更新日:2021/03/21
個人年金は貯金の代わりになる? どちらが老後資金準備におすすめかも解説
- 個人年金と貯金のどちらがいいのか
- 個人年金のメリットとデメリットは何があるのか
- 貯金は個人年金の代わりになるのか
- 貯金を個人年人の代わりにするメリットとデメリットは何があるのか
- 個人年金保険がおすすめな人とそうでない人
- 貯金で年金を準備するのがおすすめな人とそうでない人
- 個人年金保険以外の老後資金の準備の方法
内容をまとめると
- 個人年金は貯金の代わりになるが、デメリットも理解しておくべき
- 個人年金保険のメリットは、貯金ができる仕組みが作れることと貯金より受け取れる金額が増加することで、デメリットは途中解約は損をすることとインフレに弱いこと
- 老後資金を貯金でするときのメリットは、緊急時に使えることと元本割れしないことで、デメリットは金利が低いとお金が増えないことと意志が弱いと貯まらないこと
- 個人年金保険がおすすめな人は貯金が苦手で自分で貯められない人で、入らなくてもいい人は、ほかの方法で老後の資金を準備している人
- 老後の資金を貯金で準備するのにおすすめな人は、貯金の目的をしっかりと持ち意志が強い人で、おすすめできない人は貯金が苦手な人
- 個人年金保険以外の老後資金の準備は、貯蓄性の高い保険商品や積立NISAなどが代わりになる
- 無料保険相談を利用すれば、プロと一緒に複数の保険を比較して入る保険にするか貯金にするかを決められる
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目次を使って気になるところから読みましょう!
個人年金は貯金の代わりになるか
個人年金保険は貯金の代わりになるか、という点において「代わりになる」と言っていいでしょう。
個人年金保険は、毎月保険料を支払い、その保険料が年金原資として積み立てられ、満期になったら、年金方式で毎年保険金が受け取れる仕組みになっています。
そのため、個人年金保険は貯金の代わりになるといえるのです。
理想をいえば、個人年金保険にも加入して老後の資金と考えて貯金もしていくと、十分に老後の資金が確保できて、定年後の生活も安心して過ごすことができます。
しかし、両方を十分に行うのは現実的に難しい場合もあります。
個人年金保険は、貯金の代わりになりますが、前提として満期まで解約しないことや物価水準が変わらないことで、老後の準備に役立ちます。
しかし、ライフステージの変化で継続するのが難しくなったり物価水準が変わったりすることで、老後の準備を個人年金保険だけに頼るのは損をする可能性もあります。
デメリットも理解して入るようにしましょう。
老後資金を個人年金保険で準備するメリット・デメリット
老後の資金を個人年金保険だけに頼って準備するのは、デメリットもあるので注意が必要です。
個人年金保険は、貯金の代わりにもなるので貯金で老後の資金を準備しようと思っても思うようにできないと感じている方は、個人年金保険の方がよい場合もあります。
個人年金保険のメリットは、
- 貯金ができる仕組みが作れる
- 貯金より増加する
- 途中解約は損になる
- インフレに弱い
メリット1「貯金ができる仕組みが作れる」
老後の資金を貯金しようと思っても、日々の生活でなかなか貯金ができないと感じている方は、個人年金保険に加入するとよいでしょう。
個人年金保険は、貯金の代わりにもなります。
個人年金保険に入ると、毎月の保険料を口座から引き落としされるので、自然と貯金ができる仕組みが作れるようになります。
支払ったお金は、満期を迎えて保険金を受け取れるようになるか、途中で解約をしないと使えません。
メリット2「貯金より増える」
現在、日本はマイナス金利政策がとられており、銀行に貯金をしてもほとんど増えないのが実情です。
個人年金保険は、支払った保険料の総額と比較して受け取れる保険金額の方が多くなるケースが多いのです。
以前と比較すると返戻率は低くなったといわれていますが、銀行に貯金するよりも受け取れる金額が多いことが予測できます。
デメリット1「途中解約は損をする」
保険料を支払っている間は、そのお金が原資となり保険金の支払いのために準備が行われています。
支払満了時の戻り率は100%以上になっている場合が多く、保険金を受け取るときは得をしますが、途中で解約すると支払った保険料の総額よりも解約返戻金が少ないことが多いです。
途中で解約すると損をするので、支払い満了まで支払えるかしっかりと計画を立てるようにしましょう。
デメリット2「インフレに弱い」
個人年金保険は、20年から30年先に年金方式で保険金が受け取れる設計になっています。
