更新日:2023/06/22
子宮筋腫の手術で保険に加入できる?生命保険・がん保険には加入できない?
- 子宮筋腫の手術をする場合、健康保険が適応になるのかどうか
- 民間の医療保険に入っている女性は、手術をすることで保険金をもらえるのか
- 子宮筋腫の手術で保険金が出ない例
- 子宮筋腫の手術を保障してくれる保険3選
- 子宮筋腫の手術歴は告知が必要かどうか
内容をまとめると
- 健康保険は子宮筋腫の手術も適用される
- 民間の医療保険で子宮筋腫が保障されるかどうかは商品による
- 子宮筋腫を放置するとひどい生理痛や不妊などのリスクがある
- 子宮筋腫での入院は保障されても手術が保障されない保険、手術のみが保障される保険もある
- 子宮筋腫に備えるなら、女性特有の病気を保障範囲としている医療保険がおすすめ
- 子宮筋腫は再発の可能性のない病気ではないので、手術をしたことがある人も保険会社への告知をしなければならない
- ただし、医療保険に加入するときの審査基準は保険会社によって違うので、子宮筋腫の手術歴がある人もあきらめずに探してみるべき
- 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に複数の保険を比較して入る保険を決められる
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談ができるので、医療保険をお探し中の人は利用してみてください!
目次を使って気になるところから読みましょう!
子宮筋腫の手術は健康保険適用される?民間の医療保険はおりる?
子宮筋腫は、30歳以上の女性の20%~30%にみられる身近な病気です。子宮筋腫になると痛みが出たり貧血になったりするため、大きさによっては手術が必要になります。
しかし、手術となると医療費も高額になるので保険治療でできるのか気になる方は多いでしょう。
ここでは、
- 子宮筋腫が 健康保険適応可なのか
- 医療保険に加入している場合は保険金がもらえるのか
について詳しくお話していきます。また、子宮筋腫の病気についてもわかりやすく説明していきます。
健康保険は子宮筋腫の手術に適用される
民間の医療保険で子宮筋腫の手術が適用されるかは保障内容による
民間の医療保険に入っている人は、「保険があるからどの病気をしても大丈夫」と安心してしまいがちです。
しかし、医療保険の内容は商品によって違うため、子宮筋腫の手術が適用されるかどうかは入っているものによって変わるので注意が必要です。
たとえば、最近では開腹せずに手術をすることも、病気の状態によっては可能です。
手術を開腹せずにできると入院期間は短く済み、体の負担も少なく患者にとっては嬉しいでしょう。
しかし、保険によってはこのような高度な技術の手術は適用外のものもあり、手術を受けたのに保険金がもらえない場合もあります。
参考:子宮筋腫とは?
子宮筋腫とは、子宮にできるこぶのようなもののことをいいます。良性の腫瘍で、筋肉が異常に増殖したためにできます。
女性ホルモンによって筋腫は育ちますが、閉経を迎えると自然と小さくなる傾向にあります。
症状で出やすいのは、
- 便秘
- 貧血
- 月経痛
- 頻尿
です。月経痛や便秘がひどくて受診したときに、筋腫が見つかる方も多いようです。
子宮筋腫の治療が必要なのに放置をすると、
- 生理痛が耐えられなくなる
- 生理の量が多すぎてふらつく
- 不妊
- 薬物療法(ホルモン治療)
- 子宮動脈塞栓術(UAE)
子宮筋腫の手術で保険金が出ないケースとは?
医療保険は病気になったときにかかる医療費が家計の負担にならないように、備えとして入るものです。
しかし、内容を細かなところまで理解していないと、利用したいときに保障の対象外で保険金がもらえず後悔することになるかもしれません。
ここでは、子宮筋腫の場合
- 保障から外れてしまう可能性がある入院
- 手術をしたのに保証されないケース
の2点をご紹介します。
ケース①:短期間の入院が保障されない場合
ケース②:手術が保障されない場合
医療保険に入ると病気をしたときの入院や手術に適応していると感じますが、なかには入院のみを保障して手術には対応していないものもあります。
手術に対応していないものに入ってしまっている方は、子宮筋腫で手術+入院をしても手術給付金のほうは受け取ることができません。
また、日本人ではがんも身近な病気なのでがん保険に入っている方も多いですが、子宮筋腫で手術をする場合はがん保険から給付金は出るのでしょうか。
確かに腫瘍ではありますが、子宮筋腫のような良性の腫瘍は保険が適用されない場合がほとんどです。
三大疾病保障保険のみに入っている方は対象外となり給付金はもらえません。
また、最近では医療も日々進歩しており、開腹せずに出血を伴わない高度な技術の手術で治療することが可能な病院もあります。
しかし、この高度な手術が保険適用外になるものもあるようです。
こちらも保険の内容をしっかり理解していないと後悔することになるので、自分の入っているものをもう一度確認して手術も選択する必要があります。
病気になると手術が必要になることも多いので、保険を乗り換えようと思っている方は入院だけではなく手術にも適用しているものがおすすめです。
子宮筋腫の手術も保障!おすすめの保険3選
医療保険によって内容がバラバラで、どれを選ぶべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、子宮筋腫の手術も保障があるおすすめの保険について、特徴や保険料がいくらになるのかなど、注目すべきポイントとともにご紹介します。
①アフラック「ちゃんと応える医療保険EVER」
基本的な保証をシンプルなものにし、特約で保証を充実させやすいようにしている医療保険です。
保険料を増額(特別保険料率に関する特則)する仕組みで、持病がある、手術・入院の経験があるなどで医療保険への加入をあきらめていた人も入れる可能性を広げています。
「ちゃんと応える医療保険EVER」の給付金
