子供が入れる引受基準緩和型医療保険はある? おすすめの保険商品なども紹介! 

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子ども病気を持っていると、通常よりも入院や手術が必要になる可能性が高いはずです。

でも、
「持病があるがゆえになかなか普通の保険には入れない」
といった側面もあり、悩んでいる親御さんもいるのではないでしょうか。

実は、「引受基準緩和型医療保険」は加入できる年齢をクリアできれば、持病がある子どもでも入ることができます。

そこでこの記事では
  • 引受基準緩和型医療保険とはどのような保険か
  • 子どもも入れる緩和型医療保険
  • 子どものための緩和型医療保険を検討する際のポイント
  • 告知義務違反にならないよう注意
以上の内容を、詳しく解説していきます。

この記事をお読みいただくことで、持病のある子どものための保険選びのポイントが理解できるようになると思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね。


内容をまとめると

  1. 引受基準緩和型医療保険は告知項目が少ないので持病があっても加入しやすく、持病の再発などについての給付も保障される
  2.  年齢制限のため子どもが入れることが少ない緩和型医療保険だが、こくみん共済やコープ共済などに入れる保険も
  3. 公的な医療保障制度の内容や緩和型医療保険のデメリットを良く理解した上での検討がおすすめ
  4. 告知項目については普通の保険と同様に正確に告知する
  5. 子どもの緩和型医療保険選びには無料相談を利用するのがおすすめ
  6. 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に持病のある子どもが入れる医療保険選びができる
  7. いまならスマホ1つで無料オンライン相談ができるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
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引受基準緩和型医療保険とはどんな保険? 


子どもも入りやすい引受基準緩和型医療保険を見ていく前に、そもそも緩和型医療保険とはどんな保険で、普通の保険とはどのように違うのか、確認していきましょう。


以下では、緩和型医療保険の

  • 特徴
  • 主な保障内容

について解説していきます。

引受基準緩和型医療保険の特徴

特徴としては、主に下記の2つがあります。
  • 健康告知項目が少ない
  • 加入前の持病についても保障される
持病があるような場合、通常よりも保険金や給付金が支払われる入院や手術が必要となるリスクが高まります。

そのため、病気にかかりやすい高齢者であったり既往歴がある人は、健康面に問題がない人よりも保険に入りにくいといえるでしょう。

ですが緩和型医療保険は健康告知項目3~5つしかなく、通常の医療保険に比べて少ないのが特徴です。

「引受基準緩和型」の名のとおり、保険加入にあたっての条件が緩和されているというわけです。

また、加入する前の持病などが再発や悪化した際にも、保障を受けられることがあることも特徴です。

加入前の持病については
  • 入院や手術を責任開始日以前にしていない
  • 入院や手術を医師から必要と判断されていない
などの所定の条件があることに注意しましょう。

引受基準緩和型医療保険の主な保障内容

受けられる保障内容は、基本的には
  • 入院給付金
  • 手術給付金
となり、普通の医療保険と同じです。

その他、保障についてのポイントは下記のようになります。
  • 既往症や持病の悪化や再発に対しても保障されることがある
  • 特約をつけることができる保険もあるが、該当する傷病についての告知が追加される
  • 一定期間、保障の制限を受ける「支払削減期間」がある
先ほど述べたとおり、既往症や持病の悪化や再発に対しても保障されることがあることは特徴的です。

また、がん、3大疾病、女性特有の疾病などに対応する特約をつけることができる引受基準緩和型医療保険も。

特約をつける場合は、該当する傷病や部位についての告知を追加で求められることがあります。

さらに、緩和型医療保険の多くは、契約日から一定の間は保険金や給付金が半分になる支払削減期間があります。

種類は多くないが、こどもが加入できる引受基準緩和型医療保険はある! 


引受基準緩和型医療保険は、契約可能年齢が20歳~85歳など、年齢制限があるものが多いことが特徴です。


そのため、子どもについては加入することが難しい傾向にあるといえるでしょう。


そのなかで、下記のとおり子どもも加入できる緩和型医療保険もあります。

保険会社名保険名
こくみん共済引受基準緩和型プラン
コープ共済たすけあいJ1900円コース
エクセルエイド少額短期保険糖尿病保険


こどもが加入できる引受基準緩和型医療保険を紹介! 


