更新日:2021/01/22
20代におすすめな個人年金保険を比較!月額保険料はいくらにすべき?
- 20代で加入するメリット・デメリット
- 個人年金保険の選び方
- 20代におすすめの個人年金保険
- 個人年金保険とiDeCoとの違い
内容をまとめると
- 20代で個人年金保険に加入すると、返戻率が高くなる、保険料が安くなるなどのメリットがある
- 他方、デメリットとしては、資産の融通性がなくなる、インフレに弱いなど
- 個人年金の選び方は、返戻率が高い、生活を圧迫しない保険料などを考慮
- 20代におすすめの個人年金は「こだわり個人年金」「たのしみ未来」「年金かけはし」「みらいのカタチ」「5年ごと利差配当付個人年金」
- どの個人年金が自分にベストか確かめるには、無料保険相談を利用するのがおすすめ
- 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に複数の保険を比較して入る保険を決められる
- 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!
目次を使って気になるところから読みましょう!
【他ランキング上位】20代におすすめの個人年金保険一覧
個人年金保険は市場にたくさんありますが、この記事では20代におすすめの個人年金保険を5つリストアっプして解説します。
それぞれの詳細は後ほど解説しますが、まず5つの個人年金保険の年金受取期間とおおよその返戻率を表に示します。
個人年金保険 | 年金受取期間 | おおよその 返戻率 |
---|---|---|
マニュライフ生命 こだわり個人年金 | 5年、10年 保証期間10年付終身 | 140%~160% |
住友生命 たのしみ未来 | 5年、10年、15年 一括受取 | 110%~108% |
明治安田生命 年金かけはし | 5年、10年 一括受取 | 107%~104% |
日本生命 みらいのカタチ | 10年、15年 保証期間10年付終身 | 105% |
ソニー生命 5年ごと利差配当付個人年金保険 | 5年、10年、15年 保証期間5年、10年付終身 | 104% |
マニュライフ生命「こだわり個人年金」の返戻率が高いのは外貨による運営であり、為替の影響を考慮していないためです。
また、返戻率は契約年齢や保険料納付期間、据置期間などによって異なりますが、ここでは生命保険会社が公表しているシミュレーションや契約例から抜粋しています。
実際の契約では必ずしもこの表のとおりではありませんから、個々に確認にが必要です。
20代で個人年金保険に加入するメリット・デメリット
20代で遠い先の老後のことを現実感をもって考えることができる人は少ないでしょう。
しかし、20代で考えなければ30代でも40代でも考える可能性は少ないのではないでしょうか。
その結果、老後の生活が苦しくなってしまう人が大半だというのが現実であり、その証拠が一時2000万円問題がメディアで大きく取り上げられたわけです。
そこで
- 20代で個人年金に加入するメリット
- 20代で個人年金に加入するデメリット
を見てみましょう。
これによって20代で個人年に加入するかどうか検討しやすくなるでしょう。
20代で個人年金保険に加入するメリット
現実感をもって若いときから老後の準備をする人は少ないですが、それだけに20代から個人年金に加入するメリットはたくさんあります。
そのメリットは
- 保険料が安くて済む
- 返戻率が高くなる
- 預貯金ができない人でも老後に備えられる
- 生命保険料控除をフルに活用できる
です。
若いときに加入すれば、支払期間が長くなるので必然的に保険料が安くてすみます。
また、加入期間が長くなると資産の運用期間が長くなるので運用成果も大きくなり、その結果返戻率が高くなります。
老後について少しでも考えている人はこのメリットを逃さないようにしてはどうでしょう。
20代で個人年金保険に加入するデメリット
一方、20代で個人年金に加入するにはメリットばかりではなく、デメリットもあります。
そのデメリットとは
- 預貯金と異なり融通が利かない
- インフレに対応できない
があります。
預貯金であれば、予期せぬ出来事があり至急にお金が必要になったときには、預貯金を使うことができます。
しかし、個人年金は老後に年金として支給されるものですから、契約者貸付制度もありますが、原則解約しない限り使うことは出来ません。
また、受取年金額は契約時に決まり、それ以降インフレになったときには、受取年金額が目減りするというデメリットがあります。
20代におすすめの個人年金保険の選び方
20代で個人年金を選ぶとき、考えておきたいことは
- 老後の必要費用
- 公的年金の受取額
- 預貯金額
を考えて、老後の必要費用と公的年金の差を個人年金で補うということです。
預貯金を切り崩すことも考えられますが、臨時の費用などにある程度はとっておく必要があります。
また、たくさんある個人年金から最適なものを選ぶためには
- 返戻率が大きいもの
- 生活を圧迫しない程度の保険料であること
- 受給開始時期を変えられるもの
を考えるとよいでしょう。
返戻率が大きいとは払い込んだ保険料に対してどれだけの多くの年金がもらえるか示すもので、多い方がよいのは当然です。
若いときは給料も安く小遣も多いために、安い保険料を選ばないと生活を圧迫してしまい、ヘタをすれば解約するようなことになりかねません。
