更新日:2023/04/09
精神疾患でも入れる医療保険!保険加入時の注意点や選び方、おすすめ保険も解説
- 精神疾患でも入れるおすすめ医療保険3つ
- 統合失調症など精神疾患でも入れる医療保険とは
- 精神疾患でも入れる医療保険の選び方
- 保険加入後に精神疾患にかかってしまったら
内容をまとめると
- 精神疾患でも入れる医療保険や共済には日本生命の「メディ・アン」、オリックス生命の「キュア・サポート・プラス」、かんぽ生命の「かんぽにおまかせ」などがある
- 精神疾患でも入れる医療保険の種類としては「引受基準緩和型医療保険」「無選択型医療保険」など
- 精神疾患を隠して医療保険に入っても、保険金の支払い時などにばれてしまう
- 保険を検討する順番としては、告知項目が少なく入りやすいからといって最初から引受基準緩和型医療保険や無選択型医療保険を検討するのではなく、保険料の安さや保障の充実面をふまえてまずは普通の保険から考えるべき
- 精神疾患など持病がある方でどの保険を選べばよいか自信がないときにはプロに相談するのがおすすめ
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談ができるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
精神疾患でも入れる医療保険や共済は?おすすめ商品を紹介
精神疾患でも入れる医療保険や共済はあります。
いずれも告知項目は3つ程度で、すべてが「いいえ」に該当すれば入れる保険です。
契約から1年経過するまでは保障が半分になったり、通常の医療保険より保険料が割高であるといった傾向があります。
ここでは、「精神疾患の方でも加入できる可能性がある3つの保険商品」を紹介します。
- 日本生命「メディ・アン」
- オリックス生命「キュア・サポート・プラス」
- かんぽ生命「かんぽにおまかせ」
統合失調症でも入れる日本生命「メディ・アン」
日本生命「メディ・アン」は、加入前からの持病が悪化、再発したことによる入院・手術・放射線治療なども保障される、精神疾患でも入れる医療保険です。
精神疾患を含む持病がある方、持病が再発した際の保障がついている保険に入りたい方などにおすすめです。
保障内容
10,000円 コース (契約から 1年以内) | 10,000円 コース (契約から 1年経過後) | 5,000円コース (契約から 1年以内) | 5,000円コース (契約から 1年経過後) | |
---|---|---|---|---|
入院 (疾病)※1 | 1日につき 5,000円 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 2,500円 | 1日につき 5,000円 |
入院 (事故)※2 | 1日につき 5,000円 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 2,500円 | 1日につき 5,000円 |
手術 (入院中)※3 | 1回につき 5万円 | 1回につき 10万円 | 1回につき 2.5万円 | 1回につき 5万円 |
手術 (上記以外)※4 | 1回につき 2.5万円 | 1回につき 5万円 | 1回につき 1.25万円 | 1回につき 2.5万円 |
放射線治療※5 | 1回につき 5万円 | 1回につき 10万円 | 1回につき 2.5万円 | 1回につき 5万円 |
※1・2 日帰り入院から保障→1入院60日、通算1,095日限度
※3 何度でも保障→入院給付金日額×10
※4 何度でも保障→入院給付金日額×5
※5 60日に1回を限度として何度でも保障→入院給付金日額×10
5,000円コース、10,000円コースともに契約から1年以内の保障額は半分になっています。
10,000円コースの保障額の設定は、5,000円コースの2倍の設定です。
告知項目
下記3に該当しない場合は、医師の審査なしで加入できます。
- 過去1年の間に、傷病により入院したこと、または手術を受けたことがある。もしくは最近3ヶ月以内に医師により入院または手術をすすめられたことがある。
- 過去2年の間に、がん・悪性新生物および上皮内新生物で、入院しまたは手術を受けたことがある。または現在、がん・悪性新生物および上皮内新生物で、医師の診察や検査、治療、投薬をうけている最中である。
- 今現在、慢性肝炎、肝硬変で医師の診察や検査、治療、投薬を受けている。
20歳 | 30歳 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | 70歳 | |
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 5,900円 | 6,980円 | 8,720円 | 11,020円 | 14,370円 | 19,220 |
女性 | 6,390円 | 7,210円 | 8,250円 | 10,570円 | 14,120円 | 19,510 |
パニック障害でも入れるオリックス生命の「キュア・サポート・プラス」
続いて紹介するのはオリックス生命の「キュア・サポート・プラス」です。
傷病による入院・手術を一生涯保障(手術は約1,000種類が対象)、先進医療を通算2,000万円まで保障するのが特徴です。
