更新日:2020/12/07
個人年金保険60歳から加入してもお得?おすすめな商品や加入した時のシミュレーションで解説!
- 60歳で加入しても遅くない?
- 個人年金保険と国民年金基金、どっちがいい?
- 個人年金保険へ加入するメリット・デメリット
- 60歳で加入した場合の保険料をシミュレーション
- 60歳から加入できる保険にはどんなものがある?
内容をまとめると
- 個人年金保険は、60歳で加入しても損しにくいものも販売されているので、元本割れしにくい保険を探すといい
- 60歳で個人年金保険へ加入するメリットは、一時払いを行うことで利率が高められる
- 効率よく運用したいなら、外資建て個人年金保険も視野に入れてみるといい
- ただし、外資建て個人年金保険は為替レートの影響を受けやすいため注意が必要!
- 60歳以上であれば、国民年金基金と呼ばれる公的年金制度を延長するものもあるので、こちらも利用するといい
- 自分にはどんな個人年金保険があっているのか知りたい方は、プロの方に相談するのがおすすめ!
- 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に複数の保険を比較して入る保険を決められる
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
個人年金保険60歳から加入してもお得?
個人年金60歳から加入した場合、元本割れしてしまうのではないかという不安がありますよね。
最近の個人年金保険では、50~60歳代でも加入しやすい条件のものがそろっています。元本割れ保証がついていたり、元本割れしにくい商品を探すことで60歳からでも損しにくいでしょう。
個人年金保険へは、基本若い年齢から加入して60歳以降にお金を受け取って公的年金を受け取るまでのつなぎにするケースがほとんどです。
60歳になると年齢とともに働けなくなるリスクも高くなり、公的年金だけでは生活できないのではないかという不安も大きいです。
こういった不安を取り除くという意味でも、個人年金保険は魅力的な保険になることでしょう。
個人年金保険は、保険料を支払っておいて一定の年齢になった時に支払った保険料を上回る金額を受け取れるのがとても大きなメリットです。
保険の数は限られてはしまいますが、入る価値のある保険は十分にあります。以下でさらに詳しく解説していきます。
個人年金保険60歳から加入するメリット
60歳から個人年金保険へ加入する場合のメリットを解説します。一般的には、保険に加入する年齢が遅ければ遅いほど、デメリットばかりなのでは?と考えると思います。
しかし、実際60歳で加入することで考えられるメリットもあるのです。
- 一時払いで利率を高められる
- 外資建て一時払いにするとお得になる
個人年金保険を一時払いで利率を高めることができる
個人年金保険の支払い方法では、一時払いと言って加入時にすべての保険料を支払う保険があります。
保険料加入時にまとめて払うことで、割引も利用でき、さらに利率が高まります。
まとまったお金を支払った後、それを年金形式で受け取っていくことが可能です。
保険と聞くと毎月コツコツと保険料を支払っていかなくてはいけないイメージですが、一括で支払うことが出来るのはうれしいですね。
定期的にお金を受け取れるため、計画的にお金の利用ができます。
運用中に死亡した場合も、死亡保険金を受け取ることが可能となります。
ただ単に貯蓄を相続するより、死亡保険金として家族に残したほうが節税対策にもつながります。
ただし、まとまった貯蓄がある場合にのみ活用できる方法です。貯蓄がある方はぜひ検討してみてください。
個人年金保険60歳からだと外資建ての一時払いにするとお得
外資建て保険とは、保険料を米ドルなどの外資で運用する保険です。保険料の支払いや受け取りは外資で行われます。
なぜ60歳からなら外資建てのほうがお得なのかというと、日本円より金利が高いからです。個人年金保険では、円建てだと0.75%~1%、外貨建てだと1.5%~3%が昨年の元本割れ保証です。
これだけ見ても外資建てのほうがいいことがわかります。日本が低金利の時であればなおさら、外資建て個人年金保険のほうが効率よく運用できることがわかります。
また、さらに一時払いを行うことでさらに利率を上げることが可能です。