公的年金制度は近年盛んに制度変更をしており、年金をもらい始める年齢が今は65歳ですが、いずれ70歳、75歳に先延ばしになる可能性が大きいです。
そのとき、健康な人は70歳、75歳まで働くことができるような社会になっていると考えられます。
したがって、個人年金の契約時に決めたもらい始める時期を、そのときに変更でいるものが望ましいです。
20代におすすめの個人年金保険!保障内容・返戻率を解説
ここまでの解説で個人年金保険への加入を検討してもいいかなと思ったでしょうか。
そのような人のため、数ある個人年金保険の中から20代の人におすすめのものをリストアップしました。
- マニュライフ生命「こだわり個人年金」
- 住友生命「たのしみ未来」
- 明治安田生命「年金かけはし」
- 日本生命「みらいのカタチ」
- ソニー生命「5年ごと利差配当付個人年金保険」
以上の年金の保障内容である受取期間および返戻率、月額保険料を見てみましょう。
20代におすすめの個人年金保険①マニュライフ生命「こだわり個人年金」
まず初めのおすすめはマニュライフ生命の「こだわり個人年金」から見てみましょう。
年金受取期間は
- 確定年金5年と10年
- 保証期間付終身年金(保証期間10年)
があります。
確定年金はもらい始めてから5年または10年の間、年金がもらえるもです。
保証期間付終身保険は終身にわたって年金がもらえ、途中死亡の場合でも10年分の年金のうち残っている年金があれば遺族に支払われるタイプです。
外貨で運用するため高い返戻率や為替差益と期待したい人におすすめの年金です。
40歳男性の人が保険料を毎月1万円収めたときの返戻率を紹介します。
経過年数 | 保険料累計 | 積立金の額 返戻率 |
---|---|---|
15年 | 16,054.38米ドル | 22,910.38米ドル 142.70% |
20年 | 22,861.84米ドル | 35,695.17米ドル 156.13% |
25年 | 28,179.03米ドル | 46,998.47米ドル 166.78% |
25年保険料を支払った場合、保険料累計300万円が約500万円の年金原資になったことになります。ただし、円換算は為替レートに影響されます。
10年で受け取る場合は、毎年50万円の年金額になります。
保険料は最低10,000円から最高400,000円でその間は1,000円単位で調整できます。
20代におすすめの個人年金保険②住友生命「たのしみ未来」
次におすすめは住友生命の「たのしみ未来」を紹介しましょう。
年金受取期間は
- 確定年金5年、10年、15年
- 年金一時払い
があります。
一時払いがあるため、たとえば孫への教育資金にすることなども考えられ、公的年金だけでも生活ができそうな人にもおすすめです。
返戻率のシミュレーションを
- 保険料20,000円は月払い
- 60歳払込期間満了
- 据置期間15年
- 10年確定年金
の条件で表に示します。
契約年齢 | 保険料累計 | 年金総額 返戻率 |
---|---|---|
30歳 | 720万円 | 796.4万円 110.6% |
40歳 | 480万円 | 524.4万円 109.2% |
50歳 | 240万円 | 261.2万円 108.8% |
20歳契約のデータがありませんが、契約が若ければ若いほど、年金額も返戻率も高くなります。
保険料は最低5,000円で千円単位で増やせ、保険料払い込み期間は10年から50年の間で選べます。
ただし、払込期間20年以下のときは、最低保険料は8,000円です。
20代におすすめの個人年金保険③明治安田生命「年金かけはし」
- 確定年金5年と10年
- 年金一括受取
があります。
「年金かけはし」は保険料払込期間中に死亡の場合、保障は積立金ではなく払込保険料相当額と少なく、その分年金額を多くする保険です。
したがって、死亡保障に期待はせず年金額を重視する人におすすめです。
返戻率のシミュレーションとして
- 保険料は月額1万円(但し40歳のときは12,000円)
- 60歳払込満了
- 据置期間5年
- 年金受取期間10年
とした場合を下の表に示します。
契約年齢 | 保険料累計 | 年金総額 返戻率 |
---|---|---|
25歳 | 420万円 | 449万円 107.0% |
30歳 | 360万円 | 381万円 105.9% |
40歳 | 288万円 | 298万円 103.7% |
上の表は60歳払込満了ですから保険料支払期間は若い人ほど長くなり、その分返戻率も高くなっています。
月額保険料は最低10,000円からであり、保険料払込期間は20年から40年、据置期間は1年から5年のうちから選ぶことができます。
20代におすすめの個人年金保険④日本生命「みらいのカタチ」
4番目は日本生命の「みらいのカタチ」を見てみましょう。
年金受取期間は
- 確定年金5年、10年、15年
- 特約により10年保証期間付終身年金
があります。
この保険は年金受取時に受取開始期間を変更できるため、高齢になってもなるべく働き続けたいという人におすすめの保険です。
返戻率を男女の違いを含めて見てみましょう。
- 月額保険料は男性19,022円、女性19,008円
- 60歳保険料払込満了
- 10年確定年金
の場合を下に示します。
契約年齢 性別 | 保険料累計 | 年金総額 返戻率 |
---|---|---|
