更新日:2021/02/24
子供が入れる引受基準緩和型医療保険はある? おすすめの保険商品なども紹介!
- 引受基準緩和型医療保険とはどのような保険か
- 子どもも入れる緩和型医療保険
- 子どものための緩和型医療保険を検討する際のポイント
- 告知義務違反にならないよう注意
内容をまとめると
- 引受基準緩和型医療保険は告知項目が少ないので持病があっても加入しやすく、持病の再発などについての給付も保障される
- 年齢制限のため子どもが入れることが少ない緩和型医療保険だが、こくみん共済やコープ共済などに入れる保険も
- 公的な医療保障制度の内容や緩和型医療保険のデメリットを良く理解した上での検討がおすすめ
- 告知項目については普通の保険と同様に正確に告知する
- 子どもの緩和型医療保険選びには無料相談を利用するのがおすすめ
- 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に持病のある子どもが入れる医療保険選びができる
- いまならスマホ1つで無料オンライン相談ができるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
引受基準緩和型医療保険とはどんな保険?
子どもも入りやすい引受基準緩和型医療保険を見ていく前に、そもそも緩和型医療保険とはどんな保険で、普通の保険とはどのように違うのか、確認していきましょう。
以下では、緩和型医療保険の
- 特徴
- 主な保障内容
について解説していきます。
引受基準緩和型医療保険の特徴
- 健康告知項目が少ない
- 加入前の持病についても保障される
- 入院や手術を責任開始日以前にしていない
- 入院や手術を医師から必要と判断されていない
引受基準緩和型医療保険の主な保障内容
- 入院給付金
- 手術給付金
- 既往症や持病の悪化や再発に対しても保障されることがある
- 特約をつけることができる保険もあるが、該当する傷病についての告知が追加される
- 一定期間、保障の制限を受ける「支払削減期間」がある
種類は多くないが、こどもが加入できる引受基準緩和型医療保険はある!
引受基準緩和型医療保険は、契約可能年齢が20歳~85歳など、年齢制限があるものが多いことが特徴です。
そのため、子どもについては加入することが難しい傾向にあるといえるでしょう。
そのなかで、下記のとおり子どもも加入できる緩和型医療保険もあります。
保険会社名 | 保険名 |
---|---|
こくみん共済 | 引受基準緩和型プラン |
コープ共済 | たすけあいJ1900円コース |
エクセルエイド少額短期保険 | 糖尿病保険 |
こどもが加入できる引受基準緩和型医療保険を紹介!
それでは具体的に、子どもが加入しやすい緩和型医療保険について、それぞれ解説していきます。
子どもも入れる可能性がある保険として、今回ご紹介するのは
- こくみん共済「引受基準緩和型プラン」
- コープ共済「たすけあいJ1900円コース」
- エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険」
こくみん共済「引受基準緩和型プラン」
こくみん共済(全労済)の「引受基準緩和型プラン」は、満15歳からの子どもも加入することができる、加入条件が緩やかな終身保険です。
加入年齢:
- 満15歳から満80歳まで
- 告知項目は3つのみ
- 持病や既往症が悪化して入院・手術を受けた際も保障
- 保障は一生涯続く
- 不慮の事故により所定の障がい状態となった場合、それ以後の掛金は不要
- 現在入院中ですか?または医師から入院や手術をすすめられていますか?
- 2年以内に病気やけがで手術や7日以上の入院をしましたか?
- 5年以内にがん、肝硬変の診断や治療、投薬、入院、手術などを受けましたか?
