保険

について解説していきます。

引受基準緩和型医療保険

「限定告知型保険」「選択緩和型保険」ともいわれます。


加入時の引受基準がゆるやかなため、精神疾患含め健康状態に不安があり、通常の医療保険に入ることができない場合でも入ることができる医療保険です。

一般的な保険の健康告知項目5~7項目に対して、引受基準緩和型では2~4項目程度少なくなっています。

また、加入前からの持病を理由とする入院・手術についても、
  • 責任開始日より前に入院・手術をしていない
  • 医師によりそれらが必要と判断されていない
などの所定の要件を満たせば保険金が支払われるのも、引受基準緩和型医療保険の特徴です。

契約可能な年齢は30~80歳くらいまで(保険によっては20歳からのものや終身型のものも)です。

引受基準緩和型保険の告知項目の例:
  • 過去3カ月以内に医師から入院・手術をすすめられたことがありますか?
  • 過去2年以内に入院・手術をしましたか?
  • 過去5年以内にがんまたは肝硬変で治療を受けていたことがありますか?

告知項目数が少ないことが特徴の引受基準緩和型医療保険ですが、
  • 3大疾病
  • がん
  • 女性疾病
などについての特約をつける場合は、所定の傷病に応じて告知項目が追加される場合があります
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無選択型医療保険

健康状態についての告知や医師の審査なしに加入することができる医療保険のことをいいます。

「無選択型」とは、被保険者の健康状態を選ばない、問わないということを意味しているのです。

そのため既往歴などにより通常の保険に加入できない人も加入することができ、精神疾患でも入れる医療保険ということができるでしょう。

ただし、何の条件もなく誰もが入れるわけではありません。

まず、現在入院中であれば申込みができません。

また、健康状態以外の審査項目として職業や年収もあるからです。40歳、50歳~80歳くらいまでを加入対象とする会社が多いですが、一部、20歳から入ることができる保険もあります。
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精神疾患でも入れる生命保険にはデメリットもある


引受基準緩和型や無選択型医療保険などの精神疾患でも入れる医療保険は、下記のようなデメリットに注意しなければいけません。

  • 通常の医療保険よりも保険料が高い
  • 受け取れる保険給付金が少ない
  • 支払削減期間という、保障を削減する期間が設定されている
精神疾患でも入れる医療保険は、保険給付金が支払われる可能性が通常の保険よりも高いため、通常の医療保険よりも保険料は高めに設定されていることがほとんどです。

また、契約開始から一定期間のうちは「支払削減期間」という保障を削減される期間があります。

具体的には最初の1年間は給付金額が50%にされるようなケースが多いです。

健康告知項目が少ない引受基準緩和型医療よりも、告知の必要がない無選択型医療保険の方がさらに保険料が割高であり、保険金の設定が低いことにも注意してください。

無選択型医療保険は契約から90日間待ち期間(保障されない期間)があったり、持病についての保障はないなど、より厳しい所得制限があります。

そのため、無選択型医療保険は最終手段といった位置づけで考えるとよいでしょう。
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統合失調症などの精神疾患を隠して生命保険に加入したらばれる?


前述のとおり、統合失調症などの精神疾患を正直に申告した場合、通常の医療保険に入るのは難しくなります。


それでも、精神疾患でも入れる医療保険はあります。


しかし、保険料が高かったり保険金の支払いのハードルがあがったりするため、デメリットを感じるかもしれません。


そうなると、「精神疾患を隠して生命保険に入ることはできないのかな?」と考える人もでてくるかもしれません。


結論からいうと、持病を隠して医療保険に加入しても、保険金を請求したときの保険会社の調査によりばれてしまうことを覚悟しておく必要があります。


以下では

  • 精神疾患を申告せずに保険に加入しても調査によってばれてしまう
  • 精神疾患があると死亡保険などに入れない理由
  • 5年以上前の病気であれば申告の必要はない

について、解説していきます。

精神疾患を隠して生命保険に加入してもばれる

保険会社は保険給付金を支払うときに、契約者の過去の治療や健康診断の各種記録、担当医との面談内容などを調査するといわれています。


そのため精神疾患を隠して保険に加入したとしても、明らかになってしまう可能性は高いと考えられます。


告知義務違反に対しては重大なペナルティが課されることがほとんどです。


ペナルティとは具体的には

  • 保険契約の解除
  • 解除前に発生した保険金などの不支給

などです。


また当然ながら、解約返戻金制度がある以外は、支払ってきた保険料の返金は返ってはきません。


例外的に、告知義務違反があったとしても責任開始日(保障が開始した日)から2年を経過しているケース、保険会社が告知義務違反を知ったときから1ヶ月以上たっているケースなどでは契約解除できないことがあります。


しかし、告知義務違反内容が重大で詐欺に相当する場合、責任開始日から2年以内に給付金など支払事由が発生している場合は上記ケースでも契約解除をすることができます。


なお、医療機関は患者の通院・治療記録を5年間保存する義務があります。


ですので、5年以内の治療については調べればわかってしまうということを認識しておいた方が良いかもしれません。

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そもそも精神疾患があると死亡保険などの保険に入れない理由とは?

