ファイア・アイは11月12日、次世代MVXアーキテクチャと、セキュリティ情報提供ツール「FireEye Threat Intelligence Engine」「Forward Deployed Analyst」の2サービスを発表した。ファイア・アイのMVXアーキテクチャは、サンドボックス型の仮想環境を採用するセキュリティ対策ソリューション。サンドボックスは、外部から侵入した未知の脅威を保護された仮想環境の中で動作させ、その脅威の挙動を解析し、解析から得られた情報を基に的確な駆除を行う。次世代MVXアーキテクチャでは、侵入した脅威への対応にかかる時間を短縮し、検出精度向上を図った。ファイア・アイによると、従来品と比べ、セキュリティ侵害から保護にかかる時間が3分の1に短縮した一方で、脅威が最も弱い初期段階で検出する能力が従来より5倍に向上したという。また、フロントライン・インテリジェンスの自動化機能も搭載した。インテリジェンスドリブンの検出フレームワークは、同社の「FireEye Threat Intelligence(DTI)」機能と連携して、新たな検出モジュールの早期リリース・調整が可能になった。ほかに、新種マルウェアへの対応も強化しており、多数のセンサーからなる同社ネットワークの能力や、インシデント・レスポンスから得られたインテリジェンス、ファイア・アイの脅威研究と、機械学習やビッグデータの分析機能などを活用して対処する。顧客は脅威アクターのツール、手法、手順(TTP:Tools, Techniques and Procedures)の変化に迅速・正確に対応できる。これ以外にもMVXエンジン・アーキテクチャは、社内のネットワーク環境で利用しているAndroid/iOSデバイスの感染によるコールバックの検出と防御も可能となっている。ファイア・アイは同時に、セキュリティ情報提供ツール「FireEye Threat Intelligence Engine」も発表している。これは、脅威情報を検知・処理・分析したセキュリティデータを顧客に提供するもので、今後の同社の脅威対策製品・サービスの基盤になるという。これにより、導入企業は脅威情報が管理・利用しやすくなる。このFireEye Threat Intelligence Engineの提供に合わせて、「Forward Deployed Analyst」という、同社のアナリスト経由で情報提供を受ける個別対応型のサービスもスタートする。アナリストはサイバー脅威をコンテキスト化し、ソースデータをファイア・アイの脅威情報と相互に関連付け、戦術・運用・戦略に関する知見を顧客に提供する。
2015年11月13日フォーティネットは11月11日、ハイエンド向け次世代ファイアウォール「FortiGate-3200D」および、ミッドレンジ向け「FortiGate-600D」の販売を開始した。参考価格はいずれも税別で3200Dが2534万6000円、600Dが316万8000円。3200Dは、データセンターなど要件の厳しいネットワーク環境に対応するセキュリティアプライアンスで48の10GbEインタフェースを装備しているほか、独自開発のFortiASICプロセッサと最新のマルチコアCPUを採用。また、ネットワークのボトルネックになることなく、多様なコンテンツベース/接続ベースの脅威から企業や組織を保護することに加え、同製品に搭載されているFortiOSではトラフィックの可視化、きめ細かい制御機能、堅牢なネットワーキング機能など、直感的な管理インタフェースによる幅広いセキュリティ機能が利用可能。そのほか、最新の脅威に対応するセキュリティサービス、各企業ニーズに合わせたサポートサービスなども用意されており、データセンターにおけるネットワークのセグメント化および内部ネットワークに対する脅威に備えるソリューションとしている。同製品のファイアウォールスループットは80Gbps、IPSスループットは14Gbps、レイテンシは3マイクロ秒、同時セッションは5000万、登録エンドポイントサポート数は2万。一方、600Dは大規模な支社などに最適な次世代ファイアウォールで、市場における同等製品の5倍の速度にあたる36Gbpsを提供するモデル。2つの高密度10GbEポートを含む複数のインタフェースを備えるほか、独自開発のFortiASICプロセッサを搭載している。加えて、脅威侵入防止性能とアプリケーション制御、そしてVB100アワードを獲得したマルウェア対策が1台で利用可能となり、脅威に関する詳細なレポート機能、さらにネットワークアクティビティの可視化と制御ができるという。同製品のファイアウォールスループットは36Gbps、IPSスループットは7Gbps、レイテンシは3マイクロ秒、同時セッションは550万、登録エンドポイントサポート数は2000となる。
2015年11月11日ファイア・アイは8月6日、市区町村向けマイナンバーの情報流出を防止する標的型攻撃対策製品として、「市区町村向けマイナンバーパッケージ」を提供すると発表した。このパッケージはキャンペーンで、通常よりも安い価格で提供される。キャンペーンは2015年10月1日より開始し、2016年6月30日の(受注分)まで実施する。同社の「市区町村向けマイナンバーパッケージ」は、「インターネット出入口対策パッケージ」と「LGWAN対策パッケージ」の2種類が提供される。インターネット出入口対策パッケージはNXシリーズ、EXシリーズ、CMシリーズで構成され、インターネットからの標的型攻撃を防御するための出入口対策として、Webおよびメールを経由した庁内ネットワークへの悪意あるトラヒックを監視する。 参考標準価格(税別)は480万円~。LGWAN対策パッケージはNXシリーズで構成され、ネットワークがインターネットから切り離されている環境においてもWeb経由のマルウェアの脅威から基幹系システムを防御する。参考標準価格(税別)は180万円~。
2015年08月06日Windows 8.1のネットワークに関する安全性を守る「Windowsファイアウォール」。前回はファイアウォールのルール設定をバックアップする方法を述べた。今回はそれを復元する操作を紹介しよう。○疑問が残る例外設定ダイアログの動作前回はWindowsファイアウォールのインバウンド/アウトバンドに触れたが、アウトバウンドについてはもう少し述べておきたい。通信検知時の例外設定をうながすダイアログがインバウンドに限られている理由として、クライアントOSであることが大きいと筆者は推測する。クライアントOS、インターネット側と多くのコネクションを発生させている。だが、アウトバウンド通信(PCからインターネットへ向けた通信)に対して頻繁にダイアログが出ると、PC初心者は戸惑ってしまう。そのためMicrosoftは、このような仕様を選んだのだろう。残念ながらWindows 10も同じため、セキュリティにこだわる個人ユーザーは、別途ファイアウォール系ツールの導入を一考する必要がある。○ルール設定を復元するさて、前回作成したルール設定のバックアップファイルだが、復元操作も「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」から実行する。コンソールの操作ウィンドウに並ぶ「ポリシーのインポート」から、バックアップファイルを選択すればよい。これで復元操作は終了だが、違いが分かりにくいため、事前に「受信の規制」をすべて削除した状態で復元操作を行った結果をご覧いただきたい。すべてのルール設定が復元していることが確認できる。○コマンドラインから復元する復元操作はコマンドラインからも実行可能だ。管理者権限を持つコマンドプロンプトを起動してnetshコマンドを使えば、より簡単に復元できる。上記の手順はデスクトップにファイルがあることを前提にしているが、ドキュメントフォルダーにバックアップファイルを格納している場合は、「netsh advfirewall import "%userprofile%\Documents\WF-rule-Backup.wfw"」に変更すればよい。阿久津良和(Cactus)