一時払いを行って個人年金保険へ加入するのであれば、外資建て個人年金保険も検討してみてはいかがでしょうか。
個人年金保険60歳から加入するデメリット
個人年金保険に60歳で加入するメリットを解説してきました。ですが、もちろんデメリットも存在します。
それは、60歳で加入するからというわけではなくどんな方にも当てはまる可能性のあるデメリットになります。
考えられるものは、
- 外資建ての場合、リスクもある
- 税金上不利になる可能性がある
外資建ての場合は為替リスクがある
外資建ての場合、為替リスクがあります。外資建て個人年金保険へ加入を検討しているのであれば、為替変動リスクについてしっかり理解しておかなくてはいけません。
為替変動リスクとは、日本円と外貨の為替レートが動くことによって換金時に減ってしまう可能性があることを言います。
為替レートは日々変化しており、確実なものではありません。円安である状態になってしまうと、お金がロックされてしまうというリスクもあります。
ちなみに、外貨建て個人年金保険の「元本保証」は為替変動のリスクを保証しているものではありません。
利回りがよく、とても魅力的ですがそれだけリスクも高いことを忘れないでくださいね。容易に決断して加入するのはやめておいた方がいいでしょう。
確定の個人年金保険では5年以上加入しなければ税金上不利になる
一時払いの確定個人年金は、5年以上加入しておかなければ税金上不利になってしまいます。
5年以内に解約した場合、源泉分離課税と分類されます。受取金額と支払金額の差額に対して所得税15.315%、住民税5%を支払う必要があります。
5年以上加入していれば、一時所得となるので上記のような税金を支払う必要はありません。60歳で加入すれば65歳まで加入しておかなくてはいけないことを覚えておきましょう。
積立利率変動型や変額タイプの個人年金保険であれば、税金上不利になるような性質は持っていないのでもし不安が残るようであれば、積立利率変動型などの保険に加入することをおすすめします。
国民年金基金も60歳から加入することができる
国民年金法が改正されたことで、国民年金基金への加入が60歳でも可能となりました。60歳から65歳未満の方であれば、個人年金をさらに積み立てていくことができます。
公的機関が運用していることもあり、安心感がありますよね。加入できる掛け金は少額ですが、少しでも貯蓄しておきたい方とっては魅力的です。
国民年金基金では、掛け金の変更や様々なプランが用意されています。それぞれライフスタイルに合わせたプランに加入することが可能となります。
加入の条件はこちらです。
- 60歳以上65歳未満
- 国民年金に任意加入している
個人年金保険60歳から加入した場合のもらえる金額をシミ ュレーション
60歳で個人年金保険へ加入した場合にもらえる金額をシミュレーションしました。今回は、「ライフロード」という保険で計算しています。
条件は以下の通りです。
- 支払い方法:月払い
- 支払い開始年齢:75歳
- 払込終了:70歳
- 年金支払い期間:10年
項目 | 金額 |
---|---|
月掛け金 | 20,000円 |
年金額 | 254,769円 |
60歳以上で加入するとなると、支払い開始期間や払込終了年齢などをうまく設定する必要がありますね。
国民年金基金に60歳から加入した場合のもらえる金額シミュ レーション
国民年金基金に60歳から加入した場合、いくらもらえるのかシミュレーションしてみました。
条件は以下の通りです。
- 年齢:60歳(昭和35年1月生まれ)
- 性別:男性
- 終身年金A型、B型
終身年金A型 | 終身年金B型 | |
---|---|---|
月額掛け金 | 20,500円 | 19,070円 |
払い込み期間 | 65歳まで | 65歳まで |
年金額 | 65歳から5年ごとに年金額49,700円 | 65歳から5年ごとに年金額49,700円 |
毎年5年ごとに49,700円受け取れる計算になりました。正直、少し少ないなという印象ですが、掛け金が少ないことを考えると魅力的です。
A型にすると15年間の保障がついています。Bにすると月の掛け金が減りますが保証はありません。
60歳からの加入は個人年金保険と国民年金基金はどちらがお得?
