更新日:2021/02/23
「高度異形成円錐切除」で保険は適用される?手術費用や入院日数も解説!
- 子宮頚部異形成とは
- 高度異形成円錐切除は保険適応?
- 高度異形成円錐切除でも加入しやすい保険
- 過去に高度異形成円錐切除をした場合、告知は必要?
内容をまとめると
- 子宮頚部異形成とは子宮頚がんの前段階である
- 子宮頚部異形成は、病変によって3つに分けられており、軽度異形成や中等度異形成、高度異形成となっている
- 中等度異形成や高度異形成の場合、円錐切除術やレーザー蒸散術などで手術を行う必要がある
- 高度異形成円錐切除は、2~3日ほど入院が必要で費用は約4万円
- 公的保険も民間保険も保障適応内となっているが、保険を利用しない場合は高額になるケースもある
- 高度異形成円錐切除の手術を受けている場合、保険加入が厳しくなる可能性も高い
- 女性であれば、女性疾患に特化した保険に加入しておくことがおすすめ
- 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に複数の保険を比較して入る保険を決められる
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
子宮頸がんの前段階「子宮頸部異形成」とは?
子宮頚部異形成とは、子宮頚がんになる前の段階のことを表します。
子宮頚部異形成もさらに3つの段階に分けることができます。
自然治癒する場合もあり、さらに病状が変化する可能性の低い軽度異形成と中等度異形成、さらに約10%の確率でがんになる高度異形成があります。
これらががん化してしまう前に治療を行わなくてはいけませんが、どんな治療法があるのでしょうか。
また、入院日数や費用についても気になるところです。
ここでは、
- 子宮頚部異形成の手術方法
- 日帰りは可能?入院日数や費用について
子宮頸部異形成の主な手術方法は「円錐切除術」と「レーザー蒸散術」
子宮頚部異形成の治療の際用いられる手術方法は、円錐切除術とレーザー蒸散術の2つになります。それぞれどのような手術になるのか解説します。
円錐切除術
円錐切除術は、病変のある子宮腟部と頸管、つまり子宮の入り口部分を円錐形にくりぬく手術方法です。
この手術方法は子宮頚部異形成の治療の基本とされており、高度異形成であってもほぼ100%の確率で治癒します。
ただしリスクもあり、円錐切除術を受けた後は頸管が短くなってしまいます。術後に妊娠した場合、頸管が短くなっていることで早産のリスクも高まってしまいます。
早産のリスクは手術をしていない方と比較すると、約1.7倍~2.5倍高くなるとされています。
レーザー蒸散術
レーザー蒸散術は、軽度異形成と中等度異形成の方で自然治癒する見込みがない場合に用いられる手術方法です。
1年以上の経過観察で自然治癒しない場合や子宮頸部にHPV型(16、18、31、33、35、52、58)に感染している場合などが自然治癒しない原因とされています。
レーザー蒸散術はその名の通り、病状部をレーザーで焼く方法です。特に頸管が短くなることもないため、術後も早産リスクは通常の方と変わりません。
日帰りも可能?高度異形成円錐切除の手術費用や入院日数はどのくらいかかる?
高度異形成円錐切除の手術を行った場合、費用や入院日数はどれくらいなのでしょうか。
高度異形成円錐切除を行った場合、入院日数は2~3日程度である場合が多いです。
病院によっては日帰り手術も可能となりますので、日帰りがいい場合は相談してみるか、病院を探すと良いでしょう。
手術費用は、入院日数にもよりますが1泊2日手術費用込みで、大体4万円からとなります。
レーザー蒸散術の治療であれば基本日帰りで、手術は20分程度で終わります。手術費用は約1万円程度であることが多いです。
高度異形成円錐切除の手術は公的保険が適用されます
高度異形成円錐切除の手術を行う際、気になるのが公的保険や高額医療が利用できるのかですよね。基本的には公的保険などの利用は可能となります。
治療に必要となった費用は、高額医療を活用することで一定の費用以上を支払う必要はありません。
気を付けてもらいたいポイントとしては、高度異形成円錐切除の手術ではがん保険を活用できない点です。
高度異形成はがんではないため、残念ですががん保険の利用は行えません。通常の医療保険となるでしょう。
高度異形成円錐切除は公的医療が使えても医療費が高額になることがある
高度異形成円錐切除の手術は、公的医療保険の利用が可能です。ですが、差額ベッド代や未承認の抗がん剤、先進医療を利用する場合は高額になる可能性も考えられます。
自己負担額としては、以下のようなものがあります。
- 差額ベッド代
- 食事費用
- 雑費
高度異形成円錐切除を行った場合でも入れる保険
高度異形成円錐切除を行った後、残念ですがすぐには通常の保険に加入することはできません。
ですが、高度異形成と診断された場合や手術後は、今後再発や病変などがかなり不安ですよね。
そんなときは、告知内容が非常に簡単なものとなっている「引受基準緩和型保険」や、告知が不要な「無選択型保険」を選択するといいでしょう。
告知内容は保険会社によって異なりますが、大体手術を受けてから2~5年以上経過していれば引受基準緩和型保険などに加入できます。
ですが、通常の保険と比較するとどうしても保険料が高くなってしまいます。
経過観察を行い、完全に完治していれば通常の保険に加入することができる場合もあるので定期検査は受けたほうがいいでしょう。
高度異形成円錐切除など、女性特有疾病の手術が保障される医療保険
女性の場合、高度異形成円錐切除など女性特有の病気に悩まされる可能性もあります。
通常の保険でも入院保障などを受けることは可能ですが、女性特有疾患に対応している保険であればさらに手厚い保障やサービスがついています。