2015年07月18日Windows 8.1をネットワークの脅威から守る「Windowsファイアウォール」は、インターネットアクセスが当たり前となった現在では、欠かせない機能の1つである。間もなく登場するWindows 10も同様の機能を備えているが、今回はWindowsファイアウォールで設定した「ルール」のバックアップ方法を紹介しよう。○長い歴史を持つWindowsファイアウォールWindowsが最初に「Windowsファイアウォール」を実装したのは、2004年9月リリースのWindows XP SP2と、11年前である。厳密に言えばそれ以前も実装していたが、当時はマルウェアが世界レベルで氾濫し、セキュリティリスクが高まっていた。Microsoftは急きょUIを改善してSP2にWindowsファイアウォールを含めている。しかし、Windows XP SP2のWindowsファイアウォールはインバウンド(外部からPCへの通信を遮断・制御)にとどまり、アウトバウンド(PCから外部への通信を遮断・制御)をスルーしていた。Windows Vistaでアウトバウンドに対応したものの、簡易的なUIでは制御できず、「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」を使わなければならない。例えば、Windowsファイアウォールがアプリケーションの通信を検知すると、例外設定をうながすダイアログを出すが、アウトバウンドに対するダイアログは現れない。残念ながら、この仕様は現在のWindows 8.1まで続いてる。○ルール設定をバックアップするそれでも、別途ファイアウォール系ツールを導入することを考えれば、Windowsファイアウォールが標準で備わっているのは有益だ。細かい設定を気にせずWindowsファイアウォールを利用しているユーザーも多いと思うが、いわゆるルール設定(プログラム単位やTCPポート単位での制御など)は、バックアップしておくことをおすすめしたい。バックアップ操作は、Windowsファイアウォールではなく、「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」から実行する。コンソールの操作ウィンドウに並ぶ「ポリシーのエクスポート」を使えば、拡張子「.wfw」を持つファイルの作成が可能だ。今回はデスクトップに作成したが、普段はドキュメントフォルダーなどにバックアップファイルを作成し、そのままユーザーファイルと一緒にバックアップ対象として追加しておこう。○コマンドラインからバックアップするこの操作はコマンドラインからも実行できる。管理者権限を持つコマンドプロンプトを起動し、netshコマンドを使う。やはりデスクトップを出力先としているが、ドキュメントフォルダーに直接保存する場合は「netsh advfirewall export "%userprofile%\Documents\WF-rule-Backup.wfw"」に変更すればよい。次回は、バックアップしたWindowsファイアウォールのルールを、復元する方法を紹介しよう。阿久津良和(Cactus)
2015年07月17日2012年に任天堂が発売したニンテンドー3DS向けゲームソフト『ファイアーエムブレム 覚醒』に登場する「ティアモ」がフィギュア化され、2016年4月に発売されることが決定した。現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受付中で、価格は15,556円(税込)。ティアモは、イーリス天馬騎士団の一員で称号は若き天才騎士。自警団の訓練生・スミアとは幼なじみで、騎士団では最年少だったがフィレインには後継者として期待されていた。スケールフィギュアとしては、2014年3月に発売された「サーリャ」に続く立体化となり、原型制作はシャイニングウィザード@沢近(マックスファクトリー)が担当している。実際のフィギュアでは、イラストレーターのコザキユースケ氏のポーズ原案を元に、清廉さと強さを持ち合わせるティアモの魅力を余すところ無く再現。来たる戦いに備えて独り訓練に励む姿をイメージして立体化している。古代都市をイメージした台座とペガサスの羽のモニュメントが世界観をより一層引き立たせ、静かに波紋が生じる水面は外してディスプレイすることもできる。商品価格は15,556円(税込)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約締切は、2015年8月19日21:00。商品の発売および発送は、2016年4月を予定している。(C)2012 Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS Licensed by Nintendo
2015年07月14日アライドテレシスは5月28日、次世代ファイアウォール兼VPNルータ「AT-AR4050S」を発表した。価格は19万8,000円(税別)、出荷開始は6月4日。また併せて、文教市場向けのアカデミック製品「AT-AR4050S-T5」および、「AT-3050S」とサブスクリプション・ライセンスを発表した。AT-AR4050S-T5の価格は19万8,000円(税別)、出荷開始は6月4日。AT-AR4050S及びAR3050Sは、次世代ファイアウォール搭載のUTM(統合脅威管理)兼VPNルータ。IPsecやL2TPv3などのVPNへの対応の他、アプリケーション・コントロールやWebコントロールなど次世代ファイアウォールで必要不可欠とするセキュリティ・エンジンを搭載。外部からの攻撃や社内からの情報漏洩を防ぎ、 安全なインターネット接続環境を構築できるとしている。従来製品でも搭載しているステートフル・パケット・インスペクション機能や前述のアプリケーション・コントロール及びWebコントロールに加えて、セキュリティ・エンジンとしてIPレピュテーション(IPアドレスブラックリスト)やアンチウィルス/マルウェア(予定)、アンチスパム(予定)を搭載。WANポートに10/100/1000BASE-Tを2ポート、SFPを2スロット(コンボ)、バイパス・ポートを2ポート、LANポートに10/100/100BASE-Tを8ポート搭載。WAN回線の冗長化やWAN/DMZ構成などの構築が可能という。バイパス・ポートの搭載により、1本のWAN回線で機器冗長が可能になるとしている。アクティブ側機器の電源故障を含む機器故障やLAN側ポートのリンクダウンなどの発生時にスタンバイ側機器に切り替えることで、ダウンタイムを抑えられるという。回線費用を節約しシステム全体の高可用性を向上させつつ、AMF機能により機器交換のみの迅速な復旧を実現し保守性も向上するとのこと。同社のスイッチ製品「xシリーズ」と共通のOSである「AlliedWare Plus」(AW+)を採用。機能ごとにモジュール分割しており、単一の障害が与える影響範囲を最小限に抑えられるとしている。これにより、旧来の製品とて比べシステム全体の可用性が向上するという。ネットワーク上のスイッチやルータを仮想的な1台の機器として統合管理する「Allied Telesis Management Framework」(AMF)に対応。AMFは、管理・運用を一元化・簡素化・自律化し、管理・運用に関わるコスト削減を実現する同社独自のネットワーク仮想化機能とのこと。同機能により、同社のxシリーズ・スイッチ製品とファイアウォールであるARシリーズの統合管理が可能になるとしている。新製品は日本を含むグローバル共通モデルであり、国内での拠点間接続を含め国際間ネットワークの構築も容易になるという。