入院日額3,000円型 | 入院日額5,000円型 | |
---|---|---|
入院したとき (交通事故・不慮の事故・病気) | 3,000円(日額) | 5,000円(日額) |
手術を受けたとき | 3万円 | 5万円 |
放射線治療を受けたとき | 3万円 | 5万円 |
先進医療を受けたとき | 最高1,000万円 | 最高1,000万円 |
入院日額3,000円型 | 入院日額5,000円型 | |
---|---|---|
男性30歳 | 2,048円 | 3,280円 |
女性30歳 | 2,126円 | 3,410円 |
コープ共済「たすけあいJ1900円コース」
コープ共済「たすけあいJ1900円コース」は、0歳~満19歳が対象です。
対象が0歳からなので、赤ちゃん、小さな子どもも加入できるのがポイント。
加入年齢:
- 0歳~満19歳
- 健康告知項目はわずか2つと少ない
- 入院1日目から保障される
- 健康状態を問わず、満20歳以降は「V1000コース」などに加入できる
- さらに、満65歳以降は健康状態に関わらず「プラチナ85」を継続できる
告知項目:(すべてが「いいえ」の回答で加入できます)
- 現在入院中ですか?(入院日や退院日の申込みも該当します)
- 現在、医師から「1年以内の入院や手術」をすすめられていますか?
保障 | 備考 | |
---|---|---|
病気・事故(けが)による入院 | 日額5,000円 | 1日目から360日分 |
事故(けが)による通院 | 日額2,000円 | 事故から180日以内 1日目から90日分 |
手術 | 4・8・16万円 | 手術内容に応じて金額が変わる |
長期入院 | 30万円 | 270日以上入院した場合 |
事故後後遺障害 | 14~350万円 | 事故日から2年以内の後遺障害 |
※上記表のほか、病気・事故による死亡や重度障害などの保障あり
月掛金:
- 1,900円(男性/女性)
エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険」
エクセルエイド少額短期保険の「糖尿病保険」は、商品名にダイレクトに病名が入っていることからもわかるように、糖尿病を発症していても入れる保険です。
つまり、特定の病気(糖尿病とその合併症、歯周病)については治療をしていても、3つの告知のみで加入できるのです。
また、加入対象者は0歳3ヵ月の子どもから89歳までと、かなり幅広い設定です。
加入年齢:
- 0歳3ヵ月から89歳まで
- 「糖尿病とその合併症、歯周病」であれば3つの健康告知のみで加入できる
- 上記の疾病以外は、契約日以後に発生したものであれば入院・手術を保障
- 毎年、給付額に関係なく給付金額 (上限)800,000円 にリセットされる
- 1年更新のため、年齢に応じて保険料が変わる
- 現在入院中ですか?または3ヶ月以内に医師から入院をすすめられましたか?
- 2年以内に病気による入院・手術をし、または医師から入院・手術をすすめられましたか? (「1型糖尿病の引受基準の緩和措置」として1型糖尿病による入院の場合は、退院した翌日から3ヵ月以上経過していれば、加入可)
- 5年以内にガン、心疾患、脳血管疾患、肝硬変と診断された、あるいはこれにより入院や手術をしましたか?
保障 | 備考 | |
---|---|---|
入院給付金 | 5,000円×入院日数 | 1日目から1入院60日まで (日帰り入院含む) |
入院給付金 (新たな入院) | 5,000円×入院日数 | 別の病気で入院中に糖尿病または合併症が併発した場合、その時点から新たな入院とみなされ、新しく1入院60日限度が適用される。上記で入院中にさらに別の合併症が発症した際も同じ |
入院中の手術 | 50,000円 | 60日に1回だが、同一の部位または同一の病気の手術は1保険期間に1回 |
入院中でない手術 | 25,000円 | 60日に1回だが、同一の部位または同一の病気の手術は1保険期間に1回 |
歯周組織の手術 | 25,000円×2回 | 120日に1回。保険適用外の歯周組織の再生やインプラントの手術 |
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
0歳 | 1,810円 | 1,536円 |
5歳 | 1,436円 | 1,237円 |
10歳 | 1,365円 | 1,202円 |
15歳 | 1,588円 | 1,334円 |
19歳 | 1,771円 | 1,432円 |
こども向けの引受基準緩和型医療保険を検討する際に覚えておきたいこと