保険に入ってから数年先のインフレであれば、あまり気にする必要はありません。
しかし、保険金を受け取るときにインフレによって物価が上昇しているときには、それに対応できないというデメリットがあります。
(参考)「保険料の支払いがきつい」という場合の対処法
個人年金保険は、払込満了で支払ってこそ意味があり、その後に年金方式で保険金が受け取れる設計になっているので、途中で解約などをしてしまうと損をしてしまいます。
しかし、ライフステージなどで当初計画していた通りに保険料の支払いができなくなってしまう場合もあります。
このようなときは、払い済みに保険や契約者貸付制度などを利用して、できるだけ継続できるようにするとよいでしょう。
貯金は個人年金の代わりになるのか
貯金は個人年金の代わりになるのか、と考えたことがある方もいるでしょう。
貯金も老後の資金を目的にしていれば、個人年金の代わりになります。
目的をはっきりさせることで目標額まで貯めることは可能ですし、貯金を個人年金の代わりにすることはできます。
個人年金保険は、途中で解約をすると元本割れすることが考えられますが、貯金は元本割れすることはありません。
貯金は柔軟に対応することができ、今月は生活が苦しいという場合はいったん中止して、また余裕ができたら継続するという方法もあります。
また、まとまったお金が必要になったときでも、貯金しておいたものをとりあえず使う、などの利用法もあります。
貯金を個人年金の代わりとして考えるのであれば、目的や目標金額をしっかりと決めて計画的に行うことがポイントです。
老後資金を貯金で準備するメリット・デメリット
老後の資金を貯金で準備するには、メリットとデメリットがあります。
両方を理解して、どちらが自分に合っているか検討するとよいでしょう。
貯金で準備をするメリットは、
- 緊急時に引き出しができる
- 元本割れしない
- 金利が低いとお金が増えない
- 意志が弱いと貯まらない
メリット1「緊急時に引き出しができる」
貯金の場合は、そのお金を自分で管理しているので流動性があり、緊急時に自由に引き出しができます。
生活をしていれば、教育費や大きな金額が動く場合もあります。
個人年金保険は貯金の代わりにもなりますが、お金が必要になったときは解約返戻金を受け取る方法がありますが、解約など手間がかかります。
貯金なら自分で管理しているので、必要な分だけを引き出しができ、緊急時でもすぐに対応が可能になります。
メリット2「元本割れがない」
貯金は途中で引き出しても元本割れすることがありません。
貯金をしてあるお金は、そのまま自分のお金として使うことができます。
個人年金保険の場合は、途中で解約してしまうと元本割れしてしまうことがほとんどです。
貯金をしていれば、その金額はどんどん積み立てられていき、引き出すときはその金額がそのまま受け取れます。
デメリット1「金利が低いとお金が増えない」
現在、日本はマイナス金利政策がとられており、その影響は銀行の運営にも影響があります。
そのため、普通に銀行に貯金していても金利が低く、ほとんど増えない状態が続いています。
現在の状態でも貯金をするときは、金利で増えることは期待せず、貯めていくことを意識した方が良いでしょう。
デメリット2「意志が弱いと貯まらない」
単純に銀行に貯金をして老後の資金にしようと考えても、意志が弱いとなかなか貯まらないという状態になってしまいます。
普通口座に貯金をしているだけだと、出し入れが自由にできてしまうので目的をもって貯金を始めても、途中で挫折してしまう可能性があります。
貯金で老後の資金を貯めるのであれば、積立定期預金にするなどして工夫すると良いでしょう。
老後資金を個人年金保険で準備するのがおすすめな人・おすすめできない人
老後の資金を個人年金保険で準備するのがおすすめな人とおすすめできない人がいます。
個人年金保険は、一度加入すると払込満了まで保険料を支払い続けなければ年金として保険金を受け取ることができません。
途中でやめてしまうと、支払った保険料よりも解約返戻金の方が少額になって元本割れになってしまう可能性があります。
ここでは、おすすめな場合とおすすめできない場合を解説していきます。
おすすめな場合
いざ、老後の資金を貯めようとしても貯金ではなかなか貯められないという人におすすめです。
個人年金保険であれば、毎月の保険料が強制的に引き落としされるので貯金が苦手でも保険料は毎月支払うことができます。
個人年金保険に入るべきか悩んだときは、老後の資金を貯金で貯めることができるか検討してみるとよいでしょう。
個人年金保険が必要か、入るべきか迷ったときには、保険の無料相談を行っている「マネーキャリア」を活用すると決めることができるでしょう。
入らない方がいい場合