2015年05月29日ファイア・アイは5月13日、マイナンバー制度の運用開始に伴う企業のセキュリティリスクを鑑み、今後予想されるマイナンバーの窃取を狙った高度なサイバー攻撃に関して注意喚起を行った。これに伴い、事前に取り組むべき対策について、大企業から中堅企業までさまざまな規模の企業や組織に対して幅広く啓蒙し、求められる対策の提案を進めていく。マイナンバーに関して、ファイア・アイでは、米国ですでに行政や民間サービスに活用されている「社会保障番号(Social Security Number)」は、マイナンバー同様に個人を特定する番号だが、過去さまざまな重大な情報漏えい事件が発生している。例えば2014年には大手病院チェーン、今年に入ってからも大手医療保険会社が標的となり、社会保障番号を含む個人情報が流出したことが明らかになっているという。この二つの事案は、特定のターゲットに狙い撃ちをする、いわゆる標的型攻撃による被害事例で、標的型攻撃では、攻撃者は目的とする情報を窃取するまで時間をかけ、執拗な攻撃を繰り返す。マイナンバーの開始に伴い、こうした高度なサイバー攻撃の標的となる企業が今後ますます増加すると考えられると、ファイア・アイは予想している。早急に求められるセキュリティ対策とファイア・アイの取り組みについて、ファイア・アイのプレジデント茂木正之氏は、「取り扱いに細心の注意が求められるマイナンバーが開始されると、すべての企業は経営リスクとしてサイバー攻撃の脅威をとらえ、そのセキュリティ対策に取り組む必要があります。標的型攻撃など高度なサイバー攻撃の手口が巧妙になっている中、企業は新たな脅威に対するセキュリティ対策を根本から見直さなければならない時期にきています。ファイア・アイは「テクロノジー」、「サイバー攻撃に対する専門的知識・知見」、「脅威情報」の3本柱を軸に、標的型攻撃の検知にとどまらず、被害を未然に防ぎ、セキュリティ侵害が起こったときに迅速に対応、解析が可能な適応型防御により、お客様のマイナンバーセキュリティ対策を支援いたします」とコメントしている。
2015年05月14日ファイア・アイとPFUは5月12日、エンタープライズ向け次世代サイバー攻撃対策で協業すると発表した。FireEyeでは、入り口・出口対策ソリューションを提供しており、FireEye NXシリーズがマルウェアを検知してアラートを出す。一方で、PFUのiNetSecがそのアラートに基づいて、感染端末からの通信を遮断することで、内部ネットワークにおける感染拡大の防止を行う。PFUはかねてより社内ネットワークのセキュリティ強化ソリューションを提供。北米でもセキュリティアワードを獲得するなど、日本発の数少ないセキュリティベンダーとしても展開している。両社の協業は、日本だけでなく、北米やその他地域においても、5月末より製品の展開を行う。なお、13日から15日に東京・有明の東京ビッグサイトで行われるJapan IT Weekの情報セキュリティExpo(春)でソリューションの参考展示を行う予定。
2015年05月12日ファイアウォールは登場当初、一部のトラフィックを遮断するために利用された。だが今日の「次世代ファイアウォール」は、これにとどまらない役割を果たす必要がある。脅威が高度になるにつれ、ファイアウォールは新しい機能でこれに応じなければならない。しかし、本当はあなたを守ってくれるはずのファイアウォールが守ってくれない場合がある。以下に例を示そう。○複雑な設定ファイアウォールは時間が経つと品質が落ちていく。それを防ぐためには、ネットワークインフラの変更に合わせて最新のルール定義にアップデートするようにしよう。○性能劣化ファイアウォールの性能が落ちてくると、ファイアウォールを通るすべてのトラフィックに影響を与えることになる。そして、ファイアウォールの性能を維持するためには、使いたい機能をオフにする必要が出てくるが、攻撃者にチャンスを与えてしまうことになる。例えば、侵入防止システム(IPS)などはリソースを要するが基本的な機能だし、VPN、YouTube、Facebookなどのゲートウェイを通過するトラフィックの種類をモニタリング・管理できるアプリケーション制御も不可欠な機能。そう簡単に機能を使わないようにできるわけではないのだ。○互換性の欠如ファイアウォールの中には、IPv6やクラウドに移植したアプリケーションなどの新しい技術と互換性がないものがある。あるいは、ファイアウォールとエンドポイントの相性が良くないものもある。電子メール暗号化やWebフィルタリング、無線保護、モバイルアクセス制御、エンドポイント保護などのモジュールを容易に統合できるファイアウォールである必要があるわけだ。また、何が起こっているのかを把握して、調整ができる包括的なレポート機能も必要だと、Sophosのセキュリティリサーチ担当グローバルトップであるJames Lyne氏が説明している。
2015年05月12日サイバー攻撃の対策製品・サービスを扱うファイア・アイは5月8日、金融庁の金融機関に対するセキュリティ管理体制の態勢整備を求める監督指針の改正・適用を受け、その対策を支援するための取組みを強化すると発表した。今回改正された金融庁監督指針等の中では、新たに「(5)サイバーセキュリティ管理」においてサイバーセキュリティの態勢整備が規定された。中でも、「サイバー攻撃の監視体制」や「被害を受けた際の報告体制」「組織CSIRT(Computer Security Incident Response Team)等の緊急時対応及び早期警戒の体制」「情報共有機関等と通じた情報収集・共有体制」など、サイバーセキュリティ管理態勢の整備や、サイバー攻撃に備えた入口対策、出口対策といった多段階防御を構じることを要請しており、特にこの部分の強化において新たな対策が求めらている。同社では、ゼロデイを含む高度なサイバー攻撃を検知するテクロノジーや、長年サイバー攻撃に対応してきた専門家による現場支援を提供するサイバー攻撃に対する専門的知識・知見、世界中の攻撃情報を集約し検知精度の向上に活用する脅威情報(インテリジェンス)で、上記のサイバーセキュリティ管理に準じたシステム構築を支援するとともに、検知後の対応、対策を含めたトータルな運用をサポートしていくとしている。