ここでは、
- 日本生命 出産サポート給付金付3大疾病保障保険
- アフラック ちゃんと応える医療保険 レディースEVER
- 第一生命 女性特定治療保険 レディエールモア
- コープ共済 たすけあい女性コース L2000
日本生命 出産サポート給付金付3大疾病保障保険
日本生命が販売している保険、「出産サポート給付金付3大疾病保障保険」について解説します。
この保険は、がんや脳卒中などの死亡時や出産、特定不妊治療に備えることができます。
主な保障内容は、三大疾病や出産、特定不妊治療などの際に30万円を一時金として受け取れます。
保険料は、25歳女性で月々10,185円となります。出産やがんなどに備えられることを考えると決して高い保険料ではないかと思います。
保険期間は、10年・15年・20年から選択可能です。満期時には満期一時金を受け取ることも可能なので、貯蓄としても役立ちますね。
アフラック ちゃんと応える医療保険 レディースEVER
アフラックが販売している「ちゃんと応える医療保険 レディースEVER」について解説します。
こちらは、一生涯備えておきたい保障に女性疾患の保障を特約としてつけられる保険です。
女性特有のがんや病気に対して手厚い保障がついています。
気になる保障内容ですが、入院日額5,000円や通院日額5,000円、三大疾患への保障となります。女性特有の病気で入院した場合はさらに5,000円追加され、手術を行った場合は20万円が別で受け取れます。
保険料は、30歳女性通院ありプランで月々2,160円となります。リーズナブルな保険料なので加入のしやすさがありますね。
第一生命 女性特定治療保険 レディエールモア
第一生命が販売している「女性特定治療保険 レディエールモア」について解説します。
こちらの保険は、女性がかかるリスクの高い乳がんや子宮関係の手術を保障できます。
女性特有の疾患で手術を受けた際、給付金が受け取れます。例えば、子宮や卵巣の部分切除の手術を受けた場合、10万円の給付金が受け取れます。
子宮頚部円錐切除術に関しても、給付金を受け取ることが可能な保険となっています。
この保険は、「ブライトWay」の特約としてつけることが可能です。特約の価格は、20歳で516円となります。
コープ共済 たすけあい女性コース L2000
コープ共済が販売している「たすけあい女性コース L2000」について解説します。
こちらは、満18歳から満64歳までの女性が月々2,000円で加入できる保険です。保険料がかなりリーズナブルですが、保障内容はどうなのでしょうか。
保障内容は、病気や事故での入院で日額5,000円、さらに女性特有の疾患であった場合は日額3,000円追加されます。
手術の場合、2・4・8万円が受け取れるなど、保障内容や給付金も充実しているといえるでしょう。
先進医療特約を付けておけば、万が一先進医療を行う場合でも給付金が受け取れますよ。女性のかかりやすい病気について、手厚い保証がついているのはうれしいですね。
高度異形成円錐切除を行った場合、保険加入時に告知する必要がある
保険に加入する際、告知を行う必要があります。子宮頸部異形成になっており、軽度異形成や中等度異形成であり自然治癒したのであれば告知を行う必要はありません。
ただし、高度異形成円錐切除を行った場合は告知を行う必要があります。
子宮頚部異形成になった場合、軽度異形成であっても中等度異形成であっても長期間検診などを受けるケースもあります。
1年に一度検査を受けている、という場合でも告知が必要である可能性があるので注意が必要です。
保険加入時の告知は、嘘をついてはいけません。もし、嘘の内容を告知してしまうと適切な保障を受けられなかったり、契約解除になってしまうこともあります。
自分が告知しなくてはいけない病気があればしっかり告知し、わからないことがあれば保険の相談窓口などで相談してみると良いでしょう。プロの方から適切なアドバイスを受けることができますよ。
参考:適用外だった「上皮内新生物」が規定改定で保障範囲が拡大
いままで子宮頚部異形成は、民間の保険において適応外となっていました。というのも、子宮頚部異形成はがんの前段階であり、がんではないからです。
これまでは、上皮内新生物として高度異形成のみが保険の対象となっていました。
しかし、2017年7月に「子宮頸癌取扱い規約」の改定で中等度異形成までであれば保険の対象となりました。
この改定で保障範囲が広がったのは、女性にとってすごく安心できますよね。
保険会社によっては、改定前に子宮頚部異形成の中等度異形成の治療を行っていた方へ給付金をさかのぼって支払っている場合もあります。
また、すでに加入している保険の保障内容もすでに変わっていると思います。気になった方はぜひ確認してみてくださいね。
癌になると保険料の支払が免除される「保険料払込免除特約」とは?
保険料支払免除特約とは、特定の条件になった際に今後の保険料が免除される特約です。
がんや急性心筋梗塞、脳卒中などの三大疾患になった際に免除されたり、がんと診断された場合などに免除されるケースが多いです。
保険の種類によって特約が付けれないこともありますが、ほとんどの保険で特約を付けることが可能といえるでしょう。
保険料支払免除特約は、もちろん特約なので別料金が必要です。月々の保険料に追加しても支払っていけるかどうかを見極めて加入を検討したほうがいいでしょう。
万が一のことを考えると付けておいた方が安心ですが、月々の支払いができなくなるようなことは避けてくださいね。
また、保険商品には保険料の支払い方法が複数あります。月々支払っていくケースが一般的ですが、短期間での支払いや一括で支払うことも可能です。
もし、短期間で支払いを済ませる場合や一括で保険料を支払う場合は特約をつけてもあまり意味がないので注意しておきましょう。