子宮筋腫の治療を含める入院給付金は、1日5,000円から1,000円ずつアップさせる形で契約ができます。
子宮筋腫の手術を受けた場合の給付金は入院給付金の10倍の設定なので、入院給付金が5,000円とすると、
5,000円×10=50,000円
となります。
女性特有の病気に対する保障を強化した「ちゃんと応える医療保険レディースEVER」にプラスで加入しておくと、給付金が上乗せされるため万が一のときに助かります。
「ちゃんと応える医療保険EVER」の保険料
月々の保険料がどのくらいになるのかについて一例をご紹介します。
- 入院給付金5,000円
- 通院への給付金なし
- 月々の支払額が一生定額
契約時の年齢 | 特別保険料率に関する特則なし | 特別保険料率に関する特則あり |
---|---|---|
20歳 | 1,240円 | 2,730円 |
30歳 | 1,420円 | 2,995円 |
40歳 | 1,695円 | 3,360円 |
50歳 | 2,490円 | 3,985円 |
アフラックの公式HPでシミュレーションができますので、詳しく知りたい人は利用してみてください。
②SOMPOひまわり生命「フェミニーヌ」
がんと死亡、高度障害への保障、さらには、子宮筋腫や子宮脱といった女性特有の病気、女性にも多いとされる低血圧症、甲状腺がんなどによる入院を重点的に保障している医療保険です。
やや割高の保険料ではありますが、生きていれば3年ごとに最高15万円を受け取ることができます。
「フェミニーヌ」の保障内容
手術のいるケガや病気、がんなど幅広く保障していますが、女性特有の病気で入院した場合に限っては、疾病入院給付金に1日最大5,000円の上乗せがあり15,000円の保障があります。
「フェミニーヌ」の給付金
子宮筋腫での入院、手術についての給付金は、
- 入院日額…10,000円または15,000円(プランによって異なる)
- 手術…プランによって40万円~2.5万円(プランによって異なる)
給付金を確認して、3つのプランから選択しましょう。
「フェミニーヌ」の保険料
保険料の支払いは、月払、半年払、年払から選択できます。ここでは、月払の例を見てみましょう。
契約時の年齢 | 入院給付金10,000円の場合 | 入院給付金15,000円の場合 |
---|---|---|
20歳 | 4,834円 | 8,161円 |
30歳 | 5,104円 | 8,547円 |
40歳 | 5,202円 | 8,693円 |
50歳 | 6,629円 | 10,806円 |
15年の定期保険であるため、継続する場合は更新時点での年齢で保険料が決まります。
③第一生命「ジャスト」(女性特定治療保険 レディーエールモア)
- 子宮摘出
- 卵巣摘出
- 子宮・卵巣の部分切除
- 乳房切除
乳房再建
- 子宮筋腫の手術をした場合の給付金
手術内容 | 給付金割合 |
---|---|
子宮全体を摘出する手術 | 基準給付金の50% |
子宮を部分的に切除する手術 | 基準給付金の10% |
- 「ブライトway」(終身保険+特約1つ)で、基準給付金額100万円とした場合
年齢 | 保険料 |
---|---|
20歳 | 516円 |
30歳 | 534円 |
40歳 | 576円 |
50歳 | 620円 |
参考:県民共済でも子宮筋腫による手術や入院をカバーできる
保険料を安く抑えたいなら、民間の医療保険よりも加入者の助け合いで成り立っている都道府県民共済もよいでしょう。
月の掛金2,000円の入院保障型なら入院1日につき10,000円(18歳~60歳の場合)、手術や先進医療までカバーしてくれます。
子宮筋腫となった場合も手術内容により2.5万円、5万円、10万円の保障を受けられます。
月の掛金プラス1,000円で医療特約の追加ができ、3,000円程度のリーズナブルな掛金でさらに手厚い保証を受けることが可能です。
また、がんや三大疾病、長期の入院を手厚くするための特約も1,000円前後で追加できます。
加入者の掛金に余剰が出れば返金されるシステムがあり、2019年度には約8,000円の返金がありました。
複雑でわかりにくいため、医療保険への加入を決められないという人にもよいかもしれません。
保険加入の際は子宮筋腫の手術歴も告知すべき?
医療保険に加入するには、保険会社に健康であるかを知らせておくことが必要です。
手術歴や持病を隠したまま契約すると違反となり、手術や入院のときに給付金が支払われなかったり、医療保険を解約させられたりする可能性があります。
子宮筋腫の手術歴に関しても同じです。全摘出の手術をしても再発しやすいといわれている病気なので、過去に手術をしたことがあれば告知書に書いておく必要がります。
また、子宮筋腫は良性なので、つらい症状がなくて経過観察となっている人もいるでしょう。
そのような場合でも告知の義務違反と指摘されないよう、細かい症状を書いて審査を受けると安心です。
違反が発覚すると、払ってきた保険料が無駄になりますので注意しましょう。
参考:子宮筋腫でも保険加入できる?
子宮筋腫になっていても症状がなければ検査を受けない限り気づくことができません。
ただ、女性がかかりやすい病気ですので、医療保険に加入する前に検査を受けたときに初めて気づくケースも多いです。
検査で子宮筋腫が見つかった場合、医療保険に加入できないのではないかとあきらめている人もいるのではないでしょうか。
しかし、保険によっては加入できる可能性はゼロではありません。
- 子宮筋腫の状態や症状によって条件つきで加入できるもの
- 保険料が割り増しや保険金の減額で加入できるもの
- 告知項目のハードルが緩いもの
もあります。
保険会社によって基準クリアの判断が違いますので、1つの会社で断られても他の会社で探してみるとよいでしょう。
生命保険に特約でがん保険をつけていれば子宮筋腫にも備えられると勘違いしている人もいるかもしれません。子宮筋腫はがん保険の対象外となりますので注意してください。