2015年05月11日ユニアデックスは3月19日、これまで販売してきたパロアルトネットワークスの次世代ファイアーウォール製品に関する「セキュリティー運用監視サービス」の提供を開始した。これにより、同製品の導入構築からセキュリティ監視・評価・運用・保守までをワンストップで提供することが可能となった。同サービスでは、ユニアデックスのリモート監視拠点であるセキュリティー・オペレーション・センター(SOC)から機器の稼働状況やセキュリティ・インシデントを24時間365日リアルタイムでリモート監視し、ログ情報を収集する。このログ情報を解析・分析のうえ、脅威を評価し、必要に応じてメールによる報告やセキュリティ・ポリシーの設定変更などをリモートで提供する。セキュリティーの評価として 、運用監視の結果をまとめた月次および日次のレポートを提供する。レポートには、稼働情報や監視情報のほか、個別の解析結果やセキュリティに関する各種情報などが含まれる。運用支援としては、「ソフトウェアバージョンアップ作業の実施 」「シグネチャの更新作業」「設定変更」「アラートログの3カ月間保管」「設定情報の3世代管理」「問い合わせ対応」がリモートで提供される。価格はいずれも税別で、「シルバーサービス」(カスタムレポートとネットワーク・トラフィック調査が提供されない)が月額33万円から、「ゴールドサービス」が月額48万円からとなっているほか、別途初期費用が必要。
2015年03月19日○次世代ファイアウォール導入で約30%のコスト削減を実現世界最先端の観測施設を擁する日本の天文学のナショナルセンターである国立天文台は、大学共同利用機関として全国の研究者の共同利用を進めるとともに、共同研究を含む観測・研究・開発を広く推進している。また、国際協力の窓口としても、天文学および関連分野の発展のために活動。本部は東京都三鷹市に置かれており、水沢VLBI 観測所(岩手県奥州市)、野辺山宇宙電波観測所/太陽電波観測所(長野県南佐久郡)、岡山天体物理観測所(岡山県浅口市)、そしてすばる望遠鏡があるハワイ観測所など、国内外に主要な観測所を展開している。国立天文台のネットワークは、主要拠点間通信としてデジタル高速専用線によるネットワークを使用し、対外ネットワークとしては学術情報ネットワーク「SINET4」に接続しており、どちらも研究の重要なインフラとなっている。「研究機関のネットワークとして、研究者の自由な活動を阻害しないように配慮しながら高いセキュリティを確保できるよう留意しています」と語るのは、国立天文台の工学博士・助教の大江将史氏だ。大江氏は国立天文台の天文データセンターに所属しており、情報ネットワークやネットワークセキュリティを研究しながら同天文台のネットワーク運用にも携わっている。国立天文台では、10GBを超えるような広帯域を必要としない通信を対象としたネットワーク・セキュリティ対策として、ステートフルインスペクション型ファイアウォール、ステートレスファイアウォールとして利用するマルチサービスルータ、IPSなど、異なるメーカーの複数の装置を運用してきた。しかし、運用・保守コストの削減や、インバウンド/ アウトバウンドのトラフィックを可視化してセキュリティリスクを低減することを目指し、2010年、これらの装置をパロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール「PA-4020」へと統合を果たしたのである。「PA-4020へとシステム更新したことで、アプリケーションの可視化・制御が可能となり、国立天文台のネットワークが他のネットワークに被害をもたらすようなリスクを極少化することができました」と大江氏は語る。また、従来のファイアウォールやルータ、IPSなどの機能をPA-4020に集約化したことにより、ライセンス費や保守コストの約30%削減を実現するとともに、各機器のオペレーション技術の習得に関わるコストも削減できたという。「研究所なので、企業のようにエンドユーザーのクライアント環境を1つのOS、特定の機種やアプリに限定することができません。エンドユーザーはさまざまな機種やOS、アプリを使用しているので、例えばVPNをサポートしていないOSを使っているユーザーがいてもサポートする必要があります。そのため。サポートのためのコストがITコストのかなりの比率を占めています。そうした保守運用コストなどを含めてトータルでコストを計算すると、複数のセキュリティ機器を運用するよりも1台に集約する現在の環境のほうがはるかに低コストになることがわかりました。セキュリティは特に費用対効果が求められるので、満足のいく結果が出ていると自負しています」(大江氏)○これからの日本社会にふさわしいUIにもっと目を向けてほしいここ数年のネットワーク・トラフィックの増加を受けて、国立天文台では現在、PA-4020からPA-5050への移行を進めている最中だ。2013年にPA-5050を導入し、目下テストを続けながらPA-4020と並行稼働を行っている。大江氏は言う。「現在、VPN機能の後方互換性をチェックして、問題がないことを確認できたところです。ファイアウォールは切り替えのタイミングが大事ですので、慎重にテストを繰り返しながら、問題ないことが確認できたら一気に移行しようと考えています。PA-5050に移行することで、パフォーマンスの向上とともにさらなるコストを削減できると見込んでいます」大江氏は、PA-4020やPA-5050のようなアプリケーション・ファイアウォールの大きなメリットの1つとして、ポート番号に縛られずにアプリケーションを制御できる点を挙げる。「あくまでWebへのアクセスを許可するのであって、80番ポートの通信を許可するのではないというコンセプトの価値は大きいですね。そして、脅威のシグネチャ・フォーマットとストリームベースのスキャンニング、URLフィルタリングを融合することで、アプリケーションの可視化・制御を実現し、インバウンド/アウトバウンド双方の脅威を極めて高い確率で止める能力があると考えています」最後に大江氏は、これまでの導入・運用での経験などを踏まえて、これからのセキュリティ機器の方向性に対し、次のような提言を行った。「現在、パロアルトネットワークスの製品の場合、主に人が操作するインタフェースとしてWebを採用しています。これは、旧来のファイアウォールの操作体系を拡張したものとなっています。この方向性は、他社製品からの移行にまつわる手間の軽減という意味ではよいものだと思います。しかし、設定の煩雑さが増し、設定ミスに対する原因調査に経験を要するなど、移行後のランニングコストの観点からはよいものではないと思います。これからの日本は未曾有の少子高齢化社会を迎えることになり、1人のエンジニアが担うべき範囲はより広大なものとなることでしょう。つまり、高いスキルのあるエンジニアが数多くの仕事を効果的にこなしていかねばならなくなるのです。パロアルトネットワークスも含め、セキュリティベンダーには、高度化するセキュリティ対策に対して、導入期から運用期を通して、APIやCLIも含めて、オペレータが思い通りにセキュリティ対策を具現化できるユーザーインタフェースがどのようなものか、ぜひ熟考してほしいですね」