「持病のある子どものために、なにかしらの医療保険に入っておきたい」
そう考えたときに、入りやすそうだからと、いきなり引受基準緩和型医療保険の検討から入るのはあまりおすすめしません。
公的な健康保険制度などで十分な保障が受けられる可能性があるので、まずはそういった制度の内容を把握しましょう。
また緩和型医療保険にはいくつかデメリットがあるので、加入の検討をする前にきちんと確認しておくと良いですね。
下記では、
- 公的な医療保障制度を確認する
- 保険料が割高
- 支払削減期間がある
以上の内容について、解説していきます。
①自治体の制度や公的医療保障制度を確認する
- 健康保険制度
- 自治体独自の子どもの医療費助成制度
- 高額療養費制度
健康保険制度があるため、かかった医療費に対し小学校入学前の子どもは2割、入学後は3割の自己負担ですみます。
さらに自己負担分の軽減のために、自治体によっては子どもを対象に独自の医療費助成をおこなうところもあり、自己負担なしで医療を受けられるケースも少なくありません。
また医療費が高額になり所定の基準額を超えるような場合は高額療養費を申請することで、基準額を超えた分が支給されます。
高額療養費の基準となる自己負担限度額は所得によって区分され、年収770万円程度までであれば、たとえ医療費が100万円かかっても、1ヶ月の自己負担は約8万円程度しかかかりません。
②引受基準緩和型医療保険は保険料が高くなりがち
緩和型医療保険に入ろうか検討する際には、保険料が高いということについては、頭に入れておいた方が良いでしょう。
③最初の1年間は給付金額が削減される場合が多い
「支払削減期間」という、契約から1年間の入院・手術給付金は50%に削減されるしくみもあります。
つまり、入院1日あたりの給付金が5,000円の保険だとしても、最初の1年間に支払われるのは2,500円になります。
やや割高な保険料を払っているのに、実際には考えていたほどの保障を受けられなかった、というようなことになることも考えられます。
入りやすさが魅力の緩和型医療保険ですが、そのデメリットも考慮した上で検討することをおすすめします。
持病がある方は引受基準緩和型医療保険に加入する際の告知義務違反に注意!
引受基準緩和型の医療保険は、健康に関する告知項目が少ないことが最大の特徴です。
だからといって、告知が嘘、あるいは適当な内容であっていいわけでは、当然ありません。
以下では
- 告知項目が少なくても正確に告知する
- 告知義務違反へのペナルティ
告知項目は少ないが、正しく告知しなければならない
緩和型医療保険に加入する際の告知項目は、通常3~5項目と少ないです。
ですが、その告知項目については正しく告知しなければなりません。
告知制度は「保険法」という法律において定められており、加入者にはもれなくありままに、正確に質問内容に答えることが義務づけられています。
意図的に虚偽の内容を答えること以外にも、診断や治療などの時期を調べる必要があるのに適当に伝える、といったことも告知義務違反にあたる可能性があるので、気をつけましょう。
告知義務違反はバレる⁉ バレた場合どうなる?
健康告知を正しく行う必要性についてはこれまで述べてきた通りですが、実際のところ
「告知が虚偽だったとして、保険会社にバレるものなの?」
と思う人もいるかもしれません。
告知義務に関連した病気にかかり保険金を請求すると、保険会社が調査に入りますので、そのタイミングで告知内容に嘘があったことが明らかになります。
そして、告知内容が正しくなかった場合には、それが保険会社が契約上の責任を開始する「責任開始日」から2年以内であれば、ペナルティとして契約が解除されることがあります。
契約解除となってしまうと、保険金や給付金を受け取ることができなくなってしまいます。
こども向けの引受基準緩和型医療保険はある! 特徴や告知義務に注意!
今回の記事では、子ども向けの引受基準緩和型医療保険について解説してきました。
この記事のポイントは
- 告知項目が少ないため持病があっても加入しやすく、持病の再発などについての給付も保障
- 保障内容は、基本的には「入院や手術に関する給付金」で普通の保険と同じ
- 年齢制限があるので子どもが入れることが少ない緩和型医療保険だが、こくみん共済の「引受基準緩和型プラン」やコープ共済の「たすけあいJ1900円コース」などは入れることも
- 保障の重複を避けるため、まずは子どもが受けられる公的な医療保障制度の内容を確認しておく
- 保険料が割高、支払削減期間がある、などのデメリットも考慮した上で加入を検討する
- 告知項目が少ないが、正確に告知しないと普通の保険と同じように「告知義務違反」になる