それでは具体的に、子どもが加入しやすい緩和型医療保険について、それぞれ解説していきます。


子どもも入れる可能性がある保険として、今回ご紹介するのは

  • こくみん共済「引受基準緩和型プラン」
  • コープ共済「たすけあいJ1900円コース」
  • エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険」
以上の3つです。

こくみん共済「引受基準緩和型プラン」

こくみん共済(全労済)の「引受基準緩和型プラン」は、満15歳からの子どもも加入することができる、加入条件が緩やかな終身保険です。


加入年齢:

  • 満15歳から満80歳まで
主な特徴:

  • 告知項目は3つのみ
  • 持病や既往症が悪化して入院・手術を受けた際も保障
  • 保障は一生涯続く
  • 不慮の事故により所定の障がい状態となった場合、それ以後の掛金は不要
告知事項:すべて「いいえ」なら加入できます
  1. 現在入院中ですか?または医師から入院や手術をすすめられていますか?
  2. 2年以内に病気やけがで手術や7日以上の入院をしましたか?
  3. 5年以内にがん、肝硬変の診断や治療、投薬、入院、手術などを受けましたか?
保障内容:


入院日額3,000円型入院日額5,000円型 
入院したとき
(交通事故・不慮の事故・病気)
3,000円(日額)5,000円(日額)
手術を受けたとき3万円5万円
放射線治療を受けたとき3万円5万円
先進医療を受けたとき最高1,000万円最高1,000万円

保険料例(月払掛金):
入院日額3,000円型 入院日額5,000円型
男性30歳 2,048円3,280円
女性30歳2,126円3,410円
こくみん共済(全労済)の「引受基準緩和型プラン」は、民間の引受基準緩和型医療保険よりも加入の基準が緩やかです。

掛金はやや高めですが、入院・手術はもちろん、放射線治療先進医療までカバーされているなど保障が充実しています。


コープ共済「たすけあいJ1900円コース」

コープ共済「たすけあいJ1900円コース」は、0歳~満19歳が対象です。


対象が0歳からなので、赤ちゃん、小さな子どもも加入できるのがポイント。


加入年齢:

  • 0歳~満19歳
主な特徴:
  • 健康告知項目はわずか2つと少ない
  • 入院1日目から保障される
  • 健康状態を問わず、満20歳以降は「V1000コース」などに加入できる
  • さらに、満65歳以降は健康状態に関わらず「プラチナ85」を継続できる

告知項目:(すべてが「いいえ」の回答で加入できます)

  1. 現在入院中ですか?(入院日や退院日の申込みも該当します)
  2. 現在、医師から「1年以内の入院や手術」をすすめられていますか?
保障内容:


保障備考
病気・事故(けが)による入院日額5,000円1日目から360日分
事故(けが)による通院日額2,000円事故から180日以内 1日目から90日分
手術4・8・16万円手術内容に応じて金額が変わる
長期入院30万円270日以上入院した場合
事故後後遺障害14~350万円事故日から2年以内の後遺障害

※上記表のほか、病気・事故による死亡や重度障害などの保障あり


月掛金:

  • 1,900円(男性/女性)
コープ共済「たすけあいJ1900円コース」は、持病をもった小さな子どもでも入ることができる数少ない保険といえます。

保険料は年齢に関係なく一律1,900円で、シンプルでわかりやすいといえるでしょう。

入院1日目から保障がカバーされているので、安心できるのもポイントが高いですね。

エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険」

エクセルエイド少額短期保険の「糖尿病保険」は、商品名にダイレクトに病名が入っていることからもわかるように、糖尿病を発症していても入れる保険です。


つまり、特定の病気(糖尿病とその合併症、歯周病)については治療をしていても、3つの告知のみで加入できるのです。


また、加入対象者は0歳3ヵ月の子どもから89歳までと、かなり幅広い設定です。


加入年齢:

  • 0歳3ヵ月から89歳まで
主な特徴:
  • 「糖尿病とその合併症、歯周病」であれば3つの健康告知のみで加入できる
  • 上記の疾病以外は、契約日以後に発生したものであれば入院・手術を保障
  • 毎年、給付額に関係なく給付金額 (上限)800,000円 にリセットされる
  • 1年更新のため、年齢に応じて保険料が変わる
告知項目:(糖尿病とその合併症、歯周病があり、国内に居住し、3つの告知項目すべてが「いいえ」であれば加入できます)
  1. 現在入院中ですか?または3ヶ月以内に医師から入院をすすめられましたか? 
  2. 2年以内に病気による入院・手術をし、または医師から入院・手術をすすめられましたか? (「1型糖尿病の引受基準の緩和措置」として1型糖尿病による入院の場合は、退院した翌日から3ヵ月以上経過していれば、加入可)
  3. 5年以内にガン、心疾患、脳血管疾患、肝硬変と診断された、あるいはこれにより入院や手術をしましたか?
保障内容:


保障備考
入院給付金
5,000円×入院日数1日目から1入院60日まで
(日帰り入院含む)
入院給付金
(新たな入院)
5,000円×入院日数別の病気で入院中に糖尿病または合併症が併発した場合、その時点から新たな入院とみなされ、新しく1入院60日限度が適用される。上記で入院中にさらに別の合併症が発症した際も同じ
入院中の手術50,000円60日に1回だが、同一の部位または同一の病気の手術は1保険期間に1回
入院中でない手術25,000円60日に1回だが、同一の部位または同一の病気の手術は1保険期間に1回
歯周組織の手術25,000円×2回120日に1回。保険適用外の歯周組織の再生やインプラントの手術

保険料例:
年齢男性女性
0歳 1,810円 1,536円 
5歳 1,436円 1,237円
10歳 1,365円 1,202円
15歳 1,588円  1,334円
19歳
1,771円1,432円
エクセルエイドの「糖尿病保険」は、糖尿病を患う子どもも入ることができる保険です。

1年ごとの更新のために、年齢が上がるにつれて保険料も上がっていきますが、それでも19歳の保険料は、年齢に関わらず一律1,900円のコープ共済「たすけあいJ1900円コース」よりも安く設定されていることがわかります。

ですので、糖尿病などの子どもについては、保険料が安いこちらの保険がおすすめです。

こども向けの引受基準緩和型医療保険を検討する際に覚えておきたいこと

「持病のある子どものために、なにかしらの医療保険に入っておきたい」

そう考えたときに、入りやすそうだからと、いきなり引受基準緩和型医療保険の検討から入るのはあまりおすすめしません。


公的な健康保険制度などで十分な保障が受けられる可能性があるので、まずはそういった制度の内容を把握しましょう。


また緩和型医療保険にはいくつかデメリットがあるので、加入の検討をする前にきちんと確認しておくと良いですね。


下記では、

  • 公的な医療保障制度を確認する
  • 保険料が割高
  • 支払削減期間がある

以上の内容について、解説していきます。


①自治体の制度や公的医療保障制度を確認する

幅広く手厚い保障を備えた保険は魅力的ですが、その分保険料も高額になります。

そのため、緩和型医療保険に限ったことではありませんが、保険を検討する前に公的な医療保障制度の内容を確認しておくべきでしょう。

公的な保障だけでは足りないと判断する場合に、医療保険に入れば良いのです。

公的な健康保険制度としては、下記のようなものがあります。
  • 健康保険制度
  • 自治体独自の子どもの医療費助成制度
  • 高額療養費制度

健康保険制度があるため、かかった医療費に対し小学校入学前の子ども2割入学後3割の自己負担ですみます。


さらに自己負担分の軽減のために、自治体によっては子どもを対象に独自の医療費助成をおこなうところもあり、自己負担なしで医療を受けられるケースも少なくありません。


また医療費が高額になり所定の基準額を超えるような場合は高額療養費を申請することで、基準額を超えた分が支給されます。


高額療養費の基準となる自己負担限度額は所得によって区分され、年収770万円程度までであれば、たとえ医療費が100万円かかっても、1ヶ月の自己負担は約8万円程度しかかかりません。