2015年03月02日マカフィーは1月30日、次世代ファイアウォールおよびVPN/ファイアウォールの新製品「McAfee Next Generation Firewall 320X」の国内提供を発表した。同製品は、統合基盤をベースに、独自のアプリケーション制御、不正侵入防止システム、組込み型の仮想プライベートネットワーク、パケットインスペクションなどの保護機能を備える。また、高度な攻撃手法を検出・ブロックするための検知回避対策テクノロジーを搭載。セキュリティチェックを実施する前にあらゆるプロトコル層でネットワークトラフィックを可視化できるという。筐体は、耐衝撃性能と耐振動性能、防湿・防塵構造で耐久性を重視しており、司令拠点や装甲車両、採鉱・採石場、化学工場、電力施設といった過酷な温度条件下の利用に適している。なお、今回の追加で、マカフィーの次世代ファイアウォールおよびVPN/ファイアウォールの製品シリーズの全モデルが、日本国内で必要とされる認証や規制に適合した。
2015年02月02日ソフトバンク・テクノロジー(SBT)とファイア・アイは、 業務協業を行い、 ファイア・アイがクラウド型で提供している標的型攻撃メール対策ソリューション「FireEye Email Threat Prevention(以下ETP)」の国内販売を開始すると発表した。ETPは、 メールを利用した高度な標的型サイバー攻撃からネットワークを保護するクラウド型のソリューション。 メールがETPに自動的に転送され、 特許技術のFireEye Multi-Vector Virtual Execution(MVX)エンジンを利用して、 シグネチャ・マッチングに依存せずにすべてのメール添付ファイルと本文中のURLを解析し、 攻撃をリアルタイムで検知して防御する。今回の協業により、 SBTはETPの販売および一次サポートを行うとともに、 Microsoft Office 365やGoogle Appsなどクラウド型のメールシステムとETPを連携させるシステム構築サービスを、 2月より提供する。ETPと一次サポートの参考提供価格は、 1,000ユーザーの利用で月額440円/ユーザー(税別、3年一括購入の場合)。
2015年01月28日ファイア・アイ(FireEye,Inc.)は、1月22日(米国時間)、企業のセキュリティ・アラート管理の実態に関する調査レポート「The Numbers Game: How Many Alerts is too Many to Handle?(数の駆け引き:処理しきれないアラートの数は?)」と題したレポートを発表した。米調査会社IDCに委託し、日本を含むアジア、北米、中南米、欧州の大企業500社以上を対象に実施した本調査レポートでは、タイムリーかつ効果的な形でセキュリティ・アラートを管理し、対策を講じることがいかに困難であるかが浮き彫りとなった。レポートの作成にあたり、日本、米国、ブラジル、メキシコ、コロンビア、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、韓国、インド、中国、シンガポールの13カ国を対象に、ディレクター以上の役職に就くITセキュリティ担当者への調査が実施された。調査は、アラート管理業務の現状についてより正確に把握することを目的に行われ、セキュリティ管理コンソール、ベンダーの構成、運用のアウトソーシング、予算に関する回答が収集された。調査によると、ITセキュリティ分野の支出に関する質問では、回答者の70%以上がセキュリティ管理に割り当てられる予算は全体の半分以下と答えており、アラートを増やすテクノロジーや、予期せぬ事態に対する予算が残されている。一方、日本企業についてみると、半数近くの企業がITセキュリティ分野の支出の中でセキュリティ管理に割り当てている予算は25%以下という結果となり、世界から見ると低い結果となった。セキュリティアラートの件数は、調査対象となった企業の37%が毎月10,000件以上(1日で換算すると300件以上、1時間では14件以上)のアラートを受けており、さらに、この大量のアラート件数のうち、約半数以上が誤検出であり、また3分の1以上が複数の脅威検出プラットフォームを利用していることによる重複検出であるとの調査結果が出ている。この中で、回答者の約50%がアラートの質を向上し、量を削減するため、セキュリティ製品の構成を評価する時間を毎月確保しているとし、その一方、約80%はアラートの品質について「素晴らしい」または「おおむね素晴らしい」と感じており、アラートの品質に対する認識には溝があることが表れている。また、セキュリティ管理業務のアウトソーシングによって、セキュリティ体制が向上すると考えている割合は、回答者全体の4分の3以上に上り、その一方、回答者の56%がこれらの業務を社内で実施していると答えた。日本企業についての調査結果では、33%の企業がセキュリティ・アラートの量が増加傾向にあるとしているものの、アウトソースサービスの利用は36%と依然低い結果となり、一方、同じアジア圏の韓国では65%の企業がセキュリティ管理をアウトソースするという高い数字の回答となった。また、アウトソースサービスを利用している企業の92%が、その採用理由についてコストではなく、セキュリティ対策の向上が理由と回答している。
2015年01月27日バラクーダネットワークスジャパンは12月2日、NSS Labsにより実施されたWebアプリケーションファイアウォールの製品分析試験で、競合他社6社のうち、最も高い攻撃検知率の99.97%をマークしたと発表した。NSS Labsは今回、Barracuda Web Application Firewall 960ファームウェアバージョン7.8.0.014のテストを単独で実施し、www.nsslabs.comに記載されているWeb Application Firewall Methodology v6.2に基づき、テキサス州オースチンのNSSの施設で一連の試験が行われた。NSSはバラクーダネットワークスから対価を受け取ることなく、無償で試験を実施している。今回の結果について、スティーブン・パオ氏(バラクーダネットワークス、セキュリティ担当ジェネラルマネージャ)は、「DDoS攻撃やアプリケーションレイヤ攻撃に対して、お客様に最新のプロテクション機能をご提供するために、私たちは常にBarracuda Web Application Firewallの性能の向上に努めています。今回のNSS Labsのテスト結果では、Barracuda Web Application FirewallがWebベースの攻撃のほぼすべてを防御することに成功しており、Webアプリケーションに対する最も強力なセキュリティソリューションの1つとして評価されました。」とコメントしている。また、ヴィクラム・ファタック(Vikram Phatak)氏(NSS labs、CEO)は、「NSS Labのレポートは、システム管理者によるセキュリティ製品の選定と運用に役立つ内容を前提としています。Barracuda Web Application FirewallはNSS Labsが実施したすべてのテストにおいて優れたパフォーマンス結果を出し、セキュリティ効果の測定において最高クラスの阻止率を達成しただけでなく、コスト効果も高いことが確認されました。」とコメントしている。