そのため、持病があるけれど保険を検討したい方、手頃な保険料の引受基準緩和型医療保険に入りたい方、先進医療の保障を手厚く備えたい方に特におすすめの保険です。
保障内容
日額10,000円コース | 日額5,000円コース | 日額3,000円コース | |
---|---|---|---|
病気での入院 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 | 1日につき 3,000円 |
ケガでの入院 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 | 1日につき 3,000円 |
約款所定の手術 | 1回につき入院中10万円 外来5万円 | 1回につき入院中5万円 外来2.5万円 | 1回につき入院中3万円 外来1.5万円 |
先進医療 | 先進医療の技術料と同額 | 先進医療の技術料と同額 | 先進医療の技術料と同額 |
契約から1年以内に支払われるすべての給付金は半額になります。
特約を付加すると、三大疾病入院による一時金やがん診断一時金、死亡保険金などを受け取ることができます。
入院保障については、掛け金に比例して保障額も多くなります。
告知内容
すべて「いいえ」なら契約可能です。
- 3ヶ月以内に医師から入院・手術・検査をすすめられたか
- 2年以内に病気やけがによる入院・手術をしているか
- 5年以内にがんまたは上皮内新生物・肝硬変・統合失調症・認知症・アルコール依存症で医師の診察、治療、検査、投薬をうけているか
直近5年間にがんや認知症などで入院をしていない、2年以内に疾病による入院・手術をしていない、また直近3ヶ月以内に医師から入院や手術をすすめられていなければ契約することができます。
保険料
25歳 | 30歳 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | |
---|---|---|---|---|---|
男性 | 2,954円 | 3,229円 | 3,906円 | 4,963円 | 6,493円 |
女性 | 3,147円 | 3,205円 | 3,391円 | 4,202円 | 5,448円 |
上記の情は一部抜粋したもので、実際には1歳刻みの契約年齢ごとに保険料が設定されておいます。
引受基準緩和型医療保険としては、比較的手頃な保険料になっています。
統合失調症でも入れるかんぽ生命の「かんぽにおまかせ」
- 基本保険金額1,000万円
- 70歳払込済
対象 | 支払削減期間 | 保障内容 |
---|---|---|
死亡 | 支払削減期間1年間 | 1,000万円 |
死亡(不慮の事故・所定の感染症) | 契約日からその日含め 1年6ヶ月経過後から保障 | 上記+1,000万円 |
入院(日帰り入院含む) | 支払削減期間1年間 | 入院1日目に上乗せ75,000円 日額15,000円×入院日数 |
手術 | 支払削減期間1年間 | 入院中の手術15万円 外来の手術7.5万円 |
放射線治療 | 支払削減期間1年間 | 15万円 |
- 3ヶ月以内に医師から入院・手術・放射線治療/温熱療法のいずれかをすすめられたか
- 2年以内に病気やけがで入院・手術・放射線治療/温熱療法のいずれかを受けたか
- 3年以内に、がん・肝硬変・認知症(いずれも疑いも含む)で医師の診察、治療、検査、投薬、指導を受けたことがあるか
性別/加入年齢 | 基本契約の払込済年齢 | 基本契約(終身) | 基本契約(終身) |
---|---|---|---|
男性40歳 | 60歳 | 9,100円 | 9,600円 |
男性60歳 | 80歳 | 11,440円 | 11,540円 |
男性80歳 | 90歳 | 33,880円 | 33,920円 |
女性40歳 | 60歳 | 8,620円 | 9,280円 |
女性60歳 | 80歳 | 10,020円 | 10,220円 |
女性80歳 | 90歳 | 25,980円 | 26,080円 |
(補足)統合失調症でもがん保険なら入れる
統合失調症などの精神疾患でも入れる医療保険はあるの?
精神疾患にかかると仕事を長期にわたって休んだり、退職を余儀なくされる場合もあるでしょう。
診察や薬などで治療費もかさんでくることもあり、治療が長引くと経済的な負担が大きくなるリスクも高まります。
このような状況においては医療保険による保障を期待したいところですが、保険は困ったときにお互いが助け合うという「相互扶助」のしくみによって成り立っています。
そのため保険の加入にあたっては、加入者間の公平性を保つために既往歴や最近の入院・手術について告知する必要があるのです。
精神疾患がある人は一般的な医療保険に入ることは難しかったり、他の人より高い保険料が必要になることが多いとされています。
しかし、精神疾患でも入れる医療保険があるのです。
以下で
- 告知項目が少ない引受基準緩和型医療保険
- 健康告知不要の無選択型医療保険
について解説していきます。
引受基準緩和型医療保険
- 責任開始日より前に入院・手術をしていない
- 医師によりそれらが必要と判断されていない
- 過去3カ月以内に医師から入院・手術をすすめられたことがありますか?
- 過去2年以内に入院・手術をしましたか?
- 過去5年以内にがんまたは肝硬変で治療を受けていたことがありますか?