②引受基準緩和型医療保険は保険料が高くなりがち

引受基準緩和型医療保険の保険料は、通常の医療保険よりも高い傾向にあります。

加入の条件が緩く持病や既往歴がある人も入りやすい保険だけに、一般的な保険よりも契約後に入院や手術をする可能性が高い加入者が多いといえるかもしれません。

つまり、保険会社としては保険金を支払うことになるリスクも高いわけです。

そのため、保険制度を維持させるために保険料を割高に設定しています。

緩和型医療保険に入ろうか検討する際には、保険料が高いということについては、頭に入れておいた方が良いでしょう。


③最初の1年間は給付金額が削減される場合が多い

「支払削減期間」という、契約から1年間の入院・手術給付金は50%に削減されるしくみもあります。


つまり、入院1日あたりの給付金が5,000円の保険だとしても、最初の1年間に支払われるのは2,500円になります。


やや割高な保険料を払っているのに、実際には考えていたほどの保障を受けられなかった、というようなことになることも考えられます。


入りやすさが魅力の緩和型医療保険ですが、そのデメリットも考慮した上で検討することをおすすめします。

持病がある方は引受基準緩和型医療保険に加入する際の告知義務違反に注意! 


引受基準緩和型の医療保険は、健康に関する告知項目が少ないことが最大の特徴です。


だからといって、告知が嘘、あるいは適当な内容であっていいわけでは、当然ありません。


以下では

  • 告知項目が少なくても正確に告知する
  • 告知義務違反へのペナルティ
について、説明していきます。

告知項目は少ないが、正しく告知しなければならない

緩和型医療保険に加入する際の告知項目は、通常3~5項目と少ないです。


ですが、その告知項目については正しく告知しなければなりません。


告知制度は「保険法」という法律において定められており、加入者にはもれなくありままに、正確に質問内容に答えることが義務づけられています。


意図的に虚偽の内容を答えること以外にも、診断や治療などの時期を調べる必要があるのに適当に伝える、といったことも告知義務違反にあたる可能性があるので、気をつけましょう。


告知義務違反はバレる⁉ バレた場合どうなる?  

健康告知を正しく行う必要性についてはこれまで述べてきた通りですが、実際のところ

「告知が虚偽だったとして、保険会社にバレるものなの?」

と思う人もいるかもしれません。


告知義務に関連した病気にかかり保険金を請求すると、保険会社が調査に入りますので、そのタイミングで告知内容に嘘があったことが明らかになります。


そして、告知内容が正しくなかった場合には、それが保険会社が契約上の責任を開始する「責任開始日」から2年以内であれば、ペナルティとして契約が解除されることがあります。


契約解除となってしまうと、保険金や給付金を受け取ることができなくなってしまいます。


こども向けの引受基準緩和型医療保険はある! 特徴や告知義務に注意! 

今回の記事では、子ども向け引受基準緩和型医療保険について解説してきました。


この記事のポイントは

  • 告知項目が少ないため持病があっても加入しやすく、持病の再発などについての給付も保障
  • 保障内容は、基本的には「入院や手術に関する給付金」で普通の保険と同じ
  • 年齢制限があるので子どもが入れることが少ない緩和型医療保険だが、こくみん共済の「引受基準緩和型プラン」やコープ共済の「たすけあいJ1900円コース」などは入れることも
  • 保障の重複を避けるため、まずは子どもが受けられる公的な医療保障制度の内容を確認しておく
  • 保険料が割高、支払削減期間がある、などのデメリットも考慮した上で加入を検討する
  • 告知項目が少ないが、正確に告知しないと普通の保険と同じように「告知義務違反」になる
でした。

持病がある子どもが入れる医療保険は少ないものの、告知項目が少ない緩和型医療保険は、年齢制限にひっかからなければ加入できる可能性が高いといえます。

公的医療保障制度との保障の重複や、デメリットなどをしっかりと確認した上で検討すれば、きっと満足のいく保険が見つかるでしょう。

既往歴がある子どもだからこそ、入院や手術などに備えることができると心強いですね。

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