60歳から加入するのであれば、個人年金保険と国民年金基金のどちらがお得なのでしょうか。
一概にどちらがお得です、と言い切ることはできません。それぞれのお得なる特徴を紹介するので、自分に当てはまるほうを選択するといいでしょう。
国民年金の場合、前提として20歳から59歳まで支払い義務があります。さらに60歳から65歳まで追加で積み立てたとなると国民年金で受け取れる金額のほうが大きいと考えます。
60歳から個人年金保険へ加入した場合、掛け金も大きくなってしまいます。そう考えると、国民年金保険基金のほうが安心感と安定感はあります。
ですが、何らかの事情により国民年金の免除制度を利用していた、貯蓄がたくさんあるという方は個人年金保険のほうがお得になる場合もあります。
それぞれどちらの方がいいのかは個人差があるので、無料保険相談窓口などで一度相談してみると良いでしょう。
個人年金保険60歳から加入するのががおすすめな人
個人年金保険へ60歳から加入するのがおすすめな人は、以下に当てはまる方です。
- 収入に余裕がある
- 老後のために貯蓄したい
収入に余裕がある人
収入に余裕がある方や貯蓄があり、一時払いが可能なのであれば個人年金保険がおすすめです。
公的年金制度より利率も高く、様々な保障内容がついているため万が一も安心できるでしょう。やはり、一番安心できるのは国の年金制度です。
基本となるのは公的年金、さらに収入に余裕がある場合は民間の個人年金保険に加入しておくと、老後安心して暮らすことが出来ることでしょう。
個人年金保険より公的年金のほうが掛け金も少なく、加入しやすいです。あくまでも個人年金保険はサブとして収入に余裕がある方が加入を考えたほうがいいかもしれませんね。
老後のためにお金を貯めたい人
老後のためにお金を少しでも貯めていきたいのであれば、個人年金保険がおすすめです。普通に貯蓄するより利率も良いです。
また、自分のタイミングで引き出すことができないので貯蓄していくのが苦手という方にもおすすめです。
老後のために少しでもお金をためておきたい、貯蓄するのが苦手という方にはとてもいい方法でしょう。
もちろんすでに少しですが貯蓄がある、という方も個人年金保険へ加入を検討されてみてはいかがでしょうか。すでにある貯蓄を保険料に回すことで、今ある貯蓄金額を上回るお金を受け取れるかもしれません。
上手く使うことで普通に貯蓄するより効率よく、お金を貯めていくことが出来るでしょう。
国民年金基金60歳から加入するのがおすすめな人
60歳から国民年金基金へ加入したほうがメリットが多いのは、どういった場合でしょうか。考えられるのは、以下の2つに当てはまるケースです。
- 税金対策したい!