30歳 男性 | 6,847,920円 | 7,200,000円 105.1% |
30歳 女性 | 6,842,880円 | 7,200,000円 105.2% |
男女で大差はありませんが、この例では女性の方が少し有利になっています。
この保険は年金額から保険料を算出しているものであり、表の場合は毎年72万円を受け取る設計のものです。
年金額を変えて保険料をシミュレーションできるようなものは公表されていませんが、返戻率を105%前後と考えると、他の年金額の場合も概算で計算できます。
20代におすすめの個人年金保険⑤ソニー生命「5年ごと利差配当付個人年金保険」
最後の20代におすすめの個人年金保険はソニー生命の「5年ごと利差配当付個人年金保険」です。
保障としての年金受取期間は次のものがあります。
- 確定年金 5年、10年、15年
- 保証期間付終身年金(保証期間5年、10年)
受取方法のバリエーションが多く、年金受取前なら変更できますので、受取方法が変更になるかもしれない人にはおすすめです。
高度障害状態になったときは以後の保険料が免除になるのもメリットの1つです。
返戻率を見るために、
- 契約年齢35歳
- 月払い保険料は男性32,010円、女性は31,990円
- 60歳払込満了
- 据置期間なし
- 年金支払期間10年
の場合の例を下の表に示します。
契約年齢 性別 | 保険料累計 | 年金総額 返戻率 |
---|---|---|
35歳 男性 | 9,603,000円 | 1,000万円 104.1% |
35歳 女性 | 9,597,000円 | 1,000万円 104.2% |
この保険もそれぞれの年金額の場合に保険料がいくらになるかをシミュレーションできるものが公表されていません。
しかし、35歳で返戻率が約104%ですから20代ではおおよそ107%程度であろうと推測できます。
(参考)20代の個人年金保険の加入率
20代では老後の生活に実感が持てないのが正直なところだと思われます。
生命保険文化センター「令和元年度生活保障に関する調査による各年代別の個人年金保険への加入率をみると、下記のようになっています。
年代 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 13.2% | 12.2% |
30代 | 23.3% | 20.4% |
40代 | 24.6% | 20.7% |
50代 | 30.3% | 30.3% |
20代では13.2%、12.2%とやはり少ない印象がありますが、年代を追うにしたがって加入率が上がっています。
つまり、年代を追うに従い老後の生活に現実感が湧いてきたということでしょう。
ここで考えたいことは、40代、50代で老後の生活を考えるようになって個人年金保険に加入すると、保険料が高くなるか年金額が少なくならざるをえないということです。
現実感が湧かないけれど20代で加入することを検討するのが賢明ではないでしょうか。
(参考)個人年金保険とiDeCoとの違いとは?併用も可能?
iDeCoとは確定拠出年金法に基づく個人型確定拠出年金のことで、毎年一定額の掛金を納め自分が指定する方法で運用し、運用の成果に応じて老後に年金を受け取る投資です。
個人年金保険とiDeCoの違いを表にしてまとめると下のようになります。
項目 | 個人年金保険 | iDeCo |
---|---|---|
加入手続き | 保険会社 | 金融機関 |
保険料 | 会社による | 5,000円以上1,000円単位 ただし、上限あり |
所得控除 | 個人年金保険料控除 上限あり | 小規模企業共済等掛金控除 により全額控除 |
運用方法 | 保険会社が決める | 加入者が決める |
年金額 | 契約時に決定 | 運用成果による |
年金への課税 | 雑所得控除 | 公的年金控除 または退職金控除 |
iDeCoは公的年金制度を補完する意味で政府主導で作られた制度であるために、政府も推奨しており保険料や年金に対する税控除は個人年金保険より大きく有利になっています。
運用方法も元本確定のものから国債やハイリターンをねらった投資信託など、自分が希望するものを選ぶことができます。
iDeCoは60歳未満の人であればだれでも加入でき、個人年保険との併用もできます。
まとめ:20代におすすめの個人年金保険!返戻率をよく見て選ぶ!
ランキング上位!20代におすすめの個人年金保険の返戻率シミュレーション を解説しましたが、いかがでしたか。
今回の記事のまとめは
- 20代で個人年金に加入すると返戻率が高くなる、保険料が安くなる、税金控除がフルに活用できるなどのメリットがある
- デメリットは資産に融通性がない、インフレに対応できないなど
- 個人年金を選ぶには返戻率が高いもの、受取時期を変えられるものなど考える
- おすすめの個人年金には「こだわり年金」「たのしみ未来」「年金かけはし」「みらいのカタチ」「5年ごと利差配当付個人年金」がある
現在、将来の見通しがつかない、公的年金制度は頻繁に変更される、高齢者の就業年齢がどんどん伸びている、平均寿命も高くなっているなどの状況があります。
そのような状況にあっては老後の生活設計を立てることが非常に難しくなっています。
私たちにできることは、国や社会に頼るばかりではなく、自分にできる備えをすることでしょう。
備えは早く始めた方が負担感が軽くて済むので、20代から個人年金保険への加入を検討してみてはどうでしょう。