- 3大疾病
- がん
- 女性疾病
無選択型医療保険
精神疾患でも入れる生命保険にはデメリットもある
引受基準緩和型や無選択型医療保険などの精神疾患でも入れる医療保険は、下記のようなデメリットに注意しなければいけません。
- 通常の医療保険よりも保険料が高い
- 受け取れる保険給付金が少ない
- 支払削減期間という、保障を削減する期間が設定されている
統合失調症などの精神疾患を隠して生命保険に加入したらばれる?
前述のとおり、統合失調症などの精神疾患を正直に申告した場合、通常の医療保険に入るのは難しくなります。
それでも、精神疾患でも入れる医療保険はあります。
しかし、保険料が高かったり保険金の支払いのハードルがあがったりするため、デメリットを感じるかもしれません。
そうなると、「精神疾患を隠して生命保険に入ることはできないのかな?」と考える人もでてくるかもしれません。
結論からいうと、持病を隠して医療保険に加入しても、保険金を請求したときの保険会社の調査によりばれてしまうことを覚悟しておく必要があります。
以下では
- 精神疾患を申告せずに保険に加入しても調査によってばれてしまう
- 精神疾患があると死亡保険などに入れない理由
- 5年以上前の病気であれば申告の必要はない
について、解説していきます。
精神疾患を隠して生命保険に加入してもばれる
保険会社は保険給付金を支払うときに、契約者の過去の治療や健康診断の各種記録、担当医との面談内容などを調査するといわれています。
そのため精神疾患を隠して保険に加入したとしても、明らかになってしまう可能性は高いと考えられます。
告知義務違反に対しては重大なペナルティが課されることがほとんどです。
ペナルティとは具体的には
- 保険契約の解除
- 解除前に発生した保険金などの不支給
などです。
また当然ながら、解約返戻金制度がある以外は、支払ってきた保険料の返金は返ってはきません。
例外的に、告知義務違反があったとしても責任開始日(保障が開始した日)から2年を経過しているケース、保険会社が告知義務違反を知ったときから1ヶ月以上たっているケースなどでは契約解除できないことがあります。
しかし、告知義務違反内容が重大で詐欺に相当する場合、責任開始日から2年以内に給付金など支払事由が発生している場合は上記ケースでも契約解除をすることができます。
なお、医療機関は患者の通院・治療記録を5年間保存する義務があります。
ですので、5年以内の治療については調べればわかってしまうということを認識しておいた方が良いかもしれません。
そもそも精神疾患があると死亡保険などの保険に入れない理由とは?
(参考)5年以上前なら申告の必要なし
精神疾患のある方の医療保険の選び方
精神疾患がある場合、通常の医療保険に入るのは難しいと考える方が多いでしょう。
そのため、はじめから引受基準緩和型医療保険や無選択型医療保険に入ろうとする方もいるかもしれません。
しかし、保険料の安さや保障面から通常の医療保険に勝るものはありません。
まずは通常のもので精神疾患でも入れる医療保険を検討することをおすすめします。
下記では、
- まず最初は通常の医療保険を検討する
- 次に引受基準緩和型医療保険への加入を考える
- 無選択型医療保険は最後の手段
最初に、通常の医療保険を検討
次に、引受基準緩和型医療保険を検討
最後の選択として、無選択型医療保険
生命保険加入後にptsdや双極性障害、うつ病などの精神疾患にかかってしまった場合は?
加入時には健康状態などに関する告知義務があるので、もともと持病がある場合には通常の保険には入りにくいことはすでにお伝えしたとおりです。
(参考)精神疾患の方が対象の公的医療保険制度はあるの?
精神疾患の方を対象とする公的医療保険制度として「自立支援医療」があります。
世帯所得状況 | 自己負担 (割合) | 自己負担(上限金額) |
---|---|---|
生活保護受給世帯 | なし | 0円 |
市町村民税世帯であって 受給者の収入が80万円以下 | 1割 | 2,500円 |
市町村民税世帯であって 受給者の収入が80万円超え | 1割 | 5,000円 |
市町村民税235,000円未満 | 1割 | 医療保険の自己負担限度額が上限 |
まとめ:精神疾患でも入れる医療保険はある
精神疾患でも入れる医療保険のおすすめ商品や、保険の選び方などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事のポイントは
- 精神疾患でも入れる医療保険や共済はある
- 精神疾患でも入れる医療保険には「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型医療保険」があるが、デメリットもある
- 精神疾患がある場合の医療保険の選び方のポイントは、はじめに通常の医療保険を検討し、該当するものがなければ引受基準緩和型医療保険を選ぶべき
- 無選択型医療保険は最後の手段と考える
- 精神疾患を対象とする公的医療保険制度として「自立支援医療」がある