- 個人事業主である
個人年金保険にも生命保険控除が利用できますが、国民年金基金のほうが待遇がいいです。税金対策を主に考えているのであれば、断然国民年金基金のほうがいいでしょう。
一体どういったことなのか、具体的に解説していきます。
税金対策をしたい人
税金対策を行いたい方は、個人年金保険より国民年金基金のほうがいいといえます。
一般的に年金保険は、生命保険控除の対象となります。しかし、それも上限が定められており、控除額は5万円、または4万円となっています。
ですが、国民年金基金の場合は支払った保険料が全額控除の対象となります。控除のことを踏まえると、保険料を回収できる年齢は国民年金基金のほうが短くなります。
年齢が若いうちから加入するのではなく、60歳から加入するとなると気になるのは保険料がしっかり回収できるかどうかですよね。
控除を利用することで回収できる年齢も短くなるので、気になっていた方にはおすすめです。
個人事業主の人
会社員の国民年金と厚生年金が受け取れますが個人事業主だと国民年金のみとなります。
会社員の方と比較するとどうしても受給額が少なくなってしまいます。それでは少し不安に感じますよね。
そこで個人事業主の60歳の方に加入してもらいたいのが国民年金基金です。国民年金基金は、会社員だと加入できないため、まさに個人事業主の特権です。
予め年金額も決まっているので安心感もあります。個人事業主だからこそ、将来の不安を解消するためにおすすめです。
個人年金保険60歳から加入するのにおすすめな商品を紹介
60歳になり、個人年金保険への加入を考えていても、どんな保険があるのかなど不安がありますよね。
ここからは60歳の方におすすめの個人年金保険を紹介します。
紹介する保険は以下の通りです。
- JA共済「ライフロード」
- 日本生命「みらいのカタチ 年金保険」
- 住友生命「たのしみワンダフル」
保障内容と保険料をあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
JA共済「ライフロード」
JA共済が販売している「ライフロード」は、予定利率変動型年金共済です。18歳から85歳まで加入でき、高い利率を最低保障としています。
「ライフロード」の詳しい内容や保障内容はこちらです。
内容 | |
---|---|
契約可能年齢 | 18~85歳 |
受け取り期間 | 5年・10年・15年の確定年金、保障期間付終身 |
受け取り方法 | 年金式、一括式、一部一括などから選べる |
支払い方法 | 月払い・年払い |
年金支払いの期間前に亡くなってしまった場合、共済掛け金積立金またはそれ以上の金額を受け取ることが可能です。
年金支払い期間中に亡くなってしまった場合は、すでに受けとった金額を差し引いた金額を死亡保険金として受け取れます。
60歳で加入して80歳から10年確定年金として受け取る場合、月々20,000円で最低保障年金額は135,424円となります。
保険料は自分で設定できますが、上限が20,000円となっています。貯蓄率も良く、60歳からでも問題なく加入できるおすすめの保険です。
日本生命「みらいのカタチ 年金保険」
日本生命が販売している「みらいのカタチ 年金保険」は、配当金を受け取れる個人年金保険です。他の保険にはないので、大きなポイントですね。ただし、必ず受け取れるわけではないので、注意しておきましょう。
「みらいのカタチ 年金保険」の詳しい内容を紹介します。
内容 | |
---|---|
加入年齢 | 7歳~65歳 |
受け取り期間 | 5年確定・10年確定・15年確定 |
受け取り方法 | 年金形式、一括形式 |
支払い方法 | 月払い・年払い |
特約 | 保険料払込免除特約あり |
保険料支払免除特約は、所定の3大疾病等になった際に保険料が免除される特約です。万が一の時に備えられるのは魅力的ですね。
保険料のシミュレーションですが、60歳で加入したときの例がなかったので今回は30歳男性の場合で計算してみました。
すると、月19.022円となりました。60歳で加入する場合は、この金額以上の保険料が必要となるでしょう。
住友生命「たのしみワンダフル」
内容 | |
---|---|
加入年齢 | 0~75歳 |
受け取り期間 | 5年・10年・15年確定年金 |
受け取り方法 | 年金形式、一括形式 |
支払い方法 | 月払い・年払い |
まとめ:個人年金保険60歳から加入でも遅すぎない!
個人年金保険は、60歳になってから加入しても遅くはないことがわかりました。参考になりましたでしょうか?
この記事のポイントは、
- 個人年金保険は、公的年金を受け取るまでのつなぎとして加入する方が多いが、60歳で加入して公的年金にプラスするのもおすすめ!
- 個人年金保険は、一時払いを行うことで利率を高めることが可能
- 60歳から国民年金基金への加入もできるので、どちらが自分にとってメリットの大きいなものとなるか見極めて加入する
- 収入に余裕があったり、ある程度貯蓄がある方は個人年金保険がおすすめ!
- 税金対策や少しでも掛け金を少なくしたい方、個人事業主の方は国民年金基金がおすすめ!