精神疾患がある人が死亡保険などに入れないのは、その特有の症状が関係します。

うつ病には希死念慮という「死にたいと願う」症状があり、うつ病患者の約6割程度がこの希死念慮をもつといわれます。

統合失調症の患者においても自殺はまれなことではありません。

急性期の幻覚妄想の状態のみが自殺をひきおこすわけではなく、発病からかなり経過していても自殺するケースがあり、そもそも生死の境界線があいまいな統合失調症の患者も存在します。

上記のように自殺のリスクが否定できないことにくわえ、精神疾患そのものの悪化や、精神疾患が生活習慣病や不眠症など他の病気をひきおこす可能性が、健康な人にくらべて高いといえます。

精神疾患による自殺のリスクと、精神の疾患が引き起こす身体の病気への懸念が、一般の人よりも生命保険などに入りづらい状況の背景にあるといってよいでしょう。
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(参考)5年以上前なら申告の必要なし

医療保険も生命保険も、告知義務があるために過去に罹患した病気について、正しく申告することが求められます。

ですが、一般的には告知が必要なの5年以内の傷病です。

したがって過去に統合失調症やうつ病などで通院歴があったとしても、5年以上前に治療が終わっていれば健康告知の必要はなく、保険に加入することができます。



精神疾患のある方の医療保険の選び方


精神疾患がある場合、通常の医療保険に入るのは難しいと考える方が多いでしょう。


そのため、はじめから引受基準緩和型医療保険や無選択型医療保険に入ろうとする方もいるかもしれません。


しかし、保険料の安さや保障面から通常の医療保険に勝るものはありません。


まずは通常のもので精神疾患でも入れる医療保険を検討することをおすすめします。


下記では、

  • まず最初は通常の医療保険を検討する
  • 次に引受基準緩和型医療保険への加入を考える
  • 無選択型医療保険は最後の手段
上記3つの項目について、順番に説明していきます。