2014年12月02日2012年4月に発売されたニンテンドー3DS用ソフト『ファイアーエムブレム 覚醒』に登場する「ルキナ」が、マックスファクトリーのアクションフィギュアシリーズ「figma」で立体化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年4月発売予定で、価格は6,296円(税別)。ルキナは、滅びゆく未来から来たクロムの娘で、過去を変えるためにタイムワープし、素性を隠しながら世界を救うべく願いを込めて「マルス」を名乗っていた。「figma」オリジナルの間接パーツにより、劇中のあらゆるシーンを再現できるアクションフィギュアに仕上がっている。原型制作は、マックスファクトリーの北出正人、枡が担当。『figma ルキナ』では革や布の質感、ステッチのディテールまで細かく造形され、要所に軟質素材を使う事で、プロポーションを崩さず可動域を確保。表情パーツには凛々しい「にらみ顔」と柔らかな「笑顔」を用意し、左目に刻まれたイーリス王家の証「聖痕」も再現されている。肩の可動域も広いため愛刀「ファルシオン」の両手持ちも可能で、鞘に専用の柄パーツを取り付けることで納剣状態も再現可能。着出可能なマントも可動式で、スピード感のあるディスプレイが楽しめる。また、物語序盤の姿を再現する「交換用前髪パーツ(マスクとセット)」「後頭部パーツ」も付属している。商品価格は6,296円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、2015年1月7日21:00。商品の発売および発送は、2015年4月を予定している。(c)2012 Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS Licensed by Nintendo
2014年12月01日ファイア・アイは11月10日、MacOS XおよびiOSの保護に対応した標的型攻撃対策製品を発表した。今回の対応は、アップル製品を利用する企業が増加していることを受けてのこと。米Forrester Researchのレポートによると、Apple製品を利用する企業の割合は約50%になるという。セキュリティリスクから防御する手段を提供する。MacOS X向けに、ネットワーク・セキュリティ脅威対策プラットフォームの「FireEye NXシリーズ」、フォレンジック分析の「FireEye AXシリーズ」を提供する。NXシリーズの「FireEye NX 7500」では、「FireEye Multi-vector Virtual Execution(MVX)」という仮想マシンベースの検知エンジンを搭載する。MVX検知エンジンは、OSXユーザーに対するゼロデイ攻撃とAPT攻撃の検知機能で、既知や未知の脅威を特定し、マルウェアのアウトバウンド通信を阻止できる。iOS向けの「FireEye Mobile Threat Prevention(モバイル脅威対策)」は、2014年中にApp Store内で提供する方針だ。iOS向けのMobile Threat Preventionは、 クラウドベースの分析機能により、iOSアプリへの振る舞い、コールバック、ライブ分析の詳細情報が得られるほか、脅威スコアを表示。各アプリ内の悪意ある振る舞いや不要な振る舞いの詳細を示して、エンドポイント機器の不正アクセスに関連した要因を検証できる。
2014年11月11日マカフィーは10月24日、主要ソリューションとテクノロジーをシームレスに統合し、強化された脅威対策を通じて企業や政府機関を保護する次世代ファイアウォール製品の最新版「McAfee Next Generation Firewall 5.8」を発表した。McAfee Next Generation Firewallは、効率性と延伸性を備えた拡張性の高い統合設計基盤をベースに、きめ細やかなアプリケーション制御、不正侵入防止システム、組込み型の仮想プライベートネットワーク(VPN)、ディープパケットインスペクションなどの強固な保護機能を備える。また、最も高度な攻撃手法を検出/ブロックするために、セキュリティチェック前にあらゆるプロトコル層でネットワークトラフィックを解読し、可視化する強力な検知回避対策テクノロジーを追加している。新版では、マカフィーが提供するSecurity Connected製品群とのさらなる統合により、McAfee Next Generation Firewallは、ワークフローと運用効率の向上に加え、最新の脅威と検知回避攻撃に対して多層型の保護を提供するという。セキュリティの統合管理ツール「McAfee ePolicy Orchestrator」のエンドポイント情報を活用することで、インシデント調査時に、エンドポイントのセキュリティ対策状況に関するインサイトと、簡素化された管理ワークフローにより運用効率上のメリットを提供。また、セキュリティイベント管理ソリューション「McAfee Enterprise Security Manager」との統合により、セキュリティ対策の強化、イベント対応に要する時間の短縮、コンプライアンス適合状況の継続的な監視と警告が可能になる。さらに、マルウェア対策ソリューション「McAfee Advanced Threat Defense」との統合により、急速に変化するマルウェアやゼロデイ攻撃に対してリアルタイムで保護。グローバル規模の脅威情報データベース「McAfee Global Threat Intelligence」のレピュテーションインテリジェンスの活用により、全世界で活動する高度な脅威やマルウェアに対し、優れた保護を提供できるようになる。
2014年10月27日シスコシステムズ合同会社は10月8日、次世代ファイアウォール製品である「Cisco ASA with FirePOWER Services」を発表した。同製品は、アプリケーション制御が可能な「Cisco ASA 5500-Xシリーズ」ファイアウォールと、Sourcefireが提供するNext-Generation Intrusion Prevention Systems(次世代IPS)、さらにAdvanced Malware Protection(AMP)を統合。単一のデバイスに組み合わせている。これにより、脅威を自動評価し、インテリジェンスの相関付けを行い、防御策を最適化して、全ての状況認識と動的な制御が可能だという。Cisco ASA with FirePOWER Servicesでは、ユーザ、モバイルデバイス、クライアント側アプリケーション、仮想マシン間のコミュニケーション、脆弱性、脅威、URL、その他重要なテレメトリーデータに対し、状況認識を実現。また、エンタープライズ クラスの管理では、検出されたホスト、アプリケーション、脅威、セキュリティ侵害指標を示す詳細なレポートとダッシュボードが提供され、全体像を把握できるようになっている。同社によれば、これまでの次世代ファイアウォールは、ポリシー/アプリケーション制御に焦点を絞って既知の脅威に対応してきたが、未知の脅威やゼロデイ攻撃に対応することはできなかった。Cisco ASA with FirePOWER Servicesはこの点が異なるという。