老後の資金を準備する方法は、個人年金保険や貯金のほかにもあります。
すでに株式投資などを行っている人の場合は、個人年金保険に入らなくても準備ができているので必要ないと言えます。
個人年金や貯金の代わりに、FXや積立NISAなどを行っている場合にも個人年金保険に入る必要はないでしょう。
個人年金保険に加入して保険金を受け取る段階で、一括で受け取ると一時所得となり課税の対象になります。
受け取る形式によって、所得税や住民税の課税の対象になるので注意が必要です。
老後資金を貯金で準備するのがおすすめな人・おすすめできない人
老後の資金を貯金で準備するのがおすすめな人とおすすめできない人では、どのような違いがあるのでしょうか。
貯金に対する意識の仕方でおすすめできる人とそうでない人の差があるように感じられます。
その違いについて解説していきます。
おすすめな場合
老後の資金を貯金で行うには、目的意識がしっかりとしていないとなかなか実現できません。
ひとつの通帳を「これは老後の資金のため」と決めて、毎月決まった金額を貯金していけば、老後の資金を準備することができるでしょう。
貯金で老後の資金を準備する場合のおすすめな理由は、貯金は流動的なので急にまとまったお金が必要になったときに使うことができます。
また、貯金したお金は、元本割れすることがなく積み立てたお金はそのまま自分のものとして使えるのです。
目的意識や意志が強い方は、貯金で十分に老後の資金を準備することができるでしょう。
おすすめしない場合
前項にも記述しましたが、貯金は流動性があって必要なときに引き出せる点があります。
そのため、意志が弱い人は貯金で老後の資金を貯めるのは難しいでしょう。
毎月、決まった金額を貯金して積み立てていく必要があり、意志が弱いと「今月は無理」と貯金をせずに中止してしまう可能性があります。
また、ある程度お金が貯まるとほかのものに使ってしまい、長続きせずに結局目標の金額まで貯金することができずに終わってしまいます。
貯金で老後の資金を貯めようとするときには、強い意志がなければ難しいでしょう。
個人年金の支払いがきつい方にもおすすめ! 個人年金以外の老後資金準備の方法
老後資金の準備と聞くと、貯金や個人年金をイメージしますが、そのほかにも貯金や個人年金の代わりになるものがあり、そのなかには投資や資産形成を行うものが含まれます。
ここでは、
- 貯蓄性の高い保険商品
- つみたてNISA
貯蓄性の高い保険(貯蓄型保険)
資金を貯めるという意味では、貯蓄性の高い保険に入る方法もひとつの方法です。
貯蓄型保険は、掛け捨ての保険と異なり、支払った保険料が運用されて貯蓄されていきます。
積立保険には、個人年金保険も含まれていますが、そのほかにも養老保険や終身保険、学資保険も含まれます。
貯蓄型保険は、途中で解約をしなければ基本的には元本割れしない保険商品になります。
流動性のある貯金の代わりに貯蓄性の高い積立保険に加入しておくと、確実にお金を貯めることができます。
貯蓄性の高い保険は、途中で解約すると元本割れとなる可能性もありますが、戻り率がほかの保険よりも高いので、解約するタイミングによっては元本割れしない場合もあります。
つみたてNISA
老後の資金を確保するという意味では、つみたてNISAを利用する方法もあります。
つみたてNISAは少ない金額から投資ができるので、貯金や個人年金保険の代わりに始める方もいます。
少ない金額から始められて、貯金や個人年金保険よりも収益が出る可能性があります。
また、利益を得た場合でも一定の金額まで非課税となる制度が開始されたので、始めた方も多くいます。
つみたてNISAは、口座を開設して一定の金額を運用していくことで利益が出る仕組みになっています。
もともと投資した金額と運用して出た利益を合わせて、さらに運用していくと利益が増えていきます。
まとめ:個人年金は貯金の代わりになるが準備が大切
今回の記事では、個人年金が貯金の代わりになるのか、という点について解説してきました。
- 個人年金保険でも貯金でも早めに準備をすることが大切
- 20歳代の内から準備をしておくと、毎月の金額を抑えられる
- 個人年金保険は、貯金の代わりになる
個人年金保険の場合では、20歳で入るのと40歳で入るのでは全く同じ条件でも、保険料が10,000円前後の差が出てきます。
貯金の場合も、若いうちから始めていれば毎月の貯金額は少なくて済みますが、40歳や50歳になってから老後の資金として貯金を始めると、毎月の負担も大きくなります。
個人年金は貯金の代わりになりますが、やはり早い段階でどちらかに決めて始めるのが大切になります。
老後の資金について、後回しにせず早めに準備を行いましょう。