最初に、通常の医療保険を検討

精神疾患がある場合、はじめから「通常の医療保険に入るのは無理」とあきらめるのではなく、まずはいわゆる普通の医療保険を検討するのが大切なポイントです。

通常の医療保険の最大の利点は、少ない保険料で手厚い保障がなされるということ。

保険を選ぶ上でこれに勝るメリットは、他にないといっても言い過ぎではないはずです。

既往歴や持病があっても通常の医療保険に加入できるかは、病気の種類や期間によるので一概にはいえません。

ですがたとえば高血圧で服薬中であっても、最高血圧と最低血圧が保険会社規定の範囲内であれば保険に加入できるケースもあります。

一般的に持病や既往歴がある場合に通常の保険を契約すると、それらがない場合よりも高い保険料となったり、もともとの持病は保障の対象からは外れたりします。

それだけでなく、保障が削減される期間があったりと、不利な条件となる可能性が高いかもしれません。

それでも、それらマイナスの条件を加味しても、通常の医療保険の方が条件が良いこともあります。

繰り返しになりますが、精神疾患があるという理由ではじめから選択肢から外すのではなく、まずが通常の保険から検討することをおすすめします。

次に、引受基準緩和型医療保険を検討

通常の医療保険を調べた結果、残念ながら加入が難しそうであれば、次は引受基準緩和型医療保険を検討してみましょう。

引受基準緩和型医療保険の特徴は、なんといっても契約の際の健康状態の告知項目が少ないことです。

通常の保険だと過去5年以内の入院・手術・通院・服薬をはじめ、医師による審査や健康診断の結果も提出しなければならないこともあります。

しかし、引受基準緩和型医療保険の告知は、いくつかの「はい」「いいえ」で答えられる簡単な質問のみです。

通常の保険よりも保険料が高い、一定期間は保障が半分、などのデメリットがあるのは事実です。

ですが、入院・手術給付金や死亡保険金、その他の特約の保障は通常の保険よりも大きなひけを取ることはありません。

持病や既往歴の再発などについても保障を受けられるのは大きな安心材料になります。

「通常の医療保険には加入できそうもない」という方、さらに「通常の保険に入れるはするが、多少の制限があっても持病のリスクにも備えたい」と考える方にはおすすめです。

最後の選択として、無選択型医療保険

無選択型医療保険健康告知の必要がないため、精神疾患などがあっても契約できることが多い保険です。

その反面、保険会社にとっては給付金や保険金を支払うリスクが高い保険であるため、保険料は高く設定されています。

保障についてもたとえば2年間は持病の悪化・再発への保障が制限されるものがあるなど、条件は厳しくなっています。

そのため保険料が高く保障の制限の大きい無選択型医療保険に、急いで入る必要があるのかは、慎重に考えたほうがよいかもしれません。

無理に無選択型医療保険に入ることなく、まずは貯金などをして当面の備えをつくり、体調をみながら通常の医療保険や引受基準緩和型医療保険への加入を検討する方法もあります。

いずれにしても、持病があっても入りやすいとはいえ保険料や保障面でデメリットが大きい無選択型医療保険は、保険選択における最終手段といえるでしょう。
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生命保険加入後にptsdや双極性障害、うつ病などの精神疾患にかかってしまった場合は?


加入時には健康状態などに関する告知義務があるので、もともと持病がある場合には通常の保険には入りにくいことはすでにお伝えしたとおりです。

では保険加入後に、命にかかわるような出来事や他人の死傷を目撃するなどの体験がトラウマになり発症するptsdと診断された場合はどうなるのでしょうか?

また、ハイテンションで活発な躁状態と無気力なうつ状態を繰り返す双極性障害、あるいはうつ病などの精神疾患にかかってしまった場合、保険金などは支払われなくなってしまうのでしょうか?

加入後であればすでに保険契約が成立しているため、ptsdや双極性障害、うつ病などの精神疾患にかかったとしても問題なく給付金・保険金を受け取れます。

保険の更新についても、精神疾患になったのが加入後であれば、なんら支障はありません。

更新にあたって再度の告知義務もありません。

ただし更新時は保険の契約内容を見直すのにちょうどよいタイミングです。

精神疾患などをわずらったときには特に、ファイナルシャルプランナーなど専門家に相談した上で、特約をはずしたり追加するなどの良い機会ともいえます。

要注意なのは、そのときに解約や切り替えのアドバイスを受けるかもしませんが、精神疾患などの持病があると保険への再加入は難しくなることです。

先のことも考えながら、冷静に判断しましょう。
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(参考)精神疾患の方が対象の公的医療保険制度はあるの?



精神疾患の方を対象とする公的医療保険制度として「自立支援医療」があります。

てんかんを含む精神疾患・精神障害、精神障害によって生じた病態(※)を通院(入院以外のもの。デイ・ケア、訪問看護等を含む)によって治療する場合、医療費の自己負担分を少なくすることが目的の制度です。

※精神障害の症状である、躁状態・抑うつ状態・幻覚妄想・行動障害など

通常であれば健康保険などで3割の医療費負担1割に軽減します。

加えて1割の負担についても1ヶ月あたりの負担にも、世帯の所得に応じた上限があります。
世帯所得状況自己負担
(割合)
自己負担(上限金額)
生活保護受給世帯なし0円
市町村民税世帯であって
受給者の収入が80万円以下
1割2,500円
市町村民税世帯であって
受給者の収入が80万円超え
1割5,000円
市町村民税235,000円未満1割医療保険の自己負担限度額が上限
※市町村民税235,000円以上は、自立支援医療の対象外となります

また、統合失調症などにより高額な治療費が長期間かかるケースについては、さらに1ヶ月のあたりの負担限度額は少なくなります。

自立支援医療についてくわしく知りたい方は、厚生労働省のサイトをご参照ください。

まとめ:精神疾患でも入れる医療保険はある


精神疾患でも入れる医療保険のおすすめ商品や、保険の選び方などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?


この記事のポイントは

  • 精神疾患でも入れる医療保険や共済はある
  • 精神疾患でも入れる医療保険には「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型医療保険」があるが、デメリットもある
  • 精神疾患がある場合の医療保険の選び方のポイントは、はじめに通常の医療保険を検討し、該当するものがなければ引受基準緩和型医療保険を選ぶべき
  • 無選択型医療保険は最後の手段と考える
  • 精神疾患を対象とする公的医療保険制度として「自立支援医療」がある
となります。

精神疾患があるからと医療保険に入ることをあきらめるのではなく、ポイントをおさえて保険選びをすることが大切です。

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