2014年10月08日フォーティネットは9月29日、ヤフーがコンテンツ配信プラットフォーム(CDN)が稼働するデータセンターに高性能ファイアウォール「FortiGate-3700D」を導入したと発表した。関東・関西のデータセンターの両方で4組8台のFortiGate-3700Dを組み合わせてCDNシステムを構成する。FortiGate-3700Dは、40ギガビット・イーサネット(GbE)を4ポート、10GbEを28ポート搭載し、最大160Gbpsのファイアウォールスループットを実現。トラフィックログをロスを最大限に抑え20万cpsの処理能力を持つ。また、IPv4とIPv6のトラフィックで同等のパフォーマンスが出すため、自社開発のFortiASIC NP6プロセッサを搭載した。ヤフーは、これまで関東と関西のデータセンターで40Gbpsの帯域を備えるCDNが稼動させ、自社サービスインフラの一部を担ってきた。ただ、昨今のスマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスの急速な普及、動画や画像などのリッチコンテンツの増加などにより、トラフィック量やセッション数、コネクション数が増大し、対応を急がれていた。2013年秋にCDNを刷新する方針を決めた。ファイアウォールの選定には、過去のコネクション数を参考に80万cpsを処理できるパフォーマンス、ファイアウォールによりトラフィックの状況を可視化、イベントログの解析よるCDNの保護のほか、省スペース、低消費電力などが求められていた。ヤフー システム統括本部 サイトオペレーション本部 インフラ技術2部 ネットワークセキュリティ リーダーの吉永伸司氏は「FortiGate-3700Dは期待通りの高パフォーマンスを発揮している。将来的なIPv6対応の準備ができたことや、コスト面でも満足しており、投資対効果の高い製品」とコメントしている。
2014年09月30日フォーティネットは7月14日、毎日放送が次世代ファイアウォール「FortiGate-1000C」「FortiGate-600C」と、ネットワーク可視化ツール「FortiAnalyzer」を導入したと発表した。毎日放送は、災害時における放送の継続を念頭にネットワークを構築している。3系統のネットワークを構築・運用している毎日放送では、社内LAN用に「FortiGate-1000C」を、それ以外の2系統に「FortiGate-600C」をそれぞれ冗長構成で計6台を導入。大量のトラフィックが流れ、セキュリティ処理にも高いパフォーマンスが要求される社内LANには、10GbEインタフェースを備えた「FortiGate-1000C」、Webサーバーなどが設置されたそれ以外の2系統のネットワークには、1GbE対応の「FortiGate-600C」がそれぞれ導入されている。毎日放送では、1台のFortiGateを複数の仮想FortiGateとして利用できるVDOM(仮想ドメイン)機能を活用。社内LAN向けの「FortiGate-1000C」では2つのVDOMを、「FortiGate-600C」は3つのVDOMを適用して、それぞれにポリシーを設定している。FortiGateの仮想ファイアウォールで台数が集約され、イベント中継などで必要となるファイアウォールの設定変更作業なども効率的に行えるようになり、運用管理の負荷軽減に大きなメリットを得ている。さらにFortiGateのIPS機能を利用して、社内ネットワーク上の脅威を素早く検知・防御する仕組みを整備。併せて、ネットワークを可視化し、IPSで検知した攻撃パケットなどのログを収集・管理し、その分析とレポート作成などを支援するアプライアンスFortiAnalyzerを活用。これにより、新たな脆弱性を狙った攻撃から業務を守り、多層的な防御の可視化を実現している。
2014年07月15日パリ・ナイトショーの最高峰「クレイジーホース・パリ」で、たった80日間だけ上演された伝説のショー「FIRE(ファイア)」を映像化した『ファイアbyルブタン』が、いよいよ12月21日(土)より公開される。ニコール・キッドマン、カトリーヌ・ドヌーヴ、アンジェリーナ・ジョリー、マドンナ、レディー・ガガなど、多くのセレブに愛用されるハイヒールを生み出してきたデザイナーで、本作の演出を手がけたクリスチャン・ルブタン。本作には、思わずそのまま街を歩きたくなるようなエレガントなものから、ショーならではのエッジが効いたデザインのものまで、「FIRE」のためにデザインされたハイヒールがたくさん登場しているが、数多くの映画の中のヒロインたちもまた「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」を愛し、履きこなしてきた。エマ・ワトソンの最新作として注目を集めている『ブリングリング』では、エマ扮するティーン窃盗団が忍び込んだパリス・ヒルトン邸には、ずらりと並んだ「ルブタン」コレクションが!それだけではなく、“レッドソール”と呼ばれる真紅の靴底が印象的な「ルブタン」のハイヒールは、実は、ラブコメやサスペンス、人間ドラマなど、ジャンルを問わず様々な映画に登場しているのだ。例えば、『ゼロ・グラビティ』でオスカー再受賞かともうわさされているサンドラ・ブロックが主演した『あなたは私の婿になる』(’09)では、サンドラ演じる“バリキャリ”ヒロインが、黒のスーツにスタンダードな黒の「ルブタン」を履きこなしていた。まさに仕事のできるキャリアウーマンという印象を「ルブタン」がいっそう引き立てており、その衣装で部下の男性にプロポーズするシーンは、作品のポスターにも選ばれるほど象徴的だった。また、アマンダ・セイフライドとジャスティン・ティンバーレイクの共演で大ヒットした『TIME/タイム』(’11)では、アマンダ演じるヒロインがヴィンテージドレスに「ルブタン」を合わせたパーティースタイルで登場。富裕層の暮らしから、新しい世界に恐れずに飛び出した彼女の行動力を演出するのに一役買っていた。さらに、『悪の法則』『ある愛へと続く旅』が公開中で、公私ともに絶好調のペネロペ・クルスは、ペドロ・アルモドバル監督作『抱擁のかけら』(’09)では、真っ赤なドレスに真っ赤な「ルブタン」という、ペネロペならではの情熱的なスタイルで世界中の観客を魅了した。彼女たちが、まるで自分自身の一部であるかのように身につけ、そのレッドソールで強烈な印象を残す「ルブタン」。もしかしたら、あなたのお気に入りのヒロインも「ルブタン」を履いているかもしれない。『ファイアbyルブタン』は12月21日(土)より全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:ファイアbyルブタン 2013年12月21日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開(C) Antoine Poupel
2013年12月11日昨年デビュー40周年を迎えたアメリカのファンクバンド、アース・ウィンド&ファイアーの一夜限りの来日公演が、5月17日に東京国際フォーラム ホールAで開催され、会場を埋め尽くした観客を熱狂させた。全米ツアーを経て、現在ワールド・ツアーを開催中のアース・ウィンド&ファイアー。13回目の来日となる今回は、バンドの黄金期から支えているメンバーであるヴァーディン・ホワイト、フィリップ・ベイリー、ラルフ・ジョンソンを中心に、サポートミュージシャンを迎えたバンド編成。ステージに3人が登場すると大歓声が上がり、名曲「ブギー・ワンダーランド」のイントロが流れると歓声はさらに膨らみ、観客は総立ちになった。ライブ前半は、「シング・ア・ソング」「シャイニング・スター」「太陽の戦士」などポップなダンス・ナンバーを次々と演奏し、パワフルな熱演で会場を興奮のるつぼに。ベース、ギター、パーカッション、ドラム、サックスなど、それぞれのソロ・パートも随所に散りばめられ、観客を喜ばせた。メロウな楽曲が続く中盤は、「暗黒への挑戦」「ブラジルの余韻」「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」などをしっとりと披露。低音と高音を使い分けるフィリップ・ベイリーの美声、そして、ヴァーディン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンらと交える美しいハーモニーで観客を魅了した。ビートルズのカバー「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」から演奏が熱を帯び始めると、会場は再び総立ちに。「宇宙のファンタジー」「セプテンバー」「レッツ・グルーヴ」のヒット曲のオンパレードに歓声が止まらない。会場全体が踊っているようにうねり、ホール会場はディスコへと変貌した。最高潮の盛り上がりはラスト・ナンバー「石の刻印」まで衰えることなく、約2時間のステージは幕を閉じた。今後、アース・ウィンド&ファイアーは、年内に新作『フォーエヴァー』を発表予定。
2012年05月22日アース・ウインド&ファイアーが5月17日(木)に東京国際フォーラム ホールAで来日公演を行う。アース・ウインド&ファイアー 来日公演情報『セプテンバー』や『ブギー・ワンダーランド』の世界的大ヒット曲で知られ、ソウル・ミュージックを代表するバンド、アース・ウインド&ファイアー。2010年に結成40周年を迎え、一時日本でも記念ライブがアナウンスされていたが、実現叶わず。この年はフィリップ・ベイリーのソロライブのみが行われた。今回2年半ぶりの来日が実現、しかも一夜限りの東京公演。日本での人気の高さはアメリカ本国をも上回るとも言われる伝説のバンドだけに、今から注目が集まってる。チケットの一般発売は4月14日(土)10:00より。一般発売に先がけて、チケットぴあではインターネット先行抽選を実施中。4月11日(水)18:00まで受付。■「EARTH , WIND & FIRE」JAPAN TOUR 20125月17日(木)18:00開場19:00開演東京国際フォーラム ホールAS席10,500円A席9,500円
2012年04月09日2月22日(水)にブルーレイ&DVDが発売されるディズニー製作の短編3DCGアニメーション『ファイアボール チャーミング』から、特典付きスペシャル版として同時発売される、限定商品『ちくわぶボックス』の詳しい内容が発表された。その他の写真『ファイアボール チャーミング』とは、ディズニーが日本独自開発のコンテンツとして発表した3DCGアニメ『ファイアボール』の続編。外界から隔離された屋敷だけを舞台に、貴族の娘“ドロッセル”と、忠実な執事“ゲデヒトニス”という2体のロボットによる日常を、1話約2分と短い時間の中で描いている。そのスタイリッシュなキャラクター・デザインと謎めいた舞台設定、主人公たちのおかしな会話が話題を呼んだ、ディズニーの新境地とも言える短編ギャグアニメーションだ。この度オンラインショップでのみ販売される15,000セット限定の『ちくわぶボックス』の内容は、ストーリー解説や設定画、採録台本を約80ページにわたってまとめたビジュアルブック「IMONI」、『ファイアボール』『…チャーミング』の本編やCMなどで使用された全15曲を収録したサントラCD、そして新キャラクター“ツークツヴァンク”が劇中で走行する姿を再現したプルバックカー3体セットなど、多彩な特典がテンコ盛り。特にビジュアルブック「IMONI」には、『機動戦士ガンダム00』などで知られるメカデザイナー柳瀬敬之氏が手がけた各キャラクターのラフスケッチも掲載されるほか、「なぜ前作と主人公のデザインが違うのか?」「前作とのストーリーのつながりは?」といったシリーズ第1作よりも舞台設定を前にした『ファイアボール チャーミング』の謎を紐解くこともできる内容となっている。2009年に前作『ファイアボール』が発売された際は、主人公ドロッセルのフィギュアや、DVDの売り上げ枚数が型破りのヒットを記録。今回発売される限定商品『ちくわぶボックス』も既に一部のサイトではキャンセル待ちの状態だという。フルHDで音声も5.1chにリミックスする徹底したこだわりを持ったブルーレイ&DVD。ファンなら要チェックの1本だ。『ファイアボール チャーミングブルーレイ+DVDセット』3,990円(税込)『ファイアボール チャーミングちくわぶボックス』8,190円(税込)※オンライン専用数量限定商品2月22日(水)発売発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(C)Disney
2012年02月08日2月22日(水)にブルーレイ&DVDが発売されるディズニー製作の短編3DCGアニメーション『ファイアボール』の新シリーズ『ファイアボール チャーミング』から、本作の魅力が凝縮されたプロモーション映像が公開された。プロモーション映像はこちら『ファイアボール』シリーズとは、ディズニーが日本独自開発のコンテンツ第1作目として発表した3DCGアニメ作品で、遠い未来のある惑星を舞台に、貴族のお嬢様“ドロッセル”と、忠実な執事“ゲデヒトニス”という2体のロボットによる日常を描いたもの。2008年4月にディズニー・チャンネルやTOKYO MXなどで放送され、スタイリッシュなキャラクター・デザインと謎めいた舞台設定、主人公たちのおかしな会話が話題となり、2009年にDVD化や商品化されると、型破りのヒットを記録。多くの熱烈なファンを生んだこの度、ブルーレイ&DVDで発売されるのは、2011年に放映されたシリーズ第2弾。企画・脚本・監督は前作に続き荒川航が担当。キャラクター/メカニカルデザインには新たに『機動戦士ガンダム00』などで知られるメカデザイナー柳瀬敬之を迎え、第1弾よりも前の時代を舞台に、主人公“ドロッセル”お嬢様と執事の“ゲデヒトニス”が、前作とは異なるデザインで登場する。また、同時発売される15,000セット限定のオンライン専用商品『ファイアボール チャーミング ちくわぶボックス』には、解説・設定画・台本などをまとめたビジュアルブックのほか、サントラCDなどの多彩な特典が盛り込まれるのだが、既に一部のECサイトでは予約数を超えてキャンセル待ちになるほどの人気を博しているという。今回公開された映像は本作の魅力が凝縮されたダイジェスト映像。1話約2分という短編ながら“ディズニーの新境地”とまで評される本作の世界、まずは体験してみてはいかがだろうか。『ファイアボールチャーミングブルーレイ+DVDセット』3,990円(税込)『ファイアボールチャーミングちくわぶボックス』8,190円(税込)※オンライン専用数量限定商品2012年2月22日(水)発売発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(C)Disney
2012年01月17日